JP4819253B2 - 締付金具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の部材を互い軸線方向に接合して緊締するための締付金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から第1および第2の木材を互いに軸線方向に接合して緊締するために、例えば、互いに前記第1の木材に略十字形状の突出部を形成し、第2の木材に略十字形状の凹部を形成し、これらの第1および第2の木材を嵌合させることにより両者を緊締する構造が知られている。この構造は、単に突出部と凹部とを設けただけであり、該突出部と凹部との嵌合部位が強度上十分でないために予期しない応力が加わると該嵌合部位が破損する可能性がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、第1および第2の部材が互いに接合する端面に略十字形状の凹部を形成し、この凹部に略十字形状の金具を装填するとともに、該略十字形状の金具と前記第1および第2の部材とを該第1および第2の部材に挿通したボルト部材により締結して、第1および第2の部材の接合面が互いに緊締されることが可能な締付金具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、第1の部材とこれに対向する第2の部材の端面に形成された凹部に装填され且つ孔部が形成された保持金具と、
前記保持金具の孔部に挿通されるとともに前記第1および第2の部材に挿通されるボルト部材と、
前記ボルト部材の一方の端部に設けられた第1のねじ部に螺合する第1のナット部材と、
前記ボルト部材の他方の端部に設けられた第2のねじ部に螺合する第2のナット部材と、
を備え、
前記ボルト部材を前記保持金具の孔部に挿入して前記ボルト部材の第1のねじ部と第2のねじ部に前記第1と第2のナット部材をそれぞれ螺合することにより、前記第1および第2の部材を緊締することを特徴とする。
【0005】
本発明によれば、互いに接合する第1および第2の部材を極めて強固に緊締することができ、また、取り付けも高度の技術を必要としないため、部材の取り付け時間を短縮し、作業効率も向上するという特有の効果が得られる。
【0006】
前記保持金具は、略十字形状を有し、少なくとも該略十字形状の一片に略長円形状の孔部を備えることによって、前記第1および第2の部材のねじれを防止するとともに、該第1および第2の部材の両方またはどちらか一方の部材に若干の位置ずれが生じても、その位置ずれを吸収したうえに第1および第2の部材を互いに締結することができる。
【0007】
さらに、前記保持金具は、略井字形状を有すると、前記第1および第2の部材の接合時のねじれをより確実に防止することが可能となるとともに該第1および第2の部材の両方またはどちらか一方の部材に若干の位置ずれが生じても、その位置ずれを吸収したうえに第1および第2の部材を互いにより強固に締結することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る締付金具につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して以下詳細に説明する。
【0009】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る締付金具10の分解斜視図である。この締付金具10は、基本的には、第1の部材である金属製の略十字形状の板材の保持金具12を含む。この保持金具12は、それぞれの部位12a〜12dの長さ、幅が略均一に形成されており、例えば、部位12aには、略長円形状の孔部16が穿設される。
【0010】
第2の部材18は、両端部にねじ部20、22を有するボルト部材である。前記ねじ部20、22には、ワッシャ24、26が挿通されてナット28、30が螺合する。
【0011】
この第1の実施の形態に係る締付金具10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
【0012】
図2は、上述した締付金具10を用いて軸線方向に沿って配設される横架材32と横架材34とを互いに締結する状態を示す斜視図である。この図2に沿って取り付け手順について説明する。
【0013】
この場合、横架材32には、その軸線に略直交する略矩形状の穴部36を形成する。さらに、前記横架材32の端部には略十字形状の凹部38を形成し、前記穴部36と凹部38を該横架材32の内部で軸線方向に連通する孔部40を穿設しておく。同様に、横架材34についても、前記穴部36に対応する穴部42、凹部38に対応する凹部44、孔部40に対応する孔部46をそれぞれ形成する。
【0014】
そこで、凹部38、44を互いに対向するように設置し、保持金具12を該凹部38、44に装填する。このとき、保持金具12の孔部16に挿入されたボルト部材18は、例えば、予め、ねじ部20を横架材32の孔部40に挿通しておく。次いで、ボルト部材18のねじ部22を横架材34の孔部46に挿通する。
【0015】
この状態で、穴部36および42を介してワッシャ24、26およびナット28、30のそれぞれをねじ部20、22に螺合して強固に締結する。これによって、保持金具12により結合されて横架材32、34が一体となる。
【0016】
この場合、前記ボルト部材18は保持金具12の部位12aに設けられた孔部16に対して遊挿されているため、横架材32、34の両方またはどちらか一方の部材に若干の位置ずれが生じても、その位置をずれを吸収したうえに互いに締結することができる。
【0017】
上記した本発明の第1の実施の形態によれば、横架材32、34が略十字形状の保持金具12によって締結されるので、これらの横架材32、34の接合時のねじれを防ぐことができる。
【0018】
また、前記保持金具12は、薄い部材を複数枚積層して所定の厚さに形成することもできる。
【0019】
さらに、この第1の実施の形態によれば、ボルト部材18を複数本、例えば、2本設けて横架材32、34を互いに締結すると、より強固に締結することができる。
【0020】
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る締付金具50の分解斜視図を示す。図3中、図1および図2の構成要素と同一の構成要素には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0021】
締付金具50は、図3に示されるように、基本的には、第2の部材18と、保持金具12に代わって用いられる第3の部材である保持金具54とからなる。前記保持金具54は、金属製の略井字形状を有する板状の保持金具であって、縦方向に指向する板材54aと、板材54aに略平行に等間隔離間する板材54bと、前記板材54a、54bに略直交する板材54cと、該板材54cに略平行に等間隔離間する板材54dからなる。この場合、板材54a〜54dは長さ、幅が略均一に形成され、且つ該板材54a〜54dにより囲繞される部位には開口部56が形成される。
【0022】
上記した締付金具50を用いて、図4に示されるように横架材32と横架材34とを互いに締結する手順について説明する。
【0023】
横架材32は、その軸線に略直交する略矩形状の穴部36を形成する。さらに、前記横架材32の端部に略井字形状の凹部58を形成し、前記穴部36と凹部58を該横架材32の内部で軸線方向に連通する孔部40を穿設しておく。同様に、横架材34についても、前記穴部36に対応する穴部42、凹部58に対応する凹部60、孔部40に対応する孔部46をそれぞれ形成する。
【0024】
そこで、凹部58、60を互いに対向するように設置し、保持金具54を該凹部52、60に装填する。このとき、保持金具54の開口部56に挿入されたボルト部材18は、例えば、予め、ねじ部20を横架材32の孔部40に挿通しておく。次いで、ボルト部材18のねじ部22を横架材34の孔部46に挿通する。この状態で、穴部36および42を介してワッシャ24、26およびナット28、30のそれぞれをねじ部20、22に螺合して強固に締結する。これによって、保持金具54により結合されて横架材32、34が一体となる。
【0025】
なお、前記保持金具54は、薄い部材を複数枚積層して所定の厚さに形成することもできる。
【0026】
さらに、前記保持金具54は、形状が略井字形状に限るものではなく、I字形状、T字形状等にしてもよい。
【0027】
上記した第2の実施の形態によれば、保持金具54を略井字形状に設けることにより、横架材32、34の凹部58、60が板材54a〜54dに挿着されるので、より強固に締結することができる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第1および第2の部材が略十字形状、または略井字形状等の保持金具によって緊締されるので、これらの部材の接合時のねじれを防ぐことかできる。
【0029】
さらに、接合部分の強度が確保できるとともに、取り付けも高度の技術を必要としないため、部材の取り付け時間を短縮し、作業効率も向上するという特有の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る締付金具の分解斜視説明図である。
【図2】図1に示す締付金具を軸線方向に沿って配設された横架材に取り付ける状態を示す斜視説明図である。
【図3】第2の実施の形態に係る締付金具の分解斜視説明図である。
【図4】図3に示す締付金具を軸線方向に沿って配設された横架材に取り付ける状態を示す斜視説明図である。
【符号の説明】
10、50…締付金具 12…第1の部材(保持金具)
18…第2の部材(ボルト部材) 20、22…ねじ部
24、26…ワッシャ 28、30…ナット
32、34…横架材 36、42…穴部
38、44、58、60…凹部 40、46…孔部
54a〜54d…板材 56…開口部
Claims (3)
- 第1の部材とこれに対向する第2の部材の端面に形成された凹部に装填され且つ孔部が形成された保持金具と、
前記保持金具の孔部に挿通されるとともに前記第1および第2の部材に挿通されるボルト部材と、
前記ボルト部材の一方の端部に設けられた第1のねじ部に螺合する第1のナット部材と、
前記ボルト部材の他方の端部に設けられた第2のねじ部に螺合する第2のナット部材と、
を備え、
前記ボルト部材を前記保持金具の孔部に挿入して前記ボルト部材の第1のねじ部と第2のねじ部に前記第1と第2のナット部材をそれぞれ螺合することにより、前記第1および第2の部材を緊締することを特徴とする締付金具。 - 請求項1記載の締付金具において、
前記保持金具は、略十字形状を有し、少なくとも該略十字形状の一片に略長円形状の前記孔部を備えることを特徴とする締付金具。 - 請求項1記載の締付金具において、
前記保持金具は、略井字形状を有することを特徴とする締付金具。
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2001
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