JP2001173225A - 足場板固定具 - Google Patents

足場板固定具

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JP2001173225A
JP2001173225A JP35922799A JP35922799A JP2001173225A JP 2001173225 A JP2001173225 A JP 2001173225A JP 35922799 A JP35922799 A JP 35922799A JP 35922799 A JP35922799 A JP 35922799A JP 2001173225 A JP2001173225 A JP 2001173225A
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plate
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Sumuto Konno
澄人 今野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構造が簡単で取り付け作業も容易な足場板固定
具を提供すること。 【解決手段】足場板固定具12において、並列する足場
板11の隙間から足場パイプ10にかける固定フック2
0と、2枚の足場板11にまたがる押さえプレート21
と、プレートを貫通し、前記固定フック20のタップ穴
23に取り付けることによって、前記押さえプレート2
1を足場板11に対し押し付けるボルト22とを備え
る。本発明においては、部品点数の少ないシンプルな構
造であるため製造コストが安価で、組立、解体方法が簡
単で取り扱いに熟練を必要とせず、足場板上からの取付
けが可能で作業性が良い。とりわけ大量の足場板を並列
に組み立てる際の作業効率を向上させることが可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、足場板固定具に
関し、特に構造が簡単で取り付け作業も容易な足場板固
定具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、単管の足場パイプあるいはビティ
足場建枠等の支持物上の足場板は、ずれ防止・跳ね上が
り防止の為に必ず固定しなくてはならないが、その一般
的手段の一つとしてバン線あるいはベルトが使用されて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
足場板の固定方法においては、以下のような問題点があ
った。まず、尖鋭な先端部を有するバン線は危険度の高
い結束具であり、迅速かつ適切な取り扱いには熟練を要
する。また、ベルトはそれ自体危険なものではないが、
結束技術にはやはり経験が必要となる。逆に言えば適正
を欠いた未熟な作業は安全にとっての脅威となる。更
に、例えばバン線の一部が切れかかっていたりベルトに
弛みが生じていても、それを目視によって発見し事故を
未然に回避することは簡単ではない。
【0004】次に、バン線は消耗品であり、足場解体時
には多量の切り落とし屑が発生する。過去に発電所・復
水器現場において作業員の誤って落としたバン線切り屑
が構造物の中に潜り込み、その撤去作業に膨大な労力と
時間を要し、問題になったことがあり、同様の事故はベ
ルト・ロープ等紐状の結束具においても起こりうる。
【0005】以上の問題点に鑑み、安全性と合理化を目
指し様々なタイプの足場板固定具が考案されている。し
かし、全般的な使用に至ってはいないのが現状であり、
その原因として次の点が指摘される。(1)番線やベル
ト等と比較して作業性が悪い。(2)足場板上での組立
て及び解体が困難である。(3)足場板どうしの間隔を
広く要求するものが多く、安全上の不備を残している。
(4)構造的な理由から製作コストがかかり過ぎ、採算
が合わない。この発明の目的は、上記従来の足場板固定
具の問題点を解決し、構造が簡単で取り付け作業も容易
な足場板固定具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明においては、足
場板固定具において、並列する足場板の隙間から足場パ
イプにかける固定フックと、2枚の足場板にまたがる押
さえプレートと、プレートを貫通し、前記固定フックの
タップ穴に取り付けることによって、前記押さえプレー
トを足場板に対し押し付けるボルトとを備えたことを特
徴とする。
【0007】本発明においては、部品点数の少ないシン
プルな構造であるため安価な製造コストを期待でき、ま
た組立及び解体方法が簡単で取り扱いに熟練を必要とせ
ず、足場板上からの取付けが可能で作業性が良い。とり
わけ大量の足場板を並列に組み立てる際の作業効率を向
上させることが可能である。更に、足場板間隔は足場パ
イプ・フック分の厚みが必要となるのみであり、作業中
工具等の落下事故の危険を回避できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。図1は、本発明の足場板固定具の第1実施
例の構成を示す斜視図である。また、図3は、本発明の
第1実施例の足場板固定具を使用して足場パイプに足場
板を固定した場合の例を示す平面図および断面図であ
る。本発明の足場板固定具12は、固定フック20、押
さえプレート21、ボルト22、平ワッシャ25からな
っている。足場パイプ10と係合する固定フック20に
はボルト22をねじ込むためのタップ穴23が設けられ
ている。
【0009】押さえプレート21の端部は適正な角度を
有する折り曲げ加工が施されて突出部24が形成されて
いる。この突出部24を設けることにより、押さえプレ
ート21の端部のみが足場板11に接触し、足場板に対
し線で押す構造をとるので、押さえプレート21が板バ
ネとして作用し、かつ突出部24が足場板11にくい込
んで足場板11が振動等によってずれるのを防止する。
なお、実施例においては、長方形の押さえプレートの2
つの短辺に突出部24を形成しているが、例えば長方形
の4つの頂点のみに設けてもよい。また、突出部24の
端部を鋸歯状にしてもよい。
【0010】また、押さえプレート21の中央に設けら
れた穴の下部には、ボルト22の外径とほぼ等しい円筒
部材26が例えば溶接等の手段によって固着されてい
る。この円筒部材26を設けることにより、ボルト22
と押さえプレート21とのなす角度がほぼ直角に保た
れ、端部の足場板11あるいは足場板11を1枚だけ固
定することも可能となる。なお、2枚の足場板11の隙
間に固定具12を装着する場合には、この円筒部材26
はなくても固定可能である。
【0011】足場板の固定作業時に、並べた足場板の隙
間からボルト22を緩めた固定具12を差し込み、足場
パイプ10に固定フック20を引っかけ、ボルト22を
締めることによって足場板11と足場パイプ10とを固
定できるように、固定フック20の湾曲部の長さとボル
ト22およびタップ穴23の長さを決定する。
【0012】図2は、本発明の足場板固定具12を使用
して、足場パイプに足場板を固定した例を示す側面図で
ある。作業員は並列する足場板11の隙間から固定具1
2の固定フックを足場パイプ10にかけ、押さえプレー
ト21を貫通してフックのタップ穴23に取り付けられ
たボルト22を締め込むことにより、2枚の足場板11
にまたがる押さえプレート21が足場板11に押し付け
られ、固定作業が完了する。
【0013】足場板11を1枚だけ固定する場合には、
図2の上部に図示されているように、端部を固定するた
めの固定具12を使用する。端部固定用の固定具12
は、押さえプレート21が一方向にのみ延びている。ま
た、複数の足場板11を並べて固定する場合には、各隙
間に全て固定具12を装着して固定してもよいが、図2
下部に示すように、隙間の1つおきに固定具を装着する
ことによっても足場板11を固定可能である。
【0014】以上、第1実施例を開示したが、第1実施
例は固定具がコストパフォーマンスを重視する理由か
ら、固定具として本来の目標を達成するために必要な最
小限の機構を有する実施形態である。しかし、現場にお
ける使用に際しては次の要求が出ることが予想される。 (1)押さえプレート及び締め付けボルトが足場板上面
レベルより突出し、つまずいて転倒する原因となる。
【0015】(2)押さえプレート材質のスプリング効
果によって作業時の振動による押さえプレートのずれ及
び締め付けボルトの緩みを防止するが、それが完全に機
能しない場合、押さえプレートあるいは固定フックが足
場板または足場パイプからそれぞれ脱落する可能性があ
る。
【0016】(3)要求(2)において、プレートのず
れは目視チェックが可能であるが、ボルトの緩みは固定
フックが足場パイプから外れかかっていても目視による
確認が容易ではない。
【0017】(4)固定具は押さえプレートと固定フッ
クをボルトで連絡し、一体としているため、ボルトがフ
ックに設けられたタップ穴から外れると、この3点はば
らばらになり、運搬時、保管時の管理が困難となる。
【0018】(5)ボルト締め付け時、ボルトを中心と
する円周方向に対し、フリーの状態にある押さえプレー
トが足場板上で回転しないように片手で保持していなけ
ればならず、使い勝手が良くない。
【0019】(6)足場パイプに固定フックをかける
際、フックの形状がJの字である場合、パイプはフック
先端部をまずかわしてからフック内に収まる。そのた
め、足場板を片側から順番に固定する作業手順において
は、固定の完了している足場板上の作業員が予めボルト
を緩めてある固定フックを足場パイプにかけてから次ぎ
の足場板をパイプ上で手前にずらし押さえプレートをか
わしながら固定フックの側面に押し付ければ良い。しか
し、既に固定位置に並べ終わった足場板に固定具を取り
付けるという手順が強いられるような場合、あるいは固
定終了後何らかの理由で中間の足場板を一枚か数枚、一
時的に外さなくてはならない場合、固定フックかえし部
高さより締め付けボルトねじ込み幅が長く設定されてい
ないと、押さえプレートが障害となって固定フックをパ
イプにかけることが出来ない。
【0020】要求の1〜3は、従来からの固定方法にお
いても程度の差はあれ、潜在的に望まれてきた類のもの
である。転落事故等の未然防止は基本的に作業員の注意
力に依存しなくてはならない。作業効率が格段に向上
し、その余剰エネルギーの一部を危険回避に振り分ける
ことができるのであれば結果的に安全性も向上したこと
になる。固定具に安全機構をどの程度まで組み込むか
は、現場サイドの要望と管理サイドの提供能力との均衡
の中から決定されるが、同様のことが要求4〜6におけ
る合理化機構の問題についてもいえる。
【0021】以下、予想される要求の単数または複数項
目を完全にまたは一部不完全に満たす機構を持つ形態の
実施例を挙げる。図4は、本発明の足場板固定具の第2
実施例の構成を示す斜視図である。また、図5は、本発
明の第2実施例の足場板固定具を使用して足場パイプに
足場板を固定した場合の例を示す平面図および断面図で
ある。基本的構成は第1実施例と同じであるが、第2実
施例においては、固定フック30および押さえプレート
31の双方を、例えば鉄板を折り曲げることによって形
成している。固定フック30は例えば打ち抜いた鉄板の
端部をロ字状に折り曲げ、上部にタップ穴35を形成す
る。また、押さえプレート31は中央部が高くなってお
り、傾斜面を形成している。このような構造によって、
ボルト33の頭部が押さえプレート31の中央部の溝の
内部に隠れる構造となる。
【0022】更に、ボルト33を締めることにより、押
さえプレート31が足場板11に押し付けられ、傾斜が
減少する方向に押さえプレート31が弾性変形する。す
ると、押さえプレート31の中央部の溝が2枚の足場板
11の隙間に沈み、足場板11の上部に突出する高さが
減少する。押さえプレートが平らになるまでボルト33
を締めた場合には、足場板11の上部に突出する高さは
押さえプレート31の鉄板の厚さまで減少し、第1実施
例と比べてつまずく恐れが減少する。但し、押さえプレ
ート31の中央部の溝の内部にボルト33を回すために
必要な空間を確保するための切り欠き部32を設けたと
しても、2枚の足場板11の間隔としては、ボルト33
の頭部が入る程度の間隔が必要となる。なお、ボルト3
3の先端にはストッパリング34が装着されており、ボ
ルト33を緩め過ぎてボルト33と固定フック30とが
外れ、固定フック30や押さえプレート31が脱落する
事故を防止する。
【0023】次に、第3実施例について説明する。図6
は、本発明の足場板固定具の第3実施例の構成を示す斜
視図である。また、図7は、本発明の第3実施例の足場
板固定具の部品の構造を示す展開図である。第3実施例
は、第2実施例の固定フックにロック機構を設けたもの
であり、押さえプレート41およびボルト43は第2実
施例と同一である。
【0024】固定フック40の2つのリベット用穴48
にはロックプレート42が2つのリベット46によって
摺動可能に取り付けられている。ロックプレート52の
中央部にはスライド用の長孔51が設けられており、リ
ベット46と長孔51の間には後述するロック/解除を
行うために多少の遊びがある。ロックプレート42の足
場パイプに当接する部分は上部にいくほど幅が広いテー
パー形状の突起50に形成されている。また、最上部外
側には、ロック解除用の突起52が設けられており、突
起の中央部には窪み(あるいは孔)が設けられている。
なお、44はストッパリング、45は平ワッシャであ
る。
【0025】次に、第3実施例の固定具の着脱方法につ
いて説明する。まず、足場板11の隙間に固定フック4
0をロックプレート42を引き上げた状態で挿入し、パ
イプ10の方向へずらしてパイプ10を捕まえる。次
に、ロックプレート42を下へ押し込むと、パイプ側の
側面に設けられたテーパー形状の突起50がパイプ10
を固定フック40に押し付け、拘束すると同時に、ロッ
クプレート42を下端まで押し込むと、図6に示すよう
に、突起50が固定フック40のロ字状に折り曲げた上
面(タップ穴のある面)の部材と係合し、ロックプレー
ト42は施錠状態となる。
【0026】次に、ボルト43を締めていくと、押さえ
プレート41の中央の溝部が足場板11の隙間にはまり
込み、締め付けボルト穴を中心とする円周方向への空転
が阻止される。足場パイプに対し固定状態にある固定具
のボルト43をシノ等で締め込み、足場板11どうしを
またぐ押さえプレート43の両翼を各足場板11へ押し
付けることにより、足場板11の固定が完了する。
【0027】作業員は、ロックプレート42の上端部が
足場板上面より突出していないことを目視チェックし、
ロックプレート42が施錠状態にあり、固定フック40
が足場パイプ10を把持していることを確認できる。固
定具を外す場合には、ボルト43を緩め、突起52をシ
ノの先端で足場板長手方向(ボルトの反対側)へ押して
ロックを解除し、ロックプレート42を引き上げる。第
3実施例は、固定フック40とスライド式のロックプレ
ート42とによって足場パイプ10を把持する方式であ
るため、既に固定位置に並べられた足場板11を固定し
たり、固定完了後、任意の位置の足場板11を外し、ま
た固定し直すことも自由にできる。
【0028】図8は、本発明の第4実施例の足場板固定
具の構成を示す平面図および断面図である。図2には、
第1実施例の変形例として、端部の足場板11を固定す
る固定具の例を開示したが、この変形例においては、固
定具にねじれを起こすような力が働き、金具が脱落し易
いという問題点があった。第4実施例は、第1実施例の
このような問題点を解決するものである。
【0029】第4実施例において、第1実施例の変形例
と異なる点は、固定フック53に下部押さえプレート5
5を設けた点、および固定フック53の足場パイプ10
と当接する部分を平らな(面で接する)構造とした点で
ある。下部押さえプレート55は、固定フック53を足
場パイプ10に引っかけた場合に、下部押さえプレート
55の上面の位置がパイプ10の上端とほぼ同じ位置に
なるように、固定フック53に固着されている。足場パ
イプ10は外径が48.6ミリに統一されているので、下部
押さえプレート55は固定フック53に固着されていて
もかまわない。
【0030】下部押さえプレート55は、固定フック5
3と直角な方向に延びており、僅かに(テーパー角度約
2度ほど)上部に傾斜している。そして、下部押さえプ
レート55の位置は、固定フック53を足場パイプ10
に引っかけた場合に、下部押さえプレート55の上面の
中央の位置がパイプ10の上端とほぼ同じ位置になるよ
うに、固定フック53に固着されている。従って、下部
押さえプレート55は固定フック53の部分においては
パイプ10の上端よりも低く、先端部においてはパイプ
10の上端よりも高くなっている。このテーパー角は、
下部押さえプレート55の先端部から足場板11に当接
し、下部押さえプレート55がスプリングの機能を奏し
てずれを防止するために設けられている。なお、このテ
ーパー角は上部の押さえプレート54にも設けられてい
る。
【0031】固定フック53の足場パイプ10と当接す
る部分は、例えばパイプ状の部材を足場パイプの外径に
等しい円柱に沿って押しつぶすことにより形成され、平
らな(面で接する)構造とすることにより、より安定し
て固定される。なお固定フック53の端部56は、内部
に水が進入しないように防水処理を施す。第4実施例の
固定具を使用した場合には、ボルト22を締めることに
よって、上下の押さえプレート54、55が足場板11
を挟持して固定し、かつ固定フック53が遊び無く足場
パイプ10と係合する。そして、固定具には、第1実施
例の変形例のようなねじれの力がかからないので、安定
して固定可能となる。
【0032】図11は、本発明の第5実施例の足場板固
定具の構成を示す斜視図である。第5実施例は、固定フ
ックが高ナット70および金属板を曲げ成型したフック
部材71から成っており、高ナット70およびフック部
材71は例えば溶接により固着されている。ボルト73
が平ワッシャ74、押さえプレート72を貫通して、高
ナット70と嵌合している。本実施例においては、所定
長以上の任意の長さのボルト73を使用可能であり、脱
落、落下防止のために、高ナット70から突出している
ボルト73の先端部はかしめられて、ボルト73が高ナ
ット70からぬけないようになっている。当実施例にお
いては、第1実施例における押さえプレートの円筒部材
26は省略されている。第5実施例においては、安価に
製造可能であり、足場パイプ10と当接する部分が曲面
であるので、第4実施例と同様に安定して係合すること
ができ、落下防止機構も備えている。
【0033】図9は、本発明の足場板固定具に使用する
部品の構造を示す正面図および断面図である。図9
(a)〜(c)は、各種ボルトの構造を示す正面図であ
る。実施例において開示した6角ボルト(a)は最も一
般的なボルトであるが、頭部が大きく、更にボルトを回
すために頭部の周囲に空間が必要となる。従って、例え
ば第2実施例のように頭部を足場板の隙間あるいは押さ
えプレートの溝に埋め込むような構造には不向きであ
る。
【0034】頭部に6角孔を有し、6角レンチによって
締めるボルト(b)は、6角ボルトより頭部が小さく、
かつ周囲に空間を必要としないので、例えば第2実施例
のように頭部を足場板の隙間あるいは押さえプレートの
溝に埋め込むような構造に適している。プラスあるいは
マイナスドライバ(あるいは6角レンチ)で回す、頭部
が丸いボルト(c)は、頭部の高さが低く、かつ角がな
いので、例えば第1実施例のようなボルトの頭部が突出
するような構造に適している。
【0035】図9(d)〜(g)は、各種押さえプレー
トの構造を示す断面図である。図9(d)、(e)は第
1、第2実施例において開示した押さえプレートの構造
を示す断面図である。図9(f)は第1実施例の端部構
造と第2実施例の中央部の構造とを組み合わせた例であ
り、図9(g)は押さえプレートを金属板の代わりにプ
ラスティックによって製造した例である。
【0036】図10は、本発明の足場板固定具に使用す
る押さえプレートの構造例を示す正面図(a)および展
開図(b)である。図9においては各種ボルトの例を開
示したが、通常作業員は6角ボルト用のレンチしか所持
していない。そこで、6角ボルトを使用して第2実施例
の固定具を作製した場合には、前述したようにボルトの
頭部の周囲に空間が必要となり、足場板の隙間が広くな
ってしまうという問題点がある。そこで、隙間を少しで
も狭くするために、押さえプレート60のボルト頭部6
1の周囲に切り欠き62を設ける。このような切り欠き
62を設けることにより、例えば足場板11の間隔を、
ボルト61を回すボックスレンチの外径まで狭くするこ
とができる。
【0037】以上、本発明の実施例を開示したが、本発
明には下記のような変形例も考えられる。実施例におい
ては、押さえプレートの形状が長方形である例を開示し
たが、押さえプレートの形状は長方形の他、正方形、円
形など任意の形状を採用可能である。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、本発明においては、
足場板固定具において、並列する足場板の隙間から足場
パイプにかける固定フックと、足場板を固定する押さえ
プレートと、プレートを貫通し、前記固定フックのタッ
プ穴に取り付けることによって、前記押さえプレートを
足場板に対し押し付けるボルトとを備えたことを特徴と
する。従って、本発明においては、以下のような効果が
ある。(1)本発明の固定具は部品点数の少ないシンプ
ルな構造であるため、製造コストが安価である。(2)
組立及び解体方法が簡単で取り扱いに熟練を必要としな
い。(3)足場板上からの取付けが可能で作業性が良
い。(4)建築現場などとりわけ大量の足場板を並列に
組み立てる際の作業効率を向上させることが可能であ
る。(5)足場板間隔は固定フック分の厚みが必要とな
るのみであり、作業中の工具等の落下事故の危険を回避
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の足場板固定具の第1実施例の構成を示
す斜視図である。
【図2】本発明の足場板固定具で足場板を固定した例を
示す側面図である。
【図3】第1実施例の足場板固定具の使用例を示す平面
図、断面図である。
【図4】本発明の足場板固定具の第2実施例の構成を示
す斜視図である。
【図5】第2実施例の足場板固定具の使用例を示す平面
図、断面図である。
【図6】本発明の足場板固定具の第3実施例の構成を示
す斜視図である。
【図7】第3実施例の足場板固定具の部品の構造を示す
展開図である。
【図8】第4実施例の足場板固定具の構成を示す平面
図、断面図である。
【図9】本発明の足場板固定具の部品構造を示す正面
図、断面図である。
【図10】本発明の押さえプレートの構造例を示す正面
図、展開図である。
【図11】本発明の足場板固定具の第5実施例の構成を
示す斜視図である。
【符号の説明】 10…足場パイプ、11…足場板、12…足場板固定
具、20…固定フック、21…押さえプレート、22…
ボルト、23…タップ穴、24…突出部、25…平ワッ
シャ、26…円筒部材、30…固定フック、31…押さ
えプレート、32…切り欠き部、33…ボルト、34…
ストッパリング、35…タップ穴、40…固定フック、
41…押さえプレート、42…ロックプレート、43…
ボルト、44…ストッパリング、45…平ワッシャ、4
6…リベット、48…リベット用穴、50…突起、51
…長孔、52…突起、53…固定フック、54…押さえ
プレート、55…下部押さえプレート、60…押さえプ
レート、61…ボルト頭部、62…切り欠き

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タップ穴を有し、足場パイプに係合する固
    定フックと、 足場板を押さえる押さえプレートと、 プレートを貫通し、前記固定フックのタップ穴に取り付
    けることによって、前記押さえプレートを足場板に対し
    押さえ付けるボルトとを備えたことを特徴とする足場板
    固定具。
  2. 【請求項2】前記固定フックが、金属板を折り曲げた構
    造からなることを特徴とする請求項1に記載の足場板固
    定具。
  3. 【請求項3】前記固定フックは、固定フックの足場パイ
    プからの離脱を防止するためのスライド式のロック部材
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の足場板固定
    具。
  4. 【請求項4】前記押さえプレートの端部に突出部を設け
    たことを特徴とする請求項1に記載の足場板固定具。
  5. 【請求項5】前記押さえプレートが傾斜面を有し、中心
    部において前記ボルトの頭部の周囲を覆う構造を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の足場板固定具。
  6. 【請求項6】前記ボルトの頭部が前記足場板の隙間に収
    まるように、前記押さえプレートの中央部に凹部を設け
    たことを特徴とする請求項1に記載の足場板固定具。
  7. 【請求項7】前記押さえプレートをプラスティックによ
    り作製したことを特徴とする請求項1に記載の足場板固
    定具。
  8. 【請求項8】前記固定フックは、足場板の下面に当接す
    る下部押さえプレートを備えていることを特徴とする請
    求項1に記載の足場板固定具。
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