JP2005062285A - 画像形成装置、画像形成装置のセットアップシステム、および画像形成装置のセットアップ方法 - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置のセットアップシステム、および画像形成装置のセットアップ方法 Download PDF

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    • G03G2215/00919Special copy medium handling apparatus
    • G03G2215/00945Copy material feeding speed varied over the feed path

Abstract

【課題】最小ユニットの変更で、容易に処理能力を変更することができる画像形成装置、並びに小ユニットの変更で処理能力の異なる機種を構成することができる画像形成装置のセットアップシステム、および画像形成装置のセットアップ方法を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、シート体を供給する供給部、シート体に画像書込をする露光部、シート体を複数列に搬送可能な振分部及び供給部によるシート体の供給間隔を調整する制御部とを備えるプリンタと、シート体に現像処理を施す現像処理部と、現像処理されたシート体を単列に搬送する振戻部とを備えるプロセサとを有する。画像形成装置は、プリンタ及びプリンタにおけるシート体の搬送速度が一定で、プリンタ及びプロセサの処理能力に応じて振分部と振戻部とを交換できるとともに、振分部と振戻部とに応じて供給間隔を調整できる。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一定の供給間隔で供給されたシート体を予め定められた第1の搬送速度で搬送し、このシート体に画像書込を行うプリンタと、画像書込が施されたシート体を予め定められた第2の搬送速度で搬送し、現像処理を施すプロセサとを有する画像形成装置、画像形成装置のセットアップシステム、および画像形成装置のセットアップ方法に関し、特に、単位時間当たりのシート体の出力量に応じた振分処理能力を有する交換可能な振分手段と、シート体の供給間隔および振分速度の少なくとも一方を調整する制御手段とを備える画像形成装置、シート体を複数列に振り分けないものを含む振分速度により振分処理能力がそれぞれ規定された複数種類の振分手段を有する振分ユニット群を備え、単位時間当たりのシート体の出力量に応じて振分ユニット群から振分手段が選択されて構成される画像形成装置のセットアップシステム、およびシート体を複数列に振り分けないものを含む振分速度により振分処理能力がそれぞれ規定された複数種類の振分手段を有する振分ユニット群と、単位時間当たりのシート体の出力量に応じたシート体の供給間隔およびシート体を振り分ける振分速度の少なくとも一方を調整する複数の調整手段を有する調整手段群とを備え、この出力量に応じて、振分ユニット群から振分手段を選択するとともに、調整手段群から調整手段を選択する画像形成装置のセットアップ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、フィルムに記録された画像を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データとし、この画像データに応じて変調した光ビームによって感光材料を走査露光して画像を記録し、現像処理を施してプリント(写真)として出力する画像形成装置が実用化されている。
【0003】
この画像形成装置は、基本的に、スキャナ(画像読取装置)と画像処理装置とを有する入力機、およびプリンタ(画像記録装置)とプロセサ(現像機)とを有する出力機より構成される。
スキャナでは、フィルムに撮影された画像の投影光をCCDセンサ等のイメージセンサで光電的に読み取り、フィルムの画像データ(画像データ信号)として画像処理装置に送る。画像処理装置は、この画像データに所定の画像処理を施し、画像記録のための画像データ(露光条件)としてプリンタに送る。
【0004】
プリンタは、光ビーム走査露光を利用する装置であれば、ロール状に巻き回された長尺状の感光材料から所定長さ引き出してカットしたシート状の感光材料を露光位置に搬送する。一方、供給された画像データに応じて変調した光ビームを主走査方向に偏向するとともに、主走査方向と直交する副走査方向に上記感光材料を走査搬送することにより、光ビームによって感光材料を走査露光して画像を形成する。プロセサでは、露光済の感光材料に、所定の現像処理等を施して、フィルムに撮影された画像が再生されたプリントとする。
【0005】
このようなデジタルフォトプリンタは、大量のプリントを効率良く出力するために、短時間の内に感光材料を走査露光し現像処理を行う必要がある。そのため、現像処理の処理効率を向上する必要があり、感光材料を複数列で搬送しながら現像処理を行うために、感光材料を複数列に振り分けて搬送する振分装置が種々提案されている。
特に、光ビームを予め設定された所定の範囲に振りながら、搬送される感光材料を走査露光するデジタルフォトプリンタでは、記録される画像が感光材料に傾いて記録されたり、オフセットして記録されることのないようにすることが望まれており、この点から、感光材料を露光記録した後に振り分けて複数列で搬送する露光後振り分けが望まれている。
【0006】
さらに、プロセサには、複数列で搬送される感光材料を現像処理および乾燥処理後に、単列に振り戻す振戻部が設けられている。この振戻部により単列にされた感光材料が更にソータにより、例えば、フィルム1本分毎に集積される。
【0007】
また、このような画像形成装置においては、プリンタまたはプロセサを共通にして外観が似ている複数の画像形成装置を作製し、これらをまとめてシリーズ機として販売することも行われている。
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来の画像形成装置に基づいてシリーズ機を構成する場合、プリンタまたはプロセサを共通にし、残りについては、各機種毎に違うものとしている。このため、シリーズ機において、部品の共通化率が低く、さらには、制御の方法も各機種毎に違うため、シリーズ機の開発コストおよび設計コストが嵩むという問題点がある。
また、従来の画像形成装置においては、単位時間当たりのプリントを出力する処理能力を上げたい場合には、工場に画像形成装置を持っていき、プリンタまたはプロセサを処理能力が高いものに変える等して仕様を変更する必要がある。このため、工場に持って行っている間は、営業できない、多大な費用がかかる等の不具合が生じる。
【0009】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、最小ユニットの変更または調整により、単位時間当たりのプリント処理枚数等の出力量に応じたものとすることができる画像形成装置、画像形成装置のセットアップシステム、および画像形成装置のセットアップ方法を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、最小ユニットの変更または調整により、単位時間当たりのプリント処理枚数等の出力量が異なるものとすることができる画像形成装置、画像形成装置のセットアップシステム、および画像形成装置のセットアップ方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、一定の供給間隔で供給されたシート体を予め定められた第1の搬送速度で搬送し、前記シート体に画像書込を行うプリンタと、画像書込が施された前記シート体を予め定められた第2の搬送速度で搬送し、現像処理を施すプロセサとが設けられた画像形成装置であって、前記プリンタは、前記シート体を前記第1の搬送速度で搬送しつつ、要求される単位時間当たりのシート体の出力量に応じて複数列に搬送するためにシート体を振り分ける振分手段と、前記シート体の供給間隔および前記シート体を振り分ける振分速度の少なくとも一方を調整する制御手段とを備え、前記振分手段は、前記出力量に応じた振分処理能力を有する交換可能な振分ユニットで構成され、前記第1の搬送速度で搬送しつつ前記シート体を振り分ける振分速度が調整可能なものであり、前記制御手段は、前記出力量に応じて前記第1の搬送速度で搬送される前記シート体の供給間隔および前記第1の搬送速度で搬送しつつシート体を振り分ける振分速度の少なくとも一方を調整することを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
【0011】
本発明において、前記プロセサは、前記画像書込が施され、前記第2の搬送速度で搬送して複数列に搬送されるシート体に現像処理を施す現像処理部と、前記現像処理されたシート体を単列に振り戻して搬送する振戻手段とを備え、前記振戻手段は、前記出力量に応じた振戻処理能力を有する交換可能な振戻ユニットで構成され、前記シート体を振り戻す振戻速度が調整可能なものであることが好ましい。
【0012】
また、本発明において、さらに、前記振分手段および前記振戻手段を認識し、前記出力量に応じて前記制御手段の前記シート体の供給間隔および前記第1の搬送速度で搬送しつつシート体を振り分ける振分速度の少なくとも一方を調整する自動認識処理部を有することが好ましい。
【0013】
さらに、本発明において、さらに、前記振戻手段に接続され、前記振戻手段により振り戻された複数のシート体を並べるソータを有することが好ましい。
【0014】
さらにまた、本発明において、前記シート体は、長尺の感光材料が収納されるマガジンと、前記マガジンから前記感光材料を引き出す引出手段と、前記マガジンから引き出された前記感光材料を切断してシート体にするカッタとを有する供給部により供給されるものであり、前記供給間隔は、前記感光材料の前記カッタによる切り出し間隔であることが好ましい。
【0015】
また、本発明の第2の態様は、一定の供給間隔で供給されたシート体を予め定められた第1の搬送速度で搬送し、前記シート体に画像書込を行うプリンタと、画像書込が施された前記シート体を予め定められた第2の搬送速度で搬送し、現像処理を施すプロセサとが設けられた画像形成装置のセットアップシステムであって、前記プリンタは、前記シート体を前記第1の搬送速度で搬送しつつ、要求される単位時間当たりのシート体の出力量に応じて複数列に搬送するためにシート体を振り分ける振分手段が設けられる第1の装着部を備え、前記振分手段は、前記出力量に応じた振分処理能力を有する交換可能な振分ユニットで構成され、前記第1の搬送速度で搬送しつつ前記シート体を振り分ける振分速度が調整可能なものであり、さらに、前記シート体を複数列に振り分けないものを含む振分速度により振分処理能力がそれぞれ規定された複数種類の振分手段を有する振分ユニット群を備え、前記出力量に応じて、前記振分ユニット群から振分手段が選択され、前記第1の装着部に装着されることにより前記画像形成装置が構成されることを特徴とする画像形成装置のセットアップシステムを提供するものである。
【0016】
本発明において、前記プリンタは、さらに、前記出力量に応じて前記シート体の供給間隔および前記第1の搬送速度で搬送しつつシート体を振り分ける振分速度の少なくとも一方を調整する制御手段を備え、さらに、前記出力量に応じた前記制御手段のシート体の供給間隔および前記第1の搬送速度で搬送しつつシート体を振り分ける振分速度の少なくとも一方を調整する複数の調整手段を有する調整手段群を備え、前記出力量に応じたシート体の供給間隔および前記第1の搬送速度で搬送しつつシート体を振り分ける振分速度の少なくとも一方を設定するための調整手段が前記調整手段群から選択され、前記制御手段が調整されることが好ましい。
【0017】
また、本発明において、前記プロセサは、前記画像書込が施され、前記第2の搬送速度で搬送して複数列に搬送されるシート体に現像処理を施す現像処理部と、前記現像処理されたシート体を単列に振り戻して搬送する振戻手段が設けられる第2の装着部とを備え、前記振戻手段は、前記出力量に応じた振戻処理能力を有する交換可能な振戻ユニットで構成され、前記シート体を振り戻す振戻速度が調整可能なものであり、さらに、振り戻さない搬送手段を含む前記出力量に応じた複数種類の振戻手段を有する振戻ユニット群を備え、前記出力量に応じて、前記振戻ユニット群から振戻手段が選択され、前記第2の装着部に装着されることが好ましい。
さらに、本発明において、さらに、前記振戻手段に接続され、前記振戻手段により振り戻された複数のシート体を並べるソータが設けられる第3の装着部を有し、さらに、前記出力量に応じて、前記振戻手段により振り戻された複数のシート体を並べるソータを複数種類有するソータ群を備え、前記出力量に応じて、前記ソータ群からソータが選択され、前記第3の装着部に装着されることが好ましい。
【0018】
さらに、本発明の第3の態様は、一定の供給間隔で供給されたシート体を予め定められた第1の搬送速度で搬送し、前記シート体に画像書込を行うプリンタと、画像書込が施された前記シート体を予め定められた第2の搬送速度で搬送し、現像処理を施すプロセサとが設けられた画像形成装置のセットアップ方法であって、前記プリンタは、前記シート体を前記第1の搬送速度で搬送しつつ、要求される単位時間当たりのシート体の出力量に応じて複数列に搬送するためにシート体を振り分ける振分手段と、前記シート体の供給間隔および前記シート体を振り分ける振分速度の少なくとも一方を調整する制御手段とを備え、前記振分手段は、前記出力量に応じた振分処理能力を有する交換可能な振分ユニットで構成され、前記第1の搬送速度で搬送しつつ前記シート体を振り分ける振分速度が調整可能なものであり、前記制御手段は、前記出力量に応じて前記シート体の供給間隔および前記第1の搬送速度で搬送しつつシート体を振り分ける振分速度の少なくとも一方を調整するものであり、さらに、前記シート体を複数列に振り分けないものを含む振分速度により振分処理能力がそれぞれ規定された複数種類の振分手段を有する振分ユニット群と、前記出力量に応じた前記制御手段のシート体の供給間隔および前記第1の搬送速度で搬送しつつシート体を振り分ける振分速度の少なくとも一方を調整する複数の調整手段を有する調整手段群とを備え、前記出力量に応じて、前記振分ユニット群から振分手段を選択する工程と、前記出力量に応じて、前記調整手段群から調整手段を選択する工程とを有することを特徴とする画像形成装置のセットアップ方法を提供するものである。
【0019】
本発明において、前記プロセサは、前記画像書込が施され、前記第2の搬送速度で搬送して複数列に搬送されるシート体に現像処理を施す現像処理部と、前記現像処理されたシート体を単列に振り戻して搬送する振戻手段とを備え、前記振戻手段は、前記出力量に応じた振戻処理能力を有する交換可能な振戻ユニットで構成され、前記シート体を振り戻す振戻速度が調整可能なものであり、さらに、振り戻さない搬送手段を含む前記出力量に応じた複数種類の振戻手段を有する振戻ユニット群を備え、前記出力量に応じて、前記振戻ユニット群から振戻手段を選択する工程を有することが好ましい。
また、本発明において、前記選択された調整手段により前記制御手段を調整する工程を有することが好ましい。
さらに、本発明において、さらに、前記振戻手段に接続され、前記出力量に応じて前記振戻手段により振り戻された複数のシート体を並べるソータを複数種類有するソータ群を備え、前記出力量に応じて、前記ソータ群からソータを選択する工程を有することが好ましい。
【0020】
さらにまた、本発明の第4の態様は、上記本発明の第3の態様の画像形成装置のセットアップ方法により構成されることを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例に係る画像形成装置、画像形成装置のセットアップシステムおよび画像形成装置のセットアップ方法について、添付の図面を基に詳細に説明する。
図1は本発明の実施例に係る画像形成装置を示す模式図である。
【0022】
図1に示すように、画像形成装置10は、スキャナ12、画像処理装置13、プリンタ14、プロセサ15およびソータ19を有している。
プリンタ14は、光ビーム走査露光を利用して感光材料を露光記録する記録装置で、ロール状に巻き回された長尺状の感光材料Aから所定の長さだけ引き出されてカットされたカットシート状の感光材料(以下、シート体ともいう)を露光位置に搬送し、一方、画像処理装置13から供給された画像データに応じて変調した光ビームLを主走査方向に偏向するとともに、主走査方向と直交する副走査方向に感光材料を走査搬送することにより、光ビームLによって感光材料を走査露光して画像を形成するものである。
【0023】
画像形成装置10におけるプリンタ14は、画像処理装置13と接続され、画像処理装置13は、スキャナ12と接続される。一方、プロセサ15は、プリンタ14から搬出された露光済みの感光材料を受け入れるようにプリンタ14に隣接して接続されている。なお、画像形成装置10は、画像形成装置10の全体の動作を制御する制御部(制御手段)34を有する。また、プリンタ14には、シート体を搬送する複数の搬送ローラ対が設けられている。この搬送ローラ対により予め設定された搬送速度(以下、第1の搬送速度ともいう)でシート体が搬送される。
【0024】
スキャナ12は、フィルムに撮影された画像の投影光をCCDセンサ等のイメージセンサで光電的に読み取り、フィルムの画像データ(画像データ信号)を取り込み画像処理装置13に送る。
画像処理装置13は、この画像データに所定の画像処理を施し、画像記録のための画像データ(露光条件)としてプリンタ14に送る。なお、画像処理装置13は、デジタルスチルカメラ等で撮影されて得られた画像データをプリンタ14に送るように構成されてもよい。
プロセサ15は、露光済みの潜像の記録されたシート体(感光材料)に、所定の現像処理および乾燥処理等を施して、シート体をフィルムに撮影された画像が再生されたプリントとする。また、プロセサ15には、シート体を搬送する複数の搬送ローラ対が設けられている。このプロセサ15においても、搬送ローラ対により予め設定された搬送速度(以下、第2の搬送速度ともいう)で搬送され、露光されたシート体には現像処理が施される。
ソータ19は、現像処理および乾燥処理等が施されたシート体を、例えば、フィルム1本分毎にまとめて集積するものである。
【0025】
プリンタ14は、ロール状に巻き回された長尺状の感光材料を所定長さにカットしたシート体を搬送しながら各処理を行うように構成されるものである。プリンタ14は、搬送方向上流側から、供給部20、裏印字部22、レジスト部24、露光部26、副走査受部28、振分部(振分手段)30および搬出部32を有し、これらの各部位には、ローラまたは駆動ローラと、この駆動ローラと対をなすニップローラとからなるローラ対が搬送路に沿って複数個設けられている。
【0026】
また、画像形成装置10は、振分部30、振戻部(振戻手段)18およびソータ19が交換可能である。なお、画像形成装置10は、プリンタ14における搬送速度、およびプロセサ15における搬送速度を変えることはなく、振分部30、振戻部18およびソータ19が交換可能である。
【0027】
供給部20は、シート体を供給するものであり、例えば、記録面を外側にしてロール状に巻き回された長尺な感光材料Aが遮光性を有する筐体に収納されたマガジン20a、20bが装填される部位である。
マガジン20a、20bには、通常、感光材料Aのサイズ(幅)、シルクおよびマット等の感光面の種類、ならびに仕様(厚さおよびベースの種類)等、互いに種類の異なる感光材料Aが収納される。本実施例では、マガジン20a、20bを2個設けているが、本発明においては、マガジンの数は、特に限定されるものではない。本発明においては、マガジンは、1個でもよく、また、3個以上であってもよい。
【0028】
マガジン20a、20bには、内部に収納された感光材料Aを引き出して搬送するための引出ローラ対(引出手段)21a、21bが設けられている。
また、マガジン20a、20bの出口から所定の長さ離間した位置にカッタ38が設けられている。
引出ローラ対21a、21bは、カッタ38で所定の長さのシート体とするためにプリント長さに応じて感光材料Aを所定の長さだけ引き出した後、引き出しを停止する。
【0029】
カッタ38は、画像形成装置10の制御部34から送られてきた制御信号に基づいて、各マガジン20a、20bから引き出された感光材料Aを裁断するものであり、制御部34によりカッタ38の感光材料Aの切り出し間隔が調整される。このカッタ38により所定長さにカットされたシート体は、裏印字部22に送られる。なお、本実施例においては、供給部20は長尺な感光材料Aを切断してシート体を供給するものに限定されるものではなく、予め所定の大きさに形成されたシート体を供給するようにしてもよい。また、カッタは各マガジン毎に1ヶずつ配置してもよい。
【0030】
裏印字部22は、シート体の非記録面(非乳剤面=裏面)に写真の撮影日、プリント焼付日、コマ番号、フィルムID番号(符号)、撮影に使用したカメラのID番号、フォトプリンタのID番号等の各種情報、いわゆるバックプリントを制御部34からの制御信号に基づいて、記録(裏印字)するものであり、シート体を搬送する搬送ローラ対と、裏印字ヘッド40とを有する。
【0031】
シート体は、ローラおよびローラ対によって上方に搬送されながら、その非記録面に裏印字ヘッド40によってバックプリントが記録される。裏印字ヘッド40としては、インクジェットヘッド、ドットインパクトプリントヘッドまたは熱転写プリントヘッド等公知のプリントヘッドが用いられる。なお、裏印字ヘッド40は、新写真システム(Advanced Photo System)に対応しており、2行以上の印字が記録される。
【0032】
レジスト部24は、所定の長さにカットされて搬送されるシート体が搬送路に対して傾斜することなく搬送径路中の所定の幅方向位置に配置されるように、シート体のスキューまたは幅方向位置の調整を行うものである。このレジスト部24は、レジスト用ローラ対44が設けられている。また、レジスト用ローラ対44によりスキューまたは幅方向の位置が調整されたシート体がスキューまたは位置がずれないように衝撃を与えないように搬送するニップローラ対も設けられている。これにより、後工程である露光部26における露光記録において、シート体の所定の位置に走査露光記録を行うことができる。なお、レジスト部24におけるシート体のスキューまたは幅方向位置の調整は、公知の方法を用いることができ、例えば、特開昭60−153358号公報および特開平11−349191号公報に開示されるスキューの調整方法および幅方向位置の調整方法を用いることができる。
レジスト部24を通過したシート体は、図1に示すように上方への搬送から水平の搬送に搬送方向が変わり、露光部26に搬送される。
【0033】
露光部26は、画像処理装置13と接続された露光ユニット36と、露光ユニット36から射出される光ビームLでシート体を走査露光する露光位置rを挟むように搬送方向上流側および下流側に設けられ、シート体を所定の速度で搬送して副走査を行う副走査ローラ対46、48と、露光位置rと副走査ローラ対46の間に設けられ、シート体の通過を検出する位置検出センサ50とを有して構成される。位置検出センサ50は、遮光によって物体の有無を検出する光センサであり、発光素子と受光素子とが対になって構成されるものである。発光素子と受光素子とは、搬送路に垂直な方向に配置され、発光素子は感光材料Pの非記録面側に配置される。本実施例においては、位置検出センサ50としては、検出対象が感光材料Pであるため、カブリを生じない波長光を用いるもの、例えば点滅式の赤外線センサなどが好適である。
【0034】
露光ユニット36は、例えば、レーザビーム等の光ビームを記録光として用いる公知の光ビーム走査装置であって、シート体の赤(R)露光、緑(G)露光および青(B)露光のそれぞれに対応する光ビームLを射出する光源、およびこの光源から射出された光ビームLを、画像処理装置13から供給される画像処理後の画像データに応じて変調するAOM(音響光学変調器)等の変調手段、変調された光ビームLを、搬送方向と直交する方向(主走査方向)に偏向するポリゴンミラー等の光偏向器、主走査方向に偏向された光ビームLを露光位置r上の所定位置に所定のビーム径で結像させるfθ(走査)レンズ光路調整用のミラー等を有して構成される。
【0035】
また、PDP(プラズマディスプレイ)アレイ、ELD(エレクトロルミネセントディスプレイ)アレイ、LED(発光ダイオード)アレイ、LCD(液晶ディスプレイ)アレイ、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス、登録商標)アレイおよびレーザアレイ等の搬送方向と直交する主走査方向に延在する各種の発光アレイまたは空間変調素子アレイ等を用いるデジタルの露光手段でもよい。
なお、露光ユニット36の露光位置rで行う光ビームLの主走査の幅は、シート体の幅に対応するように設定される。露光ユニット36の上記動作は、制御部34からの制御信号によって制御される。
【0036】
記録光である光ビームLは主走査方向(図1では、紙面に垂直方向)に偏向され、一方、シート体は副走査ローラ対46、48によって搬送されるので、画像データに応じて変調されている光ビームLによってシート体は2次元的に走査露光され、画像が記録される。
なお、副走査ローラ対46、48の替わりに、シート体を露光位置rに保持しつつ搬送する露光ドラムと、露光位置rを挟んで露光ドラムに当接する2本のニップローラとを用いる走査搬送機構を用いてもよい。少なくとも、シート体の搬送方向と直交する主走査方向に走査記録を行うことにより搬送中のシート体に画像を記録する構成であれば、その構成は、特に限定されるものではない。
【0037】
副走査受部28は、露光部26での記録中に搬送されて露光部26から突出するシート体の先端部を支持する複数のローラ対を備える部位であり、例えば、3つのローラ対を有する。各ローラ対は、それぞれ駆動ローラと、この駆動ローラに対して自在に移動するニップ解除可能なニップローラとからなる。ローラ対によるシート体の搬送は、副走査ローラ対の搬送速度と同じ速度で行われる。
【0038】
ニップローラは、後述するように、露光記録中は駆動ローラに対して離間してシート体をニップせず、シート体の後端部の露光記録が終了すると駆動ローラと接触してシート体をニップして搬送するように制御される。これは、シート体の露光記録中に、ニップローラがシート体に当接してニップが開始されることで微小な振動が発生し、シート体の露光される位置の位置ずれおよび露光ムラが発生することを防止するためである。もちろん、副走査受部28の動作は制御部34から供給される制御信号によって制御される。
【0039】
振分部30は、シート体に大きさに応じて、1列で搬送されて来たシート体を停止することなく、予め定められた第1の搬送速度で搬送しつつ主走査方向に、例えば、2列に振り分けて搬送するものである。この振分部30は、交換可能であり、主走査方向にシート体を振り分ける振分速度を調整することができるものである。振分部30は、振分機構を有する振分ユニット毎に交換されるものである。プリンタ14には、例えば、この振分部30を装着するための第1の装着部が設けられている。この第1の装着部に着脱自在に振分部30は設けられる。
なお、この振分部30については、後に詳細に説明する。
振分部30と搬出部32との間には位置検出センサ58が設けられている。
位置検出センサ58は、振分部30を通過したシート体の先端を、この通過直後に検出するものであり、その詳細については後述する。なお、位置検出センサ58は、位置検出センサ50と同様の構成とすることができる。
【0040】
また、振分部30は、プリンタ14において、シート体の振り分け中に、搬送方向の向きが水平方向から下方向(シート体の記録面の面外方向)に変わるように、搬送路中のコーナ部分に設けられている。これにより、シート体にこのシート体の記録面の面外方向に曲率を持たせることができ、シート体の強さを柔らかくして、紙詰まりを抑制して振り分けをスムーズに行うことができる。
【0041】
次に、本実施例の振分部30について詳細に説明する。
図2は、本実施例の画像形成装置の振分部を示す斜視図である。
振分部30は、シート体を振り分ける移動体108と、移動体108を左右に移動させる駆動部(駆動手段)120と、ニップ解除手段140とを有する。
振分部30は、側板92a、92bに窓部94a、94bが形成された枠体92に移動体108および駆動部120が別体に設けられている。
側板92a、92bには、支持軸96が固定されており、さらに、後述するニップ解除手段140に設けられたすべり軸受106が、挿通されるガイド軸104が固定されている。
【0042】
移動体108は、後述するように、搬送ローラ対113が設けられている。この搬送ローラ対113は、搬送ローラ114a、114bとニップローラ115a、115b、117a、117bとを有する。
また、移動体108は、搬送ローラ114a、114bを回転させた状態で左右に移動させる回転移動機構であるシームレスパイプスライド(以下、パイプスライドともいう)130と、各搬送ローラ114a、114bに設けられたニップローラ115a、115b、117a、117bの挟持開放を制御するニップ解除手段140とを有する。
【0043】
移動体108は、側板92a、92bの窓部94a、94bに整合する位置に設けられた長尺状の筐体110を有し、この筐体110には、シート体が搬入される隙間を有するガイド板対110a、110bが設けられている。
また、筐体110には、その長手方向に、搬送ローラ114a、114bおよびギア116が取り付けられた支持軸112が設けられている。この支持軸112はガイド軸104と平行である。
さらに、駆動部120は、移動体108を主走査方向(以下、振分方向ともいう)に移動させるものであり、自身は移動体108と一緒に振分方向に移動しない。駆動部120は、1対のプーリ122と、このプーリ122に巻きかけられた無端ベルト124とを有する。プーリ122は、ギア、および回転軸により構成される回転伝達機構を介して筐体に接続されている。このプーリ122が回転することにより、移動体108はガイド軸104と平行な方向である振分方向に移動する。
また、他方の図示しないプーリには、モータ150が接続されている。このモータ150を正転または逆転させることにより、移動体108を主走査方向に移動させることができる。モータ150も制御部34に接続されており、制御部34により制御される。
【0044】
図3は、本実施例の振分部の移動体の構成を模式的に示す斜視図である。なお、図3においては、図2に示す同じ構成には、同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
図3に示すように、筐体110の下面110cには、後述するように、パイプスライド130が設けられている。このパイプスライド130により、筐体110が窓部94a、94bから突出できる。以下、図3を参照してパイプスライド130の構成について詳細に説明する。
【0045】
図4は、本実施例のシームレスパイプスライドの構成を示す模式的断面図である。図4に示すように、パイプスライド130は、移動体108の筐体110の下面110cに立設されたフランジ111a、111bにボールベアリング136を介して設けられている。
パイプスライド130は、スリーブ132と、スライド軸受134と、回転軸138とを有する。
【0046】
スリーブ132は、円筒状を呈しており、その外周面には、長手方向に延びる溝132aが1対対向して形成されている。このスリーブ132は、ボールベアリング138を介してフランジ111a、111bに設けられている。また、スリーブ132は、その両端の内周部にスライド軸受134が設けられている。
【0047】
スライド軸受134には、回転軸138が設けられている。この回転軸138には、側板92a、92bに固定されており、スリーブ132の長穴132aに整合する位置に回転伝達部材139が設けられている。この回転伝達部材139は、ベアリング139aと、このベアリング139aの中心部に設けられる軸部139bとからなる。この軸部139bの端部にはねじが形成されている。
【0048】
この回転伝達部材139は、回転軸138がスリーブ132に対して相対的に移動すると、溝132a内をその長手方向に移動し、溝132aに端に当接して回転軸138の抜け止めになる。また、支持軸が回転した場合には、回転伝達部材139が、溝132aを押すことになり、回転軸138の回転がスリーブに伝達される。スリーブ132は、ボールベアリング136により支持されているので、スリーブ132も回転する。これにより、回転軸138の回転がスリーブ132に回転伝達される。
【0049】
また、回転軸138には、その端部にギア154が設けられており、このギア154には、モータ152が接続されている。このモータ152も制御部34に接続されており、制御部34により、モータ152の回転が制御されて、搬送ローラ114a、114bの回転が制御される。
【0050】
図5は、本実施例の移動体におけるシームレスパイプスライドとニップ解除手段との配置状態を示す模式的分解斜視図である。
図5に示すように、パイプスライド130のスライド軸受134には、ギア160が設けられている。このギア160は、ギア116に接続されている。これにより、回転軸138の回転が、ギア160およびギア116を介して軸112に伝達されて搬送ローラ114a、114bが回転する。
【0051】
一方、搬送ローラ対114a、114bに、それぞれ設けられたニップローラ対115a、115b、117a、117bの挟持開放を制御するニップ解除手段140が、筐体の上部に設けられている。
図6は、本実施例の振分部のニップ解除機構を示す模式的斜視図であり、図7は、図6に示すニップ解除機構で搬送ローラを除いて示す斜視図である。
【0052】
ニップ解除手段140は、解除部材142と、この解除部材142を移動体108に固定する固定部材145とを有する。
解除部材142は、長方形状の基体142aの一端部が、かぎ状に折り曲げらており、その最先端の折曲部142bに、従動部材144が設けられている。
この従動部材144の下方には、ガイド部材156が設けられている。このガイド部材156は、細長い平板部材であり、その端部に斜面156aが設けられている。斜面156aの位置は、振分幅よりも離れた位置に設けられている。従動部材144と、ガイド部材156とにより、直動カム機構が構成される。ニップ解除手段140は、この直動カム機構により、ニップローラ対の挟持が制御される。後述するように、通常の振り分けでは、ニップ解除されることはない。
【0053】
また、解除部材142において、一端部側がかぎ状に折り曲げられ、基体142aに対して垂直な立設部142cの下方には、基体142aの各長辺から支持部材143a、143bが対向して、従動部材144が設けられた側に向かって立設されている。これらの支持部材43a、143bには、軸147が回転自在に設けられている。後述するように、この軸147を介して固定部材145に連結されている。
さらに、基体142aの他端部側の各長辺には、軸支持部材143c、143dが、それぞれ対向して従動部材144が設けられた側の反対側に向かって立設されている。軸支持部材143c、143dには、ニップローラ対115a、117bの回転軸119aと、ニップローラ対115b、117aの回転軸119bとが基体142aの長手方向に並設されている。
【0054】
固定部材145は、1対のL字形状の側面部材145a、145bと、これらの側面部材145a、145bの一方の端部同士を連結する長方形状の連結部材145cとにより構成されている。固定部材145では、側面部材145a、145bの他方の端部は開放されており、連結部材145cの長さは、基体142aの短辺側の長さよりも長い。固定部材145は、他方の端部が解除部材142に連結されている。これにより、解除部材142と、固定部材145とは、接触することがない。
さらに固定部材145の側面部材145a、145bには、連結部材145の長辺と平行にして、ガイド軸158が挿通されている。このガイド軸158は、支持軸112と平行な軸である。側面部材145a、145bとガイド軸158との間にはすべり軸受(図示せず)が設けられている。
【0055】
ニップ解除機構140においては、移動体108が主走査方向に移動し、従動部材144がガイド部材156の斜面156aを上ると回転軸147を支持軸として、解除部材142がガイド軸158側に回転し、搬送ローラ対114a、114bからニップローラ対115a、115b、117a、117bが離間する。これにより、搬送されたシート体は、振り分けられることなく搬送される。
【0056】
なお、本実施例においては、ニップ解除手段140として、直動カム機構を用いたが、本発明はこの構成に限定されるものではない。ニップ解除手段にソータまたはソレノイドを用いて構成することも可能である。ガイド部材156に変えて板材にガイド部材156の側面の断面形状と同様の案内溝を形成する。その案内溝に、棒状の案内部材が設けられた従動部材を挿入して、解除部材142が移動すると、案内棒の位置が変わってニップが解除されるようにしてもよい。
また、ガイド部材156には、斜面156aを1つ設ける構成にしたが、本実施例は、これに限定されるものではない。ガイド部材156の両端部に斜面を設けてもよい。この場合、斜面がガイド部材の両端にそれぞれあるので、ニップ解除する場合、近い側の斜面側に移動させて行えばよい。これにより、ニップ解除に要する時間を短縮することができる。
【0057】
なお、本実施例においては、振分部30は、振り分ける必要がないシートの長さよりも露光部26から離れた位置に設けられている。このため、振り分ける必要がない場合には、移動体108を斜面156a側に移動させて、搬送ローラ対114a、114bからニップローラ対115a、115b、117a、117bを離間させてニップを解除した状態にして、シート体を素通しさせる。
【0058】
本実施例の振分部30においては、パイプスライドを用いているので、振り分ける場合には、副走査搬送方向に搬送しながら、主走査方向に振り分け搬送することができるので、搬送を停止させたりすることなく、振り分けできる。このため、単位時間当たりのシート体の処理枚数を多くすることができ、振分処理能力が優れる。また、振分部30は、移動体にモータ等の駆動手段を設けていないので、質量を小さくすることができ、脱調することなく振分速度を速くできるため、高速に振り分けることができる。さらには、振分部30は、主走査方向および回転方向がいずれも、ベアリングで支持されているので、摩擦抵抗が少なく耐久性に優れる。すなわち、移動体は、耐久性を維持しつつスムーズな移動が高速でできる。
【0059】
図2乃至図7に示す本実施例の振分部30は、上述の如く、シート体Pを振け分る振分処理能力が高い。すなわち、単位時間当たりにシート体Pを2列に振り分けることができる枚数が多く、耐久性も極めて高いものであり、抵抗も少ないことからこの振分部30は振分速度を高速にすることもできる。この振分部30の振分速度も制御部34により制御される。
本実施例においては、プリンタ14の搬送速度を変えることなく、画像形成装置10に要求される単位時間当たりのシート体の出力量(単位時間当たりのプリント処理枚数)に応じて振分部を選択することができる。例えば、以下に示すような他の振分部とすることもできる。以下、他の振分部について説明する。
図8は、本発明の実施例に係る画像形成装置の他の振分部を示す模式的斜視図である。図8に示す矢印aは、シート体の搬入方向を示し、矢印bは、排出方向を示すものである。図9は、本実施例の他の振分部を排出方向側から見た斜視図である。図8においては、図9に示すスライド機構の図示を省略している。
【0060】
振分部30aは、上述の振分部30と比して、図8に示すように、移動体108の駆動機構がパイプスライド130ではなく、スプライン機構170と、スライド機構180とを有するものである点が異なり、それ以外の構成は、第1の実施例に示す振分部30と同様の構成であるので、その詳細な説明は省略する。
本実施例の振分部30aにおいて、スプライン機構170は、スプライン軸172と、このスプライン軸172にスライド自在に設けられたギア(回転伝達部材)174と、スプライン軸172の端部に設けられた駆動ギア176とを有する。
スプライン軸172は、側板92a、92bに固定されるものであり、スプライン軸172には、その外周面に軸線方向に沿ってスプライン溝172aが設けられている。
【0061】
ギア174は、スプライン軸172のスプライン溝172aに嵌合する嵌合部(図示せず)を有し、この嵌合部は、スプライン軸172の軸方向に移動することができる。このギア174には、この嵌合部によりスプライン軸172の回転が伝達される。また、ギア174は、搬送ローラ114a、114bの支持軸112を回転駆動するギア118に噛合されている。さらに、このスプライン軸172には、駆動ギア176が設けられており、この駆動ギア176に伝達ギア(図示せず)が噛合されている。伝達ギアにより、スプライン軸172が回転される。ギア174は、スプライン軸172に設けられているので、移動体108の主走査方向(振分方向)における移動に追従して、このスプライン軸172の軸方向に移動しつつ、回転を搬送ローラ114a、114bに伝達することができる。
【0062】
また、図9に示すように、スライド機構180は、側板92a、92bに固定されるものであり、ガイド軸182と、このガイド軸(案内軸)182を、その長手方向に移動自在に設けられたガイド部材184とを有する。ガイド軸182は、ガイド部材184は、移動体108に接続されており、移動体108の移動に伴ってガイド部材184は、ガイド軸182を移動する。このスライド機構180により、移動体108の主走査方向の移動がスムーズになされる。
なお、このスライド機構180は、必ずしも設ける必要はなく、スプライン軸172に十分な強度があれば、特に設ける必要はない。また、ガイド部材184は、例えば、すべり軸受けである。
【0063】
本実施例の振分部30aにおいても、移動体108には、モータ等の駆動手段を設けていないので、軽量化することができるので、上述の振分部30と同様の効果を得ることができる。
なお、他の振分部30aは、スプライン軸を使用しているので、上述の振分部30に比して、耐久性が劣るものの、コストが低いので、振分部30と同程度の耐久性が要求されない場合には、他の振分部30aが好適である。この他の振分部30aは、振分速度については中速〜高速(中速動作〜高速動作)に好適であり、画像形成装置10の出力量に応じて制御部34により振分速度が調整される。
【0064】
また、振分部30aの動作についても、上述の振分部30の動作と同様であるので、その詳細な説明は省略する。振分部30aにおいても、駆動ローラは、常時回転しており、この状態で移動体108を主走査方向に移動させて、シート体を、例えば、2列に振り分ける。また、シート体が振り分ける必要がない大きさである場合には、移動体を退避させてニップ解除を行って、シート体を振分部を素通しさせる。他の振分部30aにおいては、動作についても、上述の振分部30と同様であり、この振分部30と同様の効果を得ることができる。
このように、本実施例においては、プリンタ14の搬送速度を変えることなく、振分部を交換可能とすることにより、耐久性、またはコスト等の要求される性能に応じて適宜、適正なものを選択することができる。
【0065】
図1に示すように、搬出部32は、振分部30によって、2列に振分けられたシート体を各列独立して搬送するものである。搬出部32の各搬送路F、Rは、図1においては、一列で表している。しかしながら、図10に示すように、実際には、各搬送路F、Rにおける各ローラは、その軸線を一致させて配置されている。図10は、本実施例の画像形成装置の搬送部を模式的に示す模式的平面図である。
図10に示すように、上述の如く、振分部30と搬送部32との間には、位置検出センサ58a〜58cが設けられている。
また、搬送路Fには、搬送方向の上流側からニップローラ対50a、52aおよび調速ローラ対54aが設けられており、搬送路Rには、ニップローラ対50b、52bおよび調速ローラ対54bが設けられている。さらに、各搬送路F、Rに亘って搬出ローラ対56が設けられている。搬送路Fおよび搬送路Rは、相互に独立して制御されて、独立してシート体を搬送するものである。
【0066】
調速ローラ対54a、54bと搬出ローラ対56との間に位置検出センサ60a〜60cが設けられている。
位置検出センサ60a〜60cは、シート体を検出するものである。
ニップローラ対50a、52aおよびニップローラ対50b、52bは、それぞれ制御部34により挟持開放が制御される。
搬出ローラ対56は、搬送速度が調整されたシート体をプロセサ15に所定の搬送速度で搬入させるものである。
【0067】
位置検出センサ60a乃至60cは、位置検出センサ50と同様の構成のものを用いることができる。なお、位置検出センサ60a乃至60cも、シート体の位置を検出するものである。
【0068】
図8に示すように、搬出部32において、各搬送路F、Rでは、ニップローラ対50a、52aおよびニップローラ対50b、52bにより、2列に振り分けられたシート体Pが別々に独立して搬送される。また、振り分けない大きさで、単列で搬送されるシート体Pについては、搬送路F、および搬送路Rにまたがって搬送される。
【0069】
搬出部32においては、位置検出センサ60a乃至60cによりシート体Pの先端位置が検出されると、調速ローラ対54a、54bにより搬送速度が減速される。すなわち、画像形成装置10において、裏印字部22、レジスト部24、露光部26、副走査受部28、振分部30および搬出部32におけるニップローラ対50a、52aおよびニップローラ対50b、52bに至る搬送路では、シート体Pが、例えば、100(mm/秒)の一定速度で搬送されており、調速ローラ対54a、54bにて、シート体Pの搬送速度が、例えば、100(mm/秒)から45.3(mm/秒)に減速される。その際、調速ローラ対54a、54bによる減速が開始される直前に、ニップローラ対50a〜52bは、駆動ローラに対してニップローラが離間してニップ解除するように制御される。この減速は、後処理であるプロセサ15における現像処理の処理速度に対応させるためである。
【0070】
2列に並列して搬送されるシート体Pは、搬送ローラ対56により、搬出口(図示せず)から排出され、隣接するプロセサ15に供給される。また、単列で搬送されるシート体Pについても、搬送ローラ対56により、搬出口から排出されてプロセサ15に供給される。
もちろん、搬出部32の動作は制御部34から供給される制御信号によって制御される。
【0071】
制御部34は、上述した画像形成装置10に配置される位置検出センサをはじめ図示されない複数のセンサと接続され、これらのセンサの検出信号を受けることにより、供給部20、カッタ38、裏印字部22、レジスト部24、露光部26、副走査受部28、振分部30および搬出部32の各部位の動作ならびに処理を制御するための制御信号を生成し、各部位に制御信号を送るものである。例えば、露光部26および振分部30から送られてくる検出信号を受け取って、露光、搬送および振り分けの一連の動作を制御する。なお、図1において、制御部34と各部位との配線による接続の図示は省略している。
また、画像形成装置10に第1の搬送速度を変えずに交換可能に設けられた振分部30、および第2の搬送速度を変えずに交換可能に設けられた振戻部18を認識し、これらの振分部30および振戻部18、ならびに画像形成装置10の出力量(単位時間当たりのプリント処理枚数)に応じて、制御部34の設定を自動的に変更する自動認識処理部を設けてもよい。この自動認識処理部は、制御部34に設けてもよく、また単独で設けるようにしてもよい。
【0072】
搬出部32の下流側には、プロセサ15が設けられており、このプロセサ15により、露光されたシート体Pが現像処理される。
図11は、本実施例の画像記録装置のプロセサの構成を模式的に示す模式的断面図である。
図11に示すように、プロセサ15は現像処理部16と、乾燥処理部17とを有し、シート体Pが現像処理されて乾燥されてプリントとなる。このプロセサ15としては、例えば、特開2002−55422号公報の開示されている自動現像装置が例示される。この自動現像処理装置は、少ない部品点数で処理槽間の液洩れを確実に防止することのできる感光材料の液中搬送構造を有するものである。
図11に示すように、現像処理部16においては、シート体Pの搬送方向上流側から順に、現像槽200、定着漂白槽202、第1水洗槽204、第2水洗槽206、第3水洗槽208および第4水洗槽210が水平方向に設けられている。乾燥処理部17は、第4水洗槽210の下流側に設けられている。
【0073】
現像槽200には現像液が、定着漂白槽202には定着漂白液が所定量貯留されている。
【0074】
現像槽200および定着漂白槽202の内部には、シート体Pを槽内で略U字状に搬送する複数のローラからなる搬送装置212が設けられている。
【0075】
現像槽200の上方には、シート体Pを現像槽200内へ搬送する挟持ローラ214および現像処理されたシート体Pを定着漂白槽202側へ搬送する挟持ローラ216が設けられている。
【0076】
また、定着漂白槽202の上方には、現像槽200側から搬送されたシート体Pを定着漂白槽202内へ搬送する挟持ローラ218および定着処理されたシート体Pを第1水洗槽204側へ搬送する挟持ローラ220が設けられている。
【0077】
また、第1水洗槽204、第2水洗槽206、第3水洗槽208および第4水洗槽210には、所定量の水洗水が貯留されている。
【0078】
第1水洗槽204の上方には、定着処理されたシート体Pを第1水洗槽204の内部へ搬送する挟持ローラ222が設けられている。
【0079】
また、第1水洗槽204と第2水洗槽206との間の隔壁242a、第2水洗槽206と第3水洗槽208との間の隔壁242b、第3水洗槽208と第4水洗槽210との間の隔壁242cには、各々シート体Pの通過を許容し、液の通過を阻止可能な感光材料通路部材226a、226b、226cが設けられている。この感光材料通路部材226a、226b、226cは、ブレードを有しており、シート体Pの通過後、ブレードにより液の通過が阻止される。
【0080】
また、第1水洗槽204、第2水洗槽206、第3水洗槽208および第4水洗槽210には、各々シート体Pを搬送する搬送手段としてのニップローラ228a、228b、228cが設けられている。第2水洗槽206、および第3水洗槽208には、ガイド板対230a、230bが設けられている。
【0081】
このプロセサ15においては、現像槽200の現像液に浸漬されたシート体Pは、その後、定着漂白槽202の定着液に浸漬されて第1水洗槽204に搬送される。なお、本実施例では、シート体Pは、記録面(乳剤面)を上側にし、非記録面を下側にして予め定められた搬送速度(第2の搬送速度)で搬送される。
【0082】
第1水洗槽204に送り込まれたシート体Pは、第1水洗槽204に貯留されている水洗水によって水洗される。
【0083】
第1水洗槽204で水洗されたシート体Pは、ニップローラ228aによって第2水洗槽206へ向けて搬送され、感光材料通路部材226aを通過して第2水洗槽206へ搬入される。
【0084】
以後、シート体Pは同様に各感光材料通路部材226b、226cを同様に通過して、第2水洗槽206、第3水洗槽208および第4水洗槽210の各水洗水によって水洗され、挟持ローラ対232によって乾燥処理部17に搬送される。この乾燥処理部17でシート体Pは乾燥される。
【0085】
なお、本実施例のプロセサ15では、いわゆるカスケード方式によって水洗水の補充が行われるようになっており、例えば、シート体Pの処理量に応じてシート体Pの搬送方向の最も下流側の第4水洗槽210に新鮮な水洗水が補充される。
【0086】
次に、乾燥部17について説明する。乾燥部17は、現像処理されたシート体Pを乾燥するものである。
この乾燥部17には、例えば、ヒータ(図示せず)および送風機(図示せず)が設けられており、このヒータにより加熱された空気を送風機で、温風としてシート体Pに吹き付けることにより、シート体Pを乾燥させる。
【0087】
乾燥処理部17に振戻部18が接続されており、振戻部18には、ソータ19が接続されている。
図1に示すように、振戻部18は、複数列で搬送されたシート体Pを単列に振り戻し搬送するものであり、搬送ユニット302と、振戻ユニット304とを有する。本実施例においては、2列を1列に搬送するものである。この振戻部18は、画像形成装置10の出力量に応じた振戻処理能力を有する交換可能な振戻ユニットで構成されるものであり、シート体Pを振り戻す振戻速度が調整可能なものである。この振戻速度も制御部34により調整される。なお、プロセサ15には、例えば、この振戻部18を装着するための第2の装着部が設けられている。この第2の装着部に着脱自在に振戻部18が設けられる。
【0088】
搬送ユニット302は、複数の搬送ローラ対70〜80を有する。搬送ローラ対70、71、72、74により、プリンタ14から複数列で搬送されてきたシート体を搬送する搬送路αを構成する。また、搬送ローラ対70、71、76、78、80により、プリンタ14から単列で搬送されてきたシート体Pを搬送する搬送路βを構成する。この搬送路βの出口82には、集積トレイ86が設けられている。
また、搬送路α経て搬送ユニット302の出口84から排出されたシート体Pは、振戻ユニット304により搬送される。
【0089】
以下、図12を参照にして振戻部18およびソータ19について更に詳細に説明する。
図12は、本発明の実施例に係る画像形成装置の振戻部およびソータを示す模式的斜視図である。
【0090】
図12に示すように、振戻部18およびソータ19は、筐体300に設けられている。
振戻部18は、搬送ユニット302と振戻ユニット304とを有し、搬送ユニット302の隣接して振戻ユニット304が設けられている。
振戻ユニット304は、搬送ユニット302の搬出方向と直交する方向ににシート体Pを搬送するものであり、駆動部306とコンベアベルト308とを有する。なお、搬送ユニット302の出口82には、集積トレイ86の取付口85が設けられている。
【0091】
駆動部306は、コンベアベルト308を所定の速度で駆動させるものである。この駆動部306により、コンベアベルト308を、例えば、定常の速度と、定常の速度の3倍の速さとに切り換えて駆動させることができる。
コンベアベルト308は、搬送方向が搬送ユニット302の出口82、84からシート体Pが搬出される方向と直交する方向に配置されている。
【0092】
ソータ19は、横ソータユニット310と待機部330と集積部332とを有する。
横ソータユニット310は、コンベアベルト308の搬送方向と直交する方向にシート体Pを搬送するものであり、振戻ユニット304に隣接してコンベアベルト308の端部に設けられており、ストッパ312と、搬送ベルト314とを有する。
この横ソータユニット310は、コンベアベルト308により搬送されたシート体Pが、例えば、1件(例えば、フイルム1本)分集積された後、1件分のシート体Pをまとめて待機部330に搬送するものである。
【0093】
ストッパ312は、シート体Pを保持し、搬送するものであり、水平方向に移動可能に設けられている。
搬送ベルト314は、例えば、1件分のシート体Pをまとめて待機部330に搬送する。
【0094】
ソータ19の集積部332には、チェーン320と、このチェーン320に取り付けられる複数のトレイ322と、このチェーン320を駆動する駆動部324とが設けられている。
トレイ322は、シート体Pが載置可能な大きさを有する板状部材である。複数のトレイ322が、チェーン320の全周にわたって揺動自在に設けられている。各トレイ322は、待機部330においては、その表面322aが水平になり、集積部332においては、その表面322aが垂直になる。
駆動部324によりチェーン320を駆動することにより、トレイ322は、方向Tに回転し、その表面322aが垂直になる。これにより、集積部332のスペースを小さくすることができる。
【0095】
横ソータユニット310においては、コンベアベルト308により搬送されたシート体Pが1件分集積されると、そして、ストッパ312がシート体Pを押し、搬送ベルト314によりソータ19に搬送される。横ソータユニット310の搬送ベルト314により、1件分のシート体Pが待機しているトレイ322に搬送され、その表面322aに1件分のシート体Pが集積されると、チェーン320が駆動されて、トレイ322が方向Tに回転し集積部332に移動されるとともに、次のトレイ322が待機部330に待機される。
【0096】
トレイ322が、チェーン320の全周にわたって設けられているので、トレイ322が、待機部330から移動することにより、次のトレイ322が待機部330に待機される。
このようにして、順次、トレイ322に1件分のシート体Pが集積されると、チェーン320が駆動されて、次のトレイ322が待機部330に待機して、シート体Pが集積部322に集積される。
【0097】
本実施例の振戻部18は、画像形成装置10の出力量によりその仕様が決定されるものであり、この出力量に応じて、搬送速度を変えないことを前提条件として交換可能である。例えば、振分部30がシート体を振り分けない場合には、単列で搬送されるので、振戻ユニット304および横ソータユニット310を設けない構成とし、搬送ユニット302から直接ソータ19に集積するような構成にしてもよい。
【0098】
なお、ソータ19は、1件分のシート体毎にまとめて集積しているが、特にこれに限定されるものではない。画像形成装置の出力量(単位時間当たりのプリント処理枚数)、またはコストなどに応じて適宜選択されるものである。本実施例の画像形成装置10においては、上述の如く、ソータ19も交換可能である。
【0099】
上述の如く、本実施例では画像形成装置10が構成される。本実施例の画像形成装置10において、振分部30はプリンタ14におけるシート体Pの搬送速度が不変の条件で交換可能であり、振戻部18はプロセサ15におけるシート体Pの搬送速度が不変の条件で交換可能である。
【0100】
次に、本実施例の画像形成装置10の動作について説明する。
本実施例の画像形成装置10においては、先ず、供給部20に装填されたマガジン20a、20bから引出ローラ対21a、21bにより、感光材料Aが所定の長さ分だけ引き出されてカッタ38でカットされ、シート体が得られる。
このシート体は裏印字部22にてバックプリントが記録される。その後、シート体は、搬送路に沿って上昇して搬送され、レジスト部24に搬送される。レジスト部24ではシート体が搬送路に対して傾斜することなく搬送径路中の所定の幅方向位置に配置されるように、シート体のスキューおよび主走査方向位置の調整を行う。レジスト部24を通過したシート体の搬送方向が上方から水平方向に向きが変わり、露光部26に搬送される。
露光部26では、シート体の先端が位置検出センサ50を通過すると、位置検出センサ50の検出信号が制御部34に送られて、露光ユニット36の光ビームLが点灯し、露光記録が開始される。
露光されたシート体は、副走査受部28により、シート体に衝撃が与えられることなく、振分部30に搬送される。
【0101】
振分部30においては、搬送ローラ対114a、114bが常時回転している。搬送されるシート体の大きさが、振分ける大きさである場合には、駆動モータを回転させて搬送路Fまたは搬送路Rのいずれかに振り分ける。このとき、本実施例においては、パイプスライドを用いているので、主走査方向の搬送と、副走査方向への搬送とを同時行うことができる。しかも、パイプスライドには、モータ等の駆動手段が設けられていないので、質量を小さくすることができ、主走査方向への移動体の移動速度(振分速度)を向上させることができるとともに、脱調等の不具合も回避することができる。
また、振り分けるべき大きさのシート体が連続して搬送された場合には、搬送路Fまたは搬送路Rに対して交互に振り分けて搬送させる。搬送ローラ対114a、114bは常時回転しているので、シート体を停止させることがなく、搬送速度の低下を抑制できるので、搬送効率を向上させることもできる。この場合には、振幅よりも斜面の位置は、離れているので、ニップ解除されることはない。
【0102】
搬出部32においては、振分部30によって各搬送路F、Rに振り分けられたシート体が互いに独立して搬送される。
例えば、搬送路Rに振り分けられて搬送されたシート体P(図10参照)は、ニップローラ対50b、52bが挟持された状態で搬送され、調速ローラ54aにより搬送されて、センサ60cにシート体P(図10参照)の先端部が検出されると、調速ローラ対54bの搬送速度を、例えば、100(mm/秒)から45.3(mm/秒)に減速させる。このようにして、プロセサ15における搬送速度に調整して、搬送ローラ対56にシート体P(図10参照)を搬送し、さらにはプロセサ15に所定の搬送速度で搬送される。
【0103】
また、搬送路Fに搬送されたシート体P(図10参照)についても、搬送路Rと同様にして搬送することができる。
なお、シート体P(図10参照)の大きさが振分部30において振分けない大きさである場合には、移動体108(図2参照)を斜面156a(図6参照)側に振幅以上移動させて、従動部材144(図6参照)を斜面部156aに乗り上げさせて、ニップローラ対115a、115b、117a、117b(図6参照)を搬送ローラ対114a、114b(図6参照)から離間させてニップを解除した状態にして、シート体Pを素通しさせる。
【0104】
さらに、プリンタ14から、複数列に搬送された露光済みのシート体Pは、プロセサ15において、複数列のままで液中搬送されて現像処理される。そして、乾燥処理部17で乾燥されて、振戻部18に搬送される。このとき、振り分けられているので、搬送ユニット302の搬送路αで搬送され、振戻ユニット304において、コンベアベルト308にシート体Pが出口84から落ちると、搬送速度を通常の10倍の速度にして、シート体Pを横ソータユニット310に搬送する。このように、振戻ユニット304においては、シート体Pが搬送されるごとに、ベルトコンベア308の搬送速度を変えることにより、複数列に搬送されたシート体Pを横ソータユニット310に搬送することができる。
【0105】
次に、横ソータユニット310に1件分のシート体Pが搬送されると、ストッパ312と搬送ベルト314により、待機部330に待機するトレイ322に搬送される。すなわち、ソータ19に搬送される。
そして、トレイ322の表面322aに1件分のシート体Pが集積されると、チェーン320が駆動されて、トレイ322が集積部332に移動するとともに、次のトレイ322が待機部330に待機する。
一方、プリンタ14から露光済みのシート体Pが、搬送された場合、プロセサ15において液中搬送されて現像処理される。そして、乾燥処理部17で乾燥されて、振戻部18に搬送される。このとき、振り分けられていないので、搬送ユニット302の搬送路βで搬送され、集積トレイ86に集積される。
このようにして、本実施例の画像形成装置10は感光材料Aがプリントとして出力される。
【0106】
以上説明したように、本実施例の画像形成装置10によれば、プリンタ14およびプロセサ15における第1および第2の搬送速度を一定(不変)にした状態で、振分部30および振戻部18を交換可能とし、制御部34により感光材料Aの切り出し間隔ならびに振分速度、および振戻速度の少なくとも1つを調整可能としているので、要求される出力量に応じて振分部30および振戻部18を選択することにより、所定の性能を得ることができるとともに、出力量の変更も容易にできる。この場合、制御部34で調整するのは、感光材料Aの切り出し間隔、ならびに振分速度またはニップ解除動作速度、場合によっては、振戻速度だけなので、制御部34のソフトの簡単な変更だけで済む。
また、制御部34だけを調整し、感光材料Aの切り出し間隔ならびに振分速度、および振戻速度を変更することによっても、出力量(単位時間当たりのプリント処理枚数)を調整することができる。
【0107】
このように本実施例の画像形成装置10によれば、出力量に対応してハードを交換可能とし、制御部(ソフト)を調整可能とすることにより、最小限の要素の交換と、ソフトの調整により所望の出力量を有するものを得ることができる。
【0108】
また、本実施例の画像形成装置10は、自動認識処理部により、内部構成が把握されるようにしてもよい。これにより、例えば、ネットワークを介してサービスセンタに接続され、このサービスセンタにおいて画像形成装置の仕様が把握され、故障は発生した場合に、その要素を特定することが容易になる。
また、本実施例の画像形成装置10は、310mm(12インチ)の幅を用いる場合に、投影面積を1.3m以下にすることができる。また、プロセサ15は、搬送速度が30mm/秒以上で、その投影面積を0.65m以下とすることができる。
このように、本実施例の画像形成装置10においては、十分な処理能力を維持しつつ小型化することもできる。
【0109】
次に、本発明の実施例に係る画像形成装置のセットアップシステムについて説明する。
本実施例の画像形成装置のセットアップシステム(以下、セットアップシステムという)は、出力量に応じた上述の図1乃至図12に示す画像形成装置を構成するためのものである。このため、セットアップシステムにおいても図1乃至図12を参照して説明する。
【0110】
本実施例の画像形成装置は、上述の如く、単位時間当たりのシート体の出力量(プリント処理枚数)に応じて、各構成要素のうち、少なくとも振分部が交換可能であり、さらに振戻部が交換可能であり、制御部が調整可能である。なお、ソータについても交換可能である。
本実施例のセットアップシステムは、上述の画像形成装置を構成するためのものであり、振分速度により振分処理能力がそれぞれ規定された複数種類の振分手段を有する振分ユニット群と、出力量に応じた複数種類の振戻手段を有する振戻ユニット群と、出力量に応じた制御部34のシート体の供給間隔およびシート体を振り分ける振分速度の少なくとも一方を調整する複数の調整手段を有する調整手段群とを有する。
本実施例のセットアップシステムにおいては、交換可能な振分部および振戻部以外の画像形成装置の構成要素は変更しない。
【0111】
本実施例のセットアップシステムにおいては、振り分けをしない画像形成装置を構成することもあるので、振分ユニット群には、振り分けをしない単列搬送部が含まれる。この振分ユニット群は、例えば、単列搬送部、低速動作の振分部、中速動作の振分部、および高速動作の振分部を有する。低速動作〜中速動作の振分部として、好適なものは、図8に示す振分部30aである。また、中速動作〜高速動作の振分部として、好適なものは、図2に示す振分部30である。このように各振分部毎に振分速度により振分処理能力が規定されている。
【0112】
さらに、振戻ユニット群についても、振り分けない場合には、振り戻す必要がないので単列搬送部が含まれる。振戻部としては、図12に示すものが例示される。振戻部は、振戻速度が調整可能であるものの、プロセサに15における搬送速度はプリンタ14に比して搬送速度が遅い。このため、振り戻し動作については、その動作速度について、振分ユニット群ほど多くの種類の振戻部を用意する必要はない。また、振戻部において、振り戻さない場合には、振り戻しユニットから直接ソータにシート体を集積するようにしてもよい。
調整手段群とは、出力量に応じた制御部34におけるシート体の切り出し間隔(供給間隔)およびシート体を振り分ける振分速度の少なくとも一方を調整する調整パラメータ(調整手段)を複数有するもののことである。この調整手段には、振戻手段の振戻速度の調整パラメータが含まれていてもよい。
画像形成装置10は、シート体の切り出し間隔(供給間隔)およびシート体を振り分ける振分速度の少なくとも一方を調整することにより、その出力量を調整することができる。
【0113】
本実施例のセットアップシステムにおいては、振分部30および振戻部18を交換可能とし、振分部30および振戻部18に応じて制御部34を調整するようにしたので、最小のユニットの交換および制御部の調整だけで、出力量(プリント処理枚数)に応じた画像形成装置を構成することができる。
【0114】
また、本実施例のセットアップシステムにおいては、下記表1に示すように、振分部の動作速度または搬送形態に応じて振戻部、ソータおよび調整手段の組み合わせを予め設定しておいてもよい。下記表1に示す例においては、クラス1〜クラス4まで例示しており、クラス1〜クラス4になるに従って出力量が多い、すなわち、単位時間当たりのプリント処理枚数が多い。
【0115】
【表1】
Figure 2005062285
【0116】
上記表1に示すように、予め、振分部、振戻部、ソータおよび調整手段(供給間隔)を設定しておき、この中から選択するようにしてもよい。
なお、本実施例においては、振分部が、例えば中速動作および高速動作が可能であれば、その振分速度の設定を出力量に応じて変えてもよく、さらには、振分動作をしないようにして、単列搬送するようにしてもよい。
【0117】
また、調整手段に基づいて変更されるシート体の供給間隔および振分部の振分速度の少なくとも一方は、選択された振分部を自動的に認識し、これらの振分部に基づいて自動認識処理部により選択されて、供給間隔および振分速度の少なくとも一方の最適の設定値が選択される。そして、自動認識処理部により制御部34の設定を変えるようにしてもよい。この場合、自動認識処理部により、画像形成装置10の出力量に応じて振戻部の振戻速度を調整するようにしてもよい。
【0118】
なお、本実施例のセットアップシステムにおいては、例えば、販売店の規模などに応じてユーザが、画像形成装置の出力量(単位時間当たりのプリント処理枚数)を決定して、振分部、振戻部および調整手段を選択してもよい。
さらに、販売店の規模の縮小または拡大に応じて、装置を買い換えることなく、出力量に応じて、振分部および振戻部の少なくとも1つを交換し、調整手段により供給間隔および振分部の振分速度の少なくとも一方を調整し、振戻部も調整することにより、画像形成装置の出力量を調整することができる。
なお、本実施例においては、少なくとも振分部を交換可能とすることにより、画像形成装置10の出力量に応じたものにすることができる。
【0119】
次に、本発明の実施例に係る画像形成装置のセットアップ方法について図13を参照して説明する。本実施例の画像形成装置のセットアップ方法は、上述のセットアップシステムを用いて所定の画像形成装置を構成する方法である。
図13は、本発明の実施例に係る画像形成装置のセットアップ方法を工程順に示すフローチャートである。本実施例においては、振分ユニット群から振分部を選択し、調整手段群から調整手段を選択し、振戻ユニット群から振戻部を選択するものとする。
【0120】
先ず、画像形成装置の仕様を決定する(ステップS1)。画像形成装置の仕様とは、例えば、単位時間当たりのシート体の出力量のことであり、所定の大きさのシート体を単位時間当たりに何枚プリントするかということである。
次に、画像形成装置の仕様に基づいて、振り分ける必要があるか否かが判断される(ステップS2)。
次に、ステップS2において、振分が必要でないと判断された場合には、振分ユニット群から、振分部として単列搬送部を選択する(ステップS3)。
次に、振戻ユニット群から、振戻部として単列搬送部を選択する(ステップS4)。
【0121】
次に、画像形成装置の仕様に合わせて、調整手段群から調整手段を選択する(ステップS5)。そして、選択された調整手段に基づいて供給間隔および振分速度の少なくとも一方について制御部に設定する(ステップS6)。これにより、画像形成装置が構成される。
【0122】
一方、ステップS2において、振り分けが必要であると判断された場合、振分ユニット群からプリント出力量に応じた振分部を選択する(ステップS7)。
次に、プリント出力量に応じた振戻部を、振戻ユニット群から選択する(ステップS8)。
次に、画像形成装置の仕様に合わせて、調整手段群から調整手段を選択する(ステップS9)。そして、選択された調整手段に基づいて供給間隔および振分速度の少なくとも一方について制御部に設定する(ステップS10)。
【0123】
本実施例においては、このようにして、画像形成装置の仕様に応じた画像形成装置を構成することができる。
また、本発明の画像形成装置のセットアップ方法においては、販売店の拡大または縮小に応じて、出力量を増加または減少させる場合にも、上述のステップS1乃至テップS10に示すように、振分部、振戻部および制御部の調整を行うことにより、工場に戻して改造等を行うことなく、その出力量を変更することができる。
【0124】
この場合、画像形成装置が振分部を有していて、振分をしないことに変更する場合には、振分部の制御を振分けをしないものとして対応することができる。
振戻部についても、振分をしないことに変更する場合には、振分部と同様にして、振り戻しをしないものとすることにより対応することができる。
さらに、振分部を有していて、出力量を上げる場合には、振分部の振分速度を早くすることにより対応することができる。一方、出力量を下げる場合には、振分部の振分速度を遅くするか、または振分部の振分動作をしない等のように調整してもよい。
【0125】
本実施例においては、制御部による振分部の振分速度を変更することにより、振分部または振戻部を交換することなく、出力量を変更することもできる。これにより、コストを掛けることなく、画像形成装置の仕様に合わせてプリント出力量を変更することができる。
また、プリント出力量を変更するために、シート体の供給間隔だけを再設定することによっても、振分部、振戻部の仕様に合わせて出力量を変更することもできる。
なお、図13に示すセットアップ方法に限定されるものではなく、画像形成装置10の仕様に対して、設定および変更可能な振分部、振戻部および調整手段を決定する順序は、特に限定されるものではない。
また、本実施例のセットアップ方法においても上記表1に示すような振分部、振戻部、ソータおよび調整手段の組み合わせの中から選択するようにしてもよい。
【0126】
上述の画像形成装置のセットアップ方法によれば、振分部、振戻部、およびソータ以外の構成要素を共通化し、各画像形成装置のプリンタの第1の搬送速度およびプロセサの第2の搬送速度が同じである複数の画像形成装置からなる画像形成装置群を構成することができる。この画像形成装置群とは、3種類以上の画像形成装置により構成されるものであり、振分部、振戻部、およびソータ以外の構成要素は同様の構成である。この場合、画像形成装置群の各画像形成装置は、相互に仕様変更が可能であることはいうまでもない。
【0127】
このような画像形成装置群においては、プリンタまたはプロセサ等の大規模な装置の作り分けが不要である。このため、画像形成装置群の開発費を大幅削減することができるとともに、複数種類の画像形成装置について部品およびユニットの共通化が可能となり、各画像形成装置のコストを下げることができる。
【0128】
また、画像形成装置群においては、3機種以上の画像形成装置で仕様を変更するに際して、ソフトの変更としては、制御部の調整だけであるので、ソフトの開発費を大幅に削減することができる。
【0129】
以上、本発明の画像形成装置、画像形成装置のセットアップシステム、および画像形成装置のセットアップ方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろんである。例えば、シート体をロール状の感光材料から切り出すのではなく、予め所定の大きさに成形されたシート体を所定の供給間隔でプリンタに供給するようにしてもよい。
【0130】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の画像形成装置によれば、シート体を振り分ける振分速度が調整可能な振分手段が交換可能であり、制御手段によるシート体の供給間隔および振分手段の振分速度の少なくとも一方を調整することができるので、出力量に応じたものとすることができる。さらに、本発明の画像形成装置によれば、単位時間当たりのシート体の出力量を変更することも振分手段が交換可能および制御手段の調整によりできるので、シート体の出力量の変更に際して、コストを抑えることができる。
【0131】
また、本発明の画像形成装置のセットアップシステムによれば、シート体を複数列に振り分けないものを含む振分速度により振分処理能力がそれぞれ規定された複数種類の振分手段を有する振分ユニット群を備えることにより、出力量に応じた画像形成装置を構成することができるとともに、振分手段という最小ユニットの交換だけで出力量が異なる機種を構成することができる。このように異なる機種を構成する場合においても、コストを抑えることができる。
【0132】
さらに、本発明の画像形成装置のセットアップ方法によれば、シート体を複数列に振り分けないものを含む振分速度により振分処理能力がそれぞれ規定された複数種類の振分手段を有する振分ユニット群と、出力量に応じてシート体の供給間隔およにシート体の振分速度の少なくとも一方を調整する複数の調整手段を有する調整手段群とを備え、振分ユニット群から振分手段を選択し、調整手段群から調整手段を選択することにより、出力量に応じた画像形成装置を構成することができるとともに、振分手段という最小ユニットの交換だけで出力量が異なる機種を構成することができる。このように異なる機種を構成する場合においても、コストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る画像形成装置を示す模式図である。
【図2】本実施例の画像形成装置の振分部を示す斜視図である。
【図3】本実施例の振分部の移動体の構成を模式的に示す斜視図である。
【図4】本実施例のシームレスパイプスライドの構成を示す模式的断面図である。
【図5】本実施例のシームレスパイプスライドとニップ解除手段との配置状態を示す模式的分解斜視図である。
【図6】本実施例の振分部のニップ解除機構を示す模式的斜視図である。
【図7】図6に示すニップ解除機構で搬送ローラを除いて示す斜視図である。
【図8】本発明の実施例に係る画像形成装置の他の振分部を示す模式的斜視図である。
【図9】本実施例の他の振分部を排出方向側から見た斜視図である。
【図10】本実施例の画像形成装置の搬送部を模式的に示す模式的平面図である。
【図11】本実施例の画像記録装置のプロセサの構成を模式的に示す模式的断面図である。
【図12】本発明の実施例に係る画像形成装置の振戻部およびソータを示す模式的斜視図である。
【図13】本発明の実施例に係る画像形成装置のセットアップ方法を工程順に示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 画像形成装置
12 スキャナ
13 画像処理装置
14 プリンタ
15 プロセサ
16 現像処理部
17 乾燥処理部
18 振戻部
19 ソータ
20 供給部
22 裏印字部
24 レジスト部
26 露光部
28 副走査受部
30 振分部
32 搬出部
34 制御部
36 露光ユニット
108 移動体
110 筐体
110a、110b ガイド板対
111a、111b フランジ
112 支持軸
114a、114b 搬送ローラ
115a、115b、117a、117b ニップローラ対
120 駆動部
130 シームレスパイプスライド(パイプスライド)
132 スリーブ
132a 溝
134 スライド軸受
136 ボールベアリング
138 支持軸
139 当接部材
140 ニップ解除手段
142 解除部材
145 固定部材
200 現像槽
202 定着漂白槽
204 第1水洗槽
206 第2水洗槽
208 第3水洗槽
210 第4水洗槽
226a、226b、226c 感光材料通路部材
242a、242b、242c 隔壁
300 筐体
302 搬送ユニット
304 振戻ユニット
308 ベルトコンベア
310 横ソータユニット
330 待機部
332 集積部

Claims (14)

  1. 一定の供給間隔で供給されたシート体を予め定められた第1の搬送速度で搬送し、前記シート体に画像書込を行うプリンタと、画像書込が施された前記シート体を予め定められた第2の搬送速度で搬送し、現像処理を施すプロセサとが設けられた画像形成装置であって、
    前記プリンタは、前記シート体を前記第1の搬送速度で搬送しつつ、要求される単位時間当たりのシート体の出力量に応じて複数列に搬送するためにシート体を振り分ける振分手段と、前記シート体の供給間隔および前記シート体を振り分ける振分速度の少なくとも一方を調整する制御手段とを備え、
    前記振分手段は、前記出力量に応じた振分処理能力を有する交換可能な振分ユニットで構成され、前記第1の搬送速度で搬送しつつ前記シート体を振り分ける振分速度が調整可能なものであり、
    前記制御手段は、前記出力量に応じて前記第1の搬送速度で搬送される前記シート体の供給間隔および前記第1の搬送速度で搬送しつつシート体を振り分ける振分速度の少なくとも一方を調整することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記プロセサは、前記画像書込が施され、前記第2の搬送速度で搬送して複数列に搬送されるシート体に現像処理を施す現像処理部と、前記現像処理されたシート体を単列に振り戻して搬送する振戻手段とを備え、
    前記振戻手段は、前記出力量に応じた振戻処理能力を有する交換可能な振戻ユニットで構成され、前記シート体を振り戻す振戻速度が調整可能なものである請求項1に記載の画像形成装置。
  3. さらに、前記振分手段および前記振戻手段を認識し、前記出力量に応じて前記制御手段の前記シート体の供給間隔および前記第1の搬送速度で搬送しつつシート体を振り分ける振分速度の少なくとも一方を調整する自動認識処理部を有する請求項2に記載の画像形成装置。
  4. さらに、前記振戻手段に接続され、前記振戻手段により振り戻された複数のシート体を並べるソータを有する請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記シート体は、長尺の感光材料が収納されるマガジンと、前記マガジンから前記感光材料を引き出す引出手段と、前記マガジンから引き出された前記感光材料を切断してシート体にするカッタとを有する供給部により供給されるものであり、
    前記供給間隔は、前記感光材料の前記カッタによる切り出し間隔である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 一定の供給間隔で供給されたシート体を予め定められた第1の搬送速度で搬送し、前記シート体に画像書込を行うプリンタと、画像書込が施された前記シート体を予め定められた第2の搬送速度で搬送し、現像処理を施すプロセサとが設けられた画像形成装置のセットアップシステムであって、
    前記プリンタは、前記シート体を前記第1の搬送速度で搬送しつつ、要求される単位時間当たりのシート体の出力量に応じて複数列に搬送するためにシート体を振り分ける振分手段が設けられる第1の装着部を備え、
    前記振分手段は、前記出力量に応じた振分処理能力を有する交換可能な振分ユニットで構成され、前記第1の搬送速度で搬送しつつ前記シート体を振り分ける振分速度が調整可能なものであり、
    さらに、前記シート体を複数列に振り分けないものを含む振分速度により振分処理能力がそれぞれ規定された複数種類の振分手段を有する振分ユニット群を備え、
    前記出力量に応じて、前記振分ユニット群から振分手段が選択され、前記第1の装着部に装着されることにより前記画像形成装置が構成されることを特徴とする画像形成装置のセットアップシステム。
  7. 前記プリンタは、さらに、前記出力量に応じて前記シート体の供給間隔および前記第1の搬送速度で搬送しつつシート体を振り分ける振分速度の少なくとも一方を調整する制御手段を備え、
    さらに、前記出力量に応じた前記制御手段のシート体の供給間隔および前記第1の搬送速度で搬送しつつシート体を振り分ける振分速度の少なくとも一方を調整する複数の調整手段を有する調整手段群を備え、
    前記出力量に応じたシート体の供給間隔および前記第1の搬送速度で搬送しつつシート体を振り分ける振分速度の少なくとも一方を設定するための調整手段が前記調整手段群から選択され、前記制御手段が調整される請求項6に記載の画像形成装置のセットアップシステム。
  8. 前記プロセサは、前記画像書込が施され、前記第2の搬送速度で搬送して複数列に搬送されるシート体に現像処理を施す現像処理部と、前記現像処理されたシート体を単列に振り戻して搬送する振戻手段が設けられる第2の装着部とを備え、
    前記振戻手段は、前記出力量に応じた振戻処理能力を有する交換可能な振戻ユニットで構成され、前記シート体を振り戻す振戻速度が調整可能なものであり、さらに、振り戻さない搬送手段を含む前記出力量に応じた複数種類の振戻手段を有する振戻ユニット群を備え、
    前記出力量に応じて、前記振戻ユニット群から振戻手段が選択され、前記第2の装着部に装着される請求項6または7に記載の画像形成装置のセットアップシステム。
  9. さらに、前記振戻手段に接続され、前記振戻手段により振り戻された複数のシート体を並べるソータが設けられる第3の装着部を有し、
    さらに、前記出力量に応じて、前記振戻手段により振り戻された複数のシート体を並べるソータを複数種類有するソータ群を備え、
    前記出力量に応じて、前記ソータ群からソータが選択され、前記第3の装着部に装着される請求項8に記載の画像形成装置のセットアップシステム。
  10. 一定の供給間隔で供給されたシート体を予め定められた第1の搬送速度で搬送し、前記シート体に画像書込を行うプリンタと、画像書込が施された前記シート体を予め定められた第2の搬送速度で搬送し、現像処理を施すプロセサとが設けられた画像形成装置のセットアップ方法であって、
    前記プリンタは、前記シート体を前記第1の搬送速度で搬送しつつ、要求される単位時間当たりのシート体の出力量に応じて複数列に搬送するためにシート体を振り分ける振分手段と、前記シート体の供給間隔および前記シート体を振り分ける振分速度の少なくとも一方を調整する制御手段とを備え、
    前記振分手段は、前記出力量に応じた振分処理能力を有する交換可能な振分ユニットで構成され、前記第1の搬送速度で搬送しつつ前記シート体を振り分ける振分速度が調整可能なものであり、
    前記制御手段は、前記出力量に応じて前記シート体の供給間隔および前記第1の搬送速度で搬送しつつシート体を振り分ける振分速度の少なくとも一方を調整するものであり、
    さらに、前記シート体を複数列に振り分けないものを含む振分速度により振分処理能力がそれぞれ規定された複数種類の振分手段を有する振分ユニット群と、前記出力量に応じた前記制御手段のシート体の供給間隔および前記第1の搬送速度で搬送しつつシート体を振り分ける振分速度の少なくとも一方を調整する複数の調整手段を有する調整手段群とを備え、
    前記出力量に応じて、前記振分ユニット群から振分手段を選択する工程と、
    前記出力量に応じて、前記調整手段群から調整手段を選択する工程とを有することを特徴とする画像形成装置のセットアップ方法。
  11. 前記プロセサは、前記画像書込が施され、前記第2の搬送速度で搬送して複数列に搬送されるシート体に現像処理を施す現像処理部と、前記現像処理されたシート体を単列に振り戻して搬送する振戻手段とを備え、
    前記振戻手段は、前記出力量に応じた振戻処理能力を有する交換可能な振戻ユニットで構成され、前記シート体を振り戻す振戻速度が調整可能なものであり、さらに、振り戻さない搬送手段を含む前記出力量に応じた複数種類の振戻手段を有する振戻ユニット群を備え、
    前記出力量に応じて、前記振戻ユニット群から振戻手段を選択する工程を有する請求項9に記載の画像形成装置のセットアップ方法。
  12. 前記選択された調整手段により前記制御手段を調整する工程を有する請求項9または10に記載の画像形成装置のセットアップ方法。
  13. さらに、前記振戻手段に接続され、前記出力量に応じて前記振戻手段により振り戻された複数のシート体を並べるソータを複数種類有するソータ群を備え、
    前記出力量に応じて、前記ソータ群からソータを選択する工程を有する請求項10または11に記載の画像形成装置のセットアップ方法。
  14. 前記請求項10乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置のセットアップ方法により構成されることを特徴とする画像形成装置。
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