JP3653650B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光材料に、デジタル露光による画像記録を行って、現像や乾燥等の所定の処理を施してプリントとする画像記録装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
現在、ネガフィルム、リバーサルフィルム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影された画像の印画紙等の感光材料への焼き付けは、フィルムの投影光を感光材料に入射して、この投影光で感光材料を面露光する、いわゆる直接(アナログ)露光によって行われている。
【0003】
これに対して、近年、デジタル露光を利用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データとし、この画像データに応じて変調した記録光によって感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、現像処理等の所定の処理を施してプリント(写真)として出力するデジタルフォトプリンタが実用化された。
このデジタルフォトプリンタによれば、プリントに再生する画像に、シャープネス(鮮鋭化)処理や部分的な画像補正等の通常の直接露光のプリンタでは不可能な様々な画像処理を施すことができるので、より高画質な画像が再生されたプリントを安定して出力することができ、また、複数画像の合成や文字合成等も容易に行うことが可能である。また、プリントに再生する画像(画像データ)を画像ファイルとして、コンピュータや各種の画像デバイスに供給し、あるいは、これらから画像ファイルを受け取って画像を再生することもできる。
【0004】
ところで、これらのフォトプリンタの焼付装置では、未使用の感光材料はロール状に巻回されて遮光性の筐体に収納されてマガジン化されており、マガジンごと焼付装置に装填され、このマガジンから引き出されて搬送され、露光等に共される。ここで、通常のフォトプリンタでは、感光材料を途中で切断することはなく、長尺なまま露光、バックプリントの記録、現像、乾燥等が行われて、最後に感光材料を所定長に切断して、1枚のプリント(仕上りプリント)とする。
ところが、このように最後に感光材料を切断する装置では、感光材料を露光する前あるいは露光時に、各コマ(プリント一枚毎)の境目を示すためのコマ情報やフィルム1本等の1件分の境目を示すソート情報を形成する必要がある。そのため、このコマ情報等を形成した部分の感光材料が無駄になってしまい、また、パンチやセンサ等を有するコマ情報等の形成手段が必要となる。
【0005】
また、デジタルの露光装置では、通常、感光材料を走査搬送しつつ、この走査搬送方向と直交する主走査方向に偏向した光ビーム等によって画像記録を行う、いわゆるラスター走査露光によって感光材料の露光が行われる。
このような走査露光によってムラ等のない高画質な画像を記録するためには、露光中の感光材料の走査搬送を、高精度かつ停止することなく行う必要があるが、コマ情報の形成時には感光材料の搬送を停止する必要があり、また、バックプリントの記録は感光材料の走査搬送に負荷変動を与えてしまう。
これらの不都合を回避するために、デジタルフォトプリンタの焼付装置では、露光位置とコマ情報形成部との間、および露光位置とバックプリントの記録部との間に、バッファとなる感光材料のたわみ(ループ)を形成しており、ループ内の感光材料の量の制御や露光のタイミング等、感光材料の搬送領域や搬送制御が複雑になって、装置コストやランニングコスト向上の原因となっている。
【0006】
そのため、このようなフォトプリンタにおいては、感光材料をプリント一枚に対応するサイズに切断してカットシートとした後に、露光を行うことが考えられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、通常のプリントは、前述のようなフィルム1本分等の1件分(1ソート)毎に仕分けして依頼者に渡す必要がある。そのため、フォトプリンタのプリント出口部分にはソータ等が配置され、仕上がったプリントを1件分毎に仕分けしている。
感光材料を最後に切断して1枚のプリントとする通常のフォトプリンタであれば、前述のように、感光材料にはパンチ等によって1件分の境目を示すソート情報を形成することができるので、仕上りプリントの排出口近傍で感光材料の切断前にソート情報を検出して、プリントを1件分毎に仕分けすることができる。これに対し、感光材料をカットシートとした後に露光等を行うフォトプリンタでは、感光材料にソート情報を形成することができない。
【0008】
ここで、感光材料をカットシートとした後に露光を行う装置では、特開平8−314108号公報等に示されるように、露光を終了した感光材料を現像機における搬送方向と直交する方向に振り分け、搬送方向には重なる複数列として現像機に供給し、そのまま現像することが行われており、これにより、現像機における処理能力の向上、例えば、2列であれば単列の2倍弱、3列であれば3倍弱の処理を行うことを可能とし、プリント作成の効率向上が図られている。
感光材料をカットシートとするフォトプリンタでは、これを利用して、現像や乾燥を終了したプリントの出口におけるプリント配列パターンをすべて記憶しておき、出口近傍でプリントの配列を検出することにより、これをソート情報として利用して、仕分けすることが考えられる。
【0009】
ところが、この方法では、オペレータによるピースネガの掛け替え作業や、電話など所要でオペレータがフォトプリンタから離れた場合等、プリントの作成作業が中断すると、プリントの出口におけるプリントの配列や間隔が通常の連続的な作業時と異なってしまうので、この際には、誤った仕分けが行われてしまう可能性が高い。
しかも、フォトプリンタは、Lサイズから四つ切り等の多種多様なサイズのプリントに対応することが要求され、各プリント毎に出口での配列は異なるのが通常であるため、全てのプリントの配列を記憶し、かつ判別するためには、煩雑なソフトウエアが必要となり、装置のコスト向上にもつながる。
【0010】
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、カットシートの感光材料にデジタル露光を行って画像を記録する画像記録装置であって、簡易な制御および動作でソート情報を入れることができ、かつ、間違いのない正確な仕分けを行うことができる画像記録装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、複数コマの画像データを記憶するメモリと、前記メモリに予め決定された1件分の画像データが記憶された後に、画像データに応じて変調した記録光によって、この1件分の画像記録を連続的に行う記録手段と、前記メモリによる1件分の画像データの記憶に対応して、作成するプリントサイズの感光材料を前記1件分、前記記録手段に供給し、かつ画像を記録された感光材料を搬送して順次排出する搬送手段と、前記搬送手段による1件の最後の感光材料と次ぎの1件の最初の感光材料の搬送間隔を、連続的に行われる1件の画像記録における感光材料の搬送間隔よりも広い所定間隔以上にする間隔制御手段とを有するプリンタ、および、前記プリンタの搬送手段によって排出された感光材料を順次受取り、所定の処理を施す処理手段と、前記処理手段による感光材料の搬送間隔を検出する検出手段と、前記検出手段による搬送間隔の検出結果に応じて、現像処理を終了して得られたプリントを1件分毎に仕分けする仕分け手段とを有する処理装置を有することを特徴とする画像記録装置を提供する。
【0012】
また、前記間隔制御手段による所定間隔が、前記検出手段による検出位置における間隔に換算して、前記連続的に行われる1件の画像記録における感光材料の搬送間隔の1.2倍〜3倍となる間隔であるのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の画像記録装置について、添付の図面に示される好適な実施例を基に詳細に説明する。
【0014】
図1に、本発明の画像記録装置の一例の概略図を示す。
図示例の画像記録装置10(以下、記録装置10とする)は、前述のデジタルフォトプリンタの焼付現像機として用いられる装置であって、感光材料Aを露光して潜像を記録するプリンタ12と、プリンタ12によって潜像を記録された感光材料Aに所定の現像処理および乾燥を行ってプリント(仕上りプリント)とし、フィルム1本分等の1件(1ソート)毎に仕分けする処理装置14とから構成される。また、処理装置14は、露光済の感光材料Aの現像処理および乾燥を行う現像処理部16と、プリントを1件分毎に仕分けして排出する排出部18とから構成される。
【0015】
図2にプリンタ12の概略図を示す。
プリンタ12は、感光材料Aを作成するプリントに応じた所定長に切断してカットシートとした後に、バックプリントの記録およびデジタル露光を行い、露光済の感光材料Aを現像処理部16に供給する装置である。
このようなプリンタ12は、基本的に、感光材料供給部20(以下、供給部20とする)と、バックプリントを記録する印字装置22と、露光位置Xにおいて感光材料Aを露光(焼付)して潜像を記録する露光部24と、振り分け部26とを有して構成される。
【0016】
また、図面を簡略化して本発明の構成を明瞭にするために図示を省略しているが、記録装置10には、供給部20から露光部24(走査搬送手段46)まで感光材料Aを搬送し、露光を終了した感光材料Aを処理装置14の現像処理部16に排出(供給)する搬送手段が配置され、さらに、感光材料Aの搬送ガイドや各種のセンサ等が必要に応じて配置されている。
なお、感光材料Aの搬送手段には特に限定はなく、搬送ローラ対、搬送ローラ、ベルトコンベア、ニップベルト、吸着等を用いたリフト搬送等、公知のシート材の搬送方法がすべて利用可能である。
【0017】
記録装置10において、供給部20は、装填部28および30と、引き出しローラ対32および34と、カッタ36および38と、制御手段42とを有して構成される。
装填部28および30は、記録面(乳剤面)を外側にしてロール状に巻回された長尺な感光材料Aを遮光性の筐体に収納したマガジン40を装填する部位である。両装填部には、通常、サイズ(幅)、面種(シルクやマット等)、仕様(厚さやベースの種類等)等、互いに種類の異なる感光材料Aを収納するマガジン40が装填される。
なお、図示例の記録装置10は、2個のマガジンを装填可能な装置であるが、本発明はこれに限定はされず、装填可能なマガジン数は1個であってもよく、あるいは3個以上のマガジンが装填可能であってもよい。
【0018】
このような供給部20は、引き出しローラ対32および34によって対応するマガジン40の感光材料Aを引き出して、感光材料Aの搬送方向下流(以下、下流とする)の印字装置22に搬送する。引き出しローラ対32および34による搬送は、カッタ36および38より下流に搬送された感光材料Aが作成するプリントに応じた長さになった時点で停止し、次いで、カッタ36および38が作動して、感光材料Aを切断して所定長のカットシートとする。カットシートとされた感光材料Aは、順次、下流の印字装置22に搬送される。
図示例の装置は、装填部28および30の個々に対応してカッタ36および38が配置されるが、1つのカッタで装填部28および30から供給される感光材料Aを切断する構成であってもよい。
【0019】
供給部20は、制御手段42によって制御されており、後述するが、供給部20からの感光材料Aの供給は、露光ユニット44に配置される記録制御部52からの指示に応じて、少なくともフィルム1本分等の1件分(1ソート分)が連続的に行われる。
また、供給部20からの感光材料Aの供給、すなわち引き出しローラ対32および34による感光材料Aの引き出し等は、後述する、処理装置14の排出部18に設置されるセンサ82の位置における感光材料Aの間隔が所定間隔となるようなタイミングで行われる。
具体的には、図3に示されるように、連続的な処理を行う際において、制御手段42は、通常はセンサ82の位置における感光材料Aの間隔が間隔l0 となるように引き出しローラ対32および34等を駆動して感光材料Aを供給し、1件分の境目すなわちソート位置では、感光材料Aの間隔が間隔l0 よりも広い間隔lS となるように、感光材料Aを供給する。本発明の画像記録装置においては、この間隔lS がソート情報となる。
【0020】
間隔lS は、センサ82が確実に間隔l0 と区別できる距離とすればよいが、あまり間隔lS が広すぎると処理能力の低下につながるため、処理能力を低下することなく確実な検出を可能にするために、間隔lS は1.2×l0 〜3×l0 とするのが好ましい。例えば、間隔l0 が20mmであれば、間隔lS は24mm〜60mm程度とするのが好ましい。
なお、後のプリントの集積等を考慮すると、間隔l0 は、好ましくは15mm〜48mm程度である。
【0021】
カッタ36および38によって切断された感光材料Aは、順次、印字装置22に搬送される。
印字装置22は、感光材料Aの裏面(非乳剤面)に、写真の撮影日、プリント焼付日、コマ番号、フィルムID番号(符号)、撮影に使用したカメラのID番号、フォトプリンタのID番号等の各種の情報、いわゆるバックプリント(裏印字)を記録する部位で、例えば、ドットインパクトプリンタ、熱転写プリンタ、インクジェットプリンタ等で、インクジェットプリンタのような非接触型の記録方法は好適に利用可能であり、特に、非水溶性で常温で固体の熱溶融性インクを用いたインクジェットプリンタは好ましく例示される。
図示例においては、感光材料Aは、プラテンを兼ねるガイド22aに案内されて搬送されつつ、印字装置22によってバックプリントを記録され、次いで、露光部24に搬送される。
【0022】
なお、印字装置22は、新規格の新写真システム(Advanced Photo System) に対応して、2行以上の印字が可能に構成するのが好ましい。
また、図示例の装置では、バックプリントを露光に先立って記録しているが、本発明は、これ以外にも、印字装置22を露光位置Xよりも下流に配置して、露光後にバックプリントを記録する構成であってもよい。
【0023】
露光部24は、感光材料Aを走査搬送しつつ、デジタルの画像データに応じて変調した記録光(光ビームL)を用いた、いわゆるデジタルのラスター走査露光によって感光材料Aを露光して潜像を記録する部位である。
このような露光部24は、光ビーム走査装置である露光ユニット44と、走査搬送手段46とから構成され、走査搬送手段46によって、感光材料Aを露光位置Xに保持しつつ副走査方向(図中矢印b方向)に搬送すると共に、露光ユニット44によって、記録する画像に応じて変調した光ビームLを主走査方向(図2紙面と垂直方向、図4矢印a方向)に偏向して、露光位置Xに入射することにより、感光材料Aを光ビームLによって二次元的に走査露光して、潜像を記録するものである。
【0024】
走査搬送手段46は、露光位置X(走査線)を挟んで配置される一対の搬送ローラ対78および80と、感光材料Aをより好適に露光位置Xに保持するための露光ガイド79とから構成され、露光ガイド79によって感光材料Aを露光位置Xに保持しつつ、搬送ローラ対78および80によって主走査方向と直交する副走査方向に感光材料Aを走査搬送する。
前述のように、光ビームLは、主走査方向に偏向されているので、感光材料Aは、記録する画像に応じて変調された光ビームLによって2次元的に走査露光され、潜像が記録される。
なお、走査搬送手段としては、これ以外にも、感光材料Aを露光位置Xに保持しつつ搬送する露光ドラムと、露光位置Xを挟んで露光ドラムに当接する2本のニップローラとを用いる走査搬送手段等も好適に例示される。
ニップッローラとからなる搬送手段も利用可能である。
【0025】
図4に露光ユニット44の概略斜視図を示す。
光ビーム走査装置は、感光材料Aを3原色の光ビームを用いて走査露光する3レーザ光異角入射光学系(3光源非合波光学系)で、記録制御部52と、レーザ光源54(54R,54G,54B)と、レーザ光源54から射出された光ビームLの進行方向に沿って、コリメータレンズ56Rと、集光レンズ58(58R,58G,58B)と、AOM60(60R,60G,60B)と、反射ミラー62(62R,62G,62B)と、シリンドリカルレンズ64(64R,64G,64B)と、ポリゴンミラー66と、fθレンズ68と、シリンドリカルミラー70と、反射ミラー72および74とを有して構成される。
【0026】
図示例の3光源非合波光学系は、感光材料Aの赤(R)露光、緑(G)露光および青(B)露光のそれぞれに対応する、所定波長の光ビームを射出する3つのレーザ光源を用い、各レーザ光源から射出された光ビームLを、互いに若干異なる角度(例えば約4°)でポリゴンミラー66の反射面66aの一点に入射し、主走査方向に偏向されて感光材料A上の同一の主走査線上に異なる角度で結像し、時間的に間隔をあけて同一主走査線上を走査する光学系である。なお、本発明においては、これ以外にも、変調後の光ビームをダイクロイックミラー等を用いて1本の光ビームとする合波光学系でも利用可能である。
例えば、レーザ光源54RはR露光用の波長662nmの光ビームLrを射出する半導体レーザ(LD)であり、レーザ光源54GはG露光用の波長532nmの光ビームLgを射出するSHG素子を用いる波長変換レーザであり、レーザ光源54BはB露光用の波長473nmの光ビームを射出するSHG素子を用いる波長変換レーザである。
【0027】
コリメータレンズ56Rは、レーザ光源54Rから射出された光ビームLrをそれぞれ整形して平行光とするもので、集光レンズ58は、対応する光ビームLをAOM60に集光するものである。
AOM(音響光学変調器)60は、各光ビームLを画像データ(すなわち記録画像)に応じて変調するものである。なお、変調方法には特に限定はなく、強度変調であってもパルス(幅もしくは数)変調であってもよく、また、AOM以外にも、EOM(電気工学変調器)等の各種の変調器が利用可能である。さらに、光ビームの光源が直接変調による記録が可能なものである場合には、光源を変調してもよい。
【0028】
AOM60は、記録制御部52によって駆動される。また、記録制御部52には、画像データを記憶するための、メモリ76が配置される。
メモリ76は、複数コマの画像データ、例えば、最も汎用されるLサイズ(89mm×127mm)のプリントの画像データを、40コマ分記憶できるフレームメモリである。なお、メモリとしては、ハードディスク、RAM(ランダムアクセスメモリ)等、必要な記憶容量を有するものであれば、公知の書き込み可能な記憶媒体が各種利用可能である。
【0029】
スキャナ(画像処理装置)等の画像データ供給源Rからの画像データは、記録制御部52に送られる。
記録制御部52は、供給された画像データを順次メモリ76に記憶し、1件分(1ソート分)の画像データがメモリ76に記憶された後に、この1件の画像記録を開始して、プリントサイズや1件の枚数等の必要な情報を供給部20の制御手段42に送る。制御手段42は、この情報を受けた後に、前述のように引き出しローラ対32もしくは34等を駆動して、センサ82の位置における間隔が間隔l0 となるように、この1件分の感光材料Aを連続的に供給する。
【0030】
ここで、通常の作業時には、スキャナ等の画像データ供給源Rからの記録制御部52への画像データの転送は、複数件分に渡って連続的に行われるのが通常であり、記録制御部52から制御手段42への信号も、メモリ76による1件分の画像データの記憶に対応して連続的に送られる。従って、制御手段42(供給部20)による感光材料Aの供給も、1件分ずつが断続的に繰り返される訳ではなく、複数件分が連続的に行われる。
この際において、供給部20からの感光材料Aの供給は、前の1件の最後の感光材料Aと次ぎの1件の最初の感光材料Aとの間隔、すなわちソート位置における感光材料Aの間隔が、センサ82の位置において間隔lS となるように行われ、この間隔lS がソート情報とされるのは前述のとおりである。
【0031】
このように、1件分の画像データをメモリに記憶した後に、この1件の画像記録を起動することにより、オペレータによるプリントの作成作業が中断しても、1件の途中に不要なソート情報が入ることはないので、間違いのない正確な仕分けを常に安定して行うことができる。しかも、感光材料Aの間隔をソート情報とするので、プリント配列パターンの記憶や検出等が不要で、供給部20からの供給タイミングの制御等の非常に簡易な制御および動作でソート情報を入れることができ、また、感光材料Aの間隔を検出するという簡易な作業でソート情報を検知することができる。
なお、本発明において、1件とは、フォトプリンタで原稿となるフィルム1本分、顧客の注文に応じた枚数、オペレータによって適宜決定された枚数等であり、例えば、あらかじめオペレータによって入力されている。
【0032】
このようにして感光材料Aが所定位置に搬送されると、記録制御部52は、タイミングを合わせて、メモリ76から対応する画像データを読み出して、キャリブレーションによる補正テーブルでの処理等の所定の処理を行い、得られた画像データに応じて、各AOM60を駆動して光ビームLを変調する。
【0033】
AOM60で変調された光ビームLは、次いで反射ミラー62に入射する。反射ミラー62は、各光ビームLの光路を折り返して、これらをいずれも光偏向器であるポリゴンミラー66の反射面66aの同一線上の近接した位置にもしくは同一点上に入射させるためのものである。
シリンドリカルレンズ64とfθレンズ68とシリンドリカルミラー70とは面倒れ補正光学系を構成し、ポリゴンミラー66の面倒れを補正する。また、fθレンズ68は、各光ビームLを主走査線のいずれの位置においても正しく結像させるためのものである。
シリンドリカルミラー70は、面倒れ補正光学系を構成する他、各光ビームLを折り曲げて、反射ミラー72に入射させ、反射ミラー72は各光ビームを再び折り曲げて反射ミラー74に入射し、反射ミラー74で反射された光ビームLは、走査搬送手段46によって副走査搬送される感光材料A上の露光位置X(走査線)に入射する。
【0034】
なお、露光ユニット44としては、このような光ビーム走査装置以外にも、PDP(プラズマディスプレイ)アレイ、ELD(エレクトロルミネセントディスプレイ)アレイ、LED(発光ダイオード)アレイ、LCD(液晶ディスプレイ)アレイ、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)アレイ、レーザアレイ等の走査搬送方向と直交する方向に延在する各種の発光アレイや空間変調素子アレイ等を用いるデジタルのラスター露光手段が各種利用可能である。
【0035】
露光を終了した感光材料Aは、順次振り分け部26に搬送される。振り分け部26は、必要に応じて、感光材料Aを搬送方向と直交する方向(以下、便宜的に横方向とする)に振り分けるものである。
現在、写真に利用される一般的な銀塩写真感光材料では、現像処理と露光とでは現像処理のほうが時間がかかるため、連続的に露光を行うと、現像処理が間に合わず、露光済の感光材料をストッカ等に一時収容する必要が生じる。
振り分け部26は、この不都合を解消するために配置されるものであり、単列で搬送される感光材料Aを、搬送方向と直交する横方向に振り分けて、搬送方向には重なる複数列にすることにより、現像処理部16における処理能力の向上、例えば、2列であれば単列の2倍弱、3列であれば3倍弱の処理を行うことを可能とし、現像処理と露光との処理時間差を相殺するものである。
【0036】
なお、記録装置10においては、すべての感光材料Aを振り分けるのではなく、複数列での処理ができない大きなサイズの場合や、単発的な処理を行う場合には、振り分けを行わないで、単列のまま現像処理部16に供給される。
また、振り分けを行う際には、全サイズを同数列に振り分けるのではなく、感光材料Aのサイズに応じて、例えば、Lサイズは3列で6ツ切は2列等、異なる列数に振り分けを行ってもよい。
さらに、本発明の画像記録装置は、処理能力は低下するが、低コストな装置として振り分け部26を有さなくてもよい。
【0037】
振り分け部26における振り分け装置には特に限定はなく、シート材を複数列に振り分ける方法が各種利用可能である。
例えば、中心を軸に回転する円形のターレットを用いて振り分ける装置; 感光材料Aの搬送手段を搬送方向に複数のブロック、例えば3ブロックに分けて、その内の中央のブロックを横方向に移動して振り分ける装置; 感光材料Aを載置して搬送する下流方向への搬送手段としてのベルトコンベアと、吸盤等を利用して感光材料Aを持ち上げて横方向に搬送するリフト搬送手段とを用い、上流からベルトコンベアに搬入され所定位置に搬送された感光材料Aを、リフト搬送手段によって横あるいは斜め横(下流側)方向に搬送して振り分ける装置; 感光材料Aを載置して下流方向に搬送する互いに間隔を有して配置される複数のベルトコンベアと、各ベルトコンベアの間に配置される、感光材料Aを横方向に搬送することにより振り分ける半月ローラ(Dローラ)対とを有し、上流からベルトコンベアに搬入され所定位置に搬送された感光材料Aを、半月ローラ対によって横方向に搬送して振り分ける装置; 等が例示される。
【0038】
振り分け部26において、必要に応じて横方向に振り分けられて複数列とされた感光材料Aは、さらに搬送されて、搬送ローラ対48によって排出口50から排出され、処理装置14の現像処理部16に供給される。
【0039】
ここで、振り分け部26による振り分けによって感光材料Aの間隔は変化し、また、搬送ローラ対48の搬送速度は、現像処理部16と同速度であって、必ずしもプリンタ12内の此所までの搬送手段による搬送速度と一致しておらず、此所でも感光材料Aの間隔は変化する。
しかしながら、搬送ローラ対48の搬送速度は常に一定速度であり、また、振り分け部26による振り分けは、感光材料Aの搬入に応じて常に同じタイミングで行われるので、搬送ローラ対48によって現像処理部16に供給される感光材料Aの間隔は、供給部20による感光材料Aの供給間隔に応じたものとなる。
すなわち、連続的な処理中における供給部20からの感光材料Aの供給は、振り分け部26および搬送ローラ対48による各感光材料の間隔の変動等を考慮して、感光材料Aの間隔が通常は間隔l0 で、ソート位置では間隔lS となるタイミングで行われる。
【0040】
図5に、処理装置14の概略図が示される。
処理装置14は、現像部84および乾燥部86を有する現像処理部16と、排出装置88およびソータ90を有する排出部18とから構成される。
現像部84は、発色現像槽92、定着漂白槽94、水洗槽96a,96b,96cおよび96dを有するものであり、潜像を記録された感光材料Aは、所定速度で搬送されつつ、順次各槽に浸漬され、湿式の現像処理が施されて潜像が顕像化される。
現像処理が終了した感光材料Aは、そのまま乾燥部86に搬入され、乾燥部86内を搬送されつつ、温風乾燥等の公知の手段で乾燥され、プリント(仕上りプリント)とされる。
【0041】
乾燥部86から排出されるプリントは、そのまま排出装置88に搬送され、順次、ソータ90に排出される。
ソータ90は、公知のソータで、例えば、直線的に配置された多数の棚をスライドあるいは円形に配置された多数の棚を回転することにより、個々の棚を切り替えて排出装置88のプリント排出口に対応して位置し、プリントを仕分けして収納する。
【0042】
ここで、排出装置88には、前述のようにセンサ82が配置されている。
センサ82は、例えば、光学的な手段によって前記横方向の中心で感光材料Aを検出するセンサで、排出部18においては、この検出結果からソータ90に排出される感光材料Aの間隔を検知する。
【0043】
前述のように、供給部20による感光材料Aの供給は、センサ82の位置における感光材料Aの間隔が、通常は間隔l0 で、ソート位置では、間隔l0 よりも広い間隔lS となるように行われている。
排出部18においては、排出装置88のセンサ82による感光材料Aの間隔の検出に応じて、感光材料Aの間隔が間隔lS 以上となったら、その位置がソート位置であると判断して、ソータ90の棚を切り替え、プリントを1件分に仕分けして収納する。
【0044】
以上、本発明の画像記録装置について説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよいのはもちろんである。
例えば、図示例の装置では供給部からの感光材料の供給タイミングを制御して感光材料の間隔を調整しているが、露光部における露光タイミングを調整して感光材料の間隔を調整してもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の画像記録装置によれば、感光材料をカットシートとした後にデジタル露光を行って画像を記録する画像記録装置であって、簡易な制御および動作でソート情報を入れることができ、かつ、容易にソート情報を検出して間違いのない正確な仕分けを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像記録装置の一例の概略図である。
【図2】 図1に示される画像記録装置のプリンタの概略図である。
【図3】 図1に示される画像記録装置の排出部における感光材料の搬送を説明するための概念図である。
【図4】 図2に示されるプリンタの露光ユニットの概略斜視図である。
【図5】 図1に示される画像記録装置の処理装置の概略図である。
【符号の説明】
10 (画像)記録装置
12 プリンタ
14 処理装置
16 現像処理部
18 排出部
20 (感光材料)供給部
22 印字装置
24 露光部
26 振り分け部
28,30 装填部
32,34 引き出しローラ対
36,38 カッタ
40 マガジン
42 制御手段
44 露光ユニット
46 走査搬送手段
52 記録制御部
76 メモリ
84 現像部
86 乾燥部
88 排出装置
90 ソータ
A 感光材料

Claims (2)

  1. 複数コマの画像データを記憶するメモリと、前記メモリに予め決定された1件分の画像データが記憶された後に、画像データに応じて変調した記録光によって、この1件分の画像記録を連続的に行う記録手段と、前記メモリによる1件分の画像データの記憶に対応して、作成するプリントサイズの感光材料を前記1件分、前記記録手段に供給し、かつ画像を記録された感光材料を搬送して順次排出する搬送手段と、前記搬送手段による1件の最後の感光材料と次ぎの1件の最初の感光材料の搬送間隔を、連続的に行われる1件の画像記録における感光材料の搬送間隔よりも広い所定間隔以上にする間隔制御手段とを有するプリンタ、
    および、前記プリンタの搬送手段によって排出された感光材料を順次受取り、所定の処理を施す処理手段と、前記処理手段による感光材料の搬送間隔を検出する検出手段と、前記検出手段による搬送間隔の検出結果に応じて、現像処理を終了して得られたプリントを1件分毎に仕分けする仕分け手段とを有する処理装置を有することを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記間隔制御手段による所定間隔が、前記検出手段による検出位置における間隔に換算して、前記連続的に行われる1件の画像記録における感光材料の搬送間隔の1.2倍〜3倍となる間隔である請求項1に記載の画像記録装置。
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