JPH11315446A - ガラスクロス及びプリント配線板 - Google Patents

ガラスクロス及びプリント配線板

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JPH11315446A
JPH11315446A JP11046093A JP4609399A JPH11315446A JP H11315446 A JPH11315446 A JP H11315446A JP 11046093 A JP11046093 A JP 11046093A JP 4609399 A JP4609399 A JP 4609399A JP H11315446 A JPH11315446 A JP H11315446A
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glass
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康之 木村
Yoshinobu Gondo
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 たて糸とよこ糸から構成されるガラス
クロスにおいて、(a)たて糸とよこ糸のうち少なくと
もどちらか一方の織物密度C(本/25mm)と該糸の
糸束断面幅A(μm)が C×A/1000≧25.0
を満たし、(b)糸束断面厚みB(μm)と単繊維の
直径L(μm)、本数N(本)が (B/L)/N≦
0.030 を満たすこと。 構成するガラス糸の単
繊維の直径が呼び径Eの太さ以下であること。 本発
明のガラスクロスを基材として用いたプリント配線板。 【効果】 本発明のプリント配線板を用いることによ
り、特にレーザービーム加工によるプリント配線板の小
径穴加工(内壁の粗さ、加工の再現性、真円性)を良好
にすることが可能となり、特に高密度実装化のために最
近求められているビヤホールを均一に小径穴加工するこ
とを可能とするプリント配線板を提供することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子・電気分野で使
用されるプリント配線板に関するものであり、特に小径
穴加工を行う高密度プリント配線板及び該配線板に用い
られるガラスクロスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板、特に多層プリント配線
板は導体層を設けた絶縁基材を複数枚、多層状に積層
し、接合することにより構成されている。そして、プリ
ント配線板を構成する各絶縁基材に設けた導体層は、そ
の上下方向における任意の導体層との間にスルーホー
ル、インナビアホール、ブラインドビアホールと呼ばれ
る導通穴を介して電気的に接続される。一方、近年の電
子機器の高性能化、小型化に伴い、プリント配線板には
高密度化の要求に対応することが必要となっており、こ
の配線密度の向上のためにビアホールの小径化が不可欠
となっている。
【0003】しかしながら、従来より導通穴の加工方法
として用いられてきたドリル加工方法による小径化で
は、加工面の内壁の粗さ、加工穴の位置ずれ、後工程で
あるメッキ工程での加工穴壁面からのメッキ液染み込み
による絶縁不良等の問題を引き起こしている。そこで、
これまでにも絶縁基材を構成するガラスクロス及びマト
リックス樹脂に様々な改善がなされてきた。例えば、ガ
ラスクロスの表面処理剤によるマトリックス樹脂との接
着性の改善、ガラスクロスを開繊加工し、ガラス単繊維
の分布の均一化、マトリックス樹脂のTgを上げること
による耐熱性の改善等が挙げられる。
【0004】一方で、さらに高密度化が進み、0.2m
mφ以下の穴加工まで必要となっている。しかしなが
ら、小径ドリルは折損等による消耗が激しく、ドリル交
換に多大な時間を要するため、生産性が上がらないとい
う欠点が生じる。さらに、プリント配線板の小型化のた
めに絶縁基材の厚さが0.1mm以下まで薄くなり、ド
リル加工では穴の深さを0.1mm以下の精度で制御す
ることは難しく、このような薄い絶縁基材のブラインド
ビアホール形成は困難であった。
【0005】そのため、最近、0.1mm以下の絶縁層
と導体を逐次積み重ねて多層化する、ビルドアップ配線
板と呼ばれる高密度多層プリント配線板が開発され、そ
のビア形成方法にレーザービームによる穴加工が提案、
実施されている。しかしながら、このビルドアップ配線
板は一般的に絶縁層にガラスクロスを含まないために、
寸法安定性、耐熱性等が大幅に低下し、また、ビルドア
ップ層を形成するために従来とは異なる工程が必要であ
り、大幅なコストアップとなる。
【0006】そこで、絶縁層に0.1mm以下のガラス
クロスを含む多層プリント配線板のビア形成にレーザー
穴加工方法が適用可能なガラスクロスの開発が望まれて
いる。一般にプリント配線板の絶縁基材は有機材料であ
るマトリックス樹脂と無機材料であるガラスクロスとか
らなる複合材料であり、有機材料と無機材料が不均一に
存在する材料である。そのため、レーザー穴加工ではそ
れぞれの材料の加工状態が異なり、穴内壁の粗さを引き
起こし、メッキによる導体化の信頼性を損なう欠点が生
じる。
【0007】つまり、有機材料部と無機材料部ではレー
ザー光の吸収率、分解温度、熱拡散率等が異なるためで
ある。これに対して、加工条件を適正化することで、良
好な穴加工状態を得る検討もなされているが、有機材料
であるマトリックス樹脂と無機材料であるガラスクロス
の面方向での不均一な分布の絶縁基材では、各穴間での
加工穴の均一性改良は達成されていない。この面方向で
の不均一性を改良するために織物の密度を上げて、隙間
ないガラスクロスを作成する検討も行われているが、各
加工穴の均一性は改善されるものの、ガラス量の増加に
伴い、加工性が低下し、またコストアップの要因となる
ため好ましくない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、小径
穴加工法であるドリル加工、及び特にレーザービーム加
工により、高密度実装プリント配線板のスルーホール、
インナービアホール、ブラインドビアホール等を均一に
小径穴加工することを可能とするガラスクロス及び、該
基材を用いたプリント配線板を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を鋭意検討した結果、ガラスクロスの織物構造に着目
し、ガラスクロスの面方向の分布の均一化を図り、具体
的にはガラス糸の糸束断面の幅と厚みを限定することに
より、従来のガラスクロスを基材として用いた積層板と
比較して、小径穴加工性の向上に必須である表面平滑性
に優れた積層板が得られ、特にレーザー加工に対しては
ガラス成分の除去及び加工条件の適正化が容易になるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】即ち、本発明は: たて糸とよこ糸から構成されるガラスクロスにおい
て、たて糸とよこ糸のうち少なくともどちらか一方の織
物密度C(本/25mm)と該糸の糸束断面幅A(μ
m)が下式(1) を満たし、さらに糸束断面厚みB(μ
m)と単繊維の直径L(μm)、本数N(本)が下式
(2) を満たすガラスクロスを提供する。また、(ただ
し、ここで言う糸束断面の幅A、厚みBはそれぞれ図1
に示す距離を示す。) C×A/1000≧25.0 ・・・(1) (B/L)/N≦0.030 ・・・(2) 記載のガラスクロスを構成するガラス糸の単繊維
の直径がJIS R3413において呼び径Eの太さ以
下である点にも特徴を有する。また、 又は記載のガラスクロスを基材として用いた点
に特徴を有するプリント配線板を提供する。
【0011】以下本発明を詳細に説明する。 (i) ガラスクロスの特徴 ガラスクロスはたて糸とよこ糸が交互に浮沈している平
織り構造が一般的であり、その場合、該糸が重なってい
る部分と、どちらか一方の糸が存在している部分、バス
ケットホールと呼ばれるたて糸とよこ糸により囲まれ
た、ガラス糸のない部分の3種の状態が混在している。
小径穴加工に優れたプリント配線板を得るためには、絶
縁基材中のガラス繊維の面方向での分布を均一にするこ
とが重要である。そのため、ガラスクロスを構成するた
て糸及びよこ糸の少なくとも一方の糸で、隣り合う同方
向の糸の間隔が隙間なく配列することが必要である。
【0012】つまり、糸の織物密度C(本/25mm)
と該糸の糸束断面幅A(μm)が、下式(1)で表され
ることが必要である。 C×A/1000≧25.0・・・(1) C×A/1000=P とすると、好ましくは28.0
≧P≧25.0の関係を満たすことが必要である。即
ち、ガラスクロスの織物密度の単位長さである25.0
(mm)より小さければ隣り合う糸束同志で隙間が生
じ、樹脂層のみの部分が生じるため、樹脂層の硬化収縮
の違いにより表面平滑性が悪化し、小径ドリル加工へ悪
影響となる。またレーザー加工の場合には樹脂部分とガ
ラス部分の加工状態が異なるため、加工穴の均一化が困
難になる。28.0(mm)より大きいと他方の糸のう
ねりが抑制され、ガラスクロスの厚さ方向での均一性に
悪影響を及ぼし、平滑性を悪化させる。
【0013】さらに、絶縁基材中のガラス量を増加させ
ないで、上述の式(1) の関係を得るためには、該糸の糸
の厚みが十分に扁平化されていることが必要である。こ
こでいう扁平とは、糸束断面の厚みB(μm)を単繊維
の直径L(μm)と単繊維本数N(本)で割った値が、
下式(2) で表されることが必要である。 (B/L)/N≦0.030・・・(2) また、ここでいう単繊維の直径L(μm)とはJIS
R3143に示されている単繊維の直径の呼び径を値と
して用いている。つまり、糸束断面厚み方向の糸の並び
個数が全単繊維本数の3.0%以下、好ましくは、単繊
維直径以上、2.5%以下の関係を満たすことが望まし
い。
【0014】この場合に、3.0%よりも大きければ十
分に扁平化されたとは言えず、厚さ方向に存在するガラ
ス成分の除去に悪影響を及ぼし、加工性を低下させる。
さらに、ガラスクロスを構成するガラス糸の単繊維の直
径は細い方が均一に分散しやすく、またプリント配線板
のドリル穴加工時の抵抗も小さく、レーザー加工時もガ
ラスの除去が容易である。つまりJIS R3413に
おける呼び径E以下の太さ、好ましくは呼び径DE以下
の単繊維直径が穴加工には適している。
【0015】(ii)ガラスクロスの製造: 1)本発明のガラスクロスを得るためには、通常使用さ
れるガラス糸の撚り(0.7〜1.0回/インチ)を低
撚化することにより、つまり、ガラス糸の撚り数を0.
5回/インチ以下、好ましくは0.3〜0回/インチに
することにより、より糸幅は拡がり易く、たて糸及びよ
こ糸ともに隣り合う糸同士が実質的に隙間なく配列され
た構造を形成しやすくなる。また、低撚糸を使用するこ
とにより、糸が扁平化し、糸自体の断面形状が楕円の形
状から平板の形状に近づき、ガラスクロス中のガラス繊
維の分布がより均一となる。
【0016】また、ガラスクロスの扁平化加工を、例え
ば、水流による圧力による開繊、液体を媒体とした高周
波の振動による開繊、ロールによる加圧での加工等を施
すことにより、より糸幅は拡がり、たて糸及びよこ糸と
もに隣り合う糸同士が実質的に隙間なく配列された構造
を形成しやすくなる。また、糸が扁平化し、糸自体の断
面形状が楕円の形状から平板の形状に近づき、ガラスク
ロス中のガラス繊維の分布がより均一となる糸の低撚糸
化と同様な効果が得られる。
【0017】さらに、ガラス糸に滑剤の特性を示す有機
物が付着した状態のガラスクロス、または通常のガラス
クロスを製織する際に使用されるバインダー、糊剤等が
付着した状態(通常、生機という)での扁平化加工やこ
れらの手法の組み合わせによって、より効果的となる。
また、両手法の組み合わせにより、さらに効果的とな
る。
【0018】(iii) ガラスクロスの組成:プリント配線
板等に使用される積層板のガラスクロスには通常Eガラ
ス(無アルカリガラス)と呼ばれるガラスが使用される
が、Dガラス、Sガラス、高誘電率ガラス等を使用して
も、ガラス種によって本発明の効果が損なわれることは
ない。
【0019】(iv)積層板の製造:本発明のプリント配線
板を作成するには常法に従えばよく、例えばガラスクロ
スにエポキシ樹脂のようなマトリックス樹脂を含浸させ
て、樹脂含浸プリプレグを作り、これを複数枚積層し、
または内層コア板の上にこれを複数枚または1枚積層
し、加熱加圧成形することにより得られる。プリント配
線板に使用される樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、BT樹脂、シアネ
−ト樹脂等の熱硬化性樹脂や、PPO樹脂、ポリエ−テ
ルイミド樹脂、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂、またはそ
れらの混合樹脂などが挙げられる。また、樹脂中に水酸
化アルミニウム等の無機充填剤を混在させた樹脂を使用
しても構わない。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。実施
例、比較例中のガラスクロスの物性、ガラスクロスの糸
束断面幅及び厚み、ガラスクロスを用いた積層板の作成
方法、及び試験方法は以下の方法により測定した。 ガラスクロスの物性測定方法:JISR3420に従
い測定した。 たて糸及びよこ糸の糸束断面幅及び厚みの測定方法:
ガラスクロスを常温硬化のエポキシで包埋し、研磨して
ガラス糸束断面を削り出し、たて糸及び、よこ糸をそれ
ぞれ電子顕微鏡(日立製作所製S−570)にて断面写
真を撮影し、図1に示す糸束断面の幅及び厚みを測定し
た。
【0021】プリント配線板用積層板の作成方法:内
層コア板として35μ銅箔0.4mm厚両面板を用い、
表層銅箔を全面黒化処理して、コア板とした。次にガラ
スクロスにエポキシ樹脂ワニスを含浸し、乾燥してプリ
プレグを得た。このプリプレグを該コア板の両層に1枚
ずつ積層し、さらにその上に18μの銅箔を重ねて17
5℃、40kg/cm2で加熱加圧して積層板を得た。
【0022】プリント配線板の加工性評価:の積層
板の作成方法により積層板を作成し、銅箔をエッチアウ
ト後、レーザー加工機(レーザージョブ(株)ML3)
により、表層のみの小径穴加工を行った。加工条件は
0.15mmφ、パルス幅32μs、ショット数5で行
った。穴加工後、穴の表面形状及び断面形状をガラスク
ロスの断面形状と同様な方法で観察し、特性を評価し
た。特性として、内壁の粗さ、加工の再現性を評価し
た。ここで、内壁の粗さは穴内壁の凸部と凹部の差を示
す。また、加工の再現性は表面の平均穴径のバラツキを
示す。
【0023】(実施例1)ガラスクロスとして、たて糸
及びよこ糸にD450 1/0 1.0Zを使用し、エ
アジェットルームで、たて糸60本/25mm、よこ糸
46本/25mmの織物密度でガラスクロスを製織し、
得られた生機に扁平化加工としてプレスロールで連続的
に加圧する(線圧30kgf/cm)方法を施した後、
高圧散水流による開繊加工(加工圧40kg/cm2
方法を採用した。その後、400℃で24時間高温脱糊
した。続いて、表面処理としてシランカップリング剤で
あるSZ6032〔東レ・ダウコーニング(株)製〕を
用いて処理液とし、ガラスクロスを浸漬し、絞液後、1
20℃で1分乾燥し、重量48g/m2 、厚さ0.04
4mmの実施例1のガラスクロスを得た。このガラスク
ロスを用いて、前述の方法で積層板を作成した。
【0024】(実施例2)ガラスクロスとして、たて糸
及びよこ糸にD450 1/0 1.0Zを使用し、エ
アジェットルームで、たて糸60本/25mm、よこ糸
60本/25mmの織物密度でガラスクロスを製織し、
得られた生機に高圧散水流による開繊加工(加工圧40
kg/cm2 )方法を採用した。その後、400℃で2
4時間高温脱糊した。続いて、実施例1と同様に表面処
理を施し、重量54g/m2 、厚さ0.047mmの実
施例2のガラスクロスを得た。このガラスクロスを用い
て、前述の方法で積層板を作成した。
【0025】(実施例3)ガラスクロスとして、たて糸
及びよこ糸としてD450 1/0 0.2Zを使用
し、エアジェットルームで、たて糸60本/25mm、
よこ糸46本/25mmの織物密度でガラスクロスを製
織し、得られた生機に高圧水流による開繊加工(加工圧
30kg/cm2 )方法を採用した。その後、400℃
で24時間高温脱糊した。続いて、実施例1と同様に表
面処理を施し、重量48g/m2 、厚さ0.040mm
の実施例3のガラスクロスを得た。このガラスクロスを
用いて、前述の方法で積層板を作成した。
【0026】(実施例4)ガラスクロスとして、たて糸
及びよこ糸としてD900 1/0 1.0Zを使用
し、エアジェットルームで、たて糸56本/25mm、
よこ糸56本/25mmの織物密度でガラスクロスを製
織し、得られた生機に高圧水流による開繊加工(加工圧
30kg/cm2 )方法を採用した。その後、400℃
で24時間高温脱糊した。続いて、実施例1と同様に表
面処理を施し、重量25g/m2 、厚さ0.033mm
の実施例4のガラスクロスを得た。このガラスクロスを
用いて、前述の方法で積層板を作成した。
【0027】(比較例1)ガラスクロスとして、たて糸
及びよこ糸にD450 1/0 1.0Zを使用し、エ
アジェットルームで、たて糸60本/25mm、よこ糸
46本/25mmの織物密度でのガラスクロスを製織
し、その後、400℃で24時間高温脱糊した。続い
て、実施例1と同様に表面処理を施し、重量48g/m
2 、厚さ0.050mmの比較例1のガラスクロスを得
た。このガラスクロスを用いて、前述の方法で積層板を
作成した。
【0028】(比較例2)ガラスクロスとして、たて糸
及びよこ糸にD450 1/0 1.0Zを使用し、エ
アジェットルームで、たて糸60本/25mm、よこ糸
46本/25mmの織物密度でガラスクロスを製織し、
得られた生機を、400℃で24時間高温脱糊した。続
いて、実施例1と同様に表面処理し、その後、高圧柱状
流による開繊加工(加工圧10kg/cm2 )方法を採
用し、重量48g/m2 、厚さ0.046の比較例2の
ガラスクロスを得た。このガラスクロスを用いて、前述
の方法で積層板を作成した。
【0029】(比較例3)ガラスクロスとして、たて糸
及びよこ糸にD900 1/0 1.0Zを使用し、エ
アジェットルームで、たて糸56本/25mm、よこ糸
56本/25mmの織物密度でガラスクロスを製織し、
その後、400℃で24時間高温脱糊した。続いて、実
施例1と同様に表面処理を施し、重量25g/m2 、厚
さ0.038mmの比較例3のガラスクロスを得た。こ
のガラスクロスを用いて、前述の方法で積層板を作成し
た。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】本発明のプリント配線板を用いることに
より、特にレーザービーム加工によるプリント配線板の
小径穴加工(内壁の粗さ、加工の再現性、真円性)を良
好にすることが可能となり、特に高密度実装化のために
最近求められているバイヤホールを均一に小径穴加工す
ることを可能とするプリント配線板を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガラスクロスを構成するガラス糸の関係及びた
て糸あるいはよこ糸の糸束断面の幅及び厚みを説明する
模式図である。
【符号の説明】
A 糸束の幅 B 糸束の厚み

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 たて糸とよこ糸から構成されるガラスク
    ロスにおいて、たて糸とよこ糸のうち少なくともどちら
    か一方の織物密度C(本/25mm)と該糸の糸束断面
    幅A(μm)が下式(1) を満たし、さらに糸束断面厚み
    B(μm)と単繊維の直径L(μm)、本数N(本)が
    下式(2) を満たすことを特徴とするガラスクロス。(た
    だし、ここで言う糸束断面の幅A、厚みBはそれぞれ図
    1に示す距離を示す。) C×A/1000≧25.0 ・・・(1) (B/L)/N≦0.030 ・・・(2)
  2. 【請求項2】 請求項1記載のガラスクロスを構成する
    ガラス糸の単繊維の直径がJIS R3413において
    呼び径Eの太さ以下であることを特徴とするガラスクロ
    ス。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のガラスクロスを基
    材として用いたことを特徴とするプリント配線板。
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