JP7242228B2 - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

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本発明は、基板に処理液を供給して基板処理を行う、基板処理装置及び基板処理方法に関する。
フォトリソグラフィーや蒸着による配線パターンなどのパターン形成された基板の洗浄に際しては、薬液による化学洗浄、ブラシ等によるスクラブ洗浄、超音波を付与した超純水を基板に供給して超音波振動を基板に付与するソニック洗浄等が行われるが、近年の微細化されたパターンの洗浄時の損傷を防止するために2流体ノズルからのミスト噴射による基板洗浄が提案されている(特許文献1)。
上記特許文献1に記載の2流体ノズルによる基板洗浄は、洗浄液と加圧気体とを混合して生成されたミストを基板に噴射して基板を洗浄するものであり、加圧気体により分断された洗浄液の液滴が微細なミストとなるため、パターンの損傷を抑えて基板上の微細なパターンに付着したパーティクルの除去を行う洗浄が可能となる。
特開2003-22994号公報
しかしながら、2流体ノズルによる微細なミストを用いた基板の洗浄では、処理室内にミストが舞い上がり、そのミストが雰囲気中のパーティクルや酸素を取り込んで、被洗浄物である基板に付着し、ウォータマークが生じる場合がある。例えば、2流体ノズルが揺動する場合、発生したミストは、チャンバー内の広範囲にわたり霧散するため、一定に設定されたダウンフローや排気ではミストを除去しきれないことがあり、基板への再付着のおそれが生じる。
本発明は、ミストによる基板の洗浄処理において、雰囲気中に飛散したミストの基板への再付着を防止することで、基板の品質低下を防止することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る基板処理装置は、基板に処理液を含むミストを供給して処理する基板処理装置であって、前記基板を保持する基板保持テーブルと、前記基板に前記処理液を含むミストを供給するノズルと、前記ノズルにより前記基板に前記ミストが供給され、雰囲気中に飛散するミストを収集するミスト収集機構と、前記ミスト収集機構を所定の電荷に帯電させる制御部と、を有し、前記ミスト収集機構は、前記所定の電荷に帯電して前記ミストを収集する面状のミスト収集部と、該ミスト収集部により収集された前記ミストを前記ミスト収集部から除去するミスト除去部と、ミスト除去部により前記ミスト収集部から除去された前記ミストを回収する回収部と、を有することを特徴とする。
更に、上記課題を解決するために、本発明に係る基板処理方法は、基板に処理液を含むミストを供給して処理する基板処理方法であって、基板保持テーブルに保持された前記基板にノズルにより前記処理液を含むミストを供給するミスト供給工程と、前記ノズルにより供給された雰囲気中のミストを、所定の電荷に帯電するミスト収集機構により収集するミスト収集工程と、を有し、前記ミスト収集工程は、前記ミスト収集機構により収集された前記ミストを除去する工程と、前記ミスト収集機構から除去された前記ミストを回収する工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ミストによる基板の品質低下を防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る基板処理装置の概略構成図である。 図1に示すミスト収集機構の斜視図である。 図1に示すミスト収集機構の一部の正面図である。 図1に示すミスト収集機構の平面図である。 図3に示すミスト収集機構の一部の部分拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る基板処理装置の概略構成図である。 本発明の第3実施形態に係る基板処理装置の全体概略構成図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図面を用いて説明する。
本発明の第1の実施形態に係る基板処理装置の基本的な構造が、図1~図5に示される。図1に示すように、第1の実施形態に係る基板処理装置11は、搬入された基板Wを処理する処理室13(鎖線で示す)と、処理室13の内部に設けられ、基板Wを保持して回転する回転テーブル(基板保持テーブル)15と、回転テーブル15を回転駆動させる回転駆動部17と、基板Wに処理液を供給する処理液供給部18と、基板Wに供給される処理液から生じたミストを収集するミスト収集機構21と、回転駆動部17及び処理液供給部18並びにミスト収集機構21の動作等を制御する制御部23と、を有する。
回転テーブル15の上面には、その外周に沿ってクランプピン25が所定間隔で複数個(図1では便宜上2個図示)設けられる。クランクピン25は、搬送ロボット(不図示)により処理室13の搬入出口(不図示)から搬入された基板Wを保持及び開放する。回転テーブル15の下面の中央には、回転駆動モータ27により回転される回転軸28が接続されている。回転駆動モータ27は、制御部23に電気的に接続され、その駆動を制御部23に記憶された基板処理情報や各種プログラムに基づいて制御される。
回転テーブル15の周囲には、断面が内側に屈曲した環状のカップ体30が昇降機構(不図示)によって昇降可能に設けられている。カップ体30は、基板Wに供給された処理液やミストが周囲に飛散するのを防止するために設けられる。カップ体30は、基板Wが搬入されるときは基板Wとの接触防止のために降下し、処理液の供給時には所定位置に上昇するように制御部23により昇降が制御されて、処理液等の飛散を防止する。カップ体30の下部には、基板Wから飛散した処理液を排出するために、処理液の排出管(不図示)への接続口(不図示)が設けられる。
処理液供給部18は、水平方向に延びるアーム31と、アーム31の基板W側先端に設けられた2流体ノズル(スプレーノズル)33と、アーム31の基端側が接続される、回動軸を鉛直方向とした円柱形状の回動軸体35と、回動軸体35を回動させる駆動モータ36と、駆動モータ36が載置された載置台37と、載置台37を昇降させる昇降シリンダ38と、を有する。なお、上記したアーム31には、後に詳述するミスト収集機構21が設けられる。
2流体ノズル33は、処理液と、加圧された気体と、を混合して微細なミストにして基板Wに供給するノズルであり、ミスト化された処理液を基板Wに供給するものである。2流体ノズル33は、外部に設けた気体(窒素等の不活性ガス)を供給する気体供給部41に気体管路42を介して接続され、更に外部に設けた液体(洗浄液等)を供給する液体供給部43に液体管路45を介して接続される。2流体ノズル33の内部では、その供給された処理液が気体により分断され、2流体ノズル33の吐出口33aから微細なミストとして噴出する構造となっている。気体供給部41及び液体供給部43は、制御部23に電気的に接続され、その供給量等の制御を制御部23に記憶された基板処理情報や各種プログラムに基づいて制御される。
2流体ノズル33は、駆動モータ36により回動軸体35を回動させることで、基板W面の上を基板Wの径方向に旋回移動され、更に昇降シリンダ38の昇降により基板Wとの間を所定間隔に調整することが可能となる。旋回移動及び昇降移動により基板Wの薬液処理、洗浄処理を行うことができる。駆動モータ36及び昇降シリンダ38は、制御部23に電気的に接続され、その駆動を制御部23に記憶された基板処理情報や各種プログラムに基づいて制御される。
上記したアーム21には、ミスト収集機構21が設けられる。このミスト収集機構21は、2流体ノズル33から基板Wに微細なミストが噴射されて、基板W上で跳ね返り、処理室13内に飛散するミストを収集するように作用する。ミスト収集機構21は、ミスト収集部51と、ミスト除去部52と、ミスト回収部53を有する。ミスト収集部51は、図1に示すように方形状の板部材を基板W側に曲げた曲面51aを有して、所定の電荷(正の電荷又は負の電荷)に帯電させてミストを収集する。ミスト除去部52は、ミスト収集部51に窒素ガスなどの気体を吹き付け、ミスト収集部51に収集されたミストを除去する。ミスト回収部53はアーム31に設けられ、ミスト収集部51から除去されたミストを回収する。
上記したように、基板W側に曲げた形状の板部材であるミスト収集部51は、長手方向の一端を2流体ノズル33より先方に突出した位置となるように、他端をアーム31の長手方向の中間位置付近に取付られる。また、アーム31の長手方向に対して直交する方向において、ミスト収集部51は、アーム31の幅よりも大きい所定の幅を有している。なお、ミスト収集部51の幅は、基板Wから跳ね返ったミストを収集できるサイズに設定すればよい。更に、ミスト収集部51の上部背面部には、L字形状の支持部材55の一端が取り付けられている。このL字形状の支持部材55の他端は回動軸体35の上端に取付けられている。支持部材55により、ミスト収集部51が2流体ノズル33の上部側の所定位置に取付けられた構造となっている。ミスト除去部52は、上記したミスト収集部51の長手方向の一端側付近に設けられる。ミスト除去部52は、曲面51aを有するミスト収集部51の内面(図1において下面)、特にミスト収集部51の上端付近に向けて気体を噴射するノズル52aと、気体を導入する気体配管52bと、気体配管52bに気体(例えば、窒素ガス)を供給する気体供給部54と、を有する。ノズル52aは、ノズル収集部51の先端に、不図示の取り付け部座を介して取り付けられる。気体供給部54は、制御部23に電気的に接続され、気体の供給を制御部23に記憶された基板処理情報や各種プログラムに基づいて制御される。なお、ノズル52aは、曲面51aの幅方向に噴射する幅広ノズルの構成となっている。また、幅広ノズルに限らず、拡散ノズルでも良いし、曲面51aの幅方向に複数のノズルを設けてもよい。
ミスト収集部51は、図5にその断面を示すように、鉄などの金属で構成される一対の電極56a、56bと、電極56aと電極56bとで挟まれた誘電体(絶縁体)57と、電極56a、56bの表面に設けた、フッ素樹脂によるコーティング層58とを有する。電極56a、56bはそれぞれ直流電源(不図示)に配線(不図示)により接続されてコンデンサを形成している。電極56a、56bは、制御部23に電気的に接続され、2流体ノズル33側となる電極56aを、飛散するミストに帯電している電荷と逆の電荷に帯電するように制御される。例えば、飛散するミストが正の電荷に帯電しているときは電極56aが負の電荷となるように帯電させ、飛散するミストが負の電荷に帯電しているときは電極56bが正の電荷となるように帯電させる。なお、予め、2流体ノズル33から噴射するミストに帯電する極性(正の電荷又は負の電荷)を、測定器を用いて求めておく。また、制御部23は、予め求めたミストが帯電する電位に応じて電極56a、56bを所定の電位にさせることができる。誘電体57を構成する絶縁体としては、例えばプラスチック板、セラミック板、酸化アルミニウム等が選択される。いずれもミストを電気的に引き寄せて吸着させる効率を考慮して選択される。
電極56a、56bの表面に設けた、フッ素樹脂によるコーティング層58は、撥水性を有しているので、電極56a側のコーティング層58に電気的に引き寄せられたミストがそれぞれ集まって複数個の液滴を形成するようになる。なお、電極56aと反対に位置する電極56bにはミストと同一の電荷が帯電させられているので、電極56b側のコーティング層ではミストは反発されるため、特に撥水性のコーティング層を設けなくてもよい。
ミスト除去部52を構成するノズル52aからミスト収集部51に窒素ガスが吹きつけられることで、ミスト収集部51の内側の曲面51aに付着した、ミストの集まりである液滴59は、曲面上を伝わり、アーム31の上面に設けたミスト回収部53に集められることになる。このミスト回収部53は、上部を開口とした直方体形状の箱体で、ミスト収集部51の他端側がミスト回収部53の内部に入り込むように設けられる。ミスト回収部53の底部には、排液管62が接続され、ミスト回収部53が回収したミストの液滴59は、この排液管62を介して外部の排液路61に排出される。ミスト除去部52は、制御部23に電気的に接続され、窒素ガスを噴射するタイミング、噴射時間等が制御される。
上記した本実施形態に係る基板処理装置11の制御部23による基板Wの処理の動作について、図1~図5を参照して以下に説明する。
処理室13の出し入れ口(不図示)を開き、基板Wを搬送ロボット(不図示)により処理室13内に搬入する。処理室13に搬入された基板Wは、回転テーブル15に載置され、クランプピン25が偏心回転して基板Wを保持する。基板Wが回転テーブル15に保持されると、カップ体30が上昇する。その後、回転駆動モータ27により回転テーブル15及び基板Wを回転させる(500rpm)。待機位置にある純水供給ノズル(不図示)を基板Wの中心位置に移動させ、基板Wに純水を供給する(約5秒間)。この純水の供給は、基板Wのパターンに液膜を形成するためであり、2流体ノズル33によるミスト噴射によるパターンの損傷を防止するものである。純水による供給が終了すると、純水供給ノズルは、もとの待機位置へ移動する。
次に、駆動モータ36を作動させて2流体ノズル33を待機位置から基板Wの中心位置に移動させる。このとき、2流体ノズル33の移動開始と同時にミスト収集部51の電極56a、56bを所定の電荷に帯電させる。なお、電極56a、56bについては常時所定の電位にさせておくことも可能である。電極56aがミストに帯電する電荷と逆の電荷で、かつ予め求めていたミストの電位との関係で所定の電位となるように制御されている。前述したように、予め、ミストに帯電している極性を求めている。本実施形態では、ミストに負の電荷が帯電しているとして説明する。
液体供給部43から液体管路45を介して2流体ノズル33に処理液(例えば、アルカリ洗浄液APM:アンモニアと過酸化水素水の混合液)が供給され、気体供給部41から気体管路42を通じて窒素ガスが2流体ノズル33に供給される。2流体ノズル33に供給された処理液は、窒素ガスにより分断され、微細なミストとして2流体ノズル33から基板Wに向けて噴射される。上記ミストの基板Wへの噴射に際しては、昇降シリンダ38を昇降させて、2流体ノズル33と基板Wとの距離を最適な値(例えば、5mm~10mm)に設定し、更に駆動モータ36を作動させて2流体ノズル33を基板W上で、基板中心から一方の基板外周へと移動させ、さらに一方の基板外周から基板外周へ向かう範囲の揺動を繰り返させる。これにより、微細なパターン相互間の更に微細なゴミを、APM(アンモニアと過酸化水素水の混合液)と窒素の混合であるミストの物理力(ミストで除去する力)により排出することができる。ミストの噴射は、例えば30秒間程度行われる。
2流体ノズル33から噴射されるミストは、2流体ノズル33から噴射されたとき、つまり、2流体ノズル33から離れたときに静電気が発生することによって帯電するものと考えられる。上記した2流体ノズル33による基板Wへ噴射したミストは、基板W上で跳ねて処理室13内を飛散する。ミスト収集部51の曲面51a側の電極56aが、ミストに帯電している電荷(負)と反対の電荷(正)に帯電しているので、飛散したミストはミスト収集部51の曲面51aに電気的に引き寄せられる。曲面51aはフッ素樹脂で形成されており、撥水性を有するので、引き寄せられたミストは集まって液滴59として曲面51aに付着する。制御部23は、電極56aをミストの帯電する電荷と反対の電荷に帯電させ、飛散するミストを電気的に引き寄せることができる。
2流体ノズル33からのアルカリ洗浄液APM(アンモニアと過酸化水素水の混合液)と窒素との混合によるミストの噴出が所定時間行われた後、気体供給部41及び液体供給部43からの気体及び液体の供給が停止し、駆動モータ36及び昇降シリンダ38が作動して、2流体ノズル33は待機位置へ移動する。なお、2流体ノズル33が待機位置に移動すると、ミスト除去部52のノズル52aから窒素ガスがミスト収集部51の曲面51aに向けて噴射される。これにより、曲面51aに付着したミストの集まりである液滴29は、この曲面上を伝わり、箱体のミスト回収部53に回収される。ミスト回収部53に回収された液滴29は、回収液として排液管62を通して外部の排液路61へ排出される。このように、2流体ノズル33から基板Wの洗浄のために噴出されたミストは、ミスト収集部51の曲面51aに電気的に引き寄せられて液滴となって付着し、ミスト除去部52による窒素ガスを吹き付けられてミスト回収部に回収液として回収され、排液管62を通じて外部の排液路61に排出される。従って、飛散したミストが基板Wに再付着するのを抑えることができる。
2流体ノズル33が待機位置へ移動すると、純水を供給するノズル(以下「純水ノズル」という。不図示)が待機位置から基板Wの中心位置に移動する。純水ノズルから回転する基板Wに純水が供給される。純水を供給することで、2流体ノズル33から噴射したミストによって基板Wのパターンから排出されたパーティクル等のゴミを、基板Wから排出することができる。排出されたゴミを基板Wから排出させるために、純水の供給が、例えば10秒間程度行われる。純水の供給が終了すると、純水ノズルは待機位置へ移動する。
純水ノズルによる基板Wへの純水の供給が終了すると、回転駆動モータ27により基板Wを高速回転(1000~1500rpm)させる。この高速回転により基板Wの表面に存在する液膜を除去する乾燥処理を行う。高速回転の時間は例えば30秒間程度である。
高速回転を所定時間行って乾燥処理が終了すると、回転テーブル15及び基板Wの回転を停止させる。その後、クランプピン25による基板Wの保持を解除し、更にカップ体30を降下させ、出し入れ口(不図示)を開き、搬送ロボット(不図示)により基板Wが処理室13から外部へ搬送されて処理を終了する。
上記したように、本実施形態によれば、2流体ノズル33から基板Wに向けて噴射したミストが基板W上で跳ねて処理槽13内を飛散しても、ミスト収集機構21のミスト収集部51の2流体ノズル33側の曲面51a側は、ミストが帯電する電荷(負)と逆の電荷(正)に帯電しているので、ミストを電気的に引き寄せ、ミストを液滴59として付着させ、回収することができる。これにより、処理室13内の雰囲気に飛散するミストの基板Wへの再付着による汚染等を防止することができる。本実施形態では、ミスト収集部51の電極56a、56bに電源(不図示)から電力供給して所定の電荷に帯電させているが、これに限定するものではない。例えば、コイル等を利用した磁気を利用して電極56a、56bを所定の電荷に帯電させるものでもよい。更には、摩擦による帯電を利用してミスト収集部51を所定の電荷にするものでもよい。また、ミスト収集部51の部材自体が、所定の電荷が帯電しているもの材質(例えば、フッ素系樹脂やポリ塩化ビニール)であってもよい。
本実施形態では、2流体ノズル33に近接してミスト収集機構21を設けているが、これに限定されず、後述するようにカップ体、出入り口等にミスト収集機構21を設けることができる。また、処理済みの基板Wを搬出した後、次の未処理の基板Wが搬入する前に、2流体ノズル33を待機位置から回転テーブル15側に移動させ、ミスト収集機構21を帯電させて処理室13内の雰囲気中に飛散するミストを収集させることができる。これにより、次に搬送されてくる未処理の基板Wへのミストの付着を防止することができる。また、ミスト除去部52を2流体ノズル33及びアーム31とは別個に設けてもよい。ミスト収集部51の曲面52aに窒素等ガスを吹き付け、ミスト回収部53にミストを液滴として回収できれば、処理室13内のいずれに設けてもよい。更に、本実施形態では、基板Wを回転テーブル15で保持して回転させているが、基板回転させない基板処理装置の場合でも、2流体ノズルによるミストの噴射に対してミスト回収機構を設けることができ
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る基板処理装置について、図6を参照して説明する。第1実施形態と異なる部分を中心に説明し、共通する部分の説明は適宜省略する。なお、第1の実施形態と共通する構成部分については、共通の名称、符号を使用する。
図6に示す基板処理装置68では、回転テーブル15の周囲に設けた、鉛直断面が内側(回転テーブル15側)に屈曲した環状のカップ体30の上部内側にミスト収集機構70のミスト収集部71が取付けられている。このミスト収集部71は、環状に形成されている。なお、ミスト収集部71を環状に形成せずに、カップ体30の内周に沿って所定間隔で複数個設けることも可能である。ミスト収集部71の構造は第1の実施形態と同様で、鉄などの金属で構成される一対の電極56a、56bと、電極56aと電極56bとで挟まれた誘電体(絶縁体)57と、電極56a、56bの表面に設けた、フッ素樹脂によるコーティング層58と、で構成されている(図6では、電極56aのみ図示)。電極56a、56bはそれぞれ直流電源(不図示)に配線(不図示)により接続されてコンデンサを形成している。本実施形態では電極56a側の環状面71aを基板W側に向けている。電極56a、56bは制御部23に電気的に接続され、基板W側となる電極56aを飛散するミストに帯電している電荷と逆の電荷に帯電するように制御される。また、電極56a、56bは、制御部23によりミストの電位に応じた所定の電位に制御される。なお、本実施形態ではミスト回収部71で回収されたミストは、ミスト同士が集まり、液滴59となって、自重によりカップ体30の底部に落下し、カップ体30に接続されている排出管(不図示)により排出液として排出されるようになる。
上記した本実施形態に係る基板処理装置68の制御部23による基板Wの処理の動作について、図6を参照して以下に説明する。2流体ノズル33からミストを噴射する前に行う、純水ノズルによる基板W上の液膜形成、ミスト噴射後の純水供給による基板上のゴミの排出、高速回転による乾燥処理は第1の実施形態と同様であり、説明を省略する。
待機位置にある2流体ノズル33を基板Wの中心位置に移動させ、アルカリ洗浄液APM(アンモニアと過酸化水素水の混合液)と窒素ガスとの混合によるミストを基板Wに向けて噴射させ、基板Wのパターンとパターンの間の洗浄処理を行う。このとき、帯電したミストが基板W上で跳ねて処理室72(図6に図示)内を飛散するが、ミスト収集部71の基板W側の電極56aが、ミストに帯電している電荷と逆の電荷に帯電しているので、ミストは電極56a側の環状面71aに引き寄せられ、吸着する。ミスト吸着部71に吸着したミストは、ミスト同士が集まり、液滴59となって、自重によりカップ体30の底部をミスト回収部として落下し、カップ体30に接続されている排出管により排出液として排出する。なお、ミスト収集部71やカップ体30の内面に向けて窒素ガスを吹き付けるミスト除去機構を別途設けてもよい。また、ミスト収集機構70を環状のカップ体30の上部内側に設けたがこれに限らず、カップ体30の下部内側の設けてもよい。さらに、カップ体30の上部内側及び下部内側に設けてもよい。
このように、本実施形態の基板処理装置68によれば、2流体ノズル33から噴射され、基板Wからカップ体30内を飛散するミストを、カップ体30の内面側に環状に形成されたミスト収集部71の環状面71aに電気的に引き寄せて、ミストを液滴59として付着させ、更に回収液として回収することができる。これにより、カップ体30内に飛散するミストが基板Wに再付着することによる汚染等を防止することができる。なお、本実施形態ではカップ体30の内面にミスト収集部71を設けているが、併せて第1の実施形態に係るミスト収集機構を2流体ノズルの上に設けることが可能である。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る基板処理装置について、図7を参照して説明する。第1実施形態と異なる部分を中心に説明し、共通する部分の説明は適宜省略する。なお、第1の実施形態と共通する構成部分については、共通の名称、符号を使用する。
図7に示すように、本実施形態に係る基板処理装置81は、処理室82内への基板Wを出し入れする開閉可能な出し入れ口83が設けられている。この出し入れ口83は、処理室82の壁84に設けられている。壁84には、出し入れ口83を挟むようにミスト収集部85a、85bを設けている。このミスト収集部85a、85bの構造は第1の実施形態と同様で、図示は省略するが、鉄などの導電性を有する材質で構成される一対の電極56a、56bと、電極56aと電極56bとで挟まれた誘電体(絶縁体)57と、電極56a、56bの表面に設けた、フッ素樹脂によるコーティング層58と、で構成されている。電極56a、56bはそれぞれ直流電源(不図示)に配線(不図示)により接続されてコンデンサを形成している。本実施形態では、電極56a側の面85a1、85b1をそれぞれ基板W側に向けている。また、電極56a、56b、誘電体57は、処理室82内側の壁84に沿って設けられている。電極56a、56bは制御部23に電気的に接続され、面85a1、85b1が、処理室82内を飛散するミストに帯電する電荷(負)と逆の電荷(正)となるように制御される。また、電極56a、56bは、制御部23によりミストの電位に応じた所定の電位に制御される。
本実施形態に係る基板処理装置81の動作について図7を参照して説明する。基板Wの2流体ノズルによるミストの噴射による洗浄処理、洗浄前後の純水ノズルによる純水の供給、乾燥処理は、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。本実施形態では、ミスト収集部85a、85bに対して常時所定の電荷に帯電させている。これにより、基板の処理中のほかに、処理開始の前後においても、処理室82内に飛散、浮遊するミストを電気的に引き寄せて収集できる。特に、ミスト収集部85a、85bを出し入れ口83の左右に設けることで、基板Wが出し入れ口83を通って搬出入される際に、処理室82内に浮遊しているミストが出し入れ口83から処理室82外に排出されることを防止できる。これにより、ミストが処理室82外における搬送中の基板Wに付着することを防止することができる。なお、本実施形態では、ミスト収集部85a、85bで回収されたミストによる液滴を、処理室82から排出される機構を設けてもよい。たとえば、ミスト収集部85a、85bに窒素ガスを吹き付けるミスト除去機構を別途設けてもよい。また、ミスト除去機構によって除去されたミストを排出する排出機構を処理槽82内に設けてもよい。また、ミスト収集部85a、85bを、出し入れ口83を挟むようにして設けたが、これに限らない。例えば、壁面84において、出し入れ口83を除くすべての面に設けることもできる。
本実施形態では、ミスト収集部85a、85bを処理槽82内への基板Wを出し入れする開閉可能な出し入れ口83を挟むように処理室82内側に設けているが、これを単独で設けるよりも、第1の実施形態のミスト収集部、第2の実施形態のミスト収集部と併せて設けることで、ミストの収集をより一層図ることが可能となり、ミストの基板への再付着を防止することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態及び各部の変形例を説明したが、この実施形態や各部の変形例は、一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上述したこれら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明に含まれる。
11、68、81 基板処理装置
13 処理室
15 回転テーブル(基板保持テーブル)
17 回転駆動部
18 処理液供給部
21 ミスト収集機構
23 制御部
27 回転駆動モータ
28 回転軸
31 アーム
33 2流体ノズル
35 回転軸体
36 駆動モータ
41 気体供給部
43 液体供給部
51 ミスト収集部
51a 曲面
52 ミスト除去部
52a ノズル
53 ミスト回収部
56a、56b 電極
57 誘電体(絶縁体)
58 コーティング層
59 液滴
62 排液管

Claims (11)

  1. 基板に処理液を含むミストを供給して処理する基板処理装置であって、
    前記基板を保持する基板保持テーブルと、
    前記基板に前記処理液を含むミストを供給するノズルと、
    前記ノズルにより前記基板に前記ミストが供給され、雰囲気中に飛散するミストを収集するミスト収集機構と、
    前記ミスト収集機構を所定の電荷に帯電させる制御部と、を有し、
    前記ミスト収集機構は、前記所定の電荷に帯電して前記ミストを収集する面状のミスト収集部と、該ミスト収集部により収集された前記ミストを前記ミスト収集部から除去するミスト除去部と、ミスト除去部により前記ミスト収集部から除去された前記ミストを回収する回収部と、を有することを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記ノズルは、処理液をミストにして前記基板に供給する2流体ノズルであることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記制御部は、前記所定の電荷として前記ミストに帯電する電荷と逆の電荷に前記ミスト収集機構を帯電させることを特徴とする請求項1又は2に記載の基板処理装置。
  4. 前記制御部は、前記ミストの電位に応じて前記ミスト収集機構を所定の電位に帯電させる請求項1乃至3のいずれかに記載の基板処理装置。
  5. 前記ミスト収集部は、前記ノズルを取り付けたアーム部に設けることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の基板処理装置。
  6. 前記ミスト収集部は、前記基板の周囲に設けた環状のカップ体の所定位置に設けることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の基板処理装置。
  7. 前記ミスト収集部は、前記基板を処理する処理室内の前記基板の出し入れ口を挟むように設けることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の基板処理装置。
  8. 前記ミスト除去部は、前記ミスト収集部に気体を吹き付けるノズルを有する構造である請求項1に記載の基板処理装置。
  9. 基板に処理液を含むミストを供給して処理する基板処理方法であって、
    基板保持テーブルに保持された前記基板にノズルにより前記処理液を含むミストを供給するミスト供給工程と、
    前記ノズルにより供給された雰囲気中のミストを、所定の電荷に帯電するミスト収集機構により収集するミスト収集工程と、を有し、
    前記ミスト収集工程は、前記ミスト収集機構により収集された前記ミストを除去する工程と、前記ミスト収集機構から除去された前記ミストを回収する工程と、を有することを特徴とする基板処理方法。
  10. 前記ミスト収集工程は、前記所定の電荷として前記ミストに帯電する電荷と逆の電荷に前記ミスト収集機構を帯電させることを特徴とする請求項9に記載の基板処理方法。
  11. 前記ミスト収集工程は、前記ミストの電位に応じて所定の電位に前記ミスト収集機構を帯電させる請求項9又は10に記載の基板処理方法。
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