JP2004225817A - ボルト、ナットの緩み止め座金 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造が簡単で製作コストが安価となり、しかも、金属板を現場で屈曲させるだけで緩み止めが得られるので、締結作業の簡略化を図ることができるボルト、ナットの緩み止め座金を提供する。
【解決手段】緩み止め座金1を形成するプレート3に、螺軸挿入孔2を設けると共に、このプレート3の周縁に、一面側へ屈曲して被締結物に係合することでプレート3を回り止め状にする一対の係止片4と、被締結物を締め付けたボルトの頭部もしくはナットの外側面に重なるように折り曲げる一対の可曲片5とが設けてある。
【選択図】 図2
【解決手段】緩み止め座金1を形成するプレート3に、螺軸挿入孔2を設けると共に、このプレート3の周縁に、一面側へ屈曲して被締結物に係合することでプレート3を回り止め状にする一対の係止片4と、被締結物を締め付けたボルトの頭部もしくはナットの外側面に重なるように折り曲げる一対の可曲片5とが設けてある。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、各種構造物を締結したボルトやナットを緩み止め状態にするための緩み止め座金に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、構造物を構成する二つの部材を固定化するための方法として、溶接による固定やボルト、ナットによる締結が一般に用いられているが、溶接による固定は、溶接設備が必要なり、工場での組み立てや現場での施工に手間と時間がかかるため、ボルト、ナットによる締結が多く採用されている。
【0003】
ボルトによる締結方法は、互いに固定化せんとする二つの部材の一方にボルトの挿通孔と他方にねじ孔を設け、挿通孔からねじ孔にボルトを螺締することによって締結するようにしている。
【0004】
また、ナットによる締結方法は、互いに固定化せんとする二つの部材にボルトの挿通孔を設け、挿通孔に挿入したボルトの螺軸にナットを螺締することによって締結するようにしたり、二つの部材の一方に螺軸を固定し、他方部材の挿通孔を螺軸に挿通した状態で螺軸にナットを螺締することによって締結するようにしている。
【0005】
このようなボルト、ナットによる締結において、振動等を受けることにより、締結後にボルト、ナットが緩むことがあるため、ボルト、ナットを回り止め状にするための緩み止め手段が用いられている。
【0006】
従来の緩み止め手段としては、例えば、特開2001−280328号に提案されているように、二枚の座金を螺軸に挿入し、両座金間にゼンマイバネを巻き込ませた状態で組み込み、このゼンマイバネで常に座金同士を離隔させ続ける楔作用で、螺軸に螺合したナットの緩み止めを行うものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような緩み止め手段は、構成部品数が多く、製作コストが高くつくだけでなく、締結の現場において、構成部品を組み立てながら締結しなければならず、締結作業に手間がかかるという問題がある。
【0008】
そこで、この発明の課題は、一枚の座金でボルト、ナットの緩み止めが行え、構造が簡単で製作コストが安価となり、しかも、金属板を現場で屈曲させるだけで緩み止めが得られるので、締結作業の簡略化を図ることができるボルト、ナットの緩み止め座金を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、この発明は、螺軸挿入孔を設けたプレートの周縁に、このプレートの一面側に屈曲し、被締結物に係合することでプレートを回り止め状にする係止片と、被締結物を締め付けたボルトの頭部もしくはナットの外面に重なるように折り曲げる可曲片とを設けた構成を採用したものである。
【0010】
上記プレートは、折り曲げ可能な金属板を用い、螺軸挿入孔と同軸心で、ボルトの頭部もしくはナットが平面的に納まる外径の半円状弧状部に矩形状部を連ねた平面形状に形成され、上記矩形状部の先端側に、係止片と可曲片が設けられ、係止片は矩形状部の両側の位置で折り曲げ形成され、可曲片は両係止片間の位置に二枚が、プレートの他面側に向けて傾斜するよう設けられている構成とすることができる。
【0011】
上記のような緩み止め座金は、ボルト、ナットによる締結時に、ボルトや螺軸に螺軸挿入孔を挿入することにより被締結物上に重ね、プレートの周縁に設けた係止片を被締結物の側縁に係合させ、ボルトのねじ込みもしくはナットの締め付けを行い、この後、可曲片をボルトの頭部もしくはナットの外面に重なるように折り曲げれば、プレートが係止片で被締結物に対して回り止め状となり、可曲片で、このプレートに対してボルトの頭部もしくはナットが回り止め状となるので、ボルトもしくはナットの緩み止めが得られることになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0013】
図示のように、緩み止め座金1は、折り曲げ可能な厚さ1.2mmや1.6mmの金属板を用い、螺軸挿入孔2を設けたプレート3が、螺軸挿入孔2と同軸心で、ボルトAの頭部Bもしくはナットが平面的に納まる外径の半円状弧状部3aに矩形状部3bを連ねた平面形状に形成され、上記矩形状部3bの先端側に、プレート3の一面側に屈曲し、被締結物に係合することでプレート3を回り止め状にする係止片4と、被締結物を締め付けたボルトAの頭部Bもしくはナットの外側面に重なるように折り曲げる可曲片5とを設けた構造になっている。
【0014】
上記係止片4は矩形状部3bの両側の位置で下向きに直角の状態で折り曲げ形成され、可曲片5は両係止片4間の位置に二枚が、プレート3の上面側に向けて湾曲もしくは斜め上向きに10°程度の角度で傾斜するよう設けられている。
【0015】
これら係止片4と可曲片5は、プレート3の矩形状部3bに、一対の切れ目とその間に切り欠きを設け、切れ目と側縁の間を途中から下向きに折り曲げることにより係止片4を形成し、また、可曲片5は一対の切れ目と切り欠きの間に二枚が並列するよう設けられ、上方に向けて湾曲するように形付けされている。
【0016】
図1と図2(A)は、上記緩み止め座金1を、二つの被締結部材を結合するボルトAの緩み止めに使用した例を示し、ボルトAで締結する図示例の二つの被締結部材は、一方がH型鋼を用いた建物の梁材6であり、他方が角パイプを用いた柱材7である。
【0017】
上記柱材7は、端部に端板8を嵌め込んで溶接9により固定し、端板8の各コーナ部分の合計四箇所の位置に、ボルトAをねじ込むためのねじ孔10が設けられている。
【0018】
また、梁材6のフランジ6aには、上記各ねじ孔10の該当する位置にボルト挿通孔11が設けられ、この梁材6を挟んで上下に柱材7を結合することができるようにしている。
【0019】
この発明の緩み止め座金1は、上記のような構成であり、上記したボルトAを用いて梁材6と柱材7を結合するときに使用する。
【0020】
先ず、梁材6と柱材7をねじ孔10とボルト挿通孔11が一致するように重ね合わせた状態で、螺軸挿入孔2がボルト挿通孔11に一致すると共に、一対の係止片4が梁材6のフランジ6aの側縁に係合するようにフランジ6aに緩み止め座金1を重ね、次に、ボルトAの軸部Cを螺軸挿入孔2からボルト挿通孔11に挿入し、端板8のねじ孔10にねじ込み、梁材6と柱材7を締結する。
【0021】
このとき、緩み止め座金1は、両側の係止片4がフランジ6aの側縁に係合しているので、フランジ6aに対して回り止めの状態となり、ボルトAのねじ込み時に共回りすることがない。
【0022】
上記ボルトAの締め付け完了後に、ハンマー等の工具を用いて可曲片5をボルトAの頭部Bに向けて叩き込み、この可曲片5を頭部Bに対する際の部分から折り曲げ、図1(B)と図2(A)のように、頭部Bの外側面に重なるようにする。
【0023】
上記可曲片5は、予め上方に屈曲しているので、ボルトAの頭部Bに向けての叩き込みが支障なく行えると共に、可曲片5は二枚が並列しているので、締め込んだボルトAの頭部Bにおいて、その外側面の角縁がどのような位相にあっても、可曲片5を頭部Bの外側面に重なるように折り曲げることができる。
【0024】
このように、緩み止め座金1の可曲片5を頭部Bの外側面に重なるように折り曲げると、可曲片5が頭部Aに対して回転方向に係合し、緩み止め座金1に対してボルトAは回り止め状となり、緩み止め座金1自体は係止片4がフランジ6aの側縁に係合して回り止め状になっているので、ボルトAの緩み止め状態が得られることになる。
【0025】
なお、ボルトAの締め付け時に緩み止め座金1の供回り発生をなくすため、図1(B)のように、緩み止め座金1とボルトAの頭部Bの間に平座金12を介在させるようにしてもよいと共に、緩み止め座金1の使用は、図示したボルトAの緩み止めに限定されるものではなく、螺軸に螺合したナットの緩み止めにも同様に使用することができる。
【0026】
【発明の効果】
以上のように、この発明によると、螺軸挿入孔を設けたプレートの周縁に、被締結物に係合することでプレートを回り止め状にする係止片と、被締結物を締め付けたボルトの頭部もしくはナットの外面に重なるように折り曲げる可曲片とを設けたので、ボルト、ナットの緩み止め座金を一枚の金属板で形成することができ、緩み止め座金の構造が簡単となり、その製作コストが安価となり、しかも、現場で可曲片を屈曲させるだけで緩み止めが得られるので、ボルト、ナットによる締結作業の簡略化による能率向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明に係る緩み止め座金の使用例を示す正面図、(B)は同上の要部を拡大した縦断面図
【図2】(A)は同じく使用例を示す要部を拡大した横断平面図、(B)は緩み止め座金の斜視図
【図3】(A)はこの発明に係る緩み止め座金の平面図、(B)は同正面図
【符号の説明】
1 緩み止め座金
2 螺軸挿入孔
3 プレート
3a 半円状弧状部
3b 矩形状部
4 係止片
5 可曲片
6 梁材
7 柱材
8 端板
9 溶接
10 ねじ孔
11 ボルト挿通孔
12 座金
A ボルト
B 頭部
C 軸部
【発明の属する技術分野】
この発明は、各種構造物を締結したボルトやナットを緩み止め状態にするための緩み止め座金に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、構造物を構成する二つの部材を固定化するための方法として、溶接による固定やボルト、ナットによる締結が一般に用いられているが、溶接による固定は、溶接設備が必要なり、工場での組み立てや現場での施工に手間と時間がかかるため、ボルト、ナットによる締結が多く採用されている。
【0003】
ボルトによる締結方法は、互いに固定化せんとする二つの部材の一方にボルトの挿通孔と他方にねじ孔を設け、挿通孔からねじ孔にボルトを螺締することによって締結するようにしている。
【0004】
また、ナットによる締結方法は、互いに固定化せんとする二つの部材にボルトの挿通孔を設け、挿通孔に挿入したボルトの螺軸にナットを螺締することによって締結するようにしたり、二つの部材の一方に螺軸を固定し、他方部材の挿通孔を螺軸に挿通した状態で螺軸にナットを螺締することによって締結するようにしている。
【0005】
このようなボルト、ナットによる締結において、振動等を受けることにより、締結後にボルト、ナットが緩むことがあるため、ボルト、ナットを回り止め状にするための緩み止め手段が用いられている。
【0006】
従来の緩み止め手段としては、例えば、特開2001−280328号に提案されているように、二枚の座金を螺軸に挿入し、両座金間にゼンマイバネを巻き込ませた状態で組み込み、このゼンマイバネで常に座金同士を離隔させ続ける楔作用で、螺軸に螺合したナットの緩み止めを行うものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような緩み止め手段は、構成部品数が多く、製作コストが高くつくだけでなく、締結の現場において、構成部品を組み立てながら締結しなければならず、締結作業に手間がかかるという問題がある。
【0008】
そこで、この発明の課題は、一枚の座金でボルト、ナットの緩み止めが行え、構造が簡単で製作コストが安価となり、しかも、金属板を現場で屈曲させるだけで緩み止めが得られるので、締結作業の簡略化を図ることができるボルト、ナットの緩み止め座金を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、この発明は、螺軸挿入孔を設けたプレートの周縁に、このプレートの一面側に屈曲し、被締結物に係合することでプレートを回り止め状にする係止片と、被締結物を締め付けたボルトの頭部もしくはナットの外面に重なるように折り曲げる可曲片とを設けた構成を採用したものである。
【0010】
上記プレートは、折り曲げ可能な金属板を用い、螺軸挿入孔と同軸心で、ボルトの頭部もしくはナットが平面的に納まる外径の半円状弧状部に矩形状部を連ねた平面形状に形成され、上記矩形状部の先端側に、係止片と可曲片が設けられ、係止片は矩形状部の両側の位置で折り曲げ形成され、可曲片は両係止片間の位置に二枚が、プレートの他面側に向けて傾斜するよう設けられている構成とすることができる。
【0011】
上記のような緩み止め座金は、ボルト、ナットによる締結時に、ボルトや螺軸に螺軸挿入孔を挿入することにより被締結物上に重ね、プレートの周縁に設けた係止片を被締結物の側縁に係合させ、ボルトのねじ込みもしくはナットの締め付けを行い、この後、可曲片をボルトの頭部もしくはナットの外面に重なるように折り曲げれば、プレートが係止片で被締結物に対して回り止め状となり、可曲片で、このプレートに対してボルトの頭部もしくはナットが回り止め状となるので、ボルトもしくはナットの緩み止めが得られることになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0013】
図示のように、緩み止め座金1は、折り曲げ可能な厚さ1.2mmや1.6mmの金属板を用い、螺軸挿入孔2を設けたプレート3が、螺軸挿入孔2と同軸心で、ボルトAの頭部Bもしくはナットが平面的に納まる外径の半円状弧状部3aに矩形状部3bを連ねた平面形状に形成され、上記矩形状部3bの先端側に、プレート3の一面側に屈曲し、被締結物に係合することでプレート3を回り止め状にする係止片4と、被締結物を締め付けたボルトAの頭部Bもしくはナットの外側面に重なるように折り曲げる可曲片5とを設けた構造になっている。
【0014】
上記係止片4は矩形状部3bの両側の位置で下向きに直角の状態で折り曲げ形成され、可曲片5は両係止片4間の位置に二枚が、プレート3の上面側に向けて湾曲もしくは斜め上向きに10°程度の角度で傾斜するよう設けられている。
【0015】
これら係止片4と可曲片5は、プレート3の矩形状部3bに、一対の切れ目とその間に切り欠きを設け、切れ目と側縁の間を途中から下向きに折り曲げることにより係止片4を形成し、また、可曲片5は一対の切れ目と切り欠きの間に二枚が並列するよう設けられ、上方に向けて湾曲するように形付けされている。
【0016】
図1と図2(A)は、上記緩み止め座金1を、二つの被締結部材を結合するボルトAの緩み止めに使用した例を示し、ボルトAで締結する図示例の二つの被締結部材は、一方がH型鋼を用いた建物の梁材6であり、他方が角パイプを用いた柱材7である。
【0017】
上記柱材7は、端部に端板8を嵌め込んで溶接9により固定し、端板8の各コーナ部分の合計四箇所の位置に、ボルトAをねじ込むためのねじ孔10が設けられている。
【0018】
また、梁材6のフランジ6aには、上記各ねじ孔10の該当する位置にボルト挿通孔11が設けられ、この梁材6を挟んで上下に柱材7を結合することができるようにしている。
【0019】
この発明の緩み止め座金1は、上記のような構成であり、上記したボルトAを用いて梁材6と柱材7を結合するときに使用する。
【0020】
先ず、梁材6と柱材7をねじ孔10とボルト挿通孔11が一致するように重ね合わせた状態で、螺軸挿入孔2がボルト挿通孔11に一致すると共に、一対の係止片4が梁材6のフランジ6aの側縁に係合するようにフランジ6aに緩み止め座金1を重ね、次に、ボルトAの軸部Cを螺軸挿入孔2からボルト挿通孔11に挿入し、端板8のねじ孔10にねじ込み、梁材6と柱材7を締結する。
【0021】
このとき、緩み止め座金1は、両側の係止片4がフランジ6aの側縁に係合しているので、フランジ6aに対して回り止めの状態となり、ボルトAのねじ込み時に共回りすることがない。
【0022】
上記ボルトAの締め付け完了後に、ハンマー等の工具を用いて可曲片5をボルトAの頭部Bに向けて叩き込み、この可曲片5を頭部Bに対する際の部分から折り曲げ、図1(B)と図2(A)のように、頭部Bの外側面に重なるようにする。
【0023】
上記可曲片5は、予め上方に屈曲しているので、ボルトAの頭部Bに向けての叩き込みが支障なく行えると共に、可曲片5は二枚が並列しているので、締め込んだボルトAの頭部Bにおいて、その外側面の角縁がどのような位相にあっても、可曲片5を頭部Bの外側面に重なるように折り曲げることができる。
【0024】
このように、緩み止め座金1の可曲片5を頭部Bの外側面に重なるように折り曲げると、可曲片5が頭部Aに対して回転方向に係合し、緩み止め座金1に対してボルトAは回り止め状となり、緩み止め座金1自体は係止片4がフランジ6aの側縁に係合して回り止め状になっているので、ボルトAの緩み止め状態が得られることになる。
【0025】
なお、ボルトAの締め付け時に緩み止め座金1の供回り発生をなくすため、図1(B)のように、緩み止め座金1とボルトAの頭部Bの間に平座金12を介在させるようにしてもよいと共に、緩み止め座金1の使用は、図示したボルトAの緩み止めに限定されるものではなく、螺軸に螺合したナットの緩み止めにも同様に使用することができる。
【0026】
【発明の効果】
以上のように、この発明によると、螺軸挿入孔を設けたプレートの周縁に、被締結物に係合することでプレートを回り止め状にする係止片と、被締結物を締め付けたボルトの頭部もしくはナットの外面に重なるように折り曲げる可曲片とを設けたので、ボルト、ナットの緩み止め座金を一枚の金属板で形成することができ、緩み止め座金の構造が簡単となり、その製作コストが安価となり、しかも、現場で可曲片を屈曲させるだけで緩み止めが得られるので、ボルト、ナットによる締結作業の簡略化による能率向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明に係る緩み止め座金の使用例を示す正面図、(B)は同上の要部を拡大した縦断面図
【図2】(A)は同じく使用例を示す要部を拡大した横断平面図、(B)は緩み止め座金の斜視図
【図3】(A)はこの発明に係る緩み止め座金の平面図、(B)は同正面図
【符号の説明】
1 緩み止め座金
2 螺軸挿入孔
3 プレート
3a 半円状弧状部
3b 矩形状部
4 係止片
5 可曲片
6 梁材
7 柱材
8 端板
9 溶接
10 ねじ孔
11 ボルト挿通孔
12 座金
A ボルト
B 頭部
C 軸部
Claims (2)
- 螺軸挿入孔を設けたプレートの周縁に、このプレートの一面側に屈曲し、被締結物に係合することでプレートを回り止め状にする係止片と、被締結物を締め付けたボルトの頭部もしくはナットの外面に重なるように折り曲げる可曲片とを設けたボルト、ナットの緩み止め座金。
- 上記プレートは、折り曲げ可能な金属板を用い、螺軸挿入孔と同軸心で、ボルトの頭部もしくはナットが平面的に納まる外径の半円状弧状部に矩形状部を連ねた平面形状に形成され、上記矩形状部の先端側に、係止片と可曲片が設けられ、係止片は矩形状部の両側の位置で折り曲げ形成され、可曲片は両係止片間の位置に二枚が、プレートの他面側に向けて傾斜するよう設けられている請求項1に記載のボルト、ナットの緩み止め座金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003014797A JP2004225817A (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | ボルト、ナットの緩み止め座金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003014797A JP2004225817A (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | ボルト、ナットの緩み止め座金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004225817A true JP2004225817A (ja) | 2004-08-12 |
Family
ID=32902733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003014797A Pending JP2004225817A (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | ボルト、ナットの緩み止め座金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004225817A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200448484Y1 (ko) | 2008-02-18 | 2010-04-21 | 주식회사 공진 | 방폭 또는 비방폭구조를 갖는 케이스의 개폐문에 설치되는잠금장치 |
KR101171594B1 (ko) | 2010-11-17 | 2012-08-09 | 쌍용자동차 주식회사 | 차량용 오일파이프의 플레어볼트 풀림 방지장치 |
CN103362928A (zh) * | 2013-08-05 | 2013-10-23 | 无锡市张泾宇钢机械厂 | 简易防松弹片 |
JP2015158494A (ja) * | 2015-02-23 | 2015-09-03 | ナブテスコ株式会社 | アクチュエータ用位置検出器 |
JP2017003098A (ja) * | 2015-06-16 | 2017-01-05 | 株式会社デンソー | ワッシャ |
CN108757702A (zh) * | 2018-08-14 | 2018-11-06 | 浙江美盾防护技术有限公司 | 紧固防松组件、轮胎支撑体及车轮 |
KR101928174B1 (ko) * | 2017-03-27 | 2018-12-11 | 현대제철 주식회사 | 주행 레일의 가이드 롤러 장치 |
JP2019052444A (ja) * | 2017-09-13 | 2019-04-04 | 株式会社淀川製鋼所 | 壁パネルの取付構造 |
KR101987704B1 (ko) * | 2018-11-20 | 2019-06-11 | 동림산업 주식회사 | 굴착용 해머의 너트 풀림방지 장치 |
-
2003
- 2003-01-23 JP JP2003014797A patent/JP2004225817A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200448484Y1 (ko) | 2008-02-18 | 2010-04-21 | 주식회사 공진 | 방폭 또는 비방폭구조를 갖는 케이스의 개폐문에 설치되는잠금장치 |
KR101171594B1 (ko) | 2010-11-17 | 2012-08-09 | 쌍용자동차 주식회사 | 차량용 오일파이프의 플레어볼트 풀림 방지장치 |
CN103362928A (zh) * | 2013-08-05 | 2013-10-23 | 无锡市张泾宇钢机械厂 | 简易防松弹片 |
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KR101928174B1 (ko) * | 2017-03-27 | 2018-12-11 | 현대제철 주식회사 | 주행 레일의 가이드 롤러 장치 |
JP2019052444A (ja) * | 2017-09-13 | 2019-04-04 | 株式会社淀川製鋼所 | 壁パネルの取付構造 |
CN108757702A (zh) * | 2018-08-14 | 2018-11-06 | 浙江美盾防护技术有限公司 | 紧固防松组件、轮胎支撑体及车轮 |
KR101987704B1 (ko) * | 2018-11-20 | 2019-06-11 | 동림산업 주식회사 | 굴착용 해머의 너트 풀림방지 장치 |
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