JP7122362B2 - 床配管用支持金具 - Google Patents

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Description

本発明は水道管や排水管等の配管(管材)を床上に配設し、固定する際に、床面に対して配管を所定高さに固定するための床配管用支持金具に関する。
一般に、排水管等の配管の横走管をスラブ(設置床)上に設置する器具として、支持金具(「レベルバンド」とも称する)が使用される。
支持金具は、配管の長さ方向に対して複数を設け、離隔した支持金具のそれぞれにおいて、支持位置を調整して配管レベルを調整し、配管の勾配を取ることができる機能を奏する(特許文献1参照)。
支持金具は、台座板(基部)と、バンドと、長ネジと、ナットとを有している。
台座板は、スラブ(床)上に当接させる矩形の金属製板であり、取付け穴を有する。施工者が固定ピンを、取付け穴を通してスラブに打ち込んで、スラブに固定するものである。一般にピンの取付けを容易にするため配管の直径方向に沿う台座板の幅は、バンドの幅よりも広く形成されており、台座板の幅方向の両端部に取付け穴が形成されている。
また、台座板の両端部は、長ネジ取付け用ナットが溶接等で固定されている。
バンドは、上下対で設けられ、配管に上下から当接して配管を支持する湾曲バンドとも称される部材である。上下の各バンドには、幅方向の両端に長ネジ挿通用の孔が形成される。
長ネジは、台座板の幅方向両端に設けられた1対の長ネジ取付け用ナットのそれぞれにねじ込む(螺合する)ことによって、台座板両端に長ネジが着脱自在に取付けられる構造となっている。
ナットは、2対備えられ、各長ネジに対して対のナットをねじ込みで取付ける。長ネジのそれぞれに、下側のナット、上下各バンドの両端の孔、さらに上側のナットを挿通して、配管を上下のバンド間で支持する。そして、各バンドの両端部を上下からナットによってしめ込み、上下のバンドの位置調整を行うことによって、配管のレベルを任意に調整できる構造となっている。
なお、支持金具に関して、ナットに球面上のドーム部を設けてバンドが傾きやすくしたもの(特許文献1参照)、上バンドの孔を切り欠きにして装着しやすくしたもの(特許文献2参照)、上バンドを分割して互いに係合して装着できるようにしたもの(特許文献3参照)、バンドの孔周囲に膨出部を設けてバンドが長ネジに対して傾きやすくしたもの(特許文献4参照)等、配管に対するバンドの取付け技術に関して様々な提案がされていた。
実際の施工において、配管は、通常床下のスラブ面に設置され、床下は狭い空間内に様々な障害物がある。例えば他の配管やケーブル線など支持物と交差する場合に対応するため、様々にレベル位置を調整しなければならない。
特開2013-108513号公報 特開平10-047542号公報 特開平10-160048号公報 実開平05-022974号公報
しかしながら、配管の設置箇所は様々であり、従来の支持金具では取付けが困難な場所があるという問題が生じる。
図22に示すように、スラブ面a1上に既存の配管等の設備bがあり、その既存設備bの上方に新たに配管の設置が要求される場合、既存設備bの取り外しは難しいことから、支持金具Yを固定できなかった。
また、図23に示すように、壁cの間際のスラブ面a2に配管を設置する場合、支持金具Yの台座板Y1が壁cに当たってしまうので支持金具を固定できなかった。
また、図24に示すように、スラブ面a3に段差dが有る場合、その段差に対応可能な台座板がないため支持金具Yを固定できなかった。
また、支持金具の台座板は、設置する配管の軸方向に対して直角方向に延びて配設されるので、施工時に軸方向に応力が加わると固定ピンによって支持金具を固定するまでの間に転倒する恐れがあった。
また、施工後に、配管の伸縮で軸方向に力がかかった場合に転倒する恐れもあった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、取付け箇所の状態に対応して施工しやすいと共に、施工時や施工後の応力によって転倒するのを防止できる床配管用支持金具を提供するものである。
本発明は、床面等の固定面に当接して取付けられる台座と、配管に当接して当該配管を支持するバンドと、前記台座に上方に延びて設置され、前記バンドが配管を支持した状態で前記配管の軸直交方向の両側に位置する前記バンドの両端部を取付けるための両支持部材と、を備え、前記台座は、前記両支持部材のそれぞれを独立に支持可能な複数の台部材と、前記台部材同士を互いに連続する構造となっていることを特徴とする床配管用支持金具である。
本発明において、前記台部材は、前記両支持部材に対する周方向の設置角度を変化可能な構造であることが好適である。
本発明において、前記台座は、前記台部材同士を互いに係合して一体化する係合構造を有することが好適である。
本発明において、前記係合構造は、各台部材の対向箇所に形成された切り欠き又は凹凸であり、当該切り欠き又は凹凸同士の係合により、前記台部材同士が一体の台座を形成することが可能なことが好適である。
本発明において、前記係合構造は、各台部材の対向箇所に係合する係合体を台部材と別体に有し、係合体が各台部材の双方に係合することによって一体の台座を形成することが可能なことが好適である。
本発明において、前記台座は、幅方向の途中部に設けられた分割構造によって複数の台部材に分割可能であり、分割構造から複数に分割された台部材が前記支持部材を支持可能に構成されていることが好適である。
本発明において、前記台座の分割構造は、一体板状の台座に形成された、薄肉箇所、ミシン箇所、スリット、又は、切り欠き箇所であることが好適である。
本発明において、前記配管の軸方向への支持部材の倒れ込みを防止する支持構造を設けたことが好適である。
本発明において、前記両支持部材は、長ネジであり、台部材の固定ナットに螺合して立設されるものであることが好適である。
本発明において、前記両支持部材は、回転規制する構造の差し込部を有し、差し込部は台部材の取付け孔に差し込むことによって、前記両支持部が台部材に固定されて立設されるものであることが好適である。
本発明において、前記台座には、前記台座を固定面に固定するための固定ピンを通す挿通孔が前記支持部材の設置箇所の間に形成されていることが好適である。
本発明において、前記台座が台部材同士の係止状態では挿通孔がバンドの直下に位置し、係止状態が解除されて台部材を回転させると前記挿通孔が前記バンドの真下から外れることが好適である。
本発明において、前記台座の台部材には、一方の台部材の挿通孔が他方の台部材の挿通孔よりも他方の台部材の支持部材に近い構造となっていることが好適である。
本発明の床配管用支持金具によれば、台座は、両支持部材のそれぞれを独立に支持可能な複数の台部材を有しているので、取付け箇所の状態に対応して施工しやすいと共に、施工時や施工後の応力によって転倒するのを防止できる。また、台部材同士を係合構造で結合し一体化することによって、台部材の回転防止ができ、配管の位置ずれを防止できる。また、一体化することによって両支持部材間の距離を一定にでき、両支持部材の片側に偏荷重が掛かることを防止できる等の優れた効果を奏し得る。
第1実施形態に係る床配管用支持金具の説明図であって、(a)がバンド、(b)が配管の軸方向から見た全体正面図である。 図1の床配管用支持金具の台座の底面図である。 図1の床配管用支持金具の使用状態説明図であって、(a)が台座が分割された状態図、(b)が台座の設置状態説明図、(c)が台部材を管軸方向に向けた状態図、(d)が台部材を幅方向で逆向きに伸ばした状態図、(e)が台部材の一方を管軸方向に他方を幅方向に沿わした状態図である。 図1の床配管用支持金具を、他の配管のある固定面に取付けた例の説明図である。 図1の床配管用支持金具を、壁に隣接する固定面に取付けた例の説明図である。 図1の床配管用支持金具を、段差のある固定面への取付け例の説明図である。 図2の台座において台部材同士を係合する係合構造の実施例1の説明図であって、(a)が係合を解除して分離した状態の各台部材の平面図と一方の台部材の部分正面視図、(b)が係合した状態の平面図、(c)が係合した状態の正面視図である。 台座の係合構造の実施例2の説明図であって、(a)が平面視図、(b)が部分正面視図、(c)が概略説明図である。 台座の係合構造の実施例3の説明図あって、(a)が正面視図、(b)が平面視図である。 台座の係合構造の実施例4の説明図であって、(a)が固定部材の平面視図、(b)が係合構造の正面視図を示す。 台座の係合構造の他の実施例5の説明図であって、(a)が正面視図、(bが平面視図である。 台座の係合構造の実施例6の説明図であって、(a)が正面視図、(b)が平面視図である。 台座の係合構造の実施例7の説明図であって、(a)が正面視図、(b)が平面視図である。 台座の係合構造の実施例8の説明図であって、(a)が台部材同士が離隔した平面図、(b)が台部材同士が当接した状態の平面図、(c)が台部材同士が当接した状態の正面視図である。 第2実施形態に係る床配管用支持金具の説明図であって、(a)が正面視図、(b)が平面視図である。 第3実施形態に係る床配管用支持金具の台座の説明図であって、(a)が台部材の係合構造で係合した一設置状態、(b)が係合構造の係合が外れて平行に設置した状態、(c)が係合構造で係合した他の状態、(d)が係合したさらに他の状態をそれぞれ示す説明図である。 第4実施形態に係る床配管用支持金具の説明図であって、(a)が正面視図、(b)が平面視図である。 第4実施形態に係る床配管用支持金具の変形設置例の説明図であって、(a)が正面視図、(b)は台座の平面視図を示す。 第5実施形態に係る床配管用支持金具の台部材の説明図であって、(a)が配管の幅方向に台部材本体を沿わせた状態、(b)が幅方向に対して角度を付けた状態の説明図である。 第6実施形態に係る床配管用支持金具の説明図であって、(a)が正面図、(b)が平面図である。 第7実施形態に係る床配管用支持金具の説明図であって、(a)が係合構造が外れて台部材同士が離隔した状態の平面図、(b)が台部材同士が係合構造で係合した状態の平面図、(c)が同係合した状態の正面図である。 従来の床配管用支持金具の1設置例の説明図である。 従来の床配管用支持金具の他の設置例の説明図である。 従来の床配管用支持金具のさらに他の設置例の説明図である。
以下、実施形態について添付図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
図1、図2は第1実施形態の床配管用支持金具を示すものである。
図1に示すように、第1実施形態に係る床配管用支持金具1は、床面等の固定面10に当接して取付けられる台座12と、配管14(図1に二点鎖線で示す)に当接して配管14を支持するバンド16と、台座12に上方に延びて設置され、バンド16が配管14を支持した状態で配管14の軸直交方向の両側に位置するバンド16の両端部18、18を取付けるための両支持部材20、20と、を備える。
台座12は、両支持部材20、20のそれぞれを独立に支持可能な2つ(複数)の台部材22、22と、台部材22、22同士を互いに係合して一体化する係合構造24とを有したものである。
床配管用支持金具1によって配管14を施工する際に、台座12が一体化されていても、設置の容易な場合はそのまま固定ピン(図示省略)によって床表面に固定できる。
係合構造24は、各台部材22、22の対向箇所に形成された切り欠き又は凹凸であり、切り欠き又は凹凸同士の係合(係止)により、台部材22、22同士が一体の台座12を形成することが可能なものである。
なお、台座12は、スラブ(床)等固定面10上に当接させる矩形の金属製板であり、取付け穴(「挿通孔」に相当)12a、12aを有する。施工者が固定ピン(図示省略)を、取付け穴12a、12aを通して固定面10に打ち込んで、固定するものである。
台座12の幅方向の両端部と中央部に2対の取付け穴12a…が形成されている。
また、台座12の両端部には、長ネジからなる両支持部材20、20取付け用の固定ナット2、2が溶接等で固定されている。ナット2、2の上部には板状ナット2a、2aが介装されている。
バンド16は、上下対で設けられ、中央部16aが弧状に湾曲してその中央部16aが配管14に上下から当接して配管14を支持する湾曲バンドとも称される部材である。上下の各バンド16、16には、幅方向の両端部18、18に両支持部材20、20挿通用の孔18a、18aが形成される。実施形態の上側のバンド16は、孔18a,18aが端部18、18に切り欠きで構成されている。孔18a,18aの切り欠きから着脱できるためナット4,4を支持部材20、20に取付けた状態でバンド16を着脱しやすくなっている。下側のバンド16は、孔18a,18aが端部18、18に丸孔で構成されている。
両支持部材20、20は、台座12の幅方向両端に設けられた1対の両支持部材20、20取付け用の固定ナット2,2のそれぞれにねじ込む(螺合する)ことによって、台座12両端に着脱自在に取付けられた構造となっている。
台座12が分割状態では、各台部材22、22に支部部材20、20が固定ナット2、2にねじ込まれてそれぞれ固定された状態になる。
バンド16取付け用のナット4,4は、2対備えられ、各支持部材20、20に対して対のナット4、4をねじ込みで取付ける。支持部材20、20のそれぞれに、下側のナット4、上下各バンド16,16の両端部18、18の孔18a、18a、さらに上側のナット4を挿通して、配管14を上下のバンド間で支持する。そして、各バンド16、16の両端部18,18を上下からナット4、4によってしめ込み、上下のバンド16、16の位置調整を行うことによって、配管14のレベルを任意に調整できる構造となっている。
図2に示すように、台座12について、台部材22、22同士を互いに係合して一体化する係合構造24を有する。
係合構造24としては、後述の図7に示すように、一方の台部材22(22A)の係合側端部に、台部材22Aの短手方向に沿う腕部24a1が梁部24a2よって台部材22の本体に一体に連結された概略T字形状の係合突起24aが形成されたものである。それと共に、他方の台部材22(22B)に、係合側端部に概略砲弾形状の係合孔24bが穿設されたものである。係合時には、係合突起24aの腕部24a1を台部材22Bの表面側から係合孔24bを通過させて裏面側に抜けさせて、その後に、台部材22Bの裏面側に係合突起24aの腕部24a1を引っかけることによって、係合構造24が係合し固定化され、台部材22A、22B同士が一体化する。
このように、台部材22、22同士を一体化することによって台部材の回転防止ができる。例えば、台部材22、22を固定ピンにより一箇所で固定した場合には、台部材が回転して配管14の位置がずれるおそれがあるが、台部材22、22同士を一体化することによって回転を防止でき、配管の位置ずれを確実に防止できる。
また、台部材22、22同士を一体化することによって両支持部材20、20の距離を一定にできる。すなわち、配管14に強い鉛直方向への荷重が掛かると、台部材22A、22B同士を離間(接近)する方向に力を受けるが、台部材同士22、22を一体化することによって距離が一定になり、位置ずれを防止して、固定ピンへのせん断応力を緩和できる。
また、台部材22、22同士を一体化することによって、両支持部材20、20の片側に偏荷重が掛かることを防止できる。例えば、地震力や配管14設置後の後行程で不注意等で偏荷重が掛かる。この際に、台部材同士が一体化していないと固定ピンへの偏荷重が発生するが、一体化されているので固定ピンへの偏荷重が緩和される等の効果を奏する。
逆に、係合構造24の係合突起24aを係合孔24bから外して分離することによって、一体化されていた台座12の各台部材22、22を分離状態にでき、取付け場所の自由度が上がる。この場合、固定ピンも複数箇所打つことによって偏荷重に対処することができる。
図3は、床配管用支持金具を床面に取付ける設置状態の模式的な説明図である。
台座12は、図3に示すよう、各台部材22,22は、両支持部材20、20に対する周方向の設置角度を変化可能な構造である。
図3(a)に示すように。台部材22、22同士を係合構造24で係合して一体化した場合を示し、同(b)は、台部材22、22のそれぞれを、回転させて配管の軸方向に沿わせて設定したものである。
同(c)は、台部材22、22を配管軸(管軸)に沿わせて別方向に延びるように配設した場合であり、2つの台部材22、22は管軸方向に延びるので、管軸方向への転倒に対しての抵抗力が強い。同(c)に示すように、内側と外側の取付け穴12a、12aの両方を固定ピンで固定すると、台部材22、22の回転を防止できる。また、台部材22、22係止時(係合時)にバンド16の直下にあった取付け穴12aが直下から外れるので固定ピンの打設が容易になる等の効果を奏する。
また、同(d)は、台部材22、22を幅方向で逆向きに伸ばして配置する構造とすれば、幅方向への転倒防止に強い構造となる効果を奏する。
また、同(e)に示すように、台部材22の一方を幅方向に伸ばし、他方を管軸方向に沿わせた構造とすれば、(c)と(d)を合わせてハイブリッド型の配置構造になる。例えば、壁28際に設定される場合、壁方向へは転倒しないので、配管方向に沿わせても問題がなく、設置が容易であり、壁の反対方向へは幅方向に伸びる構造となるので転倒防止効果がある。
図4~図6は、配管用支持金具1を様々な状態の固定面10に設置する例の説明図である。
設置が困難な場合、図4~図6に示すように、係合構造24を分離して、各台部材22、22を床表面に適切に対応して設置固定できる。
図4は、既存設備等の他の配管26が有る場合であり、既存設備としては、給湯・給水管が代表例である。
図5は、固定面10から壁28が立ち上がる間際で固定面10に配管14を設置する場合、支持金具の台座12が壁28から逃がして当たることなく配管14を支持金具で固定できる。この設置は、台座12の幅をバンド16の幅内に収めるように台座12寸法を設計する際に好適である。
図6は、固定面10に段差30の有る場合、段差30に対応して台部材22,22の位置を別々に設置できるため、取付け難い段差30でも適切に設定できるため支持部材20の設置の自由度が高い。
図7~図14は、係合構造24の各実施例1~8を示す。
〔実施例1〕
図7は実施例1に係る台座12の係合構造24Aの説明図である。(a)に取り外した状態、(b)、(c)に結合した状態を示す。(a)では、一方の台部材22Bは平面視を示すが、台部材22Aは正面視(22A(1))と、平面視(22A(2))したものを説明のため示している。
図7に示す実施例1に係る係合構造24Aは、図2にて説明したものの同様構造のものである。係合構造24Aを解除する際には、台座を支持部材20から外して、係合孔24bから係合突起24aを捻ることによって外すことができる構造である。
詳しくは、係合構造24Aは、一方の台部材22Aに一体の概略T字形状の係合突起24a(腕部24a1と梁部24a2)と、他方の台部材22Bに穿設された、概略砲弾形状の係合孔24bとで構成される。
係合構造24Aは、係合時に、台部材22Bの係合孔24bを通して表側面に、台部材22Aの係合突起24aの腕部24a1を引っかけることによって、互いに係合し(係止し)固定化され、台部材22A、22B同士が一体化する。台座12の係合を解除する際には、台座12を支持部材20から外して、係合孔24bに対して係合突起24aを捻ることによって互いの係合を解除して分離することができる。
この係合構造24Aによれば、台座12から支持部材20を外さないと係合を解除できないので、係合力(係止力)が強いという利点がある。
〔実施例2〕
図8は、実施例2に係る係合構造24Bの説明図である。(a)に平面視、(b)に正面視した図を示し、(c)に係合爪24B1、24B1を略示する。
図8に示すように、実施例2に係る係合構造24Bは、台部材22Aと台部材22Bに、かぎ状の係合爪24B1、24B1が同形状に形成されたものである。
係合構造24Bは、係合爪24B1、24B1同士を引っかけることにより、互いに係合し固定化され、台部材22A、22B同士が一体化するものである。
台部材22A、22Bの係合爪24B1、24B1が同一構造であり、両台部材22A、台部材22B同士は同一形状である。
台部材22A、22B同士の係合の解除は、台部材22、22を回転させれば解除できる。台部材22A、22Bに支持部材20,20を取付けた状態で解除が可能である。係合の解除が容易である。両台部材の固定ピンで固定後は、係合構造24Bは係合爪24B1、24B1の直線部同士が当たるので回転規制をし、台部材22A、22Bが回転防止になる。
〔実施例3〕
図9は、実施例3に係る係合構造24Cの説明図である。(a)に正面視図、(b)に平面視した図を示す。
図9に示すように、実施例3に係る係合構造24Cは、一方の台部材22Aに形成された台部材22Aの平面視で略円形の係合凹部24C1と、他方の台部材22Bに形成された台部材22Bの平面視で略円形の係合突起24C2とを備えるものである。台部材22A,22Bは金属製の他、樹脂製とすることができる。
台部材22Aの係合凹部24C1に係合突起24C2に嵌め込んで係合させることによって、互いに係合し固定化され、台部材22A、22B同士が一体化する。係合凹部24C1を係合突起24C2に嵌め込んで抜け難くする組み立てブロック構造であり、取り扱いが容易である。
〔実施例4〕
図10は、実施例4に係る係合構造24Dの説明図である。(a)に固定部材の平面視図、(b)に固定状況を正面視した図を示す。
図10に示すように、実施例4に係る係合構造24Dは、一方の台部材22Aと他方の台部材22Bに、それぞれ複数形成された概略円形の穿孔24D1、24D1と、台部材22A、22Bと別体の突起24D21,24D21が形成された板状の固定部材24D2とを有している。
台部材22A、22Bの穿孔24D1,24D1形成箇所に前記固定部材24D2を重ねて、その突起24D21、24D21を穿孔24D1、24D1に嵌入して固定部材24D2を台部材22A、22Bに係合する。したがって、台部材22A、22B同士を、固定部材24D2を介して係合させて固定し、一体化した台座12とすることができる。
また、各台部材22A、22Bには、それぞれ複数の穿孔24D1、24D1が形成されているため、穿孔24D1、24D1の位置の選択によって、台座12の幅を選択して設定することができる。
〔実施例5〕
図11は、実施例5に係る係合構造24Eの説明図である。(a)に正面視図、(b)に平面視した図を示す。
図11に示すように、実施例5に係る係合構造24Eは、一方の台部材22Aの正面視で略円形のアリ溝状に管軸方向に沿って形成された係合凹部24E1と、他方の台部材22Bの正面視で略円形断面のリブ状に管軸方向に沿って形成された係合突起24E2とを備えるものである。台部材22A,22Bは、樹脂製とすることができる。
台部材22Aの係合凹部24E1に台部材22Bの係合突起24E2に嵌め込んで、台部材22Aを台部材22Bに対して横方向に滑らせて係合凹部24E1に、係合突起24E2を係合させることによって、互いに係合し固定化され、台部材22A、22B同士が一体化する。係合凹部24E1を係合突起24E2に嵌め込んで抜け難くする実施例3と同様の組み立てブロック構造であり、実施例3よりの係合長さが長いのでより強固に固定できる。
〔実施例6〕
図12は、実施例6に係る係合構造24Fの説明図である。(a)に正面視図、(b)に平面視した図を示す。
図12に示す係合構造24Fは、配管の直径方向に沿う台座12の幅方向中央であって、台部材22A、22Bの境界に、幅狭い孔と繋がれた部分とが連続した複数形成されたスリットの構造が形成されたものである。台座12において、折れやすい分割可能な係合構造24Fを介して、台部材22A、22B同士が一体化したものである。
施工の取付け時には、作業者がスリットの係合構造24Fから各台部材22A,22Bに分割する場合、スリットなので容易に折って分割でき、容易な施工を実現できる。
また、係合構造24Fのスリットは、台座12の幅方向中央部であって短辺方向に亘って形成されるため、台座12の中央部、センターラインを示す機能もある。したがって、現場施工において、床(スラブ)面等の固定面上に墨出しされた位置にセンターを合わせて、容易な位置決めを実現できる構造である。
〔実施例7〕
図13は、実施例7に係る係合構造24Gの説明図である。(a)に正面視図、(b)に平面視した図を示す。
図13に示す係合構造24Gは、台座12の幅方向中央において、ボルト24G1・ナット24G2の締結構造によって台部材22A、22B同士が係合したものである。
台部材22A、22Bは、固定面上に接する本体板部22Ag1、22Bg1からL字形状に立ち上がった端部22Ag2,22Bg2が形成される。端部22Ag2、22Bg2にはそれぞれボルト孔(図示省略)が形成される。係合構造24Gは、端部22Ag2、22Bg2同士の対向面を当接させて、図示しない孔にボルト24G1を通して、ナット24G2で締結して一体に固定する構造となっている。
係合構造24Gは、ボルト24G1・ナット24G2により係合するので、係合を外すのが容易である。したがって、現場施工において、必要に応じて係合を容易に解除し、台部材22A、22B同士を分割して施工することができ、取り扱いが容易である。
〔実施例8〕
図14は、実施例8に係る係合構造24Jを説明する図である。
実施例8は、台座12Eの台部材22E、22Eの端部に係合構造24Jが形成されている。図14の(a)が台部材22E、22Eを並列にして離隔した状態図、(b)が端面24Ea、24Ea同士を当接させた係合状態の図である。
図14(a)、(b)に示すように、実施例8は、対の台部材22E、22Eは同形状であり、それぞれ対向する端部に管軸方向に沿った直線的な端面24Ea、24Eaを係合構造24Jとするものである。
設置の際に、図14(a)に示すように、台部材22E、22Eを離隔させた態様として、平行や回転させて設置する態様も採ることができ、配置の自由度が高いものである。
また、図14(b)に示すように、端面24Ea、24Ea同士を突き合わせた態様とすることができ、取付け穴12a、12a…に、図示しないが固定ピンを打ち込んで固定面に固定してバンド16によって配管14を支持する。この場合、係合構造24Jにおける端面24Ea、24Eaが直線的であるので、対の台部材22E、22Eが回転することを規制する係合構造となる。
また、台部材22E、22Eは同一構造であるので、部品点数が少なくなり取り扱いや製造が容易である。
なお、台部材22E、22Eの端部の係合構造24Jは、当初台部材22E、22E同士が一体であり直線的な切れ込みとして切断できる構造であってもよい。
〔第2実施形態〕
図15は、第1実施形態とは異なる態様のバンド16を採用した第2実施形態を説明する図である。第1実施形態と同様部分に同一符号を付している。
第2実施形態に係るバンド16は、図15(a)に示すように、配管軸方向から見て上方の開放した円弧状を呈する。配管14を受け入れやすく外方向に開いた開口を有している。バンド16の両側部には、バンド16を支持部材20、20にナット4、4によって固定するための端部18、18が水平方向に延びる舌状に形成されている。
管の外径方向に沿った、バンド16の開口の幅S0は、バンド16の最大幅S1、例えば端部18,18形成箇所の幅よりも狭く形成されている。バンド16には様々な外径の配管14を受け入れるため、配管外径D1よりも開口の幅S0が狭い場合に対応可能に、開口周辺に外側に広がる形状の曲げ部16b、16bが一体に形成されている。バンド16は金属製等の弾性素材が好適である。
配管14を装着する際には、図15(a)に示す矢印Fのように、バンド16の上方からバンド16内に配管14を押し込むことによって、曲げ部16bが弾性変形して押し広がって配管14がバンド16内に収容され、その後、すぐに曲げ部16bが配管14を包むように復帰する。
配管14をバンド16内に押し込むことによって収容され、その後、配管14を固定する工程が不要であるので、作業効率が高い。
なお、台座12は、図9に示した実施例3の係合構造24Cを左右逆にした台部材22A、22Bに採用しているが、これは一例であり、その他の実施例など、本開示の範囲内の係合構造を採用することができる。
〔第3実施形態〕
図16は、第1実施形態、第2実施形態とは異なる態様の台座12を採用した第3実施形態を説明する図である。図16(a)が係合構造で係合した一設置状態、(b)が係合が外れて平行に設置した状態、(c)が係合構造で係合した他の設置状態、(d)が係合したさらに他の状態をそれぞれ示す。なお、台座12以外の構成は第1実施形態、第2実施形態と同様でありバンド等の図示を省略する。
図16に示すように、第3実施形態に係る台座12は、台部材22A、22Bはそれぞれが、一辺が他の辺に対して傾いて角度が付いた異形の四辺形形状を呈している。台部材22A、22Bは、図16(a)に示すように、平面視で、一の短辺A1が長さ方向に対して25°~70°程度の角度を持って傾き、他の短辺A2が長さ方向にほぼ直角であり、長辺B1、B2同士も並行ではないような、全体に異形に形成されたものである。
係合構造24Hは、一方の台部材22Aの両短辺に形成されたフック状の係合爪24H1と、他方の台部材22Bの両短辺に形成された、係合爪24H1が差し込まれて係止する係合凹部24H2とである。係合爪24H1はフック状であり、係合凹部24H2は、台部材22Bの周辺の壁部C(破線で示す)に一部穴が開いたものであり、そこに係合爪24H1を差し込んでスライドさせて、係合爪24H1を壁部にかけ留めして係合する構造である。
図16(a)では、台部材22A、22Bの角度の付いた一の短辺A1、A1同士を当接させて、係合構造24Hの係合爪24H1を係合凹部24H2に係合したものである。
台部材22A、22B同士が係合して、全体的にV字形状を呈するので、取付け穴12aがバンド16の直下にならず、固定ピンを打ち込む際にバンド16が邪魔にならない。
図16(b)は、係合構造24Hを外して台部材22A、22B同士を平行に配設したものである。支持部材20,20に対して、台部材22A、22Bが逆方向に延びるので、支持部材20、20の管軸方向への倒れ込みを防止する力を発揮できる。
図16(c)は、台部材22Aの角度の付いた一の短辺A1と台部材22Bの角度の付いていない短辺A2を当接させて、係合構造24Hを係合したものである。台部材22Aと台部材22Bが折れ曲った状態で係合した台座12を構成している。
図16(d)は、台部材22Aの角度の付いていない短辺A2と台部材22Bの角度の付いていない短辺A2同士を当接させて、係合構造24Hを係合したものである。台部材22Aと台部材22Bが直線的になって結合して台座12を構成している。
最も配管の幅方向に延びた構成である。
以上のように、台部材22A、22Bは様々なバリエーションで台座12を構成でき、施工場所において適切に対応した施工が可能である。
〔第4実施形態〕
図17は、第4実施形態に係る床配管用支持金具の説明図であって、(a)が正面視図、(b)が平面視図である。図18は変形設置した例を示す。第1実施形態と同様部分に同一符号を付している。
図17に示すように、第4実施形態に係る床配管用支持金具は、第1~第3実施形態とは異なり、バンド16を並べて複数設け、1つの支持部材20(符号「20(A)」で示す)に2つ(複数)のバンド16を支持させたものである。
台座12は、複数の台部材22Cが係合構造24Iによって連接可能であって、台部材22Cそれぞれが同構造であり、それぞれが支持部材20を立設して固定する構造である。台部材22Cは、平面視して中央部に固定ナット2が固定され長さ方向の一端部の取付け穴12aに隣接して、他の台部材22Cに重ねることが可能な片状の係合構造24Iの本体が突設している。この係合構造24Iの本体の下面に固定突起24Iaが形成されているものである。
施工に際して、隣り合う台部材22Cの取付け穴12aに固定突起24Iaを嵌入して、台部材22Cを一体化して他の取付け穴12aに固定ピンを通して固定面に固定する構造となっている。
第4実施形態の床配管用支持金具によれば、台部材22Cを3個で2連の配管を支持しているが、4以上の台部材22Cを繋ぐことによって、3連以上の配管14を固定に使用することができる。したがって、2連以上の配管14の固定を便利に行うことができる。
台部材22Cは、固定突起24Iaを取付け穴12aに嵌入することで係合でき施工が容易である。しかも、各台部材22Cは左右の区別がなく同じものを複数作ればよいので、規格化しやすくコスト削減を図ることができる。
また、複数の支持部材20と複数のバンド16を使用して複数の配管14を並列させて支持することができる。
1つの支持部材20(20(A))に兼用してバンド16を支持しているので、別々の床配管用支持金具を並列で使用する場合と比較して、省スペースで配管することが可能となる。台部材22Cの省スペース機能との相性が良好である。
また、既存設備を設置している箇所のみ、既存設備を避けて施工することも可能である。台部材22Cの幅が広いので既存設備と干渉する可能性が高いが、支持部材20の兼用で支持できるので干渉を回避できる。
〔第4実施形態の変形設置例〕
図18は、第4実施形態において、台部材22Cを変形設置した例である。図18(a)は正面視図、(b)は台座12(台部材22C)の平面視図を示す。
台部材22Cは、独立・回転させて設置できるので、図17に示すような、幅方向に複数を配設して配管を支持する場合だけでなく、図18に示すように、一の配管14(1)と直交する他の配管14(2)を支持する際に、使用できる。
図18においては、一対の台部材22C(1)、22C(2)を幅方向に接続した状態として、支持部材20(1)、20(2)によって固定されるバンド16(1)によって一の配管14(1)を支持する。
また、一対の台部材22C(1)、22C(2)の幅方向に対して直交する方向に、他の台部材22C(3)の長さ方向を配置したものである。一対の台部材22C(1)、22C(2)には、支持部材20(1)、20(2)を固定し、台部材22C(3)には、支持部材20(3)を固定する。支持部材20(1)、20(2)によってバンド16(1)の両端部18、18を支持、固定し、それと共に、支持部材20(2)、20(3)によってバンド(2)の両端部18,18を支持、固定する。バンド16(1)とバンド16(2)との幅方向が直交する方向になるので、バンド16(1)で一の配管14(1)を支持、固定すると共に、バンド16(2)によって直交する他の配管14(2)を支持することができる。
以上のように、台部材22C(3)の向きを回転させることによって、平行な配管14(1)ばかりでなく直交する配管14(2)を支持することができるため、取付けの自由度が高い。
〔第5実施形態〕
図19は、第5実施形態に係る台座12D(台部材22D、22D)を説明する図である。図19の(a)が配管の幅方向に台部材本体22D1を沿わせた状態、(b)が幅方向に対して角度を付けた状態の説明図である。なお、台座12D以外の構成は第1実施形態、第2実施形態と同様であり、バンド等の図示を省略する。
第5実施形態に係る台部材22Dは、図19に示すように、本体22D1の長さ方向に対して脚部22D2が直角方向に延びて一体構造になり、平面視でL字形状を呈する構造である。本体22D1の先端部には、実施例2に係る係合構造24Bと同様構造のかぎ状の係合爪24B1と係合爪24B1が同形状に形成されたものである。
係合構造24Bは、係合爪24B1、24B1同士を引っかけることにより、互いに係合し固定化され、台部材22D、22D同士が一体化するものである。
図19(a)、(b)は、配管14の軸方向を符号「14o」、幅方向を符号14「w」で示す。
図19(a)は、係合爪24B1、24B1が互いに反対方向に向くように、配管14の幅方向14wに台部材22Dの本体22D1,22D1を沿わせた状態を示している。この状態では、幅方向に本体22D1を沿わせて、幅方向に距離を取り、配管14の幅方向の力に抗力を生じる。また、脚部22D2が配管14の軸方向に向くので、その軸方向への倒れ込み防止機能を高める支持構造となっている。
また、図19(b)は幅方向に対して角度を付けた状態の説明図である。この配設状態とすれば、本体22D1、脚部22D2でともに幅方向、管軸方向に対して抗力を生じることができる。また、他の設備が邪魔していても回転させて角度を持たせ抗力を期待することができる。左右が同形状となるので転倒防止のバランスがよい。なお、脚部22D2が本体22D1と一体化して工作や取り扱いがしやすい利点があるが、別途に又は追加して支持部材20の倒れ込みを防止する支柱等の支持構造を設けてもよい。
〔第6実施形態〕
図20は第6実施形態に係る床配管用支持金具の説明図であって、(a)が正面図、(b)が平面図である。
第6実施形態は、他の実施形態と異なり、支持部材を台座の固定部に挿入して固定でき、支持部材と固定部とが回転規制された構造となったものである。
具体的には、支持部材20Aの下端部20A1が断面八角形であり、他の本体部20A2に雄ネジが形成されている。支持部材20Aを台座12に固定する固定部はナットではなく、八角形の穴34aのある固定部34が台座12に固定されている。なお、図20では、支持部材20Aの本体20A2の外周形状と、その下端部20A1の外周形状と、穴34aの内周形状をそれらの符号に添えて示す。
固定部34の穴34aに支持部材20Aの下端部20A1を嵌め込むことによって、支持部材20Aは固定部34に対して回転が規制又は制止される。したがって、支持部材20Aがぐらつくことなくバンド16をナット4によって固定して配管を固定することができる。
なお、回転を規制する構造は、固定部34の穴34a形状と支持部材20Aの下端部20A1断面形状とが円形以外の四角形や六角形の多角形や楕円形等の相対回転が規制される断面形状であれば種々の形状を選択できる。
また、図20では、台座12の概略を示すものであり、固定部34と支持部材20A以外の箇所や、台座12の係合構造やバンドの形態等、他の実施形態を適用できる。
〔第7実施形態〕
図21は、第7実施形態に係る台座12(台部材22F、22F)を説明する図である。図21の(a)が係合構造24Kが外れて台部材22F、22F同士が離隔した状態の平面図、(b)が台部材22F、22F同士が係合構造24Kによって係合した状態の平面図、(c)が係合した状態の正面図である。なお、台座12及び係合構造24K以外の構成は第1~第5実施形態を適用可能であり、バンド等の図示を省略する。
図21に示すように、台部材22F、22Fはナット2、2の設置部周辺が幅広で長さ方向の先方で幅の半分が切り欠かれた幅狭部分36が形成される。台部材22F、22F同士は概略的に同形状である。
台部材22F、22F同士を係合する係合構造24Kとして、台部材22Fの幅狭部分36に突起24K1が形成され、台部材22Fに幅狭部分に凹所24K2が形成される。
図21(a)に示すように、台部材22F、22Fを分けた状態で回転させる等して固定面に固定できる。
図21(b)に示すように、台部材22F、22Fの幅狭部分36の切り欠かれた箇所同士を合わせて、係合構造24Kの突起24K1を凹部24K2に嵌め込んで、幅狭部分36同士が長方向に重なった状態で一体の台座12を構成して固定面に固定できる。
突起24K1と凹部24K2とは何れも略円形形状を呈しており、嵌め込むと厚さ方向以外の方向に抜けることがなく外れ難い。
取付け穴12aが台部材22F、22Fの長さ方向の両端に形成されているので、取付け穴12aに固定ピンを通して幅狭部分36先端とナット2に隣接する部分で固定する固定ピンの取付け間隔が長くなり、固定強度が高い。
本発明の床配管用支持金具は、スラブ等の床上において各種の配管を支持する支持金具に利用することができる。
1 配管用支持金具
2 固定ナット
10 固定面
12 台座
12a 取付け穴(挿通孔)
12D 台座
12E 台座
14 配管
16 バンド
20 支持部材
20A 支持部材
22 台部材
22A 台部材
22B 台部材
22C 台部材
22D 台部材
22D1 本体
22D2 脚部(支持構造)
22E 台部材
24 係合構造
24B 係合構造
24C 係合構造
24D 係合構造
24E 係合構造
24F 係合構造
24G 係合構造
24H 係合構造
24I 係合構造
24J 係合構造
24K 係合構造
36 幅狭部分

Claims (13)

  1. 床面等の固定面に当接して取付けられる台座と、
    配管に当接して当該配管を支持するバンドと、
    前記台座に上方に延びて設置され、前記バンドが配管を支持した状態で前記配管の軸直交方向の両側に位置する前記バンドの両端部を取付けるための両支持部材と、を備え、
    前記台座は、前記両支持部材のそれぞれを独立に支持可能な複数の台部材を有し、前記台部材同士が互いに連続する構造になっており、
    前記台部材は、一端部に前記支持部材を支持する構造を有し、他端部に台部材同士を互いに連続させる係合構造を有することを特徴とする床配管用支持金具。
  2. 前記台部材は、前記両支持部材に対する周方向の設置角度を変化可能な構造であることを特徴とする請求項1に記載の床配管用支持金具。
  3. 前記台座は、前記台部材同士を互いに前記係合構造によって係合して一体化可能になっていることを特徴とする請求項1に記載の床配管用支持金具。
  4. 前記係合構造は、各台部材の対向箇所に形成された切り欠き又は凹凸であり、当該切り欠き又は凹凸同士の係合により、前記台部材同士が一体の台座を形成することが可能なことを特徴とする請求項3に記載の床配管用支持金具。
  5. 前記係合構造は、各台部材の対向する他端部に係合する係合体を前記各台部材と別体に有し、前記係合体が各台部材の他端部に係合することによって前記係合体を介して前記各台部材同士が一体の台座を形成することが可能なことを特徴とする請求項1に記載の床配管用支持金具。
  6. 前記台座は、幅方向の途中部に設けられた分割構造によって複数の台部材に分割可能であり、分割構造から複数に分割された台部材が前記支持部材を支持可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の床配管用支持金具。
  7. 前記台座の分割構造は、一体板状の台座に形成された、薄肉箇所、ミシン箇所、スリット、又は、切り欠き箇所であることを特徴とする請求項6に記載の床配管用支持金具。
  8. 前記配管の軸方向への支持部材の倒れ込みを防止する支持構造を設けたことを特徴とする請求項1から7のうちの1項に記載の床配管用支持金具。
  9. 前記両支持部材は、長ネジであり、台部材の固定ナットに螺合して立設されるものであることを特徴とする請求項1から7のうちの1項に記載の床配管用支持金具。
  10. 前記両支持部材は、回転規制する構造の差し込部を有し、差し込部は台部材の取付け孔に差し込むことによって、前記両支持部が台部材に固定されて立設されるものであることを特徴とする請求項1から7のうちの1項に記載の床配管用支持金具。
  11. 前記台座には、前記台座を固定面に固定するための固定ピンを通す挿通孔が前記支持部材の設置箇所の間に形成されていることを特徴とする請求項1から8のうちの1項に記載の床配管用支持金具。
  12. 前記台座が台部材同士の係止状態では挿通孔がバンドの直下に位置し、係止状態が解除されて台部材を回転させると前記挿通孔が前記バンドの真下から外れることを特徴とする請求項1から8のうちの1項に記載の床配管用支持金具。
  13. 前記台座の台部材には、一方の台部材の挿通孔が他方の台部材の挿通孔よりも他方の台部材の支持部材に近い構造となっていることを特徴とする請求項1から8のうちの1項に記載の床配管用支持金具。
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