JP3070966U - 建築用羽子板ボルト緩み防止装置 - Google Patents
建築用羽子板ボルト緩み防止装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】皿バネの弾性により、木材の収縮が生じても木
材と羽子板ボルトの間に、常に確実な接合状態を維持す
る。 【解決手段】羽子板ボルト使用時に二枚以上重ねた皿バ
ネを座金の内側に装着する。ナットを締め皿バネを収縮
させ皿バネ弾性により木材の収縮を補う。
材と羽子板ボルトの間に、常に確実な接合状態を維持す
る。 【解決手段】羽子板ボルト使用時に二枚以上重ねた皿バ
ネを座金の内側に装着する。ナットを締め皿バネを収縮
させ皿バネ弾性により木材の収縮を補う。
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】本考案は、建築用羽子板ボルト緩み防止装置に関する 。
【0002】
【従来の技術】建築用羽子板ボルトは、木造建築において、図6に示すように、 柱h1と梁h2との接合固定等に広く用いられている。さらに詳しくは、この建 築用羽子板ボルトbは、板部b1とこの板部b1から伸びる雄ねじ部b2とを有 する。この板部b1が梁h2にねじ・釘k等により固定され、雄ねじ部b2が柱 h1を貫通して、その先端に座金jを介してナット(3)が螺合され、締め付けら れる。この締付により、柱h1と梁h2との固定がなされるものであるが、柱及 び梁は木材が用いられているため、木材の収縮及び地震などの振動により、この 固定が極めて不完全なものとなってしまう。 即ち、柱h1と梁h2との接合に際して、上記のナット(3) の締付をいくら完全 なものとしても、又、ナット(3) に回り止めの機能を有するものを用いたとして も、建築中に木材の乾燥が進み、柱h1と梁h2とが収縮していくと、ナット(3 )、柱h1、梁h2間に隙間が生じてしまい、ナット(3) は柱h1を押圧せず、 全く締付の機能を果たしていない状態となる。即ち、通常の回り止めの機能を有 するナットは、ナットのボルトに対する回動を防止するものであるが、建築用羽 子板ボルトの場合には、柱h1や梁h2等の被締付物の厚みが減少していくもの であるため、ナットのボルトに対する回動を防止しても、何ら、問題解決につな がらないものである。 そこで、うっかりしてナット(3)の再締め付けを忘れたり、再締め付けを行わな いと、建物の外壁、内壁工事が進んだ後では全く間に合わない事になり、建築終 了後の木材の収縮に対しては全く手の施しようがないのが現状である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】そこで、本考案は、皿バネの弾性により、木材 の収縮が生じても、常に確実な接合状態を維持し得る建築用羽子板ボルト緩み防 止装置の提供を目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は次の手段により、上記の目的を達成する 。本考案の建築用羽子板ボルト緩み防止装置は、柱と梁の接合部を補強する為の 羽子板ボルトのボルト部(4)と螺合して、柱と梁とを締め付け可能なナット等を 備えた、建築用羽子板ボルト緩み防止装置であって、柱から突出したボルト部分 に柱の側面とナット(3)との間に介在するように支持された皿バネ弾性体を設け 、この皿バネ弾性体は二枚の座金(2) に挟まれた複数の皿バネ(1)を備える事を 特徴とする。この皿バネ弾性体は、上記ナットを締め付けた際に得られる二枚の 座金(2)を外に押す力により建築用羽子板ボルトにより接合された柱と梁の緩み を防止するものである。 建築用羽子板ボルト緩み防止装置は、前記皿バネ(1)の内径の縁部に中心に向か って突出しかつボルトをガイド可能な複数の突起を備える。この複数の突起があ る事により、内径 (N) を大きくとる事が出来きる。 建築用羽子板ボルト緩み防止装置の皿バネ弾性体にカバーを設けナットを一方の 座金の側面に接着剤もしくは、溶接により固定すると、複数の部品が一体化する 。この部品の一体化により上記皿バネ弾性体部分がボルトをナットに導くガイド になる。 建築用羽子板ボルト緩み防止装置は、皿バネの組み合わせ枚数を変更する事によ り弾性力調整可能にした。
【0005】
【考案の実施の形態】二枚の座金(2) で両側から挟まれた複数の皿バネ(1) を 建築用羽子板ボルトに装着し、ナット(3) で締め付ける。ナット(3)は、座金(2 )を柱h1の方へ押し 座金(2)に挟まれた皿バネ(1)を図5A状態のように収縮させ る。図5Bのように、木材が乾燥し収縮しても、座金(2)と柱h1との間隔が、こ の皿バネ(1) の弾性により埋め合わされ 、ナット(3)と柱h1との締付状態を維 持するものである。
【0006】
【実施例】以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明する。図1Aは本考案の 一実施例に係る建築用羽子板ボルト緩み防止装置の断面図、図1Bは、同装置に使 用される皿バネ平面図、図2Aは同装置斜視図、図2Bは同装置の座金の斜視図、 図2Cは同装置の皿バネの斜視図、図3はカバーを備えた同装置の斜視図、図4は弾 性強化の為、重ねた皿バネ使用時の同装置の断面図、図5は同装置の使用状態の 断面図、図5Aは同装置装着直後の断面図、図5Bは木材収縮後の断面図である。
【0007】この実施例の建築用羽子板ボルト緩み防止装置は、座金(2) と、こ の座金に挟まれた複数の皿バネ(1) と、それらを建築用羽子板ボルトに固定する ナット(3)とを備える。
【0008】次に、このナットの使用状態について説明する。尚、柱h1、梁h 2、羽子板ボルトb、ナットnの構成は従来の技術と実質的に同一であるため、 その詳細な説明は省略する。この建築用羽子板ボルト緩み防止装置は、ナット(4 )の締め付けにより柱h1に接合する。使用の際にはナット締め付けを、図5Aに あるように皿バネが収縮するまで行う。
【0009】そして、日数が経過して、木材が乾燥し、座金(2) と柱h1との間 隔が開くようになると、図5Bにあるように皿バネ(1) の弾性により、座金(2) と 柱h1 との締付状態を維持するものである。それに、皿バネ(1) の弾性により 、地震などの振動による柱h1と梁h2の接合状態の歪みを防止する事が出来る 。この皿バネ(1) は木材の収縮率などにより皿バネの形状、大きさ、使用枚数等 を適宜変更して実施することができる。尚、同装置に使用された皿バネは内径部 に突起を備えなくても使用できる。
【0010】
【考案の効果】本考案の建築用羽子板ボルト緩み防止装置は、柱と梁の接合部を 補強する為の羽子板ボルトのボルト部(4)と螺合して、柱と梁とを締め付け可能 なナット等を備えた、建築用羽子板ボルト緩み防止装置であって、柱から突出し たボルト部分に柱の側面とナット(3)との間に介在するように支持された皿バネ 弾性体を設け、この皿バネ弾性体は二枚の座金(2) に挟まれた複数の皿バネ(1) を備える事を特徴とする。この皿バネ弾性体は、上記ナットを締め付けた際に得 られる二枚の座金(2)を外に押す力により建築用羽子板ボルトにより接合された 柱と梁の緩みを防止するものである。木材の収縮が生じても常に確実な接合状態 を維持し、地震などの振動による柱と梁の接合状態の歪みを防止する事が、出来 得る建築用羽子板ボルト緩み防止装置を提供することができたものである。 建築用羽子板ボルト緩み防止装置は、前記皿バネ(1)の内径の縁部に中心に向か って突出しかつボルトをガイド可能な複数の突起を備える。この複数の突起があ る事により、内径 (N)を大きくとる事が出来きる。この内径(N)を大きくとる事により厚みなど変 えることなく皿バネの弾性力を増す事が出来る。 建築用羽子板ボルト緩み防止装置の皿バネ弾性体にカバー(5)を設けナットを一 方の座金の側面に接着剤もしくは、溶接により固定すると、複数の部品が一体化 する。この部品の一体化により上記皿バネ弾性体部分がボルトをナットに導くガ イドになる。この皿バネ弾性体部分のガイド作用によりナットの取り付け作業を 簡単にする事が可能である。 建築用羽子板ボルト緩み防止装置は、皿バネの組み合わせ枚数を変更する事によ り弾性力調整可能にした。その事により、皿バネは厚さや大きさを変えた物を作 る必要がなく、製造過程それから在庫管理を簡単にする事が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは本考案の一実施例に係る建築用羽子板ボル
ト緩み防止装置の断面図、Bは同装置に使用される皿バ
ネ正面図である。
ト緩み防止装置の断面図、Bは同装置に使用される皿バ
ネ正面図である。
【図2】Aは同装置斜視図、Bは同装置の座金の斜視
図、Cは同装置の皿バネの斜視図である。
図、Cは同装置の皿バネの斜視図である。
【図3】カバーを備えた同装置の斜視図である。
【図4】皿バネを重ねて使った時の同装置の使用状態の
断面図である。
断面図である。
【図5】Aは装着直後の同装置の使用状態の断面図、B
は木材収縮後の同装置の使用状態の断面図である。
は木材収縮後の同装置の使用状態の断面図である。
【図6】従来の建築用羽子板ボルトの使用状態の説明図
である。
である。
1…皿バネ 2…座金 3…ナット 4…建築用羽子板ボルト 5…カバー
Claims (4)
- 【請求項1】柱と梁の接合部を補強する為の羽子板ボル
トのボルト部(4)と螺合して、柱と梁とを締め付け可能
なナット等を備えた、建築用羽子板ボルト緩み防止装置
であって、柱から突出したボルト部分に柱の側面とナッ
ト(3)との間に介在するように支持された皿バネ弾性体
を設け、この皿バネ弾性体は二枚の座金(2) に挟まれた
複数の皿バネ(1)を備える事を特徴とする建築用羽子板
ボルト緩み防止装置。 - 【請求項2】前記皿バネ(1)の内径の縁部に中心に向か
って突出しかつボルトをガイド可能な複数の突起を設け
た、請求項1記載の建築用羽子板ボルト緩み防止装置。 - 【請求項3】皿バネ弾性体にカバー(5)を設けた請求項1
もしくは請求項2記載の建築用羽子板ボルト緩み防止装
置。 - 【請求項4】皿バネの組み合わせ枚数を変更する事によ
り弾性力調整可能にした請求項1から請求項3までいず
れか一項に記載の建築用羽子板ボルト緩み防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999009766U JP3070966U (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 建築用羽子板ボルト緩み防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999009766U JP3070966U (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 建築用羽子板ボルト緩み防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3070966U true JP3070966U (ja) | 2000-08-22 |
Family
ID=43204328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1999009766U Expired - Fee Related JP3070966U (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 建築用羽子板ボルト緩み防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3070966U (ja) |
-
1999
- 1999-12-24 JP JP1999009766U patent/JP3070966U/ja not_active Expired - Fee Related
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |