JP4244848B2 - ケーブルラックの接続部材 - Google Patents

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本発明は、ケーブルを配線するのに用いられるケーブルラックの接続部材に関するものである。
従来より、ケーブルを配線するのにケーブルラックが用いられる。ケーブルラックは、対向する一対の親桁間に所定間隔で子桁を架設して形成されるもので、例えば天井面に取り付ける吊具等にて天井下に配設される。そして、ケーブルラックの子桁上にケーブルを載置して配線が施される。
このようなケーブルラックは、複数のケーブルラックを長手方向に連結して天井下に配設するもので、連結する両ケーブルラックの接続端部にそれぞれ接続体を固定し、この接続体同士をボルト及びナットで連結するものが考えられた(例えば特許文献1参照)。
この接続部材は、接続体と連結用のボルト・ナットとで構成され、接続体は、一端部が一方のケーブルラックの接続端部に固定用のボルト・ナットで固定される固定部となると共に他端部が前記接続端部から突出する重合部となるもので、連結する両ケーブルラックにそれぞれ固定部が取り付けられる。そして、両ケーブルラックの接続端部に取り付けた接続体の重合部同士を任意の角度で重ね合わせ、重ね合せた部分に形成した孔からなる締結部を連結用のボルト・ナットで締結固定して連結が完了するものである。
しかしながらこのものにあっては、連結用のボルト・ナットで両接続体を回動自在に連結するものであるため、その両接続体の角度がずれ易いという問題があった。そこで、この点を解決すべく、隣接するケーブルラックがある所定の角度を為すように連結する場合に、両端部がそれぞれ前記所定の角度を為すように形成されたジョイント部材にケーブルラックの接続端部をそれぞれ固定するものが考えられた(例えば特許文献2参照)。
しかしながら、このようなケーブルラックの接続部材にあっては、一つの接続部材で一つの角度にしか対応できず、両ケーブルラックが様々な角度を為す場合にそれぞれ対応可能なように、前記様々な角度に合わせて両端部が為す角度が多種多様な数十種類の接続部材を予め用意しておく必要があり、設計・製造コスト面や部品の管理面において好ましくなく、また、ケーブルラックの接続部材が一体に形成されているため、一つの接続部材で僅かな建築誤差や施工誤差も柔軟に吸収することができず、用意した接続部材を使用することができない場合があった。
実公昭51−9674号公報 登録実用新案第3014177号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、連結用のボルト・ナットで両接続体を回動自在に連結するものにおいて両接続体の角度決めがし易いケーブルラックの接続部材を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために請求項1に係る発明にあっては、一端部がケーブルラック4の接続端部に固定される固定部11となると共に他端部が重合部12となる一対の接続体1と、前記一対の接続体1の重合部12同士を重ね合わせた状態で該重合部12に設けた締結部を締結して回動可能に接続体1を連結する連結用のボルト2及びナット3とからなるケーブルラックの接続部材において、重合部12の締結部を連結用のボルト2が挿通される挿通孔14として一方の接続体1の前記挿通孔14を連結用のボルト2が内部を移動可能な長孔14bとし、一方の接続体1の重合部12に角度固定手段5として貫通孔51を前記長孔14bからなる挿通孔14とは別に唯一設け、他方の接続体1の重合部12の端縁12aを挿通孔14を中心とする円弧状に形成して該端縁12aに角度被固定手段6として角度固定用のボルト7が挿入可能な切欠63を複数形成し、貫通孔51を複数の切欠63のうち一つの切欠63と選択的に連通して角度固定用のボルト7及びナット8で締結して成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、連結用のボルト2及びナット3で両接続体1を回動自在に連結するものにおいて両接続体1の角度決めが容易となる。更に、角度固定用のボルト7及びナット8を仮締めした状態で角度調節することが可能となり、施工現場に持ち込むのに角度固定用のボルト7及びナット8、連結用のボルト2及びナット3を仮締めした状態で持ち込むことができて、高所等の施工現場にて新たに角度固定用のボルト7及びナット8、連結用のボルト2及びナット3を接続体1に接続する際に落としてしまったりすることがなく、高所作業を安全に行うことができる。
また、請求項の発明は、請求項の発明において、一方の接続体1の重合部12に角度固定手段5としての貫通孔51を唯一設け、両方の接続体1の重合部12を前記角度固定手段5を設けた方の重合部12が外側に位置するように重ね合わせて成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、複数設けた角度被固定手段6が外側に位置して見えてしまって美観が損なわれるのを防止している。
本発明にあっては、連結用のボルト及びナットで両接続体を回動自在に連結するものにおいて両接続体の角度決めが容易となる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。まずケーブルラック4について説明する。ケーブルラック4は、図2に示すように、一対の親桁41と、前記親桁41間に架設される複数の子桁42とで主体が構成される。
親桁41は、ケーブルラック4の両側端部、即ち幅(短手)方向の両端部にそれぞれ対向するように略平行に配置される通常金属製のもので、側縦片と該側縦片の上下端部から対をなす他方の親桁41に向けて上横片及び下横片を突出する断面略コ字状をしたものである。そして、この一対の親桁41間に複数の子桁42が架設される。子桁42は、板状部材を折曲したりして断面ロ字状やコ字状、リップ付きコ字状等に形成した通常金属製のもので、その形状は特に限定されないが、本実施形態では上方に開口するリップ付きコ字状に形成してあり、この子桁42は、その両端部をそれぞれ上記親桁41の側縦片に溶接等にて固定してある。
このようにして主体が構成されるケーブルラック4は、現場において例えば天井面に取り付けた吊具等を介して天井下に配設される。そして、ケーブルラック4の長手方向への連結は、長手方向端部を突き合わせてその両端部間に亘って外面に接続部材を固定することで行うもので、以下に、隣接するケーブルラック4の長手方向が一直線状にならないように連結する場合について説明する。
接続体1は、図1に示すように略板状をした金属製のもので、その一端部がケーブルラック4の接続端部に固定される固定部11となると共に、他端部が前記接続端部から突出して他方のケーブルラック4に固定された接続体1と重ね合わせられる重合部12となるものである。固定部11は、本体となる縦片部の上下端部から上片及び下片を突出した断面略コ字状のもので、縦片部、上片、下片をそれぞれ上記親桁41の側縦片、上横片、下横片の外面に沿うように被嵌して取り付けられる。図2に示すように、固定部11の縦片部と親桁41の側縦片の重なり合う部分にそれぞれ連通する固着具挿通孔13,固着具挿通孔43を形成してあり、ボルト91,ナット92からなる固着具を前記固着具挿通孔13,43に挿通して締結することで接続体1を親桁41に固定すると共に親桁41と接続体1の導通を図るものである。
接続体1の重合部12は、前記固定部11の縦片部から面一状に延設される板状のもので、本実施形態では突出先端側の端縁12aを円弧状に形成して角部が突出するのを回避している。固定部11の中心部(本実施形態では前記円弧状に形成した端縁12aの中心部)には挿通孔14が形成してある。この挿通孔14は、両ケーブルラック4に固定した接続体1同士を固定する金属製の連結用のボルト2及びナット3からなる締結具のボルト2の軸部22が挿通されるもので、このうち連結用のボルト2の頭部21が締結される側の接続体1の挿通孔14は後述する非円形孔14aとなっている。そしてこの挿通孔14及びその周辺部が前記連結用のボルト2及びナット3が締結される締結部となっている。
そして、本発明においては、両接続体1にそれぞれ角度固定手段5と角度被固定手段6を設けて、両接続体1が為す角度を容易に維持可能とするものである。
ケーブルラックの接続部材となる一対の接続体1のうち、一方の接続体1の重合部12に少なくとも一つの角度固定手段5を締結部とは別に設けると共に、他方の接続体1の重合部12に前記角度固定手段5と選択的に組合せて両接続体1をそれぞれ所定角度で連結するための複数の角度被固定手段6を締結部とは別に設けてある。本実施形態では、一方の接続体1の重合部12に挿通孔14から固定部11側に所定間隔をあけて角度固定手段5としての貫通孔51を一つ形成すると共に、他方の接続体1の重合部12に挿通孔14を中心として半径が前記挿通孔14から貫通孔51までの長さとなる同一円周上に角度被固定手段6として複数の(図では9個の)貫通孔61を等間隔に(即ち中心角が等角度となるように)形成してある。特に、中心角を一般的に頻繁に用いられる角度、例えば0°、30°、45°、60°、90°、−30°、−45°、−60°、−90°等としておくのがよく、これらの角度を用いる場合には角度ずれが起こらないですむものである。もしこれらの角度以外の角度にする場合には、後述するが、角度固定用のボルト7及びナット8を用いないことで対応可能となる。ここで、一方の接続体1に形成した角度固定手段5としての貫通孔51は略正方形状に形成してあるが、これについては後述する。これら角度固定手段5及び角度被固定手段6としての貫通孔51、61は、連通した状態で角度固定用のボルト7及びナット8で締結される。
この両接続体1からなるケーブルラックの接続部材の取り付けについて説明する。まず、いずれか一方の接続体1の固定部11をケーブルラック4の接続端部に接続する。この時、接続体1同士は予め連結用のボルト2及びナット3で締結部を仮締めして回動可能に連結しておくか、あるいは、一方の接続体1の固定部11をケーブルラック4の接続端部に接続した後、他方の接続体1を連結用のボルト2及びナット3で仮締めして回動可能に連結する。そして、接続する両ケーブルラック4の為す角度に合わせて両接続体1の為す角度も同様の角度に調整するのであるが、これには、両接続体1を前記角度となるように締結部を中心に回動し、一方の接続体1の角度固定手段5としての貫通孔51を他方の接続体1の角度被固定手段6としての複数の貫通孔61のいずれかの貫通孔61に連通させて、この連通した貫通孔51,61を角度固定用のボルト7及びナット8で仮締めするものである。その後、ケーブルラック4に接続していない側の接続体1の固定部11をもう一方のケーブルラック4の接続端部にボルト91、ナット92で締結固定し、最後に連結用のボルト2及びナット3と角度固定用のボルト7及びナット8を締結(本締め)して固定する。
ここで、連結用のボルト2及びナット3による締結について説明する。連結用のボルト2は、両方の接続体1の重合部12を重ね合わせて連通した挿通孔14にその軸部22を挿通すると共に該軸部22に連結用のナット3を螺着して接続体1の重合部12を固定するのであるが、接続体1に形成した挿通孔14は、連結用のボルト2の軸部22が挿通されるように内端縁間の最短距離が該軸部22の径とほぼ同じ長さ又は軸部22の径より若干長く形成してある。そして、両接続体1のうち連結用のナット3が締結される側の接続体1の挿通孔14は軸部22の断面と同様の略円形状に形成し、連結用のボルト2の頭部21が締結される側の接続体1の挿通孔14を非円形状(本実施形態では正方形状であるが、多角形等特に限定されない)の非円形孔14aとすると共に、連結用のボルト2の軸部22の基部に前記非円形孔14aとほぼ同形状でこの非円形孔14a内に嵌入される非円形部23を形成してある。これにより、連結用のボルト2を接続体1の挿通孔14(非円形孔14a)に挿通して連結用のナット3で締結する際に接続体1に対する連結用のボルト2の回り止めを行うことができる。またこの時、連結用のボルト2の頭部21の裏面が接続体1の外面に当接するように、図3に示すように非円形部23の厚みt(即ち軸部22長手方向の長さ)を接続体1の非円形孔14aを設けた部分の厚みtよりも薄く形成して、非円形部23の突出端面がもう一方の接続体1の外面に当接して連結用のボルト2の頭部21が浮いた状態となるのを回避している。
連結用のボルト2の非円形部23が接続体1の非円形孔14aに収まりきれずに他方の接続体1側に突出すると、他方の接続体1の挿通孔14内に非円形部23を収容しなければ連結用のボルト2の頭部21が浮いた状態となるため、前記他方の接続体1の挿通孔14を前記非円形部23を収容すべく拡大する必要があるが、これによって連結用のナット3と他方の接続体1との締結面積が減少して電気的導通性が減少するので好ましくない。本願はこの点においても上記のように非円形孔14a内に非円形部23が収容されるため好ましい。
次に、角度固定用のボルト7及びナット8による締結について説明する。一方の接続体1に形成した角度固定手段5としての貫通孔51は、後述する角度固定用のボルト7の軸部の径と同じか該径より若干長い辺からなる略正方形状に形成してあり、また、他方の接続体1に形成した角度被固定手段6としての複数の貫通孔61は、角度固定用のボルト7の軸部の径と同じか該径より若干長い径の略円形状に形成してある。角度固定用のボルト7は、その軸部の基部に前記角度固定手段5としての貫通孔51とほぼ同形状でこの貫通孔51内に嵌入される角形部が形成してある。このような角度固定用のボルト7及びナット8による締結も上述した連結用のボルト2及びナット3による締結と同様に、角度固定用のボルト7を接続体1の貫通孔51,61に挿通して角度固定用のナット8で締結する際に接続体1に対する角度固定用のボルト7の回り止めを行うことができる。
また、両方の接続体1を連結用のボルト2及びナット3で締結固定するようにしているため、僅かな建築誤差や施工誤差であれば吸収することができて、柔軟に対応することができる。例えば角度固定用のボルト7の軸部の径よりも貫通孔51,61を大径に形成することで「遊び」が形成されて、角度固定手段5と角度被固定手段6によって為し得る両接続体1の為す角度に幅ができて前記誤差を吸収可能となる。そして、前記「遊び」でも吸収不可能な誤差の場合には、角度固定用のボルト7及びナット8を使用しないことで、すなわち、角度固定手段5と角度被固定手段6とを機能させないことで、仮固定した状態では角度の維持ができないものの任意の角度でケーブルラック4の接続が行えるものである。
またなお、接続体1のケーブルラック4への固定順序については、上述した順序に限定されず、一方の接続体1を一方のケーブルラック4へ固定した後、他方の接続体1を前記接続体1と回動可能又は角度を固定した状態で連結し、その後に他方のケーブルラック4に他方の接続体1を固定したり、あるいは、両接続体1をそれぞれ両ケーブルラック4へ固定した後に両接続体1同士を連結したり、あるいは両接続体1同士を所定角度で固定した後、両接続体1をそれぞれケーブルラック4へ固定してもよい。
以上のようなケーブルラックの接続部材にあっては、両接続体1をその締結部を連結用のボルト2及びナット3で締結して連結するものにおいて、両接続体1に締結部とは別にそれぞれ角度固定手段5と複数の角度被固定手段6とを設けたことで、両接続体1の角度決めが容易となる。また、連結用のボルト2及びナット3を仮締めして両接続体1を仮固定した状態でも、角度固定手段5といずれかの角度被固定手段6とを角度固定用のボルト7にナット8を螺着して両接続体1の為す角度を維持することが可能となる。またこれにより、一つのケーブルラックの接続部材で両接続体1の為す角度が様々な場合でも対応することができ、施工性が向上するうえに部品発注から施工までの無駄も排除して効率的な作業が行えるものである。
また、このように角度固定手段5及び角度被固定手段6を貫通孔51,61で形成し、貫通孔51,61を連通して角度固定用のボルト7とナット8とを締結するようにしたことで、貫通孔51,61を穿設するだけで角度固定手段5及び角度被固定手段6を形成することができる。なお、本実施形態では角度固定手段5としては貫通孔51を唯一設けたのみであるが、この角度固定手段5としても角度被固定手段6の貫通孔61と対応するように複数設けてもよいものである。
また、本実施形態においては、図2に示すように、角度固定手段5として貫通孔51を唯一設けた方の重合部12が角度被固定手段6として複数の貫通孔61を設けた重合部12の外側に位置するように重ね合わせてある。このようにすることで、外側に面する部分に角度固定手段5としての唯一の貫通孔51が位置するだけとなって、複数設けた角度被固定手段6としての貫通孔61が外側に位置して見えてしまって美観が損なわれるのを防止している。
また、本実施形態の連結用のボルト2及びナット3には、接続体1への当接面に該接続体1の外面に食い込む突起20,突起30がそれぞれ設けてある。連結用のボルト2には、頭部21の裏面にほぼ均等に間隔をあけて四つの突起20が設けてあり、連結用のナット3には、接続体1への当接面となるフランジ部31にほぼ均等に間隔をあけて四つの突起30が設けてある。この連結用のボルト2及びナット3にて両方の接続体1の重合部12を締結固定すると、連結用のボルト2及びナット3の締め付け力によって該連結用のボルト2及びナット3に設けた突起20,30が接続体1の外面に食い込むこととなり、突起20,30が接続体1の外面の絶縁被膜を破って接続体1の地金と連結用のボルト2及びナット3とがそれぞれ導通し、両接続体1及び両ケーブルラック4を導通することができる。
また、角度固定用のボルト7及びナット8においても、特に図示はしないが、連結用のボルト2及びナット3と同様に接続体1への当接面に該接続体1の外面に食い込む突起を設けてもよい。例えば、角度固定用のボルト7の頭部の裏面にほぼ均等に間隔をあけて四つの突起を設け、角度固定用のナット8の接続体1への当接面にほぼ均等に間隔をあけて四つの突起を設けてもよい。これにより、この角度固定用のボルト7及びナット8にて両方の接続体1の重合部12を締結固定した際、角度固定用のボルト7及びナット8の締め付け力によって前記突起が接続体1の外面に食い込むこととなり、良好な導通が図られるものである。
次に、他の実施形態について図5に基いて説明する。このものは、角度固定手段5及び角度被固定手段6を一方を突出部とすると共に他方を被嵌部として形成し、一方の接続体1の重合部12に設けた角度固定手段5としての突出部又は被嵌部を他方の接続体1の重合部12に設けた複数の角度被固定手段6としての被嵌部又は突出部と選択的に嵌合するものである。本実施形態では、角度固定手段5として突出部52を一つ設けると共に、角度被固定手段6として前記突出部52が嵌入される貫通孔からなる9個の被嵌部62が形成してある。このようにすることで、突出部52及び被嵌部62を設けるだけで角度固定手段5及び角度被固定手段6を形成することができ、しかも角度固定用のボルト7及びナット8を要することもない。
なお、被嵌部62としては貫通孔に限定されず、表面よりも陥没した凹部であってもよいものである。
次に、他の実施形態について図6に基いて説明する。本実施形態は図5に示す実施形態と大部分において同じであるため、同じ部分については同符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態では、一方の接続体1の挿通孔14を連結用のボルト2が内部を移動可能な長孔14bとし、他方の接続体1の重合部12の端縁12aに角度被固定手段6として角度固定用のボルト7が挿入可能な切欠63を複数形成したものである。
長孔14bは、固定部11からの重合部12の連設方向を長手方向とするもので、長手方向の内端縁間の距離は連結用のボルト2の軸部22の径よりも長く(本実施形態では略2倍に)形成してあり、短手方向の内端縁間の距離は連結用のボルト2の軸部22の径とほぼ同じ長さ又は若干長く形成してある。
また、角度被固定手段6を設ける側の接続体1の重合部12は、その端縁12aを上述したように円弧状としたものであるが、この円弧は挿通孔14を中心とするとともに、半径を、もう一方の接続体1の重合部12の長孔14bの貫通孔51側端部に位置するように挿通した連結用のボルト2の軸心位置と、貫通孔51に挿通した角度固定用のボルト7の軸心位置との間の距離としたものである。そして、その端縁12aに外側から角度固定用のボルト7が挿入可能な切欠63を円周方向に複数形成したものである。
長孔14bの貫通孔51側端部に連結用のボルト2が位置する状態では、貫通孔51に挿通した角度固定用のボルト7は角度被固定手段6を設けた側の接続体1の重合部12の端縁12aに設けた複数の切欠63のうちの一つの切欠63に挿入されて角度が固定される。長孔14bの貫通孔51と反対側の端部に連結用のボルト2が位置する状態では、貫通孔51に挿通した角度固定用のボルト7は角度被固定手段6を設けた側の接続体1の重合部12の端縁12aに設けた切欠63には挿入されず、角度が固定されない。
角度固定用のボルト7及びナット8を仮締めするとともに連結用のボルト2及びナット3を仮締めし、連結用のボルト2が長孔14bの貫通孔51と反対側の端部に位置するように配置すると、両接続体1の角度が固定されないので、任意の切欠63を選択し、長孔14b内に挿通している連結用のボルト2を長孔14bの貫通孔51側の端部に位置させるように接続体1を移動させて選択した切欠63に角度固定用のボルト7を挿入させて角度を固定するものである。
このようにすることで、角度固定用のボルト7及びナット8を仮締めした状態で角度調節することが可能となり、施工現場に持ち込むのに角度固定用のボルト7及びナット8、連結用のボルト2及びナット3を仮締めした状態で持ち込むことができて、高所等の施工現場にて新たに角度固定用のボルト7及びナット8、連結用のボルト2及びナット3を接続体1に接続する際に落としてしまったりすることがなく、高所作業を安全に行うことができる。
本発明の一実施形態の分解斜視図である。 同上の実施形態においてケーブルラックへの取り付けを説明する斜視図である。 同上の実施形態において連結用のボルトの接続体への締結を説明する斜視図である。 同上のケーブルラックの接続部材にてケーブルラックを連結した状態を示す斜視図である。 他の実施形態の分解斜視図である。 更に他の実施形態の分解斜視図である。 同上の実施形態において、角度固定用のボルトが切欠に挿入されておらず角度の固定が行われていない状態を示し、(a)は全体斜視図であり、(b)は連結用のボルト近傍の斜視図であり、(c)は角度固定用のボルト及び切欠近傍の斜視図である。 同上の実施形態において、角度固定用のボルトが切欠に挿入されて角度の固定が行われている状態を示し、(a)は全体斜視図であり、(b)は連結用のボルト近傍の斜視図であり、(c)は角度固定用のボルト及び切欠近傍の斜視図である。
符号の説明
1 接続体
11 固定部
12 重合部
2 連結用のボルト
3 連結用のナット
4 ケーブルラック
5 角度固定手段
6 角度被固定手段

Claims (2)

  1. 一端部がケーブルラックの接続端部に固定される固定部となると共に他端部が重合部となる一対の接続体と、前記一対の接続体の重合部同士を重ね合わせた状態で該重合部に設けた締結部を締結して回動可能に接続体を連結する連結用のボルト及びナットとからなるケーブルラックの接続部材において、重合部の締結部を連結用のボルトが挿通される挿通孔として一方の接続体の前記挿通孔を連結用のボルトが内部を移動可能な長孔とし、一方の接続体の重合部に角度固定手段として貫通孔を前記長孔からなる挿通孔とは別に唯一設け、他方の接続体の重合部の端縁を挿通孔を中心とする円弧状に形成して該端縁に角度被固定手段として角度固定用のボルトが挿入可能な切欠を複数形成し、貫通孔を複数のうち一つの切欠と選択的に連通して角度固定用のボルト及びナットで締結して成ることを特徴とするケーブルラックの接続部材。
  2. 一方の接続体の重合部に角度固定手段としての貫通孔を唯一設け、両方の接続体の重合部を前記角度固定手段を設けた方の重合部が外側に位置するように重ね合わせて成ることを特徴とする請求項1記載のケーブルラックの接続部材。
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