JPH05112668A - 合成樹脂組成物 - Google Patents

合成樹脂組成物

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JPH05112668A
JPH05112668A JP30398291A JP30398291A JPH05112668A JP H05112668 A JPH05112668 A JP H05112668A JP 30398291 A JP30398291 A JP 30398291A JP 30398291 A JP30398291 A JP 30398291A JP H05112668 A JPH05112668 A JP H05112668A
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JP
Japan
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synthetic resin
aluminum
metallic
weight
chelate compound
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Pending
Application number
JP30398291A
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English (en)
Inventor
Takanori Ito
孝則 伊藤
Shuichi Iwase
秀一 岩瀬
Shigeru Matsunaga
繁 松永
Kazuo Miyamoto
和男 宮本
Mitsuru Kawakita
満 川喜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Coloring Co Ltd
Original Assignee
Japan Coloring Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、メタリック顔料を含有する合成樹
脂組成物において、上記メタリック顔料100重量%に
対してアルミニウムキレート化合物を0.005〜60
重量%含有してなる合成樹脂組成物を提供するものであ
る。 【効果】 本発明によれば、成形品の外観が良好で、ウ
ェルドライン、フローマーク、色ムラなどがなく、衝撃
強度などの諸物性値も優れ、きわめて優れたメタリック
調の外観を有する合成樹脂組成物を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメタリック調の外観を有
する合成樹脂組成物に関し、さらに詳しくは、OA機
器、家電製品、容器、カメラ,VTR等の弱電製品、車
両部品などの成形材料として有用な合成樹脂組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来は、合成樹脂に金属光沢のある外観
を有する着色剤を混合し、溶融成形することにより、メ
タリック調の外観を有する成形品を得ていた。しかし、
ウェルドライン、フローマークなどの発生や、諸物性
値、特に衝撃強度の低下などが問題となり、この方法は
使用用途が限定されているのが現状である。特公昭57
−40181号などには、外観に金属光沢を有する顔料
として、平均形状比1/15〜1/1の厚みを持つ球状
のものを使用することにより、ウェルドライン、フロー
マーク、色ムラなどの外観不良を解消することが開示さ
れている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】しかし、これらの平
均形状比1/15〜1/1の厚みを持つ球状の顔料を配
合した合成樹脂では、鱗片状の顔料を配合したものに比
べてメタリック感が劣るため、顔料を多量に添加しなけ
ればメタリック感が得られないという欠点がある。
【0004】そこで本発明は、成形品の外観不良、諸物
性値の低下、顔料を多量に添加しなければメタリック感
が得られないというような、従来の課題を解決したメタ
リック調の合成樹脂組成物を提供しようとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、メタリック顔
料を含有する合成樹脂組成物において、上記メタリック
顔料100重量%に対して、アルミニウムキレート化合
物を0.005〜60重量%含有してなることを特徴と
する合成樹脂組成物を提供するものである。
【0006】本発明によって、成形品の外観や諸物性値
の優れた合成樹脂組成物が得られるのは、金属光沢を有
する外観を有するメタリック顔料を含有する合成樹脂に
添加するアルミニウムキレート化合物が、合成樹脂とメ
タリック顔料とのカップリング効果を有するため、相容
性のない顔料と合成樹脂がアルミニウムキレート化合物
を仲介として相容化するからと考えられる。
【0007】本発明の合成樹脂組成物に用いられる合成
樹脂の種類は、特に限定されないが、例えば、PMMA
のようなアクリル樹脂、ABS樹脂、AES樹脂、AS
樹脂、HIPS、MBS樹脂、ポリスチレンなどのポリ
スチレン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリプロピレ
ンなどのオレフィン系樹脂、塩化ビニル樹脂、共重合ポ
リスチレン、共重合ポリアミドなどの熱可塑性樹脂など
が挙げられ、これらは2種以上を相互に混合して用いて
もよい。
【0008】上記メタリック顔料は、金属光沢のある外
観を有する顔料であり、その種類は特に限定されない
が、アルミニウム、ニッケル、銅、ステンレス、亜鉛、
真ちゅう、マイカなどの金属顔料が好ましく用いられ
る。その形状についても特に制限はないが、粒状のもの
や、鱗片状のものが好ましく用いられる。
【0009】粒状のものとしては、平均粒子径が10μ
m〜5mm、好ましくは20μm〜1000μm、さら
に好ましくは30μm〜500μmで、平均形状比(厚
み/粒子径)が1/15〜1/1、好ましくは1/10
〜1/1のものが挙げられる。
【0010】鱗片状のものとしては、平均粒子径が10
μm〜5mm、好ましくは20μm〜1000μm、さ
らに好ましくは30μm〜500μmで、平均形状比が
1/200〜1/15、好ましくは1/100〜1/1
5、さらに好ましくは1/50〜1/15のものが挙げ
られる。
【0011】これらは各々単独で用いてもよいが形状の
異なるもの同志を組合わせて用いることが好ましく、特
に粒状のものと鱗片状のものを組合わせて用いることが
好ましい。この場合の粒状/鱗片状の混合比率(重量
比)は、好ましくは50〜98/50〜2、さらに好ま
しくは60〜97/40〜3、特に好ましくは70〜9
5/30〜5である。
【0012】メタリック顔料の配合量は、合成樹脂10
0重量部に対して、通常0.1〜10重量部、好ましく
は0.2〜10重量部、さらに好ましくは0.3〜10
重量部、特に好ましくは0.5〜5重量部である。メタ
リック顔料の配合量が0.1重量部未満の場合はメタリ
ック感が少なく輝きのある成形品が得られず、10重量
部より多い場合はメタリック感、輝きにおいて10重量
部以下と有意差がみられない。
【0013】本発明において用いるアルミニウムキレー
ト化合物とは、通常原子価力と配位原子価力とによって
結合されたアルミニウム金属イオンを構造の中心にもつ
環状構造の化合物であり、分子中に親水基と親和する部
分と有機物と親和する部分を持つものである。
【0014】本発明においては、メタリック顔料を含有
する合成樹脂組成物にアルミニウムキレート化合物を添
加することにより、メタリック調の合成樹脂組成物を得
ることができ、しかもその成形品において、ウェルドラ
イン、フローマークなどがなく、さらに諸物性値、特に
衝撃強度の向上が図れる。
【0015】アルミニウムキレート化合物としては、ア
ルミニウムが有機基と多座配位して結合しているものが
好ましい。その例としては、アルキルアセトアセテート
アルミニウムジイソプロピレート、アルミニウムエチル
アセトアセテート、アルミニウムモノアセチルアセテー
ト、ジアルコキシアルミニウムアルキルアセテートなど
が挙げられる。
【0016】アルミニウムキレート化合物の配合量は、
メタリック顔料100重量%に対して、0.005〜6
0重量%、好ましくは0.01〜20重量%、さらに好
ましくは0.05〜15重量%、特に好ましくは0.1
〜10重量%である。アルミニウムキレート化合物の配
合量が0.01重量%未満の場合は、その添加効果を得
ることができず、60重量%よりも多い場合は、成形品
において、メタリック感の光沢にクスミがわずかに発生
し好ましくない状態となる場合がある。
【0017】本発明において、合成樹脂に対するメタリ
ック顔料、アルミニウムキレート化合物などの混合方法
は、特に限定されないが、合成樹脂にメタリック顔料、
アルミニウムキレート化合物を一括に混合する方法と、
メタリック顔料にアルミニウムキレート化合物を予備混
合したのち、これを合成樹脂に混合する方法などが挙げ
られ、これらは適宜実施することができる。
【0018】本発明の合成樹脂組成物には、必要に応じ
てその他の添加剤、例えば上記以外の顔料、着色剤、染
料、安定剤、分散剤、難燃剤、ガラス、ガラス繊維、金
属繊維、老化防止剤、帯電防止剤などを添加してもよ
い。
【0019】本発明の組成物は、通常の成形方法、例え
ば射出成形、押出成形、ブロー成形などにより成形する
ことができる。
【0020】
【実施例】以下に、実施例により本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明は、これらに限定されるものではな
い。
【0021】(実施例1)合成樹脂ABS(アクリロニ
トリル、ブタジエンおよびスチレンの共重合体)100
重量部に、アルミニウムキレート化合物(アルキルアセ
トアセテートアルミニウムジイソプロピレート)を表1
に示す配合割合で添加し、金属光沢のある外観を持った
メタリック顔料としてアルミニウム粉(粒状:鱗片状の
比は、8:2、平均粉子径は、各々50μm,30μm
を1.0重量部配合し、得られた混合物を押出機にて造
粒して試験片を作製した。得られた試験片の衝撃強度お
よび外観を評価し、その結果を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】この結果より、アルミニウムキレート化合
物を添加したABS樹脂成形品は、未添加のものよりも
衝撃強度が大幅に向上し、外観が良好なことが判る。
【0024】(実施例2)各成形温度に合致したABS
樹脂100重量部にメタリック顔料としてアルミニウム
粉(粒状:鱗片状の比は9:1、平均粒子径は各々40
μm,20μm)を1.0重量部添加し、アルミニウム
キレート化合物(アルキルアセトアセテートアルミニウ
ムジイソプロピレート)をアルミニウム粉に対して、表
2に示す配合割合で添加したのち混合し、押出機にて造
粒した。得られたペレットを成形機の加熱温度をそれぞ
れ220度、240度、260度に設定して、各々5分
間滞留させて熱に対する色調変化を評価し、その結果を
下記表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】この結果より、アルミニウムキレート化合
物を添加した成形品は、未添加のものよりも耐熱性が大
幅に向上しており、熱に対する色調変化が少ないことが
判る。
【0027】(実施例3)合成樹脂ポリカーボネート1
00重量部にアルミニウム粉(粒状:鱗片状の比は9:
1、平均粒子径は各々40μm、20μm)を1.0重
量部添加し、さらにアルミニウムキレート化合物(アル
キルアセトアルミニウムジイソプロピレート)をアルミ
ニウム粉に対して、表3に示す割合で添加したのち混合
し、押出機にて造粒し、成形品を作製した。得られた成
形品の外観を評価し、その結果を表3に示す。
【0028】
【表3】
【0029】この結果より、アルミニウムキレート化合
物を添加したポリカーボネート樹脂成形品は、未添加の
ものよりも成形品の外観が向上していることが判る。
【0030】(実施例4)合成樹脂ABS100重量部
に粒状のアルミニウム粉と鱗片状のアルミニウム粉の混
合割合を表4に示すように変化させたものを1.0重量
部添加し、さらにアルミニウムキレート化合物(ジアル
コキシアルミニウムアルキルアセテート)をアルミニウ
ム粉に対して5.0重量%の割合で添加して混合し、押
出機にて造粒し、試験片を作製した。得られた試験片の
外観を評価し、結果を表4に示す。
【0031】
【表4】
【0032】この結果より、アルミニウム粉として粒状
のものだけでなく鱗片状のものを併用することにより、
成形品の外観がさらに向上することが判る。
【0033】(実施例5)合成樹脂難燃ABS100重
量部にマイカ粉(鱗片状100μm、厚み3μm)を
1.0重量部添加し、さらにアルミニウムキレート化合
物(ジアルコキシアルミニウムアルキルアセテート)を
マイカ粉に対して表5に示す配合割合で添加したのち混
合し、押出機にて造粒し、試験片を作製した。得られた
試験片の衝撃強度および外観を評価し、その結果を表5
に示す。
【0034】
【表5】
【0035】この結果より、アルミニウムキレート化合
物を添加した成形品は、未添加のものより衝撃強度が向
上すること、および外観が良好なことが判る。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、メタリック顔料を含有
する合成樹脂に、さらにアルミニウムキレート化合物を
添加することにより、成形品の外観が良好で、ウェルド
ライン、フローマーク、色ムラなどがなく、衝撃強度な
どの諸物性値も優れ、きわめて優れたメタリック調の外
観を有する合成樹脂組成物を得ることができる。特に本
発明の組成物によれば、メタリック顔料として平均形状
比の異なる粒状粉と鱗片状粉とからなるものを用いた場
合に、その特性を十分に発揮させることができる。
フロントページの続き (72)発明者 宮本 和男 三重県四日市市泊小柳町4−6 日本カラ リング株式会社内 (72)発明者 川喜田 満 三重県四日市市泊小柳町4−6 日本カラ リング株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタリック顔料を含有する合成樹脂組成
    物において、上記メタリック顔料100重量%に対して
    アルミニウムキレート化合物を0.005〜60重量%
    含有してなることを特徴とする合成樹脂組成物。
JP30398291A 1991-10-23 1991-10-23 合成樹脂組成物 Pending JPH05112668A (ja)

Priority Applications (1)

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JP30398291A JPH05112668A (ja) 1991-10-23 1991-10-23 合成樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30398291A JPH05112668A (ja) 1991-10-23 1991-10-23 合成樹脂組成物

Publications (1)

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JPH05112668A true JPH05112668A (ja) 1993-05-07

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ID=17927618

Family Applications (1)

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JP30398291A Pending JPH05112668A (ja) 1991-10-23 1991-10-23 合成樹脂組成物

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JP (1) JPH05112668A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002212440A (ja) * 2001-01-17 2002-07-31 Mitsui Chemicals Inc 熱可塑性樹脂組成物およびその成形物
JP2008106154A (ja) * 2006-10-25 2008-05-08 Techno Polymer Co Ltd 押出成形用樹脂組成物、成形品及び積層品
US8962733B2 (en) 2011-12-13 2015-02-24 Cheil Industries Inc. Thermoplastic resin composition
EP3875532A4 (en) * 2018-10-31 2022-01-05 Unitika Ltd. THERMOPLASTIC RESIN GRANULE TO METAL TONE

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JP2008106154A (ja) * 2006-10-25 2008-05-08 Techno Polymer Co Ltd 押出成形用樹脂組成物、成形品及び積層品
US8962733B2 (en) 2011-12-13 2015-02-24 Cheil Industries Inc. Thermoplastic resin composition
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