JP2001158196A - ボールペン用キャップ及び塗布具用キャップ - Google Patents
ボールペン用キャップ及び塗布具用キャップInfo
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- JP2001158196A JP2001158196A JP2000219184A JP2000219184A JP2001158196A JP 2001158196 A JP2001158196 A JP 2001158196A JP 2000219184 A JP2000219184 A JP 2000219184A JP 2000219184 A JP2000219184 A JP 2000219184A JP 2001158196 A JP2001158196 A JP 2001158196A
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- Japan
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- cap
- pigment
- resin
- glass
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 全く新たな意匠効果を発揮すると共に、取り
違えが起こりにくいキャップの開発を課題とする。 【解決手段】 ガラスフレーク顔料を含む半透明のポリ
プロピレン樹脂組成物を原料として、射出成形によって
キャップを成形する。キャップ12内の最も奥部の中央
に、環状の突出部21が設けられ、別途成形されたペン
先保護部材(着色部材)22が挿入されている。ペン先
保護部材22は、シリコーンゴムで作られた球状体であ
りインキ筒17に内蔵されたインキと同一の色たる赤色
に着色されている。
違えが起こりにくいキャップの開発を課題とする。 【解決手段】 ガラスフレーク顔料を含む半透明のポリ
プロピレン樹脂組成物を原料として、射出成形によって
キャップを成形する。キャップ12内の最も奥部の中央
に、環状の突出部21が設けられ、別途成形されたペン
先保護部材(着色部材)22が挿入されている。ペン先
保護部材22は、シリコーンゴムで作られた球状体であ
りインキ筒17に内蔵されたインキと同一の色たる赤色
に着色されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールペン等に使
用されるキャップに関するものである。
用されるキャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボールペンの本体軸やキャップは、ポリ
プロピレン樹脂やポリスチレン樹脂等の熱可塑性樹脂を
原料とする射出成形によって成形されることが多い。実
用的な面から見れば、本体軸やキャップは、上記したポ
リプロピレン樹脂に老化防止剤等の機能上必要な添加剤
を加えて射出成形すれば十分な性能を発揮する。しかし
ながらポリプロピレン樹脂は、本来、乳白色半透明の樹
脂でありポリスチレン樹脂は無色透明な樹脂であるた
め、これらの樹脂をそのまま射出成形した成形品は、意
匠的な面白みに欠ける。そこで意匠的効果を発揮させる
ために、本体軸やキャップを成形する樹脂に赤や青等の
顔料を配合し、成形品を特定の色に着色する等の手段が
講じられる。また或いは、射出成形を行う際の樹脂ペレ
ットに、異なる色のものを混合し、成形品の表面に流れ
模様や斑模様を表出させる方法もある。さらに他の方策
として、アルミニウム等の金属粉を樹脂に混合し、メタ
リック調の成形品に仕上げる方策が知られている。
プロピレン樹脂やポリスチレン樹脂等の熱可塑性樹脂を
原料とする射出成形によって成形されることが多い。実
用的な面から見れば、本体軸やキャップは、上記したポ
リプロピレン樹脂に老化防止剤等の機能上必要な添加剤
を加えて射出成形すれば十分な性能を発揮する。しかし
ながらポリプロピレン樹脂は、本来、乳白色半透明の樹
脂でありポリスチレン樹脂は無色透明な樹脂であるた
め、これらの樹脂をそのまま射出成形した成形品は、意
匠的な面白みに欠ける。そこで意匠的効果を発揮させる
ために、本体軸やキャップを成形する樹脂に赤や青等の
顔料を配合し、成形品を特定の色に着色する等の手段が
講じられる。また或いは、射出成形を行う際の樹脂ペレ
ットに、異なる色のものを混合し、成形品の表面に流れ
模様や斑模様を表出させる方法もある。さらに他の方策
として、アルミニウム等の金属粉を樹脂に混合し、メタ
リック調の成形品に仕上げる方策が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ボールペンのキャップ
等に意匠的面白みを付加する方策としては、上記した様
な特定の一色に成形品を着色するか、斑模様にするとい
った方法、あるいはアルミニウム等の金属粉を配合する
方法しか採用されていない。そこで本出願人は、ボール
ペンのキャップ等に全く新たな意匠効果を発揮させるた
め、原料樹脂中にガラスフレーク顔料等を配合し、この
樹脂をもって軸等を射出成形する方法を発明し、出願し
た(特願平11−209607)。この発明によると、
キャップ及び本体軸は、特定の方向から観察したとき、
無数の微小な青みがかった色の点の輝きが認められ、こ
の様子は、あたかも高原の夜空のごとく、星を散りばめ
た様である。一方、キャップ等を光の入射方向から見る
と、微小な点の輝きは消え、通常のキャップの形状に戻
る。
等に意匠的面白みを付加する方策としては、上記した様
な特定の一色に成形品を着色するか、斑模様にするとい
った方法、あるいはアルミニウム等の金属粉を配合する
方法しか採用されていない。そこで本出願人は、ボール
ペンのキャップ等に全く新たな意匠効果を発揮させるた
め、原料樹脂中にガラスフレーク顔料等を配合し、この
樹脂をもって軸等を射出成形する方法を発明し、出願し
た(特願平11−209607)。この発明によると、
キャップ及び本体軸は、特定の方向から観察したとき、
無数の微小な青みがかった色の点の輝きが認められ、こ
の様子は、あたかも高原の夜空のごとく、星を散りばめ
た様である。一方、キャップ等を光の入射方向から見る
と、微小な点の輝きは消え、通常のキャップの形状に戻
る。
【0004】このように本出願人が先に出願した発明
は、従来に無い特有の視覚効果を発揮するものである
が、特有の効果を有する故に、従来技術には存在しなか
った問題点がある。その一つとして、上記した発明を応
用したキャップは、取り違え易く、誤って異なる本体軸
に装着してしまう懸念がある。すなわち前記した発明を
応用してボールペンを製造する場合、ボールペンに内蔵
したインキのイメージに合わせてボールペンの本体軸や
キャップに添加するガラスフレーク顔料等の配合を決め
る。例えば青色のボールペンであれば、星空をイメージ
して微小な点が青色に光るように本体軸やキャップの樹
脂配合を決める。また黄色であれば、南国をイメージし
て大きめの点が虹色に光るように本体軸やキャップの樹
脂配合を決める。
は、従来に無い特有の視覚効果を発揮するものである
が、特有の効果を有する故に、従来技術には存在しなか
った問題点がある。その一つとして、上記した発明を応
用したキャップは、取り違え易く、誤って異なる本体軸
に装着してしまう懸念がある。すなわち前記した発明を
応用してボールペンを製造する場合、ボールペンに内蔵
したインキのイメージに合わせてボールペンの本体軸や
キャップに添加するガラスフレーク顔料等の配合を決め
る。例えば青色のボールペンであれば、星空をイメージ
して微小な点が青色に光るように本体軸やキャップの樹
脂配合を決める。また黄色であれば、南国をイメージし
て大きめの点が虹色に光るように本体軸やキャップの樹
脂配合を決める。
【0005】ところが、上記した発明を応用したキャッ
プは、前記した様に特定の方向から観察したときには星
空の様に見えるが、他の特定の方向から観察すると旧来
のキャップと同様の形状に戻る。そのため特定の方向か
らキャップを観察すると、例えば青色のボールペン用の
キャップと黄色のボールペン用のキャップの見分けはつ
かない。そのため誤って異なるキャップを装着してしま
いがちである。もちろん誤ってキャップを装着すると、
本体軸との一体感が失われ、見栄えが悪い。そこで本発
明は、この問題を解決するため、樹脂中にガラスフレー
ク顔料等を配合したキャップを対象とし、これを改良し
て取り違えを未然に防止する方策の開発を課題とするも
のである。
プは、前記した様に特定の方向から観察したときには星
空の様に見えるが、他の特定の方向から観察すると旧来
のキャップと同様の形状に戻る。そのため特定の方向か
らキャップを観察すると、例えば青色のボールペン用の
キャップと黄色のボールペン用のキャップの見分けはつ
かない。そのため誤って異なるキャップを装着してしま
いがちである。もちろん誤ってキャップを装着すると、
本体軸との一体感が失われ、見栄えが悪い。そこで本発
明は、この問題を解決するため、樹脂中にガラスフレー
ク顔料等を配合したキャップを対象とし、これを改良し
て取り違えを未然に防止する方策の開発を課題とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そして上記した課題を解
決するための請求項1に記載の発明は、内側の奥部にペ
ン先を当接させるペン先保護部材が設けられたボールペ
ンのキャップにおいて、透明又は半透明であって、少な
くともガラスフレーク顔料、ガラスを銀又はニッケルに
よって被覆した顔料、ガラスをチタンによって被覆した
顔料、金属被覆無機顔料のいずれかを含む樹脂組成物を
素材として成形されているとともに、前記ペン先保護部
材が所定の色に着色されていることを特徴とするボール
ペン用キャップである。なお上記の文言中、「金属被覆
無機顔料」とは、金属及び金属酸化物のうち少なくとも
いずれか1つの物質が被覆された無機顔料を総称するも
のとして定義される。
決するための請求項1に記載の発明は、内側の奥部にペ
ン先を当接させるペン先保護部材が設けられたボールペ
ンのキャップにおいて、透明又は半透明であって、少な
くともガラスフレーク顔料、ガラスを銀又はニッケルに
よって被覆した顔料、ガラスをチタンによって被覆した
顔料、金属被覆無機顔料のいずれかを含む樹脂組成物を
素材として成形されているとともに、前記ペン先保護部
材が所定の色に着色されていることを特徴とするボール
ペン用キャップである。なお上記の文言中、「金属被覆
無機顔料」とは、金属及び金属酸化物のうち少なくとも
いずれか1つの物質が被覆された無機顔料を総称するも
のとして定義される。
【0007】上記した構成中、例えば「ガラスフレーク
顔料」を含有したキャップは、キャップの内部に鏡状の
物体が分散されるので、内部がキラキラと輝く。そのた
め従来技術の単一色のキャップや、流れ模様のキャップ
とは明らかに意匠効果が異なる。また特に本発明では、
ガラスが持つ高い表面平滑性により、従来のアルミニウ
ム粉を混合したメタリック調のキャップと比較して、よ
り強い光輝感のある視覚効果が発揮される。またガラス
を銀又はニッケルによって被覆した顔料を含む樹脂組成
物を成形した場合は、光の反射率が高く、輝きが強い。
さらにガラスをチタンによって被覆した顔料を含む樹脂
組成物を成形した場合は、光の干渉が生じ内部が特有の
色、又は虹色に輝く。また、上記の金属被覆無機顔料を
含有した樹脂組成物を成形したキャップも、無機顔料が
金属蒸着等で着色されているため、従来のアルミニウム
粉を混合したメタリック調のキャップと比較して、より
強い光輝感のある視覚効果が発揮される。また本発明の
ボールペン用キャップでは、前記した様にペン先保護部
材が所定の色に着色されている。加えて本発明のキャッ
プは、それ自体が透明又は半透明であるから、ペン先保
護部材は外から見え、その色を確認することができる。
そのため本発明のボールペン用キャップは、ペン先保護
部材が目印となるので、キャップの取り違えが少ない。
顔料」を含有したキャップは、キャップの内部に鏡状の
物体が分散されるので、内部がキラキラと輝く。そのた
め従来技術の単一色のキャップや、流れ模様のキャップ
とは明らかに意匠効果が異なる。また特に本発明では、
ガラスが持つ高い表面平滑性により、従来のアルミニウ
ム粉を混合したメタリック調のキャップと比較して、よ
り強い光輝感のある視覚効果が発揮される。またガラス
を銀又はニッケルによって被覆した顔料を含む樹脂組成
物を成形した場合は、光の反射率が高く、輝きが強い。
さらにガラスをチタンによって被覆した顔料を含む樹脂
組成物を成形した場合は、光の干渉が生じ内部が特有の
色、又は虹色に輝く。また、上記の金属被覆無機顔料を
含有した樹脂組成物を成形したキャップも、無機顔料が
金属蒸着等で着色されているため、従来のアルミニウム
粉を混合したメタリック調のキャップと比較して、より
強い光輝感のある視覚効果が発揮される。また本発明の
ボールペン用キャップでは、前記した様にペン先保護部
材が所定の色に着色されている。加えて本発明のキャッ
プは、それ自体が透明又は半透明であるから、ペン先保
護部材は外から見え、その色を確認することができる。
そのため本発明のボールペン用キャップは、ペン先保護
部材が目印となるので、キャップの取り違えが少ない。
【0008】また請求項2に記載の発明は、ペン先保護
部材は、ボールペンに内蔵されたインキと同じ色に着色
されていること特徴とする請求項1に記載のボールペン
用キャップである。
部材は、ボールペンに内蔵されたインキと同じ色に着色
されていること特徴とする請求項1に記載のボールペン
用キャップである。
【0009】本発明のボールペン用キャップは、ボール
ペンに内蔵されたインキと同じ色に着色されているの
で、本体側との関連がより明確である。
ペンに内蔵されたインキと同じ色に着色されているの
で、本体側との関連がより明確である。
【0010】上記した「ガラスフレーク顔料」「ガラス
を銀又はニッケルによって被覆した顔料」「ガラスをチ
タンによって被覆した顔料」は、いずれもガラスの表面
に被覆を有するものであるが、ガラス表面の被覆の厚さ
を所定の範囲とすることにより、被覆面で反射する光
と、ガラス表面で反射する光が干渉し、特有の色や虹色
を発する。この作用は、特に「ガラスをチタンによって
被覆した顔料」を採用する場合に顕著である。そのため
これらを含む樹脂組成物を成形したキャップは、その内
部が特有の色又は虹色に輝く。また金属被覆無機顔料に
ついても、被覆の厚さを所定の範囲とすることにより、
被覆面で反射する光と、無機顔料の表面で反射する光が
干渉し、特有の色や虹色を発する場合がある。
を銀又はニッケルによって被覆した顔料」「ガラスをチ
タンによって被覆した顔料」は、いずれもガラスの表面
に被覆を有するものであるが、ガラス表面の被覆の厚さ
を所定の範囲とすることにより、被覆面で反射する光
と、ガラス表面で反射する光が干渉し、特有の色や虹色
を発する。この作用は、特に「ガラスをチタンによって
被覆した顔料」を採用する場合に顕著である。そのため
これらを含む樹脂組成物を成形したキャップは、その内
部が特有の色又は虹色に輝く。また金属被覆無機顔料に
ついても、被覆の厚さを所定の範囲とすることにより、
被覆面で反射する光と、無機顔料の表面で反射する光が
干渉し、特有の色や虹色を発する場合がある。
【0011】「ガラスフレーク顔料」「ガラスをチタン
によって被覆した顔料」「ガラスを銀又はニッケルによ
って被覆した顔料」を採用する場合、ガラス表面の被覆
の厚さを所定の範囲とすることにより、顔料の被覆は光
の一部が透過可能となる。その結果、顔料は鏡の様に光
を反射するが、ある程度の光の透過性が確保される。そ
のためこの性質を持つ顔料を含むキャップは、透過する
光に透かして見たとき、ガラスフレーク顔料等の存在に
気づかない。そして逆に反射する光でキャップを見る
と、強い光輝感を感じる。
によって被覆した顔料」「ガラスを銀又はニッケルによ
って被覆した顔料」を採用する場合、ガラス表面の被覆
の厚さを所定の範囲とすることにより、顔料の被覆は光
の一部が透過可能となる。その結果、顔料は鏡の様に光
を反射するが、ある程度の光の透過性が確保される。そ
のためこの性質を持つ顔料を含むキャップは、透過する
光に透かして見たとき、ガラスフレーク顔料等の存在に
気づかない。そして逆に反射する光でキャップを見る
と、強い光輝感を感じる。
【0012】この理由は定かではないが、概ね以下の通
りであると推測される。すなわち本発明のキャップは、
ガラスを金属や金属酸化物によって被覆した顔料を含む
樹脂組成物を原料とするから、例えば射出成形によって
成形すると、図1(a)の様にキャップ1内で顔料2が
一定の方向に配向する。ここで仮にA方向の様にキャッ
プ1の側面からから光が当たった場合であって、反対側
の側面たるC方向から成形品1を観察したとすると、光
は顔料2の鏡的表面で反射し、輝いて見える。また薄膜
厚さによっては、干渉して青等の特定の色または虹色に
輝く。これに対してA方向から光が当たった場合であっ
て、光の入射方向と同じA方向からキャップ1を観察し
た場合は、光は図1(b)の様に顔料2の表面で反射し
て入射方向と反対側に進行するので、使用者の視線方向
(A方向)には光は戻らない。そのためA方向から光が
当たった場合であって、光の入射方向と同じA方向から
成形品1を観察した場合は、ガラスフレーク顔料2等の
存在に気づかない。これと同様に、B方向の様に成形品
1の正面から光が当たった場合であって、同じく正面の
B方向から観察した場合は、光は顔料2の鏡的表面で反
射し、輝いて見える。次に光が正面のB方向から当たっ
た場合であって、その透過方向(D)からキャップ1を
観察すると、図1(d)の様に光は顔料2を透過し、光
だけが見える。この場合も、ガラスフレーク顔料等の存
在に気づかない。このようにガラス表面の被覆を特定の
厚さとすることにより、特有の作用が発揮される。この
作用効果は、金属被覆無機顔料を採用する場合について
も、無機顔料と被覆の種類およびその厚さを適宜選定す
ることにより、発揮しうる。
りであると推測される。すなわち本発明のキャップは、
ガラスを金属や金属酸化物によって被覆した顔料を含む
樹脂組成物を原料とするから、例えば射出成形によって
成形すると、図1(a)の様にキャップ1内で顔料2が
一定の方向に配向する。ここで仮にA方向の様にキャッ
プ1の側面からから光が当たった場合であって、反対側
の側面たるC方向から成形品1を観察したとすると、光
は顔料2の鏡的表面で反射し、輝いて見える。また薄膜
厚さによっては、干渉して青等の特定の色または虹色に
輝く。これに対してA方向から光が当たった場合であっ
て、光の入射方向と同じA方向からキャップ1を観察し
た場合は、光は図1(b)の様に顔料2の表面で反射し
て入射方向と反対側に進行するので、使用者の視線方向
(A方向)には光は戻らない。そのためA方向から光が
当たった場合であって、光の入射方向と同じA方向から
成形品1を観察した場合は、ガラスフレーク顔料2等の
存在に気づかない。これと同様に、B方向の様に成形品
1の正面から光が当たった場合であって、同じく正面の
B方向から観察した場合は、光は顔料2の鏡的表面で反
射し、輝いて見える。次に光が正面のB方向から当たっ
た場合であって、その透過方向(D)からキャップ1を
観察すると、図1(d)の様に光は顔料2を透過し、光
だけが見える。この場合も、ガラスフレーク顔料等の存
在に気づかない。このようにガラス表面の被覆を特定の
厚さとすることにより、特有の作用が発揮される。この
作用効果は、金属被覆無機顔料を採用する場合について
も、無機顔料と被覆の種類およびその厚さを適宜選定す
ることにより、発揮しうる。
【0013】この点に注目した請求項3に記載の発明
は、顔料の被覆の厚さが干渉色となる厚さであることを
特徴とする請求項1又は2に記載のボールペン用キャッ
プである。
は、顔料の被覆の厚さが干渉色となる厚さであることを
特徴とする請求項1又は2に記載のボールペン用キャッ
プである。
【0014】また請求項4に記載の発明は、顔料の被覆
は光の一部が透過可能であることを特徴とする請求項1
乃至3のいずれかに記載のボールペン用キャップであ
る。
は光の一部が透過可能であることを特徴とする請求項1
乃至3のいずれかに記載のボールペン用キャップであ
る。
【0015】上記した発明の主要構成は、万年筆やライ
ンマーカ等のボールペン以外の塗布具にも応用すること
ができる。万年筆等を対象とする発明は、塗布具のキャ
ップにおいて、透明又は半透明であって、少なくともガ
ラスフレーク顔料、ガラスを銀又はニッケルによって被
覆した顔料、ガラスをチタンによって被覆した顔料、金
属被覆無機顔料のいずれかを含む樹脂組成物を素材とし
て成形されているとともに、内側に所定の色に着色され
た着色部材が設けられていることを特徴とする塗布具用
キャップである。
ンマーカ等のボールペン以外の塗布具にも応用すること
ができる。万年筆等を対象とする発明は、塗布具のキャ
ップにおいて、透明又は半透明であって、少なくともガ
ラスフレーク顔料、ガラスを銀又はニッケルによって被
覆した顔料、ガラスをチタンによって被覆した顔料、金
属被覆無機顔料のいずれかを含む樹脂組成物を素材とし
て成形されているとともに、内側に所定の色に着色され
た着色部材が設けられていることを特徴とする塗布具用
キャップである。
【0016】前記したガラスフレーク顔料、ガラスを銀
又はニッケルによって被覆した顔料、ガラスをチタンに
よって被覆した顔料、或いは金属被覆無機顔料はいずれ
も粒子が偏平形状を有し、個々にばらつきを有する。こ
のため、粒子の大きさを表すには、平均の粒子径やメジ
アンの粒子径を用いるのが適切である。本発明のボール
ペン或いは塗布具用キャップの樹脂成形品に含有される
顔料の平均粒径は5.0〜500μmが好適である。顔
料の平均粒径が5.0μm未満の場合は、フレーク粒子
が小さすぎるため光輝性が劣る。また顔料の平均粒径が
500μmを超えると樹脂中への分散性が劣る。
又はニッケルによって被覆した顔料、ガラスをチタンに
よって被覆した顔料、或いは金属被覆無機顔料はいずれ
も粒子が偏平形状を有し、個々にばらつきを有する。こ
のため、粒子の大きさを表すには、平均の粒子径やメジ
アンの粒子径を用いるのが適切である。本発明のボール
ペン或いは塗布具用キャップの樹脂成形品に含有される
顔料の平均粒径は5.0〜500μmが好適である。顔
料の平均粒径が5.0μm未満の場合は、フレーク粒子
が小さすぎるため光輝性が劣る。また顔料の平均粒径が
500μmを超えると樹脂中への分散性が劣る。
【0017】また、前記顔料は、樹脂成形品に使用する
樹脂組成物の全量中0.5〜10.0重量%含まれてい
ることが好ましい。顔料が樹脂組成物の全量中0.5重
量%未満の場合は光輝性が充分でない。顔料が樹脂組成
物の全量中10.0重量%を超えると、樹脂の流動性が
劣り成形性が低下すると共に、樹脂成形品の全域が顔料
で埋まり透過性が低減する。顔料の最適配合量は1.0
〜5.0重量%である。
樹脂組成物の全量中0.5〜10.0重量%含まれてい
ることが好ましい。顔料が樹脂組成物の全量中0.5重
量%未満の場合は光輝性が充分でない。顔料が樹脂組成
物の全量中10.0重量%を超えると、樹脂の流動性が
劣り成形性が低下すると共に、樹脂成形品の全域が顔料
で埋まり透過性が低減する。顔料の最適配合量は1.0
〜5.0重量%である。
【0018】また、前記顔料の粒子の平均厚さは5μm
以下が好ましい。前記顔料では個々の粒子は種々の形状
のものを含むが、粒子の厚さは比較的揃えられている。
顔料粒子の平均厚さが5μmを超えると、個々の顔料粒
子が大きくなり、分散性が悪くなる。また平均厚さ5μ
mを超えるものを使用すると樹脂成形品中の粒子の個数
が少ないものとなり、光輝感が減少する。平均厚さが5
μmを超えるものを採用するためには、顔料の配合量
(顔料の重量%)を多くする必要があるが、望ましい光
輝感を得るためには相当に多量に顔料を配合する必要が
あり、顔料が過多となって、ますます分散が悪いものと
なる。また平均厚さが5μmを超えるものを使用し、か
つ多量に顔料を配合すると成形品がメタリック調とな
り、前記した様な光の干渉が生じない。粒子の平均厚さ
が5μm以下の場合、平均厚さに応じて樹脂組成物への
配合量を調整すれば良い。則ち、配合量が同一の場合、
平均厚さが小さいほど樹脂成型品に含まれる粒子数が増
して光輝感が減少する。そこで、顔料粒子の平均厚さに
応じて配合量を調整することにより、充分な光輝感を発
現させることが可能である。
以下が好ましい。前記顔料では個々の粒子は種々の形状
のものを含むが、粒子の厚さは比較的揃えられている。
顔料粒子の平均厚さが5μmを超えると、個々の顔料粒
子が大きくなり、分散性が悪くなる。また平均厚さ5μ
mを超えるものを使用すると樹脂成形品中の粒子の個数
が少ないものとなり、光輝感が減少する。平均厚さが5
μmを超えるものを採用するためには、顔料の配合量
(顔料の重量%)を多くする必要があるが、望ましい光
輝感を得るためには相当に多量に顔料を配合する必要が
あり、顔料が過多となって、ますます分散が悪いものと
なる。また平均厚さが5μmを超えるものを使用し、か
つ多量に顔料を配合すると成形品がメタリック調とな
り、前記した様な光の干渉が生じない。粒子の平均厚さ
が5μm以下の場合、平均厚さに応じて樹脂組成物への
配合量を調整すれば良い。則ち、配合量が同一の場合、
平均厚さが小さいほど樹脂成型品に含まれる粒子数が増
して光輝感が減少する。そこで、顔料粒子の平均厚さに
応じて配合量を調整することにより、充分な光輝感を発
現させることが可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】(ガラスフレーク顔料)本発明で
用いられるガラスフレーク顔料は、フレーク状ガラスが
金属又は金属酸化物などで被覆された構造からなり、光
輝感を有する顔料として定義される。一例を挙げれば、
フレーク状ガラスが無電解メッキ法により金属で被覆さ
れたガラスフレーク顔料を使用することができる。例え
ば、銀で被覆された日本板硝子株式会社製の商品名「メ
タシャインRCFSX−5480PS」、「メタシャイ
ンRCFSX−5230PS」、「メタシャインRCF
SX−5150PS」(以上 同社コード9023〜9
025)、「メタシャインRCFSX−5090PS0
2」、「メタシャインRCFSX−5090PS0
6」、「メタシャインRCFSX−5030PS」を例
示することができる。また同じく日本板硝子株式会社製
であって、ニッケルで被覆されたガラスフレーク顔料、
商品名「メタシャインRCFSX−5480NS 又は
同NB」、「メタシャインRCFSX−5230NS又
は同NB」、「メタシャインRCFSX−5150NS
又は同NB」、「メタシャインRCFSX−5090
NS又は同NB」、「メタシャインRCFSX−503
0NS 又は同NB」(以上同社コード9041〜90
45 9050〜9054)が採用可能である。さらに
チタンで被覆されたガラスフレーク顔料、商品名「メタ
シャインRCFSX−5090RC」(同社コード80
52,8053 8069〜8071)が採用可能であ
る。なお、チタンで被覆されたガラスフレーク顔料とし
て例示したものは、いずれも干渉効果があり、キャップ
中で特有の色又は虹色に輝く。
用いられるガラスフレーク顔料は、フレーク状ガラスが
金属又は金属酸化物などで被覆された構造からなり、光
輝感を有する顔料として定義される。一例を挙げれば、
フレーク状ガラスが無電解メッキ法により金属で被覆さ
れたガラスフレーク顔料を使用することができる。例え
ば、銀で被覆された日本板硝子株式会社製の商品名「メ
タシャインRCFSX−5480PS」、「メタシャイ
ンRCFSX−5230PS」、「メタシャインRCF
SX−5150PS」(以上 同社コード9023〜9
025)、「メタシャインRCFSX−5090PS0
2」、「メタシャインRCFSX−5090PS0
6」、「メタシャインRCFSX−5030PS」を例
示することができる。また同じく日本板硝子株式会社製
であって、ニッケルで被覆されたガラスフレーク顔料、
商品名「メタシャインRCFSX−5480NS 又は
同NB」、「メタシャインRCFSX−5230NS又
は同NB」、「メタシャインRCFSX−5150NS
又は同NB」、「メタシャインRCFSX−5090
NS又は同NB」、「メタシャインRCFSX−503
0NS 又は同NB」(以上同社コード9041〜90
45 9050〜9054)が採用可能である。さらに
チタンで被覆されたガラスフレーク顔料、商品名「メタ
シャインRCFSX−5090RC」(同社コード80
52,8053 8069〜8071)が採用可能であ
る。なお、チタンで被覆されたガラスフレーク顔料とし
て例示したものは、いずれも干渉効果があり、キャップ
中で特有の色又は虹色に輝く。
【0020】また、フレーク状ガラスがスパッタリング
法により金属で被覆されたガラスフレーク顔料も使用す
ることができる。例えば、銀で被覆された東洋アルミニ
ウム社製の商品名「クリスタルカラーGF2125」、
「クリスタルカラーGF2125−M」、「クリスタル
カラーGF2140」、「クリスタルカラーGF214
0−M」がある。また、ニッケル・クロム・モリブデン
で被覆された同社製の商品名「クリスタルカラーGF2
525」、「クリスタルカラーGF2525−M」、
「クリスタルカラーGF2540」、「クリスタルカラ
ーGF2540−M」がある。また、真鍮で被覆された
同社製の商品名「GF250」、銀合金で被覆された同
社製の商品名「GF1345」、チタンで被覆された同
社製の商品名「GF1445」がある。
法により金属で被覆されたガラスフレーク顔料も使用す
ることができる。例えば、銀で被覆された東洋アルミニ
ウム社製の商品名「クリスタルカラーGF2125」、
「クリスタルカラーGF2125−M」、「クリスタル
カラーGF2140」、「クリスタルカラーGF214
0−M」がある。また、ニッケル・クロム・モリブデン
で被覆された同社製の商品名「クリスタルカラーGF2
525」、「クリスタルカラーGF2525−M」、
「クリスタルカラーGF2540」、「クリスタルカラ
ーGF2540−M」がある。また、真鍮で被覆された
同社製の商品名「GF250」、銀合金で被覆された同
社製の商品名「GF1345」、チタンで被覆された同
社製の商品名「GF1445」がある。
【0021】本発明ではガラスフレーク顔料の平均粒径
は5.0〜500μmが好適である。ガラスフレーク顔
料の平均粒径が5.0μm未満の場合は、フレーク粒子
が小さすきるため光輝性が劣り、また500μmを超え
ると樹脂中への分散性が劣る。
は5.0〜500μmが好適である。ガラスフレーク顔
料の平均粒径が5.0μm未満の場合は、フレーク粒子
が小さすきるため光輝性が劣り、また500μmを超え
ると樹脂中への分散性が劣る。
【0022】本発明のガラスフレーク顔料は、キャップ
の成形に使用する樹脂組成物の全量中0.5〜10重量
%含まれていることが好ましい。上記ガラスフレーク顔
料が樹脂組成物全量中0.5重量%未満の場合は光輝性
が充分でない。ガラスフレーク顔料が成形品を成形する
樹脂組成物の全量中10重量%を超えると、キャップの
全域がガラスフレーク顔料で埋まってしまい、ペン先保
護部材や着色部材が外から見えなくなってしまう。ガラ
スフレーク顔料の最適配合量は1.0〜5重量%であ
る。
の成形に使用する樹脂組成物の全量中0.5〜10重量
%含まれていることが好ましい。上記ガラスフレーク顔
料が樹脂組成物全量中0.5重量%未満の場合は光輝性
が充分でない。ガラスフレーク顔料が成形品を成形する
樹脂組成物の全量中10重量%を超えると、キャップの
全域がガラスフレーク顔料で埋まってしまい、ペン先保
護部材や着色部材が外から見えなくなってしまう。ガラ
スフレーク顔料の最適配合量は1.0〜5重量%であ
る。
【0023】また、ガラスフレーク顔料の粒子の平均厚
さは5μm以下が好ましい。顔料粒子の平均厚さが5μ
mを超えると個々の顔料粒子が大きくなり、光輝感が減
少し分散性が悪くなると共に、前記した様な光の干渉が
生じない。顔料の粒子の平均厚さが5μm以下の場合、
顔料粒子の平均厚さに応じて顔料の配合量を調整するこ
とにより、充分な光輝感を発現させることが可能であ
る。
さは5μm以下が好ましい。顔料粒子の平均厚さが5μ
mを超えると個々の顔料粒子が大きくなり、光輝感が減
少し分散性が悪くなると共に、前記した様な光の干渉が
生じない。顔料の粒子の平均厚さが5μm以下の場合、
顔料粒子の平均厚さに応じて顔料の配合量を調整するこ
とにより、充分な光輝感を発現させることが可能であ
る。
【0024】(金属被覆無機顔料)本発明で用いる金属
被覆無機顔料は、例えば金属蒸着等で金属及び又は金属
酸化物が被覆された無機顔料として構成されている。一
例を挙げれば、酸化鉄(III )が被覆されたアルミニウ
ムを用いることができる。例えばBASF株式会社製の
商品名「Paliocrom Gold L2000/L2002」、「Paliocrom
Gold L2020/L2022」、「Paliocrom Gold L2025」、「Pa
liocrom Gold L2800」がある。また酸化鉄(III )が被
覆された雲母を用いることができる。例えばBASF株
式会社製の商品名「Paliocrom Red Gold L2500」、「Pa
liocrom Red L4000」がある。また、アルミ−マンガン
被覆の雲母状酸化鉄(III )を用いることができる。例
えばBASF株式会社製の商品名「Paliocrom Copper L
3000」及び「Paliocrom Copper L3001」がある。また、
還元二酸化チタンが被覆された雲母を用いることができ
る。例えばBASF株式会社製の商品名「Paliocrom Bl
ue Silver L6000 」、「Paliocrom BlueSilver L6001
」がある。また、二酸化チタンが被覆された雲母も用
いることができる。
被覆無機顔料は、例えば金属蒸着等で金属及び又は金属
酸化物が被覆された無機顔料として構成されている。一
例を挙げれば、酸化鉄(III )が被覆されたアルミニウ
ムを用いることができる。例えばBASF株式会社製の
商品名「Paliocrom Gold L2000/L2002」、「Paliocrom
Gold L2020/L2022」、「Paliocrom Gold L2025」、「Pa
liocrom Gold L2800」がある。また酸化鉄(III )が被
覆された雲母を用いることができる。例えばBASF株
式会社製の商品名「Paliocrom Red Gold L2500」、「Pa
liocrom Red L4000」がある。また、アルミ−マンガン
被覆の雲母状酸化鉄(III )を用いることができる。例
えばBASF株式会社製の商品名「Paliocrom Copper L
3000」及び「Paliocrom Copper L3001」がある。また、
還元二酸化チタンが被覆された雲母を用いることができ
る。例えばBASF株式会社製の商品名「Paliocrom Bl
ue Silver L6000 」、「Paliocrom BlueSilver L6001
」がある。また、二酸化チタンが被覆された雲母も用
いることができる。
【0025】上記の金属被覆無機顔料の平均粒径も、ガ
ラスフレーク顔料と同様に、5.0〜500μmが好適
である。平均粒径が5.0μm未満の場合は、上記の無
機顔料粒子が小さ過ぎるため光輝性が劣り、また500
μmを超えると樹脂中への分散性が劣る。
ラスフレーク顔料と同様に、5.0〜500μmが好適
である。平均粒径が5.0μm未満の場合は、上記の無
機顔料粒子が小さ過ぎるため光輝性が劣り、また500
μmを超えると樹脂中への分散性が劣る。
【0026】金属被覆無機顔料の配合量も、ガラスフレ
ーク顔料と同様に、キャップを成形する樹脂組成物の全
量中0.5〜10重量%含まれていることが好ましい。
上記の無機顔料が樹脂組成物の全量中0.5重量%未満
の場合は光輝性が充分でない。上記の無機顔料が樹脂組
成物の全量中10重量%を超えると、キャップの全域が
無機顔料で埋まってしまい、ペン先保護部材や着色部材
が外から見えなくなってしまう。上記の無機顔料の最適
配合量は1〜5重量%である。また、金属被覆無機顔料
の粒子の平均厚さもガラスフレーク顔料と同様に5μm
以下が好ましい。顔料粒子の平均厚さが5μmを超える
と個々の顔料粒子が大きくなり、光輝感が減少し分散性
が悪くなると共に、前記した様な光の干渉が生じない。
金属被覆無機顔料の粒子の平均厚さが5μm以下の場
合、顔料粒子の平均厚さに応じて顔料の配合量を調整す
ることにより、充分な光輝感を発現させることが可能で
ある。
ーク顔料と同様に、キャップを成形する樹脂組成物の全
量中0.5〜10重量%含まれていることが好ましい。
上記の無機顔料が樹脂組成物の全量中0.5重量%未満
の場合は光輝性が充分でない。上記の無機顔料が樹脂組
成物の全量中10重量%を超えると、キャップの全域が
無機顔料で埋まってしまい、ペン先保護部材や着色部材
が外から見えなくなってしまう。上記の無機顔料の最適
配合量は1〜5重量%である。また、金属被覆無機顔料
の粒子の平均厚さもガラスフレーク顔料と同様に5μm
以下が好ましい。顔料粒子の平均厚さが5μmを超える
と個々の顔料粒子が大きくなり、光輝感が減少し分散性
が悪くなると共に、前記した様な光の干渉が生じない。
金属被覆無機顔料の粒子の平均厚さが5μm以下の場
合、顔料粒子の平均厚さに応じて顔料の配合量を調整す
ることにより、充分な光輝感を発現させることが可能で
ある。
【0027】本発明に採用される樹脂としては、射出成
形や押し出し成形が可能な熱可塑性樹脂のいずれもが使
用可能である。具体的には、ポリエチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、メタク
リル樹脂、塩化ビニール樹脂、ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、AS樹
脂、EVA樹脂、セルロースアセテート樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、
変成ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリサンフォン樹
脂等が挙げられる。この中でも樹脂は、無色透明又は、
白色の半透明であることがより望ましく、ポリエチレン
樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS
樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニール樹脂、ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹
脂、セルロースアセテート樹脂が推奨される樹脂であ
る。
形や押し出し成形が可能な熱可塑性樹脂のいずれもが使
用可能である。具体的には、ポリエチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、メタク
リル樹脂、塩化ビニール樹脂、ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、AS樹
脂、EVA樹脂、セルロースアセテート樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、
変成ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリサンフォン樹
脂等が挙げられる。この中でも樹脂は、無色透明又は、
白色の半透明であることがより望ましく、ポリエチレン
樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS
樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニール樹脂、ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹
脂、セルロースアセテート樹脂が推奨される樹脂であ
る。
【0028】(その他の添加物)なお、本発明において
はその他必要に応じて、成形する樹脂組成物中に耐候性
安定剤、耐熱安定剤、帯電防止剤、発泡剤、離型剤、滑
剤、核剤、可塑剤、老化防止剤、塩酸吸収剤、酸化防止
剤等を添加することができる。また他の顔料を添加する
こともできる。ただし、顔料は、キャップが全体として
不透明とならない程度の配合量に止めることが望まし
い。
はその他必要に応じて、成形する樹脂組成物中に耐候性
安定剤、耐熱安定剤、帯電防止剤、発泡剤、離型剤、滑
剤、核剤、可塑剤、老化防止剤、塩酸吸収剤、酸化防止
剤等を添加することができる。また他の顔料を添加する
こともできる。ただし、顔料は、キャップが全体として
不透明とならない程度の配合量に止めることが望まし
い。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
2は、本発明の実施例のキャップを装着したボールペン
の分解斜視図及びキャップの断面図である。図3は、本
発明の実施例のキャップをボールペンに装着した際の断
面図及びキャップ自身の平面図である。図4は、本発明
の他の実施例のキャップの断面図及びキャップ自身の平
面図である。
2は、本発明の実施例のキャップを装着したボールペン
の分解斜視図及びキャップの断面図である。図3は、本
発明の実施例のキャップをボールペンに装着した際の断
面図及びキャップ自身の平面図である。図4は、本発明
の他の実施例のキャップの断面図及びキャップ自身の平
面図である。
【0030】本実施例のボールペン(塗布具)10は、
本体部11とキャップ12によって構成されている。そ
してさらに本体部11は、本体軸15とインキ芯16に
よって構成される。ここでインキ芯16は、公知の水性
ボールペンと同一の構成を持ち、インキ筒17とペン先
チップ18が先栓19を介して接続されたものである。
そしてインキ筒17には、例えば赤色の水性ゲルインキ
が内蔵されている。
本体部11とキャップ12によって構成されている。そ
してさらに本体部11は、本体軸15とインキ芯16に
よって構成される。ここでインキ芯16は、公知の水性
ボールペンと同一の構成を持ち、インキ筒17とペン先
チップ18が先栓19を介して接続されたものである。
そしてインキ筒17には、例えば赤色の水性ゲルインキ
が内蔵されている。
【0031】本体軸15とキャップ12は、半透明な樹
脂を素材として射出成形されたものであり、その樹脂に
は本発明に特有の顔料が配合されている。すなわち本体
軸15とキャップ12は、樹脂としてポリプロピレン
(商品名 MG03B 日本ポリケム株式会社製)を採
用し、この樹脂に全体の1重量%に相当するガラスフレ
ーク顔料(商品名 RCFSX5090RC 品番80
69 日本板硝子株式会社製、チタン被覆 平均粒径約
90μm)を配合し、これを計量後ブレンダーで混合
し、さらに押出機で溶融混練りしてペレット化し、さら
にこれを射出成形して成形したものである。
脂を素材として射出成形されたものであり、その樹脂に
は本発明に特有の顔料が配合されている。すなわち本体
軸15とキャップ12は、樹脂としてポリプロピレン
(商品名 MG03B 日本ポリケム株式会社製)を採
用し、この樹脂に全体の1重量%に相当するガラスフレ
ーク顔料(商品名 RCFSX5090RC 品番80
69 日本板硝子株式会社製、チタン被覆 平均粒径約
90μm)を配合し、これを計量後ブレンダーで混合
し、さらに押出機で溶融混練りしてペレット化し、さら
にこれを射出成形して成形したものである。
【0032】本体軸15の形状は、公知のそれと同様の
筒状体である。キャップ12は、頂部が球面状をしてお
り、外部にはクリップ20が一体的に設けられている。
またキャップ12内の最も奥部には、図2,3の様に周
辺から中央に向かって伸びる4個のリブ21が設けられ
ている。リブ21は、いずれも同一形状であり、開口寄
りの部位が斜めに成形されている。またリブ21は、い
ずれも中心部には至らない。そのためキャップ12内の
最も奥部には、4個のリブ21の側面で囲まれた空間2
3に、別途成形されたペン先保護部材(着色部材)22
が挿入されている。ペン先保護部材22は、シリコーン
ゴム等の弾性体で作られた球状体であり、図3の様にキ
ャップ12がボールペンの本体部11に装着された際
に、ペン先チップ18の先端が当接し、ペン先を保護す
ると共に、ペン先からインキが蒸発することを防止す
る。
筒状体である。キャップ12は、頂部が球面状をしてお
り、外部にはクリップ20が一体的に設けられている。
またキャップ12内の最も奥部には、図2,3の様に周
辺から中央に向かって伸びる4個のリブ21が設けられ
ている。リブ21は、いずれも同一形状であり、開口寄
りの部位が斜めに成形されている。またリブ21は、い
ずれも中心部には至らない。そのためキャップ12内の
最も奥部には、4個のリブ21の側面で囲まれた空間2
3に、別途成形されたペン先保護部材(着色部材)22
が挿入されている。ペン先保護部材22は、シリコーン
ゴム等の弾性体で作られた球状体であり、図3の様にキ
ャップ12がボールペンの本体部11に装着された際
に、ペン先チップ18の先端が当接し、ペン先を保護す
ると共に、ペン先からインキが蒸発することを防止す
る。
【0033】そして本実施例では、特にペン先保護部材
22が特有の色に着色されている。より具体的には、ペ
ン先保護部材22は、インキ筒17に内蔵されたインキ
と同一の色たる赤色に着色されている。なおここで同一
の色とは、スペクトルが全く同一という意味ではなく、
赤、青、黄色といった色相の範疇が同一である趣旨であ
る。
22が特有の色に着色されている。より具体的には、ペ
ン先保護部材22は、インキ筒17に内蔵されたインキ
と同一の色たる赤色に着色されている。なおここで同一
の色とは、スペクトルが全く同一という意味ではなく、
赤、青、黄色といった色相の範疇が同一である趣旨であ
る。
【0034】本実施例のキャップ12は、半透明の樹脂
を素材とし、内部に配された球状のペン先保護部材22
が赤色に着色されているので、外部からペン先保護部材
22が見える。特に本実施例では、リブ21でペン先保
護部材22を中空に支えるように支持しており、リブ2
1はペン先保護部材22と当接するものの、当接箇所は
限られ、多くの部分はキャップ12の内部で露出してい
る。そのため本実施例のキャップ12は、外部からペン
先保護部材22を見易い。またその色が赤であることが
容易に分かる。
を素材とし、内部に配された球状のペン先保護部材22
が赤色に着色されているので、外部からペン先保護部材
22が見える。特に本実施例では、リブ21でペン先保
護部材22を中空に支えるように支持しており、リブ2
1はペン先保護部材22と当接するものの、当接箇所は
限られ、多くの部分はキャップ12の内部で露出してい
る。そのため本実施例のキャップ12は、外部からペン
先保護部材22を見易い。またその色が赤であることが
容易に分かる。
【0035】成形されたキャップ12及び本体軸15
は、いずれも乳白色の半透明体でありキャップ12及び
本体軸15を光が反射する方向から見たとき、干渉によ
り無数の微小な青みがかった色の点の輝きが認められ、
この様子は、あたかも高原の夜空のごとく、星を散りば
めた様である。一方、キャップ12及び本体軸15を光
の入射方向から見たとき、あるいは光が透過する方向か
ら見たときは、先程の微小な点の輝きは消え、通常のキ
ャップ等の形状に戻る。この時は、キャップ内にガラス
フレーク顔料が存在することは、肉眼では認められな
い。しかしながら本実施例のキャップ12は、外部から
球状のペン先保護部材22が見え、またその色が赤であ
ることが分かる。そのためキャップ12をどの方向から
観察しても、他の色のボールペンに装着されるべきもの
とは区別できる。そのため本実施例のキャップは、取り
違えの危険が小さい。
は、いずれも乳白色の半透明体でありキャップ12及び
本体軸15を光が反射する方向から見たとき、干渉によ
り無数の微小な青みがかった色の点の輝きが認められ、
この様子は、あたかも高原の夜空のごとく、星を散りば
めた様である。一方、キャップ12及び本体軸15を光
の入射方向から見たとき、あるいは光が透過する方向か
ら見たときは、先程の微小な点の輝きは消え、通常のキ
ャップ等の形状に戻る。この時は、キャップ内にガラス
フレーク顔料が存在することは、肉眼では認められな
い。しかしながら本実施例のキャップ12は、外部から
球状のペン先保護部材22が見え、またその色が赤であ
ることが分かる。そのためキャップ12をどの方向から
観察しても、他の色のボールペンに装着されるべきもの
とは区別できる。そのため本実施例のキャップは、取り
違えの危険が小さい。
【0036】なお本実施例で成形したキャップ12は頂
部が球形であるから、頂部はほとんどの方向から無数の
微小な点の輝きが見える。また本実施例では、ペン先保
護部材22が着色されており、その形状が球であると共
にキャップ12の球形の中央部に位置するため、あたか
も太陽の回りの星の様に見え、意匠的効果が高い。
部が球形であるから、頂部はほとんどの方向から無数の
微小な点の輝きが見える。また本実施例では、ペン先保
護部材22が着色されており、その形状が球であると共
にキャップ12の球形の中央部に位置するため、あたか
も太陽の回りの星の様に見え、意匠的効果が高い。
【0037】以上説明した実施例では、ガラスフレーク
顔料を配合した樹脂を使用してキャップ12を成形した
が、先に例示した金属被覆無機顔料等を使用しても同様
の効果が得られる。また先の実施例では、ペン先保護部
材22を着色したが、図4(a)の様に他の球体30を
キャップの奥に装着してその球体30を着色することも
可能である。すなわち図4(a)の例では、4個のリブ
21相互間の隙間に球体30を挿入している。また図4
(b)の様にキャップの奥に環状の突起31を設けてペ
ン先保護部材22を挿入し、さらに環状の突起31の周
囲に板状部材32を内蔵し、当該板状部材32を着色し
てもよい。この実施例では、球体30及び板状部材32
が着色部材として機能する。
顔料を配合した樹脂を使用してキャップ12を成形した
が、先に例示した金属被覆無機顔料等を使用しても同様
の効果が得られる。また先の実施例では、ペン先保護部
材22を着色したが、図4(a)の様に他の球体30を
キャップの奥に装着してその球体30を着色することも
可能である。すなわち図4(a)の例では、4個のリブ
21相互間の隙間に球体30を挿入している。また図4
(b)の様にキャップの奥に環状の突起31を設けてペ
ン先保護部材22を挿入し、さらに環状の突起31の周
囲に板状部材32を内蔵し、当該板状部材32を着色し
てもよい。この実施例では、球体30及び板状部材32
が着色部材として機能する。
【0038】また上記した実施例は、ボールペンを例示
して説明したが、万年筆やフェルトペン、ラインマーカ
等の他の塗布具にも本発明を適用することができる。
して説明したが、万年筆やフェルトペン、ラインマーカ
等の他の塗布具にも本発明を適用することができる。
【0039】
【発明の効果】本発明のキャップは、ガラスフレーク顔
料等を樹脂組成物を成形してなるものであり、従来技術
では成しえなかった新たな視覚効果を得ることができ
る。また本発明のキャップは、特有の色が付されている
ことが外部から確認することができるので、キャップの
付け間違いが無いという効果がある。さらに本発明のキ
ャップは、透明又は半透明の中に着色部分が存在するの
で見た目が美しく、意匠的価値も高い。
料等を樹脂組成物を成形してなるものであり、従来技術
では成しえなかった新たな視覚効果を得ることができ
る。また本発明のキャップは、特有の色が付されている
ことが外部から確認することができるので、キャップの
付け間違いが無いという効果がある。さらに本発明のキ
ャップは、透明又は半透明の中に着色部分が存在するの
で見た目が美しく、意匠的価値も高い。
【図1】本発明に係るキャップの断面の拡大図及び本発
明の作用を説明する説明図である。
明の作用を説明する説明図である。
【図2】本発明の実施例のキャップを装着したボールペ
ンの分解斜視図及びキャップの断面図である。
ンの分解斜視図及びキャップの断面図である。
【図3】本発明の実施例のキャップをボールペンに装着
した際の断面図及びキャップ自身の平面図である。
した際の断面図及びキャップ自身の平面図である。
【図4】本発明の他の実施例のキャップの断面図及びキ
ャップ自身の平面図である。
ャップ自身の平面図である。
1,10 キャップ 2 顔料 11 本体部 12 キャップ 15 本体軸 16 インキ芯 17 インキ筒 21 リブ 22 ペン先保護部材(着色部材) 30 球体(着色部材) 31 板状部材(着色部材)
Claims (7)
- 【請求項1】 内側の奥部にペン先を当接させるペン先
保護部材が設けられたボールペンのキャップにおいて、
透明又は半透明であって、少なくともガラスフレーク顔
料、ガラスを銀又はニッケルによって被覆した顔料、ガ
ラスをチタンによって被覆した顔料、金属被覆無機顔料
のいずれかを含む樹脂組成物を素材として成形されてい
るとともに、前記ペン先保護部材が所定の色に着色され
ていることを特徴とするボールペン用キャップ。 - 【請求項2】 ペン先保護部材は、ボールペンに内蔵さ
れたインキと同じ色に着色されていることを特徴とする
請求項1に記載のボールペン用キャップ。 - 【請求項3】 顔料の被覆の厚さが干渉色となる厚さで
あることを特徴とする請求項1又は2に記載のボールペ
ン用キャップ。 - 【請求項4】 顔料の被覆は光の一部が透過可能である
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のボ
ールペン用キャップ。 - 【請求項5】 塗布具のキャップにおいて、透明又は半
透明であって、少なくともガラスフレーク顔料、ガラス
を銀又はニッケルによって被覆した顔料、ガラスをチタ
ンによって被覆した顔料、金属被覆無機顔料のいずれか
を含む樹脂組成物を素材として成形されているととも
に、内側に所定の色に着色された着色部材が設けられて
いることを特徴とする塗布具用キャップ。 - 【請求項6】 前記顔料の平均粒径が5.0〜500μ
mであり、且つ、当該顔料が樹脂組成物全量中に1.0
〜5.0重量%含まれることを特徴とする請求項1乃至
5のいずれかに記載の樹脂成形品。 - 【請求項7】 前記顔料が偏平形状の粒子を有してお
り、当該粒子の平均厚さが5μm以下であることを特徴
とする請求項1乃至6のいずれかに記載の樹脂成形品。
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