JP2011153641A - 高純度ガス供給管の施工方法及び配管固定冶具 - Google Patents

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Abstract

【課題】コイル管を用いたガス供給管の曲げ部を簡易に形成することが可能な高純度ガス供給管の施工方法を提供する。
【解決手段】コイル状に巻回されているコイル状配管のうねりを伸ばし、必要な長さに切断して配管ラインを形成し、所定の位置において所定の曲げ半径に配管ラインを曲げ加工して曲げ部を形成し、配管経路に配設した配管ラインの両端を所定箇所に接続する高純度ガス供給配管の施工方法であって、配管ラインの曲げ部となる部分の上流側及び下流側の近接部分をそれぞれ支持し、前記部分を押圧することによって前記配管ラインを曲げ加工することを特徴とする高純度ガス供給配管の施工方法を採用する。
【選択図】図2

Description

本発明は、高純度ガス供給管の施工方法及び配管固定冶具の改良に関するものである。
半導体生産工場向けのガス供給システムでは、ガスを供給する装置間を、主にステンレス鋼製配管(以下、配管という)により接続している。従来、この配管として4mの長さの定尺管が用いられており、ガス供給配管を設置するスペースに合わせて複数の定尺管を溶接により接続、延長して施工するのが一般的であった。
しかしながら、従来の定尺管を用いたガス供給配管の施工方法では、4m毎に溶接しなければならないため、工数が多くかかる問題があった。また、寸法に合わせて切断する必要があるため、廃材が発生するという問題があった。さらに、複数の供給配管を並行して配設する場合には、溶接箇所に溶接機のヘッドを取付ける事を考慮して、隣接する供給配管同士の間に一定以上の設置スペースを必要とするという問題があった(図8参照)。
そこで、特許文献1には、数十mでコイル状になった配管(以下、コイル管という)を、伸ばして使用する配管施工方法が開示されている。配管としてコイル管を用いることにより、定尺配管に比較して、溶接点数を減少させることができる。また、端材が生じない。このように、コイル状配管の場合は、溶接不良によるガス漏洩や溶接にかかる施工時間の削減、及び配管廃材の低減効果により、安全面とコスト面でもメリットがある。さらに、供給配管の途中に溶接箇所がないため、隣接する供給配管同士の間隔を小さくすることができる。
特公平6−57963号公報
しかしながら、特許文献1に記載された配管施工方法には、以下の課題がある。すなわち、従来の定尺管では溶接前に曲げ加工を施した定尺管に、直線状の定尺管を溶接して曲げ部を形成することができたが、コイル状配管を使用する供給配管では一体化されている配管の一部に曲げ加工を施して曲げ部を形成しなければならないという問題があった。
すなわち、従来の一般的な曲げ加工は、曲げ部を形成する部分の一次側と二次側を両手で把持し、且つ梃子の原理で引き曲げていたため、施工スペースが必要となるという問題があった。また、従来の引き曲げ加工では、力のかかるベクトルが内側になり曲げるポイントの1次側と2次側が内側に引き寄せられてしまい、目的の形状の曲げ部の形成が困難であるという問題があった。さらに、上記問題は、複数本の配管ラインが密集する箇所で顕著であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、コイル管を用いたガス供給管の曲げ部を簡易に形成することが可能な高純度ガス供給管の施工方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
すなわち、本発明の請求項1に係る発明は、コイル状に巻回されているコイル状配管のうねりを伸ばし、必要な長さに切断して配管ラインを形成し、所定の位置において所定の曲げ半径に前記配管ラインを曲げ加工して曲げ部を形成し、配管経路に配設した前記配管ラインの両端を所定箇所に接続する高純度ガス供給配管の施工方法であって、
前記配管ラインの曲げ部となる部分の上流側及び下流側の近接部分をそれぞれ支持し、前記部分を押圧することによって前記配管ラインを曲げ加工することを特徴とする高純度ガス供給配管の施工方法である。
また、本発明の請求項2に係る発明は、前記コイル状配管が、ステンレス製であることを特徴とする請求項1に記載の高純度ガス供給配管の施工方法である。
また、本発明の請求項3に係る発明は、複数本の前記配管ラインを所定の間隔を保ちつつ近接させた状態で束ねた配管束を形成し、前記配管束を配管経路に配設することを特徴とする請求項1又は2に記載の高純度ガス供給配管の施工方法である。
また、本発明の請求項4に係る発明は、柱状体の外周面の一部又は全部に、前記配管ラインを配置して固定するための固定部が周方向に所定の間隔で複数設けられた配管固定冶具を用いて、前記配管束を形成することを特徴とする請求項3に記載の高純度ガス供給配管の施工方法である。
また、本発明の請求項5に係る発明は、複数の前記配管束を所定の間隔を保ちつつ近接させた状態で、前記配管経路に配設することを特徴とする請求項3又は4に記載の高純度ガス供給配管の施工方法である。
また、本発明の請求項6に係る発明は、柱状体の外周面の一部又は全部に、配管ラインを配置して固定するための固定部が所定の間隔で複数設けられていることを特徴とする配管固定冶具である。
また、本発明の請求項7に係る発明は、前記固定部が、前記柱状体の高さ方向に長さ方向が設けられた溝部であり、前記溝部に沿って前記配管ラインを配置することを特徴とする請求項6に記載の配管固定冶具である。
以上説明したように、本発明の高純度ガス供給配管の施工方法によれば、配管ラインの曲げ部となる部分の上流側及び下流側の近接部分をそれぞれ支持し、その部分を押圧することによって配管ラインを曲げ加工する構成となっている。これにより、上流側及び下流側の配管が内側方向に動きにくく、曲げ部となる部分のみを1方向に押し曲げることができるため、局部のみを曲げることが可能となった。したがって、一定の曲げ加工を簡便に施すことができるため、コイル管を用いたガス供給管の曲げ部を簡易に形成することができる。また、配管固定冶具を用いることにより、コイル状配管を所定の間隔を保ちつつ近接させた状態で施工することができるため、省スペース且つ省コストで効率的に施工することができる。
本発明の配管固定冶具によれば、柱状体の外周面の一部又は全部に、配管ラインを配置して固定するための固定部が所定の間隔で複数設けられているため、複数の配管ラインを所定の間隔を保ちつつ近接させた状態で立体的に三次元配置することができる。これにより、コイル状配管の利点である省スペース化の利点をさらに活かすことができる。
図1は、本発明を適用した一実施形態である高純度ガス供給配管の施工状態を示す模式図である。 図2は、本実施形態の配管固定冶具を用いた配管束の斜視図である。 図3は、本発明を適用した一実施形態である配管固定冶具を示す斜視図である。 図4は、本発明を適用した一実施形態である配管固定冶具の固定部の変形例を示す平面図である。 図5は、本発明を適用した一実施形態である高純度ガス供給配管の施工方法の曲げ加工方法を示す模式図であり、(a)は押し曲げ、(b)は引き曲げを説明するための図である。 図6は、本発明を適用した一実施形態である高純度ガス供給配管の施工方法に用いることができる機械式のベンダーを示す斜視図である。 図7は、本発明を適用した他の実施形態である高純度ガス供給配管の施工状態を示す模式図である。 図8は、従来の高純度ガス供給配管の施工状態を示す斜視図である。
以下、本発明を適用した一実施形態である高純度ガス供給配管の施工方法について、これに用いる配管固定冶具とともに、図面を用いて詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
図1は、高純度ガス供給配管の施工状態を示す模式図である。図1に示すように、本実施形態の配管ライン1は、ガスの取り合い点であるシリンダキャビネット2と装置3との間を、バルブボックス4を介して接続されているガス供給配管である。また、配管ライン1は、直線部1Lと曲げ部1Rとから構成されており、一端1aがシリンダキャビネット2と溶接されており、他端1bが装置3と溶接されている。
ところで、従来の配管ラインには、4mの定尺管が用いられていた。そのため、シリンダキャビネット2と装置3との間に設けた配管経路に配管ラインを敷設する際、工数が多くかかるという問題があった。これに対して、本実施形態の配管ライン1は、ステンレス鋼製のコイル状配管である。そのため、ガスの取り合い点側と装置接続側の2箇所のみの溶接となっている。
図2は、配管ラインを拡大した斜視図である。図2に示すように、本実施形態では、複数本(図2中では6本)の配管ライン1を所定の間隔を保ちつつ近接させた状態で束ねた配管束10を形成している。そして、この配管束10を配管経路に配設する。ここで、配管束10を構成する各配管ライン1は、それぞれ直線部1Lと曲げ部1Rとを有している。したがって、配管束10全体が配管経路に沿って曲げ部を有する場合には、曲げ部の上流側及び下流側において配管束10を構成する各配管ライン1の位置関係を維持するように各配管ライン1に曲げ加工が施されている。
また、配管束10の形成には、配管固定冶具30が用いることが好ましい。配管固定冶具30は、図3に示すように、上面30a及び底面30b、並びに側面30cからなる柱状体である。具体的には、本実施形態の配管固定冶具30は、上面30a及び底面30bが円形の円柱である。また、側面30cには、周方向を6等分する位置に上面30aから底面30bにわたって切り欠き形成された円形の溝からなる固定部31が設けられている。そして、この固定部31に沿ってそれぞれ配管ライン1が収容されて固定されている。これにより、6本の配管ライン1を所定の間隔を保ちつつ近接させた状態の配管束10を簡便に形成することができる。
ところで、従来の定尺管を用いた配管ラインでは、溶接の作業スペースを確保するため、図8に示すように各配管ラインの間隔を、例えば、50mm程度設ける必要があった。これに対して、本実施形態のコイル状配管を用いた配管ライン1では、隣接する配管ライン1の距離を、例えば、10mm程度とし、且つ立体的にまとめて三次元配置することができるため、省スペース化を図ることができる。
なお、本実施形態の配管固定冶具30は、一例であり、特に上述の形態に限定されるものではない。本実施形態では、上面30a及び底面30bが円形である例を示したが、多角形であってもよいし、半円形、扇形等であってもよい。
また、固定部31は外周面の全部に設けてもよいし、側面30cの一部にのみ設けてもよい。さらに、固定部31は、等間隔に設けてもよいし、等間隔でなくてもよい。
更にまた、固定部31は、柱状体の高さ方向に長さ方向が設けられた溝部であればよく、特に円形の溝に限定されるものではない。図4に示すように、異なる直系の円を組み合わせた形状の溝部131としてもよい。図4の示す形状を有する配管固定冶具130によれば、異なる径の配管ラインであっても同一の配管束内に固定することができる。
また、図2に示すように、配管ライン1を配管固定冶具30の固定部31に固定する際、配管ライン1にアダプターとなる保護部材32を取り付けてもよい。この保護部材32により、固定部31の大きさと配管ライン1の径とのギャップを緩和することができる。また、リング状留め金33を用いて固定する際に配管ライン1に直接負荷がかからないため、配管ライン1の変形等を抑制することができる。なお、保護部材32の材質は、特に限定されるものではなく、一般的な金属材料及び樹脂材料を用いることができる。
次に、本実施形態の高純度ガス供給配管の施工方法(以下、単に「施工方法」という)について説明する。
本実施形態の施工方法は、コイル状に巻回されているコイル状配管のうねりを伸ばし、必要な長さに切断して配管ラインを形成する工程と、所定の位置において所定の曲げ半径に前記配管ラインを曲げ加工して曲げ部を形成する工程と、配管経路に配設した前記配管ラインの両端を所定箇所に接続する工程と、を備えて概略構成されている。以下、各工程について詳細に説明する。
(配管ラインの形成工程)
配管ラインの形成工程では、コイル状に巻回されているコイル状配管のうねりを伸ばし、必要な長さに切断して配管ライン1を形成する。具体的には、まず、コイル状の配管を、自動伸管機で真直ぐに伸ばす。ここで、自動伸管機とは、コイル状の配管をセットしてコイル状配管を伸ばす機械である。コイル状の配管は、自動伸管機を使用することでうねることなく直線に伸びる。次に、直線に引き伸ばしたコイル状配管からなる配管ライン1を、図1に示すように、ガスの取り合い点であるシリンダキャビネット2から接続する装置3まで配管を布設して行く。
(曲げ部の形成工程)
曲げ部の形成工程は、所定の位置において所定の曲げ半径に配管ライン1を曲げ加工して曲げ部1Rを形成する。具体的には、図5(a)に示すように、配管ライン1の曲げ部1Rとなる部分1rの上流側及び下流側の近接部分1c,1dをそれぞれ支持し、上記部分1rを押圧することによって配管ライン1の曲げ加工を行なう。
ところで、従来の曲げ加工の方法では、配管ラインを両手で曲げるものであり、且つ梃子の原理で曲げている為、配管ラインの口径が大きくなるほどかなりの力を要していた。また、図5(b)に示すように、従来の曲げ加工では、図5(a)に示す押し曲げの場合と対照的に、部分1rに相当する部分101rが支点となり、部分1c,1dに相当する部分101c,101dが力点となる引き曲げになるので、力のかかるベクトルが内側になり曲げるポイントの上流側及び下流側がそれぞれ内側に引き寄せられてしまうという問題があった。
これに対して、本実施形態の曲げ加工の方法によれば、曲げ部1Rに対して押し曲げになるので、曲げるベクトルが1方向となり、上流側1c及び下流側1dの配管が内側方向に動きにくく、曲げ部分となる部分1rのみを曲げることが可能となる。これによって、曲げ部1Rの施工が従来よりも簡易的になり且つ一定の曲げ加工を施せるというメリットがある。
本実施形態の曲げ加工には、図6に示す機械式のベンダー40を用いることができる。この機械式のベンダー40は、配管ライン1の近接部分1c,1dを固定支持する支持棒41と、部分1rを押圧するための半円形の押し曲げ部42とから構成されている。配管ライン1を支持棒41で固定支持した状態で、押し曲げ部42を配管ライン1の部分1rに押圧することで、簡易的に、且つ一定の曲げ加工を施せるという利点がある。なお、支持棒41及び押し曲げ部42として複数本の配管ライン1の曲げに対応できるものを用いることで、複数の配管を同時に曲げ加工を施すことができる。
(配管束の形成)
次に、配管ライン1の固定方法について説明する。先ず、上述した配管固定冶具30を用いて、6本の配管ライン1を所定の間隔を保ちつつ近接させた状態で束ねた配管束10を形成し、この配管束10を配管経路に敷設する。具体的には、図2に示すように、天井から吊った形で固定する方法がある。
ところで、従来の定尺管を用いた施工方法では、図8に示すように、配管ライン101を並列に並べるためスペースを確保する必要があり、且つ溶接を考慮して自動溶接用の溶接ヘッドが入るように隣接する配管ライン101間に所定の間隔を設ける必要があった。これに対して本実施形態の施工方法では、上記配管固定冶具30を用いて配管束10を形成することができるため、省スペースの施工が可能になる。また、隣接する配管ライン1同士には、ある程度の間隔が確保されているため目視でガスの系統を確認することができるといった利点もある。
更に、この配管固定冶具30を用いた配管束10を数珠つなぎに接続することが可能である。例えば、図7に示すように、配管束10を縦に並べることにより、少ないスペースで多くの配管ライン1を施工することができる。また、数珠つなぎをした配管束10の一つ一つに、1段目は1階用配管ライン、2段目は2階用配管ライン等、階層ごとに意味合いを持たせて施工することによって配管ルートを簡単に追うことができるため施工時間の短縮が図れるといった利点がある。
(配管ラインの固定工程)
配管ラインの固定工程は、配管経路に配設した配管ライン1(配管束10)の両端を所定箇所に接続する。具体的には、配管ライン1の一端1aをシリンダキャビネット2と溶接し、他端1bを装置3と溶接して配管ライン1を形成する。ここで、本実施形態の配管ライン1は、コイル状配管であるため、ガスの取り合い点側と装置接続側の2箇所のみの溶接になる。このため、溶接不良によるガス漏洩や溶接にかかる施工時間の削減により、安全面とコスト面でもメリットがある。
以上説明したように、本実施形態の高純度ガス供給配管の施工方法によれば、配管ライン1の曲げ部1Rとなる部分1rの上流側の近接部分1c及び下流側の近接部分1dをそれぞれ支持し、上記部分1rを押圧することによって配管ライン1を曲げ加工する構成となっている。これにより、上流側及び下流側の配管が内側方向に動きにくく、曲げ部1Rとなる部分1rのみを1方向に押し曲げることができるため、局部のみを曲げることが可能となった。したがって、一定の曲げ加工を簡便に施すことができるため、コイル管を用いたガス供給管の曲げ部を簡易に形成することができる。また、配管固定冶具30を用いることにより、コイル状配管からなる配管ライン1を所定の間隔を保ちつつ近接させた状態で施工(立体的に三次元配置)することができるため、省スペース且つ省コストで効率的に施工することができる。
本実施形態の配管固定冶具30によれば、柱状体の側面(外周面)30cの一部又は全部に、配管ライン1を配置して固定するための固定部31が所定の間隔で複数設けられているため、複数の配管ライン1を所定の間隔を保ちつつ近接させた状態で立体的に三次元配置することができる。これにより、コイル状配管の利点である省スペース化の利点をさらに活かすことができる。
以下、具体例を示す。
(比較例1)
ガス供給管として1本4mの定尺管を用い、全長15m、曲げ部4箇所の配管ライン12本を壁面に施工した。
溶接箇所は5箇所/本×12本で計60箇所であり、所要時間は1箇所当り約5分で約300分であった。なお、12m分の端材が発生した。
配管ライン1本当りの曲げ部は4箇所であるため、計48本の定尺管に予め曲げ加工を行なった。なお、定尺管の曲げ加工は、引き曲げで行い、計所要時間は1箇所当り約3分で約150分であった。
配管ライン12本は、平面的に配置した(図8を参照)。この際、隣接する配管ラインの間隔を約50mm確保する必要があるため、12本分の配管固定に要する幅は、約650mmであった。
目視による施工状態は、直線部、曲げ部ともに良好であった。
(比較例2)
ガス供給管としてコイル状配管を用い、全長15m、曲げ部4箇所の配管ライン12本を壁面に施工した。
溶接箇所は2箇所/本×12本で計24箇所であり、所要時間は1箇所当り約5分で約120分であった。なお、端材は発生しなかった。
配管ライン1本当りの曲げ部は4箇所であるため、12本のコイル状配管では計48箇所の曲げ加工を行なった。なお、コイル状配管の曲げ加工は、引き曲げで行い、計所要時間は1箇所当り約4分で約200分であった。なお、曲げ加工の際、狭いスペースや配管ラック内での加工が困難であった。
配管ライン12本は、平面的に12本配置した(図8を参照)。この際、隣接する配管ラインの間隔を50mmとした。そして、12本分の配管固定に要する幅は、約650mmであった。
目視による施工状態は、直線部は良好であったが、曲げ部は、一部、不揃いの状態であった。
(実施例1)
ガス供給管としてコイル状配管を用い、全長15m、曲げ部4箇所の配管ライン12本を壁面に施工した。
溶接箇所は2箇所/本×12本で計24箇所であり、所要時間は1箇所当り約5分で約120分であった。なお、端材は発生しなかった。
配管ライン1本当りの曲げ部は4箇所であるため、12本のコイル状配管では計48箇所の曲げ加工を行なった。なお、コイル状配管の曲げ加工は、機械式ベンダー(図6参照)を用いて押し曲げで行い、計所要時間は1箇所当り約3分で約150分であった。なお、48箇所の曲げ部は、全て同等の仕上がりとなった。
配管ライン12本は、配管固定冶具(図3参照)を用いて6本の配管束を2本作成した。配管束1本の幅は約50mm程度であり、そして、この2つの配管束の間隔を約40mm程度として縦方向に2つ並べて配置した(図7参照)。そして、12本分の配管固定に要する幅は、約140mmであった。
目視による施工状態は、直線部、曲げ部ともに良好であった。
1・・・配管ライン
1L・・・直線部
1R・・・曲げ部
1c・・・上流側の近接部分
1d・・・下流側の近接部分
1r・・・(曲げ部となる)部分
2・・・シリンダキャビネット
3・・・装置
4・・・バルブボックス
10・・・配管束
30・・・配管固定冶具
30a・・・上面
30b・・・底面
30c・・・側面(外周面)
31・・・固定部
32・・・保護部材
33・・・リング状留め金
40・・・機械式のベンダー
41・・・支持棒
42・・・押し曲げ部

Claims (7)

  1. コイル状に巻回されているコイル状配管のうねりを伸ばし、必要な長さに切断して配管ラインを形成し、所定の位置において所定の曲げ半径に前記配管ラインを曲げ加工して曲げ部を形成し、配管経路に配設した前記配管ラインの両端を所定箇所に接続する高純度ガス供給配管の施工方法であって、
    前記配管ラインの曲げ部となる部分の上流側及び下流側の近接部分をそれぞれ支持し、前記部分を押圧することによって前記配管ラインを曲げ加工することを特徴とする高純度ガス供給配管の施工方法。
  2. 前記コイル状配管が、ステンレス製であることを特徴とする請求項1に記載の高純度ガス供給配管の施工方法。
  3. 複数本の前記配管ラインを所定の間隔を保ちつつ近接させた状態で束ねた配管束を形成し、前記配管束を配管経路に配設することを特徴とする請求項1又は2に記載の高純度ガス供給配管の施工方法。
  4. 柱状体の外周面の一部又は全部に、前記配管ラインを配置して固定するための固定部が周方向に所定の間隔で複数設けられた配管固定冶具を用いて、前記配管束を形成することを特徴とする請求項3に記載の高純度ガス供給配管の施工方法。
  5. 複数の前記配管束を所定の間隔を保ちつつ近接させた状態で、前記配管経路に配設することを特徴とする請求項3又は4に記載の高純度ガス供給配管の施工方法。
  6. 柱状体の外周面の一部又は全部に、配管ラインを配置して固定するための固定部が所定の間隔で複数設けられていることを特徴とする配管固定冶具。
  7. 前記固定部が、前記柱状体の高さ方向に長さ方向が設けられた溝部であり、前記溝部に沿って前記配管ラインを配置することを特徴とする請求項6に記載の配管固定冶具。
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