JP3362681B2 - ボルト止めクリップ - Google Patents

ボルト止めクリップ

Info

Publication number
JP3362681B2
JP3362681B2 JP31517198A JP31517198A JP3362681B2 JP 3362681 B2 JP3362681 B2 JP 3362681B2 JP 31517198 A JP31517198 A JP 31517198A JP 31517198 A JP31517198 A JP 31517198A JP 3362681 B2 JP3362681 B2 JP 3362681B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal plate
bolt
fixing portion
wire harness
clip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31517198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000152467A (ja
Inventor
宏治 冨樫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP31517198A priority Critical patent/JP3362681B2/ja
Publication of JP2000152467A publication Critical patent/JP2000152467A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3362681B2 publication Critical patent/JP3362681B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connection Of Plates (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボルト止めクリッ
プに関し、詳しくは、ワイヤハーネスに取り付けて車体
へ固定するクリップにおいて、特に、取り付け強度の向
上、取り付けコストの低減を図るものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等には、種々の電気及び電子機器
等が搭載されており、これら機器等の接続は、車体に配
策されたワイヤハーネスにより行われている。ワイヤハ
ーネスを車体に配策するには、クリップ等の取付具を介
して車両パネル等にワイヤハーネスを取り付けて車体各
所へ配策している。
【0003】図7は、ワイヤハーネスW/Hの車両パネ
ル3へ基板タイプのクリップを介して取り付けている状
態を示す。ワイヤハーネスW/Hには、樹脂製クリップ
1のワイヤハーネス固定部用の基板部1aをテープ巻き
して、樹脂製クリップ1が固定されており、基板部1a
より側方へ突設した車両パネル取付部1bのボルト孔1
cと車両パネル3に設けたネジ穴3aにボルト4を挿通
してネジ穴3aと螺合している。
【0004】また、図8は、車両パネル3にネジ穴を設
ける代わりに、ネジ無し穴3bを形成すると共に、ナッ
ト5をネジ無し穴3bと連通するように車両パネル3の
裏面に溶接して、ボルト4との螺合により樹脂製クリッ
プ1を固定して、ワイヤハーネスW/Hを車両パネル3
に取り付けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、ボルト
4との螺合により、樹脂製クリップ1を車両パネル3へ
固定するには、車両パネル3にネジ穴3aを設けるか、
あるいはナット5を溶接することが必要となっている。
しかし、車両パネル3は、車体を構成する主要部である
ため、大型で、かつ、三次元曲面を有する場合もあり、
上記のようなネジ穴等の加工を行うのは手間がかかり、
場所によっては加工が困難になる問題もある。また、設
計変更等の場合にも、迅速に対応できにくい問題もあ
る。
【0006】さらに、樹脂製クリップ1を金属の車両パ
ネル3へ金属製のボルト4で固定するため、剛性の低く
且つ基板部1aより突設した車両パネル取付部1bに負
担がかかるため、ボルトの締付力を余り高められず、ま
た、締付力による圧縮で樹脂製クリップ1の経年疲労が
通常より早く進行する恐れがある。また、樹脂製であり
且つワイヤハーネスに固定された基板部1aより突出す
る車両パネル取付部1bは変形しやすいため、取り付け
られたワイヤハーネスも安定しにくい問題もある。
【0007】本発明は、上記した問題を鑑みてなされた
ものであり、車両パネルにネジ穴等の加工を施すことな
しに、クリップを車両パネルに強固に取り付けられるこ
とを第一の課題としている。さらに、取付にかかるコス
トを低減することを第二の課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、まず、ワイヤハーネスに固定されるクリ
ップを車両パネルにボルト止めで固定するクリップであ
って、ワイヤハーネス固定部と、く字状に折り曲げられ
た形状で、屈折基部がワイヤハーネス固定部に結合され
て先端側が側方に突出された金属プレート固定部とを備
えた樹脂製のクリップ本体と、く字状に折り曲げられた
形状で、上記クリップ本体の金属プレート固定部の折り
曲げられた二つの片の間に重ねた状態で挿入されるパネ
ル固定用の金属プレートとを備え、上記金属プレート固
定部と上記金属プレートの折り曲げられた各二片には、
連通するボルト穴がそれぞれ設けられていると共に、金
属プレートの上側の一片に設けられたボルト穴にはメネ
ジが設けられ、上記金属プレートの折り曲げられた二片
間に車両パネルを挟み、金属プレート固定部および金属
プレートのボルト穴を、車両パネルのネジ無し孔と連通
させてボルトを通し、該ボルトを金属プレートの上記メ
ネジと螺合させることにより、車両パネルに固定される
構成としているボルト止めクリップを提供している。
【0009】上記のように、ボルト止めクリップの取付
は、剛性を有する金属プレートを金属製の車両パネルに
挟み込んでから、ボルトによる螺合で固定しているの
で、樹脂を介在せずに金属同士の固定となり、よって、
強固な取付を行うことができる。さらに、ボルト止めク
リップ側にメネジを設けることで、車両パネルには、従
来のようなネジ穴等を加工する必要がなくなるので、車
両パネルの加工にかかる手間や時間を削減することがで
きる。
【0010】また、上記クリップ本体の金属プレート固
定部の折り曲げられた少なくとも一片の先端に、金属プ
レート抜け止め用の突起が設けられていることが好まし
い。このようにすることで、金属プレートと樹脂製であ
るクリップ本体の金属プレート固定部とを確実に一体に
組み合わせて、一つの部品にすることができる。
【0011】さらに、上記樹脂製のクリップ本体は、両
端がワイヤハーネスにテープ巻き固定される長尺な基板
を備えた基板タイプ、あるいは、ワイヤハーネスにバン
ドを巻き付けて締付するバンドタイプからなり、該バン
ドタイプではバンド係止部分に上記金属プレート固定部
が結合されている。
【0012】上記のように、クリップ本体のワイヤハー
ネス固定部を基板タイプ、あるいは、バンドタイプとす
ることで、ワイヤハーネスの車体への取付箇所や作業工
程等を考慮して、ワイヤハーネス固定部のタイプを適宜
選択することができる。例えば、ワイヤハーネスを構成
する電線群が多い場合等は、基板タイプのワイヤハーネ
ス固定部にテープを巻き付けてクリップをワイヤハーネ
スへ取り付けてもよく、また、取付スペースに余裕等が
少なくワイヤハーネスを屈曲させて配策する必要がある
場合等は、バンドタイプを使用して、ワイヤハーネスを
取り付けると共に、屈曲を妨げないようにしてもよい。
【0013】さらに、本発明は、ワイヤハーネス固定部
と、く字状に折り曲げられた形状で、屈折基部が上記固
定部に結合されて先端側が突出されたパネル固定部とを
備えた金属プレート部と、上記ワイヤハーネス固定部に
被覆される樹脂部とを備え、上記パネル固定部の折り曲
げられた二片に連通するボルト穴が設けられ、上側のボ
ルト穴の内周面にメネジが形成されるか、或いは、上側
の一片の上面にボルト穴と連通させてナットが溶接され
た構成で、上記パネル固定部の折り曲げられた二片の間
に車両パネルを挟み、該パネル固定部のボルト穴を、車
両パネルのネジ無し孔と連通させてボルトを通し、該ボ
ルトをパネル固定部の上記メネジと螺合させることによ
り、車両パネルに固定される構成としているボルト止め
クリップを提供している。
【0014】上記のように、ボルト止めクリップの主要
部を、金属製のワイヤハーネス固定部と金属製のパネル
固定部より構成することで、ワイヤハーネス固定部の剛
性が向上し、ワイヤハーネスに安定して固定しやすくな
ると共に、車両パネルへの取付も強固にできる。また、
ワイヤハーネス固定部を樹脂部で被覆することで、端部
のエッジを被うので、ワイヤハーネスの損傷等を防ぐと
共に、作業への安全性も向上させることができる。ま
た、取付強度等を考慮して、メネジの形成を適宜選択す
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は、本発明の第一実施形態の基
板タイプのボルト止めクリップ10を示し、ボルト止め
クリップ10は、ワイヤハーネス固定部11aと、く字
状に折り曲げられた金属プレート固定部11bとを一体
に成形した樹脂製のクリップ本体11と、く字状に折り
曲げられた金属プレート12の組み合わせにより構成さ
れている。
【0016】クリップ本体11のワイヤハーネス固定部
11aは、長尺な板状の基板であり、両端部を上方向に
突出したテープ止め部11fを設けている。ワイヤハー
ネス固定部11aの基板の長さ及び幅は、取り付けるワ
イヤハーネスの保持に適合した寸法に設定すると共に、
基板の厚みは、ワイヤハーネスを取り付けた状態でワイ
ヤハーネス固定部11aが剛性を確保できる寸法に設定
している。
【0017】クリップ本体11の金属プレート固定部1
1bは、車両パネルを挟み込むのに十分な幅を有して、
く字状の形状に形成されている。く字状に折り曲げる角
度は、上下二片の間に後述する金属プレート12を挿入
した状態で、金属プレート12の上下二片の内面間距離
が、取付の対象となる車両パネルの板厚とほぼ同等にな
るように設定している。
【0018】上記く字状の金属プレート固定部11bの
上側の一片11c−1と下側の一片11c−2の略中央
部には、ボルト穴11d−1、11d−2を連通するよ
うに設けている。ボルト穴11d−1の内径は、後述す
る金属プレート12の突出部12cの外径より少し大き
い寸法に設定して、突出部12cがボルト穴11d−1
の内嵌できるようにしている。また、ボルト穴11d−
2は、固定用のボルトを挿通できる内径寸法に設定して
いる。なお、製作の容易性等を考慮して、ボルト穴11
d−2の内径をボルト穴11d−1と同寸法に設定して
もよい。
【0019】また、金属プレート固定部11bの折り曲
げられた下側の一片11c−2の先端には、先端の一辺
を上方に折り曲げた形状の金属プレート12の抜け止め
用の突起11eを設けている。なお、上側の1辺11c
−1にも同様に突起を設けてもよく、また、摩擦等によ
り金属プレート12が金属プレート固定部11bに確実
に係止される場合は、突起を設けなくてもよい。
【0020】上記ワイヤハーネス固定部11aと金属プ
レート固定部11bは、金属プレート固定部11bの屈
曲基部がワイヤハーネス固定部11に結合されて、先端
側が側方に突出された形態でクリップ本体10を構成し
ている。詳しくは、ワイヤハーネス固定部11a上面上
に、基板の長手方向の中間位置で、金属プレート固定部
11bの下側の一片11c−2の下面を当接、又は一致
させ、かつ、ボルト孔11d−2がワイヤハーネス固定
部11aと干渉しない状態で一体に成形されている。
【0021】一方、金属プレート12は、図1及び図2
に示すように、上記金属プレート固定部11bの上下二
片の間に挿入できる寸法を有する一枚の板を、金属プレ
ート固定部11bの二片間の角度に適応させて折り曲げ
て、く字状の形状に形成している。く字状の上側の一片
12a−1と下側の一片12a−2の略中央部には、金
属プレート12を金属プレート固定部11bに挿入固定
した状態でボルト穴11c−1と11c−2と連通する
ように、ボルト穴12b−1、12b−2を設けてい
る。ボルト穴12b−2の内径は、固定用のボルトが挿
通するのに適した寸法にしている。
【0022】なお、ボルト穴12b−1の周囲は、図2
に示すように、バーリング加工等を施して、上側の一片
12a−1の上面より突設させて突出部12cを設けて
いる。さらに、突出部12cのボルト穴12b−1の内
周面は、固定用のボルトとピッチが合致するタップを立
ててメネジを切った、メネジ仕上げにしている。このよ
うに、ボルト穴12b−1はメネジ仕上げを行うので、
メネジ仕上げを行う前の穴径は、上記メネジに適応した
下穴寸法に設定している。
【0023】上記クリップ本体11と金属プレート12
は、図1に示すように、金属プレート12を金属プレー
ト固定部11bの二片間に重ねた状態で挿入し、突出部
12cをボルト穴11d−1にはめ込むと共に、金属プ
レート12の下側の一片12a−2の先端部を、突起1
1eで係止して組み合わせ、図3に示す、ボルト止めク
リップ10を形成している。
【0024】なお、ボルト止めクリップ10を取り付け
る車両パネル13には、図4(A)に示すように、従来
と異なり、ネジ穴の形成やナットの溶接はされておら
ず、固定用のボルトを挿通するネジ無し孔13aを、ボ
ルト止めクリップ10の取付に適した箇所に設けてい
る。
【0025】上記ボルト止めクリップ10を用いて、ワ
イヤハーネスW/Hを車両パネル13に取り付けるに
は、図4(A)に示すように、ボルト止めクリップ10
を180度反転させて、ワイヤハーネス固定部11bの
両端のテープ止め部11fの突出方向を下方に向けると
共に、反転前は底面であったフラット面11gを上側と
する。このフラット面11gの上面に荒巻等されたワイ
ヤハーネスW/Hをあてて、テープ16をワイヤハーネ
ス固定部11bの両端に巻き付けて、ボルト止めクリッ
プ10をワイヤハーネスW/Hに固定している。なお、
テープ16はテープ止め部11fの内側に位置するの
で、ワイヤハーネス固定部11bより外れることはな
い。
【0026】次に、ワイヤハーネスW/Hの固定された
ボルト止めクリップ10を図4(A)中の矢印方向より
金属プレート12の二片間に車両パネル13を挟み込
み、ネジ無し穴13aとボルト穴11d−1、11d−
2、及び、ボルト穴12b−1、12b−1を連通する
状態にしている。
【0027】上記状態で、図4(B)に示すように、固
定用ボルト14を上方より図中の矢印の向きに、ボルト
穴11d−2より挿入して、図4(C)に示すように、
メネジ仕上げのボルト穴12b−1と螺合させてボルト
止めクリップ10を固定して、ワイヤハーネスW/Hを
車両パネル13に取り付けている。
【0028】図5(A)(B)は、本発明の第二実施形
態のボルト止めクリップ20を示しており、金属製のワ
イヤハーネス固定部21aと、く字状に折り曲げられた
金属製のパネル固定部21bからなる金属プレート部2
1と、ワイヤハーネス固定部21aの両端を被覆する樹
脂部22より構成されている。
【0029】金属プレート部21は、第一実施形態の樹
脂製のクリップ本体11と略同様な形状をしており、ワ
イヤハーネス固定部21aは長尺な基板上の形状をして
おり、両端部を上方に折り曲げてテープ止め部21fを
設けている。パネル固定部21bは、く字状の上側の一
片21c−1と下側の一片21c−2の略中央部に、ボ
ルト穴21d−1及び21d−2を連通させて設けてい
る。さらにボルト穴21d−1の周囲を立ち上げて突出
部21eを形成すると共に、ボルト穴21d−1の内周
面をメネジ仕上げにしている。なお、突出部21eの形
成およびメネジ仕上げを行わずに、上側の一辺の上面に
ボルト穴21d−1と連通させてナットを溶接するよう
にしてもよい。
【0030】上記ワイヤハーネス固定部21aとパネル
固定部21bは、パネル固定部20bの屈曲基部をワイ
ヤハーネス固定部21aに結合させて、パネル固定部2
0の先端側が突出された形態にしている。つまり、ワイ
ヤハーネス固定部21a上面上に、基板の長手方向の中
間位置で、パネル固定部21bの下側の一片21c−2
の下面を当接させ、かつ、ボルト孔21d−2がワイヤ
ハーネス固定部21aと干渉しない状態で、溶接等で一
体にして、金属プレート部21を形成している。
【0031】一方、樹脂部22は、図5(B)に示すよ
うに、金属プレート部21のワイヤハーネス固定部21
aの両端のテープ止め部21fの周囲および底面を被覆
しており、モールド成型等により、特に取付作業等を行
うことなく、ワイヤハーネス固定部21aに取り付けて
いる。
【0032】上記ボルト止めクリップ20を用いて、ワ
イヤハーネスW/Hを車両パネルに取り付けるには、第
一実施形態と同様に、ボルト止めクリップ20を180
度反転させて、ワイヤハーネスW/Hに取り付けてか
ら、車両パネルへ固定用のボルトで取付を行っている。
この場合も、車両パネルとの取付箇所は全て金属製であ
るため、取付は強固になっており、また、樹脂部22で
金属製のワイヤハーネス固定部21aの端部のエッジ等
を被覆しているので、ワイヤハーネスW/Hを取り付け
やすくなる共に、ワイヤハーネスW/Hを傷付けること
もなくなり、また、作業者への安全性も高まる。
【0033】図6(A)(B)は、本発明の第三実施形
態のボルト止めクリップ30を示しており、クリップ本
体31のバンド31gをワイヤハーネスW/Hに巻き付
けて締付するバンドタイプの形態を採用している。クリ
ップ本体31はバンド係止部分31aと金属プレート固
定部31bより構成されている。
【0034】バンド係止部分31aは、内部にバンド係
止片を有しており、下端部よりバンド31gが延在して
いる。金属プレート固定部31bの形態等は第一実施形
態と同様である。バンド係止部分31aは金属プレート
固定部31bに結合されて一体に成形され、クリップ本
体31を形成している。なお、車両パネルへの取付時に
おける固定用のボルト頭部との干渉を考慮して、金属プ
レート固定部31bをバンド係止部分31aに対してオ
フセットするように成形してもよい。
【0035】く字状に折り曲げられた金属プレート32
の形成、および、金属プレート32のクリップ本体31
への組み合わせは第一実施形態と同様である。ワイヤハ
ーネスW/Hにボルト止めクリップ30を取り付けるに
は、バンド31gをワイヤハーネスW/Hに巻き付ける
と共に、図6(A)(B)中の矢印の向きにバンド31
gの先端部をバンド係止部分31aの内部に挿入してバ
ンド31gを締付して行っている。このように、ワイヤ
ハーネスW/Hを取り付けたボルト止めクリップ30
を、第一実施形態と同様に、車両パネルに固定して、ワ
イヤハーネスW/Hを車両パネルに取り付けている。
【0036】
【発明の効果】上記の説明より明らかなように、本発明
のボルト止めクリップを用いることで、車両パネルにネ
ジ穴の形成等を行うことなしに、ワイヤハーネスW/H
を上記ボルト止めクリップを介して固定することができ
る。従って、車両パネルのネジ穴等の形成にかかってい
た作業時間等を削減でき、それに伴い加工コストを低減
することができる。
【0037】また、ボルトによる螺合固定では、樹脂部
を介在せずに、全て金属製のプレート等でを結合を行う
ので、ボルトの締付強度を高めることができ、ワイヤハ
ーネスの保持力等も向上できる。さらに、ワイヤハーネ
スの固定部を基板タイプ、あるいは、バンドタイプとす
ることで、ワイヤハーネスの配策場所を考慮して、適宜
タイプを選択して取り付けることで、ワイヤハーネスの
配策性も高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態にかかるボルト止めク
リップの各部分の組み合わせ状態を示す斜視図である。
【図2】 図1における金属プレートのX−X断面図で
ある。
【図3】 第一実施形態のボルト止めクリップを示す斜
視図である。
【図4】 第一実施形態のボルト止めクリップを用いた
ワイヤハーネスの取付作業状態であり、(A)は取付前
の状態を示す斜視図、(B)はボルト固定前の状態を示
す斜視図、(C)は取付後の状態を示す斜視図である。
【図5】 本発明の第二実施形態のボルト止めクリップ
であり、(A)は斜視図、(B)は要部断面図である。
【図6】 本発明の第三実施形態のボルト止めクリップ
であり、(A)は斜視図、(B)は側面図である。
【図7】 従来のワイヤハーネスの取付作業状態を示す
斜視図である。
【図8】 別の従来のワイヤハーネスの取付作業状態を
示す斜視図である。
【符号の説明】
3、13 車両パネル 4、14 ボルト 5 ナット 10、20、30 ボルト付きクリップ 11、21、31 クリップ本体 12、32 金属プレート W/H ワイヤハーネス
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−109800(JP,A) 実開 昭64−30628(JP,U) 実開 平1−58225(JP,U) 実開 平1−126855(JP,U) 実開 昭63−117225(JP,U) 実開 平3−20780(JP,U) 実開 平3−107507(JP,U) 実開 昭62−14919(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/30 B60R 16/02 F16B 5/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤハーネスに固定されるクリップを
    車両パネルにボルト止めで固定するクリップであって、 ワイヤハーネス固定部と、く字状に折り曲げられた形状
    で、屈折基部がワイヤハーネス固定部に結合されて先端
    側が側方に突出された金属プレート固定部とを備えた樹
    脂製のクリップ本体と、 く字状に折り曲げられた形状で、上記クリップ本体の金
    属プレート固定部の折り曲げられた二つの片の間に重ね
    た状態で挿入されるパネル固定用の金属プレートとを備
    え、 上記金属プレート固定部と上記金属プレートの折り曲げ
    られた各二片には、連通するボルト穴がそれぞれ設けら
    れていると共に、金属プレートの上側の一片に設けられ
    たボルト穴にはメネジが設けられ、 上記金属プレートの折り曲げられた二片間に車両パネル
    を挟み、金属プレート固定部および金属プレートのボル
    ト穴を、車両パネルのネジ無し孔と連通させてボルトを
    通し、該ボルトを金属プレートの上記メネジと螺合させ
    ることにより、車両パネルに固定される構成としている
    ボルト止めクリップ。
  2. 【請求項2】 上記クリップ本体の金属プレート固定部
    の折り曲げられた少なくとも一片の先端に、金属プレー
    ト抜け止め用の突起が設けられている請求項1に記載の
    ボルト止めクリップ。
  3. 【請求項3】 上記樹脂製のクリップ本体は、両端がワ
    イヤハーネスにテープ巻き固定される長尺な基板を備え
    た基板タイプ、あるいは、ワイヤハーネスにバンドを巻
    き付けて締付するバンドタイプからなり、該バンドタイ
    プではバンド係止部分に上記金属プレート固定部が結合
    されている請求項1または請求項2に記載のボルト止め
    クリップ。
  4. 【請求項4】 ワイヤハーネス固定部と、く字状に折り
    曲げられた形状で、屈折基部が上記固定部に結合されて
    先端側が突出されたパネル固定部とを備えた金属プレー
    ト部と、 上記ワイヤハーネス固定部に被覆される樹脂部とを備
    え、 上記パネル固定部の折り曲げられた二片に連通するボル
    ト穴が設けられ、上側のボルト穴の内周面にメネジが形
    成されるか、或いは、上側の一片の上面にボルト穴と連
    通させてナットが溶接された構成で、 上記パネル固定部の折り曲げられた二片の間に車両パネ
    ルを挟み、該パネル固定部のボルト穴を、車両パネルの
    ネジ無し孔と連通させてボルトを通し、該ボルトをパネ
    ル固定部の上記メネジと螺合させることにより、車両パ
    ネルに固定される構成としているボルト止めクリップ。
JP31517198A 1998-11-05 1998-11-05 ボルト止めクリップ Expired - Fee Related JP3362681B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31517198A JP3362681B2 (ja) 1998-11-05 1998-11-05 ボルト止めクリップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31517198A JP3362681B2 (ja) 1998-11-05 1998-11-05 ボルト止めクリップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000152467A JP2000152467A (ja) 2000-05-30
JP3362681B2 true JP3362681B2 (ja) 2003-01-07

Family

ID=18062284

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31517198A Expired - Fee Related JP3362681B2 (ja) 1998-11-05 1998-11-05 ボルト止めクリップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3362681B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100463403B1 (ko) * 2001-11-17 2004-12-23 기아자동차주식회사 차량용 고정클립
KR20030062759A (ko) * 2002-01-18 2003-07-28 경신공업 주식회사 와이어 하네스 고정용 클립
JP2007252158A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Mihama Inc 締付けバンド
JP5408068B2 (ja) 2010-08-05 2014-02-05 住友電装株式会社 ワイヤハーネス用クリップおよびワイヤハーネス用クリップの車体取付方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000152467A (ja) 2000-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7088297B2 (en) Vehicle roof antenna attachment
JP5112465B2 (ja) ルーフマウントアンテナ取付構造
US7274341B2 (en) Antenna mounting structure
JP3362681B2 (ja) ボルト止めクリップ
US6736576B2 (en) Nut disengagement prevention structure and battery terminal incorporating same
JP4361600B1 (ja) 太陽電池モジュールの固定金具及び固定方法
JP2006190576A (ja) バッテリーターミナル
JPS63134368A (ja) ステアリングホイ−ル取付構造
JP2600091Y2 (ja) 電気接続箱
JP5017226B2 (ja) 折板屋根用取付具
JP3046742B2 (ja) 電気接続箱の取付構造
JP5182161B2 (ja) ワイヤハーネス用クランプ
US6685255B2 (en) Part installation structure for vehicle
JP3104579U (ja) ボルトの回り止めプレート
JP7318919B2 (ja) 壁面取付ユニット
CN220615749U (zh) 一种前保险杠总成及汽车
JP2856070B2 (ja) スタッドボルト用クリップ
JP2589830Y2 (ja) スペーサ
JP6287745B2 (ja) 屋根上設置物の取付金具
JP2005088625A (ja) 電装品の固定構造
JPH0713386Y2 (ja) 電柱用バンド
JP3004884B2 (ja) グロメット固定具
JP2578683Y2 (ja) 線、棒状物のクランプ
JP2002313312A (ja) バッテリーターミナルと接続端子との接続構造
JPH0311450Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020924

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees