JP3104579U

JP3104579U - ボルトの回り止めプレート

Info

Publication number: JP3104579U
Application number: JP2004002018U
Authority: JP
Inventors: 壮太小宮
Original assignee: 株式会社富田電機製作所
Priority date: 2004-04-13
Filing date: 2004-04-13
Publication date: 2004-09-30
Anticipated expiration: 2010-04-13

Abstract

【課題】ケーブルの圧着端子または圧縮端子等の締付け作業が簡単容易に行えると共に、締付け後長期間に亘り振動等を受けてもボルトの弛む惧れのないようにする。
【構成】本考案に係るボルトの回り止めプレート１は、座板部２の長手方向に沿って複数個のボルト挿通孔３、４を設けると共に、長手方向両側には側縁を屈曲してボルト頭部の嵌合係止し得る係合縁５、６を形成してある。
また、座板部の長手方向に沿って２個のボルト挿通孔を所定間隔をおいて設けると共に、各挿通孔の両側には側縁を屈曲してボルト頭部の嵌合係止し得る係合縁を夫々形成してある。
【選択図】図１

Description

本考案は、ボルトをナットで締付ける際のボルト頭部の空回りを防止し、締付後のボルトの弛みを抑止するための部材に関するものである。

従来、この種部材としては、ボルト挿通孔の周側部適所にボルト頭部の一側面が係止するようにした起立片を設けた座金等があった。

上記従来の座金は、ナットで締付ける際に座金が回動し易いためため、ボルト頭部の空回りを確実に防止できず、締付作業に手間取る難点が有った。
また、特に、分子端子ボックス内等の狭い場所でケーブル端子の締付け作業を行う場合に、ボルト頭部が共に回る事は大変煩わしかった。また、締付け後長期間使用していると、振動や繰返し荷重のためにボルトが弛み易い難点もあった。

本考案は、上記難点に鑑み、ケーブルの圧着端子または圧縮端子等の締付け作業が簡単容易に行えると共に、締付け後長期間に亘り振動等を受けてもボルトの弛む惧れのない、回り止めプレートを提供しようとするものである。

上記目的を達成するために、本考案に係るボルトの回り止めプレートは、座板部の長手方向に沿って複数個のボルト挿通孔を設けると共に、長手方向両側には側縁を屈曲してボルト頭部の嵌合係止し得る係合縁を形成して構成する。
又、座板部の長手方向に沿って設けるボルト挿通孔は所定間隔をおいて２個設けると共に、各挿通孔の両側には側縁を屈曲してボルト頭部の嵌合係止し得る係合縁を夫々形成してある。
又、前記ボルト挿通孔の形状は、円形、楕円形等に形成することが可能である

本考案に係る回り止めプレートは、請求項１記載のように、座板部の長手方向に沿って複数個のボルト挿通孔を設けると共に、長手方向両側には側縁を屈曲してボルト頭部の嵌合係止し得る係合縁を形成してあるから、ナットの締付時には、挿通孔に通したボルト頭部が係合縁間に嵌合係止しているので共回りすることがない。従って、締付作業が容易で迅速に行う事が出来る。また、締付け後長期間の使用により振動や繰返し荷重を受けた場合でも、ボルトが弛んで圧着端子等が離脱したりする惧れが無い。
特に、分岐端子ボックスのような狭い所で、ケーブル端子の取付けを必要とする場合には使用して大変便利であり、片手でも締付け作業を行うことが出来る。

又、請求項２記載のように、座板部の長手方向に沿って２個のボルト挿通孔を所定間隔をおいて設けると共に、各挿通孔の両側には側縁を屈曲してボルト頭部の嵌合係止し得る係合縁を夫々形成しておけば、各係合縁でボルト頭部を確実に係止することが出来ると共に、デザイン的にも優れた製品を提供することができる。

また、本考案に係る回り止めプレートは、穴あけ、切り抜き、折り曲げの一連の金属加工により容易に製造することができるので、極めて安価に提供することができる。

以下、添付図面に従って本考案の一実施形態を詳説する。
図１及び図２に示すように、本考案に係るボルトの廻り止めプレート１は、座板部２の長手方向に沿って、ボルト軸部ｂを挿通し得る円形の挿通孔３、４を夫々設けると共に、各挿通孔３、４の両側には側縁を屈曲して、ボルト頭部ａが嵌合し得る係合縁５、６を平行に立設してある。なお、上記各係合縁５、６の幅は、ボルト頭部ａと略同一に形成してある。

図３は、ケーブル端子等の取付部材１０を端子板等の固定部材１１に締着した状態を示す。而して、同図に於いて、ボルト頭部ａは、その対向する両側面が両係合縁５，５の内壁面に当接するためその回動が抑止され、ナット１２で締付け際にボルト頭部ａが空回りしない。また、締め付け後の使用時に振動等を受けても、ボルトが緩む惧れが無い。１３はワッシャーを示す。

また、座板部２にはボルト挿通孔を２個設けてあり、夫々ボルトを嵌めてあるので、締付け時にプレート１が回動することが無い。

なお、上記実施形態においては、各係合縁５、５を挿通孔３、４の両側に夫々配設するようにしたが、座板部２の両側全体に形成するようにしてもよい。

図４及び図５は、本考案の回り止めプレートを設けた、変圧器の二次側引出線の８端子分岐用端子ボックスを示す。
同図において、２０、２０は夫々４個のボルト２１を設けた４端子取付板であり、回り止めプレート２２を上下方向に対向するボルト２１、２１に亘り介装してある。
而して、端子取付板２０にケーブル端子（図示省略）を取り付ける場合に、回り止めプレート２２により、ボルト頭部２３が回動しないので、ナット２５による締付け作業が容易且つ迅速に行える。

本考案に係る廻り止めプレートの斜視図である。ボルトを装着した状態を示す斜視図である。使用状態を示す断面図である。低圧分岐端子ボックスの平面図である。図４におけるＡ−Ａ線一部断面図である。

符号の説明

１回り止めプレート
２座板部
３ボルト挿通孔
４ボルト挿通孔
５係合縁
６係合縁

Claims

座板部の長手方向に沿って複数個のボルト挿通孔を設けると共に、長手方向両側には側縁を屈曲してボルト頭部の嵌合係止し得る係合縁を形成してなることを特徴とするボルトの回り止めプレート。
座板部の長手方向に沿って２個のボルト挿通孔を所定間隔をおいて設けると共に、各挿通孔の両側には側縁を屈曲してボルト頭部の嵌合係止し得る係合縁を夫々形成してなることを特徴とするボルトの回り止めプレート。