JP3456252B2 - 射出成形又は射出圧縮成形用合成樹脂組成物及び樹脂成形品の製造方法 - Google Patents
射出成形又は射出圧縮成形用合成樹脂組成物及び樹脂成形品の製造方法Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は樹脂練込み用メタリック
顔料を配合してなる射出成形又は射出圧縮成形用合成樹
脂組成物及び樹脂成形品の製造方法に係り、特に、ウエ
ルドマークや流れ模様などの成形不良を引き起こすこと
のない樹脂練込み用メタリック顔料を配合することによ
り、高い光輝性と優れた外観の成形品を提供し得る射出
成形又は射出圧縮成形用合成樹脂組成物及び樹脂成形品
の製造方法に関する。
顔料を配合してなる射出成形又は射出圧縮成形用合成樹
脂組成物及び樹脂成形品の製造方法に係り、特に、ウエ
ルドマークや流れ模様などの成形不良を引き起こすこと
のない樹脂練込み用メタリック顔料を配合することによ
り、高い光輝性と優れた外観の成形品を提供し得る射出
成形又は射出圧縮成形用合成樹脂組成物及び樹脂成形品
の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、金属光沢を有する顔料としてアル
ミニウムをはじめ、錫、銅、鉄などの金属、黄銅、ステ
ンレスなどの合金、マイカ或いは合成真珠箔などが提供
されており、これらを熱可塑性樹脂に配合して溶融成形
した成形品は数多く知られている。
ミニウムをはじめ、錫、銅、鉄などの金属、黄銅、ステ
ンレスなどの合金、マイカ或いは合成真珠箔などが提供
されており、これらを熱可塑性樹脂に配合して溶融成形
した成形品は数多く知られている。
【０００３】一方、フレーク状ガラスに金属被覆を施し
てなる金属被覆フレーク状ガラスも樹脂練込み用メタリ
ック顔料として提供されており、塗料などの比較的粘度
の低い用途に使用された場合には、均質で美麗な仕上り
外観が得られることが報告されている（特開昭６０−６
８１７７号公報）。また、金属被覆フレーク状ガラスと
熱可塑性樹脂との組み合せの上で、最も適した樹脂はア
クリル樹脂であるとの報告もある（特開昭５５−１６２
４７３号公報）。
てなる金属被覆フレーク状ガラスも樹脂練込み用メタリ
ック顔料として提供されており、塗料などの比較的粘度
の低い用途に使用された場合には、均質で美麗な仕上り
外観が得られることが報告されている（特開昭６０−６
８１７７号公報）。また、金属被覆フレーク状ガラスと
熱可塑性樹脂との組み合せの上で、最も適した樹脂はア
クリル樹脂であるとの報告もある（特開昭５５−１６２
４７３号公報）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来提供されている金
属被覆フレーク状ガラスは、粘性の低い樹脂に対して
は、良好な配合効果を得ることができるが、粘稠度の高
い合成樹脂に配合した場合には、成形時の破損等により
本来の美粧外観が得られないという欠点がある。
属被覆フレーク状ガラスは、粘性の低い樹脂に対して
は、良好な配合効果を得ることができるが、粘稠度の高
い合成樹脂に配合した場合には、成形時の破損等により
本来の美粧外観が得られないという欠点がある。
【０００５】即ち、金属被覆フレーク状ガラスは、その
厚さが通常２〜５μｍと非常に薄いものであるが、この
ように厚みの薄い金属被覆フレーク状ガラスを高粘稠の
合成樹脂等と混練して成形すると、金属被覆フレーク状
ガラスの片状粉が強力な剪断力を受け、表面に亀裂を生
じたり、細かく破壊されたりする。その結果、本来ある
べき成形品表面の美粧外観を損うこととなる。
厚さが通常２〜５μｍと非常に薄いものであるが、この
ように厚みの薄い金属被覆フレーク状ガラスを高粘稠の
合成樹脂等と混練して成形すると、金属被覆フレーク状
ガラスの片状粉が強力な剪断力を受け、表面に亀裂を生
じたり、細かく破壊されたりする。その結果、本来ある
べき成形品表面の美粧外観を損うこととなる。
【０００６】また、ウエルドラインにおける粒子は正常
部の粒子に比べ分布濃度が低く、かつ成形物表面に対し
垂直に突き立つので、外観上顕著な濃淡を呈する。とり
わけ、混練ないし成形時に金属被覆フレーク状ガラスが
破壊されて生じた細かな粒子などは、射出成形の成形金
型内における溶融樹脂の流れの先端付近において、該粒
子濃度の低い層を形成させ易く、それが、流れの合流点
において不均一層を生成させる。この不均一層が成形品
表面のウエルドラインマークとして残り、製品の外観を
著しく損なうこととなる。特に、フレーク状ガラスは、
アルミニウム等の金属フレークに比べて、表面が平滑で
輝度が高いために、破壊された場合、ウエルドラインマ
ークが非常に目立つものとなる。この様にこのウエルド
ラインマークは、上記溶融樹脂の流れの先端付近におけ
る金属被覆フレーク状ガラスの配向の乱れによっても生
じ、これによるウエルドラインマークは、用いる金属被
覆フレーク状ガラスの粒度が小さいほど、また、アスペ
クト比が大きいほど目立ち易い。
部の粒子に比べ分布濃度が低く、かつ成形物表面に対し
垂直に突き立つので、外観上顕著な濃淡を呈する。とり
わけ、混練ないし成形時に金属被覆フレーク状ガラスが
破壊されて生じた細かな粒子などは、射出成形の成形金
型内における溶融樹脂の流れの先端付近において、該粒
子濃度の低い層を形成させ易く、それが、流れの合流点
において不均一層を生成させる。この不均一層が成形品
表面のウエルドラインマークとして残り、製品の外観を
著しく損なうこととなる。特に、フレーク状ガラスは、
アルミニウム等の金属フレークに比べて、表面が平滑で
輝度が高いために、破壊された場合、ウエルドラインマ
ークが非常に目立つものとなる。この様にこのウエルド
ラインマークは、上記溶融樹脂の流れの先端付近におけ
る金属被覆フレーク状ガラスの配向の乱れによっても生
じ、これによるウエルドラインマークは、用いる金属被
覆フレーク状ガラスの粒度が小さいほど、また、アスペ
クト比が大きいほど目立ち易い。
【０００７】本発明は上記従来の問題点を解決し、合成
樹脂に混練して成形する際に、破壊され難く、成形品表
面にウエルドラインマークや流れ模様などを生成させる
ことがない樹脂練込み用メタリック顔料を用いることに
より、良好な美粧外観を呈する成形品を得ることができ
る射出成形又は射出圧縮成形用合成樹脂組成物及び樹脂
成形品の製造方法を提供することを目的とする。
樹脂に混練して成形する際に、破壊され難く、成形品表
面にウエルドラインマークや流れ模様などを生成させる
ことがない樹脂練込み用メタリック顔料を用いることに
より、良好な美粧外観を呈する成形品を得ることができ
る射出成形又は射出圧縮成形用合成樹脂組成物及び樹脂
成形品の製造方法を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】請求項１の射出成形又は
射出圧縮成形用合成樹脂組成物は、合成樹脂１００重量
部に対して、平均形状比が１／９〜１で、平均粒度が２
５〜５００μｍの金属被覆フレーク状ガラスよりなる樹
脂練込み用メタリック顔料を０．０５〜１０重量部配合
してなることを特徴とする。
射出圧縮成形用合成樹脂組成物は、合成樹脂１００重量
部に対して、平均形状比が１／９〜１で、平均粒度が２
５〜５００μｍの金属被覆フレーク状ガラスよりなる樹
脂練込み用メタリック顔料を０．０５〜１０重量部配合
してなることを特徴とする。
【０００９】請求項２の射出成形又は射出圧縮成形用合
成樹脂組成物は、請求項１の組成物において、該金属被
覆フレーク状ガラスの平均形状比が１／６〜１／２であ
ることを特徴とする。
成樹脂組成物は、請求項１の組成物において、該金属被
覆フレーク状ガラスの平均形状比が１／６〜１／２であ
ることを特徴とする。
【００１０】請求項３の樹脂成形品の製造方法は、合成
樹脂１００重量部に対して、平均形状比が１／９〜１
で、平均粒度が２５〜５００μｍの金属被覆フレーク状
ガラスよりなる樹脂練込み用メタリック顔料を０．０５
〜１０重量部配合してなる合成樹脂組成物を射出成形又
は射出圧縮成形することを特徴とする。
樹脂１００重量部に対して、平均形状比が１／９〜１
で、平均粒度が２５〜５００μｍの金属被覆フレーク状
ガラスよりなる樹脂練込み用メタリック顔料を０．０５
〜１０重量部配合してなる合成樹脂組成物を射出成形又
は射出圧縮成形することを特徴とする。
【００１１】請求項４の樹脂成形品の製造方法は、金属
被覆フレーク状ガラスの平均形状比が１／６〜１／２で
あることを特徴とする。
被覆フレーク状ガラスの平均形状比が１／６〜１／２で
あることを特徴とする。
【００１２】以下に本発明を詳細に説明する。
【００１３】本発明に係る樹脂練込み用メタリック顔料
を構成する金属被覆フレーク状ガラスは、平均形状比、
即ち、厚み／粒度の平均値が１／９〜１、好ましくは１
／６〜１／２で平均粒度が２５〜５００μｍのものであ
る。
を構成する金属被覆フレーク状ガラスは、平均形状比、
即ち、厚み／粒度の平均値が１／９〜１、好ましくは１
／６〜１／２で平均粒度が２５〜５００μｍのものであ
る。
【００１４】この金属被覆フレーク状ガラスの平均形状
比が１／９未満ではフレーク状ガラスの厚みが薄過ぎて
外力に対する強度が不足し、本発明の目的を達成し得な
い。平均粒度が２５μｍ未満ではフレーク状ガラスの大
きさが小さ過ぎて本発明の目的を達成し得ず、５００μ
ｍを超えると粒子が余りにも目立ち過ぎるため、高級な
イメージを損なう。
比が１／９未満ではフレーク状ガラスの厚みが薄過ぎて
外力に対する強度が不足し、本発明の目的を達成し得な
い。平均粒度が２５μｍ未満ではフレーク状ガラスの大
きさが小さ過ぎて本発明の目的を達成し得ず、５００μ
ｍを超えると粒子が余りにも目立ち過ぎるため、高級な
イメージを損なう。
【００１５】なお、この金属被覆フレーク状ガラスの金
属被覆厚さは、被覆コストや被覆層の耐久性等の面か
ら、３０〜５００ｎｍ程度とするのが好ましい。
属被覆厚さは、被覆コストや被覆層の耐久性等の面か
ら、３０〜５００ｎｍ程度とするのが好ましい。
【００１６】この金属被覆フレーク状ガラスの被覆金属
の種類としては特に制限はなく、金、銀、プラチナ、パ
ラジウム等の貴金属、ニッケル、銅、クロム、錫等の卑
金属等や、これらの合金を使用することができる。
の種類としては特に制限はなく、金、銀、プラチナ、パ
ラジウム等の貴金属、ニッケル、銅、クロム、錫等の卑
金属等や、これらの合金を使用することができる。
【００１７】一方基材のフレーク状ガラスの材質にも特
に制限はなく、通常のガラス材料、例えば、一般板ガラ
ス用ガラス、Ｃ−ガラス、Ｅ−ガラス、鉛ガラス、耐酸
性容器用ガラス等が使用される。
に制限はなく、通常のガラス材料、例えば、一般板ガラ
ス用ガラス、Ｃ−ガラス、Ｅ−ガラス、鉛ガラス、耐酸
性容器用ガラス等が使用される。
【００１８】更に、金属被覆フレーク状ガラスは飛散し
易い性質があるので、飛散を防止して作業性を向上させ
るために、湿潤化或いは顆粒化処理を施しても良い。
易い性質があるので、飛散を防止して作業性を向上させ
るために、湿潤化或いは顆粒化処理を施しても良い。
【００１９】このような金属被覆フレーク状ガラスより
なる樹脂練込み用メタリック顔料を配合する合成樹脂と
しては、特に制限されないが、例えば、ポリカーボネー
ト樹脂；ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン樹脂；塩化ビニル樹脂；ポリスチレン樹脂；アクリ
ル樹脂；ＡＢＳ樹脂；ＡＥＳ樹脂；更には、ナイロン；
ポリアセタール樹脂；ポリイミド樹脂；ポリエステル樹
脂などの熱可塑性樹脂が挙げられる。本発明の樹脂練込
み用メタリック顔料は、これらのうち、特に、透明性の
高い樹脂が良く、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹
脂、ポリスチレン樹脂、ＡＳ樹脂等に好適である。
なる樹脂練込み用メタリック顔料を配合する合成樹脂と
しては、特に制限されないが、例えば、ポリカーボネー
ト樹脂；ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン樹脂；塩化ビニル樹脂；ポリスチレン樹脂；アクリ
ル樹脂；ＡＢＳ樹脂；ＡＥＳ樹脂；更には、ナイロン；
ポリアセタール樹脂；ポリイミド樹脂；ポリエステル樹
脂などの熱可塑性樹脂が挙げられる。本発明の樹脂練込
み用メタリック顔料は、これらのうち、特に、透明性の
高い樹脂が良く、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹
脂、ポリスチレン樹脂、ＡＳ樹脂等に好適である。
【００２０】本発明の合成樹脂組成物は、上記合成樹脂
１００重量部に対して、前述の樹脂練込み用メタリック
顔料を０．０５〜１０重量部配合したものである。この
合成樹脂組成物の配合量が０．０５重量部未満では、合
成樹脂組成物粒子がまばらになりすぎて外観不良とな
る。逆に、１０重量部を超えて配合しても配合量を増加
したことによる美麗な外観の向上効果は得られず、その
上、樹脂練込み用メタリック顔料自体の色調の影響を受
けるようになり、かえって意匠性に悪影響を与える。従
って、樹脂練込み用メタリック顔料の配合量は、合成樹
脂１００重量部に対し０．０５〜１０重量部、好ましく
は０．５〜５重量部とする。
１００重量部に対して、前述の樹脂練込み用メタリック
顔料を０．０５〜１０重量部配合したものである。この
合成樹脂組成物の配合量が０．０５重量部未満では、合
成樹脂組成物粒子がまばらになりすぎて外観不良とな
る。逆に、１０重量部を超えて配合しても配合量を増加
したことによる美麗な外観の向上効果は得られず、その
上、樹脂練込み用メタリック顔料自体の色調の影響を受
けるようになり、かえって意匠性に悪影響を与える。従
って、樹脂練込み用メタリック顔料の配合量は、合成樹
脂１００重量部に対し０．０５〜１０重量部、好ましく
は０．５〜５重量部とする。
【００２１】なお、本発明の合成樹脂組成物には、上記
合成樹脂と金属被覆フレーク状ガラスの他に、本発明の
効果を損わない範囲で、着色剤、安定剤、帯電防止剤、
発泡剤、難燃剤、離型剤等を添加することができる。
合成樹脂と金属被覆フレーク状ガラスの他に、本発明の
効果を損わない範囲で、着色剤、安定剤、帯電防止剤、
発泡剤、難燃剤、離型剤等を添加することができる。
【００２２】本発明の樹脂成形品の製造方法では、この
ような本発明の合成樹脂組成物を射出成形又は射出圧縮
成形することにより樹脂成形品を製造する。
ような本発明の合成樹脂組成物を射出成形又は射出圧縮
成形することにより樹脂成形品を製造する。
【００２３】成形品の製造に当っては、合成樹脂と金属
被覆フレーク状ガラスとを混合した組成物を直接成形加
工することもできるが、一旦、樹脂を溶融させ金属被覆
フレーク状ガラスを均一に分散させてから、例えばペレ
ットに成形し、これを使用して成形加工しても良い。特
に、後者の方法であれば、成形品中に金属被覆フレーク
状ガラスを均一に分散することができ好ましい。
被覆フレーク状ガラスとを混合した組成物を直接成形加
工することもできるが、一旦、樹脂を溶融させ金属被覆
フレーク状ガラスを均一に分散させてから、例えばペレ
ットに成形し、これを使用して成形加工しても良い。特
に、後者の方法であれば、成形品中に金属被覆フレーク
状ガラスを均一に分散することができ好ましい。
【００２４】
【作用】本発明に係る金属被覆フレーク状ガラスは、平
均形状比、即ち、厚み／粒径が１／９〜１、好ましくは
１／６〜１／２で平均粒径２５〜５００μｍという、従
来のものに比べて比較的肉厚でしかも粒径が大きいもの
である。
均形状比、即ち、厚み／粒径が１／９〜１、好ましくは
１／６〜１／２で平均粒径２５〜５００μｍという、従
来のものに比べて比較的肉厚でしかも粒径が大きいもの
である。
【００２５】従って、当該金属被覆フレーク状ガラスの
加工工程や高粘稠の合成樹脂との混練及び成形時に、外
力や強力な剪断力を受けても亀裂を生じたり、細かく破
砕されたりすることは殆どない。
加工工程や高粘稠の合成樹脂との混練及び成形時に、外
力や強力な剪断力を受けても亀裂を生じたり、細かく破
砕されたりすることは殆どない。
【００２６】このため、金属被覆フレーク状ガラスの破
壊により、ウエルドラインマークや流れ模様の原因とな
る微小粒子を生じることなく、これら微小粒子、損傷粒
子が排除されたものであるため、成形品中に良好に配合
して、金属被覆フレーク状ガラス本来の高い光輝性を発
現し、少量配合であっても良好な美粧外観を成形品に付
与して高級感のある製品を提供することができる。
壊により、ウエルドラインマークや流れ模様の原因とな
る微小粒子を生じることなく、これら微小粒子、損傷粒
子が排除されたものであるため、成形品中に良好に配合
して、金属被覆フレーク状ガラス本来の高い光輝性を発
現し、少量配合であっても良好な美粧外観を成形品に付
与して高級感のある製品を提供することができる。
【００２７】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限
り、以下の実施例により何ら限定されるものではない。
り具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限
り、以下の実施例により何ら限定されるものではない。
【００２８】実施例１
平均粒径８０μｍ、平均厚さ１５μｍのフレーク状ガラ
スの表面に通常の無電解めっき法により銀を１００ｎｍ
厚さに被覆させた。得られた銀被覆フレーク状ガラス
１．０重量部と下記構造のビスフェノールＡタイプのポ
リカーボネート樹脂（「タフロンＲ−２５００」出光石
油化学（株）製）９９重量部を混合した後、押出し成形
機、（ＶＳ−３０型、田辺プラスチックス機械（株）
製）によりシリンダー温度２９０℃で押出し、ペレット
化した。
スの表面に通常の無電解めっき法により銀を１００ｎｍ
厚さに被覆させた。得られた銀被覆フレーク状ガラス
１．０重量部と下記構造のビスフェノールＡタイプのポ
リカーボネート樹脂（「タフロンＲ−２５００」出光石
油化学（株）製）９９重量部を混合した後、押出し成形
機、（ＶＳ−３０型、田辺プラスチックス機械（株）
製）によりシリンダー温度２９０℃で押出し、ペレット
化した。
【００２９】このペレットを１２０℃において５時間乾
燥させた後、射出成形機（「プロマット８０／４０」住
友重機械工業（株）製）により下記条件により平板（８
５ｍｍ×７５ｍｍ×３ｍｍ）を成形した。
燥させた後、射出成形機（「プロマット８０／４０」住
友重機械工業（株）製）により下記条件により平板（８
５ｍｍ×７５ｍｍ×３ｍｍ）を成形した。
【００３０】
【化１】
【００３１】
成形条件
シリンダー温度 ：ゾーンＮｏ．１＝２９０℃
〃 ２＝３０５℃
〃 ３＝３１０℃
〃 ５＝３００℃
〃 １５＝３００℃
金型温度 ：１００℃
充填最高圧力 ：６０ｋｇ／ｃｍ２
スクリュー回転数：１５０ｒｐｍ
【００３２】得られた成形物にはウエルドラインマーク
の発生は認められず、美麗な外観を有していた。
の発生は認められず、美麗な外観を有していた。
【００３３】実施例２，３
銀被覆フレーク状ガラスの配合割合を表１に示す割合と
したこと以外は実施例１と同様にして成形品を得、その
外観の観察結果を実施例１の結果と共に表１に示した。
したこと以外は実施例１と同様にして成形品を得、その
外観の観察結果を実施例１の結果と共に表１に示した。
【００３４】実施例４，５，６
フレーク状ガラスとして表１に示す平均粒径及び平均厚
さのものを用い、銀被覆フレーク状ガラスの配合割合を
表１に示す通りとしたこと以外は実施例１と同様にして
成形品を得、その外観の観察結果を表１に示した。
さのものを用い、銀被覆フレーク状ガラスの配合割合を
表１に示す通りとしたこと以外は実施例１と同様にして
成形品を得、その外観の観察結果を表１に示した。
【００３５】比較例１，２
表１に示す平均粒径及び平均厚さのフレーク状ガラスの
表面に通常の無電解めっき法により銀を１００ｎｍ厚さ
に被覆させて得られた銀被覆フレーク状ガラスを表１に
示す割合で用いたこと以外は実施例１と同様にして成形
品を得、その外観の観察結果を表１に示した。
表面に通常の無電解めっき法により銀を１００ｎｍ厚さ
に被覆させて得られた銀被覆フレーク状ガラスを表１に
示す割合で用いたこと以外は実施例１と同様にして成形
品を得、その外観の観察結果を表１に示した。
【００３６】
【表１】
【００３７】表１より、本発明によれば、成形不良がな
く、商品価値の高い美麗な成形品を得ることができるこ
とが明らかである。
く、商品価値の高い美麗な成形品を得ることができるこ
とが明らかである。
【００３８】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、ウ
エルドラインマークや流れ模様等の成形不良を生じるこ
となく、金属被覆フレーク状ガラス本来の高い光輝性及
び美麗な外観を有する、高級感のある製品が提供され
る。本発明の合成樹脂組成物は、特に、電話機の操作
盤、カメラ、ＶＴＲ、自動車部品（ホイールカバー、ス
ポイラー、フロントグリル等）等の成形材料として極め
て好適に使用される。
エルドラインマークや流れ模様等の成形不良を生じるこ
となく、金属被覆フレーク状ガラス本来の高い光輝性及
び美麗な外観を有する、高級感のある製品が提供され
る。本発明の合成樹脂組成物は、特に、電話機の操作
盤、カメラ、ＶＴＲ、自動車部品（ホイールカバー、ス
ポイラー、フロントグリル等）等の成形材料として極め
て好適に使用される。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
C08L 1/00 - 101/16
Claims (4)
- 【請求項１】 合成樹脂１００重量部に対して、平均形
状比が１／９〜１で、平均粒度が２５〜５００μｍの金
属被覆フレーク状ガラスよりなる樹脂練込み用メタリッ
ク顔料を０．０５〜１０重量部配合してなる射出成形又
は射出圧縮成形用合成樹脂組成物。 - 【請求項２】 請求項１の組成物において、該金属被覆
フレーク状ガラスの平均形状比が１／６〜１／２である
ことを特徴とする射出成形又は射出圧縮成形用合成樹脂
組成物。 - 【請求項３】 合成樹脂１００重量部に対して、平均形
状比が１／９〜１で、平均粒度が２５〜５００μｍの金
属被覆フレーク状ガラスよりなる樹脂練込み用メタリッ
ク顔料を０．０５〜１０重量部配合してなる合成樹脂組
成物を、射出成形又は射出圧縮成形することを特徴とす
る樹脂成形品の製造方法。 - 【請求項４】 請求項３の方法において、該金属被覆フ
レーク状ガラスの平均形状比が１／６〜１／２であるこ
とを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09974494A JP3456252B2 (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 射出成形又は射出圧縮成形用合成樹脂組成物及び樹脂成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09974494A JP3456252B2 (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 射出成形又は射出圧縮成形用合成樹脂組成物及び樹脂成形品の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07304899A JPH07304899A (ja) | 1995-11-21 |
| JP3456252B2 true JP3456252B2 (ja) | 2003-10-14 |
Family
ID=14255528
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09974494A Expired - Fee Related JP3456252B2 (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 射出成形又は射出圧縮成形用合成樹脂組成物及び樹脂成形品の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3456252B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009093530A1 (ja) | 2008-01-23 | 2009-07-30 | Nikon Corporation | 顕微鏡システム |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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