JP2004237551A - 金属光沢調筆記具部材用樹脂組成物及びそれを用いた筆記具部材 - Google Patents

金属光沢調筆記具部材用樹脂組成物及びそれを用いた筆記具部材 Download PDF

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Abstract

【課題】製品寸法が小さく、凹凸や曲面を有する筆記具部材において、成形物の表面に粒子の存在を感じさせることなく、アルミニウム板のような反射率の大きく、明度の高い金属光沢色を付与できる金属光沢調筆記具部材用樹脂組成物及びそれを用いた金属光沢調筆記具部材を提供する。
【解決手段】熱可塑性樹脂を80〜99.5重量%、平均粒子径が1〜25μmのアルミニウム粉を0.01〜10重量%、粒子径が5〜60μmのパール顔料を0.1〜10重量%配合してなる金属光沢調筆記具部材用樹脂組成物。前記アルミニウム粉とパール顔料が重量比率で1:1〜1:100の割合で配合される。前記金属光沢調筆記具部材用樹脂組成物を使用して金属光沢調筆記具部材を成形する。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は金属光沢調筆記具部材用樹脂組成物及びそれを用いた筆記具部材に関する。更に詳細には、明度の高い金属光沢色を呈する金属光沢調筆記具部材用樹脂組成物及びそれを用いた筆記具部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、金属光沢調の外観を有する筆記具部材は、成形された部材への金属粉やパール顔料を配合したインキの塗装、金属の蒸着やメッキ、金属蒸着フィルムからの転写や、金属粉やパール顔料を直接樹脂に練り込んだ後に成形することで製造されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−158196号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、塗装や金属の蒸着やメッキにより金属光沢を施した場合、製造工程が複雑となると共に、摩擦により金属光沢が剥がれてしまい商品価値が下がることがある。また、金属蒸着フィルムから転写する場合、種々の金属光沢色を施すことができるが、表面形状が凹凸を有するものには転写できないため、特定形状の部材でしか使用できない。
これに対して金属粉やパール顔料を直接樹脂に練り込んだ後に成形する方法においては、製造工程を複雑にすることなく、部材の形状を選ばずに安価に金属光沢を付与できるが、単に金属粉を配合しただけでは、成形物の表面で粒子の粗さが目立ったり、クロムメッキのような黒ずんだ金属光沢色となってしまい、アルミ板や銀紙のように見る角度を変えても黒ずんだ部分が生じにくい、所謂反射率の大きい白色の金属光沢を付与することは難しかった。
本発明は、特定の粒子径を有するアルミニウム粉とパール顔料を、特定比率で配合することにより、曲面が多く、製品寸法が小さい筆記具部材においても、成形物の表面に粒子の存在を感じさせることなく、アルミニウム板のような反射率が大きく明度の高い金属光沢を付与できる金属光沢調筆記具部材用樹脂組成物及び金属光沢調筆記具部材を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記問題を解決するものであって、少なくとも熱可塑性樹脂と、アルミニウム粉と、パール顔料とを含む金属光沢調筆記具部材用樹脂組成物であって、前記熱可塑性樹脂を80〜99.5重量%、平均粒径が1〜25μmのアルミニウム粉を0.01〜10重量%、粒子径が5〜60μmのパール顔料を0.1〜10重量%配合してなると共に、前記アルミニウム粉とパール顔料が重量比率で1:1〜1:100で配合されることを要件とする。更に、前記アルミニウム粉が、0.01〜0.45重量%配合されてなること、前記アルミニウム粉の平均粒子径が1〜9μmであること、前記パール顔料の粒子径が5〜30μmであることを要件とする。
更に、前記金属光沢調筆記具部材用樹脂組成物を用いて成形された金属光沢調筆記具部材であることを要件とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられるアルミニウム粉としては、平均粒子径が1〜25μmのものが用いられる。粒子径が25μmより大きいと目視により粒子が確認でき、成形物の表面に粒子の粗さやざらつきが感じられる。特に、製品寸法が小さく、平面部分をほとんど有さない筆記具用部材においては、粒子の粗さが目立ってしまうので好ましくない。
前記アルミニウム粉は、樹脂組成物全量中、0.01〜10%量部、好ましくは0.01〜0.45重%部配合することが好ましい。0.01重量%より少ないと金属光沢が得られ難く、10重量%を越えて添加すると樹脂の割合の減少により筆記具部材としての強度が得られ難く、嵌合部での破断やクラックが生じ易くなる。
【0007】
前記パール顔料としては、天然雲母、合成雲母、ガラス片、アルミナ等の表面に金属酸化物によるコーティングを施したものが用いられる。
前記金属酸化物としては、チタン、ジルコニウム、クロム、バナジウム、鉄等の金属酸化物を例示できる。
前記パール顔料は、粒子径が5〜60μm、好ましくは5〜30μmのものが用いられる。粒子径が60μmより大きいと筆記具部材の表面に粒子の粗さやざらつきが感じられ、5μmより小さいと筆記具部材に明度の高い金属光沢色を与え難くなる。
更に、前記パール顔料は、樹脂組成物全量中、0.1〜10重量%の範囲で配合される。0.1重量%より少ないと明度の高い金属光沢が筆記具部材の全面で得られ難く、10重量%を越えて添加すると樹脂量の減少により筆記具部材としての強度が得られ難く、嵌合部での破断やクラックが生じ易くなる。
【0008】
前記天然雲母の表面を金属酸化物で被覆したパール顔料としては、具体的には、メルク社製の商品名「イリオジン」品番:100(粒度分布10〜60μm:シルバー)、205(粒度分布10〜60μm:プラチナゴールド)、225(粒度分布10〜60μm:パールブルー)、235(粒度分布10〜60μm:パールグリーン)、エンゲルハード社製の商品名「ルミナカラーズ」品番:ルミナゴールド(粒度分布10〜48μm:金色)、ルミナレッド(粒度分布10〜48μm:メタリックレッド)、ルミナレッドブルー(粒度分布10〜48μm:メタリックブルー)、ルミナアクアブルー(粒度分布10〜48μm:メタリックブルー)、ルミナグリーン(粒度分布10〜48μm:メタリックグリーン)、ルミナターコイズ(粒度分布10〜48μm:メタリックグリーン)等を例示できる。
【0009】
前記合成雲母の表面を金属酸化物で被覆したパール顔料としては、具体的には、日本光研工業(株)製の商品名「アルティミカ」品番:SB−100(5〜30μm:銀色)、SD−100(10〜60μm:銀色)、SE−100(15〜100μm:銀色)、YB−100(5〜30μm:金色)、YD−100(10〜60μm:金色)、YE−100(15〜100μm:金色)、RD−100(10〜60μm:メタリックレッド)、RE−100(15〜100μm:メタリックレッド)、RBB−100(5〜30μm:メタリックパープル)、RBD−100(10〜60μm:メタリックパープル)、RBE−100(15〜100μm:メタリックパープル)、VB−100(5〜30μm:メタリックバイオレット)、VD−100(10〜60μm:メタリックバイオレット)、VE−100(15〜100μm:メタリックバイオレット)、BB−100(5〜30μm:メタリックブルー)、BD−100(10〜60μm:メタリックブルー)、BE−100(15〜100μm:メタリックブルー)、GB−100(5〜30μm:メタリックグリーン)、GD−100(10〜60μm:メタリックグリーン)、GE−100(15〜100μm:メタリックグリーン)等を例示できる。
【0010】
前記ガラス片の表面を金属酸化物で被覆したパール顔料としては、具体的には、鱗片状のガラス片を酸化チタンで被覆した日本板硝子(株)製の商品名「メタシャイン」品番:MC1040RS〔平均厚さ1μm、平均粒度40μm、銀色〕、MC1040RY〔平均厚さ1μm、平均粒度40μm、金色〕、MC1040RR〔平均厚さ1μm、平均粒度40μm、メタリックレッド〕、MC1040RB〔平均厚さ1μm、平均粒度40μm 、メタリックブルー〕、MC1040RG〔平均厚さ1μm、平均粒度40μm、メタリックグリーン〕、MC1020RS〔平均厚さ1μm、平均粒度20μm、銀色〕、MC1020RY〔平均厚さ1μm、平均粒度20μm、金色〕、MC1020RR〔平均厚さ1μm、平均粒度20μm、メタリックレッド〕、MC1020RB〔平均厚さ1μm、平均粒度20μm、メタリックブルー〕、ME2015PS〔平均厚さ2μm、平均粒度15μm、銀色〕、ME2025PS〔平均厚さ2μm、平均粒度25μm、銀色〕等を例示できる。
【0011】
前記アルミナの表面を金属酸化物で被覆したパール顔料としては、具体的には、薄片状酸化アルミニウムを芯物質とした、メルク社製の商品名「シラリック」品番:T50−10(10〜30μm:銀色)、T60−10WNT(10〜30μm:銀色)、T60−20WNT(10〜30μm:金色)、T60−24WNT(10〜30μm:メタリックグリーン)、T60−23WNT(10〜30μm:メタリックブルー)等を例示できる。
【0012】
前記アルミニウム粉及びパール顔料は、樹脂組成物中に配合される比率により明度の異なる金属光沢が得られ、重量比率で1:1〜1:100、好ましくは1:7〜1:100、更に好ましくは1:7〜1:50で配合することにより、筆記具部材にアルミニウム板のような明度の高い金属光沢色を与えることができる。
アルミニウム粉とパール顔料の重量比率において、1:100より大きいとアルミニウム粉による金属光沢が得られ難くなり、アルミニウム粉の比率がパール顔料の比率より多いと、明度の高い金属光沢色とはならず黒ずんだ金属光沢色となる。
また、前記アルミニウム粉及びパール顔料が、熱可塑性樹脂中に均一にブレンドされ、成形時に筆記具部材の表面近傍にも分散されることによって、筆記具部材の表面全体が均一に明度の高い金属光沢調色を発現する。
【0013】
前記熱可塑性樹脂としては、従来より汎用のものが一種、又は二種類以上用いられる。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、6−ナイロン、6,6−ナイロン、アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂、各種熱可塑性エラストマー等を挙げることができる。
【0014】
前記熱可塑性樹脂は、樹脂組成物全量中、80〜99.5重量%の割合で配合される。80重量%より少ないと筆記具部材としての強度が得られ難く、嵌合部での破断やクラックが生じ易くなり、また、99.5重量%より多いと筆記具部材全体での金属光沢が得られ難くなる。
【0015】
また、前記金属光沢調筆記具部材用樹脂組成物に、着色顔料等の汎用の着色材を添加することにより、筆記具部材全体を着色できる他、着色されたパール顔料を用いることにより、着色材を添加することなく筆記具部材全体を着色することができる。
【0016】
更に、前記金属光沢調筆記具部材用樹脂組成物には、分散剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、安定剤、ワックス類、老化防止剤等の各種添加剤を適宜配合することができる。
【0017】
前記金属光沢調筆記具部材用樹脂組成物を、ペレット、粉末等の形態とし、射出成形、押出成形、ブロー成形、注型成形等により成形することで、全面が均一に明度の高い金属光沢色を有する金属光沢調筆記具部材が得られる。
前記金属光沢調筆記具部材として、キャップ、軸筒、ペン芯、ペン先ホルダー、グリップ、頭冠、尾栓、クリップ等に使用できる。
【0018】
【実施例】
以下に実施例を示す。尚、実施例中の部は重量部である。
【0019】
実施例1
平均粒子径が5μmのアルミニウム粉0.3部、天然雲母を金属酸化物で被覆してなり、粒子径が5〜25μmのパール顔料(商品名:イリオジン120、メルク社製)2.4部(アルミニウム粉:パール顔料=1:8)、PPホモポリマー樹脂95.3部及び分散剤2部とを混合し、エクストルーダーにて230℃で溶融混練し、着色ペレットとした。
このペレットを筆記具のキャップ用の射出成形機にて、210〜230℃で成形し、直径12mmのキャップ用部材とした後、頭冠及びクリップをはめ込み、筆記具用キャップを得た。
得られた筆記具用キャップは良好な金属光沢を有し、アルミニウム板のような白銀色を呈した。
【0020】
実施例2
平均粒子径が5μmのアルミニウム粉0.1部、平均粒子径が20μmのアルミニウム粉0.1部、天然雲母を金属酸化物で被覆してなり、粒子径が10〜60μmのパール顔料(商品名:イリオジン100、メルク社製)1.5部(アルミニウム粉:パール顔料=1:7.5)、PPランダムコポリマー樹脂96.3部及び分散剤2部とを混合し、エクストルーダーにて200℃で溶融混練し、着色ペレットとした。
このペレットを筆記具のキャップ用の射出成形機にて、180〜200℃で成形し、直径12mmのキャップ用部材とした後、頭冠及びクリップをはめ込み、筆記具のキャップを得た。
得られた筆記具用キャップは良好な金属光沢を有し、アルミニウム板のような白銀色を呈した。
【0021】
実施例3
平均粒子径が20μmのアルミニウム粉0.1部、酸化アルミニウムを金属酸化物で被覆してなり、粒子径が10〜30μのパール顔料(商品名:シラリックT50−10、メルク社製)1.0部(アルミニウム粉:パール顔料=1:10)、アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂96.9部及び分散剤2部とを混合し、エクストルーダーにて240℃で溶融混練し、着色ペレットとした。
このペレットを筆記具の軸筒用の射出成形機にて、220〜240℃で成形し、筆記具の軸筒を得た。
得られた筆記具用軸筒は良好な金属光沢を有し、アルミニウム板のような白銀色を呈した。
【0022】
実施例4
平均粒子径が20μmのアルミニウム粉0.1部、天然雲母を金属酸化物で被覆してなり、粒子径が10〜48μmのパール顔料(商品名:ルミナゴールド、エンゲルハード社製)1.0部(アルミニウム粉:パール顔料=1:10)、PPホモポリマー樹脂96.9部及び分散剤2部とを混合し、エクストルーダーにて230℃で溶融混練し、着色ペレットとした。
このペレットを筆記具のキャップ用の射出成形機にて、210〜230℃で成形し、直径12mmのキャップ用部材とした後、頭冠及びクリップをはめ込み、筆記具のキャップを得た。
得られた筆記具用キャップは良好な金属光沢を有し、着色アルミニウムのようなゴールド色を呈した。
【0023】
実施例5
平均粒子径が5μmのアルミニウム粉0.1部、平均粒子径が20μmのアルミニウム粉0.1部、天然雲母を金属酸化物で被覆してなり、粒子径が10〜60μのパール顔料(商品名:イリオジン225、メルク社製)1.5部(アルミニウム粉:パール顔料=1:7.5)、PPホモポリマー樹脂96.3部及び分散剤2部とを混合し、エクストルーダーにて230℃で溶融混練し、着色ペレットとした。
このペレットを筆記具の軸筒用の射出成形機にて、270〜290℃で成形し、筆記具の軸筒を得た。
得られた筆記具用軸筒は良好な金属光沢を有し、明度の高いメタリックブルー色を呈した。
【0024】
実施例6
平均粒子径が5μmのアルミニウム粉0.2部、ガラスフレークを金属酸化物で被覆してなり、平均粒子径が25μmのパール顔料(商品名:メタシャインME2025PS、日本板硝子社製)2.0部(アルミニウム粉:パール顔料=1:10)、PPホモポリマー樹脂95.8部及び分散剤2部とを混合し、エクストルーダーにて230℃で溶融混練し、着色ペレットとした。
このペレットを筆記具のキャップ用の射出成形機にて、210〜230℃で成形し、直径12mmのキャップ用部材とした後、頭冠及びクリップをはめ込み、筆記具のキャップを得た。
得られた筆記具用キャップは良好な金属光沢を有し、アルミニウム板のような白銀色を呈した。
【0025】
比較例1
平均粒子径が40μmのアルミニウム粉0.3部、天然雲母を金属酸化物で被覆してなり、粒子径が5〜25μmのパール顔料(商品名:イリオジン120、メルク社製)2.4部(アルミニウム粉:パール顔料=1:8)、PPホモポリマー樹脂95.3部及び分散剤2部とを混合し、エクストルーダーにて230℃で溶融混練し、着色ペレットとした。
このペレットを筆記具のキャップ用の射出成形機にて、210〜230℃で成形し、直径12mmのキャップ用部材とした後、頭冠及びクリップをはめ込み、筆記具のキャップを得た。
得られた筆記具用キャップの表面は、アルミニウムの粒子が目視で確認でき、磨かれた金属のような滑らかさが無く、あたかも表面がざらついているように見え、筆記具としての高級感に乏しかった。
【0026】
比較例2
平均粒子径が5μmのアルミニウム粉0.15部、平均粒子径が20μmのアルミニウム粉0.15部、天然雲母を金属酸化物で被覆してなり、粒子径が10〜60μmのパール顔料(商品名:イリオジン100、メルク社製)0.2部(アルミニウム粉:パール顔料=1.5:1)、PPランダムコポリマー樹脂97.5部及び分散剤2部とを混合し、エクストルーダーにて200℃で溶融混練し、着色ペレットとした。
このペレットを筆記具のキャップ用の射出成形機にて、180〜200℃で成形し直径12mmのキャップ用部材とし、頭冠及びクリップをはめ込み筆記具のキャップを得た。
得られた筆記具用キャップの表面には強い金属光沢があるものの、光が反射しない部分では黒ずんだ色となり、アルミニウム板のような白銀色を呈することはなかった。
【0027】
比較例3
平均粒子径が20μmのアルミニウム粉0.4部、天然雲母を金属酸化物で被覆してなり、粒子径が10〜48μmのパール顔料(商品名:ルミナゴールド、エンゲルハード社製)0.2部(アルミニウム粉:パール顔料=2:1)、PPホモポリマー樹脂97.4部及び分散剤2部とを混合し、エクストルーダーにて230℃で溶融混練し、着色ペレットとした。
このペレットを筆記具のキャップ用の射出成形機にて、210〜230℃で成形し、直径12mmのキャップ用部材とした後、頭冠及びクリップをはめ込み、筆記具のキャップを得た。
得られた筆記具用キャップの表面には強い金属光沢があるものの、光が反射しない部分では黒ずんだ色となり、着色アルミニウムのような明度の高いゴールド色を呈さなかった。
【0028】
【発明の効果】
本発明の樹脂組成物を適用することにより、製品寸法が小さく、凹凸や曲面を有する筆記具部材に用いた場合においても、成形物の表面で金属粉の粒子の粗さが目立つことなく、アルミニウム板のように反射率が大きく明度の高い金属光沢を有する金属光沢調筆記具部材を得ることができる。

Claims (5)

  1. 少なくとも熱可塑性樹脂と、アルミニウム粉と、パール顔料とを含む金属光沢調筆記具部材用樹脂組成物であって、前記熱可塑性樹脂を80〜99.5重量%、平均粒子径が1〜25μmのアルミニウム粉を0.01〜10重量%、粒子径が5〜60μmのパール顔料を0.1〜10重量%配合してなると共に、前記アルミニウム粉とパール顔料が重量比率で1:1〜1:100で配合されることを特徴とする金属光沢調筆記具部材用樹脂組成物。
  2. 前記アルミニウム粉が、0.01〜0.45重量%配合されてなることを特徴とする請求項1記載の金属光沢調筆記具部材用樹脂組成物。
  3. 前記アルミニウム粉の平均粒子径が1〜9μmであることを特徴とする請求項1記載の金属光沢調筆記具部材用樹脂組成物。
  4. 前記パール顔料の粒子径が5〜30μmであることを特徴とする請求項3記載の金属光沢調筆記具部材用樹脂組成物。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の金属光沢調筆記具部材用樹脂組成物を用いて成形された金属光沢調筆記具部材。
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