JPH07304899A - 樹脂練込み用メタリック顔料及びそれを配合してなる合成樹脂組成物 - Google Patents
樹脂練込み用メタリック顔料及びそれを配合してなる合成樹脂組成物Info
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- JPH07304899A JPH07304899A JP9974494A JP9974494A JPH07304899A JP H07304899 A JPH07304899 A JP H07304899A JP 9974494 A JP9974494 A JP 9974494A JP 9974494 A JP9974494 A JP 9974494A JP H07304899 A JPH07304899 A JP H07304899A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 合成樹脂に混練して成形する際に、破壊され
難く、成形品表面にウエルドラインマークや流れ模様な
どを生成させることがない樹脂練込み用メタリック顔
料、及び、良好な美粧外観を呈する成形品を得ることが
できる合成樹脂組成物を提供する。 【構成】 平均形状比が1/9〜1で、平均粒度が25
〜500μmの金属被覆ガラスフレークよりなる樹脂練
込み用メタリック顔料。合成樹脂100重量部に対して
この顔料を0.05〜10重量部配合してなる合成樹脂
組成物。 【効果】 本発明の金属被覆ガラスフレークは、従来の
ものに比べて肉厚で粒径が大きいため、合成樹脂との混
練、成形時の剪断力で破損し難い。成形不良を生じるこ
となく、金属被覆ガラスフレーク本来の高い光輝性及び
美麗な外観を有する高級感のある製品が提供される。
難く、成形品表面にウエルドラインマークや流れ模様な
どを生成させることがない樹脂練込み用メタリック顔
料、及び、良好な美粧外観を呈する成形品を得ることが
できる合成樹脂組成物を提供する。 【構成】 平均形状比が1/9〜1で、平均粒度が25
〜500μmの金属被覆ガラスフレークよりなる樹脂練
込み用メタリック顔料。合成樹脂100重量部に対して
この顔料を0.05〜10重量部配合してなる合成樹脂
組成物。 【効果】 本発明の金属被覆ガラスフレークは、従来の
ものに比べて肉厚で粒径が大きいため、合成樹脂との混
練、成形時の剪断力で破損し難い。成形不良を生じるこ
となく、金属被覆ガラスフレーク本来の高い光輝性及び
美麗な外観を有する高級感のある製品が提供される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は樹脂練込み用メタリック
顔料及びそれを配合してなる合成樹脂組成物に係り、特
に、ウエルドマークや流れ模様などの成形不良を引き起
こすことのない樹脂練込み用メタリック顔料、及び、こ
の樹脂練込み用メタリック顔料を配合することにより、
高い光輝性と優れた外観の成形品を提供し得る合成樹脂
組成物に関する。
顔料及びそれを配合してなる合成樹脂組成物に係り、特
に、ウエルドマークや流れ模様などの成形不良を引き起
こすことのない樹脂練込み用メタリック顔料、及び、こ
の樹脂練込み用メタリック顔料を配合することにより、
高い光輝性と優れた外観の成形品を提供し得る合成樹脂
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属光沢を有する顔料としてアル
ミニウムをはじめ、錫、銅、鉄などの金属、黄銅、ステ
ンレスなどの合金、マイカ或いは合成真珠箔などが提供
されており、これらを熱可塑性樹脂に配合して溶融成形
した成形品は数多く知られている。
ミニウムをはじめ、錫、銅、鉄などの金属、黄銅、ステ
ンレスなどの合金、マイカ或いは合成真珠箔などが提供
されており、これらを熱可塑性樹脂に配合して溶融成形
した成形品は数多く知られている。
【0003】一方、フレーク状ガラスに金属被覆を施し
てなる金属被覆ガラスフレークも樹脂練込み用メタリッ
ク顔料として提供されており、塗料などの比較的粘度の
低い用途に使用された場合には、均質で美麗な仕上り外
観が得られることが報告されている(特開昭60−68
177号公報)。また、金属被覆ガラスフレークと熱可
塑性樹脂との組み合せの上で、最も適した樹脂はアクリ
ル樹脂であるとの報告もある(特開昭55−16247
3号公報)。
てなる金属被覆ガラスフレークも樹脂練込み用メタリッ
ク顔料として提供されており、塗料などの比較的粘度の
低い用途に使用された場合には、均質で美麗な仕上り外
観が得られることが報告されている(特開昭60−68
177号公報)。また、金属被覆ガラスフレークと熱可
塑性樹脂との組み合せの上で、最も適した樹脂はアクリ
ル樹脂であるとの報告もある(特開昭55−16247
3号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来提供されている金
属被覆ガラスフレークは、粘性の低い樹脂に対しては、
良好な配合効果を得ることができるが、粘稠度の高い合
成樹脂に配合した場合には、成形時の破損等により本来
の美粧外観が得られないという欠点がある。
属被覆ガラスフレークは、粘性の低い樹脂に対しては、
良好な配合効果を得ることができるが、粘稠度の高い合
成樹脂に配合した場合には、成形時の破損等により本来
の美粧外観が得られないという欠点がある。
【0005】即ち、金属被覆ガラスフレークは、その厚
さが通常2〜5μmと非常に薄いものであるが、このよ
うに厚みの薄い金属被覆ガラスフレークを高粘稠の合成
樹脂等と混練して成形すると、金属被覆ガラスフレーク
の片状粉が強力な剪断力を受け、表面に亀裂を生じた
り、細かく破壊されたりする。その結果、本来あるべき
成形品表面の美粧外観を損うこととなる。
さが通常2〜5μmと非常に薄いものであるが、このよ
うに厚みの薄い金属被覆ガラスフレークを高粘稠の合成
樹脂等と混練して成形すると、金属被覆ガラスフレーク
の片状粉が強力な剪断力を受け、表面に亀裂を生じた
り、細かく破壊されたりする。その結果、本来あるべき
成形品表面の美粧外観を損うこととなる。
【0006】また、ウエルドラインにおける粒子は正常
部の粒子に比べ分布濃度が低く、かつ成形物表面に対し
垂直に突き立つので、外観上顕著な濃淡を呈する。とり
わけ、混練ないし成形時に金属被覆ガラスフレークが破
壊されて生じた細かな粒子などは、射出成形の成形金型
内における溶融樹脂の流れの先端付近において、該粒子
濃度の低い層を形成させ易く、それが、流れの合流点に
おいて不均一層を生成させる。この不均一層が成形品表
面のウエルドラインマークとして残り、製品の外観を著
しく損なうこととなる。特に、ガラスフレークは、アル
ミニウム等の金属フレークに比べて、表面が平滑で輝度
が高いために、破壊された場合、ウエルドラインマーク
が非常に目立つものとなる。この様にこのウエルドライ
ンマークは、上記溶融樹脂の流れの先端付近における金
属被覆ガラスフレークの配向の乱れによっても生じ、こ
れによるウエルドラインマークは、用いる金属被覆ガラ
スフレークの粒度が小さいほど、また、アスペクト比が
大きいほど目立ち易い。
部の粒子に比べ分布濃度が低く、かつ成形物表面に対し
垂直に突き立つので、外観上顕著な濃淡を呈する。とり
わけ、混練ないし成形時に金属被覆ガラスフレークが破
壊されて生じた細かな粒子などは、射出成形の成形金型
内における溶融樹脂の流れの先端付近において、該粒子
濃度の低い層を形成させ易く、それが、流れの合流点に
おいて不均一層を生成させる。この不均一層が成形品表
面のウエルドラインマークとして残り、製品の外観を著
しく損なうこととなる。特に、ガラスフレークは、アル
ミニウム等の金属フレークに比べて、表面が平滑で輝度
が高いために、破壊された場合、ウエルドラインマーク
が非常に目立つものとなる。この様にこのウエルドライ
ンマークは、上記溶融樹脂の流れの先端付近における金
属被覆ガラスフレークの配向の乱れによっても生じ、こ
れによるウエルドラインマークは、用いる金属被覆ガラ
スフレークの粒度が小さいほど、また、アスペクト比が
大きいほど目立ち易い。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決し、合成
樹脂に混練して成形する際に、破壊され難く、成形品表
面にウエルドラインマークや流れ模様などを生成させる
ことがない樹脂練込み用メタリック顔料、及び、この樹
脂練込み用メタリック顔料を用いることにより、良好な
美粧外観を呈する成形品を得ることができる合成樹脂組
成物を提供することを目的とする。
樹脂に混練して成形する際に、破壊され難く、成形品表
面にウエルドラインマークや流れ模様などを生成させる
ことがない樹脂練込み用メタリック顔料、及び、この樹
脂練込み用メタリック顔料を用いることにより、良好な
美粧外観を呈する成形品を得ることができる合成樹脂組
成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の樹脂練込み用
メタリック顔料は、平均形状比が1/9〜1で、平均粒
度が25〜500μmの金属被覆ガラスフレークよりな
ることを特徴とする。
メタリック顔料は、平均形状比が1/9〜1で、平均粒
度が25〜500μmの金属被覆ガラスフレークよりな
ることを特徴とする。
【0009】請求項2の樹脂練込み用メタリック顔料
は、請求項1のメタリック顔料において、該金属被覆ガ
ラスフレークの平均形状比が1/6〜1/2であること
を特徴とする。
は、請求項1のメタリック顔料において、該金属被覆ガ
ラスフレークの平均形状比が1/6〜1/2であること
を特徴とする。
【0010】請求項3の合成樹脂組成物は、合成樹脂1
00重量部に対して、平均形状比が1/9〜1で、平均
粒度が25〜500μmの金属被覆ガラスフレークより
なる樹脂練込み用メタリック顔料を0.05〜10重量
部配合してなることを特徴とする。
00重量部に対して、平均形状比が1/9〜1で、平均
粒度が25〜500μmの金属被覆ガラスフレークより
なる樹脂練込み用メタリック顔料を0.05〜10重量
部配合してなることを特徴とする。
【0011】請求項4の合成樹脂組成物は、請求項3の
組成物において、該金属被覆ガラスフレークの平均形状
比が1/6〜1/2であることを特徴とする。
組成物において、該金属被覆ガラスフレークの平均形状
比が1/6〜1/2であることを特徴とする。
【0012】以下に本発明を詳細に説明する。
【0013】本発明の樹脂練込み用メタリック顔料を構
成する金属被覆ガラスフレークは、平均形状比、即ち、
厚み/粒度の平均値が1/9〜1、好ましくは1/6〜
1/2で平均粒度が25〜500μmのものである。
成する金属被覆ガラスフレークは、平均形状比、即ち、
厚み/粒度の平均値が1/9〜1、好ましくは1/6〜
1/2で平均粒度が25〜500μmのものである。
【0014】この金属被覆ガラスフレークの平均形状比
が1/9未満ではガラスフレークの厚みが薄過ぎて外力
に対する強度が不足し、本発明の目的を達成し得ない。
平均粒度が25μm未満ではガラスフレークの大きさが
小さ過ぎて本発明の目的を達成し得ず、500μmを超
えると粒子が余りにも目立ち過ぎるため、高級なイメー
ジを損なう。
が1/9未満ではガラスフレークの厚みが薄過ぎて外力
に対する強度が不足し、本発明の目的を達成し得ない。
平均粒度が25μm未満ではガラスフレークの大きさが
小さ過ぎて本発明の目的を達成し得ず、500μmを超
えると粒子が余りにも目立ち過ぎるため、高級なイメー
ジを損なう。
【0015】なお、この金属被覆ガラスフレークの金属
被覆厚さは、被覆コストや被覆層の耐久性等の面から、
30〜500nm程度とするのが好ましい。
被覆厚さは、被覆コストや被覆層の耐久性等の面から、
30〜500nm程度とするのが好ましい。
【0016】この金属被覆ガラスフレークの被覆金属の
種類としては特に制限はなく、金、銀、プラチナ、パラ
ジウム等の貴金属、ニッケル、銅、クロム、錫等の卑金
属等や、これらの合金を使用することができる。
種類としては特に制限はなく、金、銀、プラチナ、パラ
ジウム等の貴金属、ニッケル、銅、クロム、錫等の卑金
属等や、これらの合金を使用することができる。
【0017】一方基材のガラスフレークの材質にも特に
制限はなく、通常のガラス材料、例えば、一般板ガラス
用ガラス、C−ガラス、E−ガラス、鉛ガラス、耐酸性
容器用ガラス等が使用される。
制限はなく、通常のガラス材料、例えば、一般板ガラス
用ガラス、C−ガラス、E−ガラス、鉛ガラス、耐酸性
容器用ガラス等が使用される。
【0018】更に、金属被覆ガラスフレークは飛散し易
い性質があるので、飛散を防止して作業性を向上させる
ために、湿潤化或いは顆粒化処理を施しても良い。
い性質があるので、飛散を防止して作業性を向上させる
ために、湿潤化或いは顆粒化処理を施しても良い。
【0019】このような金属被覆ガラスフレークよりな
る本発明の樹脂練込み用メタリック顔料を配合する合成
樹脂としては、特に制限されないが、例えば、ポリカー
ボネート樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン樹脂;塩化ビニル樹脂;ポリスチレン樹脂;
アクリル樹脂;ABS樹脂;AES樹脂;更には、ナイ
ロン;ポリアセタール樹脂;ポリイミド樹脂;ポリエス
テル樹脂などの熱可塑性樹脂が挙げられる。本発明の樹
脂練込み用メタリック顔料は、これらのうち、特に、透
明性の高い樹脂が良く、ポリカーボネート樹脂、アクリ
ル樹脂、ポリスチレン樹脂、AS樹脂等に好適である。
る本発明の樹脂練込み用メタリック顔料を配合する合成
樹脂としては、特に制限されないが、例えば、ポリカー
ボネート樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン樹脂;塩化ビニル樹脂;ポリスチレン樹脂;
アクリル樹脂;ABS樹脂;AES樹脂;更には、ナイ
ロン;ポリアセタール樹脂;ポリイミド樹脂;ポリエス
テル樹脂などの熱可塑性樹脂が挙げられる。本発明の樹
脂練込み用メタリック顔料は、これらのうち、特に、透
明性の高い樹脂が良く、ポリカーボネート樹脂、アクリ
ル樹脂、ポリスチレン樹脂、AS樹脂等に好適である。
【0020】本発明の合成樹脂組成物は、上記合成樹脂
100重量部に対して、前述の本発明の樹脂練込み用メ
タリック顔料を0.05〜10重量部配合したものであ
る。この合成樹脂組成物の配合量が0.05重量部未満
では、合成樹脂組成物粒子がまばらになりすぎて外観不
良となる。逆に、10重量部を超えて配合しても配合量
を増加したことによる美麗な外観の向上効果は得られ
ず、その上、樹脂練込み用メタリック顔料自体の色調の
影響を受けるようになり、かえって意匠性に悪影響を与
える。従って、樹脂練込み用メタリック顔料の配合量
は、合成樹脂100重量部に対し0.05〜10重量
部、好ましくは0.5〜5重量部とする。
100重量部に対して、前述の本発明の樹脂練込み用メ
タリック顔料を0.05〜10重量部配合したものであ
る。この合成樹脂組成物の配合量が0.05重量部未満
では、合成樹脂組成物粒子がまばらになりすぎて外観不
良となる。逆に、10重量部を超えて配合しても配合量
を増加したことによる美麗な外観の向上効果は得られ
ず、その上、樹脂練込み用メタリック顔料自体の色調の
影響を受けるようになり、かえって意匠性に悪影響を与
える。従って、樹脂練込み用メタリック顔料の配合量
は、合成樹脂100重量部に対し0.05〜10重量
部、好ましくは0.5〜5重量部とする。
【0021】なお、本発明の合成樹脂組成物には、上記
合成樹脂と金属被覆ガラスフレークの他に、本発明の効
果を損わない範囲で、着色剤、安定剤、帯電防止剤、発
泡剤、難燃剤、離型剤等を添加することができる。
合成樹脂と金属被覆ガラスフレークの他に、本発明の効
果を損わない範囲で、着色剤、安定剤、帯電防止剤、発
泡剤、難燃剤、離型剤等を添加することができる。
【0022】このような本発明の合成樹脂組成物を用い
て成形品を製造する場合、その成形方法は通常の方法で
良く、射出成形や射出圧縮成形、押し出し成形等で製造
することができる。本発明の合成樹脂組成物は、特に、
射出成形や射出圧縮成形による場合優れた効果を発揮す
る。
て成形品を製造する場合、その成形方法は通常の方法で
良く、射出成形や射出圧縮成形、押し出し成形等で製造
することができる。本発明の合成樹脂組成物は、特に、
射出成形や射出圧縮成形による場合優れた効果を発揮す
る。
【0023】成形品の製造に当っては、合成樹脂と金属
被覆ガラスフレークとを混合した組成物を直接成形加工
することもできるが、一旦、樹脂を溶融させ金属被覆ガ
ラスフレークを均一に分散させてから、例えばペレット
に成形し、これを使用して成形加工しても良い。特に、
後者の方法であれば、成形品中に金属被覆ガラスフレー
クを均一に分散することができ好ましい。
被覆ガラスフレークとを混合した組成物を直接成形加工
することもできるが、一旦、樹脂を溶融させ金属被覆ガ
ラスフレークを均一に分散させてから、例えばペレット
に成形し、これを使用して成形加工しても良い。特に、
後者の方法であれば、成形品中に金属被覆ガラスフレー
クを均一に分散することができ好ましい。
【0024】
【作用】本発明に係る金属被覆ガラスフレークは、平均
形状比、即ち、厚み/粒径が1/9〜1、好ましくは1
/6〜1/2で平均粒径25〜500μmという、従来
のものに比べて比較的肉厚でしかも粒径が大きいもので
ある。
形状比、即ち、厚み/粒径が1/9〜1、好ましくは1
/6〜1/2で平均粒径25〜500μmという、従来
のものに比べて比較的肉厚でしかも粒径が大きいもので
ある。
【0025】従って、当該金属被覆ガラスフレークの加
工工程や高粘稠の合成樹脂との混練及び成形時に、外力
や強力な剪断力を受けても亀裂を生じたり、細かく破砕
されたりすることは殆どない。
工工程や高粘稠の合成樹脂との混練及び成形時に、外力
や強力な剪断力を受けても亀裂を生じたり、細かく破砕
されたりすることは殆どない。
【0026】このため、金属被覆ガラスフレークの破壊
により、ウエルドラインマークや流れ模様の原因となる
微小粒子を生じることなく、これら微小粒子、損傷粒子
が排除されたものであるため、成形品中に良好に配合し
て、金属被覆ガラスフレーク本来の高い光輝性を発現
し、少量配合であっても良好な美粧外観を成形品に付与
して高級感のある製品を提供することができる。
により、ウエルドラインマークや流れ模様の原因となる
微小粒子を生じることなく、これら微小粒子、損傷粒子
が排除されたものであるため、成形品中に良好に配合し
て、金属被覆ガラスフレーク本来の高い光輝性を発現
し、少量配合であっても良好な美粧外観を成形品に付与
して高級感のある製品を提供することができる。
【0027】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限
り、以下の実施例により何ら限定されるものではない。
り具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限
り、以下の実施例により何ら限定されるものではない。
【0028】実施例1 平均粒径80μm、平均厚さ15μmのフレーク状ガラ
スの表面に通常の無電解めっき法により銀を100nm
厚さに被覆させた。得られた銀被覆ガラスフレーク1.
0重量部と下記構造のビスフェノールAタイプのポリカ
ーボネート樹脂(「タフロンR−2500」出光石油化
学(株)製)99重量部を混合した後、押出し成形機、
(VS−30型、田辺プラスチックス機械(株)製)に
よりシリンダー温度290℃で押出し、ペレット化し
た。
スの表面に通常の無電解めっき法により銀を100nm
厚さに被覆させた。得られた銀被覆ガラスフレーク1.
0重量部と下記構造のビスフェノールAタイプのポリカ
ーボネート樹脂(「タフロンR−2500」出光石油化
学(株)製)99重量部を混合した後、押出し成形機、
(VS−30型、田辺プラスチックス機械(株)製)に
よりシリンダー温度290℃で押出し、ペレット化し
た。
【0029】このペレットを120℃において5時間乾
燥させた後、射出成形機(「プロマット80/40」住
友重機械工業(株)製)により下記条件により平板(8
5mm×75mm×3mm)を成形した。
燥させた後、射出成形機(「プロマット80/40」住
友重機械工業(株)製)により下記条件により平板(8
5mm×75mm×3mm)を成形した。
【0030】
【化1】
【0031】成形条件 シリンダー温度 :ゾーンNo.1=290℃ 〃 2=305℃ 〃 3=310℃ 〃 5=300℃ 〃 15=300℃ 金型温度 :100℃ 充填最高圧力 :60kg/cm2 スクリュー回転数:150rpm 得られた成形物にはウエルドラインマークの発生は認め
られず、美麗な外観を有していた。
られず、美麗な外観を有していた。
【0032】実施例2,3 銀被覆ガラスフレークの配合割合を表1に示す割合とし
たこと以外は実施例1と同様にして成形品を得、その外
観の観察結果を実施例1の結果と共に表1に示した。
たこと以外は実施例1と同様にして成形品を得、その外
観の観察結果を実施例1の結果と共に表1に示した。
【0033】実施例4,5,6 フレーク状ガラスとして表1に示す平均粒径及び平均厚
さのものを用い、銀被覆ガラスフレークの配合割合を表
1に示す通りとしたこと以外は実施例1と同様にして成
形品を得、その外観の観察結果を表1に示した。
さのものを用い、銀被覆ガラスフレークの配合割合を表
1に示す通りとしたこと以外は実施例1と同様にして成
形品を得、その外観の観察結果を表1に示した。
【0034】比較例1,2 表1に示す平均粒径及び平均厚さのフレーク状ガラスの
表面に通常の無電解めっき法により銀を100nm厚さ
に被覆させて得られた銀被覆ガラスフレークを表1に示
す割合で用いたこと以外は実施例1と同様にして成形品
を得、その外観の観察結果を表1に示した。
表面に通常の無電解めっき法により銀を100nm厚さ
に被覆させて得られた銀被覆ガラスフレークを表1に示
す割合で用いたこと以外は実施例1と同様にして成形品
を得、その外観の観察結果を表1に示した。
【0035】
【表1】
【0036】表1より、本発明によれば、成形不良がな
く、商品価値の高い美麗な成形品を得ることができるこ
とが明らかである。
く、商品価値の高い美麗な成形品を得ることができるこ
とが明らかである。
【0037】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の樹脂練込み
用メタリック顔料及びそれを配合した合成樹脂組成物に
よれば、ウエルドラインマークや流れ模様等の成形不良
を生じることなく、金属被覆ガラスフレーク本来の高い
光輝性及び美麗な外観を有する、高級感のある製品が提
供される。
用メタリック顔料及びそれを配合した合成樹脂組成物に
よれば、ウエルドラインマークや流れ模様等の成形不良
を生じることなく、金属被覆ガラスフレーク本来の高い
光輝性及び美麗な外観を有する、高級感のある製品が提
供される。
【0038】本発明の合成樹脂組成物は、特に、電話機
の操作盤、カメラ、VTR、自動車部品(ホイールカバ
ー、スポイラー、フロントグリル等)等の成形材料とし
て極めて好適に使用される。
の操作盤、カメラ、VTR、自動車部品(ホイールカバ
ー、スポイラー、フロントグリル等)等の成形材料とし
て極めて好適に使用される。
Claims (4)
- 【請求項1】 平均形状比が1/9〜1で、平均粒度が
25〜500μmの金属被覆ガラスフレークよりなる樹
脂練込み用メタリック顔料。 - 【請求項2】 請求項1のメタリック顔料において、該
金属被覆ガラスフレークの平均形状比が1/6〜1/2
であることを特徴とする樹脂練込み用メタリック顔料。 - 【請求項3】 合成樹脂100重量部に対して、平均形
状比が1/9〜1で、平均粒度が25〜500μmの金
属被覆ガラスフレークよりなる樹脂練込み用メタリック
顔料を0.05〜10重量部配合してなる合成樹脂組成
物。 - 【請求項4】 請求項3の組成物において、該金属被覆
ガラスフレークの平均形状比が1/6〜1/2であるこ
とを特徴とする合成樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09974494A JP3456252B2 (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 射出成形又は射出圧縮成形用合成樹脂組成物及び樹脂成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09974494A JP3456252B2 (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 射出成形又は射出圧縮成形用合成樹脂組成物及び樹脂成形品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07304899A true JPH07304899A (ja) | 1995-11-21 |
JP3456252B2 JP3456252B2 (ja) | 2003-10-14 |
Family
ID=14255528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09974494A Expired - Fee Related JP3456252B2 (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 射出成形又は射出圧縮成形用合成樹脂組成物及び樹脂成形品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3456252B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001158196A (ja) * | 1999-07-23 | 2001-06-12 | Sakura Color Prod Corp | ボールペン用キャップ及び塗布具用キャップ |
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