JPH0994529A - 意匠性フィルム - Google Patents

意匠性フィルム

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JPH0994529A
JPH0994529A JP25602995A JP25602995A JPH0994529A JP H0994529 A JPH0994529 A JP H0994529A JP 25602995 A JP25602995 A JP 25602995A JP 25602995 A JP25602995 A JP 25602995A JP H0994529 A JPH0994529 A JP H0994529A
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light
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film
resin
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JP25602995A
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Masaya Kusumoto
雅也 楠本
Makoto Kaga
眞 加賀
Akiyuki Yoneda
彬幸 米田
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Nippon Paint Co Ltd
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Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 観察方向によって異なる模様を表すことがで
きる新規な意匠性フィルムを得る。 【解決手段】 入射光を分散させて出射する光分散層1
の光出射側に、磁性を有する光輝性顔料5を磁石10等
による磁場の印加により配向させて含有する樹脂層4を
設けたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性を有する光輝
性顔料を用いた意匠性フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】塗膜に
文字やマークあるいは図柄などの模様を形成する方法と
して、塗料中に粉末状の磁性材料を混入し、これに磁石
などを近づけることによって磁場を印加し、磁性材料を
配向させ、塗膜中に所望の模様を形成する方法が知られ
ている。特開昭63−175670号公報、特開平2−
229875号公報、及び特開平5−329436号公
報等には、このような方法が開示されており、磁性材料
を含有した流動性を有している塗膜に、目的とする模様
の大きさや形状に対応する磁石を作用させ、塗膜内全体
に均一に分散している粉末状磁性材料のうち磁力の作用
を受けた部分の磁性材料のみを配向させ、これによって
他の部分と異ならせて模様を形成している。
【0003】このような塗膜においては、磁性材料が磁
力線に沿って配向し、磁性材料の濃度の高い領域と磁性
材料の濃度の低い領域が形成され、これによって濃淡の
模様が形成される。
【0004】近年、デザインの多用化に伴い、上記のよ
うな従来の模様塗膜とはさらに異なる意匠感を与える意
匠性塗膜が求められている。本発明の目的は、観察する
方向によって微妙に異なる模様を表すことができ、これ
によって立体感等の従来にない新規な意匠感を与えるこ
とができる意匠性フィルムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の意匠性フィルム
は、入射光を分散させて出射する光分散層の光出射側
に、磁性を有する光輝性顔料を磁場の印加により配向さ
せて含有した樹脂層を設けたことを特徴としている。
【0006】本発明の意匠性フィルムには、大きく分け
て2種類のタイプのものがある。第1のタイプの意匠性
フィルムは、意匠性フィルムに入射した光を反射し、光
入射側から光を出射する反射タイプのものである。第2
のタイプは、意匠性フィルムの一方側から光が入射し、
他方側から光が出射する透過タイプのものである。
【0007】反射タイプのものにおいて、光分散層は、
入射光を反射して光入射側から光を出射する再帰反射層
として設けることができる。再帰反射層は、一般に、光
入射側に設けられるガラスビーズ含有層と、ガラスビー
ズ含有層からの出射光を反射する反射層とから構成され
る。
【0008】ガラスビーズ含有層は、一般に樹脂中にガ
ラスビーズを含有させたものである。ガラスビーズとし
ては、例えば、SiO2 ・Al2 3 等からなるガラス
に、チタン酸バリウムや鉛などを添加して高い屈折率と
したものが好ましい。屈折率は、1.5〜2.3の範囲
内が好ましく、さらに好ましくは1.9〜2.3の範囲
内である。またガラスビーズの粒径としては、5μm〜
100μmのものが好ましく、さらに好ましくは40μ
m〜60μmのものである。
【0009】ガラスビーズを含有させる樹脂は、例え
ば、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系
樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビニル樹脂、ア
ルキッド樹脂等の幅広い範囲から用途に応じて選択する
ことができる。
【0010】また反射層としては、再帰反射シートなど
において一般に用いられている反射層を採用することが
できる。例えば、蒸着やメッキ等により形成した金属
層、金属箔、及び金属粉含有塗料を塗布することにより
形成した塗膜が挙げられる。これらは、ガラスビーズの
上に直接設けてもよいし、ガラスビーズの上に樹脂層等
を形成し、この樹脂層等を介してその上に形成してもよ
い。
【0011】金属層としては、例えば、Ag、Al、N
i、Co、Auなどの金属層が挙げられる。厚みとして
は、例えは、200Å〜2000Åが好ましく、さらに
好ましくは400Å〜1000Åである。
【0012】金属箔としては、Ag、Al、Au、N
i、Coなどの金属箔が挙げられる。厚みとしては、1
μm〜10μmが好ましく、さらに好ましくは5μm〜
10μmである。
【0013】また反射層は、拡散反射性顔料を含んだよ
うな塗料層でもよい。このような拡散反射性顔料として
は、チタン白、亜鉛華などの白色顔料やピグメントイエ
ローやフタロシアニンブルーなどの有彩有機顔料などが
挙げられる。
【0014】本発明において用いられる再帰反射層は、
上記の構造のものに限定されるものではなく、再帰反射
し得るものであればどのような構造のものでも採用する
ことができる。
【0015】透過タイプの意匠性フィルムにおける光分
散層は、上記の再帰反射層におけるガラスビーズ含有層
の構造を採用することができる。すなわち、上記の再帰
反射層において反射層を有しないような構造のものを採
用することができる。
【0016】本発明における光分散層として、樹脂中に
ガラスビーズを含有した層を説明したが、例えば樹脂ビ
ーズのようなものを含有させたものでもよい。また、屈
折率の異なる2つの層を接触させ、その界面に凹凸を形
成したようなものでもよい。
【0017】本発明において用いる磁性を有する光輝性
顔料としては、鱗片状または針状の金属粉末や、磁性体
をコーティングした鱗片状または針状粉末が挙げられ
る。鱗片状または針状の金属粉末としては、γ−Fe2
3 、板状Fe3 4 、Co−FeOx 、CrO2 、F
4 H、Baフェライト、Co箔、Ni箔、Co−Fe
箔、Ni−Fe箔などが挙げられる。
【0018】磁性体をコーティングした鱗片状粉末とし
ては、Co、Ni、Cu−Ni、Au−Ni、Ni−C
o、Fe3 4 などの磁性体をコーティングした、マイ
カ、雲母、アルミフレーク粉などの金属フレーク粉末が
挙げられる。
【0019】本発明における磁性を有する光輝性顔料の
粒径としては、5μm〜200μmが好ましく、さらに
好ましくは15μm〜50μmである。粒径が大きすぎ
ると磁場の印加により配向することが困難になり、また
粒径が小さすぎると鱗片状すなわち板状のものが得にく
くなり、配向しにくい傾向にある。また、アスペクト比
としては3以上のものが好ましく、さらに好ましくは5
〜20のものである。
【0020】本発明における磁性を有する光輝性顔料
は、上記のものに限定されるものではなく、磁場の印加
により配列し得る磁性を有する光輝性の顔料であれば如
何なるものも使用することができる。
【0021】本発明における磁性を有する光輝性顔料を
含有する樹脂層は、塗料により形成されるものであって
もよいし、樹脂成形によって形成されるフィルムであっ
てもよい。塗料から形成される場合、バインダ成分は塗
料のバインダとして用いられているものを広く一般に用
いることができ、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル
樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、アルキッド樹
脂、フェノール樹脂、ビニル樹脂、アミノ樹脂等を用い
ることができる。フィルムから形成する場合は、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、
アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹
脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂等
を用いることができる。
【0022】樹脂層の厚みは特に限定されるものではな
いが、10μm〜100μm程度が好ましく、より好ま
しくは15μm〜60μm、さらに好ましくは15μm
〜30μmである。
【0023】樹脂層には、その他必要に応じて他の添加
剤を含有させることができ、例えば、着色顔料及び染料
などを含有させることができ、また他の光輝性顔料を含
有させてもよい。
【0024】本発明においては、磁性を有する光輝性顔
料を磁場の印加により配向させて樹脂層中に含有させて
いる。このような磁場の印加による配向は、樹脂層を塗
料から形成する場合、流動性を有する塗膜状態におい
て、磁場を印加し、光輝性顔料を磁力線に沿うように配
向させる。磁場の印加は、永久磁石、電磁石などにより
行うことができる。また、必要により、プラスチック磁
石等を用いることもできる。磁場の印加は、樹脂層の一
方側からのみでもよいし、両側から印加してもよい。
【0025】樹脂層がフィルムから形成される場合は、
フィルムを加熱溶融し、流動状態とした上で、磁場を印
加し、樹脂層内の光輝性顔料を磁力線に沿うように配向
させる。磁場の印加は、永久磁石を用いて行ってもよい
が、フィルムを溶融するため高温になるので、電磁石を
用いることが好ましい。また磁場の印加は、上記塗膜の
場合と同様に、樹脂層の一方側から行ってもよいし、両
側から行ってもよい。
【0026】作用 図1は、本発明の意匠性フィルムにおける光輝性顔料の
配向状態を説明するための断面図である。光分散層1
は、樹脂3中にガラスビーズ2を分散させることにより
形成されている。光分散層1の上には、樹脂層4が設け
られており、樹脂層4中には磁性を有する光輝性顔料5
が含有されている。樹脂層4中の光輝性顔料5は、樹脂
層4中の樹脂が流動性を有する状態のときに、磁石10
を近づけることにより、磁石10からの磁力線に沿うよ
うに配向されている。樹脂層4が塗膜から形成される場
合には、塗膜が硬化する前の流動性を有する状態のとき
に、磁場を印加し配向させる。また樹脂層4が熱可塑性
フィルムから形成される場合には、一旦加熱し樹脂層4
中の樹脂を溶融状態とし、この状態で磁場を印加し光輝
性顔料5を配向させる。
【0027】図1に示すような磁場の印加では、磁石1
0からの磁力線により、磁石10のエッジ部分に対応す
る領域で、光輝性顔料5が内側から外側に、放射状に弧
を描くように配向している。
【0028】図2は、本発明の意匠性フィルムの作用効
果を説明するための模式的断面図である。図2に示すよ
うに、光分散層1においては、ガラスビーズ2によって
光が分散され、樹脂層4に対し種々の方向に光が出射さ
れている。反射タイプの場合には、樹脂層4側から入射
した光が、ガラスビーズ2の下方に設けられる、図示さ
れない反射層により反射され、この反射光がガラスビー
ズ2により分散され、種々の方向に光が出射する。透過
タイプの場合には、樹脂層4と反対側から光分散層1に
入射した光が、ガラスビーズ2によって分散され、種々
の方向に出射し、樹脂層4に入射する。
【0029】ここで、Aの位置から光輝性顔料5が配向
した領域を観察する場合について説明する。光分散層1
からは、上述のようにあらゆる方向に光が出射してい
る。従って、図3に示すように、樹脂層4中で配向して
いる光輝性顔料5にも種々の方向で光が照射され、矢印
Cで示す方向に沿って光輝性顔料5に照射された光は、
光輝性顔料5によって反射され、矢印D方向に出射す
る。従って、矢印D方向の位置から観察すると、この部
分において、よりキラキラ感すなわち光沢感が強調され
る。
【0030】再び図2にもどり、以上のように、光輝性
顔料5が配向した図面右側の領域をAの位置から観察す
ると、a1 方向からの光が強まり、光輝性顔料5に特有
の光沢感が強調される。これに対し、光輝性顔料5が配
向した領域の図面左側の領域では、Aの位置に出射され
る光の方向と光輝性顔料5の配向の方向とが平行になる
ため、光輝性顔料5に特有の光沢感が減少する。
【0031】次に、Bの位置から観察する場合について
説明すると、Aの位置から観察する場合と逆になり、光
輝性顔料5の配向領域の左側部分から出射されるb1
向の光が強くなり、光輝性顔料5に特有の光沢感が強調
され、右側部分から出射されるb2 方向の光による光沢
感が減少する。従って、観察する方向により、光輝性顔
料5の光沢感が異なって観察される。
【0032】図4は、上述の観察方向により異なる光沢
感を説明するための平面図である。図4において、
(C)は真上から観察した状態を示しており、(A)は
図2に示すAの位置から観察した状態を示しており、
(B)は図2に示すBの位置から観察した状態を示して
いる。図4(C)に示すように、真上から観察した場
合、光輝性顔料の配向領域の右側部分Rと、左側部分L
は、ともに同等の光沢感を与える状態となっており、光
沢感を与える領域がほぼ同じ幅になっている。
【0033】観察する方向を左側に移動させ、図2に示
すAの位置から観察すると、光輝性顔料の配向領域の右
側部分Rからの光沢感が強くなり、光沢感を与える領域
の幅が増加する。これに対し、光輝性顔料が配向した領
域の左側部分Lでは、光沢感が弱まり、光沢感を与える
領域の幅が狭くなる。
【0034】観察する方向を右側に移動させ、図2に示
すBの位置から観察すると、光輝性顔料の配向領域の左
側部分Lの光沢感が強まり、光沢感を与える領域の幅が
増加する。これに対し、光輝性顔料の配向領域の右側部
分Rの光沢感が弱まり、光沢感を与える領域の幅が狭く
なる。
【0035】以上のように、観察する方向により光沢感
を与える領域の幅が変動するため、従来にはない立体感
を与える意匠性が得られる。このような意匠性は光分散
層によって種々の方向の光が光輝性顔料を含有する樹脂
層に照射されることに基づいており、光分散層が存在し
ない場合には、このような意匠性は得られない。
【0036】上述の説明においては、意匠性フィルムの
一方側に磁石を配置して光輝性顔料を配向させた例を示
したが、本発明は、このような磁場印加に限定されるも
のではなく、付与すべきデザイン等に応じ、光輝性顔料
の配向方向及び配向状態を種々制御することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】図5は、本発明に従う第1の好ま
しい実施形態の意匠性フィルムを示す断面図である。本
実施形態では、粘着性の再帰反射シート20の上に光輝
性顔料19を配向させた樹脂層17及びクリヤ層18を
設けることにより意匠性フィルムを形成している。
【0038】本実施形態においては、光輝性顔料19と
して、Niをコーティングしたマイカ粉末を用いてい
る。このマイカ粉末の平均粒子径は約60μmである。
このようなマイカ粉末が5重量%となるようにアクリル
ポリウレタン樹脂系の塗料に添加し、この塗料を再帰反
射シート20のベースシート16上に塗布することによ
り樹脂層17を形成している。樹脂層17の厚みは、2
0μmである。
【0039】このような樹脂層17を乾燥させた後、樹
脂層17上にアクリルポリウレタン樹脂系塗料を塗布
し、クリヤ層18を形成している。クリヤ層18の厚み
は50μmである。ここでは、樹脂層17及びクリヤ層
18を同時に焼き付ける、いわゆる2コート1ベイク方
式で塗装している。
【0040】再帰反射シート20においては、ベースシ
ート16の上にガラスビーズ含有樹脂層15が設けられ
ている。ベースシート16としては、例えばポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(厚み25μm)の両面をコ
ロナ放電処理したものが用いられる。ガラスビーズ含有
樹脂層15に分散して含有させるガラスビーズ14とし
ては、例えばシリカアルミナガラス(チタン酸バリウム
添加;屈折率2.25;粒径70μm〜50μm)が用
いられる。またガラスビーズ含有樹脂層15の樹脂とし
ては、例えばポリエステル樹脂が用いられる。
【0041】各ガラスビーズ14の下方には、反射層1
3が形成されている。反射層13は、各ガラスビーズ1
4に対して常に焦点位置に反射層が存在するように、連
続した凹凸形状で形成されている。
【0042】反射層13の上には感圧粘着剤層12が形
成されている。感圧粘着剤層12は、例えばアクリル樹
脂粘着剤から形成される。この感圧粘着剤層12の上
に、離型紙11が設けられている。本実施形態の意匠性
フィルムはこの離型紙11を剥がすことにより、所望の
箇所に貼り付けることができる意匠性フィルムである。
【0043】本実施形態の意匠性フィルムは、反射タイ
プのものであり、クリヤ層18側から入射した光を反射
層13で反射する。上述のように、反射層13で反射さ
れた光はガラスビーズ14によって種々の方向に出射さ
れ、樹脂層17の光輝性顔料19の配向により、従来に
はない立体感のある意匠感を呈する。
【0044】本実施形態において、意匠性フィルムを着
色する場合には、反射層13より上に着色顔料または染
料を含有した着色層を設けるか、あるいは図5に示す反
射層13より上の層のいずれかに着色顔料または染料を
含有させることにより着色することができる。
【0045】図6は、本発明に従う第2の好ましい実施
形態の意匠性フィルムを示す断面図である。本実施形態
の意匠性フィルムも、図1に示す実施形態と同様に反射
タイプのものである。本実施形態では、再帰反射シート
30の上に光輝性顔料29を配向させて含有する樹脂層
27を設けている。本実施形態では、樹脂層27の上に
クリヤ層を設けていない。
【0046】再帰反射シート30のガラスビーズ含有樹
脂層25中には、ガラスビーズ24が分散して含有され
ている。ガラスビーズ含有樹脂層25の下方には、平坦
な反射層23が設けられている。このように、反射層
は、必ずしも図5に示す形状でなくともよい。
【0047】反射層23上には感圧粘着剤層22が形成
されており、この感圧粘着剤層22に離型紙21が貼り
付けられている。本実施形態の意匠性フィルムにおい
て、着色する場合には、図5に示す実施形態と同様に、
反射層23より上に着色層を設けるか、あるいはいずれ
かの層に着色顔料または染料を含有させることにより着
色することができる。
【0048】図7は、本発明に従う第3の好ましい実施
形態の意匠性フィルムを示す断面図である。本実施形態
の意匠性フィルムは、透過タイプのものである。図7に
示すように、ベースシート層36の上に光輝性顔料39
を配向して含有させた樹脂層37が設けられている。樹
脂層37の上にはクリヤ層38が設けられている。ベー
スシート層36の他方側の上にはガラスビーズ34を分
散して含有したガラスビーズ含有樹脂層35が設けられ
ている。本実施形態は、透過タイプであり、ガラスビー
ズ含有樹脂層35側から入射した光をガラスビーズ34
によって分散し、種々の方向に分散させた光を光輝性顔
料39を含有する樹脂層37に照射し、上述したような
作用効果によって、従来にはない意匠感が得られる。
【0049】本実施形態の意匠性フィルムにおいて、着
色する場合には、着色層を設けるか、あるいはいずれか
の層に着色顔料または染料を含有させることにより着色
することができる。
【0050】本発明に従う意匠性フィルムは、上記の実
施形態に限定されるものではなく、種々の形態で実施す
ることができる。例えば、光分散層は、上記実施形態の
ようなガラスビーズ含有樹脂層に限定されるものではな
く、種々の方向に光を屈折して分散させることができる
凹凸反射面や凹凸屈折面を有したものであってもよい。
また、樹脂層も、上記実施形態のように塗料から形成さ
れるものに限定されず、光輝性顔料を含有させた樹脂フ
ィルムをラミネートしたものでもよい。
【0051】
【発明の効果】本発明の意匠性フィルムによれば、光分
散層により分散した光を樹脂層中で配向した光輝性顔料
に照射している。従って、本発明によれば、従来にない
新規な立体感等のある意匠感を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の意匠性フィルムにおける樹脂層中の光
輝性顔料の配向状態の一例を示す断面図。
【図2】本発明の意匠性フィルムにおける作用効果を説
明するための模式的断面図。
【図3】本発明の意匠性フィルムにおける光輝性顔料へ
の光の入射及び出射状態を説明するための模式的断面
図。
【図4】本発明の意匠性フィルムにおける意匠感を説明
するための平面図。
【図5】本発明に従う第1の好ましい実施形態の意匠性
フィルムを示す断面図。
【図6】本発明に従う第2の好ましい実施形態の意匠性
フィルムを示す断面図。
【図7】本発明に従う第3の好ましい実施形態の意匠性
フィルムを示す断面図。
【符号の説明】
1…光分散層 2…ガラスビーズ 3…樹脂 4…樹脂層 5…光輝性顔料 10…磁石 11,21…離型紙 12,22…感圧粘着剤層 13,23…反射層 14,24,34…ガラスビーズ 15,25,35…ガラスビーズ含有樹脂層 16,36…ベースシート層 17,27,37…樹脂層 18,38…クリヤ層 19,29,39…光輝性顔料 20,30…再帰反射シート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を分散させて出射する光分散層の
    光出射側に、磁性を有する光輝性顔料を磁場の印加によ
    り配向させて含有した樹脂層を設けたことを特徴とする
    意匠性フィルム。
  2. 【請求項2】 前記光分散層が、樹脂中にガラスビーズ
    を含有する層を備える請求項1に記載の意匠性フィル
    ム。
  3. 【請求項3】 前記光分散層が、入射光を反射して光入
    射側から光を出射する再帰反射層である請求項1または
    2に記載の意匠性フィルム。
  4. 【請求項4】 前記再帰反射層が、光入射側に設けられ
    るガラスビーズ含有層と、ガラスビーズ含有層からの出
    射光を反射する反射層とから構成される請求項3に記載
    の意匠性フィルム。
  5. 【請求項5】 前記光分散層が、入射光を分散させ光入
    射側と反対側から光を出射する透過型の光分散層である
    請求項1または2に記載の意匠性フィルム。
  6. 【請求項6】 前記磁性を有する光輝性顔料が、磁性体
    をコーティングした鱗片状粉末である請求項1〜5のい
    ずれか1項に記載の意匠性フィルム。
  7. 【請求項7】 前記鱗片状粉末がマイカ粉末または金属
    フレーク粉末である請求項6に記載の意匠性フィルム。
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