JP2005054293A - 超軽量ガラスクロス - Google Patents
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Abstract
本発明は、経糸および緯糸から構成される軽量で、薄くて且つ剛性の大きな超軽量ガラス繊維織編物を提供することを目的とする。
【解決手段】
経糸および緯糸から構成される繊維織物であって、クロスの質量が約9〜18g/m2、クロスの厚さが約30μm以下であり、経糸間の隙間あるいは緯糸間の隙間Xが下式(イ)より得られ、得られた経糸間の隙間あるいは緯糸間の隙間の両方またはどちらか一方の隙間Xが下式(ロ)で表される範囲を満たすことを特徴とする超軽量ガラスクロス。
X={25000−(A×B)}/B・・・(イ)
0≦X≦500・・・(ロ)
ここで、Xはクロスの経糸間の隙間(μm)あるいは緯糸間の隙間(μm)を、Aは糸束幅(μm)を、そしてBはクロス密度(本/25mm)を表す。
【選択図】 なし
Description
X={25000−(A×B)}/B・・・(イ)
0≦X≦500・・・(ロ)
ここで、Xはクロスの経糸間の隙間(μm)あるいは緯糸間の隙間(μm)を、Aは糸束幅(μm)を、そしてBはクロス密度(本/25mm)を表す。
(1) 経糸および緯糸から構成されるガラスクロスであって、クロスの質量が9〜18g/m2、クロスの厚さが30μm以下であり、経糸間の隙間あるいは緯糸間の隙間Xが下式(イ)より得られ、得られた経糸間の隙間あるいは緯糸間の隙間の両方またはどちらか一方の隙間Xが下式(ロ)で表される範囲を満たすことを特徴とする超軽量ガラスクロス、
X={25000−(A×B)}/B・・・(イ)
0≦X≦500・・・(ロ)
ここで、Xはクロスの経糸間の隙間(μm)あるいは緯糸間の隙間(μm)を、Aは糸束幅(μm)を、そしてBはクロス密度(本/25mm)を表す、
(2) ガラスクロスの経糸または/および緯糸のモノフィラメントの平均直径が3.0〜6.0μmであることを特徴とする(1)に記載の超軽量ガラスクロス、
(3) ガラスクロスの経糸または/および緯糸のモノフィラメント数が40〜100本であることを特徴とする(1)〜(2)のいずれかに記載の超軽量ガラスクロス、
(4) ガラスクロスの経糸または/および緯糸の番手が1.3〜3.5texの範囲にあることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の超軽量ガラスクロス、
(5) ガラスクロスが生機であって、生機の経糸方向および緯糸方向の引張強さがいずれも30〜180N/25mmの範囲にあることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の超軽量ガラスクロス、
(6) (1)〜(5)のいずれかに記載の超軽量ガラスクロスを含有する補強材、
(7) プリント配線基板用補強材、電池セパレーター用補強材、放熱シート用補強材、またはカーボンクロス、カーボンシートもしくはマイカ薄膜の裏打ち補強材、またはGFRPもしくはFRTPの補強材である(6)に記載の補強材、および
(8) (1)〜(7)のいずれかに記載の超軽量ガラスクロスまたは補強材を含む工業製品、
に関する。
X={25000−(A×B)}/B・・・(イ)
0≦X≦500・・・(ロ)
ここで、Xはクロスの経糸間の隙間(μm)あるいは緯糸間の隙間(μm)を、Aは糸束幅(μm)を、そしてBはクロス密度(本/25mm)を表す。
かかる撚りはS撚り又はZ撚りのいずれでもよく、この場合、撚り数は通常約0.5〜4.4回/25mmである。また、上記した撚りが加えられたガラス糸は低撚化されたものであってもよく、このような低撚化されたガラス糸の撚り数は、通常約0.5回/25mm以下であり、好ましくは約0〜0.3回/25mmである。
上記において糊剤とも呼称される集束剤をガラス糸に付与する糊付工程は、経糸に集束剤を付与できさえすればどのような工程であってもよい。かかる工程に用いられる手段としては、例えば、経糸に対して集束剤を公知の方法に従って付与する手段などが挙げられる。かかる公知の方法としては、例えば、浸漬塗布、ローラー塗布、吹き付け塗布、流し塗布又はスプレー塗布等が挙げられる。上記集束剤は、公知の集束剤であってよく、ガラス繊維集束剤と称されるものが好ましい。上記集束剤は広く市場に流通しており、本発明では、これら市販品を上記集束剤として用いてもよい。
〔実施例1〜3〕
〔経糸及び緯糸を構成するガラス単繊維の呼び径記号〕:
表1において、ガラスクロスの経糸または緯糸の少なくとも一方を構成するガラス単繊維の呼び径記号を便宜上、下記のように表記する。
[呼び径記号]
BC:平均直径φ4.1μm(直径φは3.8μm〜4.3μmの範囲)
C:平均直径φ4.6μm(直径φは4.3μm〜4.8μmの範囲)
IPC規格のスタイル#2116クロス(ガラスクロス)に下記組成のエポキシ樹脂ワニスを含浸し、150℃で5分間乾燥させて0.1mm厚のプリプレグを2枚作製した。このプリプレグを2枚重ね合わせ、その両面上に35μm厚の銅箔をそれぞれ載せ、真空プレス機(株式会社名機製作所製 MHPC−V−F)を用いて170℃、300N/cm2、75分間の条件下にて加熱加圧して0.2mm厚両面板を得た。その表層銅箔を全面黒化処理してコア板とした。上記得られた実施例1〜3のガラスクロスのそれぞれに下記組成のエポキシ樹脂ワニスを含浸し、150℃で5分間乾燥させてそれぞれのプリプレグを得た。この実施例1〜3のガラスクロスから得られたプリプレグを、それぞれ上記コア板の両層に一枚ずつ積層し、さらにその両面上に12μmの銅箔をそれぞれ載せ、真空プレス機(株式会社名機製作所製 MHPC−V−F)を用いて170℃、300N/cm2、75分間の条件下にて加熱加圧して実施例1〜3の基板を得た(表1参照)。
エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン株式会社製 E5046B80)80質量部
エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン株式会社製 E180S65)20質量部
硬化剤(ジャパンエポキシレジン株式会社製 DICY−7)2.7質量部
(ジシアンジアミド)
硬化促進剤(ジャパンエポキシレジン株式会社製 EMI−24)0.2質量部
(2−エチル−4−メチルイミダゾール)
希釈溶剤(キシダ化学株式会社製ジメチルホルムアミド)20質量部
(キシダ化学株式会社製メチルセロソルブ)10質量部
(キシダ化学株式会社製メチルエチルケトン)5質量部
ガラスクロスを常温硬化型のエポキシ樹脂(ソマール(株)製、タイプ;エピフォームR2100)で包埋し、研磨してガラス糸束断面を削り出し、経糸及び緯糸をそれぞれ電子顕微鏡(日本電子製JSM5510)にて断面写真を撮影し、測定した。
塩化第2鉄水溶液を用いて上記積層板の表面銅箔を常法により部分エッチングして除去し、レーザー加工機(日立ビアメカニクス株式会社製 炭酸ガスレーザー加工機 LC−2F21)を用いて、ビア径120μm、パルス幅14μs及びショット数2の条件でもって、4層板の表層の絶縁層のみのレーザービア加工を行い、穴明け後の穴にスルーホールメッキし、表面形状及び断面形状を観察して特性を評価した。かかる特性は、下穴径と穴断面の繊維飛び出し量を計測して加工性、内壁粗さの指標とした。小径穴加工の再現性はそれぞれの計測した値の標準偏差から評価した。
織物密度、質量及び厚さをJISR3420に従って測定した。
4層板の曲げ弾性率をJIS C 6481に準拠して測定した。
〔実施例4〕
〔実施例5〕
〔実施例6〕
〔実施例7〕
Claims (8)
- 経糸および緯糸から構成されるガラスクロスであって、クロスの質量が9〜18g/m2、クロスの厚さが30μm以下であり、経糸間の隙間あるいは緯糸間の隙間Xが下式(イ)より得られ、得られた経糸間の隙間あるいは緯糸間の隙間の両方またはどちらか一方の隙間Xが下式(ロ)で表される範囲を満たすことを特徴とする超軽量ガラスクロス。
X={25000−(A×B)}/B・・・(イ)
0≦X≦500・・・(ロ)
ここで、Xはクロスの経糸間の隙間(μm)あるいは緯糸間の隙間(μm)を、Aは糸束幅(μm)を、そしてBはクロス密度(本/25mm)を表す。 - ガラスクロスの経糸または/および緯糸のモノフィラメントの平均直径が3.0〜6.0μmであることを特徴とする請求項1に記載の超軽量ガラスクロス。
- ガラスクロスの経糸または/および緯糸のモノフィラメント数が40〜100本であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の超軽量ガラスクロス。
- ガラスクロスの経糸または/および緯糸の番手が1.3〜3.5texの範囲にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の超軽量ガラスクロス。
- ガラスクロスが生機であって、生機の経糸方向および緯糸方向の引張強さがいずれも30〜180N/25mmの範囲にあることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の超軽量ガラスクロス。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の超軽量ガラスクロスを含有する補強材。
- プリント配線基板用補強材、電池セパレーター用補強材、放熱シート用補強材、またはカーボンクロス、カーボンシートもしくはマイカ薄膜の裏打ち補強材、またはGFRPもしくはFRTP補強材である請求項6に記載の補強材。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の超軽量ガラスクロスまたは補強材を含む工業製品。
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