JP2005073375A - 電動パワーステアリング装置の故障検出装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置の故障検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 電動パワーステアリング装置のHブリッジ回路のスイッチング素子のON故障を確実に検出できるようにする。
【解決手段】 Hブリッジ回路41の第1〜第4スイッチング素子46a〜46dの何れかがON故障すると、モータMの駆動中に高圧端子THおよび低圧端子TLが短絡してシャント抵抗42で検出される実電流が増加し、この実電流を目標電流に一致させようとするフィードバック制御により実電流がハンチングする。そこで所定時間内に実電流が上限値以上になった積算時間と下限値以下になった積算時間とを算出し、両積算時間に基づいてハンチングの発生、つまりスイッチング素子のON故障を判定する。これにより、ハンチングする実電流が正常時の実電流の変動範囲内にある場合でも、正常時の実電流の変動とON故障時の実電流の変動とを確実に識別し、スイッチング素子のON故障を確実に判定することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、バッテリおよび操舵用のモータ間に配置されて該モータを正逆転駆動するHブリッジ回路と、バッテリからHブリッジ回路を経てモータに供給される実電流を検出する実電流検出手段と、実電流が目標電流に一致するようにフィードバック制御する制御手段とを備えた電動パワーステアリング装置の故障検出装置に関する。
電動パワーステアリング装置のモータを、4個のスイッチング素子を備えたHブリッジ回路を介して駆動するものが、下記特許文献1により公知である。Hブリッジ回路は、その4個のスイッチング素子のうち、第1の対角位置にある2個のスイッチング素子をONすることによりモータを正転駆動し、第2の対角位置にある2個のスイッチング素子をONすることによりモータを逆転駆動することができる。
ところで、電動パワーステアリング装置の作動中にバッテリからHブリッジ回路を経てモータに供給される実電流を監視することで、スイッチング素子のON故障(ON状態に張り付いてOFFしなくなる故障)を検出する方法が知られている。即ち、モータを駆動すべく対角位置にある2個のスイッチング素子をONしたときに、他の1個のスイッチング素子がON故障していると、それら3個のスイッチング素子のうち2個のスイッチング素子を介してHブリッジ回路の高圧側と低圧側とが短絡して通常では流れない過電流が流れるため、電流検出手段が前記過電流を検出したときにスイッチング素子のON故障を判定することができる。
特開2000−190861号公報
しかしながら、バッテリ電圧の低下時やハーネスの劣化による電気抵抗の増加時には前記過電流が小さくなるため、電動パワーステアリング装置の正常な作動時にモータに流れる電流値と顕著な差がなくなり、単に電流検出手段で上限値以上の電流を監視するだけではスイッチング素子のON故障を確実に判定することが困難であった。
本発明は、前述の事情に鑑みてなされたもので、電動パワーステアリング装置のHブリッジ回路のスイッチング素子のON故障を確実に検出できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、バッテリおよび操舵用のモータ間に配置されて該モータを正逆転駆動するHブリッジ回路と、バッテリからHブリッジ回路を経てモータに供給される実電流を検出する実電流検出手段と、実電流が目標電流に一致するようにフィードバック制御する制御手段とを備えた電動パワーステアリング装置の故障検出装置であって、Hブリッジ回路は、バッテリのプラス極に接続する高圧端子と、バッテリのマイナス極に接続する低圧端子と、モータに接続する第1、第2出力端子と、低圧端子および第1出力端子を接続する第1スイッチング素子と、低圧端子および第2出力端子を接続する第2スイッチング素子と、高圧端子および第1出力端子を接続する第3スイッチング素子と、高圧端子および第2出力端子を接続する第4スイッチング素子とで構成されたものにおいて、制御手段は、タイマーがタイムアップするまでに実電流が上限値以上となる第1積算時間および下限値以下となる第2積算時間に基づいて、第1〜第4スイッチング素子のON故障を判定することを特徴とする、電動パワーステアリング装置の故障検出装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、制御手段は、タイマーが第1所定時間に達したときに、第1積算時間が第2所定時間に達していれば、第1〜第4スイッチング素子のON故障の判定を禁止することを特徴とする、電動パワーステアリング装置の故障検出装置が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、制御手段は、実電流が第1閾値以上であり、かつ目標電流および実電流の偏差が第2閾値未満の状態が第3所定時間以上になったとき、第1〜第4スイッチング素子のON故障の判定を禁止することを特徴とする、電動パワーステアリング装置の故障検出装置が提案される。
尚、実施例のモータ電流検出回路49は本発明の実電流検出手段に対応し、実施例のメインタイマーOVITIM1Cは本発明のタイマーに対応し、実施例の第1積算時間OVNGC1は本発明の上側積算カウンタに対応し、実施例の第2積算時間OVNGC2は本発明の下側積算カウンタに対応し、実施例の電子制御ユニットUは本発明の制御手段に対応する。
請求項1の構成によれば、タイマーがタイムアップするまでに電流検出手段で検出された実電流が上限値以上となる第1積算時間および下限値以下となる第2積算時間に基づいて、第1〜第4スイッチング素子のON故障を判定するので、ON故障の発生時に実電流を目標電流に一致させようとする電流フィードバック制御により発生する実電流のハンチングを的確に捕らえ、正確な故障判定を行うことができる。特に、ハンチングする実電流が正常時の実電流の変動範囲内にある場合でも、前記第1積算時間および第2積算時間の両方を考慮することで、正常時の実電流の変動とON故障時の実電流の変動とを確実に識別することができる。
請求項2の構成によれば、タイマーが第1所定時間に達したときに第1積算時間が第2所定時間に達しているとき、つまり実電流が上限値以上となる第1積算時間の占める割合が大きいときに、実電流がハンチングしていないと判断してON故障の判定を禁止するので、ON故障の誤判定がなされるのを未然に防止することができる。
請求項3の構成によれば、実電流が第1閾値以上であり、かつ目標電流および実電流の偏差が第2閾値未満の状態が第3所定時間以上になったとき、つまり前記偏差が小さい状態の占める割合が大きいときに、実電流がハンチングしていないと判断してON故障の判定を禁止するので、ON故障の誤判定がなされるのを未然に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図9は本発明の一実施例を示すもので、図1は電動パワーステアリング装置の全体斜視図、図2は図1の2−2線拡大断面図、図3は図2の3−3線断面図、図4はモータの駆動回路を示す図、図5はモータの正転時および逆転時の作用説明図、図6はスイッチング素子のON故障時の作用説明図、図7は作用を説明するフローチャートの第1分図、図8は作用を説明するフローチャートの第2分図、図9は作用を説明するタイムチャートである。
図1に示すように、ステアリングハンドル11と一体に回転する上部ステアリングシャフト12は、上部ユニバーサルジョイント13、下部ステアリングシャフト14および下部ユニバーサルジョイント15を介して、減速機16から上方に突出するピニオンシャフト17に接続される。減速機16の下端に接続されたステアリングギヤボックス18の左右両端から突出するタイロッド19,19が、左右の車輪WL,WRの図示せぬナックルに接続される。減速機16にはモータMが支持されており、このモータMの作動が、減速機16の内部に収納した操舵トルクセンサStからの信号が入力される電子制御ユニットUにより制御される。
図2および図3に示すように、減速機16はステアリングギヤボックス18と一体の下部ケース21と、その上面にボルト22…で結合された中間ケース23と、その上面にボルト24…で結合された上部ケース25とを備えており、ステアリングギヤボックス18および上部ケース25にボールベアリング26,27で前記ピニオンシャフト17が回転自在に支持される。ピニオンシャフト17の下端に設けられたピニオン28が、ステアリングギヤボックス18の内部に左右移動自在に支持したラックバー29に設けられたラック30に噛合する。ステアリングギヤボックス18に形成した貫通孔18aに押圧部材31が摺動自在に収納されており、貫通孔18aを閉塞するナット部材32との間に配置したスプリング33で押圧部材31をラックバー29の背面に向けて付勢することで、ラックバー29の撓みが抑される。
減速機16の内部に延びるモータMの回転軸34は、一対のボールベアリング35,36で下部ケース21に回転自在に支持されており、モータMの回転軸34に設けられたウオーム37が、ピニオンシャフト17に固定されたウオームホイール38に噛合する。
従って、モータMを駆動すると回転軸34のトルクがウオーム37およびウオームホイール38を介してピニオンシャフト17に伝達され、ドライバーのステアリング操作がモータMによってアシストされる。
図4には、電子制御ユニットUからの指令でモータMを駆動するモータ駆動回路Cが示される。モータ駆動回路CはHブリッジ回路41を備えており、その高圧端子THはシャント抵抗42、パワーリレー43およびチョークコイル44を介して車載の12Vのバッテリ45のプラス極45aに接続され、その低圧端子TLは接地されてバッテリ45のマイナス極45bに接続される。Hブリッジ回路41の第1出力端子TM1および第2出力端子TM2はモータMに接続されており、低圧端子TLおよび第1出力端子TM1が第1スイッチング素子46aで接続され、低圧端子TLおよび第2出力端子TM2が第2スイッチング素子46bで接続され、高圧端子THおよび第1出力端子TM1が第3スイッチング素子46cで接続され、高圧端子THおよび第2出力端子TM2が第4スイッチング素子46dで接続される。第1〜第4スイッチング素子46a〜46dは、例えば電界効果トラジスタ(FET)で構成される。第1出力端子TM1および第2出力端子TM2の何れか一方(実施例では第1出力端子TM1)とモータMとの間に、フェイルセーフリレー47が配置される。
バッテリ45からHブリッジ回路41への電力の供給をON/OFFするパワーリレー43と、異常時にモータMを停止させるフェイルセーフリレー47とは、電子制御ユニットUにより制御される共通のリレー駆動回路48に接続されており、パワーリレー43およびフェイルセーフリレー47は連動してON/OFFする。即ち、パワーリレー43がONするとフェイルセーフリレー47もONし、パワーリレー43がOFFするとフェイルセーフリレー47もOFFし、これによりコストの低減およびリレー駆動回路48の故障率の低減が図られる。
パワーリレー43およびHブリッジ回路41間に配置されたシャント抵抗42はモータ電流検出回路49に接続されており、電子制御ユニットUに接続されたモータ電流検出回路49は、シャント抵抗42の両端の電位差とシャント抵抗42の抵抗値とに基づいて、バッテリ45からHブリッジ回路41に供給される電流を検出する。
第1出力端子TM1の電位VMNおよび第2出力端子TM2の電位VMP、つまりモータMの両端子の電位は、電子制御ユニットUに接続されたモータ端子電圧検出回路50により検出される。モータMが作動していないとき、第1出力端子TM1の電位VMNおよび第2出力端子TM2の電位VMPはバッテリ45により2V〜3Vにプルアップされている。
Hブリッジ回路41の第1〜第4スイッチング素子46a〜46dは、電子制御ユニットUに接続されたスイッチング素子駆動回路51によりデューティ制御される。即ち、図5(A)に示すように、対角位置にある第1スイッチング素子46aおよび第4スイッチング素子46dがONすると、第1出力端子TM1が低圧端子TLに接続されて0Vになり、第2出力端子TM2が高圧端子THに接続されて12Vになることで、モータMが正転する。このとき、第1スイッチング素子46aおよび第4スイッチング素子46dの何れか一方のデューティ比を制御することで、モータMに流れる電流を制御することができる。
また図5(B)に示すように、他の対角位置にある第2スイッチング素子46bおよび第3スイッチング素子46cがONすると、第2出力端子TM2が低圧端子TLに接続されて0Vになり、第1出力端子TM1が高圧端子THに接続されて12Vになることで、モータMが逆転する。このとき、第2スイッチング素子46bおよび第3スイッチング素子46cの何れか一方のデューティ比を制御することで、モータMに流れる電流を制御することができる。
次に、第1〜第4スイッチング素子46a〜46dのON故障の検出について説明する。
図6(A)に示すように、例えばモータMを正転させるべく対角位置にある第1スイッチング素子46aおよび第4スイッチング素子46dがONしたとき、第3スイッチング素子46cがON故障していると、第3スイッチング素子46cおよび第1スイッチング素子46aを介して高圧端子THおよび低圧端子TLが短絡してシャント抵抗42に大きな電流が流れ、その電流がモータ電流検出回路49によって検出される。同様にして、第2スイッチング素子46bがON故障している場合にも、第4スイッチング素子46dおよび第2スイッチング素子46bを介して高圧端子THおよび低圧端子TLが短絡してシャント抵抗42に大きな電流が流れ、その電流がモータ電流検出回路49によって検出される。
図6(B)に示すように、例えばモータMを逆転させるべく対角位置にある第2スイッチング素子46bおよび第3スイッチング素子46cがONしたとき、第4スイッチング素子46dがON故障していると、第4スイッチング素子46dおよび第2スイッチング素子46bを介して高圧端子THおよび低圧端子TLが短絡してシャント抵抗42に大きな電流が流れ、その電流がモータ電流検出回路49によって検出される。同様にして、第1スイッチング素子46aがON故障している場合にも、第3スイッチング素子46cおよび第1スイッチング素子46aを介して高圧端子THおよび低圧端子TLが短絡してシャント抵抗42に大きな電流が流れ、その電流がモータ電流検出回路49によって検出される。
電動パワーステアリング装置の作動時にモータ電流検出回路49によって検出された実電流は、電子制御ユニットUにおいて目標電流と比較され、実電流が目標電流に一致するように電流フィードバック制御が行われる。このとき、第1〜第4スイッチング素子46a〜46dのON故障によりモータMの実電流として前記過電流が検出されると、目標電流と実電流との偏差が増加するため、実電流を減少させるようにフィードバック制御が行われて実電流が一気に減少する。すると今度は目標電流と実電流との逆方向の偏差が増加するため、実電流を増加させるようにフィードバック制御が行われて実電流が一気に増加し、この繰り返しによりモータ電流検出回路49によって検出された実電流が短い周期で増減するハンチング現象が発生する。
このハンチング現象は第1〜第4スイッチング素子46a〜46dのON故に起因して発生するため、本実施例では実電流が上限値以上になった積算時間および下限値以下になった積算時間に基づいてハンチング現象を検出することで、第1〜第4スイッチング素子46a〜46dのON故障を判定している。以下の、その作用を図7および図8のフローチャートに基づいて説明する。
この故障検出は、モータ電流検出回路49によって検出された実電流IM1が閾値♯STARTON2(実施例では20A)以上になったときに開始され、故障検出が実行されている間は故障検出実行フラグF FETCK1が「1」にセットされる。ステップS1で故障検出実行フラグF FETCK1が「0」にリセットされていて故障検出の実行中でないとき、ステップS2で実電流IM1が閾値♯STARTON2以上になると、ステップS3で故障検出実行フラグF FETCK1が「1」にセットされる。
故障検出の実行中は、ステップS4でメインタイマーOVITIM1Cがインクリメントされ、ステップS5でメインタイマーOVITIM1Cが閾値♯OVITIMD(実施例では180msec)以上になると、第1〜第4スイッチング素子46a〜46dのON故障が発生していないと判定し、ステップS6で誤判定防止カウンタITNIMNGCをリセットし、ステップS7で故障検出実行フラグF FETCK1をリセットし、ステップS8で上側積算カウンタOVNGC1をリセットし、ステップS9で下側積算カウンタOVNGC2をリセットし、ステップS10でメインタイマーOVITIM1Cをリセットする。尚、前記ステップS2で実電流IM1が閾値♯STARTON2未満の場合にも、前記ステップS6〜S10でリセット処理が行われる。
前記ステップS5で故障検出の開始と同時にスタートしたメインタイマーOVITIM1Cが閾値♯OVITIMDに達していないとき、ステップS11でモータMの実電流IM1が閾値♯OVCUR1D(実施例では20A)以上になると、ステップS12で上側積算カウンタOVNGC1がインクリメントされ、ステップS13でモータMの実電流IM1が閾値♯OVCUR2D(実施例では3A)以下になると、ステップS14で下側積算カウンタOVNGC2がインクリメントされる。
即ち、図9に示すように、実電流IM1が20Aを超えるとメインタイマーOVITIM1Cがスタートし、180msecが経過するまでに、モータMの実電流IM1が20A以上になると上側積算カウンタOVNGC1がインクリメントされ、モータMの実電流IM1が3A以下になると下側積算カウンタOVNGC2がインクリメントされる。
続くステップS15でモータMの目標電流ITNと実電流IM1との偏差ITNIMSAを算出し、ステップS16で実電流IM1が閾値♯SIMTN1D(実施例では5A)以上であり、かつステップS17で偏差ITNIMSAが閾値♯SIMTN2D(実施例では3A)未満になると、ステップS18で誤判定防止カウンタITNIMNGCをインクリメントする。そしてステップS19で誤判定防止カウンタITNIMNGCが閾値♯ITNIMNGD(実施例では1.5msec)以上になると、前記ステップS6〜S10に移行して正常判定を下す。前記ステップS16で実電流IM1が閾値♯SIMTN1D未満であるか、前記ステップS17で偏差ITNIMSAが閾値♯SIMTN2D以上であれば、ステップS20で誤判定防止カウンタITNIMNGCをリセットする。
前記ステップS15〜S20の意味するところは、以下のとおりである。第1〜第4スイッチング素子46a〜46dのON故障が発生しているときには、実電流IM1がハンチングすることで実電流IM1と目標電流ITNとの偏差ITNIMSAは一般的に大きくなる。それに対して、ON故障が発生していないときには、実電流IM1と目標電流ITNとの偏差ITNIMSAは一般的に小さくなる。そこで、実電流IM1が5A以上であり、かつ偏差ITNIMSAが3A未満の小さい状態が1.5msec以上継続すると、実電流IM1がハンチングしていないと判断し、第1〜第4スイッチング素子46a〜46dが故障したと誤判定するのを防止している。
続くステップS21,S22でメインタイマーOVITIM1Cが閾値OVNGT1(実施例では20msec)に達した瞬間に、つまり実電流IM1が20A以上になって故障検出が開始されてから20msecが経過した瞬間に、ステップS23で上側積算カウンタOVNGC1が閾値OVNGT2(実施例では15ms)以上であれば、前記ステップS6〜S10に移行して正常判定を下す。
前記ステップS21〜S23の意味するところは、以下のとおりである。第1〜第4スイッチング素子46a〜46dのON故障が発生しているときには実電流IM1がハンチングするため、実電流IM1が20A以上になる時間の比率はさほど大きくないはずである。それにも関わらず、20msecのうちの15msec以上で実電流IM1が20A以上になるのはハンチングが発生していない証拠であると判断し、第1〜第4スイッチング素子46a〜46dが故障したと誤判定するのを防止している。
続くステップS24で下側積算カウンタOVNGC2から上側積算カウンタOVNGC1を減算した値が閾値♯OVNGT3(実施例では30msec)以下であり、かつステップS25で上側積算カウンタOVNGC1が閾値♯OVNGT4(実施例では25msec)以上であるとき、ステップS26で第1〜第4スイッチング素子46a〜46dの何れかがON故障していると判断して故障判定を行い、電動パワーステアリング装置の制御を中止する。
前記ステップS24〜S26の意味するところは、以下のとおりである。下側積算カウンタOVNGC2から上側積算カウンタOVNGC1を減算した値が30msec以上であり、かつステップS25で上側積算カウンタOVNGC1が25msec以上であるとき、下側積算カウンタOVNGC2は55msec以上となる。このように、メインタイマーOVITIM1Cが180msecをカウントする間に、上側積算カウンタOVNGC1が25msec以上となり、かつ下側積算カウンタOVNGCが55msec以上となるのは実電流IM1が激しくハンチングしているためであり、これにより第1〜第4スイッチング素子46a〜46dの何れかがON故障していると判定することができる。
以上のように、モータ電流検出回路49で検出された実電流IM1が20A以上になる時間の積算値と3A以下になる時間の積算値とに基づいて故障判定を行うので、前記20Aおよび3Aが正常時の実電流IM1の変動範囲に含まれていても、第1〜第4スイッチング素子46a〜46dのON故障を精度良く判定することができる。
尚、Hブリッジ回路41が何れかの場所で短絡した場合にも、上述した第1〜第4スイッチング素子46a〜46dのON故障と同じ現象が発生する場合がある。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、第1〜第4スイッチング素子46a〜46dは電界効果トランジスタ(FET)に限定されず、絶縁ゲート・バイポーラトランジスタ(IGBT)等の他種のスイッチング素子であっても良い。
また実施例では下側積算カウンタOVNGC2から上側積算カウンタOVNGC1を減算した値と、上側積算カウンタOVNGC1のカウント値とに基づいて故障判定を行っているが、上側積算カウンタOVNGC1のカウント値と下側積算カウンタOVNGC2のカウント値とに基づいて故障判定を行っても良い。
またモータMの実電流IM1を検出する手段は実施例のシャント抵抗42に限定されず、電流計等の他の手段であっても良い。
また本発明は3相交流モータの駆動回路にも適用することができる。
電動パワーステアリング装置の全体斜視図 図1の2−2線拡大断面図 図2の3−3線断面図 モータの駆動回路を示す図 モータの正転時および逆転時の作用説明図 スイッチング素子のON故障時の作用説明図 作用を説明するフローチャートの第1分図 作用を説明するフローチャートの第2分図 作用を説明するタイムチャート
符号の説明
41 Hブリッジ回路
45 バッテリ
45a プラス極
45b マイナス極
46a 第1スイッチング素子
46b 第2スイッチング素子
46c 第3スイッチング素子
46d 第4スイッチング素子
49 モータ電流検出回路(実電流検出手段)
IM1 実電流
ITN 目標電流
ITNIMSA 偏差
M モータ
OVITIM1C メインタイマー(タイマー)
OVNGC1 第1積算時間(上側積算カウンタ)
OVNGC2 第2積算時間(下側積算カウンタ)
TL 低圧端子
TH 高圧端子
TM1 第1出力端子
TM2 第2出力端子
U 電子制御ユニット(制御手段)

Claims (3)

  1. バッテリ(45)および操舵用のモータ(M)間に配置されて該モータ(M)を正逆転駆動するHブリッジ回路(41)と、バッテリ(45)からHブリッジ回路(41)を経てモータ(M)に供給される実電流(IM1)を検出する実電流検出手段(49)と、実電流(IM1)が目標電流(ITN)に一致するようにフィードバック制御する制御手段(U)とを備えた電動パワーステアリング装置の故障検出装置であって、
    Hブリッジ回路(41)は、バッテリ(45)のプラス極(45a)に接続する高圧端子(TH)と、バッテリ(45)のマイナス極(45b)に接続する低圧端子(TL)と、モータ(M)に接続する第1、第2出力端子(TM1,TM2)と、低圧端子(TL)および第1出力端子(TM1)を接続する第1スイッチング素子(46a)と、低圧端子(TL)および第2出力端子(TM2)を接続する第2スイッチング素子(46b)と、高圧端子(TH)および第1出力端子(TM1)を接続する第3スイッチング素子(46c)と、高圧端子(TH)および第2出力端子(TM2)を接続する第4スイッチング素子(46d)とで構成されたものにおいて、
    制御手段(U)は、タイマー(OVITIM1C)がタイムアップするまでに実電流(IM1)が上限値(♯OVCUR1D)以上となる第1積算時間(OVNGC1)および下限値(♯OVCUR2D)以下となる第2積算時間(OVNGC2)に基づいて、第1〜第4スイッチング素子(46a〜46d)のON故障を判定することを特徴とする、電動パワーステアリング装置の故障検出装置。
  2. 制御手段(U)は、タイマー(OVITIM1C)が第1所定時間(♯OVNGT1)に達したときに、第1積算時間(OVNGC1)が第2所定時間(♯OVNGT2)に達していれば、第1〜第4スイッチング素子(46a〜46d)のON故障の判定を禁止することを特徴とする、請求項1に記載の電動パワーステアリング装置の故障検出装置。
  3. 制御手段(U)は、実電流(IM1)が第1閾値(♯SIMTN1D)以上であり、かつ目標電流(ITN)および実電流(IM1)の偏差(ITNIMSA)が第2閾値(♯SIMTN2D)未満の状態が第3所定時間(♯ITNIMNGD)以上になったとき、第1〜第4スイッチング素子(46a〜46d)のON故障の判定を禁止することを特徴とする、請求項1に記載の電動パワーステアリング装置の故障検出装置。
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