JP2500798Y2 - 建築部材の接合構造 - Google Patents

建築部材の接合構造

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JP2500798Y2
JP2500798Y2 JP1991099957U JP9995791U JP2500798Y2 JP 2500798 Y2 JP2500798 Y2 JP 2500798Y2 JP 1991099957 U JP1991099957 U JP 1991099957U JP 9995791 U JP9995791 U JP 9995791U JP 2500798 Y2 JP2500798 Y2 JP 2500798Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建築部材の接合構造に
係り、特に二つの建築部材同士を接合する場合に好適な
建築部材の接合構造に関する。
【0002】
【背景技術】近年、住宅建設等に多用されるようになっ
てきたユニット工法は、住宅を構成する多様な部品を組
み付けた建物ユニット、屋根ユニット等を予め工場生産
し、これらのユニットを建設現場に輸送した後、基礎上
の所定位置に配列積層することにより住宅等の建物を建
設する方法である。
【0003】図7は、ユニット住宅の玄関部分に使用さ
れる玄関ユニットの概略を示した斜視図である。図7の
玄関ユニット10は、住宅内部の玄関部分を構成する玄
関部10Aと、玄関ポーチの屋根部分を構成するポーチ
部10Bとからなり、これらは、玄関ユニット10内に
おいてサッシパネル12を境界として位置している。ポ
ーチ部10Bの2本の柱14,16の上端は、上梁18
に懸垂支持されるとともに、その下端は、自由端となっ
ており、建設現場にて玄関ポーチ上に立設される。
【0004】従来、このような玄関ユニット10を建設
現場に輸送する場合は、片持ち状に懸垂支持されている
柱14,16、サッシパネル12との間をそれぞれ二点
鎖線で示した3本の仮梁20で一時的に連結してから、
玄関ユニット10を輸送している。この仮梁20は、玄
関ユニット10の強度を向上させ、輸送時の振動や、ク
レーンの吊り上げ等によって生じる外力から柱14,1
6等の破損を防止する役割がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来、仮梁2
0は、その一端につき、複数のボルト・ナットを使用し
て柱14,16、サッシパネル12に接合されているた
め、その接合及び取外し作業が煩雑であるという欠点が
ある。このため、建設コストが上昇し、工場での玄関ユ
ニット10の製造作業及び建設現場での組立作業が複雑
化する問題がある。
【0006】本考案は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、二つの建築部材同士を接合する場合には、接
合が容易且つ迅速に行えるうえ、二つの建築部材同士を
分離する場合には、分離が容易且つ迅速に行える建築
材の接合構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、建築部材であ
第1の部材及び第2の部材をボルトで相互に接合する
建築部材の接合構造において、前記第1及び第2の部材
に、これら第1及び第2の部材を接合するときに相互に
当接する第1及び第2の接合部を設け、このうち、第1
の接合部に前記ボルトを挿通させるボルト挿通孔を設
け、第2の接合部に前記ボルトと螺合する螺合部を設
け、これらの第1及び第2の接合部のうちいずれか一方
に二つの孔を、前記ボルト挿通孔又は前記螺合部の両側
所定間隔へだてて設けるとともに、いずれか他方に前
記二つの孔に係合する突起を、前記二つの孔に応じた位
置に設け、前記二つの孔の間又は前記二つの突起の間
に、前記ボルトが回転操作により前進する方向とは反対
方向に膨らんだ湾曲部を形成し、前記ボルト挿通孔に挿
通させた前記ボルトを前記湾曲部の弾性力に抗して前記
螺合部に螺合させることを特徴とする。
【0008】
【作用】本考案では、第1及び第2の部材の一方に設け
た孔を他方に設けた突起に係合させれば、第1及び第2
の部材が相互に回転することがなく、ボルトによる
箇所は、一箇所で済む。 また、ボルトが回転操作により
前進する方向とは反対方向に膨らんだ湾曲部は、スプリ
ングワッシャの機能を有しており、大きな締め付けトル
クでボルトを強く締め込まなくとも、ボルトに湾曲部の
弾性力が作用し、ボルトが振動等で緩んで外れることが
ないので、通常よりも小さな締め付けトルクでボルトを
締め込むることで接合作業を完了できる。 ボルトによる
箇所が一箇所で済むうえ、通常よりも小さな締め付
けトルクでボルトを締め込ばよいことから、第1および
第2の部材の接合作業およびその解除作業が容易且つ迅
速に行えるようになる。
【0009】
【実施例】以下、添付図面に従って本考案に係る部材の
接合構造の実施例を詳説する。
【0010】図1は、屋根ユニットの輸送・組立時に使
用する治具を本実施例に係る部材の接合構造により屋根
ユニットに接合した場合の側面図、図2は、図1のII-I
I線に沿った断面図、図3及び図4は、屋根パネルを支
持する束の概略を示した斜視図、図5は、治具の側面
図、図6は、図1のVI-VI線に沿った断面図である。
【0011】図1に示すように、屋根ユニット22は、
主に屋根パネル24と、第1の部材である束26,28
と、第2の部材である治具30,30…等の建築部材
り構成される。図3に示すように、束26は、略C字状
断面の支持部材26Aと、接合部26B等から構成さ
れ、支持部材26Aには、接合部26Bが取付けられて
いる。図1に示すように、支持部材26Aには、屋根パ
ネル24の下端部24Aが取付け金具32を介して取付
けられている。
【0012】また、支持部材26Aの下面には、取付け
孔26D、26D…が計4個穿設されており、束26
は、この取付け孔26D及び建物ユニット34の梁36
に穿設された図示しない取付け孔とを例えばボルト・ナ
ットを介して連結することにより、建物ユニット34に
固定される。一方、接合部26Bには、治具30を取付
けるための係止孔26C,26Cが所定間隔へだてて穿
設されるとともに係止孔26C,26Cの中間部には、
ボルト挿入孔25が穿設されている。言い換えれば、ボ
ルト挿通孔25の両側に二つの係止孔26C,26Cが
所定間隔へだてて設けられている。
【0013】束28は、図4に示すように、L字状断面
を有する柱28A、上部支持部材28B、下部支持部材
28Cより構成される。柱28Aの上端には、上部支持
部材28Bが所定の傾斜角度で取付けられているととも
に、下端には下部支持部材28Cが取付けられている。
また、柱28Aの直交する二つの接合部27,27に
は、それぞれ治具30を取付けるための係止孔28D,
28Dが所定間隔へだてて2箇所ずつ穿設されるととも
に、係止孔28D,28Dの中間部には、ボルト挿入孔
29が1箇所ずつ穿設されている。言い換えれば、ボル
ト挿通孔29の両側に二つの係止孔28D,28Dが所
定間隔へだてて設けられている。
【0014】下部支持部材28Cには、取付け孔28
E,28E…が計4個穿設されており、取付け孔28E
と、建物ユニット34の梁36に穿設された図示しない
取付け孔とを例えばボルト・ナットで取り付けることに
より、図1に示すように束28が建物ユニット34に対
して固定される。これにより、屋根ユニット22が建物
ユニット34上に取付けられる。
【0015】治具30は、図5に示すように、Cチャン
ネル材からなり、その両端には、接合時に束26,28
の接合部26B,27と当接する接合部30Aが形成さ
れている。接合部30Aには、治具30を束26,28
に対して係止する突起であるエンボス(突起)31,3
1がプレス成形されている。また、エンボス31,31
との間には、エンボス31の突出方向とは反対の方向に
湾曲し且つ接合時に接合方向に一定量、弾性変形可能な
湾曲部38がプレス成形され、湾曲部38の中央には、
螺合部としてのかしめ式のナット33が取付けられてい
る。言い換えれば、ナット33の両側に二つのエンボス
31,31が所定間隔へだてて設けられている。ここ
で、湾曲部38は、束26,28のボルト挿通孔25,
29に挿通したボルトをナット33に螺合させた状態
で、ボルトを回転操作することにより、ボルトが前進す
る方向とは反対方向に膨らんでいる。
【0016】前記の如く構成された図1の実施例に係る
部材の接合構造により、第1の部材である治具30を第
2の部材である束28に接合する場合を図6に沿って説
明する。
【0017】先ず、治具30の両端に各々形成されたエ
ンボス31,31をそれぞれ、束28の係止孔28D,
28Dに挿入して治具30を束28に対して位置決めす
る。そして、この状態で、図6に示すように束28の内
側からボルト挿入孔29へボルト40を挿入し、座金4
1を介してボルト40をナット33に締付ける。そうす
ると、ボルト40を締めつけるに従って、湾曲部38が
接合方向、即ち、束28の方向に弾性変形するととも
に、湾曲部38の弾性力によりエンボス31,31が係
止孔28D,28Dに対して押圧される。そして、最終
的に湾曲部38が束28の接合部27(図6には不図
示)に完全に当接して平面状となり、治具30と束28
とが接合される。続いて、治具30と束26とを同様な
手順で接合して、治具30の接合作業が終了する。治具
30は、屋根パネル24に対して片持ち状に支持された
束26,28間を連結して、屋根ユニット22の強度を
向上させ、工場にて製造された屋根ユニット22を建設
現場まで輸送する際に生じる振動や、クレーンの吊上げ
等によって生じる外力から屋根ユニット22の破損を防
止する役割がある。
【0018】一方、建設現場においては、図1に示すよ
うに屋根ユニット22を束26,28を介して建物ユニ
ット42上に固定した後、治具30を固定しているボル
ト40を緩め治具30を取り外す。このとき、束28の
方向に弾性変形していた湾曲部38は、ボルト40を緩
めるにつれて、束28と反対方向に徐々に弾性復帰し、
治具30は束28から離脱する。取外した治具30は回
収され、他の屋根ユニットの輸送・組立用の治具として
再利用される。また、屋根ユニット22は、治具30を
取り外した分だけ軽量化される。
【0019】このように、本実施例によれば、束26,
28に設けた係止孔26C,28Dと治具30のエンボ
ス33とを係合させれば、束26,28及び治具30が
相互に回転することがなく、束26及び治具30並びに
束28及び治具30のボルト40による各接合箇所は、
一箇所で済む。 また、ボルト40が回転操作により前進
する方向とは反対方向に膨らんだ湾曲部38がスプリン
グワッシャの機能を有するので、大きな締め付けトルク
でボルト40を強く締め込まなくとも、ボルト40に湾
曲部38の弾性力が作用し、ボルト40が振動等で緩ん
で外れることがなく、通常よりも小さな締め付けトルク
でボルト40を締め込むだけで、接合作業を完了でき
る。従って、ボルト40による接合箇所が一箇所で済む
うえ、通常よりも小さな締め付けトルクでボルト40を
締め込ばよいことから、束26,28に治具30を接合
する作業、および、束26,28から治具30を取り外
す接合の解除作業の両方を容易且つ迅速に行うことがで
きる。
【0020】尚、本実施例では、屋根ユニットの輸送・
組立時に使用する治具30を屋根ユニットに接合する場
合について説明したが、これに限らず、例えば図7で示
した玄関ユニットの柱と柱との間に仮梁を接合する場合
や、U字型ユニットの柱間に仮梁を接合する場合にも適
用できる。また、本実施例では、治具30側にエンボス
(突起)31,31を設け、束28側に係止孔28D,
28Dを設けたが、束28側にエンボス(突起)を、治
具30側に係止孔をそれぞれ設けてもよい。更に、前記
実施例では、第1の部材を束26,28とし、第2の部
材を治具30としたが、逆に、第1の部材を治具30と
し、第2の部材を束26,28としてもよい。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
二つの建築部材同士の接合作業を容易且つ迅速に行うこ
とができるうえ、接合した二つの建築部材同士の分離作
業も容易且つ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】屋根ユニットの輸送・組立時に使用する治具を
本実施例に係る部材の接合構造により屋根ユニットに接
合した場合の側面図である。
【図2】図1のII-II線に沿った断面図である。
【図3】屋根パネルを支持する束の概略を示した斜視図
である。
【図4】屋根パネルを支持する束の概略を示した斜視図
である。
【図5】治具の側面図である。
【図6】図1のVI-VI線に沿った断面図である。
【図7】ユニット住宅の玄関部分に使用される玄関ユニ
ットの概略を示した斜視図である。
【符号の説明】 26 28 束(第1の部材) 26B 27 30A 接合部 28D 係止孔(孔) 30 治具(第2の部材) 31 エンボス(突起)33 ナット(螺合部) 38 湾曲部 40 ボルト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築部材である第1の部材及び第2の部材
    をボルトで相互に接合する建築部材の接合構造におい
    て、 前記第1及び第2の部材に、これら第1及び第2の部材
    を接合するときに相互に当接する第1及び第2の接合部
    を設け、このうち、第1の接合部に前記ボルトを挿通さ
    せるボルト挿通孔を設け、第2の接合部に前記ボルトと
    螺合する螺合部を設け、これらの第1及び第2の接合部
    のうちいずれか一方に二つの孔を、前記ボルト挿通孔又
    は前記螺合部の両側に所定間隔へだてて設けるととも
    に、いずれか他方に前記二つの孔に係合する突起を、前
    記二つの孔に応じた位置に設け、前記二つの孔の間又は
    前記二つの突起の間に、前記ボルトが回転操作により前
    進する方向とは反対方向に膨らんだ湾曲部を形成し、
    記ボルト挿通孔に挿通させた前記ボルトを前記湾曲部の
    弾性力に抗して前記螺合部に螺合させることを特徴とす
    建築部材の接合構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5811104U (ja) * 1981-07-15 1983-01-24 クラリオン株式会社 板金等の固定機構

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