JP2005072175A - パーティクル除去装置及びパーティクル除去方法及びプラズマ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 プラズマ処理で生じるチャンバ内のパーティクルを高い効率で除去し実用性の高いパーティクル除去技術を提供する。
【解決手段】 このパーティクル除去装置は、プラズマエッチング装置のチャンバ10内壁あるいはシャワーヘッド38内壁面に絶縁体70を介して取り付けられた帯電用電極72と帯電用電極72の電位および電圧印加のタイミングを制御する帯電制御部74とを含むパーティクル帯電制御手段を有し、このパーティクル帯電制御手段で形成するイオンシース領域の正イオンでパーティクルを正に帯電させ、正帯電したパーティクルをプラズマ処理装置の排気口24側へと移送してチャンバ10の外(排気装置28側)へ排出する。

【選択図】 図1

Description

本発明は、各種の成膜あるいは微細加工を行う処理装置内のパーティクルを除去する技術に係り、特にプラズマ処理装置内に発生するパーティクルを除去するためのパーティクル除去方法および装置に関する。
半導体装置や液晶表示装置等の製造では、半導体基板やガラス基板等の被処理基板が処理装置の処理容器またはチャンバに搬入され、密閉ないし減圧されたチャンバ内で成膜処理(化学的気相成長等)あるいは膜の微細加工処理(ドライエッチング等)が行なわれる。その際、チャンバ内では不可避的にパーティクルが発生する。この種のパーティクルは、主に、チャンバに導入される原料ガス(処理ガス)間の反応生成物や原料ガスと被エッチング材との反応生成物がチャンバ内空間で成長したもの、あるいは、チャンバの内壁に付着した反応生成物が剥離したものなどである。チャンバ内で発生するこのようなパーティクルが被処理基板の表面に付着することで、半導体装置あるいは液晶表示装置の製造歩留まりや処理装置の稼働率を低下させる大きな要因となっている。そして、プロセスに与えるパーティクルの影響は、半導体装置あるいは表示装置を構成する素子のサイズが小さくなるに従って大きくなる。それは、素子のサイズが小さくなると、大きなサイズのパーティクルだけでなく小さなサイズのパーティクルもプロセスに影響するようになるからである。
従来より、チャンバ内で生成した反応生成物をパーティクルとして除去する手法が幾つか提案されている。代表的なものとして、チャンバ内のパーティクルはプラズマエッチングの終了時に正に帯電して発生するとの仮定の下で、パーティクルを負電位の電極で捕獲して、被処理基板へのパーティクルの付着を防止するパーティクル除去技術が知られている(特許文献1参照)。
図16に、このパーティクル除去技術の手法を示す。プラズマエッチング装置のチャンバ200内にはプラズマ生成用の一対の電極202,204が平行に配置され、カソードカップリング配置で下部電極202に高周波電源206が電気的に接続され、上部電極204はグランド電位に接続される。下部電極202の上面に絶縁体210を介して正電位の静電チャック電極212が設けられ、静電チャック電極212上に被処理基板たとえば半導体基板208が載置される。パーティクル除去電極214は、下部電極202と上部電極204との間でプラズマ生成領域の外周を囲むようにリング状に設けられる。プラズマエッチング中は、ガス導入口216よりシャワーヘッド218を通して導入されるハロゲンガス等の処理ガスが、高周波電源206からの高周波電圧を印加される下部電極202と上部電極204との間でプラズマ励起され、半導体基板208上面の被エッチング材と化学反応して揮発性ガスとなり、排気口220よりチャンバ200の外へ排気される。そして、エッチング終了時に処理ガスの供給は停止されるが、高周波電圧の印加を停止した直後に正帯電のパーティクルが落下する。そこで、この時に、パーティクル除去電極214に直流電源より負電位を印加し、負電位のパーティクル除去電極214に正帯電のパーティクルを捕獲することで、半導体基板208へのパーティクル付着を防止するようにしている。
別の代表的な従来技術として、プラズマ処理中にパーティクルはプラズマで負に帯電するとし、プラズマ中の負帯電パーティクルを被処理基板の近傍に設けた正電位の捕集電極を通して除去する手法も知られている(特許文献2参照)。図17にこの手法を示す。平行平板型プラズマエッチング装置のチャンバ(図示せず)内に下部電極300と上部電極302とが平行に配置され、被処理基板たとえば半導体基板304を載置する下部電極300の周囲に基板304を囲むように中空または筒状の捕集電極306がリング状に設けられる。この捕集電極306は内周面に開口307を有し、ステー308内の排気路を介してチャンバ外部の排気ポンプ(図示せず)に連通している。好ましくは、捕集電極306において開口307の内奥に正電位の微粒子引き込み電極(図示せず)が設けられる。下部電極300と上部電極302との間で生成されるプラズマ310により負電荷に帯電したパーティクル312は、捕集電極306の中に開口307を通って捕集され、取付けステー308内の排気路を通ってチャンバの外に排出される。このようにして、半導体基板304へのパーティクル312の付着を防止するようにしている。
特開2000−3902号公報(段落[0043]、図11) WO 01/01467(第9−10頁、図3)
上記のような特許文献1に記載のパーティクル除去技術は、プラズマ処理の終了時に正帯電しているパーティクルを負電位の電極に付着させることで、半導体基板へのパーティクル付着を防止するというものである。しかしながら、本発明者が後述するパーティクル計測装置(図4)を用いてプラズマ処理中のパーティクル挙動を詳細に調べたところ、プラズマ処理中にもパーティクルが発生ないし存在しており、しかも帯電していないパーティクルや正帯電または負帯電のパーティクルが混在している場合のあることが判明した(図7)。この現象は、特に磁場等によりプラズマを局在させる場合に顕著に現れる。すなわち、この場合は、チャンバ内壁またはプラズマ励起用(高周波放電用)の対向電極とプラズマとの間隙が大きくなり、この領域に生成したパーティクルが電気的中性のまま浮遊するようになる。しかし、上記従来技術の手法では、そのような電気的中性や負帯電しているパーティクルを除去することは基本的に不可能である。
また、特許文献1の技法では、チャンバ内で正帯電のパーティクルが発生する領域に負電位のパーティクル除去電極214を配置する。しかしながら、プラズマ処理装置のチャンバ内に、しかもプラズマ生成領域の近傍にそのような金属部材の治具(214)を配置すると、プラズマが擾乱されてしまい、プラズマ分布特性の制御が難しくなる。また、そのような金属部材から金属汚染が発生しやすいという問題もある。このために、膜厚やエッチング速度等の高い均一性制御あるいはプロセスの高い信頼性を要求されるプラズマ処理では、特許文献1の技法の実用化は難しい。
一方で、特許文献2に記載のパーティクル除去技術は、上記のように、プラズマ処理中で負に帯電するパーティクルを正電位の捕集電極を通して除去するというものである。しかしながら、この技術においても、帯電していない電気的中性のパーティクルや正帯電パーティクルの除去は基本的にできない。また、特許文献1に記載のものと同様に、被処理基板304の近傍に設けられる捕集電極306が、プラズマ状態を大きく擾乱するだけでなく、金属汚染の発生源となるおそれがある。図17はカソードカップリング方式の平行平板プラズマエッチング装置の要部を示しているが、下部電極300を接地電位に接続して上部電極302を結合容量を介して高周波電源に接続するアノードカップリング配置では、プラズマが被処理基板304のより近傍に生成されるため、捕集電極306による擾乱でプラズマ制御は一層難しくなる。また、被処理基板304の寸法あるいは面積が大きくなると、捕集電極306から基板304の中心部までの距離が大きくなるため、基板中心部に降り注ぐパーティクルの捕集が難しくなるという問題もある。この問題に対して捕集電極306を基板中心部に近づけて配置すれば、プラズマ擾乱は更に大きくなる。要するに、この技法も実用化は難しい。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、プラズマ処理で生じるパーティクルを高い効率で除去でき、しかも、プラズマ擾乱や金属汚染がなく実用性の高いパーティクル除去技術を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1のパーティクル除去装置は、排気ポートに接続された真空可能なチャンバ内で処理ガスのプラズマを生成し、前記プラズマの下で被処理基板に所望のプラズマ処理を施すプラズマ処理装置の前記チャンバ内からパーティクルを除去するためのパーティクル除去装置において、前記被処理基板の近傍を除く領域に形成するイオンシース領域の正イオンで、前記チャンバ内で発生するパーティクルを正帯電させるパーティクル帯電制御手段を有し、前記正帯電したパーティクルを前記排気ポートを通して前記チャンバの外へ排出する構成を有している。
本発明の第2のパーティクル除去装置は、排気ポートに接続された真空可能なチャンバ内で処理ガスのプラズマを生成し、前記プラズマの下で被処理基板に所望のプラズマ処理を施すプラズマ処理装置の前記チャンバ内からパーティクルを除去するためのパーティクル除去装置において、前記被処理基板の近傍を除く領域に形成するイオンシース領域の正イオンで、前記チャンバ内で発生するパーティクルを帯電させるパーティクル帯電制御手段と、前記正帯電のパーティクルを前記イオンシース領域を経由して前記排気ポート側へ移送する帯電パーティクル移送手段とを有している。
本発明において、好ましくは、パーティクル帯電制御手段が、イオンシース領域を挟んでプラズマに対向する側に設けられる制御用電極と、この制御用電極を負電位にするための電源部とを有する。あるいは、パーティクル帯電制御手段および帯電パーティクル移送手段の少なくとも一方が、プラズマ側に面して配置された制御用電極と、この制御用電極を負電位にするための電源部とを有する。かかる構成においては、チャンバ内で発生して熱運動するパーティクルが、被処理基板と対向する電極側ないしチャンバ内壁側のイオンシース領域の正イオンで効率よく正に帯電される。
また、好ましい一形態として、本発明のパーティクル除去装置では、パーティクル帯電制御手段の帯電制御用電極が、被処理基板を載置する第1の高周波放電用電極と対向して配置される第2の高周波放電用電極の表面上に絶縁膜を介して設けられる。あるいは、パーティクル帯電制御手段および帯電パーティクル移送手段の帯電制御用電極が、チャンバの内壁面に絶縁膜を介して取り付けられる。かかる構成においては、本発明のパーティクル除去装置がプラズマ処理におけるプラズマ生成に悪影響を及ぼすことはなく、しかも構成が簡便となるため、装置の実用化が容易になる。
また、好ましい一形態として、パーティクル帯電制御手段あるいは帯電パーティクル移送手段の制御用電極が、互いに物理的に分離している複数の導体を有し、電源部が各々の導体を独立的に負電位にする構成も可能である。この場合、制御用電極を構成する複数の導体に対し、排気ポートに近くなるにつれて絶対値の大きな負電位を与えるのが好ましい。かかる構成にすることで、正に帯電したパーティクルが排気ポート側にドリフト移送されるようになり、高い効率のパーティクル排出が可能になる。
また、好ましい一形態として、電源部が、制御用電極を構成する複数の導体に対し、正帯電のパーティクルを排気ポート側へ順次転送するように所定の位相関係で負電位のパルスを印加する構成としてもよい。このような構成にすることで、上述したように正電位のプラズマからのクーロン反発力と制御用電極からの吸引力とを受けてプラズマと制御用電極間に閉じ込められるパーティクルは、チャンバの中央部からその周辺部へと非常に効率よく転送できるようになる。また、チャンバ内壁側に達したパーティクルを排気ポートへと高い効率で移送できるようになる。
本発明のパーティクル帯電制御手段あるいは帯電パーティクル移送手段における電源部は、典型的には直流電源を有してよく、あるいは結合容量を介して制御用電極に電気的に接続される高周波電源を含むものであってもよい。そして、パーティクル帯電制御手段あるいは帯電パーティクル移送手段における制御用電極の表面は絶縁膜で被覆されてよい。この絶縁膜の被覆により制御用電極からの金属汚染は皆無になり、信頼性の高いプラズマ処理が可能になる。
また、好ましい一態様によれば、本発明のパーティクル除去装置を取り付けるプラズマ処理装置には、チャンバ内でプラズマを被処理基板の近傍に偏在させる磁場供給手段が備えられる。この場合は、チャンバ内において、プラズマを挟んで被処理基板に対向する空間領域が広がる。この対向する空間領域に、パーティクル帯電制御手段の制御用電極あるいは帯電パーティクル移送手段の制御用電極を設けることで、プラズマ擾乱の可能性を低減できる。。
本発明の第1のパーティクル除去方法は、排気ポートに接続された真空可能なチャンバ内で処理ガスのプラズマを生成し、前記プラズマの下で被処理基板に所望のプラズマ処理を施すプラズマ処理装置の前記チャンバ内からパーティクルを除去するためのパーティクル除去方法において、前記被処理基板の近傍を除く領域に形成されるイオンシース領域の正イオンの付着により、前記チャンバ内で発生するパーティクルを正に帯電させ、前記正帯電のパーティクルを前記イオンシース領域を経由して前記排気ポート側へ導き、前記排気ポートから前記チャンバの外へ排出する。
本発明においては、正イオンおよび正帯電のパーティクルをイオンシース領域と接する近隣の物体表面側に引き寄せるための負の電位を物体表面に与えるのが好ましい。また、イオンシース領域と接する物体を排気ポートからの距離に応じて複数の領域に電気的に分離し、各領域毎に独立した負電位を与えるのも好ましい。この場合、複数の領域の中で排気ポートに近い領域ほど絶対値の大きい負電位を与えてよい。さらには、それら複数の領域に、互いに位相のずれた複数の負電圧パルスをそれぞれ印加し、正帯電のパーティクルを排気ポート側へ移送することも可能である。このようにすることで、正に帯電させたパーティクルを排気ポート側へ効率よくドリフト移送させることが可能になり、チャンバ外へのパーティクル排出が容易になる。そして、被処理基板へのパーティクル付着を抑制できる。
また、本発明の第2のパーティクル除去方法では、制御用電極を構成する複数の領域に、それぞれ互いに位相のずれた負電位の周期的パルスを印加し、正帯電のパーティクルを排気ポート側へ転送する。このようにすることで、特にチャンバの中央部からその周辺部へと非常に効率よくパーティクル転送できるようになり、パーティクルの除去効率が更に向上する。
また、本発明の第2のパーティクル除去方法は、排気ポートに接続された真空可能なチャンバ内で処理ガスのプラズマを生成し、前記プラズマの下で被処理基板に所望のプラズマ処理を施すプラズマ処理装置の前記チャンバ内からパーティクルを除去するためのパーティクル除去方法において、前記チャンバ内壁に沿って形成されるイオンシースの領域の正イオンの付着によりパーティクルを正に帯電させ、前記正帯電のパーティクルを前記チャンバ内壁に沿って前記排気ポート側へ導いて、前記排気ポートから前記チャンバの外へ排出する。このパーティクル除去方法において、好ましくは、チャンバの内壁に両面を絶縁体に挟まれた制御用電極を設け、正イオンおよび正帯電のパーティクルをチャンバ内壁側に引き寄せるための負の電位を該制御用電極に与えてよい。
また、本発明の第3のパーティクル除去方法は、排気ポートに接続された真空可能なチャンバ内で相対向する第1および第2の電極間に高周波電力を印加して処理ガスのプラズマを生成し、前記プラズマの下で前記第1の電極上の被処理基板に所望のプラズマ処理を施すプラズマ処理装置の前記チャンバ内からパーティクルを除去するためのパーティクル除去方法において、前記第2の電極に沿って形成されるイオンシースの領域の正イオンの付着によりパーティクルを正に帯電させ、前記正帯電のパーティクルを前記第2の電極の主面および前記チャンバの内壁に沿って前記排気ポート側へ導いて、前記排気ポートから前記チャンバの外へ排出する。
このパーティクル除去方法において、好ましくは、第2の電極の主面上に両面を絶縁体に挟まれた制御用電極を設け、正イオンおよび正帯電のパーティクルを第2の電極の主面側に引き寄せるための負の電位を該制御用電極に与えてよい。
また、上記第2または第3のパーティクル除去方法において、好ましくは、排気ポートがチャンバ内壁の下部近傍に設けられ、正帯電のパーティクルがチャンバ内壁に沿って落下しながら排気ポート側へ導かれるようにしてよい。あるいは、排気ポートの入口付近に低コンダクタンスの排気路を与えるバッフル板が設けられ、バッフル板に負の電位が与えられるようにしてもよい。このようにすることで、正に帯電させたパーティクルを排気ポート側に非常に効率よくドリフト移送させることが可能になり、チャンバ外へのパーティクル排出が非常に高速になる。
以上に説明したように、本発明では、プラズマ処理装置のチャンバ内に発生するパーティクルをイオンシース領域の正イオンで正に帯電させ、上記イオンシース領域を形成する負電位の物体あるいはチャンバ内壁と正電位プラズマとの間を経由させて、プラズマ処理装置の排気ポート側に引き出しチャンバ外へとパーティクルを除去する。この発明により、チャンバ内に発生するパーティクルは高い効率でチャンバ外に排出・除去できる。また、本発明のパーティクル除去装置は、プラズマの擾乱および金属汚染がなく、しかも、その構成が簡便であるために実用化が容易となる。
以下、図1〜図15を参照して本発明の好適な実施の態様を説明する。
図1に、本発明の第1の実施例によるパーティクル除去装置を取付または装備したプラズマ処理装置の構成を示す。このプラズマ処理装置は、平行平板型RIEプラズマエッチング装置として構成されており、たとえばアルミニウムまたはステンレス鋼等の金属製の円筒型チャンバ(処理容器)10を有している。チャンバ10は保安接地されている。
チャンバ10内には、被処理基板としてたとえば半導体ウエハWを載置する円盤状の下部電極またはサセプタ12が設けられている。このサセプタ12は、たとえばアルミニウムからなり、絶縁性の筒状保持部14を介してチャンバ10の底から垂直上方に延びる筒状支持部16に支持されている。筒状支持部16の上面には、サセプタ12の上面を環状に囲むたとえば石英からなるフォーカスリング18が配置されている。
チャンバ10の側壁と筒状保持部14との間には排気路20が形成され、この排気路20の入口または途中に環状のバッフル板22が取り付けられるとともに底部に排気口24が設けられている。この排気口24には排気管26を介して排気装置28が接続されている。排気装置28は、真空ポンプを有しており、チャンバ10内の処理空間を所望の真空度まで減圧することができる。チャンバ10の側壁には、半導体ウエハWの搬入出口を開閉するゲートバルブ30が取り付けられている。
サセプタ12には、プラズマ生成およびRIE用の高周波電源32が整合器34を介して電気的に接続されている。この高周波電源32は、所定の高周波数たとえば60MHzの高周波電力を下部電極つまりサセプタ12に印加する。チャンバ10の天井部には、後述するシャワーヘッド38が接地電位の上部電極として設けられている。高周波電源32からの高周波電圧はサセプタ12とシャワーヘッド38との間に印加される。
サセプタ12の上面には半導体ウエハWを静電吸着力で保持するための静電チャック40が設けられている。この静電チャック40は導電膜からなる電極40aを上下一対の絶縁膜40bの間に挟み込んだものであり、電極40aには直流電源42がスイッチ43を介して電気的に接続されている。直流電源42からの直流電圧により、クーロン力で半導体ウエハWをチャック上に吸着保持することができる。
サセプタ12の内部には、たとえば円周方向に延在する冷媒室44が設けられている。この冷媒室44には、チラーユニット46より配管48,50を介して所定温度の冷媒たとえば冷却水が循環供給される。冷媒の温度によって静電チャック40上の半導体ウエハWの処理温度を制御できる。さらに、伝熱ガス供給部52からの伝熱ガスたとえばHeガスが、ガス供給ライン54を介して静電チャック40の上面と半導体ウエハWの裏面との間に供給される。
天井部のシャワーヘッド38は、多数のガス通気孔56aを有する下面の電極板56と、この電極板56を着脱可能に支持する電極支持体58とを有する。電極支持体58の内部にバッファ室60が設けられ、このバッファ室60のガス導入口に処理ガス供給部62からのガス供給配管64が接続されている。
チャンバ10の周囲には、環状または同心状に延在する磁石66が配置されている。チャンバ10内において、シャワーヘッド38とサセプタ12との間の空間には、高周波電源32により鉛直方向のRF電界が形成される。高周波の放電により、サセプタ12の表面近傍に高密度のプラズマを生成することができる。
エッチャー制御部68は、このプラズマエッチング装置内の各部たとえば排気装置28、高周波電源32、静電チャック用のスイッチ43、チラーユニット46、伝熱ガス供給部52、処理ガス供給部62および後述するパーテイクル除去装置の制御部(たとえば帯電制御部74)等の動作を制御するもので、ホストコンピュータ(図示せず)等の外部装置とも接続されている。
このプラズマエッチング装置において、エッチングを行なうには、先ずゲートバルブ30を開状態にして加工対象の半導体ウエハWをチャンバ10内に搬入して、静電チャック40の上に載置する。そして、処理ガス供給部62より処理ガスつまりエッチングガスを所定の流量でチャンバ10内に導入し、排気装置28によりチャンバ10内の圧力を設定値にする。さらに、高周波電源32より所定のパワーで高周波電力をサセプタ12に供給する。また、直流電源42より直流電圧を静電チャック40の電極40aに印加して、半導体ウエハWを静電チャック40上に固定する。シャワーヘッド38より吐出されたエッチングガスは両電極12,38間で高周波の放電によってプラズマ化し、このプラズマで生成されるラジカルやイオンによって半導体ウエハWの主面がエッチングされる。
この実施例におけるパーティクル除去装置は、チャンバ10の内壁あるいはシャワーヘッド(上部電極)38の内壁面に膜状の絶縁体70を介して取り付けられた帯電用電極72と、この帯電用電極72を介してチャンバ10内のパーティクルの帯電を制御するための帯電制御部74とを有している。帯電用電極72は、たとえばアルミニウム、ステンレス鋼等の膜状またはシート状の導体からなり、帯電制御部74より負の電圧を印加される。絶縁体70は、たとえばアルミニウム表面をアルマイト処理したアルミナ等やイットリア(Y23)などを導体に溶射して得られるセラミックスからなり、帯電用電極72の表面(内側面および外側面)全体を被覆している。なお、シャワーヘッド(上部電極)38の内壁面においては帯電用電極72と絶縁体70に電極板56のガス吐出孔56aに連通する開口が設けられている。帯電制御部74は、好ましくは出力電圧可変型の直流電源を含んでおり、エッチャー制御部68の制御の下で帯電用電極72の電位および電圧印加のタイミングを制御できるようになっている。
このように、この実施例では、チャンバ10の内壁やシャワーヘッド38に膜状の絶縁体70を介して貼付または接続される帯電用電極72を設けている。しかし、たとえばアルミニウム製のチャンバ10内壁またはシャワーヘッド38にアルマイト処理を施し、チャンバ10またはシャワーヘッド38に制御電圧を印加する構成、つまりチャンバ10やシャワーヘッド38を帯電用電極として機能させる構成も可能である。
図2に、帯電制御部74より帯電用電極72に帯電制御電圧を印加するタイミングの一例を示す。この例では、チャンバ10内に処理ガスを導入する直前から帯電用電極72に対する帯電制御電圧の印加を開始し、エッチング終了時から、つまり処理ガスの導入と高周波電力の投入を停止した時から所定時間の経過後に、帯電制御電圧の印加を停止して帯電用電極72の電位をグランド電位に戻すようにしている。
帯電用電極72に印加する帯電制御電圧は、パーティクルを十分に帯電させるうえでは、絶対値の大きい印加電圧とすることが望ましい。しかし、印加電圧(絶対値)を大きくしすぎると、帯電用電極72とプラズマとの間、帯電用電極72とチャンバ10との間などで異常放電が発生したり、帯電用電極72に印加された電圧によってプラズマに影響を与えるおそれがある。このことから、そのような不所望な事態を来たさないように、帯電制御電圧は帯電用電極72に流れる電流が十分小さい値(たとえば0.1A程度)になるような印加電圧であることが好ましく、たとえば−10V〜−500Vの範囲内で設定されてよい。
ここで、図1および図3につき、この実施例(より一般には本発明)におけるパーティクル除去技術の動作原理について説明する。
図3に、このプラズマエッチング装置(図1)において下部電極(サセプタ)12と上部電極(シャワーヘッド)38との間のプラズマ生成領域における上下方向の電位分布を模式的に示す。このプラズマ生成領域にはいわゆるカソードカップリング方式によるプラズマが形成され、帯電用電極72に負電圧(たとえば−200V)が印加されている場合の電位分布が図示されている。図3に示すように、帯電用電極72に負電圧(−200V)を印加すると、プラズマPZ(図1)と上部電極38内側の帯電用電極72(より正確には内側絶縁体70)との間にパーティクル帯電領域76が形成される。このパーティクル帯電領域76は、帯電用電極72の負電位により電界を強められたイオンシースであり、この領域には多量の正イオンが存在する。そして、チャンバ10内、特に上記プラズマ生成領域で発生して浮遊する多くの電気的中性のパーティクルは、このパーティクル帯電領域76で帯電用電極72側へ流れ込む正イオンと衝突して正に帯電するようになる。このようにして正帯電したパーティクルは、正電位のプラズマPZからはクーロン力で反発される一方で、負電位の帯電用電極72側からはクーロン力で引き寄せられ、帯電用電極72の内側の絶縁体70表面に衝突して散乱しながらパーティクル帯電領域76内を運動する。そして、図1に示すように、○印で示すパーティクルは、最終的にはチャンバ10の側壁部付近に到達し、その領域でもチャンバ側壁内部の帯電用電極72からの吸引力を受けながら、排気ガスの流れに沿い下方へと重力落下してバッフル板22を通り抜け、排気口24からチャンバ10の外へ排出される。
この実施例のプラズマエッチング装置では、リング状磁石66により被処理基板Wに対して横方向の磁場を加えているために、プラズマPZは被処理基板W側に偏在している。このようにプラズマPZが、チャンバ10内壁に挿入した帯電用電極72から離れて形成されると、帯電用電極72への負電圧の印加によってプラズマPZを擾乱させる可能性を低減させることが可能であり、プラズマ制御は容易になる。本発明では、パーティクルのサイズが大きいほど帯電し易くなるが、数nmのパーティクルでもパーティクル帯電領域76で充分に正帯電している。なお、このようなプラズマ偏在は、磁場の付加以外にもヘリコン波プラズマ生成、ECR(Electron Cyclotron Resonance)プラズマ生成あるいはICP(Inductive Coupled Plasma)プラズマ生成を用いても可能である。
次に、図4〜図8につき、この実施例における作用効果を具体例で説明する。この具体例では、チャンバ10内のパーティクル発生状況を正確に把握するために、図4に示すようなパーティクル計測器を用いた。図4において、チャンバ10とリング状磁石66の一部に石英窓80が設けられている。レーザ制御部82の光源から石英窓80を通して、扁平なビーム断面形状を有するレーザ光84が半導体ウエハWの上方近傍に面平行に入射され、パーティクルが存在すればその散乱光がCCDカメラ86で継続的に撮影される。ここで、散乱光のノイズをなくするためにレーザ光84は消光部88で消光される。CPU90は、エッチャー制御部68を通じてプラズマ処理装置の動作タイミングをモニタリングするとともに、レーザ制御部90のレーザ発光動作を制御して、CCDカメラ86より取り込んだ画像情報をデータ処理する。この具体例では、このようなパーティクル計測器により、プラズマ処理装置の作動中に発生するパーティクルをリアルタイムで計測した。
この具体例では、被処理基板として口径200mmφの半導体ウエハWを使用し、図2のタイムシーケンスでシリコン酸化膜エッチングおよびパーティクル除去を行った。より詳細には、チャンバ10内を10-5Pa程度の高真空に減圧した後、帯電制御部74により帯電用電極72に−200Vの直流電圧を印加した。次に、処理ガスであるエッチングガスとしてC48 /Ar/O2 の混合ガスをチャンバ10内に導入し、チャンバ10内の圧力を5Pa程度に維持したうえで、高周波電源32により60MHz、1500WのRF電力を投入して該エッチングガスのプラズマを生成し、半導体ウエハW上のシリコン酸化膜をプラズマエッチングした。なお、リング状磁石66から加えられる磁束密度は半導体ウエハWの上面付近で100Gauss程度である。そして、1分間エッチングした後に、上記エッチングガスの導入とRF電力の投入を停止した。その10秒後に帯電用電極72の電位をグランド電位に戻し、それから10秒後にゲートバルブ66を開けて隣室のロードロックチャンバへ半導体ウエハWを搬出した。
以上のようなプラズマエッチング処理に際しての本発明のパーティクル除去効果は次の通りであった。図5は、上記パーティクル計測器(図4)でリアルタイムに捉えたパーティクル飛跡を模式的に書き直したものである。図5に示すように、静電チャック40の電極40a表面の絶縁膜40b上に静電吸着された半導体ウエハWの上方にプラズマPZが生成され、帯電用電極72表面の絶縁体70との間にパーティクル帯電領域76が形成される。そして、この領域76に多数のパーティクル飛跡92が存在するのが確認された。これは、接地電位に固定の上部電極板56から絶縁体70bで絶縁分離された負電位(−200V)の帯電用電極72によって電界を強められたイオンシース領域(パーティクル帯電領域76)において電気的に中性であったパーティクルが正イオンと衝突し、かつ正イオンの付着で正に帯電し、その領域を運動しているところを示している。そして、このパーティクル帯電領域76内を運動するパーティクルの数は、プラズマ生成中は余り変化が無い。一方で、同時に、多量のパーティクルが、上述したようにチャンバ10の側壁部に到達してその側壁部に沿って下方へ流出している。これらのことから、本発明では、チャンバ10の内壁(上壁および側壁)部の帯電用電極72を通じて電界強度を高められたイオンシース領域(パーティクル帯電領域76)で電気的に中性なパーティクルが次々に正帯電し、この正帯電したパーティクルはチャンバ10の側壁部に沿って下方に延びるイオンシース領域を通ってチャンバ10の外へ排出されるものと考えられる。
さらに、この具体例では、エッチング処理中の半導体ウエハWの上面近傍で浮遊するパーティクルの数を計測評価した。図6は本発明のパーティクル除去装置を作動させた場合の結果を示し、図7は同一のプラズマ処理装置において本発明のパーティクル除去装置を装備していない場合(参考例)の結果である。図6および図7では、横軸にエッチング処理におけるタイムシーケンスの時間軸をとり、縦軸に●印でパーティクルの個数を表している。
本発明では、図6からわかるように、図2と同様のタイムシーケンスでチャンバ内への処理ガス導入とRF電力投入とが行なわれ、本発明の帯電制御部が稼動している間(帯電用電極72に帯電制御電圧が印加されている間)は半導体ウエハWの上面近傍にパーティクルは全く観測されない。これに対して、図7では、処理ガス導入と共にパーティクルが観測され始め、その数の変動はあるものの終始エッチング処理中に観測される。このことは、本発明によれば、パーティクルを意図的に正帯電させ、この正帯電したパーティクルを除去することで、エッチング処理中に発生するパーティクルの被処理基板への付着は大幅に低減できることを示している。一般的には、プラズマ処理中のプラズマにより負帯電するパーティクルも存在すると考えられるが、このエッチング処理では上記負帯電のパーティクルは発生しなかったか、発生しても非常に微小か微量であったものと考えられる。
また、本発明のパーティクル除去装置を作動させた時のプラズマ擾乱の影響は全く問題にならない程度であることも確認された。図8に、上記シリコン酸化膜エッチングにおけるエッチング速度の面内分布を示す。本発明におけるエッチング速度特性を実線で示し、本発明のパーティクル除去装置を装備しない場合(参考例)のエッチング速度特性を破線で示している。図8からわかるように、エッチング速度は誤差範囲で全く変わらないといえる。このように、本発明のパーティクル除去装置は、プラズマ処理装置のプラズマ分布特性に影響を与えることはなく、チャンバ10内で発生したパーティクルを効果的に除去することができる。また、本発明のパーティクル除去装置は、プラズマ処理装置のチャンバ内壁に取り付けられる帯電用電極72および絶縁体70とチャンバ外部の帯電制御部74とで構成され、極めて簡便な手法でパーティクルの除去を行うことが可能であり、非常に高い実用性を有している。上記の具体例ではシリコン酸化膜のエッチングについて示したが、シリコン酸化膜等のCVD(化学的気相成長)等も全く同様にして行える。
図9に、本発明の第2の実施例によるパーティクル除去装置を装備したプラズマエッチング装置の構成を示す。図中、第1の実施例のもの(図1)と同一の構成または機能を有する部分は同一符号で示すか図示省略しており、主として第2の実施例の特徴とする部分について説明する。この第2の実施例は、上記した第1の実施例と同様のパーティクル帯電領域76で正帯電させたパーティクルについてドリフト移送を行う手段を有しており、パーティクルのチャンバ外への排出を一層効率的に行うものである。
図9に示すように、この実施例では、シャワーヘッド38の電極板56内壁面を含むチャンバ10の天井部の内壁に膜状の絶縁体100を介して第1帯電用電極102が設けられる。この第1帯電用電極102は、第1制御部104より負の電圧を印加される。第1制御部104は、好ましくは出力電圧可変型の直流電源を含み、エッチャー制御部68(図1)の制御の下で第1帯電用電極102の電位および電圧印加のタイミングを制御する。これら第1帯電用電極102および第1制御部104は主としてパーティクル帯電制御手段として機能する。
また、チャンバ10の側壁内側には絶縁体100を介して第2帯電用電極106が設けられている。この第2帯電用電極106は、第2制御部108より負の電圧を印加される。第2制御部108も、好ましくは出力電圧可変型の直流電源を含み、エッチャー制御部68(図1)の制御の下で第2帯電用電極106の電位および電圧印加のタイミングを制御する。これらの第2帯電用電極106および第2制御部108は、主としてパーティクル移送手段として機能する。なお、第1、第2帯電用電極102,106は、アルミニウム、ステンレス鋼等の膜状またはシート状の導体で構成されてよい。絶縁体100は、たとえばアルミニウム表面をアルマイト処理したアルミナ等の膜状セラミックスからなり、第1,第2帯電用電極102,106の表面(内側面と外側面)全体を被覆している。
図10に、この実施例におけるタイムシーケンスを示す。プラズマエッチングに際して、チャンバ10内に処理ガスを導入する直前に、第1および第2制御部104,108により第1および第2帯電用電極102,106に対する負電圧(第1制御電圧、第2制御電圧)の印加を開始させてよい。ここで、第1帯電用電極102に印加する負電圧(第1制御電圧)よりも第2帯電用電極106に印加する負電位(第2制御電圧)の絶対値が大きくなるように設定するのが好ましい。たとえば、第1帯電用電極102に−100Vを印加し、第2帯電用電極106に−200Vを印加してよい。上記した第1の実施例と同様にエッチング処理中も第1および第2帯電用電極102,106に対する負電圧(第1制御電圧、第2制御電圧)の印加を継続する。そして、エッチング処理の終了によって処理ガスの導入と高周波電力の投入とを停止した後は、先ず第1帯電用電極102に対する負電圧(第1制御電圧)の印加を停止し、次いで所定時間の経過後に第2帯電用電極106に対する負電圧(第2制御電圧)の印加を停止してよい。
上記第1の実施例と同様に、プラズマエッチング中はチャンバ10内にパーティクルが発生する一方で、第1帯電用電極102に負電圧(第1制御電圧)が印加されることにより、プラズマPZと電極板56下の第1帯電用電極102(より正確には内側絶縁体70)との間にパーティクル帯電領域76が形成される。これにより、プラズマエッチング中に発生したパーティクルは、このパーティクル帯電領域76で正イオンの衝突および付着を受けて正に帯電するようになる。この正帯電したパーティクルは、正の電位ポテンシャルを有するプラズマPZからはクーロン力に基づく反発力を受けるとともに、負電位の第1帯電用電極102からはクーロン力に基づく吸引力を受け、パーティクル帯電領域76内を運動する。そして、図9に示すように、被処理基板Wの上方に存在するプラズマPZから離れ、しかも、第1帯電用電極102の端の方に移動したパーティクル110は、チャンバ側壁の第2帯電用電極106からの吸引力によりチャンバ側壁側へ強制的にドリフト移送される。上記のように第2帯電用電極106の負電位の絶対値を第1帯電用電極102の負電位の絶対値より大きくすることにより、このドリフト移送を強力かつ効果的に行うことができる。こうしてチャンバ10の側壁内側へ移送されたパーティクルは、排気ガスの流れに沿い下方へと重力落下しバッフル板22を通り、排気口24からチャンバ10の外ヘ排出される。このように、この第2の実施例によれば、第1の実施例よりも高い効率でチャンバ10内のパーティクルを除去することができる。
図11に、本発明の第3の実施例によるパーティクル除去装置を装備したプラズマエッチング装置の構成を示す。図中、第1または第2の実施例のもの(図1、図9)と同一の構成または機能を有する部分は同一符号で示すか図示省略しており、主として第3の実施例の特徴とする部分について説明する。この第3の実施例は、パーティクル帯電領域76で正帯電させたパーティクルについてより強制的な移送または転送を行う手段ないし手法を有し、第2の実施例の場合よりも更に効率的にパーティクルをチャンバ10の外へ排出できるようにしている。
図11に示すように、この実施例では、シャワーヘッド(上部電極)38の電極板56内壁面を含むチャンバ10の天井部の内壁に設けられる上部帯電用電極102が、中央部帯電用電極102Aと周辺部帯電用電極102Bとに径方向で2分割されている。たとえば、中央部帯電用電極102Aの平面形状は円形であり、周辺部帯電用電極102Bのそれは中央部帯電用電極102Aと同心のリング形状であってよい。第1制御部104は、これら中央部帯電用電極102Aと周辺部帯電用電極102Bとに独立した負の電圧(第1制御電圧A,B)を一定のタイミング関係(位相差)で印加するように構成されている。これら中央部帯電用電極102A、周辺部帯電用電極102Bおよび第1制御部104が、パーティクル帯電制御手段および帯電パーティクル転送手段として機能するようになっている。
また、チャンバ10の側壁には絶縁体100を介して第2帯電用電極106が設けられている。第2の実施例と同様に、第2制御部108が第2帯電用電極106の電位および電圧印加のタイミングを制御する。なお、第1、第2制御部104,108はエッチャー制御部68(図1)からの制御信号を各々受け取るとともに、各電圧印加のタイミングを合わせるために相互間でも制御信号をやりとりするように構成されてよい。
図12に、この実施例におけるタイムシーケンスを示す。プラズマエッチング処理自体のシーケンスは上記第1および第2実施例と同様であり、処理ガスをチャンバ10内に導入し、その後に高周波電源32よりサセプタ12にRF電力を印加して該処理ガスのプラズマPZを生成させる。この実施例では、第1制御部104により図12に示すようなタイミングで互いに位相の異なる負電圧パルスすなわち第1制御電圧A,Bをそれぞれ中央部帯電用電極102A、周辺部帯電用電極102Bに印加する。この場合、中央部帯電用電極102Aに対する第1制御電圧Aの方からパルス出力を開始し、周辺部帯電用電極102Bに対する第2制御電圧Bのパルス出力を最後としてよい。図12の例では第1制御電圧A,B間の位相差を約180°に設定しているが、任意の位相差を選択できる。ここで、第1制御電圧Aよりも第1制御電圧Bの負電位の絶対値が大きくなるように設定するのが好ましい。たとえば、A=−100V、B=−200Vとしてよい。
プラズマエッチング中に発生するパーティクルは、上記中央部帯電用電極102Aおよび周辺部帯電用電極102B近傍のパーティクル帯電領域76で正帯電し、この正帯電したパーティクルは、正の電位ポテンシャルを有するプラズマPZからはクーロン力で反発されるとともに、上記帯電用電極の負電位からはクーロン力で吸引され、パーティクル帯電領域76内を運動する。さらに、この場合には、互いに位相のずれた矩形周期パルスの負電圧印加であるために、図12に示すように第1制御電圧AがLレベル(グランド電位)になり第1制御電圧BがHレベル(−200V)になる時間帯において、中央部帯電用電極102A下に在る正帯電したパーティクル112(図11)は周辺部帯電用電極102B側に引き寄せられて周辺部帯電用電極102B側に転送される。このようなパーティクル転送は、位相のずれた負電圧パルスA,Bの繰り返し印加により効果的に行なわれる。こうして、チャンバ1の天井部の中央領域で形成した正帯電のパーティクルの総体は、その周辺側へと転送されることになる。
そして、上記のような第1制御部104による第1制御電圧A,Bのパルス印加制御と連動して、所定のタイミングで第2制御部108が第2帯電用電極106に対して第2制御電圧を印加する(図12)。ここで、第1制御電圧Bよりも第2帯電用電極106の負電位の絶対値が大きくなるように設定する。たとえば、第1制御電圧Bが−200Vのとき、第2制御電圧を−300Vとしてよい。これにより、周辺部帯電用電極102Bに到達したパーティクル110は、チャンバ10の側壁部に設けられている第2帯電用電極106からの強い吸引力によりチャンバ側壁部側に強制的にドリフト移送される。
プラズマエッチング処理を終了させるために処理ガスの導入と高周波電力の投入とを停止した後も、しばらくの間、周辺部帯電用電極102Bおよび第2帯電用電極106には負電圧(第1制御電圧B、第2制御電圧)を印加し続け、正帯電したパーティクルの転送および移送を継続してよい(図12)。こうして、チャンバ10内で発生したパーティクルは、排気ガスの流れに沿い下方へと重力落下してバッフル板22を通り抜け、排気口24からチャンバ10の外に排出される。
この実施例は、上述したようなパーティクル転送手法により、チャンバ10の天井部の中央付近で生成したパーティクルを第2の実施例よりも更に高い効率で除去することが可能であり、円筒形状のチャンバ10の径が大きくなるほど効果的である。なお、第1制御電圧A,Bの負電圧を同一に設定しても、上記パーティクル転送は少々その効率が下がるものの充分に可能である。
図13に、第4の実施例における装置構成を示す。この実施形態は、2つの特徴を追加しており、他の部分は上記第3の実施例と同じである。この実施形態における第1の特徴は、被処理基板Wに正帯電したパーティクルが付着するのを防止するために、基板W側(たとえば静電チャック40の電極40a)に直流の正電圧を印加し、基板W側から正帯電のパーティクルを反発させるものである。このために、サセプタ12上の静電チャック電極40aに出力電圧可変型の直流電源114がローパスフィルタ116を介して電気的に接続されている。ここで、ローパスフィルタ116は、高周波電源32からの高周波を遮断するためのものである。
第2の特徴は、チャンバ10の底部において排気路20の入口に位置するバッフル板22に負電圧を印加して、本発明のパーティクル除去機能を促進する構成としている。図示の例では、第2制御部108よりバッフル板22に独立した負電圧(第2制御電圧)を印加するようにしている。ここで、このバッフル板22に印加する第2制御電圧Bの絶対値を第2帯電用電極106に印加する第2制御電圧Aの絶対値よりも大きくするのが好ましい。たとえば、第2制御電圧Aが−300Vのときは、第2制御電圧Bを−400Vに設定してよい。なお、バッフル板22とチャンバ10の側壁との間には両者を電気的に絶縁するための絶縁材(図示せず)が設けられてよい。
図14に、この実施例におけるタイムシーケンスを示す。図示のように、第3の実施例のシーケンス(図12)にバッフル板22用の第2制御電圧Bを追加した内容となっている。好ましくは、第2帯電用電極106用の第2制御電圧Aに対して適当な位相差を設けて(少し時間を遅らせて)第2制御部電圧Bをバッフル板22に印加してよく、これによって正帯電のパーティクル118はチャンバ側壁部側からバッフル板22へとドリフト移送される。図14に示すように、プラズマエッチング処理の終了によっ処理ガスの導入と高周波電力の投入とを停止した後も、周辺部帯電用電極102B、第2帯電用電極106、バッフル板22には負電圧(第1制御電圧B,第2制御電圧A,第2制御電圧B)をそれぞれ印加し、正帯電パーティクルの転送および移送を継続する。そして、パーティクルを排気ガスの流れに沿い排気口24からチャンバ10の外へ排出する。
さらに、図14には示していないが、直流電源114より被処理基板Wに直流の正電圧を印加する。この電圧値はたとえば100V〜3000Vに設定されてよい。この正電圧の印加は、帯電用電極(特に上部帯電用電極102)への負電圧印加と同様にRF電力を印加する前に開始して、被処理基板Wをチャンバ10から隣室のロードロックチャンバへ搬出する前に停止してよい。この被処理基板Wへの正電圧印加により、上記帯電用電極の帯電作用により正帯電したパーティクルは被処理基板Wからクーロン力で反発され、被処理基板Wへの付着は完全に防止される。
図15を参照して、被処理基板Wに対する正電圧印加の作用効果について説明する。図15は、図5に示したのと同様に、パーティクル計測器(図4)でリアルタイムに捉えたパーティクル飛跡を模式的に書き直したものである。図5で説明したのと同様に、プラズマPZと中央部帯電用電極102A表面側の絶縁体70a(100)との間にパーティクル帯電領域76が形成され、この領域76に多数のパーティクル飛跡92が存在する。ここで、中央部帯電用電極102A上には絶縁体70b(100)を挟んで電極板56が配置されている。一方、電極40a表面の絶縁膜40bに載置された被処理基板W上に飛来したパーティクルは、被処理基板Wの表面で反発力を受け、プラズマPZ中との間でパーティクル飛跡120を描いている。このように、被処理基板Wに達した正帯電のパーティクルは、被処理基板WとプラズマPZとからの反発を受けて最終的にチャンバ10の側壁部に押しやられることになる。そして、排気ガスの流れに沿い下方へと重力落下してバッフル板22を通り、排気口24からチャンバ10の外へ排出される。このようにして、チャンバ10内に発生するパーティクルを更に効率よくチャンバ10の外へ除去できるようになる。
なお、上記第2,3の実施例においても、それぞれ本発明のパーティクル除去装置を作動させ、第1の実施例で説明したのと同様にシリコン酸化膜のプラズマエッチングを行った。その結果、被処理基板である半導体ウエハ(シリコン基板)においてシリコン酸化膜エッチングの高い面内均一性およびパーティクル除去効果が確かめられた。
上記した実施形態においては、パーティクルを正帯電させるための帯電用電極を、更に分離してチャンバ10内の所望の領域に備え付けるようにしてもよい。特に、シャワーヘッド38側の帯電用電極(102A,102B)だけでなく、チャンバ側壁部側の帯電用電極106も複数の領域に分割可能である。この場合でも、それぞれの分割帯電用電極に印加する負電圧の値あるいは印加のタイミングを適宜制御し、上述したドリフト移送あるいは転送を通してチャンバ外に効率よく排出できるようにしてよい。また、これらの帯電用電極を調整・制御する制御部は1箇所に集中させてもよい。
また、パーティクルを正帯電させるための帯電用電極を、シャワーヘッド38の内壁ないしチャンバ10の天井部内壁だけに限定して取り付ける構成や、あるいはチャンバ10の側壁だけに限定して取り付ける構成も可能である。第3の実施例において被処理基板W側に正電位を印加する手法やバッフル板22に負電圧を印加する手法は、これらの各場合あるいは第1および第2の実施例にも適用可能である。
第2〜第4実施例において、チャンバの側壁に設けられる第2帯電用電極106の構成例として、たとえば国際公開WO00/075972に記載されるような、その表面がアルマイト処理を施されたアルミニウムからなるデポシールドを用いることも可能である。この場合は、デポシールドのアルマイト処理が施されていない内部のアルミ部分が第2帯電用電極として機能することになる。
上記の実施形態においては、パーティクル帯電領域を形成するために、チャンバの内壁に設けた帯電用電極に直流電源からの負電圧を印加した。本発明は、これに限定されるものではなく、チャンバ内壁に設けた帯電用電極に容量結合を介して高周波電源からの高周波電圧を印加するようにしてもよい。この方式でも、生成プラズマとの間に形成されるイオンシース領域内の電界強度を高めて、パーティクル帯電領域として使用できることになる。
本発明では、プラズマ処理装置において発生するパーティクルを正帯電させ、ドリフト移送手法あるいは転送手法により、正帯電のパーティクルをチャンバの外へ排出する。しかし、プラズマ処理の条件によっては、プラズマ中の電子により負帯電するパーティクルが発生する場合がある。このような場合には、本発明の構成を基本としその上で負帯電のパーティクルを捕集する機構を付加すればよい。この負帯電のパーティクルを捕集する機構は、負帯電のパーティクルが発生するチャンバ内領域に正電圧を印加した電極を取り付けた構造を有するものとなる。
本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内において種々の変形・変更が可能である。たとえば、上述の平行平板電極でのカソードカップリング方式は一例にすぎず、それ以外にも、アノードカップリング方式あるいは平行平板電極型以外の種々の変形した電極を有するプラズマ生成方式でも本発明は適用できる。ただ、上記したヘリコン波プラズマ生成、ECRプラズマ生成あるいはICPプラズマ生成方式の場合には、帯電用電極の設置箇所を実装置の構造に合わせ、生成するプラズマの擾乱がなく、しかも電界強度の大きなイオンシース領域を生じさせるような構成にすることが必要となる。また、本発明は、プラズマエッチング以外にPECVD(Plasma Enhanced CVD)のような成膜、被処理基板のプラズマ洗浄、チャンバ内壁のプラズマクリーニング等の場合でも同様に適用できる。また、プラズマ処理される被処理基板は半導体基板に限定されることなく、LCD基板、PDP基板として用いるガラス基板等であってもよい。
第1の実施例によるパーティクル除去装置を適用したプラズマエッチング装置の構成を示す図である。 第1の実施例におけるパーティクル除去装置の動作を説明するためのタイムシーケンスを示す図である。 本発明のパーティクル除去装置の作用を説明するためのプラズマ生成中の電位ポテンシャル分布を模式的に示す図である。 本発明の効果を検証するパーティクル計測器の構成を示す図である。 第1の実施例における作用効果を説明するためのチャンバ内のパーティクル飛跡を模式的に示す図である。 第1の実施形態においてパーティクル計測器で計測したパーティクル数のタイムシーケンス変化を示す図である。 本発明を適用しない場合のパーティクル計測器で計測したパーティクル数のタイムシーケンス変化を示す図である。 第1の実施形態でシリコン酸化膜をプラズマエッチングした時のシリコン基板面内のエッチング速度の分布図である。 本発明の第2の実施例によるパーティクル除去装置を適用したプラズマエッチング装置の構成を示す図である。 第2の実施例によるパーティクル除去装置の動作を説明するためのタイムシーケンスを示す図である。 本発明の第3の実施例のパーティクル除去装置を適用したプラズマエッチング装置の構成を示す図である。 第3の実施例におけるパーティクル除去装置の動作を説明するためのタイムシーケンスを示す図である。 第4の実施例のパーティクル除去装置を適用したプラズマエッチング装置の構成図である。 第4の実施例におけるパーティクル除去装置の動作を説明するためのタイムシーケンスを示す図である。 第4の実施例における作用効果を説明するためのチャンバ内のパーティクル飛跡を模式的に示す図である。 従来の技術によるパーティクル除去装置を備えたプラズマエッチング装置の構成を示す図である。 別の従来の技術によるパーティクル除去構造を示す図である。
符号の説明
10 チャンバ
12 サセプタ(下部電極)
22 バッフル板
24 排気口
28 排気装置
32 高周波電源
38 シャワーヘッド(上部電極)
40 静電チャック
56 上部電極板
62 処理ガス供給部
66 磁石
68 エッチャー制御部
70 絶縁体
72 帯電用電極
74 帯電制御部
100 絶縁体
102 第1帯電用電極
104 第1制御部
106 第2帯電用電極
108 第2制御部
102A 中央部
102B 周辺部帯電用電極
114 直流電源

Claims (28)

  1. 排気ポートに接続された減圧可能なチャンバ内で処理ガスのプラズマを生成し、前記プラズマの下で被処理基板に所望のプラズマ処理を施すプラズマ処理装置の前記チャンバ内からパーティクルを除去するためのパーティクル除去装置において、
    前記被処理基板の近傍を除く領域に形成されるイオンシース領域の正イオンで、前記チャンバ内で発生するパーティクルを正帯電させるパーティクル帯電制御手段を有し、前記正帯電したパーティクルを前記排気ポートを通して前記チャンバの外へ排出するパーティクル除去装置。
  2. 排気ポートに接続された減圧可能なチャンバ内で処理ガスのプラズマを生成し、前記プラズマの下で被処理基板に所望のプラズマ処理を施すプラズマ処理装置の前記チャンバ内からパーティクルを除去するためのパーティクル除去装置において、
    前記被処理基板の近傍を除く領域に形成されるイオンシース領域の正イオンで、前記チャンバ内で発生するパーティクルを正帯電させるパーティクル帯電制御手段と、
    前記正帯電のパーティクルを前記イオンシース領域を経由して前記排気ポート側へ移送する帯電パーティクル移送手段と
    を有するパーティクル除去装置。
  3. 前記パーティクル帯電制御手段が、前記イオンシース領域を挟んで前記プラズマに対向する側に設けられる制御用電極と、前記制御用電極を負電位にするための電源部とを有する請求項1または請求項2に記載のパーティクル除去装置。
  4. 前記パーティクル帯電制御手段および前記帯電パーティクル移送手段の少なくとも一方が、前記プラズマ側に面して配置された制御用電極と、前記制御用電極を負電位にするための電源部とを有する請求項1または請求項2に記載のパーティクル除去装置。
  5. 前記制御用電極が、前記被処理基板を載置する第1の高周波放電用電極と対向して配置される第2の高周波放電用電極の表面上に絶縁膜を介して設けられる請求項3または請求項4に記載のパーティクル除去装置。
  6. 前記制御用電極が、前記チャンバの内壁面に絶縁膜を介して取り付けられる請求項3〜5のいずれか一項に記載のパーティクル除去装置。
  7. 前記パーティクル帯電制御手段において、前記制御用電極が互いに物理的に分離している複数の導体を有し、前記電源部が各々の前記導体を独立的に負電位にする請求項3〜6のいずれか一項に記載のパーティクル除去装置。
  8. 前記帯電パーティクル移送手段において、前記制御用電極が互いに物理的に分離している複数の導体を有し、前記電源部が各々の前記導体を独立的に負電位にする請求項4〜7のいずれか一項に記載のパーティクル除去装置。
  9. 前記電源部が、前記制御用電極を構成する前記複数の導体に対し、前記排気ポートに近くなるにつれて絶対値の大きな負電位を与える請求項7または請求項8に記載のパーティクル除去装置。
  10. 前記電源部が、前記制御用電極を構成する前記複数の導体に対し、前記正帯電のパーティクルを排気ポート側へ順次転送するように所定の位相関係で負電位のパルスを印加する請求項7〜9のいずれか一項に記載のパーティクル除去装置。
  11. 前記電源部が、前記制御用電極に直流回路を介して電気的に接続される直流電源を有する請求項3〜10のいずれか一項に記載のパーティクル除去装置。
  12. 前記電源部が、前記制御用電極に結合容量を介して電気的に接続される高周波電源を有する請求項3〜6のいずれか一項に記載のパーティクル除去装置。
  13. 前記制御用電極の表面が絶縁膜で被覆されている請求項3〜12のいずれか一項に記載のパーティクル除去装置。
  14. 前記プラズマ処理装置には、前記チャンバ内で生成されるプラズマを前記被処理基板の近傍に偏在させるための磁場を形成する手段が備えられている請求項1〜13のいずれか一項に記載のパーティクル除去装置。
  15. 排気ポートに接続された減圧可能なチャンバ内で処理ガスのプラズマを生成し、前記プラズマの下で被処理基板に所望のプラズマ処理を施すプラズマ処理装置の前記チャンバ内からパーティクルを除去するためのパーティクル除去方法において、
    前記被処理基板の近傍を除く領域に形成されるイオンシース領域の正イオンの付着により、前記チャンバ内で発生するパーティクルを正に帯電させ、前記正帯電のパーティクルを前記イオンシース領域を経由して前記排気ポート側へ導き、前記排気ポートから前記チャンバの外へ排出するパーティクル除去方法。
  16. 前記正イオンおよび前記正帯電のパーティクルを前記イオンシース領域と接する近隣の物体表面側に引き寄せるための負の電位を前記物体表面に与える請求項15に記載のパーティクル除去方法。
  17. 前記イオンシース領域と接する物体を前記排気ポートからの距離に応じて複数の領域に電気的に分離し、各領域毎に独立した負電位を与える請求項16に記載のパーティクル除去方法。
  18. 前記複数の領域の中で前記排気ポートに近い領域ほど絶対値の大きい負電位を与える請求項17に記載のパーティクル除去方法。
  19. 前記複数の領域に、互いに位相のずれた複数の負電圧パルスをそれぞれ印加し、前記正帯電のパーティクルを排気ポート側へ転送する請求項17または請求項18に記載のパーティクル除去方法。
  20. 排気ポートに接続された真空可能なチャンバ内で処理ガスのプラズマを生成し、前記プラズマの下で被処理基板に所望のプラズマ処理を施すプラズマ処理装置の前記チャンバ内からパーティクルを除去するためのパーティクル除去方法において、
    前記チャンバ内壁に沿って形成されるイオンシースの領域の正イオンの付着によりパーティクルを正に帯電させ、前記正帯電のパーティクルを前記チャンバ内壁に沿って前記排気ポート側へ導いて、前記排気ポートから前記チャンバの外へ排出するパーティクル除去方法。
  21. 前記チャンバの内壁に両面を絶縁体に挟まれた制御用電極を設け、前記正イオンおよび前記正帯電のパーティクルを前記チャンバ内壁側に引き寄せるための負の電位を前記制御用電極に与える請求項20に記載のパーティクル除去方法。
  22. 排気ポートに接続された真空可能なチャンバ内で相対向する第1および第2の電極間に高周波電力を印加して処理ガスのプラズマを生成し、前記プラズマの下で前記第1の電極上の被処理基板に所望のプラズマ処理を施すプラズマ処理装置の前記チャンバ内からパーティクルを除去するためのパーティクル除去方法において、
    前記第2の電極に沿って形成されるイオンシースの領域の正イオンの付着によりパーティクルを正に帯電させ、前記正帯電のパーティクルを前記第2の電極の主面および前記チャンバの内壁に沿って前記排気ポート側へ導いて、前記排気ポートから前記チャンバの外へ排出するパーティクル除去方法。
  23. 前記第2の電極の主面上に両面を絶縁体に挟まれた制御用電極を設け、前記正イオンおよび前記正帯電のパーティクルを前記第2の電極の主面側に引き寄せるための負の電位を前記制御用電極に与える請求項22記載のパーティクル除去方法。
  24. 前記排気ポートが前記チャンバ内壁の下部近傍に設けられ、前記正帯電のパーティクルが前記チャンバ内壁に沿って落下しながら前記排気ポート側へ導かれる請求項20〜23に記載のパーティクル除去方法。
  25. 前記排気ポートの入口付近に低コンダクタンスの排気路を与えるバッフル板が設けられ、前記バッフル板に負の電位が与えられる請求項24に記載のパーティクル除去方法。
  26. 排気ポートに接続された減圧可能なチャンバ内で処理ガスのプラズマを生成し、前記プラズマの下で被処理基板に所望のプラズマ処理を施すプラズマ処理装置において、
    前記被処理基板の近傍を除く領域に形成されるイオンシース領域の正イオンで、前記チャンバ内で発生するパーティクルを正帯電させるパーティクル帯電制御手段を有し、前記正帯電したパーティクルを前記排気ポートを通して前記チャンバの外へ排出するプラズマ処理装置。
  27. 前記パーティクル帯電制御手段が、前記イオンシース領域を挟んで前記プラズマに対向する側に設けられる制御用電極と、前記制御用電極を負電位にするための電源部とを有する請求項26に記載のプラズマ処理装置。
  28. 前記パーティクル帯電制御手段が、前記プラズマ側に面して配置された制御用電極と、前記制御用電極を負電位にするための電源部とを有する請求項26または請求項27に記載のプラズマ処理装置。
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