JP2005039988A - ゲート駆動回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スイッチング損失及びノイズをいずれも低減でき、加えてゲート駆動回路での導通損失も低減でき、しかも制御の容易なゲート駆動回路を提供する。
【解決手段】 駆動対象素子SWをターンオンする時には、補助駆動素子16をオンすることで、直流電源12,リアクトル15,補助駆動素子16,オフ駆動素子14からなる閉回路を形成し、電源中間点Aから出力点Bに向かうリアクトル電流Irを予め流しておく。駆動対象素子SWをターンオンする直前に、オフ駆動素子14をオフすることで、リアクトル15,補助駆動素子16,ゲート容量からなる共振回路を形成し、その共振現象を利用してゲート容量を充電する方向にゲート電流(リアクトル電流Ir)を流す。
【選択図】 図1


Description

本発明は、スイッチング素子のゲート駆動回路に関する。
従来より、FETやIGBTなどの電圧駆動型半導体スイッチング素子の駆動回路として、これら駆動対象となるスイッチング素子(以下「駆動対象素子」と称する。)のゲートにオン電圧を印加するためのスイッチング素子(以下「オン駆動素子」と称する。)と、そのゲートにオフ電圧を印加するためのスイッチング素子(以下「オフ駆動素子」と称する。)とを備えたものが知られている。
つまり、オン駆動素子又はオフ駆動素子の一方をオン、他方をオフすることにより、駆動対象素子のオンオフ状態を制御する。
ところで、電圧駆動型半導体スイッチング素子のスイッチング動作は、ゲート/エミッタ(ゲート/ソース)間に生じる寄生容量の充放電プロセスとして理解することができる。
即ち、駆動対象素子のゲートにオン駆動素子を介してオン電圧が印加された場合、又はオフ駆動素子を介してオフ電圧が印加された場合、ゲート電圧やゲート電流は、ゲートの寄生容量とゲートまでの抵抗分により決まる時定数に従った割合で変化する。
そして、駆動対象素子のゲート電流は、図28に点線で示すように、駆動対象素子のスイッチング開始直後にピーク値となり、その後、上記時定数に従った割合で減少する。なお、スイッチング時に発生するノイズは、駆動対象素子に流れる電流の変化率、及び駆動対象素子の両端電圧(ソース/ドレイン間電圧,コレクタ/エミッタ間電圧)の変化率が大きいほど大きくなる。そして、上記抵抗分が小さい場合、上記ピーク値や変化率は非常に大きなものとなるが、ゲートの寄生容量の充放電に要する時間が短いため、スイッチング損失を低減できるメリットがある。
そこで、ゲートに抵抗(以下「ゲート抵抗」と称する。)を接続し、ゲート電流のピーク値や変化率を低減することでノイズを抑えることが行われている。この場合、図28に一点鎖線にて示すように、接続するゲート抵抗を大きくするほど、ゲート電流のピーク値が小さくなると共に、ゲートの寄生容量の充放電に要する時間が長く(ゲート電圧の変化が緩やかに)なり、ひいては駆動対象素子の両端電圧と電流の変化が緩やかになる。このため、駆動対象素子は、オン/オフ状態が切り替わる過渡時のスイッチング損失が増大するという問題があった(図29参照)。
つまり、ゲート抵抗を用いて調整する方法では、ノイズ低減とスイッチング損失低減(高速スイッチング)とは、トレードオフの関係にあるため、両者を同時に低減することができなかった。
これに対して、ゲート抵抗の値を調整可能に構成し、駆動対象素子(IGBT)のスイッチング時には、まず、ゲート抵抗を低い抵抗値に設定することで、コレクタ/エミッタ間電圧が急速に立ち上がる(高速スイッチングされる)ように駆動し、その後、コレクタ/エミッタ間電圧が所定値に達すると、ゲート抵抗を高い抵抗値に切り替えることで、電圧や電流の変化率が抑制されるように駆動するゲート駆動回路が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
つまり、スイッチング期間の途中で、ゲート抵抗の値を切り替えることにより、スイッチング損失の低減とノイズの低減とを両立させようとするものである。
特開2001−314075号公報(段落[0004]、図11)
しかし、特許文献1に記載されたゲート駆動回路(以下「従来装置」と称する。)において、駆動対象素子として用いられる電圧駆動型半導体スイッチング素子のターンオン又はターンオフに要する期間(以下「スイッチング期間」と称する。)は、通常、数100ns以下と短く、従来装置では、このように極めて短いスイッチング期間内に、抵抗値をタイミング良く切り替えなければならない。従って、従来装置は、ゲート抵抗値を可変にするための高速に動作する素子や、高電圧を検知する高精度なセンサを用いて構成しなければならず、装置が複雑で高価なものとなるだけでなく、制御のタイミングに余裕がないため制御が難しいという問題があった。
このように、従来装置は、ゲート抵抗を用いている以上、上述した両者間のトレードオフの関係から逃れることはできず、大幅な改善を期待できないという問題もあった。
更に、従来装置では、駆動対象素子のスイッチングが更に高周波化すると、ゲート抵抗での導通損失が増大するという問題もあった。
本発明は、上記問題点を解決するために、スイッチング損失及びノイズをいずれも低減でき、加えてゲート駆動回路での導通損失も低減でき、しかも制御の容易なゲート駆動回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明のゲート駆動回路では、駆動対象素子のゲートには、オン駆動素子及びオフ駆動素子からなる駆動素子部が接続されている。そして、駆動制御部がオン駆動素子をオンすると、駆動対象素子のゲートには、この駆動対象素子をオン状態とするのに必要なオン電圧がオン駆動素子を介して印加される。また、駆動制御部がオフ駆動素子をオンすると、駆動対象素子のゲートには、この駆動対象素子をオフ状態とするのに必要なオフ電圧がオフ駆動素子を介して印加される。また、駆動制御部がオン駆動素子及びオフ駆動素子をいずれもオフすると、補助駆動部を構成するリアクトルと駆動対象素子のゲートの寄生容量とにより共振回路が形成される。
そして、駆動対象素子がオンしている状態、即ち、オン駆動素子がオン、オフ駆動素子がオフの状態では、リアクトルには、駆動対象素子のゲート側からリアクトルに向けて電流が流れる。この状態から、オン駆動素子がターンオフすると、共振回路の共振によって、駆動対象素子のゲートの寄生容量の蓄積電荷が放電しゼロとなるか更には逆極性に充電されるように電流が流れ続ける。その結果、ゲート電圧が急速に低下し、それと共に駆動対象素子の両端電圧(ソース/ドレイン間電圧,コレクタ/エミッタ間電圧)が急速に増大して、駆動素子がターンオフする。そして、駆動対象素子のゲート電圧がオフ電圧に達して、駆動制御部がオフ駆動素子をターンオンすると、ゲート電圧がオフ電圧に保持されることにより、駆動対象素子はオフ状態に保持される。
一方、駆動対象素子がオフしている状態、即ち、オン駆動素子がオフ、オフ駆動素子がオンの状態では、リアクトルには、リアクトルから駆動対象素子のゲート側に向けて電流が流れる。この状態から、オフ駆動素子がターンオフすると、共振回路の共振によって、駆動対象素子のゲートの寄生容量の蓄積電荷が放電し更には逆極性に充電されるか、あるいは蓄積電荷がゼロの状態から充電する方向に電流が流れ続ける。その結果、ゲート電圧が急速に上昇し、それと共に駆動対象素子の両端電圧が急速に低下して、駆動対象素子が
ターンオンする。そして、駆動対象素子のゲート電圧がオン電圧に達して、駆動制御部がオン駆動素子をターンオンすると、ゲート電圧がオン電圧に保持されることにより、駆動対象素子はオン状態に保持される。
なお、共振回路に流れる電流、即ちゲート電流の初期値は、オン駆動素子又はオフ駆動素子をターンオフした時にリアクトルを流れている電流に等しく、しかも、ゲート電流,ゲート電圧は共振回路の共振現象によって変化する。
このように、本発明のゲート駆動回路では、駆動対象素子をスイッチングする際に、共振回路の共振現象を利用して、ゲート電流を流すようにされているため、図28にて実線で示すように、ゲート電流が急峻(不連続)に変化することがなく、しかも、初期値より大きなゲート電流が流れ続けるため、ゲートの寄生容量が速やかに充放電される。
また、ゲート電流の初期値を従来装置よりも低く設定することにより、ゲート電流ピーク値を低減することができる。
従って、本発明のゲート駆動回路によれば、ゲート抵抗の抵抗値を制御する従来装置とは異なり、トレードオフの関係に縛られることなく、駆動対象素子のスイッチング損失の低減(スイッチングの高速化)と、スイッチングノイズの低減とを両立させることができる。
また、本発明では、従来装置のように、スイッチング期間の途中で細かな制御を行う必要もないため、制御を容易に行うことができる。
更に、本発明では、オン駆動素子及びオフ駆動素子は、ゲート電圧がオン電圧又はオフ電圧になってからターンオンされ、いわゆるソフトスイッチング(ゼロ電圧スイッチング)が行われているため、オン駆動素子及びオフ駆動素子でのスイッチング損失も大幅に低減することができる。
なお、オン駆動素子及びオフ駆動素子には、逆並列ダイオードが接続又は内蔵されていることが望ましい。この場合、共振回路(リアクトル,駆動対象素子のゲートの寄生容量)の共振によって、ゲート電圧がオン電圧又はオフ電圧を超えた時には、これらの素子の両端電圧は逆並列ダイオードによってクランプされる。従って、この逆並列ダイオードに電流が流れている間に、これらオン駆動素子及びオフ駆動素子をターンオンすればゼロ電圧スイッチングが実現されるため、スイッチングの許容タイミングが広く、制御をより容易かつ確実なものとすることができる。
ところで、補助駆動部は、例えば、一端に駆動対象素子のゲートを接続し、他端にオン電圧とオフ電圧との間の大きさに設定された中間電圧が印加されるように構成すればよい。つまり、補助駆動部の両端電圧は、オン駆動素子のオン時には、駆動対象素子のゲートへの接続端側が高電位となるため、補助駆動部を構成するリアクトルにはゲート側から流入するように電流が流れ、一方、オフ駆動素子がオンの時には、駆動対象素子のゲートへの接続端側が低電位となるため、リアクトルにはゲート側へ流出するように電流が流れるのである。
また、この場合、補助駆動部には、リアクトルに直列接続されたスイッチング素子である補助駆動素子を設けてもよい。
つまり、補助駆動部では、駆動対象素子をターンオフさせる時には、オン駆動素子をターンオフするまでに、また、駆動対象素子をターンオンさせる時には、オフ駆動素子をターンオフするまでに、共振によってゲート電圧をオフ電圧又はオン電圧まで変化させるのに必要な大きさの電流をリアクトルに流しておく必要がある。換言すれば、それ以上の電流を流す必要はないため、補助駆動素子により、リアクトルに電流を流す期間を制御する
ことにより、ゲート駆動回路での消費電力をより低減することができる。
また、補助駆動部は、次のように構成してもよい。
即ち、リアクトルの制御端(駆動対象素子のゲートへの接続側とは反対側の端部)にオン電圧を印加するためのスイッチング素子である第1制御素子、及びオフ電圧を印加するためのスイッチング素子である第2制御素子からなる制御素子部を接続する。そして、リアクトル電流制御部では、駆動対象素子のターンオンのためにオフ駆動素子をターンオフする前、つまり、オン駆動素子がオフ、オフ駆動素子がオンの状態にある時には第1制御素子をオンし、駆動対象素子のターンオフのためにオン駆動素子をターンオフする前、つまり、オン駆動素子がオン、オフ駆動素子がオフの状態にある時には第2制御素子をオンする。これにより、オフ駆動素子のターンオフ前には、第1制御素子,リアクトル,オフ駆動素子を介して電流が流れ、一方、オン駆動素子のターンオフ前には、オン駆動素子,リアクトル,第2制御素子を介して電流が流れる。
従って、第1及び第2制御素子を制御することで、リアクトルに流れる電流の方向、及び電流を流す期間を任意に設定することができる。
なお、第1制御素子及び第2制御素子には、逆並列ダイオードが接続又は内蔵されていることが望ましい。この場合、オン駆動素子をターンオフした後の共振時には、第1及び第2制御素子をいずれもオフしたままでも、第1制御素子の逆並列ダイオードを介してリアクトルに電流を流し続けることができる。逆に、オフ駆動素子をターンオフした後の共振時には、第1及び第2制御素子をいずれもオフしたままでも、第2制御素子の逆並列ダイオードを介してリアクトルに電流を流し続けることができる。つまり、電流制御部による第1及び第2制御素子の制御を簡略化することができる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
図1は、電圧駆動型のスイッチング素子を駆動対象素子とし、この駆動対象素子をオンオフ駆動する第1実施形態のゲート駆動回路の構成を示す回路図である。なお、本実施形態では、駆動対象素子SWとして、IGBT(insulated gate bipolar transistor )を用いている。また、ゲート電圧の基準電位はエミッタ電位である。
図1に示すように、本実施形態のゲート駆動回路1は、直列接続されると共に、その接続点(以下「電源中間点」と称する。)Aを基準電位とした一対の直流電源11,12を備えている。
また、ゲート駆動回路1は、駆動対象素子SWのゲートに、直流電源11からの正電圧(以下「オン電圧」と称する。)VGを供給する電源経路を、ゲート信号G1に従って断続するスイッチング素子(以下「オン駆動素子」と称する。)13と、同じく駆動対象素子SWのゲートに、直流電源12からの負電圧(以下「オフ電圧」と称する。)−VGを供給する電源経路を、ゲート信号G2に従って断続するスイッチング素子(以下「オフ駆動素子」と称する。)14とからなる駆動素子部を備えている。
但し、電圧|VG|は、駆動対象素子SWを確実にオン又はオフするのに必要なゲート/エミッタ間電圧の絶対値以上となるように設定されている。また、ここでは、オン電圧とオフ電圧とで、その絶対値が等しくなるように設定されているが、両者の絶対値は異なっていてもよい(他の実施形態でも同様)。
更に、ゲート駆動回路1は、リアクトル15とゲート信号G3により駆動されるスイッチング素子(以下「補助駆動素子」と称する。)16とを直列接続してなり、一端が電源中間点Aに接続され、他端がオン駆動素子13とオフ駆動素子14との接続点(以下「出力点」と称する。)B、即ち駆動対象素子SWのゲートに接続された補助駆動部を備えている。
また、ゲート駆動回路1は、出力点Bの基準電位に対する電位、即ち駆動対象素子SWのゲート/エミッタ間電圧(以下「ゲート電圧」と称する。)Vg、及びリアクトル15を流れる電流(以下「リアクトル電流」と称する。)Irを検出する検出部17と、検出部17での検出結果に従って、ゲート信号G1〜G3を生成して、駆動対象素子SWを駆動制御する制御部18とからなる駆動制御部を備えている。
なお、検出部17での検出は周知の方法で行えばよく、ゲート電圧Vgについては、例えば、駆動対象素子SWのゲート/エミッタ間に接続された直列抵抗からなる分圧回路により分圧された分圧電圧を測定することで検出すればよい。また、リアクトル電流Irについては、例えば、リアクトル電流Irが流れた時にリアクトル15から発生する磁場を測定することで検出するか、或いは、予め回路中にシャント抵抗を挿入しておき、その電圧降下を測定することで検出すればよい。
次に、制御部18は、CPU,ROM,RAMからなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成され、外部から指定される設定期間t1〜t4と、検出部17での検出結果とに基づき、オン駆動素子13,オフ駆動素子14,補助駆動素子16をスイッチングするためのゲート信号G1〜G3を生成するスイッチング制御処理などを実行する。
但し、設定時間t1は駆動対象素子SWのオフ期間、設定時間t2は駆動対象素子SWのオン期間である。また、設定時間t3は、リアクトル電流Irを0から所定値Ioまで変化させるのに要する時間、設定時間t4は、リアクトル電流Irを所定値−Ioから0まで変化させるのに要する時間である。また、ここでは、設定時間t3の設定に用いる所定値と、設定時間t4の設定に用いる所定値とで、その絶対値が等しくなるように設定されているが、両者の絶対値は異なっていてもよい(他の実施形態でも同様)。
ここで、スイッチング制御処理を、図2に示すフローチャート、図3に示すタイミング図、図4に示す説明図に沿って説明する。
本処理が起動すると、まず、ゲート信号G1,G3をオフ、ゲート信号G2をオンに初期化し、ゲート信号G1〜G3のスイッチングタイミングを計時するためのタイマーをスタートさせる(S110)。
この時、図4(a)に示すように、オン駆動素子13及び補助駆動素子16がオフされ、オフ駆動素子14がオンされた状態となるため、駆動対象素子SWのゲートは、オフ駆動素子14を介して直流電源12からのオフ電圧−VGが印加された状態に保持される。
そして、タイマーを監視することにより、設定時間t1,t3から算出される時間t1−t3が経過するまで待機し(S120)、時間t1−t3が経過すると(タイミングT1)、ゲート信号G3をオンすることにより、補助駆動素子16をターンオンさせる(S130)。
すると、図4(b)に示すように、直流電源12,リアクトル15,補助駆動素子16,オフ駆動素子14による閉回路が形成され、リアクトル15には、電源中間点Aから出力点Bに向けてリアクトル電流Irが流れ、そのリアクトル電流の絶対値|Ir|は、時間の経過と共に直線的に増大する。
その後、タイマーを監視することにより、ゲート信号G2をオンしてから設定時間t1
が経過したか否かを判断し(S140)、設定時間t1が経過していなければ、そのまま待機する。
設定時間t1が経過すると(タイミングT2)、ゲート信号G2をオフすることにより、オフ駆動素子14をターンオフさせる(S150)。すると、図4(c)に示すように、リアクトル15,補助駆動素子16,駆動対象素子SWのゲートの寄生容量(以下「ゲート容量」と称する。)による閉回路(共振回路)が形成される。この共振回路の共振現象によって、オフ駆動素子14のターンオフ時に流れているリアクトル電流Ioを初期値とし、これより大きなゲート電流(リアクトル電流Ir)が流れることにより、ゲート容量への充放電が急速に行われ、ゲート電圧Vgは急速に増大する。
そして、検出部17にて検出されるゲート電圧Vgがオン電圧VGに達するまで待機し(S160)、ゲート電圧Vgがオン電圧VGに達すると(タイミングT3)、ゲート信号G1をオンすることにより、オン駆動素子13をターンオンさせると共に、タイマーをリスタートする(S170)。
このように、オン駆動素子13がターンオンすると、図4(d)に示すように、直流電源11,オン駆動素子13,補助駆動素子16,リアクトル15による閉回路が形成され、リアクトル電流Irは、直流電源11に還流されることになる。この時、リアクトル電流の絶対値|Ir|は、時間の経過と共に直線的に減少する。
このため、検出部17にて検出されるリアクトル電流Irがゼロになるまで待機し(S180)、リアクトル電流Irがゼロになると(タイミングT4)、ゲート信号G3をオフすることにより、補助駆動素子16をターンオフする(S390)。つまり、補助駆動素子16は、ソフトスイッチング(ここではゼロ電流スイッチング)されることになる。
この時、図4(e)に示すように、駆動対象素子SWのゲートは、オン駆動素子13を介して直流電源11からのオン電圧VGが印加された状態に保持される。
以下、S200〜S270では、S120〜S190と同様の処理を、t1→t2,t3→t4,G1→G2,G2→G1に置き換えて実行する。
即ち、タイマーを監視することにより、設定時間t2,t4から算出される時間t2−t4が経過するまで待機し(S200)、時間t2−t4が経過すると(タイミングT5)、ゲート信号G3をオンすることにより、補助駆動素子16をターンオンさせる(S210)。
すると、図4(d)に示すように、直流電源11,オン駆動素子13、補助駆動素子16,リアクトル15による閉回路が形成され、リアクトル15には、出力点Bから電源中間点Aに向けてリアクトル電流Irが流れ、そのリアクトル電流の絶対値|Ir|は、時間の経過と共に直線的に増大する。
その後、タイマーを監視することにより、ゲート信号G1をオンしてから設定時間t2が経過したか否かを判断し(S220)、設定時間t2が経過していなければ、そのまま待機する。
設定時間t2が経過すると(タイミングT6)、ゲート信号G1をオフすることにより、オン駆動素子13をターンオフさせる(S230)。すると、図4(c)に示すように、ゲート容量,補助駆動素子16,リアクトル15による閉回路(共振回路)が形成される。この共振回路の共振現象によって、オン駆動素子13のターンオフ時に流れているリアクトル電流−Ioを初期値とし、これより絶対値の大きなゲート電流(リアクトル電流
Ir)が流れることにより、S150の時とは逆極性にてゲート容量への充放電が急速に行われ、ゲート電圧Vgは急速に低下する。
そして、検出部17にて検出されるゲート電圧Vgがオフ電圧−VGに達するまで待機し(S240)、ゲート電圧Vgがオフ電圧−VGに達すると(タイミングT7)、ゲート信号G2をオンすることにより、オフ駆動素子14をターンオンさせると共に、タイマーをリスタートする(S250)。
このように、オフ駆動素子14がターンオンすると、図4(b)に示すように、直流電源12,リアクトル15,補助駆動素子16,オフ駆動素子14による閉回路が形成され、リアクトル電流Irは、直流電源12に還流されることになる。この時、リアクトル電流の絶対値|Ir|は、時間の経過と共に直線的に減少する。
このため、検出部17にて検出されるリアクトル電流Irがゼロになるまで待機し(S260)、リアクトル電流Irがゼロになると(タイミングT8)、ゲート信号G3をオフすることにより、補助駆動素子16をターンオフして(S270)、S120に戻る。つまり、補助駆動素子16は、ソフトスイッチング(ここではゼロ電流スイッチング)されることになる。
この時、図4(a)に示すように、駆動対象素子SWのゲートは、オフ駆動素子14を介して直流電源12からのオフ電圧−VGが印加された状態に保持され、即ち、S110が実行された時と同じ状態に戻る。
以上説明したように、本実施形態のゲート駆動回路1では、駆動対象素子SWをターンオンする時には、予め電源中間点Aから出力点Bに向けてリアクトル電流Irを流しておき、駆動対象素子SWをターンオンする直前に、リアクトル15及びゲート容量が形成する共振回路を共振させることで、ゲート容量を充放電して、Vgが増大するようなゲート電流(リアクトル電流Ir)を流すようにされている。
また、駆動対象素子SWをターンオフする時には、予め出力点Bから電源中間点Aに向けてリアクトル電流Irを流しておき、駆動対象素子SWをターンオフする直前に、リアクトル15及びゲート容量が形成する共振回路を共振させることで、ゲート容量を充放電(ターンオン時とは逆極性で充放電)して、Vgが減少するようなゲート電流(リアクトル電流Ir)を流すようにされている。
このように、本実施形態のゲート駆動回路1では、駆動対象素子SWのスイッチング時に、共振回路の共振現象を利用して、ゲート電流を流すため、図28にて実線で示すように、ゲート電流が急峻(不連続)に変化することがなく、しかも、初期値|Io|より大きなゲート電流が流れ続けるため、ゲート容量が速やかに充放電される。
また、ゲート電流の初期値|Io|を従来装置よりも低く設定することにより、ゲート電流ピーク値を低減することができる。
従って、本実施形態のゲート駆動回路1によれば、ゲート抵抗の抵抗値を制御する従来装置とは異なり、トレードオフの関係に縛られることなく、駆動対象素子SWのスイッチング損失の低減(スイッチングの高速化)と、スイッチングノイズの低減とを両立させることができる。
また、本実施形態のゲート駆動回路1では、オン駆動素子13及びオフ駆動素子14がゼロ電圧スイッチングされ、補助駆動素子16がゼロ電流スイッチングされるため、当該ゲート駆動回路1の各駆動素子にて発生するスイッチング損失やノイズも大幅に低減する
ことができる。
なお、本実施形態では、駆動対象素子SWのターンオン及びターンオフのいずれについても共振回路の共振現象を利用してゲート電流を流しているが、設定期間t1,t2のうち、少なくとも一方が、リアクトル電流をIo〜−Ioまで変化させるのに要する時間より短かい場合には、駆動対象素子SWのターンオン又はターンオフのいずれか一方でのみ、上述の方法を適用してゲート電流を流すように構成すればよい。
ここで、図5(a)は、設定時間t2(駆動対象素子SWのオン期間)が短い場合に、駆動対象素子SWのターンオン時にのみ適用したときのタイミング図であり、図5(b)は、同じく駆動対象素子SWのターンオフ時にのみ適用したときのタイミング図である。また、図6(a)は、設定時間t1(駆動対象素子SWのオフ期間)が短い場合に、駆動対象素子SWのターンオフ時にのみ適用したときのタイミング図であり、図6(b)は、同じく駆動対象素子SWのターンオン時にのみ適用したときのタイミング図である。
[第2実施形態]
次に第2実施形態について説明する。
なお、本実施形態のゲート駆動回路1aは、第1実施形態のゲート駆動回路1とは、一部の構成が異なるだけであるため、同じ構成については同一符号を付して説明を省略し、構成の相違する部分を中心に説明する。
図7に示すように、本実施形態のゲート駆動回路1aは、オン駆動素子13a及びオフ駆動素子14aとして、逆並列ダイオードが接続又は内蔵されたものが用いられている。
このように構成された本実施形態のゲート駆動回路1aでは、次に説明する場合を除いて、第1実施形態のゲート駆動回路1と同様に動作する。
即ち、駆動対象素子SWをターンオンさせる際に、共振回路が構成されてから(図4(c)参照)、ゲート信号G1がオンされるまで(図4(d)参照)の間に、ゲート電圧Vgがオン電圧VGを上回ると、図7(b)に示すように、オン駆動素子13aの逆並列ダイオードが導通して、リアクトル電流Irを直流電源11に還流する。また、駆動対象素子SWをターンオフさせる際に、共振回路が構成されてから(図4(c)参照)、ゲート信号G2がオンされるまで(図4(b)参照)の間に、ゲート電圧Vgがオフ電圧−VGを下回ると、図7(c)に示すように、オフ駆動素子14aの逆並列ダイオードが導通して、リアクトル電流Irを直流電源12に還流する。
従って、本実施形態のゲート駆動回路1aでは、第1実施形態のゲート駆動回路と同様の効果を得ることができるだけでなく、オン駆動素子13a及びオフ駆動素子14aのターンオン時には、図8に示すように、逆並列ダイオードに電流が流れている期間(タイミングT3,T7後のIr≠0の期間)内であればゼロ電圧スイッチングが可能なため、これらのスイッチング制御を容易かつ確実に行うことができる。
[第3実施形態]
次に第3実施形態について説明する。
なお、本実施形態のゲート駆動回路1bは、第1実施形態のゲート駆動回路1とは、一部の構成が異なるだけであるため、同じ構成については同一符号を付して説明を省略し、構成の相違する部分を中心に説明する。
図9に示すように、本実施形態のゲート駆動回路1bは、第1実施形態のゲート駆動回路1から補助駆動素子16を削除した構成を有すると共に、制御部18bは、検出部17での検出結果と設定時間t3,t4とに基づいて、オン駆動素子13,オフ駆動素子14
をスイッチングするためのゲート信号G1,G2を生成するスイッチング制御処理等を実行するように構成されている。
なお、設定時間t3は、リアクトル電流Irを0から所定値Ioまで変化させるのに要する時間であり、設定時間t4は、リアクトル電流Irを所定値−Ioから0まで変化させるのに要する時間である。
ここで、スイッチング制御処理を、図10に示すフローチャート、図11に示すタイミング図、図12に示す説明図に沿って説明する。
本処理が起動すると、まず、ゲート信号G1をオフ、ゲート信号G2をオン、Ir=0に初期化し(図11のタイミングT11を参照)、ゲート信号G1,G2のスイッチングタイミングを計時するためのタイマーをスタートさせる(S310)。
この時、図12(a)に示すように、オン駆動素子13がオフされ、オフ駆動素子14がオンされた状態となるため、駆動対象素子SWのゲートは、オフ駆動素子14を介して直流電源12からのオフ電圧−VGが印加される。これと共に、直流電源12,リアクトル15,オフ駆動素子14による閉回路が形成されるため、リアクトル15には、電源中間点Aから出力点Bに向けてリアクトル電流Irが流れ、その絶対値|Ir|は、時間の経過と共に直線的に増大する。
その後、タイマーを監視することにより、タイマーによる計時を開始してから設定時間t3が経過したか否かを判断し(S320)、設定時間t3が経過していなければ、そのまま待機する。
設定時間t3が経過すると(タイミングT12)、ゲート信号G2をオフすることにより、オフ駆動素子14をターンオフさせる(S330)。すると、図12(b)に示すように、リアクトル15,駆動対象素子SWのゲート容量による閉回路(共振回路)が形成される。この共振回路の共振現象によって、オフ駆動素子14のターンオフ時に流れているリアクトル電流Ioを初期値とし、これより大きなゲート電流(リアクトル電流Ir)が流れることにより、ゲート容量への充放電が急速に行われ、ゲート電圧Vgは急速に増大する。
そして、検出部17にて検出されるゲート電圧Vgがオン電圧VGに達するまで待機し(S340)、ゲート電圧Vgがオン電圧VGに達すると(タイミングT13)、ゲート信号G1をオンすることにより、オン駆動素子13をターンオンさせる(S350)。
すると、図12(c)に示すように、駆動対象素子SWのゲートには、オン駆動素子13を介して直流電源11からのオン電圧VGが印加される。これと共に、直流電源11,オン駆動素子13,リアクトル15による閉回路が形成されるため、リアクトル電流Irは、直流電源11に還流される。この時、リアクトル電流の絶対値|Ir|は、時間の経過と共に直線的に減少する。
このため、検出部17にて検出されるリアクトル電流Irがゼロになるまで待機し(S360)、リアクトル電流Irがゼロになると(タイミングT14)、タイマーをリスタートさせる(S370)。
この時、図12(c)に示すように、直流電源11,オン駆動素子13,リアクトル15による閉回路によって、リアクトル15には、出力点Bから電源中間点Aに向けてリアクトル電流Irが流れ、その絶対値|Ir|は、時間の経過と共に直線的に増大する。
以下、S380〜S430では、S320〜S370と同様の処理を、t3→t4,G1→G2,G2→G1に置き換えて実行する。
即ち、タイマーを監視することにより、タイマーによる計時を開始してから設定時間t4が経過したか否かを判断し(S380)、設定時間t4が経過していなければ、そのまま待機する。
設定時間t4が経過すると(タイミングT15)、ゲート信号G1をオフすることにより、オン駆動素子13をターンオフさせる(S390)。すると、図12(b)に示すように、ゲート容量,リアクトル15による閉回路(共振回路)が形成される。この共振回路の共振現象によって、オン駆動素子13のターンオフ時に流れているリアクトル電流−Ioを初期値とし、これより絶対値の大きなゲート電流(リアクトル電流Ir)が流れることにより、S330の時とは逆極性にてゲート容量への充放電が急速に行われ、ゲート電圧Vgは急速に低下する。
そして、検出部17にて検出されるゲート電圧Vgがオフ電圧−VGに達するまで待機し(S400)、ゲート電圧Vgがオフ電圧−VGに達すると(タイミングT16)、ゲート信号G2をオンすることにより、オフ駆動素子14をターンオンさせる(S410)。
すると、図12(a)に示すように、駆動対象素子SWのゲートには、オフ駆動素子14を介して直流電源12からのオフ電圧−VGが印加される。これと共に、直流電源12,リアクトル15,オフ駆動素子14による閉回路が形成されるため、リアクトル電流Irは、直流電源12に還流される。この時、リアクトル電流の絶対値|Ir|は、時間の経過と共に直線的に減少する。
このため、検出部17にて検出されるリアクトル電流Irがゼロになるまで待機し(S420)、リアクトル電流Irがゼロになると(タイミングT11)、タイマーをリスタートさせ(S430)、S320に戻る。
この時、図12(a)に示すように、直流電源12,オフ駆動素子14,リアクトル15による閉回路によって、リアクトル15には、電源中間点Aから出力点Bに向けてリアクトル電流Irが流れ、その絶対値|Ir|は、時間の経過と共に直線的に増大する。即ち、S310が実行された時と同じ状態に戻る。
このように構成された本実施形態のゲート駆動回路1bでは、駆動対象素子SWのデューティが可変である場合にも動作可能である。さらに、50%のデューティで駆動され、しかもオン期間,オフ期間の長さが固定されている場合に、好適に用いることができる。そして、オン期間,オフ期間の設定以外については、第1実施形態のゲート駆動回路1と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態において、オン駆動素子13及びオフ駆動素子14を、逆並列ダイオードが接続又は内蔵されたものに置き換えてもよい。この場合、第2実施形態のものと同様に、オン駆動素子及びオフ駆動素子のターンオン時には、逆並列ダイオードに電流が流れている期間(タイミングT13,T16後のIr≠0の期間,図11参照)内であればゼロ電圧スイッチングが可能なため、これらのスイッチング制御を容易かつ確実に行うことができる。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。
なお、第1〜第3実施形態のゲート駆動回路は、駆動対象素子SWとして両極性の駆動
信号(ゲート電圧Vg)にて駆動されるIGBTを用いているのに対して、本実施形態では、駆動対象素子SWとして、特に単極性の駆動信号(ゲート電圧Vg)にて駆動されるMOSFETを用いている。つまり、本実施形態ではオフ電圧が駆動対象素子SWのソース電位となる。
そして、本実施形態のゲート駆動回路1cは、図13(a)に示すように、ソース電位と等電位になるのが電源中間点Aではなく、直流電源12の負極側である以外は、第1実施形態のゲート駆動回路1と同様に構成されている。
そして、ゲート信号G1(オン駆動素子13)をオフ、ゲート信号G2(オフ駆動素子14)をオンした場合は、駆動対象素子SWのゲートにはゼロ電圧が印加され、駆動対象素子SWはオフ状態に保持される。また、ゲート信号G1(オン駆動素子13)をオン、ゲート信号G2(オフ駆動素子14)をオフした場合は、駆動対象素子SWのゲートには、両直流電源11,12から供給されるオン電圧VGが印加され、駆動対象素子SWはオン状態に保持される。
このように構成された、本実施形態のゲート駆動回路1cでは、オン駆動素子13,オフ駆動素子14,補助駆動素子16は、第1実施形態のゲート駆動回路1の場合と全く同様にオンオフ制御される。但し、オフ電圧は−VGではなくゼロ電圧である。
従って、本実施形態のゲート駆動回路1cによれば、特に駆動対象素子SWがMOSFETからなる場合に好適に用いることができ、しかも、第1実施形態のゲート駆動回路1と同様の効果を得ることができる。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態について説明する。
なお、本実施形態では、第4実施形態と同様に、駆動対象素子SWとして単極性の駆動信号(ゲート電圧Vg)にて駆動されるMOSFETを用いている。
そして、本実施形態のゲート駆動回路1dは、図13(b)に示すように、ソース電位と等電位になるのが電源中間点Aではなく、直流電源12の負極側である以外は、第3実施形態のゲート駆動回路1bと同様に構成されている。
そして、ゲート信号G1(オン駆動素子13)をオフ、ゲート信号G2(オフ駆動素子14)をオンした場合は、駆動対象素子SWのゲートにはゼロ電圧が印加され、駆動対象素子SWはオフ状態に保持される。また、ゲート信号G1(オン駆動素子13)をオン、ゲート信号G2(オフ駆動素子14)をオフした場合は、駆動対象素子SWのゲートには、両直流電源11,12から供給されるオン電圧VGが印加され、駆動対象素子SWはオン状態に保持される。
このように構成された、本実施形態のゲート駆動回路1dでは、オン駆動素子13,オフ駆動素子14は、第3実施形態のゲート駆動回路1bの場合と全く同様にオンオフ制御される。但し、オフ電圧は−VGではなくゼロ電圧である。
従って、本実施形態のゲート駆動回路1dによれば、特に駆動対象素子SWがMOSFETからなる場合に好適に用いることができ、しかも、第3実施形態のゲート駆動回路1bと同様の効果を得ることができる。
[第6実施形態]
次に、第6実施形態について説明する。
なお、本実施形態では、第4,第5実施形態と同様に、駆動対象素子SWとして単極性
の駆動信号(ゲート電圧Vg)に駆動されるMOSFETを用いている。
また、本実施形態のゲート駆動回路1eは、第5実施形態のゲート駆動回路1dとは、一部の構成が異なるだけであるため、構成の相違する部分を中心に説明する。
図14に示すように、本実施形態のゲート駆動回路1eは、一対の直流電源11,12の代わりに単一の直流電源21(電圧VG)が設けられており、その負極側が駆動対象素子SWのソース電位と等電位となるようにされている。また、電源の中間点Aに接続されていたリアクトル15の一端(以下「制御端」と称する。)Cには、この制御端Cを直流電源21の正極側に接続するスイッチング素子(以下「第1制御素子」と称する。)23、及び制御端Cを直流電源21の負極側に接続するスイッチング素子(以下「第2制御素子」と称する。)24が接続されている。
また、制御部18eが、第1制御素子23及び第2制御素子24の駆動信号として、ゲート信号G1,G2とは異なる、専用のゲート信号G4,G5を生成している。
ここで、スイッチング制御処理を、図15に示すフローチャート、図16に示すタイミング図、図17に示す説明図に沿って説明する。
本処理が起動すると、まず、ゲート信号G1,G4,G5をオフ、ゲート信号G2をオンに初期化し、ゲート信号G1〜G5のスイッチングタイミングを計時するためのタイマーをスタートさせる(S510)。
この時、図17(a)に示すように、オン駆動素子13,第1制御素子23,第2制御素子24がオフされ、オフ駆動素子14がオンされた状態となるため、駆動対象素子SWのゲートは、オフ駆動素子14を介してオフ電圧であるゼロ電圧が印加された状態に保持される。
そして、タイマーを監視することにより、設定時間t1,t3から算出される時間t1−t3が経過するまで待機し(S520)、時間t1−t3が経過すると(タイミングT1)、ゲート信号G4をオンすることにより、第1制御素子23をターンオンさせる(S530)。
すると、図17(b)に示すように、直流電源21,第1制御素子23,リアクトル15,オフ駆動素子14による閉回路が形成され、リアクトル15には、制御端Cから出力点Bに向けてリアクトル電流Irが流れ、そのリアクトル電流の絶対値|Ir|は、時間の経過と共に直線的に増大する。
その後、タイマーを監視することにより、ゲート信号G2をオンしてから設定時間t1が経過したか否かを判断し(S540)、設定時間t1が経過していなければ、そのまま待機する。
設定時間t1が経過すると(タイミングT2)、ゲート信号G2,G4をオフ、ゲート信号G5をオンすることにより、オフ駆動素子14及び第1制御素子23をターンオフ、第2制御素子24をターンオンさせる(S550)。すると、図17(c)に示すように、第2制御素子24,リアクトル15,駆動対象素子SWのゲート容量による閉回路(共振回路)が形成される。この共振回路の共振現象によって、オフ駆動素子14のターンオフ時に流れているリアクトル電流Ioを初期値とし、これより大きなゲート電流(リアクトル電流Ir)が流れることにより、ゲート容量への充電が急速に行われ、ゲート電圧Vgは急速に増大する。
そして、検出部17にて検出されるゲート電圧Vgがオン電圧VGに達するまで待機し
(S560)、ゲート電圧Vgがオン電圧VGに達すると(タイミングT3)、ゲート信号G1をオンすることにより、オン駆動素子13をターンオンさせると共に、タイマーをリスタートする(S570)。
このように、オン駆動素子13がターンオンすると、図17(d)に示すように、直流電源21,オン駆動素子13,リアクトル15,第2制御素子24による閉回路が形成され、リアクトル電流Irは、直流電源21に還流されることになる。この時、リアクトル電流の絶対値|Ir|は、時間の経過と共に直線的に減少する。
このため、検出部17にて検出されるリアクトル電流Irがゼロになるまで待機し(S580)、リアクトル電流Irがゼロになると(タイミングT4)、ゲート信号G5をオフすることにより、第2制御素子24をターンオフする(S590)。つまり、第2制御素子24は、ソフトスイッチング(ゼロ電流スイッチング)されることになる。
この時、図17(e)に示すように、駆動対象素子SWのゲートは、オン駆動素子13を介して直流電源21からのオン電圧VGが印加された状態に保持される。
以下、S600〜S670では、S520〜S590と同様の処理を、t1→t2,t3→t4,G1→G2,G2→G1,G4→G5,G5→G4に置き換えて実行する。
即ち、タイマーを監視することにより、設定時間t2,t4から算出される時間t2−t4が経過するまで待機し(S600)、時間t2−t4が経過すると(タイミングT5)、ゲート信号G5をオンすることにより、第2制御素子24をターンオンさせる(S610)。
すると、図17(d)に示すように、直流電源21,オン駆動素子13,リアクトル15,第2制御素子24による閉回路が形成され、リアクトル15には、出力点Bから制御端Cに向けてリアクトル電流Irが流れ、そのリアクトル電流の絶対値|Ir|は、時間の経過と共に直線的に増大する。
その後、タイマーを監視することにより、ゲート信号G1をオンしてから設定時間t2が経過したか否かを判断し(S620)、設定時間t2が経過していなければ、そのまま待機する。
設定時間t2が経過すると(タイミングT6)、ゲート信号G1,G5をオフ、ゲート信号G4をオンすることにより、オン駆動素子13及び第2制御素子24をターンオフ、第1制御素子23をターンオンさせる(S630)。すると、図17(c’)に示すように、ゲート容量,リアクトル15,第1制御素子23,直流電源21による閉回路(共振回路)が形成される。この共振回路の共振現象によって、オン駆動素子13のターンオフ時に流れているリアクトル電流−Ioを初期値とし、これより絶対値の大きなゲート電流(リアクトル電流Ir)が流れることにより、S550の時とは逆極性にてゲート容量からの放電が急速に行われ、ゲート電圧Vgは急速に低下する。
そして、検出部17にて検出されるゲート電圧Vgがオフ電圧GNDに達するまで待機し(S640)、ゲート電圧Vgがオフ電圧GNDに達すると(タイミングT7)、ゲート信号G2をオンすることにより、オフ駆動素子14をターンオンさせると共に、タイマーをリスタートする(S650)。
このように、オフ駆動素子14がターンオンすると、図17(b)に示すように、直流電源21,第1制御素子23,リアクトル15,オフ駆動素子14による閉回路が形成され、リアクトル電流Irは、直流電源21に還流されることになる。この時、リアクトル
電流の絶対値|Ir|は、時間の経過と共に直線的に減少する。
このため、検出部17にて検出されるリアクトル電流Irがゼロになるまで待機し(S660)、リアクトル電流Irがゼロになると(タイミングT8)、ゲート信号G4をオフすることにより、第1制御素子23をターンオフして(S670)、S520に戻る。つまり、第1制御素子23は、ソフトスイッチング(ゼロ電流スイッチング)されることになる。
この時、図17(a)に示すように、駆動対象素子SWのゲートは、オフ駆動素子14を介してオフ電圧GNDが印加された状態に保持され、即ち、S510が実行された時と同じ状態に戻る。
従って、本実施形態のゲート駆動回路1eによれば、第4,第5実施形態のものと同様に、駆動対象素子SWがMOSFETからなる場合に好適に用いることができ、しかも、第1実施形態のゲート駆動回路1と同様の効果を得ることができる。
[第7実施形態]
次に第7実施形態について説明する。
なお、本実施形態のゲート駆動回路1fは、第6実施形態のゲート駆動回路1eとは、一部の構成が異なるだけであるため、同じ構成については同一符号を付して説明を省略し、構成の相違する部分を中心に説明する。
図18(a)に示すように、本実施形態のゲート駆動回路1fは、オン駆動素子13a,オフ駆動素子14a、及び第1制御素子23a,第2制御素子24aとして、逆並列ダイオードが接続又は内蔵されたものが用いられている。
そして、検出部17fはゲート電圧Vgのみを検出し、制御部18fは、このゲート電圧Vg及び設定時間t1〜t4に基づいて、ゲート信号G1,G2,G4,G5を生成するスイッチング制御処理を実行するように構成されている。
具体的には、図15に示したフローチャートのうち、S580,S590,S660,S670を削除し、更にS550におけるゲート信号G5の操作、S630におけるゲート信号G4の操作を削除したものとなっている。
つまり、図19に示すように、第6実施形態の場合と比較して、タイミングT2〜T4のゲート信号G5、タイミングT6〜T8のゲート信号G4が省略されることになる。
このように構成された本実施形態のゲート駆動回路1fでは、次に説明する場合を除いて、第6実施形態のゲート駆動回路1eと同様に動作する。
即ち、駆動対象素子SWをターンオンさせる一連の動作の中で、共振回路を構成する際に、ゲート信号G5(第2制御素子24a)がオフのまま保持されるため、図17(c)の状態にはならず、図18(b1)に示すように、第2制御素子24aの逆並列ダイオード,リアクトル15,駆動対象素子SWのゲート容量により共振回路が構成される。また、その後は、図17(d)の状態にはならず、図18(b2)に示すように、第2制御素子24aの逆並列ダイオード,リアクトル15,オン駆動素子13aの逆並列ダイオード,直流電源21からなる閉回路により、リアクトル電流Irは直流電源21に還流される。
同様に、駆動対象素子SWをターンオフさせる一連の動作の中で、共振回路を構成する際に、ゲート信号G4(第1制御素子23a)がオフのまま保持されるため、図17(c
’)の状態にはならず、図18(c1)に示すように、駆動対象素子SWのゲート容量,リアクトル15,第1制御素子23aの逆並列ダイオード,直流電源21により共振回路が構成される。また、その後は、図17(b)の状態にはならず、図18(c2)に示すように、オフ駆動素子14aの逆並列ダイオード,リアクトル15,第1制御素子23aの逆並列ダイオード,直流電源21からなる閉回路により、リアクトル電流Irは直流電源21に還流される。
このように、一連の動作の中で閉回路を構成する素子が一部異なっているが、ゲート駆動回路1f全体としては、第6実施形態のゲート駆動回路1eと同様に動作する。
従って、本実施形態のゲート駆動回路1fでは、第6実施形態のゲート駆動回路1eと同様の効果を得ることができるだけでなく、検出部17fの構成や制御部18fでの処理の簡素化を図ることができる。
更に、オン駆動素子13a及びオフ駆動素子14aのターンオン時には、図19に示すように、逆並列ダイオードに電流が流れている期間(タイミングT3,T7後のIr≠0の期間)内であればゼロ電圧スイッチングが可能なため、これらのスイッチング制御を容易かつ確実に行うことができる。
[第8実施形態]
次に、第8実施形態について説明する。
なお、本実施形態のゲート駆動回路1gは、第6実施形態のゲート駆動回路1eとは、一部の構成が異なるだけであるため、構成の相違する部分を中心に説明する。
図20に示すように、本実施形態のゲート駆動回路1gは、単一の直流電源21の代わりに、直列接続された一対の直流電源11,12が設けられており、その接続点(電源中間点)Aが駆動対象素子SWのソース電位と等電位となるようにされている以外は、第6実施形態のものと全く同様に構成されている。
このように構成された本実施形態のゲート駆動回路1eにおいて、制御部18が実行するスイッチング制御処理は、第6実施形態の場合と全く同様である(図15参照)。以下、ゲート駆動回路1gのポイントとなる動作を、図21のタイミング図、図22の説明図に沿って説明する。
即ち、スイッチング制御処理が起動し、S510が実行されると(図21のタイミングT1直前)、図22(a)に示すように、オン駆動素子13,第1制御素子23,第2制御素子24がオフされ、オフ駆動素子14がオンされた状態となるため、駆動対象素子SWのゲートは、オフ駆動素子14を介して直流電源12からのオフ電圧−VGが印加された状態となる。
S530が実行されると(タイミングT1)、図22(b)に示すように、直流電源11,12、第1制御素子23,リアクトル15,オフ駆動素子14による閉回路が形成され、リアクトル15には、制御端Cから出力点Bに向けてリアクトル電流Irが流れ、そのリアクトル電流の絶対値|Ir|は、時間の経過と共に直線的に増大する。但し、このとき、リアクトル15には、第6実施形態の時の2倍となる電圧2VGが印加される。
S550が実行されると(タイミングT2)、図22(c)に示すように、直流電源12,第2制御素子24,リアクトル15,駆動対象素子SWのゲート容量による閉回路(共振回路)が形成される。この共振回路の共振現象によって、オフ駆動素子14のターンオフ時に流れているリアクトル電流Ioを初期値とし、これより大きなゲート電流(リアクトル電流Ir)が流れることにより、ゲート容量への充電が急速に行われ、ゲート電圧Vgは急速に増大する。
S570が実行されると(タイミングT3)、図22(d)に示すように、直流電源11,12,オン駆動素子13,リアクトル15,第2制御素子24による閉回路が形成され、リアクトル電流Irは、直流電源11,12に還流されることになる。この時、リアクトル電流の絶対値|Ir|は、時間の経過と共に直線的に減少する。また、この時、リアクトル15には、上述の図22(b)の時とは逆方向に、電圧2VGが印加される。
S590が実行されると(タイミングT4)、図22(e)に示すように、オフ駆動素子14,第1制御素子23,第2制御素子24がオフされ、オン駆動素子13がオンされた状態となるため、駆動対象素子SWのゲートは、オン駆動素子13を介して直流電源11からのオン電圧VGが印加された状態に保持される。
S610が実行されると(タイミングT5)、図22(d)に示すように、直流電源11,12,オン駆動素子13,リアクトル15,第2制御素子24による閉回路が形成され、リアクトル15には、出力点Bから制御端Cに向けてリアクトル電流Irが流れ、そのリアクトル電流の絶対値|Ir|は、時間の経過と共に直線的に増大する。但し、このとき、リアクトル15には、第6実施形態の時の2倍となる電圧2VGが印加される。
S630が実行されると(タイミングT6)、図22(c’)に示すように、ゲート容量,リアクトル15,第1制御素子23,直流電源11による閉回路(共振回路)が形成される。この共振回路の共振現象によって、オン駆動素子13のターンオフ時に流れているリアクトル電流−Ioを初期値とし、これより絶対値の大きなゲート電流(リアクトル電流Ir)が流れることにより、S550の時とは逆極性にてゲート容量からの放電が急速に行われ、ゲート電圧Vgは急速に低下する。
S650が実行されると(タイミングT7)、図22(b)に示すように、直流電源11,12,第1制御素子23,リアクトル15,オフ駆動素子14による閉回路が形成され、リアクトル電流Irは、直流電源11,12に還流されることになる。この時、リアクトル電流の絶対値|Ir|は、時間の経過と共に直線的に減少する。また、この時、リアクトル15には、上述の図22(d)の時とは逆方向に、電圧2VGが印加される。
S670が実行されると(タイミングT8)、図22(a)に示すように、オン駆動素子13,第1制御素子23,第2制御素子24がオフされ、オフ駆動素子14がオンされた状態となるため、駆動対象素子SWのゲートは、オフ駆動素子14を介して直流電源12からのオフ電圧−VGが印加され、即ち、S510が実行された時と同じ状態に戻る。
このように、本実施形態のゲート駆動回路1gでは、駆動対象素子SWのゲートに印加されるオフ電圧が−VGとなる点、及びオン駆動素子13,オフ駆動素子14の駆動前にリアクトル電流Irを流す際に、リアクトル15に印加される電圧が2VGとなる点以外は、第6実施形態のゲート駆動回路1eと同様に動作する。
従って、本実施形態のゲート駆動回路1gによれば、第6実施形態のものと同様の効果を得ることができるだけでなく、リアクトル電流Irをより高速に流すことが可能となり、駆動対象素子SWの誤動作防止及び高速化を図ることができる。
[第9実施形態]
次に第9実施形態について説明する。
なお、本実施形態のゲート駆動回路1hは、第8実施形態のゲート駆動回路1gとは、一部の構成が異なるだけであるため、同じ構成については同一符号を付して説明を省略し、構成の相違する部分を中心に説明する。
図23(a)に示すように、本実施形態のゲート駆動回路1hは、オン駆動素子13a,オフ駆動素子14a、及び第1制御素子23a,第2制御素子24aとして、逆並列ダイオードが接続又は内蔵されたものが用いられている。
そして、検出部17fはゲート電圧Vgのみを検出し、制御部18fは、このゲート電圧Vg及び設定時間t1〜t4に基づいて、ゲート信号G1,G2,G4,G5を生成するスイッチング制御処理を実行するように構成されている。
具体的には、図15に示したフローチャートのうち、S580,S590,S660,S670を削除し、更にS550におけるゲート信号G5の操作、S630におけるゲート信号G4の操作を削除したものとなっている。
つまり、図24に示すように、第8実施形態の場合と比較して、タイミングT2〜T4のゲート信号G5、タイミングT6〜T8のゲート信号G4が省略されることになる。
このように構成された本実施形態のゲート駆動回路1hでは、次に説明する場合を除いて、第8実施形態のゲート駆動回路1gと同様に動作する。
即ち、駆動対象素子SWをターンオンさせる一連の動作の中で、共振回路を構成する際に、ゲート信号G5(第2制御素子24a)がオフのまま保持されるため、図22(c)の状態にはならず、図23(b1)に示すように、直流電源12,第2制御素子24aの逆並列ダイオード,リアクトル15,駆動対象素子SWのゲート容量により共振回路が構成される。また、その後は、図22(d)の状態にはならず、図23(b2)に示すように、第2制御素子24aの逆並列ダイオード,リアクトル15,オン駆動素子13aの逆並列ダイオード,直流電源11,12からなる閉回路により、リアクトル電流Irは直流電源11,12に還流される。
同様に、駆動対象素子SWをターンオフさせる一連の動作の中で、共振回路を構成する際に、ゲート信号G4(第1制御素子23a)がオフのまま保持されるため、図22(c
’)の状態にはならず、図23(c1)に示すように、駆動対象素子SWのゲート容量,リアクトル15,第1制御素子23aの逆並列ダイオード,直流電源11により共振回路が構成される。また、その後は、図22(b)の状態にはならず、図23(c2)に示すように、オフ駆動素子14aの逆並列ダイオード,リアクトル15,第1制御素子23aの逆並列ダイオード,直流電源11,12からなる閉回路により、リアクトル電流Irは直流電源11,12に還流される。
このように、一連の動作の中で閉回路を構成する素子が一部異なっているが、ゲート駆動回路1h全体としては、第8実施形態のゲート駆動回路1gと同様に動作する。
従って、本実施形態のゲート駆動回路1hでは、第8実施形態のゲート駆動回路1gと同様の効果を得ることができるだけでなく、検出部17fの構成や制御部18fでの処理の簡素化を図ることができる。
更に、オン駆動素子13a及びオフ駆動素子14aのターンオン時には、図24に示すように、逆並列ダイオードに電流が流れている期間(タイミングT3,T7後のIr≠0の期間)内であればゼロ電圧スイッチングが可能なため、これらのスイッチング制御を容易かつ確実に行うことができる。
[他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、設定時間t3,t4として固定値を用いたが、直流電源11,12の電圧に応じて可変設定するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、制御部18,18b,18e,18fは、マイクロコンピュータの処理によりゲート信号G1〜G5を生成しているが、これらゲート信号G1〜G5を、ハードウェアにて生成するように構成してもよい。
また、制御部18,18b,18e,18fは、検出部17,17fでの検出結果を用いてゲート信号G1〜G5を生成しているが、各時間パラメータを制御部18,18b,18e,18fに内部的に与えることにより、検出部17,17fを省略してもよい。
上記実施形態では、検出部17,17fは、ゲート電圧Vgやリアクトル電流Irを検出するように構成されているが、これら以外の電圧や電流を検出するように構成してもよい。この場合、当然、制御部18,18b,18e,18fは、検出部での検出結果に基づいて、ゲート信号G1〜G5を生成することになる。
上記第1〜第3実施形態では、駆動対象素子SWとしてIGBTを例として説明したが、これら第1〜第3実施形態のゲート駆動回路1,1a,1bは、駆動対象素子SWがFETである場合に適用してもよい。
なお、図5,図6に示した動作は、第1実施形態のゲート駆動回路1に限らず、第3,第5実施形態のゲート駆動回路1b,1dを除く、他のゲート駆動回路1a,1c,1e〜1hでも成立する。
また、上記実施形態では、駆動対象素子SWがFETである場合、Nチャネルのものを例にして説明したが、このFETは、Pチャネルであってもよい。
ところで、補助駆動素子16は、必ずしも単一の素子にて構成する必要はなく、例えば、逆並列ダイオードが接続又は内蔵された一対のトランジスタ(ここではNチャネルMOSFET)を、逆並列ダイオードが互いに逆方向を向くように直列接続することで構成してもよい。
具体的には、図25(a)に示すように、補助駆動素子16を構成する一対のトランジスタを、リアクトル15を挟むようにして配置してもよいし、図25(b)〜(e)に示すように、リアクトル15のいずれか一方の側に固めて配置してもよい。そして、図25(a)に示すように、リアクトル15を挟むようにして配置した場合には、両トランジスタとも、ドレインがリアクトル15に接続されるように配置することが望ましい。
また、一対のトランジスタをリアクトル15の一方の側に固めて配置する場合には、図25(b)(c)に示すように、互いのドレイン同士が接続されるように配置してもよいし、図25(d)(e)に示すように、互いのソース同士が接続されるように配置してもよい。
これら補助駆動素子16を構成するトランジスタの配置は、これらを駆動するゲート信号G1〜G5を発生させるために用意すべき電源の種類が最小となるものを選択することが望ましい。即ち、ゲート信号G1〜G5は、駆動対象となるトランジスタのソース電位を基準とした電源により生成する必要があり、オン駆動素子13,オフ駆動素子14,第1制御素子23,第2制御素子24にて使用する素子も含めて、できるだけ共通の電源が使用できるように構成することが望ましい。
そして、補助駆動素子16を構成する両トランジスタは、図26(a)に示すように、別々のゲート信号G31,G32を用いて、いずれか一方のみがオンするように制御してもよいし、図26(b)に示すように、同一の制御信号を用いて同時にオン/オフするように構成してもよい。
前者の場合、いずれをオンした場合でも、オフされたトランジスタの逆並列ダイオード,リアクトル15,オンされたトランジスタを介して電流が流れ、トランジスタのオンオフ状態を反転させることにより、電流が流れる方向を反転させることができる。
また、後者の場合、逆並列ダイオードに電流が流れることがないため、補助駆動素子16での損失を低減することができる。即ち、逆並列ダイオードに電流を流すより、トランジスタをオンさせて電流を流した方が損失は小さい。
次に、駆動素子部を構成する両素子13,14は、例えば、図27(a)に示すように、オン駆動素子13をPチャネルMOSFET、オフ駆動素子14をNチャネルMOSFETにて構成してもよいし、図27(b)に示すように、オン駆動素子13をNチャネルMOSFET、オフ駆動素子14をPチャネルMOSFETにて構成してもよいし、図27(c)に示すように、両素子13,14とも、NチャネルMOSFETにて構成してもよい。
図27(a)の場合、ゲート信号G1を生成するための電源としてはオン電圧を供給するための電源を、ゲート信号G2を生成するための電源としてはオフ電圧を供給するための電源を用いることができ、ゲート信号G1,G2を生成するためだけの電源を新たに用意する必要がない。
図27(b)の場合、ゲート信号G1,G2を生成するための電源として、出力点Bの電位を基準電位とした共通の電源を用いることができる。
図27(c)の場合、駆動素子部を構成する両素子13,14の導通時の損失を、図27(a)(b)に示されたものより低減することができる。
また、両素子13,14として、バイポーラトランジスタを用いてもよく、この場合、
図27(d)に示すように、オン駆動素子13を、逆並列ダイオードが接続されたNPNバイポーラトランジスタ、オフ駆動素子14を、逆並列ダイオードが接続されたPNPバイポーラトランジスタにて構成することが望ましい。
また、ここでは、オン駆動素子13,オフ駆動素子14の具体的な構成として説明したが、第1制御素子23,第2制御素子24に対しても同様な構成を適用することができる。そして、一対の駆動素子13,14の回路構成と一対の制御素子23,24の回路構成とは、必ずしも同じである必要はなく、図27(a)〜(d)に示された回路構成の任意の組合せが可能である。但し、一対の駆動素子13,14、及び一対の制御素子23,24のいずれも、図27(a)の回路構成を用いて構成することが最も望ましい。
第1実施形態のゲート駆動回路の構成を示す回路図である。 第1実施形態において、制御部が実行するスイッチング制御処理の内容を示すフローチャートである。 第1実施形態において、制御部が生成するゲート信号、及びゲート駆動回路各部の電圧,電流波形を示すタイミング図である。 第1実施形態のゲート駆動回路の動作を示す説明図である。 駆動対象素子のオン期間が短い場合の制御方法を示すタイミング図である。 駆動対象素子のオフ期間が短い場合の制御方法を示すタイミング図である。 第2実施形態のゲート駆動回路の構成を示す回路図である。 第2実施形態において、制御部が生成するゲート信号、及びゲート駆動回路各部の電圧,電流波形を示すタイミング図である。 第3実施形態のゲート駆動回路の構成を示す回路図である。 第3実施形態において、制御部が実行するスイッチング制御処理の内容を示すフローチャートである。 第3実施形態において、制御部が生成するゲート信号、及びゲート駆動回路各部の電圧,電流波形を示すタイミング図である。 第3実施形態のゲート駆動回路の動作を示す説明図である。 第4及び第5実施形態のゲート駆動回路の構成を示す回路図である。 第6実施形態のゲート駆動回路の構成を示す回路図である。 第6実施形態において、制御部が実行するスイッチング制御処理の内容を示すフローチャートである。 第6実施形態において、制御部が生成するゲート信号、及びゲート駆動回路各部の電圧,電流波形を示すタイミング図である。 第6実施形態のゲート駆動回路の動作を示す説明図である。 第7実施形態のゲート駆動回路の構成を示す回路図である。 第7実施形態において、制御部が生成するゲート信号、及びゲート駆動回路各部の電圧,電流波形を示すタイミング図である。 第8実施形態のゲート駆動回路の構成を示す回路図である。 第8実施形態において、制御部が生成するゲート信号、及びゲート駆動回路各部の電圧,電流波形を示すタイミング図である。 第8実施形態のゲート駆動回路の動作を示す説明図である。 第9実施形態のゲート駆動回路の構成を示す回路図である。 第9実施形態において、制御部が生成するゲート信号、及びゲート駆動回路各部の電圧,電流波形を示すタイミング図である。 補助駆動素子を一対のMOSFETにて構成する場合の配置方法を示す説明図である。 一対のMOSFETからなる補助駆動素子の駆動方法を説明するためのタイミング図である。 駆動素子部を構成する両素子の具体的な構成方法を示す説明図である。 従来装置におけるゲート電流の波形、及び本発明におけるゲート電流の波形を示す説明図である。 スイッチング素子のスイッチング時の動作を示す説明図である。
符号の説明
1,1a〜1h…ゲート駆動回路、11,12,21…直流電源、13,13a…オン駆動素子、14,14a…オフ駆動素子、15…リアクトル、16…補助駆動素子、17,17f…検出部、18,18b,18e,18f…制御部、23,23a…第1制御素子、24,24a…第2制御素子、A…電源中間点、B…出力点、C…制御端。

Claims (6)

  1. スイッチング素子である駆動対象素子のゲートに、該駆動対象素子をオン状態とするのに必要なオン電圧を印加するためのスイッチング素子であるオン駆動素子、及び前記駆動対象素子のゲートに、該駆動対象素子をオフ状態とするのに必要なオフ電圧を印加するためのスイッチング素子であるオフ駆動素子からなる駆動素子部と、
    前記オン駆動素子及びオフ駆動素子を駆動することで、前記駆動対象素子をオン,オフ制御する駆動制御部と、
    を備えたゲート駆動回路において、
    前記駆動素子部を構成する両素子がいずれもオフされると、前記駆動対象素子のゲートの寄生容量と共に共振回路を構成するリアクトルを有し、前記駆動素子部のうち前記オン駆動素子のみがオンされている場合、前記リアクトルには前記駆動対象素子のゲート側から電流が流入し、前記駆動素子部のうち前記オフ駆動素子のみがオンされている場合、前記リアクトルには前記駆動対象素子のゲート側へ電流が流出するように接続された補助駆動部を設け、
    前記駆動制御部は、前記駆動素子部を構成する両素子のうち、一方の素子をターンオフした後、前記駆動対象素子のゲート電圧がオン電圧又はオフ電圧に達すると、他方の素子をターンオンすることを特徴とするゲート駆動回路。
  2. 前記オン駆動素子及びオフ駆動素子には、逆並列ダイオードが接続又は内蔵されていることを特徴とする請求項1記載のゲート駆動回路。
  3. 前記補助駆動部は、一端が前記駆動対象素子のゲートに接続され、他端に前記オン電圧と前記オフ電圧との間の大きさに設定された中間電圧が印加されていることを特徴とする請求項1又は2記載のゲート駆動回路。
  4. 前記補助駆動部は、前記リアクトルに直列接続されたスイッチング素子である補助駆動素子を備えることを特徴とする請求項3記載のゲート駆動回路。
  5. 前記補助駆動部は、
    前記リアクトルの前記駆動対象素子のゲートへの接続側とは反対側の制御端に前記オン電圧を印加するためのスイッチング素子である第1制御素子、及び前記リアクトルの制御端にオフ電圧を印加するためのスイッチング素子である第2制御素子からなる制御素子部と、
    前記駆動対象素子をターンオンさせる前には前記第1制御素子をオンし、該駆動対象素子をターンオフさせる前には前記第2制御素子をオンすることにより、前記リアクトルに流す電流の方向を制御するリアクトル電流制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2記載のゲート駆動回路。
  6. 前記第1制御素子及び第2制御素子には、逆並列ダイオードが接続又は内蔵されていることを特徴とする請求項5記載のゲート駆動回路。
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