JP2005097523A - ビニルエステルとその樹脂、硬化性樹脂組成物及びその施工方法並びに構造体 - Google Patents

ビニルエステルとその樹脂、硬化性樹脂組成物及びその施工方法並びに構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】 乾燥性、低臭性に優れ、その硬化物は柔軟性と強度のバランス、耐久性、耐薬品性に優れるラジカル重合型の床用及び道路用の硬化性樹脂組成物及びその施工方法を提供する。
【解決手段】 エポキシ樹脂に、飽和一塩基酸、多塩基酸および不飽和一塩基酸を反応して得られるビニルエステルを用いてビニルエステル樹脂を製造し、ワックス類などと混合した硬化性樹脂組成物を用い、常温硬化または光硬化させる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、塗り床用、道路用等に使用される樹脂組成物及びその施工方法並びに構造体に関する。更に詳しくは、乾燥性、低臭性に優れ、その硬化物は柔軟性と強度のバランス、耐久性、耐薬品性に優れるラジカル重合型の樹脂組成物が得られるビニルエステルとその樹脂、硬化性樹脂組成物及びその施工方法並びに構造体に関する。
従来より、新設や補修・改修用の床材として、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ポリエステル(メタ)アクリレート樹脂、ウレタン(メタ)アクリレート樹脂、(メタ)アクリル樹脂、エポキシ樹脂等が使用されている。
これらの中で、硬化の速さ、耐薬品性が要求される場所ではラジカル重合型のビニルエステル樹脂が使用されることが多いが、病院、食品工場、精密部品工場製品などといった屋内での密閉空間での施工においては、発生する臭気により、作業環境の悪化、食品への影響等という問題があり、また硬化物では柔軟性を重視すると強度が不足し、柔軟性と強度とのバランスを保つ必要がある。
また、床材料に限らず、道路で行われる滑り止め舗装や排水性舗装の工事でも、ビニルエステル樹脂は、硬化が速い反面、住宅が隣接する場所では発生する臭気の問題があり、また前述のように硬化物の柔軟性と強度のバランスを保つ必要がある。
柔軟性を向上させるには、モノマーの選択、柔軟成分の添加などの手法があるが、柔軟性と強度のバランスという課題に対しては樹脂骨格の調整を図ることが重要で、例えばエポキシ樹脂を二塩基酸やダイマー酸で変性してビニルエステル化してアクリルモノマーで希釈した樹脂組成物が開示されている。(例えば、特許文献1参照)
しかし、この手法では柔軟性と強度のバランスを保つという点での課題を充分には解決できない。
一方臭気対策としては、通常ラジカル重合性樹脂に使用されている希釈モノマーのスチレンやメチルメタクリレートに替えて、高沸点の(メタ)アクリレートモノマー等を使用した低臭気性樹脂が使用されることが増えている。しかし高沸点の(メタ)アクリレートモノマーを使用すると、表面の乾燥時間が長くなってしまうという問題が発生した。この問題を解決する手段として、硬化系、ワックス、ドライヤー等の工夫が考えられるが、限界があり、近年では特殊(メタ)アクリルモノマーを使用する試みや特殊ポリマーを配合するという試みが為されており、ヘテロ環含有(メタ)アクリレートを使用するアクリル系シラップ組成物、重合性二重結合を有する(メタ)アクリル系重合体を含むアクリルシラップ等が開示されている(例えば特許文献2および特許文献3参照)。 しかし、この様な特殊(メタ)アクリルモノマーを使用する系、特殊ポリマーを配合する系でもラジカル重合系の常温硬化では、乾燥時間の短縮には限界があり、大幅な乾燥性の改善はできない。
特許公開2002−138220号公報 特許公開2000−154297号公報 特許公開2002−20440号公報
本発明の目的は、こうした現状に鑑み、乾燥性、低臭性に優れ、その硬化物は柔軟性と強度のバランス、耐久性、耐薬品性に優れるラジカル重合型の床用及び道路用の硬化性樹脂組成物及びその施工方法を提供することである。
本発明者は、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定の酸とエポキシ樹脂を反応させて得られるビニルエステルを含有する硬化性樹脂組成物が床用及び道路用の構造体の材料として優れた施工性が得られ、上記の目的に沿うものであることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、以下のビニルエステルとその樹脂、硬化性樹脂組成物及びその施工方法並びに構造体を提供するものである。
(1)、エポキシ樹脂に、飽和一塩基酸、多塩基酸および不飽和一塩基酸を反応して得られるビニルエステル。
(2)、エポキシ基の20%以下に飽和一塩基酸を付加量し、且つ残りのエポキシ基に付加させる不飽和一塩基酸:多塩基酸の当量比率が90:10〜10:90である(1)のビニルエステル。
(3)、多塩基酸が炭素数4以上の二塩基酸である(1)又は(2)のビニルエステル。
(4)、多塩基酸がダイマー酸である(1)〜(3)のいずれかのビニルエステル。
(5)、(1)〜(4)のいずれかのビニルエステル(A)と重合性不飽和モノマー(B)からなるビニルエステル樹脂。
(6)、(1)〜(4)のいずれかのビニルエステル(A)と重合性不飽和モノマー(B)および、アリルエーテル基またはベンジルエーテル基を有する酸化重合基含有ポリマー(C)からなるビニルエステル樹脂。
(7)、重合性不飽和モノマー(B)が(メタ)アクリレートモノマーである(5)または(6)のビニルエステル樹脂。
(8)、(5)〜(7)のいずれかのビニルエステル樹脂と、ワックス類(D)、コバルト塩類(E)、有機過酸化物(F)及び光重合開始剤(G)の中から選ばれる一種以上とを含むことを特徴とする硬化性樹脂組成物。
(9)、(8)の硬化性樹脂組成物を、床面に塗布し、常温硬化及び/または光硬化させることを特徴とする塗り床の施工方法。
(10)、(8)の硬化性樹脂組成物に、繊維及び/またはフィラーを組み合わせて床面に塗布し、常温硬化及び/または光硬化させる(9)の塗り床の施工方法。
(11)、(8)の硬化性樹脂組成物をアスファルト舗装面またはコンクリート面に塗布した後、小粒子径の骨材を散布して、常温硬化及び/または光硬化させることを特徴とする道路の施工方法。
(12)、(8)の硬化性樹脂組成物を排水性アスファルト舗装面に塗布し、常温硬化及び/または光硬化させることを特徴とする道路の施工方法。
(13)、(8)の硬化性樹脂組成物を防水のためにコンクリートの床版に塗布し、常温硬化及び/または光硬化させることを特徴とする床版の施工方法。
(14)、(9)〜(13)のいずれかの施工方法で施工した構造体。
本発明によれば、乾燥性、低臭性を有し、柔軟性と強度のバランス、耐久性、耐薬品性等に優れるラジカル重合型の硬化性樹脂組成物が得られ、塗り床や道路、床版などの施工に用いることができる。
本発明のビニルエステルは、エポキシ樹脂に、飽和一塩基酸、多塩基酸および不飽和一塩基酸を反応して得られるものであり、この順序で反応を行うことが好ましい。
本発明のビニルエステルに使用するエポキシ樹脂は、ビスフェノ−ルAジグリシジルエ−テル及びその高分子量同族体、ノボラック型グリシジルエ−テル類等が挙げられる。
具体的には、ビスフェノール型エポキシ樹脂(例えばビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS及びテトラブロモビスフェノールA等のビスフェノール類とエピクロルヒドリン及び/またはメチルエピクロルヒドリンとを反応させて得られるもの、あるいはビスフェノールAのグリシジルエーテルと前記ビスフェノール類の縮合物とエピクロルヒドリン及び/またはメチルエピクロルヒドリンとを反応させて得られるもの等)、ビフェニル型エポキシ樹脂(例えばビフェノールとエピクロルヒドリン及び/またはメチルエピクロルヒドリンとを反応させて得られるもの)、ナフタレン型エポキシ樹脂(例えばジヒドロキシナフタレンとエピクロルヒドリン及び/またはメチルエピクロルヒドリンとを反応させて得られるもの)、アラルキルジフェノール型エポキシ樹脂(例えばアラルキルフェノールとエピクロルヒドリン及び/またはメチルエピクロルヒドリンとを反応させて得られるもの)、ジグリシジル型エポキシ樹脂(例えばダイマー酸ジグリシジルエステル、ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル)、脂環式型エポキシ樹脂(例えばアリサイクリックジエポキシアセタール、アリサイクリックジエポキシアジペート、アリサイクリックジエポキシカルボキシレート等)、前記エポキシ樹脂とジイソシアネートとを反応して得られるオキサゾリドン環を有するエポキシ樹脂(具体例として旭化成エポキシ製アラルダイトAER4152等)、ノボラック型エポキシ樹脂(例えばフェノールノボラックまたはクレゾールノボラックとエピクロルヒドリン及び/またはメチルエピクロルヒドリンとを反応させて得られるもの等)、トリスフェノールメタン型エポキシ樹脂(例えばトリスフェノールメタン、トリスクレゾールメタンとエピクロルヒドリン及び/またはメチルエピクロルヒドリンとを反応させて得られるもの等)などを挙げることができる。
本発明のビニルエステルに使用する飽和一塩基酸は公知のものが使用でき、例えば酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、オクチル酸等のアルキル鎖を有する一塩基カルボン酸、安息香酸、α−トルイル酸、サリチル酸等の芳香族一塩基カルボン酸、シクロヘキサンカルボン酸、シクロプロパンカルボン酸、シクロヘプタンカルボン酸等の脂環族一塩基カルボン酸、2フランカルボン酸、テトラヒドロフランカルボン酸、3,4-ジヒドロ-2H-ピラン-6-カルボン酸等のヘテロ環を有する一塩基カルボン酸を挙げることができる。使用する飽和一塩基酸によって物性や乾燥性を調整できるため、あらゆる飽和一塩基酸が使用可能であるが、乾燥性の点では2フランカルボン酸が特に有効である。また、エポキシ基の20%以下に飽和一塩基酸を付加量し、且つ残りのエポキシ基に付加させる不飽和一塩基酸:多塩基酸の比率が90〜10:10〜90の範囲内にある限りにおいて、複数の飽和一塩基酸を併用することも可能である。
また、本発明のビニルエステルに使用する不飽和一塩基酸も公知のものが使用でき、例えば(メタ)アクリル酸、クロトン酸、桂皮酸等を挙げることができる。また、一個のヒドロキシル基と一個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物と多塩基酸無水物との反応物を使用してもよい。
本発明のビニルエステルに使用する多塩基酸は、前記エポキシ樹脂の分子量を増大させるために使用し、公知のものが使用できる。例えばコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、フタル酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、ダイマー酸、ダイマー酸の水素化物(水添ダイマー酸)、エチレングリコール・2モル無水マレイン酸付加物、ポリエチレングリコール・2モル無水マレイン酸付加物、プロピレングリコール・2モル無水マレイン酸付加物、ポリプロピレングリコール・2モル無水マレイン酸付加物、ドデカン二酸、トリデカン二酸、オクタデカン二酸、1,16−(6−エチルヘキサデカン)ジカルボン酸、1,12−(6−エチルドデカン)ジカルボン酸、カルボキシル基末端ブタジエン・アクリロニトリル共重合体(商品名Hycar CTBN)等を挙げることができる。
本発明では、特に多塩基酸としてダイマー酸の使用が望ましい。ダイマー酸は、製造方法により、脂肪族タイプ、単環タイプ、複環タイプ、水素化物が生成するが、二塩基酸の場合の炭化水素鎖の炭素数は12以上で、市販品は、単量体、三量体、四量体がそれぞれ少量ずつ含まれた混合物となっている。具体例としては、播磨化学工業社製ハリダイマー270S、岡村製油社製ULB−20、コグニスジャパン社製エンポール1061、エンポール1008等が挙げられる。
本発明のビニルエステルでは、通常、エポキシ基の20%以下、好ましくは0.1〜19%に飽和一塩基酸を付加する。また、残りのエポキシ基に付加させる不飽和一塩基酸:多塩基酸の当量比率が、通常90:10〜10:90、好ましくは80:20〜20:80である。飽和一塩基酸の付加比率がエポキシ基の20%以下であるとビニルエステル骨格中に十分な不飽和基が存在し、良好な物性を有する硬化物が得られる。また、不飽和一塩基酸:多塩基酸の当量比率が90:10〜10:90の範囲内にあると、柔軟性と強度のバランスが取れた硬化物が得られる。
本発明のビニルエステル樹脂は、上記のビニルエステル(A)と重合性不飽和モノマー(B)からなり、通常、ビニルエステル(A)を重合性不飽和モノマー(B)に溶解したものが用いられる。
本発明で用いる重合性不飽和モノマー(B)には、スチレン、スチレンのα−,o−,m−,p−アルキル,ニトロ,シアノ,アミド,エステル誘導体、クロルスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン等のスチレン系モノマーやメタアクリレートモノマーが使用される。重合性不飽和モノマー(B)として最も一般的に使用されるスチレンモノマーを使用してもよいが、臭気その他環境などへ与える影響を考慮する場合、以下の(メタ)アクリレート系モノマーを使用することが好ましい。すなわち、具体的には、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、フルフリル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−メタクリロイロキシエチル2−ヒドロキシプロピルフタレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、パーフロロオクチルエチル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート等を使用することが好ましい。これらは単独または組み合わせて使用しても良い。本発明では、臭気、乾燥性、物性等の観点からジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートが特に好ましい。
また、本発明のビニルエステル樹脂では、重合性不飽和モノマーの一部として、分子中に(メタ)アクリロイル基を2個以上有する(メタ)アクリル酸エステル化合物を使用してもよく、公知のものが使用できる。その具体例としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−アクリロイロキシプロピル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートなど各種グリコール類の(メタ)アクリル酸エステルや下記の一般式で表される化合物などがある。
Figure 2005097523
(式中、Phはベンゼン核、Rは水素又はメチル基を表し、mおよびnは整数で、m+n=2〜30である。)
上記一般式で表される化合物としては、2,2−ビス[4−(メタクリロキシエトキシ)フェニル]プロパン(新中村化学工業(株)製:BPE−100)、2,2−ビス[4−(メタクリロキシ・ジエトキシ)フェニル]プロパン(新中村化学工業(株)製:BPE−200)、2,2−ビス[4−(メタクリロキシ・ポリエトキシ)フェニル]プロパン(新中村化学工業(株)製:BPE−500)、2,2−ビス[4−(アクリロキシ・ジエトキシ)フェニル]プロパン(新中村化学工業(株)製:A−BPE−4)、2,2−ビス[4−(アクリロキシ・ポリエトキシ)フェニル]プロパン(新中村化学工業(株)製:A−BPE−10)などが挙げられる。
本発明のビニルエステル樹脂に配合される重合性不飽和モノマー(B)は、樹脂の粘度を下げ、硬度、強度、耐薬品性、耐水性等を向上させるために重要であり、ビニルエステル100重量部に対して、通常10〜250重量部、好ましくは20〜200重量部を使用する。使用量が10重量部以上では、適度の粘度を有し、作業性、繊維や骨材への濡れ性、被着体への濡れ及び浸透性が良好となり、250重量部以下では、充分な硬度が得られ、耐薬品性、耐水性等が良好となる。
また、本発明のビニルエステル樹脂は、上記のビニルエステル(A)および重合性不飽和モノマー(B)と、アリルエーテル基またはベンジルエーテル基を有する酸化重合基含有ポリマー(C)からなる場合もある。この酸化重合基含有ポリマー(C)は、ポリマー中に酸化重合(空気硬化)を行う官能基を有するものであり、乾燥性を大幅に向上させ、また塗膜、成形面の仕上げを均一にする効果がある。酸化重合(空気硬化)基としては、アリル基、ベンジル基を有するものなどが挙げられるが、特にアリルエーテル基、ベンジルエーテル基を有するものを用いる。
なお、本発明での酸化重合(空気硬化)とは、例えばアリルエーテル基などに見られる、エーテル結合と二重結合との間にあるメチレン結合の酸化によるパーオキシドの生成と分解に伴う架橋を指す。
本発明に使用する酸化重合基含有ポリマー(C)は、これらの酸化重合基を含有するものであればよく、酸化重合基を含有するモノマーを重合したものでもよいし、ポリマーに酸化重合基を導入したものでもよい。
酸化重合基を有するモノマーを重合して酸化重合基含有ポリマーとする場合のモノマーとしては、アリルエーテル基やベンジルエーテル基等を有する不飽和化合物が挙げられる。具体例としては、アリルメタクリレート、ビニルベンジルブチルエーテル、ビニルベンジルヘキシルエーテル、ビニルベンジルオクチルエーテル、ビニルベンジル−(2−エチルヘキシル)エーテル、ビニルベンジル(β−メトキシメチル)エーテル、ビニルベンジル(n−ブトキシプロピル)エーテル、ビニルベンジルシクロヘキシルエーテル、ビニルベンジル−(β−フェノキシエチル)エーテル、ビニルベンジルジシクロペンテニルエーテル、ビニルベンジルジシクロペンテニルオキシエチルエーテル、ビニルベンジルジシクロペンテニルメチルエーテル、ジビニルベンジルエーテルを挙げることができる。また上記以外にジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート等を用いることで乾燥性を向上させることができる。
酸化重合基をポリマーに導入する方法としては、例えばエポキシ基を有するポリマーにカルボキシル基とアリル基を有する化合物を反応するか、カルボキシル基及び/またはアミノ基を有するポリマーにエポキシ基とアリル基を有する化合物を反応する方法等が挙げられる。勿論、酸化重合基の導入方法としてはこれらに限ったものではない。
エポキシ基とアリルエーテル基を有する化合物の具体例としてはアリルグリシジルエーテル、2,6−ジグリシジルフェニルアリルエーテル等を挙げることができ、カルボキシル基とアリルエーテル基を有する化合物の具体例としては、水酸基とアリルエーテル基を有する化合物に酸無水物を付加させたものが挙げられる。
エポキシ基、カルボキシル基、アミノ基を有するポリマーは、市販品でもよいし合成してもよい。市販品の具体例としては、モディパーA4200、モディパーA4100、ブレンマーCP-30、ブレンマーCP-50M(日本油脂株式会社)、またゼオンF301(日本ゼオン株式会社)等がある。合成する場合は、例えば夫々の官能基を有する(メタ)アクリレートモノマーを少なくとも含む(メタ)アクリレートモノマー組成物を共重合させる。重合方法は、溶液重合でもエマルジョン重合でもよい。
本発明のビニルエステル樹脂における酸化重合基含有ポリマー(C)の添加量は、ビニルエステル:100重量部に対し、通常0.01重量部〜50重量部、好ましくは0.1重量部〜30重量部である。0.01重量部以上のポリマー添加により、乾燥性改善の効果が発揮され、50重量部以下では適度の樹脂粘度を有し、良好な作業性及び乾燥性が得られる。
本発明の硬化性樹脂組成物は、上記のビニルエステル樹脂と、ワックス類(D)、コバルト塩類(E)、有機過酸化物(F)及び光重合開始剤(G)の一種以上とを含むものである。
本発明の硬化性樹脂組成物において用いられるワックス類(D)には公知のものが使用でき、例えば石油ワックス(パラフィンワックス、マイクロクリスタリンなど)、植物系ワックス(キャンデリラワックス、ライスワックス、木蝋など)、動物系ワックス(蜜蝋、鯨蝋など)、鉱物系ワックス(モンタンワックスなど)、合成ワックス(ポリエチレンワックス、アミドワックスなど)等を使用できる。また、BYK−S−750、BYK−S−740、BYK−LP−S6665(ビックケミー(株)製)などの特殊ワックス等も使用してもよい。これらは単独で使用しても良く、また組み合わせて使用しても良い。添加量は、通常、ビニルエステル樹脂100重量部に対して0.05〜5.0重量部である。更に添加したワックスをより効果的に活用するため溶剤等を併用しても良く、具体的にはn−ドデカン等が挙げられる。
アリル基などによる酸化重合は、鉛、マンガン、コバルトなどの金属塩存在下で促進されるが、本発明では、特に、反応性等の観点からコバルト塩類を用いる。
本発明の硬化性樹脂組成物で使用するコバルト塩類(E)としては、オクチル酸コバルト、ナフテン酸コバルトなどが使用できる。これらのコバルト塩は、コバルト含有率が5〜10%程度のものが市販されているが、添加量としてはビニルエステル樹脂100重量部に対して、通常0.1〜5重量部、金属換算で0.005〜1重量部が好ましい。添加量が0.1〜5重量部の範囲であると、適度の酸化重合速度を有し、硬化に悪影響を与えることもない。
本発明の硬化性樹脂組成物で使用される有機過酸化物(F)は、常温ラジカル重合を目的として使用される。常温ラジカル重合には、公知であるケトンパーオキサイド、ハイドロパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド等の有機過酸化物と還元剤の組み合わせが挙げられる。還元剤としての具体例としては、ナフテン酸コバルト、オクチル酸コバルト等のコバルト塩、五酸化バナジウム等のバナジウム化合物、ジメチルアニリン等のアミン類等が挙げられる。中でもポットライフ等の点でパーオキシエステルとコバルト塩の組み合わせが特に有効である。
その他、公知の有機過酸化物を使用してもよい。その例としては、ケトンパーオキサイド、パーオキシケタール、ハイドロパーオキサイド、ジアリルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、パーオキシエステル、パーオキシジカーボネートに分類されるものであり、またアゾ化合物も有効である。具体例としては、ベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、1,1ービス(t−ブチルパーオキシ)ー3,3,5ートリメチルシクロヘキサン、2,5ージメチルー2,5ービス(t−ブチルパーオキシ)ヘキシンー3、3ーイソプロピルヒドロパーオキサイド、t−ブチルヒドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジクミルヒドロパーオキサイド、アセチルパーオキサイド、ビス(4ーt−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、イソブチルパーオキサイド、3,3,5ートリメチルヘキサノイルパーオキサイド、ラウリルパーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスカルボンアミドなどを挙げることができる。
有機過酸化物(F)の添加量は、ビニルエステル樹脂100重量部に対して、通常0.1〜7重量部、好ましくは0.5〜5重量部である。有機過酸化物の添加量が上記範囲にあると、硬化が十分に進行し、良好な物性を有する硬化物が得られる。
また、常温ラジカル重合を目的とした場合の有機過酸化物(F)と還元剤のコバルト塩類(E)の重量比は、通常、有機過酸化物(F):コバルト塩類(E)=10/1〜1/10である。
本発明で使用する光重合開始剤(G)は、紫外線ないし近赤外線領域のいずれかに感光性を有するものが使用できる。
紫外線重合開始剤としては、アセトフェノン系、ベンジルケタール系、(ビス)アシルホスフィンオキサイド系をはじめとする公知の重合開始剤を使用することができる。
また、紫外光から可視光領域まで感光性を有する開始も光透過性を高めるために有効であり(ビス)アシルホスフィンオキサイド系等の紫外線重合開始剤を使用することが好ましい。
具体的には、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイド(商品名:イルガキュア−819、チバスペシャルティーケミカルズ(株)製)、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド(商品名Lucirin TPO、BASF(株)製)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(商品名:Darocur1173、チバスペシャルティーケミカルズ(株)製)と2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド(商品名Lucirin TPO、BASF(株)製)を50%/50%の割合で混合された商品名Darocur4265などがある。
可視光重合開始剤としては380nm〜780nmの波長域に感光性を有する光重合開始剤であればよく、それらを組み合わせて使用してもよい。
可視光領域に感光性を有する可視光重合開始剤としては、例えば山岡等、「表面」、27(7)、548(1989)、佐藤等、「第3回ポリマー材料フォーラム要旨集」、IBP18(1994)に記載の、カンファーキノン、ベンジルトリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、メチルチオキサントン、ジシクロペンタジエニルチタニウムージ(ペンタフルオロフェニル)等の単独の可視光重合開始剤の他、有機過酸化物/色素系、ジフェニルヨードニウム塩/色素、イミダゾール/ケト化合物、ヘキサアリールビイミダゾール化合物/水素供与性化合物、メルカプトベンゾチアゾール/チオピリリウム塩、金属アレーン/シアニン色素など特公昭45―37377号公報に記載のヘキサアリールビイミダゾール/ラジカル発生剤等の公知の複合開始剤系などを挙げることができる。
また、500nm以上の波長の可視光あるいは近赤外光領域に感光性を有する光重合開始剤としては、有機ホウ素化合物と陽イオン色素の組み合わせが挙げられる。この有機ホウ素化合物と可視光あるいは近赤外光領域に感光波長を有するカチオン色素とを組み合わせることで、感光領域の波長の光照射を受けた色素が励起され、有機ホウ素化合物と電子授受を行うことで色素が消色すると共にラジカルが発生し、共存する重合性不飽和化合物の重合反応が起こる。この重合反応では、従来の紫外線重合反応などと異なり、発生ラジカルをコントロールしやすく、樹脂中の不飽和基の一部をラジカル重合したところで容易に止めることが出来る。また、可視光あるいは近赤外光領域の長波長を使用するため、充填材や顔料など添加された系でも容易に反応を進めることができるという特徴を持っている。
上記、紫外線ないし近赤外線領域のいずれかに感光性を有するものが紫外線ないし近赤外線領域のいずれかに感光性を有する開始剤の例は、特開2000−297127号公報、特開2001−139643号公報などに詳細な記載がある。
光重合開始剤(G)の使用量は、ビニルエステル樹脂100重量部に対して、通常0.01〜15重量部、好ましくは0.05〜10重量部である。光重合開始剤の使用量が0.01〜15重量部の範囲にあると重合が十分に進行し、良好な物性を有する硬化物が得られる。
有機過酸化物(F)と光重合開始剤(G)を併用する場合の使用量は、ビニルエステル樹脂100重量部に対して有機過酸化物(F)と光重合開始剤(G)の合計量が、通常0.02〜30重量部、好ましくは0.1〜20重量部である。
また、有機過酸化物(F)と光重合開始剤(G)の比率は、重量比で、通常5/0.1〜0.1/5、好ましくは1/0.1〜0.1/1である。
また、本発明の硬化性樹脂組成物では、揺変性を付与するために揺変剤を使用しても良く、例えば無機系ではシリカパウダー(アエロジルタイプ)、マイカパウダー、炭酸カルシウムパウダー、短繊維アスベストなどがあり、有機系では水素化ひまし油など公知のものが使用できる。好ましくは、シリカ系揺変剤である。また、特にアエロジルタイプにおいてはBYK R605(ビックケミー(株))等の揺変助剤等を併用して使用しても良い。
本発明の硬化性樹脂組成物で用いられる揺変剤の使用量は、一般的にビニルエステル樹脂100重量部に対して、通常0.1〜20重量部、好ましくは0.5〜15重量部である。揺変剤の使用量が0.1〜20重量部の範囲にあると、十分な揺変性が得られ、また作業性や硬化に不都合をきたすことがない。
さらに本発明の硬化性樹脂組成物では、繊維やフィラーとの濡れ性を向上させるためにシランカップリング剤を添加しても良い。シランカップリング剤については、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シランなどがあげられるがこれに限ったものではない。また、消泡剤、レベリング剤等各種添加剤を使用することができる。
本発明の硬化性樹脂組成物を用いた施工方法としては、(1)硬化性樹脂組成物を床面に塗布し、常温硬化及び/または光硬化させる塗り床の施工方法、(2)硬化性樹脂組成物に、繊維及び/またはフィラーを組み合わせて床面に塗布し、常温硬化及び/または光硬化させる塗り床の施工方法、(3)硬化性樹脂組成物をアスファルト舗装面またはコンクリート面に塗布した後、小粒子径の骨材を散布して、常温硬化及び/または光硬化させる道路の施工方法、(4)硬化性樹脂組成物を排水性アスファルト舗装面に塗布し、常温硬化及び/または光硬化させる道路の施工方法、(5)硬化性樹脂組成物を防水のためにコンクリートの床版に塗布し、常温硬化及び/または光硬化させる床版の施工方法などがある。
(2)の塗り床の施工方法で使用する繊維としては、例えばガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、ビニロン繊維、不織布など各種繊維が挙げられ、フィラーとしては、例えば、砂、砂利、砕石その他これに類似する材料として、川砂利、川砂、海砂利、海砂、山砂利、砕石、砕砂、珪砂等が挙げられる。またこれ以外に一般的な無機系フィラー、例えばシリカ、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、タルク、またセラミック、ガラス屑等各種フィラーが使用できる。
本発明の硬化性樹脂組成物は、床材としてはプライマー、ライニング、モルタル、トップコートととして使用することができる。また、道路用としては滑り止め舗装用、排水性舗装用、床版防水用として使用できる。
いずれの用途においても常温硬化で硬化させて短時間で表面が乾燥できるが、光硬化させるか光硬化を常温硬化に併用するとさらに短時間で表面を乾燥することができ、短時間で施行することができる。
本発明において光照射を行う場合、紫外光とは280〜380nm、可視光とは380〜780nm、 近赤外光とは、780〜1200nmの波長領域の光線を指す。
光硬化または光硬化併用常温硬化を行う場合の光源としては、光重合開始剤の感光波長域に分光分布を有する光源であれば良く、例えば近赤外ランプ、ナトリウムランプ、ハロゲンランプ、蛍光灯、メタルハライドランプ、水銀灯、高圧水銀灯、太陽光などを使用することができるが、作業現場の安全性を考慮すると、可視線から近赤外線の光源を使用することが望ましい。
(3)の道路のニート工法による施工方法において用いる小粒子径骨材は、特に限定されるものではないが、シリカを主成分とする砂、砂利、砕石その他これに類似する材料であり、例えば、川砂利、川砂、海砂利、海砂、山砂利、砕石、砕砂、珪砂等が挙げられる。またこれ以外に人工骨材等として、セラミック、ガラス屑等も使用できる。
小粒子径骨材の粒径については、特に限定されるものではないが、通常2.5〜40mm、好ましくは5〜30mmである。粒径が上記の範囲にあると、十分な滑り止め効果が得られ、かつ歩行時の不快感や車両タイヤの早期摩耗を招くことがない。
小粒径骨材の散布量については、特に限定されるものではないが、0.1〜1kg/m2が好ましい。この小粒径骨材は散布せずに、樹脂中に混入して塗布しても良い。
本発明により(1)〜(2)の塗り床の施工方法を用いることによって、乾燥性、低臭性に優れ、その硬化物は柔軟性と強度のバランス、耐久性、耐薬品性に優れる塗り床が得られる。また、(3)〜(4)の道路の施工方法や(5)の床版の施工方法を用いることによって、低臭性で表面乾燥性も良好で、柔軟性に富み、新設のアスファルト舗装またはコンクリート舗装との接着性、耐久性、耐摩擦性、耐薬品性に優れるという必要な性能を備え、且つ気温や季節に左右されること無く短時間で硬化させることができる。
従って(1)〜(5)の施工方法で施工した本発明の構造体は、柔軟性と強度のバランス、耐久性、耐薬品性などに優れるという特性を有すると共に、乾燥性、低臭性に優れ気温や季節に左右されること無く短時間で施工することができる。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によってなんら限定されるものではない。
なお、各例中の「部」および「%」は重量基準であり、「当量」はエポキシと酸の反応に関する各成分の当量を示す。
また、各実施例および比較例で得られたビニルエステル樹脂の注型板、樹脂組成物および施工物の物性および試験は、以下の方法に従って測定した。
(1)引張試験(ビニルエステル組成物の物性)
JIS K 6911により、引張り強度、弾性率、伸び率を測定した。
(2)薄膜乾燥性試験(硬化性樹脂組成物)
硬化性樹脂組成物をコンクリート平板(JIS A5304)に100g/m2に塗布し、23℃恒温室中に放置し指触試験を評価した。評価方法は塗膜に指を強く押しつけ、粘着または硬化不良により、指紋が塗膜表面に残らなくなるまでの時間(タックフリー時間)を測定した。
(3)プライマー乾燥性試験(塗り床の施工)
表面をサンディングしたコンクリート歩道板上に、常温で硬化性樹脂組成物をプライマーとして、200g/m2塗布し、タックフリー時間を測定した。
(4)モルタル流し延べ材の乾燥性試験(塗り床の施工)
樹脂組成物:100重量部に対して、4号珪砂:140重量部、6号珪砂:50部、7号珪砂:30重量部を混合してモルタル流し延べ材としたものを、3mm厚となるように金ゴテで全面に平滑になるように仕上げて放置し、タックフリー時間を測定した。
(5)トップコートの乾燥性試験(塗り床の施工)
硬化性樹脂組成物をプライマーとして200g/m2塗布し、タックフリー時間を測定した。
(6)冷熱水サイクル試験(塗り床の施工の柔軟性試験)
塗り床の施工をトップコートした試験体を、(90℃熱水20分→20℃水10分)を1サイクルとする冷熱水サイクル試験にかけクラックが発生するまでの時間を測定した。
(7)プライマー乾燥性試験(道路の施工)
表面をサンディングしたコンクリート歩道板上に、常温で硬化性樹脂組成物をプライマーとして、200g/m2塗布し、タックフリー時間を測定した。
(8)ニート施工後の乾燥性試験(道路の施工)
硬化したプライマー上面に樹脂組成物を700g/m2塗布し、5号ケイ砂を1kg/m2となるように散布し、さらに同じ樹脂を100g/m2となるように塗布し、タックフリー時間を測定した。
(9)ニート施工後の接着強度試験(道路の施工)
ニート施工3日後に、建研式により接着強度を評価した。
(10)排水舗装面に施工後の乾燥性試験(道路の施工)
雰囲気温度が15℃、表面温度が15℃の空隙率20%の排水性アスファルトの表面に樹脂組成物を1kg/m2となるようにローラーで塗布して放置し、タックフリー時間を測定した。
(11)床版防水施工後の乾燥性試験(床版の施工)
雰囲気温度が15℃、表面温度が15℃の床版コンクリート面に樹脂組成物を250g/m2となるようにローラーで塗布して放置し、タックフリー時間を測定した。
(12)床版防水施工後の接着強度試験(床版の施工)
床版防水施工1日後に、建研式により接着強度を評価した。
合成例1(ビニルエステル樹脂:VE−1)
攪拌機、温度計、ガス導入管を備えた容器にビスフェノールAとエピクロルヒドリンの反応により得られたエポキシ当量189のアラルダイトAER2603(旭化成工業(株)製エポキシ樹脂):567g(3.0当量)に酢酸:18g(0.30当量)、トリエチルアミン2.5gを仕込み、空気を流しながら120℃で30分間反応させ、酸価が0mgKOH/gになったところで、次にハリダイマー270S(播磨化学工業社製ダイマー酸):435g(1.5当量)を仕込み、空気を流しながら120℃で1時間反応させ、酸価が0mgKOH/gになった。さらにメタクリル酸:103g(1.2当量)、メチルハイドロキノン0.25gを仕込み、空気を流しながら120℃で2時間反応させ、酸価が5mgKOH/gになったところで反応を終了とした。こうして得られたビニルエステル(A)に、重合性不飽和モノマー(B)であるジシクロペンテニルメタクリレート(商品名:QM-57T、ローム・アンド・ハース(株)製)を1690g加え、ビニルエステル樹脂(VE−1)を得た。
合成例2(ビニルエステル樹脂:VE−2)
攪拌機、温度計、ガス導入管を備えた容器にビスフェノールAとエピクロルヒドリンの反応により得られたエポキシ当量189のアラルダイトAER2603(旭化成工業(株)製エポキシ樹脂):567g(3.0当量)にオクチル酸:22g(0.15当量)、メタクリル酸:116g(1.35当量)、ハリダイマー270S(播磨化学工業(株)製ダイマー酸):435g(1.5当量)、トリエチルアミン2.5g、メチルハイドロキノン0.25gを仕込み、空気を流しながら120℃で4時間反応させ、酸価が5mgKOH/gになったところで反応を終了とした。こうして得られたビニルエステル(A)に、重合性不飽和モノマー(B)であるジシクロペンテニルメタクリレート(商品名:QM-57T、ローム・アンド・ハース(株)製)を1825g加え、ビニルエステル樹脂(VE−2)を得た。
合成例3(ビニルエステル樹脂:VE−3)
攪拌機、温度計、ガス導入管を備えた容器にビスフェノールAとエピクロルヒドリンの反応により得られたエポキシ当量189のアラルダイトAER2603(旭化成工業(株)製エポキシ樹脂):567g(3.0当量)に2フランカルボン酸:17g(0.15当量)、メタクリル酸:116g(1.35当量)、ハリダイマー270S(播磨化学工業(株)製ダイマー酸):435g(1.5当量)、トリエチルアミン2.5g、メチルハイドロキノン0.25gを仕込み、空気を流しながら120℃で4時間反応させ、酸価が5mgKOH/gになったところで反応を終了とし、ジシクロペンテニルメタクリレート(商品名:QM−57T、ローム・アンド・ハース(株)製)を1706g加え、ビニルエステル樹脂(VE−3)を得た。
合成例4(酸化重合基含有ポリマー:P−1)
酢酸エチル中にメタクリル酸メチル200g(2モル)、スチレン520g(5モル)、グリシジルメタクリレート142g(1モル)、そして混合モノマー100重量部に対してアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を13g仕込み、窒素雰囲気下80℃で5時間反応させエポキシ基を含有した共重合体862g(1当量)を得た。ついで、エチレングリコールモノアリルエーテルと無水フタル酸の等モル反応物を260g(1当量)添加し、80℃で10時間反応させた。反応終了後に酢酸エチルを除去し、分子量が17000の酸化重合基を含有したポリマー(P−1)を得た。
比較合成例1(ビニルエステル樹脂:VE−4)
攪拌機、温度計、ガス導入管を備えた容器にビスフェノールAとエピクロルヒドリンの反応により得られたエポキシ当量189のアラルダイトAER2603(旭化成工業(株)製エポキシ樹脂):567g(3.0当量)にハリダイマー270S(播磨化学工業(株)製ダイマー酸):435g(1.5当量)、トリエチルアミン2.5gを仕込み、空気を流しながら120℃で30分間反応させ、酸価が0mgKOH/gになったところで、次にメタクリル酸:129g(1.5当量)、メチルハイドロキノン0.25gを仕込み、空気を流しながら120℃で2時間反応させ、酸価が5mgKOH/gになったところで反応を終了とした。こうして得られたビニルエステル(A)に、重合性不飽和モノマー(B)であるジシクロペンテニルメタクリレート(商品名:QM-57T、ローム・アンド・ハース(株)製)を1700g(7.75当量)加え、ビニルエステル樹脂(VE−4)を得た。
この比較合成例1では、酢酸を使用しない以外は合成例1と同様の操作である。
実施例1(注型板の物性測定)
合成例1で得たビニルエステル樹脂VE−1:100gに対し硬化剤328E(化薬アクゾ(株)製)1g、8%オクチル酸コバルト0.5g(ゲル化時間28分)を添加したものを、厚さ3mmになるようにセットしたガラス板の間に流し込み、1日放置して常温硬化後、120℃で2時間アフターキュアして注型板を作製した。
得られた注型板の引張試験を行った。結果を第1表に示す。 後述する比較例1に比べ、実施例1では高い伸長性(引張り伸び率)が認められた。
比較例1(注型板の物性測定)
比較合成例1で得たビニルエステル樹脂VE−4を使用する以外は、実施例1と同様の操作を行い、得られた注型板の引張試験を行った。結果を第1表に示す。
実施例2(薄膜乾燥性試験)
合成例3で得たビニルエステル樹脂VE−3:100gに対し、硬化剤328E(化薬アクゾ(株)製)1.0g、8%オクチル酸コバルト0.5g(ゲル化時間22分)を添加して薄膜乾燥性試験を実施した。結果を表1に示す。薄膜試験では短時間でタックフリーとなり、更に表面に凹凸がなく外観が優れていた。
実施例3(硬化性樹脂組成物−1の調製および薄膜乾燥性試験)
合成例1で得たビニルエステル樹脂VE−1:100gに対し、合成例4で合成した酸化重合基含有ポリマーP−1:15g、硬化剤328E(化薬アクゾ(株)製)0.85g、8%オクチル酸コバルト0.425g(ゲル化時間27分)を添加して硬化性樹脂組成物−1を調製した。
硬化性樹脂組成物−1の薄膜乾燥性試験の結果を第1表に示す。薄膜乾燥試験では短時間でタックフリーとなり、さらに表面に凹凸が無く外観が優れていた。
実施例4(硬化性樹脂組成物−2の調製および薄膜乾燥性試験)
合成例1で得たビニルエステル樹脂VE−1:100gに光開始剤としてHABI(ヘキサアリールビイミダゾール)/MBT(メルカプトベンゾチアゾール)=0.5g/0.5g(遮光時のゲル化時間27分)を添加したものを硬化性樹脂組成物−2とした。
硬化性樹脂組成物−2の薄膜乾燥性試験の結果を第1表に示す。なお、薄膜乾燥性試験では、硬化性樹脂組成物−2の塗布面に、250Wメタルハライドランプ(品番 HQI-TS250W、三菱電機照明(株)製)で光照度0.8mW/cm2(380〜450nmの波長域での測定値)の光を照射し、実施例2と同様に乾燥性試験を行った。
その結果、短時間でタックフリーとなり、さらに表面に凹凸が無く外観が優れていた。
比較例2(硬化性樹脂組成物−3の調製および薄膜乾燥性試験)
比較合成例1で得たビニルエステル樹脂VE−4:100gに対し、硬化剤328E(化薬アクゾ(株)製):1.0g、8%オクチル酸コバルト:0.5g(ゲル化時間28分)加え、硬化性樹脂組成物−3を調製した。
硬化性樹脂組成物−3の薄膜乾燥性試験の結果を第1表に示す。薄膜乾燥性試験は、実施例2と同様に乾燥性を評価した。その結果、長時間放置後もタックフリーとならなかった。
比較例3(硬化性樹脂組成物−4の調製および薄膜乾燥性試験)
比較合成例1で得たビニルエステル樹脂VE−4:100gに対し、125Fパラフィンワックス(日本精蝋製):0.1g、硬化剤328E(化薬アクゾ(株)製):1.0g、8%オクチル酸コバルト:0.5g加え、硬化性樹脂組成物−4を調製した。
硬化性樹脂組成物−4の薄膜乾燥性試験の結果を第1表に示す。薄膜乾燥性試験は、実施例2と同様に乾燥性を評価した。この結果、表面に凹凸が無く外観が優れていたが、タックフリーとなるのに長時間を要した。
Figure 2005097523
実施例5(硬化性樹脂組成物−5の調製および塗り床の施工)
合成例2で得たビニルエステル樹脂VE−2:100gに対し、125Fパラフィンワックス(日本精蝋製):0.1g、硬化剤328E(化薬アクゾ(株)製):1.0g、8%オクチル酸コバルト:0.5g加え、硬化性樹脂組成物−5を調製した。
塗り床の施工した硬化性樹脂組成物−5のプライマー乾燥性試験、モルタル流し延べ材の乾燥性試験、トップコートの乾燥性試験および冷熱水サイクル試験の結果を第2表に示す。その結果、各乾燥性試験において短時間でタックフリーとなり、冷熱水サイクル試験では2000時間でクラックの発生が無く異常なかった。
比較例4(硬化性樹脂組成物−4の塗り床の施工)
比較例3で得た硬化性樹脂組成物−4を用いてプライマー乾燥性試験、モルタル流し延べ材の乾燥性試験、トップコートの乾燥性試験および冷熱水サイクル試験を行った。結果を第2表に示す。その結果、各乾燥性試験においてタックフリーとなる時間が長くなり、冷熱水サイクル試験では1000時間でクラックが発生した。
実施例6(硬化性樹脂組成物−6の調製およびニート工法による道路の施工)
樹脂組成物−5に、合成例4で合成した酸化重合基含有ポリマーP−1:15g(ゲル化時間)を添加して硬化性樹脂組成物−6を調製した。
硬化性樹脂組成物−6のプライマー乾燥性試験、そのニート施工後の乾燥性試験および接着強度試験の結果を第2表に示す。
比較例5(硬化性樹脂組成物−4のニート工法による道路の施工)
硬化性樹脂組成物−4を用いてプライマー乾燥性試験、そのニート施工後の乾燥性試験および接着強度試験を行った。結果を第2表に示す。
実施例6では比較例5と比べて各乾燥性試験においては短時間でタックフリーとなるので施工時間の短縮を図ることができ、また、接着強度が大きい。
なお、接着強度試験による破壊状態は、実施例6および比較例5においてコンクリート基材の破壊であった。
Figure 2005097523
実施例7(硬化性樹脂組成物−7の調製および排水性舗装による道路の施工)
硬化性樹脂組成物−6に、光開始剤としてHABI/MBT=0.5g/0.5gを添加して樹脂組成物−7を調製した。
排水舗装面に施工後の乾燥性試験は、硬化性樹脂組成物−7をローラーで塗布した後、250Wメタルハライドランプ(品番HQI-TS250W、三菱電機照明(株)製)で光照度1mW/cm2(380〜450nmの波長域での測定値)の光を照射して行った。結果を第3表に示す。45分でタックフリーとなり、短時間で施工を完了することができるようになる。
比較例6(硬化性樹脂組成物−4の排水性舗装による道路の施工)
硬化性樹脂組成物−4を用いて排水舗装面に施工後の乾燥性試験を行った。
結果を第3表に示す。タックフリーとなるのに3時間要し、道路の施工に長時間かかることになる。
実施例8(硬化性樹脂組成物−7の床版防水施工)
硬化性樹脂組成物−7を用いて床版防水施工後の乾燥性試験および接着強度試験を行った。該乾燥性試験は、硬化性樹脂組成物−7をローラーで塗布した後、250Wメタルハライドランプ(品番HQI-TS250W、三菱電機照明(株)製)で光照度1mW/cm2(380〜450nmの波長域での測定値)の光を照射して行った。結果を第3表に示す。50分でタックフリーとなり、短時間で施工が完了することになる。
比較例7(硬化性樹脂組成物−4の床版防水施工)
硬化性樹脂組成物−4を用いて床版防水施工後の乾燥性試験を行った。結果を第3表に示す。タックフリーとなるのに3時間要し、床版防水施工に長時間かかることになる。
Figure 2005097523
本発明によれば、特定の酸とエポキシ樹脂を反応させて得られるビニルエステルを用いてビニルエステル樹脂を製造し、ワックス類などと混合することにより、乾燥性、低臭性を有し、柔軟性と強度のバランス、耐久性、耐薬品性等に優れるラジカル重合型の硬化性樹脂組成物が得られ、塗り床や道路、床版などの施工に用いることができ、作業環境の改善が図られ、短時間で、優れた特性を有する構造体が得られる。

Claims (14)

  1. エポキシ樹脂に、飽和一塩基酸、多塩基酸および不飽和一塩基酸を反応して得られるビニルエステル。
  2. エポキシ基の20%以下に飽和一塩基酸を付加し、且つ残りのエポキシ基に付加させる不飽和一塩基酸:多塩基酸の当量比率が90:10〜10:90である請求項1に記載のビニルエステル。
  3. 多塩基酸が炭素数4以上の二塩基酸である請求項1又は2に記載のビニルエステル。
  4. 多塩基酸がダイマー酸である請求項1〜3のいずれかに記載のビニルエステル。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のビニルエステル(A)と重合性不飽和モノマー(B)からなるビニルエステル樹脂。
  6. 請求項1ないし4のいずれかに記載のビニルエステル(A)と重合性不飽和モノマー(B)および、アリルエーテル基またはベンジルエーテル基を有する酸化重合基含有ポリマー(C)からなるビニルエステル樹脂。
  7. 重合性不飽和モノマー(B)が(メタ)アクリレートモノマーである請求項5または6に記載のビニルエステル樹脂。
  8. 請求項5ないし7のいずれかに記載のビニルエステル樹脂と、ワックス類(D)、コバルト塩類(E)、有機過酸化物(F)及び光重合開始剤(G)の中から選ばれる一種以上とを含むことを特徴とする硬化性樹脂組成物。
  9. 請求項8に記載の硬化性樹脂組成物を、床面に塗布し、常温硬化及び/または光硬化させることを特徴とする塗り床の施工方法。
  10. 請求項8に記載の硬化性樹脂組成物に、繊維及び/またはフィラーを組み合わせて床面に塗布し、常温硬化及び/または光硬化させる請求項9に記載の塗り床の施工方法。
  11. 請求項8に記載の硬化性樹脂組成物をアスファルト舗装面またはコンクリート面に塗布した後、小粒子径の骨材を散布して、常温硬化及び/または光硬化させることを特徴とする道路の施工方法。
  12. 請求項8に記載の硬化性樹脂組成物を排水性アスファルト舗装面に塗布し、常温硬化及び/または光硬化させることを特徴とする道路の施工方法。
  13. 請求項8に記載の硬化性樹脂組成物を防水のためにコンクリートの床版に塗布し、常温硬化及び/または光硬化させることを特徴とする床版の施工方法。
  14. 請求項9ないし13のいずれかに記載の施工方法で施工した構造体。

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