JP2001327053A - ケーブル支持具 - Google Patents

ケーブル支持具

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JP2001327053A
JP2001327053A JP2000147203A JP2000147203A JP2001327053A JP 2001327053 A JP2001327053 A JP 2001327053A JP 2000147203 A JP2000147203 A JP 2000147203A JP 2000147203 A JP2000147203 A JP 2000147203A JP 2001327053 A JP2001327053 A JP 2001327053A
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cable
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cables
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laying
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Katsuyuki Watanabe
克行 渡辺
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Kajima Corp
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Kajima Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集合住宅の地中ピットに幹線ケーブルを布設
するのに手間がかかっていた。 【解決手段】 ケーブル布設に用いられるケーブル支持
具10であって、全体として板状をなすとともに、その
外周部に複数のケーブル係合溝12を有する支持具本体
11と、この支持具本体11の外周部に巻装され、ケー
ブル係合溝12に係合されたケーブル13の脱落を防止
するバンド18とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集合住宅等の地中
ピットに幹線ケーブルを布設する場合に用いて好適なケ
ーブル支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、集合住宅等の幹線ケーブル(以
下、ケーブルと略称)を各ケーブルシャフトまで配線す
る場合の配線ルートは、殆どの場合、地中ピットで行わ
れている。また、地中ピットでケーブルを支持,固定す
るにあたっては、鋼製のケーブルラックが用いられてい
る。
【0003】図5及び図6はケーブルラックを用いたケ
ーブル布設の施工例を示すもので、図5(A)はその平
断面図、同図(B)はその正面図である。また、図6
(A)は地中梁の貫通部を正面から見た断面図であり、
同図(B)は地中梁の貫通部を側面から見た断面図であ
る。
【0004】図において、ケーブルラック51は床スラ
ブ52から垂下した吊りボルト53とダクター58によ
って水平に支持されている。また、吊りボルト53には
振れ止めボルト54が連結されている。これに対して、
複数本(図例では10本)のケーブル55はケーブルラ
ック51上に並列に載置された状態で支持されている。
【0005】一方、地中梁56にはこれを貫通する状態
で2箇所に円形の開口(スリーブ)57が設けられてい
る。このうち、一方の開口57には半数(図例では5
本)のケーブル55が、他方の開口57には残り半数の
ケーブル55がそれぞれ通され、これによって上記複数
本のケーブル55が地中梁56の一方から他方に通線さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
地中ピットは狭く、ケーブル支持のためのケーブルラッ
ク51を設置する際に、搬入口やケーブル布設スペース
を確保することが困難な状況となっている。また地中ピ
ットには、通り芯ごとに地中梁56が存在する。そのた
め、地中梁56を貫通する箇所では、ケーブルラック5
1を切断するとともに、ケーブル55の集中を避けるた
めに数箇所に開口(スリーブ)57を設けてケーブル5
5を通す必要があり、施工に手間がかかっている。さら
に、地中梁56の数箇所に開口57を設けたとしても、
各々の開口57でケーブル55の集中を十分に回避でき
ず、これによって許容電流低下を招く恐れもある。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、ケーブル布設工
事を簡便に行うことができるケーブル支持具を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るケーブル支
持具は、ケーブル布設に用いられるもので、全体として
板状をなすとともに、その外周部に複数のケーブル係合
溝を有する支持具本体を備えた構成となっている。
【0009】上記構成からなるケーブル支持具において
は、支持具本体の外周部に設けられた複数のケーブル係
合溝にそれぞれケーブルを係合させることにより、複数
本のケーブルを立体的に配列した状態で支持することが
可能となる。これにより、例えば集合住宅の地中ピット
にケーブルを布設する場合は、ケーブル支持具でのケー
ブル配列に合わせて複数本のケーブルを地中梁の貫通部
に通すことにより、ケーブルの間に適度な空隙を確保し
つつ、一箇所の開口(スリーブ)に複数本のケーブルを
まとめて通線することが可能となる。また、ケーブルの
配線ルートに交差する2つの地中梁間では、複数のケー
ブル支持具を所定の間隔で設置することにより、複数本
のケーブルを水平に布設することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0011】図1は本発明の実施形態に係るケーブル支
持具を示す正面図である。図示したケーブル支持具10
は、正面視略円形の支持具本体11を備えた構成となっ
ている。この支持具本体11は、全体として略板状をな
すもので、適度な厚み(例えば、30mm程度の厚み)
を有している。支持具本体11の材質は、特にいずれか
の材料に限定されるものではなく、例えばプラスチッ
ク、アルミニウム、鋼材などを好適に用いることができ
る。
【0012】支持具本体11の外周部には、所定の円周
ピッチで複数(図例では36°ピッチで10個)のケー
ブル係合溝12が設けられている。各々のケーブル係合
溝12は、外向きに(放射方向に)開口するかたちで略
U字形に形成され、かつ該開口部分の両端はケーブルの
着脱を容易にする、着脱時のケーブルの損傷を防止する
などの目的でR形状に形成されている。また、各々のケ
ーブル係合溝12の溝幅wは、ケーブル13の直径と同
じかそれよりも若干大きく設定され、これによって各ケ
ーブル係合溝12に1本ずつケーブル13を係合(嵌
入)し得る構成となっている。
【0013】さらに、支持具本体11の外周面には、各
々のケーブル係合溝12間に位置して係止突起14が設
けられている。また、支持具本体11を設置した際に上
端となる部分には、後述する吊りボルトを差し込むため
のネジ孔15が設けられ、さらに該ネジ孔15から2つ
のケーブル係合溝12を隔てた左右均等の位置に、それ
ぞれ振れ止め用のネジ孔16が設けられている。このう
ち、ネジ孔15,16が設けられた部分では、その両側
の位置して2つの係止突起14が設けられている。ま
た、支持具本体11を設置した際に下端となる部分に
も、2つの係止突起14が設けられている。
【0014】一方、支持具本体11の高さ方向(図の上
下方向)のほぼ中間位置には、支持具本体11を厚み方
向(図の奥行き方向)に貫通するかたちで差し込み孔1
7が設けられている。この差し込み孔17は、支持具本
体11を設置した際に当該支持具本体11の横振れを防
止する横振れ防止金物を差し込むためのもので、支持具
本体11の左右均等位置にそれぞれ2つずつ設けられて
いる。
【0015】さらに、上記構成からなる支持具本体11
の外周部にはバンド18が巻装されるようになってい
る。このバンド18は、ケーブル係合溝12に収納され
たケーブル13の脱落を防止するためのものである。バ
ンド18は、支持具本体11の外周径とほぼ同じ長さで
かつ支持具本体11の厚みとほぼ同じ幅をもって帯状に
形成されている。
【0016】バンド18の材質には、支持具本体11に
対するバンド18の着脱を容易に行えるよう、適度な弾
性(伸縮性)を有するゴム材が用いられている。そし
て、このバンド18の長手方向に、上記係止突起14に
対応する複数の係止孔(不図示)が形成され、これらの
係止孔をそれぞれ係止突起14に嵌め込むことにより、
支持具本体11の外周部にバンド18を巻き付けて装着
(係着)し得る構成になっている。
【0017】因みに、本実施形態においては、支持具本
体11の外周部に10個のケーブル係合溝12を有する
ケーブル支持具10を例示したが、ケーブル係合溝12
の個数(ケーブル13の支持本数)に関しては支持具本
体11の直径φDやケーブル13の直径などに応じて適
宜設定可能である。
【0018】また、ケーブル係合溝12の個数を予め決
めておいて、ケーブル13の直径がφd1であれば支持
具本体11の直径をφD1とし、ケーブル13の直径が
φd2(>φd1)であれば支持具本体11の直径をφ
D2(>φD1)とし、・・・といった具合にケーブル
13の直径に応じて支持具本体11の直径φDを適宜設
定(シリーズ化)することも可能である。
【0019】図2は本実施形態に係るケーブル支持具1
0を用いてケーブルを布設した場合の設置位置を示す概
略平断面図である。図において、地中梁19のケーブル
貫通部分には一つの開口(スリーブ)20が設けられ、
この開口20を介して所定本数のケーブルが通線される
ようになっている。また、ケーブルの配線ルートと交差
する2つの地中梁19の間には、所定の間隔で複数(図
例では4つ)のケーブル支持具10が配設されている。
【0020】図3及び図4は本実施形態に係るケーブル
支持具を用いたケーブル布設の施工例を示すもので、図
3(A)はその平断面図、同図(B)はその正面図、同
図(C)はその要部拡大図である。また、図4(A)は
地中梁の貫通部を正面から見た断面図であり、同図
(B)は地中梁の貫通部を側面から見た断面図である。
【0021】図において、ケーブル支持具10は床スラ
ブ21から垂下した吊りボルト22によって支持されて
いる。吊りボルト22の下端部は支持具本体11上端の
ネジ孔15(図1参照)に螺着されている。また、ケー
ブル支持具10には2本の振れ止めボルト23が連結さ
れている。各々の振れ止めボルト23の端部は、支持具
本体11の左右均等位置に設けられたネジ孔16(図1
参照)に螺着されている。さらに、支持具本体11の差
し込み孔17(図1参照)には図示しない横振れ防止金
具が差し込まれている。これにより、図3(B)の左右
方向へのケーブル支持具10の振れが振れ止め防止ボル
ト23によって防止され、かつ図4(B)の左右方向へ
のケーブル支持具10の振れが横振れ防止金具によって
防止されている。
【0022】一方、地中梁19に設けられた開口20に
は所定本数(図例では10本)のケーブル13が通線さ
れている。開口20の通線部分では、後述する支持具本
体11でのケーブル配列に合わせて各々のケーブル13
が円周上に配列され、これによって一つの開口20に所
定本数のケーブル13がまとめて通線されている。ま
た、開口20の通線部分では、相対向するケーブル13
間に適度な空隙が設けられている。このように所定本数
のケーブル13を1箇所にまとめて通線することにより
施工性が向上するとともに、ケーブル13間に空隙を設
けることにより、ケーブル集中による許容電流低下を防
止することができる。
【0023】こうして地中梁19の開口20を通線され
たケーブル13はケーブル支持具10へと導かれてい
る。ケーブル支持具10では、支持具本体11の外周部
に設けられた複数のケーブル係合溝12にそれぞれケー
ブル13が係合され、これによって各々のケーブル13
が円周上に配列された状態で支持されている。
【0024】さらに、支持具本体1の外周部にはバンド
18が巻装されている。このバンド18は、吊りボルト
22の連結箇所(ネジ孔15の位置)に隣接する2つの
係止突起14にそれぞれバンド18の一端と他端を係止
するかたちで巻き付けられている。このようにバンド1
8を巻装することにより、各々のケーブル係合溝12の
開口部分がバンド18で閉じられる。したがって、ケー
ブル係合溝12からのケーブル13の脱落を確実に防止
することができる。
【0025】また、通り芯ごとに存在する地中梁19の
間に所定の間隔で複数のケーブル支持具10を配設し、
各々のケーブル支持具10(支持具本体11)によって
上記同様に所定本数のケーブル13を係合支持すること
により、地中ピット内でケーブル13を水平に布設する
ことができる。
【0026】このように本実施形態に係るケーブル支持
具10を用いることにより、従来のように地中梁の貫通
箇所でケーブルラックを切断する作業が不要になるとと
もに、地中梁の数箇所に通線のための開口を設ける必要
がなくなる。その結果、ケーブル布設にかかる施工の手
間を省いて建設工事費を大幅に低減することが可能とな
る。
【0027】また、ケーブル支持具10が非常に小型で
取り扱いが容易であるため、スペースの狭い地中ピット
でも、搬入口や布設作業スペースを容易に確保すること
ができる。さらに、ケーブルラックを用いたケーブル布
設工事では、複数本のケーブルを平面的に並べて支持す
るために広い設置スペースを必要とするが、ケーブル支
持具10を用いた場合は複数本のケーブル13を立体的
に配列して支持するため、ケーブル布設工事の省スペー
ス化を図ることができる。
【0028】因みに、直径が同じ10本のケーブルを、
それぞれケーブルラックとケーブル支持具10を用いて
布設したところ、ケーブル支持具10(支持具本体1
1)の直径をケーブルラック幅の1/2に縮小すること
ができた。
【0029】さらに、かかるケーブル支持具10は、集
合住宅の地中ピットにケーブルを布設する場合に限ら
ず、建物の天井隠蔽部分にケーブルを布設する場合にも
好適に用いることができる。また、所定本数のケーブル
13を全て布設しなかった場合(例えば、10本のケー
ブル13を布設可能な状況で7本しか布設しなかった場
合)、竣工後のケーブル増設工事にも容易に対応可能と
なる。
【0030】なお、上記実施形態においては、正面視略
円形の支持具本体11を採用したが、本発明はこれに限
らず、例えば正面視略楕円形、正面視略四角形など、他
の形状に形成されたものであってもよい。但し、地中梁
の貫通部分では梁強度の関係等で円形の開口が形成され
ることから、これに合わせて支持具本体を正面視略円形
に形成することが好ましい。また、ケーブル支持具の取
り扱いの容易性や、地中ピットでの施工性、省スペース
化など点でも、支持具本体を正面視略円形に形成するこ
とが好ましい。
【0031】また、支持具本体11のケーブル係合溝1
2に係合されたケーブル13の脱落を防止するケーブル
脱落防止部材としては、上述したバンド18以外のもの
を用いることも可能であるが、支持具本体11に対する
ケーブル脱落防止部材の脱着性を考慮すると、バンド状
(ベルト状)のものを採用することが望ましい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明のケーブル支
持具によれば、集合住宅の地中ピットや天井隠蔽部分に
ケーブルを布設する場合に、ケーブル布設工事の省スペ
ース化や作業の省力化を実現して、建設工事費を大幅に
低減させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るケーブル支持具の構成
を示す正面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るケーブル支持具の設置
位置を示す概略平断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るケーブル支持具を用い
たケーブル布設の施工例を示す図(その1)である。
【図4】本発明の実施形態に係るケーブル支持具を用い
たケーブル布設の施工例を示す図(その2)である。
【図5】ケーブルラックを用いたケーブル布設の施工例
を示す図(その1)である。
【図6】ケーブルラックを用いたケーブル布設の施工例
を示す図(その2)である。
【符号の説明】
10…ケーブル支持具、11…支持具本体、12…ケー
ブル係合溝、13…ケーブル、14…係止突起、15,
16…ネジ孔、17…差し込み孔、18…バンド、19
…地中梁、20…開口、21…床スラブ、22…吊りボ
ルト、23…振れ止めボルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブル布設に用いられるケーブル支持
    具であって、 全体として板状をなすとともに、その外周部に複数のケ
    ーブル係合溝を有する支持具本体を備えることを特徴と
    するケーブル支持具。
  2. 【請求項2】 前記支持具本体を正面視略円形に形成し
    てなることを特徴とする請求項1記載のケーブル支持
    具。
  3. 【請求項3】 前記支持具本体の外周部に装着され、前
    記ケーブル係合溝に係合されたケーブルの脱落を防止す
    るケーブル脱落防止部材を具備することを特徴とする請
    求項1記載のケーブル支持具。
  4. 【請求項4】 前記ケーブル脱落防止部材は、前記支持
    具本体の外周部に巻装可能なバンド状をなすことを特徴
    とする請求項3記載のケーブル支持具。
JP2000147203A 2000-05-19 2000-05-19 ケーブル支持具 Pending JP2001327053A (ja)

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