JP2005007995A - 小型車両 - Google Patents

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Takashi Fujii
隆 藤井
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Abstract

【課題】後輪の車軸を保護することができる構成を採りながら、独立式の後輪懸架装置を装備した小型車両を提供する。
【解決手段】サブフレーム25にメインフレーム54の横に並ぶ状態で車体の前後方向に延びる左右一対のフレーム部材64を設ける。前記メインフレーム54から車体の側方へ突出するスイングアーム52を設ける。このスイングアーム52の揺動側端部と車体フレーム10との間にクッションユニット53を介装する。前記スイングアーム52とクッションユニット53とを有する後輪懸架装置51によって後輪3を支持する。この後輪3の車軸43を前記フレーム部材64と前記メインフレーム54との上方を横切るように配設した。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体フレームの後部に後輪駆動用動力ユニットがサブフレームを介して搭載された小型車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の小型車両としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。この特許文献1に示された小型車両は、エンジンを動力源とするゴルフカーで、前記エンジンを有する動力ユニットがサブフレームに取付けられ、このサブフレームを介して車体フレームに搭載されている。
【0003】
前記動力ユニットは、前記エンジンと、このエンジンの後方に位置するトランスミッションと、このトランスミッションに前記エンジンの動力を伝達するVベルト式自動変速機と、前記トランスミッションから車体の両側方に延びる車軸支持用パイプと、このパイプの内部に挿通された車軸と、この車軸の先端部に取付けられた後輪などによって構成されている。この動力ユニットにおいては、前記エンジンと、トランスミッションと、車軸支持用パイプとがサブフレームに固定されている。
【0004】
前記サブフレームは、車体前側の端部における車幅方向の中央部が車体フレームに枢支されるとともに、車体後側の端部であって車幅方向の両端部がクッションユニットを介して前記車体フレームに接続されており、前記枢支部分を支点にして後端部が上下方向に移動するように車体フレームに揺動自在に支持されている。すなわち、従来のゴルフカーは、前記サブフレームからなるスイングアームに後輪を有する動力ユニットが搭載されている。
【0005】
一方、上述した従来のゴルフカーは、エンジンが搭載されている部位を含む車体の後部が車体カバーによって上方と車体の前後方向および両側方とから覆われている。この車体カバーによって、動力ユニットに雨水や土埃などが直接かかることを防ぐことができ、エンジン音などの騒音を小さくすることができる。
なお、本出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に密接に関連する先行技術文献を出願時までに見付け出すことはできなかった。
【0006】
【特許文献1】
特開平2−189210号公報(第4−6頁、第7−9図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように構成された従来のゴルフカーにおいては、後輪に加えられる衝撃が動力ユニットの各部に直接伝達されるために、動力ユニットの各部材の耐衝撃性能や耐振動性能を必要以上に高くしなければならなかった。このため、動力ユニットの製造コストが高くなるという問題があった。
【0008】
また、従来のゴルフカーは、エンジン音などの騒音が車体と路面との間から外部に伝わるという問題もあった。この騒音を低減するためには、サブフレームの下面を遮音板で覆うことが考えられる。しかし、このように遮音板を設けたとしても、サブフレームは車体フレームに対して揺動するため、このサブフレームと車体フレーム側の固定部分との間にクリアランスを設けなければならないから、このクリアランスを通って音が外部に漏洩してしまう。このようなサブフレームが揺動することが原因で発生する問題は、いわゆる独立式の後輪懸架装置を採用することによってある程度は解消することができる。すなわち、この種の後輪懸架装置を用いることによって、動力ユニットを車体フレームに大きく移動することがないように搭載することができるからである。
【0009】
しかし、この種の懸架装置は、後輪が車体フレーム側の動力ユニットに対して上下方向に移動することができるように、後輪の車軸の途中に自在継手が介装されるから、車軸支持用パイプを使用することはできず、この車軸支持用パイプによって車軸を保護することはできなくなる。このため、独立式懸架装置を採用するに当たっては、車軸が露出した状態になるから、車軸に路上の突起物や障害物などが当たり易くなるという新たな問題が生じる。
【0010】
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、後輪の車軸を保護することができる構成を採りながら、独立式の後輪懸架装置を装備した小型車両を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明に係る小型車両は、車体の前後方向に延びる左右一対のメインフレームを有する車体フレームを備え、前記メインフレームどうしの間に配設されたサブフレームに後輪駆動用の動力ユニットが搭載された小型車両において、前記サブフレームに前記メインフレームの横に並ぶ状態で車体の前後方向に延びる左右一対のフレーム部材を設け、前記メインフレームから車体の側方へ突出するスイングアームと、このスイングアームの揺動側端部と車体フレームとの間に介装されたクッションユニットとを有する懸架装置によって後輪を支持し、この後輪の車軸を前記フレーム部材と前記メインフレームとの上方を横切るように配設したものである。
【0012】
本発明によれば、後輪の車軸と路面との間に前記フレーム部材と前記メインフレームとが位置するから、これらのフレーム部材とメインフレームとによって、路面上の突起物が後輪の車軸に当たることを阻止することができる。
【0013】
請求項2に記載した発明に係る小型車両は、請求項1に記載した発明に係る小型車両において、動力ユニットは、エンジンと、このエンジンにVベルト式自動変速機を介して接続されたトランスミッションとによって構成され、前記Vベルト式自動変速機の従動軸を後輪の車軸の上方に平面視において重なるように配設したものである。
【0014】
この発明によれば、前記従動軸に接続されるトランスミッションの入力部と、後輪の車軸を接続するトランスミッションの出力部とが車体の前後方向の同じ位置に設けられるから、トランスミッションの前後方向の長さを短く形成することができる。しかも、トランスミッションの前記入力部の後方に前記出力部が位置する構造のものとの比較において、トランスミッションの重心をエンジンに近付けることができる。
【0015】
請求項3に記載した発明に係る小型車両は、請求項2に記載した発明に係る小型車両において、エンジンのクランクケースの車体前側の端部の前方近傍に発電機を配設したものである。
この発明によれば、発電機をエンジンの前端部に近接させることができるから、発電機の重量を利用して動力ユニットの重心を相対的に車体前側に位置付けることができる。
【0016】
請求項4に記載した発明に係る小型車両は、請求項3に記載した発明に係る小型車両において、エンジンのマフラーをVベルト式自動変速機の駆動側プーリの車体前側に配設し、前記駆動側プーリの車体内側に、エンジンの動力を発電機に伝達する伝動装置のプーリを配設したものである。
この発明によれば、Vベルト式自動変速機の駆動側プーリと発電機駆動用のプーリとが回転することによりマフラー近傍の空気が攪拌され、マフラー近傍の熱気を分散させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る小型車両の一実施の形態を図1ないし図5によって詳細に説明する。ここでは、ゴルフカーに本発明を適用する例について説明する。
図1は本発明に係る小型車両としてのゴルフカーの側面図で、同図は車体の一部を破断して動力ユニット搭載部分を露出させた状態で描いてある。図2は動力ユニット搭載部分の平面図、図3は同じく底面図である。図4は動力ユニット搭載部分の背面図、図5はマフラー部分の側面図である。
【0018】
これらの図において、符号1で示すものはこの実施の形態によるゴルフカーである。このゴルフカー1は、車体の後部に動力ユニット2が搭載され、この動力ユニット2によって後輪3を駆動して走行するものである。図1において、4は前輪を示し、5は操向ハンドル、6は前部シート、7は後部シート、8は屋根、9は車体後部を覆う車体カバー、10は車体フレーム、11はキャディバッグ用キャリアを示す。
【0019】
前記動力ユニット2は、図2に示すように、空冷式4サイクル単気筒型のエンジン21と、このエンジン21のクランク軸22にVベルト式自動変速機23を介して接続されたトランスミッション24とによって構成され、後述するサブフレーム25を介して車体フレーム10に搭載されている。
【0020】
前記エンジン21は、図1に示すように、シリンダ26の軸線が前上がりに傾斜するように構成され、クランク軸22の軸線方向が車幅方向と平行になるようにサブフレーム25に固定されている。前記クランク軸22は、車体左側の端部がクランクケース27から突出しており、この突出側端部に後述するVベルト式自動変速機23の駆動側プーリ28と発電機駆動用のプーリ29とが軸装されている。この発電機駆動用のプーリ29は、クランクケース27の車体前側の端部に取付けられた発電機30にVベルト31を介して動力を伝達するためのものである。発電機30は、図1および図2に示すように、前記シリンダ26の下方に形成された空間に配設され、クランクケース27の前方近傍に位置付けられている。
【0021】
前記シリンダ26は、図2に示すように、車体右側にエアクリーナ32を有する吸気装置33が接続されるとともに、車体左側に排気管34を介してマフラー35が接続されている。前記マフラー35は、排ガスが下方に排出されるように形成され、シリンダ26より車体左側であって、図5に示すように、車体の側方から見てシリンダ26と重なるような位置に配設されている。したがって、排ガスは、マフラー35の下端部に接続された排出用のパイプ36(図5参照)を通って排出される。この排ガス排出用のパイプ36は、マフラー35から下方へ延び、後述するサブフレーム25の下方で屈曲して先端が車体の後方を指向するように形成されており、排ガスがサブフレーム25の下方で後方へ排出されるように構成されている。
【0022】
前記シリンダ26には、図2に示すように、シュラウド37を有する強制空冷式冷却装置38が装着されている。この強制空冷式冷却装置38は、シリンダ26を覆うように冷却風通路を形成する前記シュラウド37と、クランク軸22の車体右側の端部に設けられたファン(図示せず)とからなり、このファンによってシュラウド37の車体右側の端部に送られた冷却風がシリンダ26の周囲を通ってシュラウド37の車体左側の端部から排出されるように構成されている。
【0023】
前記シュラウド37の冷却風出口には、前記マフラー35を覆うマフラーカバー39が接続されている。このマフラーカバー39は、排気音を低減するとともにマフラー35の周囲に冷却風通路を形成するためのもので、マフラー35の下方を除く周囲全域を覆うように形成されている。すなわち、冷却風は、シュラウド37の冷却風出口からマフラーカバー39内に導かれ、マフラー35を冷却した後にマフラーカバー39の下方へ排出される。
【0024】
前記Vベルト式自動変速機23は、従来のゴルフカーに装備されているものと同等の構造のもので、図1および図2に示すように、前記駆動側プーリ28と、この駆動側プーリ28にVベルト40を介して連結された従動側プーリ41とから構成されている。前記駆動側プーリ28は、クランク軸22の軸端部に前記発電機駆動用プーリ29より車体外側に位置するように設けられている。この実施の形態では、駆動側プーリ28は前記マフラー35の後方近傍に配設されている。前記従動側プーリ41は、図4に示すように、従動軸42に軸装され、この従動軸42を介してトランスミッション24の上端部に支持されている。
【0025】
前記トランスミッション24は、前記従動軸42の回転を減速して左右の後輪3,3の車軸43に伝達するもので、図4に示すように、内部に減速ギヤ44とディファレンシャルギヤ45とが内蔵されており、下端部に後輪3毎の車軸43が接続されている。前記従動軸42は、図1および図2に示すように、車体左側の後輪3の車軸43の上方であって平面視において重なるような位置に配設されている。この車軸43は、一端部がトランスミッション24に接続されている状態で他端部が後輪3の上下方向の相対的な移動に追従することができるように、トランスミッション側の端部と後輪側の端部とにそれぞれ自在継手46が介装されている。
【0026】
前記後輪3は、図4に示すように、後述する車体フレーム10にストラット式の後輪懸架装置51によって支持されている。この後輪懸架装置51は、ゴルフカーの前輪用懸架装置として従来からよく知られているものと同等の構成が採られ、車体フレーム10から車体の側方へ突出するスイングアーム52と、このスイングアーム52の揺動側端部と車体フレーム10との間に介装されたクッションユニット53とを備えている。
【0027】
車体フレーム10は、図2および図3に示すように、車幅方向の両端部で車体の前後方向に延びる一対のメインフレーム54,54と、これらのメインフレーム54,54どうしの間に横架された第1〜第3のクロスメンバ55〜57と、前記第2のクロスメンバ56の両端部から上方へ延びる支柱58(図4参照)などによって構成されている。前記メインフレーム54に前記後輪懸架装置51のスイングアーム52の基端部が枢支され、前記支柱58の上端部に前記クッションユニット53の上端部が接続されている。この支柱58の上端部には、前記車体カバー9や後部シート7などを支持するための上部フレーム59が溶接されている。この上部フレーム59は、前記支柱58と、メインフレーム54に立設された複数本の縦パイプ(図示せず)などによってメインフレーム54に支持されている。
【0028】
前記3本のクロスメンバ55〜57のうち最も車体前側に位置する第1のクロスメンバ55と第2のクロスメンバ56は、図3および図4に示すように、両端部に断面コ字状を呈する支持用ブラケット61が溶接され、この支持用ブラケット61の上に取付けられたマウント用ゴム62を介して後述するサブフレーム25を弾性支持している。前記支持用ブラケット61は、マウント用ゴム62が取付けられる上面が斜めに傾斜するように第1および第2のクロスメンバ55,56に溶接されている。第1のクロスメンバ55に設けられた支持用ブラケット61の上面は、車体の後方へ向かうにしたがって漸次下方に位置するように傾斜し、第2のクロスメンバ56に設けられた支持用ブラケット61の上面は、車体の前方へ向かうにしたがって漸次下方に位置するように傾斜している。
前記マウント用ゴム62は、円柱状を呈するように形成され、両端部に取付用ボルトが立設され、これらのボルトによって前記支持用ブラケット61と後述するサブフレーム25側のマウント用プレート63(図3および図4参照)とに取付けられている。
【0029】
前記サブフレーム25は、図2および図3に示すように、前記メインフレーム54の車体内側でメインフレーム54と平行に車体の前後方向に延びる左右一対のフレーム部材64と、これらのフレーム部材64どうしの間に横架された複数本のクロスメンバ65とによって構成され、図示していないブラケットやステーなどを介して前記動力ユニット2が搭載されている。
前記フレーム部材64は、図4に示すように、前記車軸43の下方であって前記メインフレーム54と略同じ高さとなるような低い位置に、メインフレーム54の横に並ぶ状態で設けられている。このフレーム部材64と前記メインフレーム54との上方に、後輪3の車軸43が車幅方向へ横切るように設けられている。
【0030】
前記二本のフレーム部材64には、車体前側の端部と後部とに車体内側へ延びるようにマウント用プレート63がそれぞれ溶接されている。これらのマウント用プレート63は、前記支持用ブラケット61の上面と略平行になるように傾斜するように設けられている。これらのマウント用プレート63のうち車体前側に位置するマウント用プレート63は、前記第1のクロスメンバ55の支持用ブラケット61に前記マウント用ゴム62を介して支持されている。また、車体後側に位置するマウント用プレート63は、前記第2のクロスメンバ56の支持用ブラケット61に前記マウント用ゴム62を介して支持されている。すなわち、サブフレーム25は、車体の前後方向の二箇所と、車幅方向の二箇所とがマウント用ゴム62を介して車体フレーム10に弾性支持されている。これら四箇所の弾性支持部のうち車体後側の二箇所の弾性支持部は、図1に示すように、車体の側方から見てVベルト式自動変速機23の従動軸42と、後輪3の車軸43との下方に位置するように配設されている。
【0031】
前記サブフレーム25の上部には、図1および図4に示すように、前記車体カバー9の内側で前記動力ユニット2を覆う遮音用カバー71が取付けられている。この遮音用カバー71は、下方に向けて開放する箱状を呈するように形成され、サブフレーム25に搭載される全ての部材を前後方向と車幅方向と上方とから覆うように構成されている。このカバー71の側壁には、図示してはいないが、後輪3の車軸43を通すための切欠きが形成されるとともに、エンジン21を冷却するための空気をカバー71内に導入するための空気取入れ口が形成されている。また、このカバー71の上壁71aには、図1に示すように、エンジン21のエアクリーナ32と車体カバー9の外気導入口(図示せず)とを接続する吸気用ダクト72が貫通している。
【0032】
前記サブフレーム25の下部には、図3に示すように、遮音板73が取付けられている。この遮音板73は、サブフレーム25が形成される範囲の略全域を下方から覆うように形成されている。この遮音板73には、前記マフラー35の下方に位置する部位に冷却風排出用の穴74が形成されている。すなわち、マフラーカバー39内から下方に排出された冷却風は、前記冷却風排出用の穴74を通って車体の下方に排出される。この穴74には、図3および図5に示すように、マフラー35の前記排出用パイプ36が挿通されている。また、この遮音板73には、前記マウント用プレート63やマウント用ゴム62を挿通させるための切欠き75が形成されている。
このように遮音用カバー71と遮音板73とをサブフレーム25に取付けることによって、車体の外に漏洩する動力ユニット2の騒音を低減することができる。
【0033】
上述したように構成されたゴルフカー1においては、後輪3の車軸43と路面との間に前記フレーム部材64と前記メインフレーム54とが車軸43の軸線方向に沿って並ぶように位置付けられるから、これらの部材が遮蔽物となって路面上の縁石や路上外の切株などの突起物や障害物が前記車軸43に当たることを阻止することができる。
このため、この実施の形態によるゴルフカー1においては、左右独立式の後輪懸架装置51を装備しているにもかかわらず、後輪3の車軸43を保護することができる。このように独立式の後輪懸架装置51を装備できたことにより、このゴルフカー1は、動力ユニット2に後輪3から衝撃が直接伝えられるようなことはなくなる。
また、このゴルフカー1は、遮音用カバー71と遮音板73とからなる防音壁によって動力ユニット2が囲まれているから、従来のゴルフカーに較べると騒音を小さく抑えることができる。
【0034】
この実施の形態によるゴルフカー1のトランスミッション24は、Vベルト式自動変速機23の従動軸42に接続される入力部と、後輪3の車軸43に接続される出力部とが車体の前後方向の同じ位置に設けられており、動力ユニット2がコンパクトに形成されるから、このゴルフカー1においては、車体の前後方向の長さを短く形成することができる。しかも、このトランスミッション24の前記入力部の後方に前記出力部が位置する場合に較べて、トランスミッション24の重心をエンジン21に近付けることができる。
【0035】
このため、エンジン21とトランスミッション24とからなる動力ユニット2の車体の前後方向の長さを短く形成することができるとともに、動力ユニット2を構成する部材のマスの集中を図ることができるから、動力ユニット2が取付けられたサブフレーム25を支持する弾性支持部の設計上の自由度を向上させることができる。すなわち、マウント用ゴム62を重量配分が最適になるような位置に配設することができる。
【0036】
この実施の形態では、図1に示すように、4個のマウント用ゴム62のうち車体後側に位置する2個のマウント用ゴム62が車体の側方から見てVベルト式自動変速機23の従動軸42と、後輪3の車軸43との下方に位置するように配設されているから、重量物を重力の作用する方向に沿ってマウント用ゴム62によって強固に支持することができる。
また、4個のマウント用ゴム62と、車体フレーム10のメインフレーム54と、サブフレーム25とが側方から見て略重なるように位置付けられており、車体の下方に大きく突出する部材がなくなるから、車体の最低地上高を確保しながら、車体の低重心化を図ることができる。
【0037】
さらに、この実施の形態によるゴルフカー1においては、発電機30がエンジン21の前端部に近接するように設けられているから、発電機30の重量を利用して動力ユニット2の重心を相対的に車体前側に位置付けることができる。
このため、動力ユニット2の重心が車体の前後方向の中央部に近付くようになり、前輪4と後輪3との重量配分の差を小さくすることができる。
【0038】
さらにまた、この実施の形態によるゴルフカー1においては、Vベルト式自動変速機23の駆動側プーリ28と発電機駆動用のプーリ29とが回転することによりマフラーカバー39近傍の空気が攪拌され、マフラーカバー39近傍の熱気を分散させることができる。このため、マフラーカバー39の外面を冷却することができる。
【0039】
加えて、この実施の形態によるゴルフカー1は、前記遮音板73に形成された冷却風排出用の穴74に排ガス排出用のパイプ36が挿通され、排ガスが前記穴74の近傍に排出されるから、前記穴74から排出された冷却風によって排ガスを分散させることができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、フレーム部材とメインフレームとによって、路面上の突起物が後輪の車軸に当たることを阻止することができる。このため、本発明に係る小型車両は、独立式の後輪懸架装置を装備しているにもかかわらず、後輪の車軸を保護することができる。
したがって、独立式の後輪懸架装置を装備したことにより動力ユニットに後輪から衝撃が直接伝えられることはなくなるから、動力ユニットを構成する各部材の耐衝撃性能や耐振動性能を不必要に高くしなくてよく、コストダウンを図ることができる。
また、動力ユニットが車体フレームに対して大きく移動することはないから、動力ユニットの周囲を防音壁で囲むことができる。この結果、騒音が小さな小型車両を提供することができる。
【0041】
請求項2記載の発明によれば、Vベルト式自動変速機の従動軸に接続されるトランスミッションの入力部と、後輪の車軸に接続するトランスミッションの出力部とが車体の前後方向の同じ位置に設けられるから、トランスミッションの前後方向の長さを短く形成することができる。しかも、トランスミッションの前記入力部の後方に前記出力部が位置する場合に較べて、トランスミッションの重心をエンジンに近付けることができる。
【0042】
このため、エンジンとトランスミッションとからなる動力ユニットの車体の前後方向の長さを短く形成することができるとともに、動力ユニットを構成する部材のマスの集中を図ることができるから、動力ユニットが取付けられたサブフレームを支持する支持構造の設計上の自由度を向上させることができる。この結果、動力ユニットを弾性体によって弾性支持する構成を採る場合には、前記弾性体を最適な位置に設けることができ、エンジンに伝達される衝撃や振動をより一層低減することができる。
しかも、動力ユニットが搭載される車体後部の前後方向の長さを短く形成することができ、車体を前後方向にコンパクトに形成することができる。
【0043】
請求項3記載の発明によれば、発電機をエンジンの前端部に近接させることができるから、発電機の重量を利用して動力ユニットの重心を相対的に車体前側に位置付けることができる。このため、この発明に係る小型車両においては、動力ユニットの重心が車体の前後方向の中央部に近付けられ、前輪と後輪の重量配分の差を小さくすることができる。
【0044】
請求項4記載の発明によれば、Vベルト式自動変速機の駆動側プーリと発電機駆動用のプーリとが回転することによりマフラー近傍の空気が攪拌され、マフラー近傍の熱気を分散させることができるから、マフラーの冷却効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る小型車両としてのゴルフカーの側面図である。
【図2】動力ユニット搭載部分の平面図である。
【図3】動力ユニット搭載部分の底面図である。
【図4】動力ユニット搭載部分の背面図である。
【図5】マフラー部分の側面図である。
【符号の説明】
1…ゴルフカー、2…動力ユニット、10…車体フレーム、21…エンジン、23…Vベルト式自動変速機、24…トランスミッション、25…サブフレーム、27…クランクケース、28…駆動側プーリ、29…発電機駆動用プーリ、30…発電機、33…後輪、35…マフラー、42…従動軸、43…車軸、51…後輪懸架装置、52…スイングアーム、53…クッションユニット、54…メインフレーム、58…支柱、64…フレーム部材。

Claims (4)

  1. 車体の前後方向に延びる左右一対のメインフレームを有する車体フレームを備え、前記メインフレームどうしの間に配設されたサブフレームに後輪駆動用の動力ユニットが搭載された小型車両において、前記サブフレームに前記メインフレームの横に並ぶ状態で車体の前後方向に延びる左右一対のフレーム部材を設け、前記メインフレームから車体の側方へ突出するスイングアームと、このスイングアームの揺動側端部と車体フレームとの間に介装されたクッションユニットとを有する懸架装置によって後輪を支持し、この後輪の車軸を前記フレーム部材と前記メインフレームとの上方を横切るように配設したことを特徴とする小型車両。
  2. 請求項1記載の小型車両において、動力ユニットは、エンジンと、このエンジンにVベルト式自動変速機を介して接続されたトランスミッションとによって構成され、前記Vベルト式自動変速機の従動軸を後輪の車軸の上方に平面視において重なるように配設してなる小型車両。
  3. 請求項2記載の小型車両において、エンジンのクランクケースの車体前側の端部の前方近傍に発電機を配設してなる小型車両。
  4. 請求項3記載の小型車両において、エンジンのマフラーをVベルト式自動変速機の駆動側プーリの車体前側に配設し、前記駆動側プーリの車体内側に、エンジンの動力を発電機に伝達する伝動装置のプーリを配設してなる小型車両。
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