JP2011047144A - 屋根上取付具 - Google Patents

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Abstract

【課題】重ね式接合構造の波形屋根の場合において、波形屋根の上面に突設したボルト体に、ずれが発生するおそれがなく、確実、強固に取り付けることができる屋根上取付具を提供する。
【解決手段】一対の挟持部材10を開閉自在に支点連結して挟持具1を形成し、挟持具1の作用点とされる一対の鍔片13を相互近接させ固定して、波形屋根Yの頂部Y1aより突出したボルト体Bに挟着させる構造とした屋根上取付具Aであって、鍔片13の先端に、波形屋根Yの上面に突出したボルト体Bの外周面に嵌合可能な凹所14を形成したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、波形屋根の上面に突出したボルト体に挟着させて取り付けできる屋根上取付具に関する。
一般に、折板屋根(角波形屋根)、丸波形屋根等の波形屋根の上面に、例えばテレビアンテナや空調機器、屋上緑化トレイ、太陽電池パネル、断熱シート等の各種機器・部材類を配設することが実施されており、従来には、これらの機器・部材類を屋根上に取り付けるための種々の屋根上取付具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、特許文献1に記載の屋根上取付具は、下方に向けて拡開した、2つの挟持部材よりなる挟持具の交差状に連結した両上板に、挟持具締付ボルトを貫通させたうえで締付ナットを螺合し、脚片の下端から相対向した両鍔片を鋏のごとく近接させて、波形屋根の頂部における屋根材のハゼ式の接合により形成されたハゼ部に挟着させて取り付ける構造となっている。
同文献に記載された屋根上取付具は、2つの挟持部材よりなる挟持具を、開閉自在の緩んだ状態から、挟持具締付ボルト、締付ナットによる螺合により上板を締め付けて固定する構造となっているため、操作を容易に行うことができ、さらに締付操作をするための締付ナットを上板の上面側に配しているため、螺合する際の作業性はきわめてよい。また、挟持具締付ボルトを上板のボルト貫通孔に下方より貫通させる際の作業性をよくするために、鍔片の先端中央に半円状の切欠き凹部が形成されている。
特許3368374号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の屋根上取付具では、上板に形成された切り溝同士で噛み合わせ可能にした2つの挟持部材を組み合わせて開閉自在な挟持具を構成しているため、締め付けたときに、2つの挟持部材の鍔片が水平方向にわずかにずれるおそれがある。特に、上板の切り溝やボルト貫通孔には、作業時の開閉操作をスムーズにさせるための遊びが含まれているので、その遊びによって大きなずれが発生する可能性もある。
このように、上記文献の屋根上取付具は、ずれが発生するおそれがあるため、水平方向に多少のずれが発生しても問題のない、ハゼ部への装着に限定したものと想定でき、波形屋根の重ね式接合に使用されるボルト体への装着については全く想定していないものと考えられる。このことは、上記文献において、鍔片の先端中央に施工性をよくするための切欠き凹部を設けたことからも想定できる。
かりに、鍔片の先端中央に切欠き凹部が形成されておらず、先端が直線状で平行に向かい合う形状であったとしても、そのような形状では、波形屋根の上面に突出した円柱状のボルト体に対してずれなく装着させることが、きわめて困難であると予想される。
このような事情から、上記文献の屋根上取付具のごとく2つの挟持部材で構成した挟持具を、波形屋根の上面に突出した円柱状のボルト体へ装着させるためには、ボルト体との間でずれが発生し得ないような特殊な係止構造を有することが必要とされるが、そのようなものは現在のところ提案されていない。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、重ね式接合構造の波形屋根の場合において、波形屋根の上面に突設したボルト体に、ずれが発生するおそれがなく、確実、強固に取り付けることができる屋根上取付具を提供することにある。特に、一対の挟持部材よりなる挟持具を採用した屋根上取付具において、ボルト体への確実な装着を可能にすることを主たる目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の屋根上取付具は、一対の挟持部材を開閉自在に支点連結して挟持具を構成し、挟持具の作用点とされる相対向する一対の鍔片を相互近接させ固定して、波形屋根の頂部より突出したボルト体に挟着させる構造とした屋根上取付具であって、鍔片の先端に、波形屋根の上面に突出したボルト体の外周面に嵌合可能な凹所を形成したことを特徴とする。
請求項2に係る屋根上取付具は、挟持部材が、中央にボルト貫通孔が開設され、ボルト貫通孔から一方の側端縁に至る切り溝が形成された上板と、上板の基端より下方に延びる脚片と、脚片の下端から上板と略同一の方向に延びる鍔片とより構成されており、挟持具は、2つの挟持部材の上板同士を相対向させた状態で、相互の上板の先端が相手の上板の基端の下に配されるように、上板の切り溝同士を相互差し込みして両上板を揺動自在に噛み合わせてボルト貫通孔同士を一致させ、その一致させたボルト貫通孔に挟持具締付ボルトを通し、締付ナットを螺合することで鍔片の先端同士を近接させる構造としている。
請求項3に係る屋根上取付具は、鍔片の凹所には、ボルト体のネジ溝に食い込んで係止することが可能な係止片を複数形成してなる。
請求項4に係る屋根上取付具は、凹所以外の鍔片の先端には、肉厚に形成された挟着部を形成してなる。
本発明によれば、次のような効果がある。
請求項1に係る屋根上取付具によれば、鍔片の先端には、波形屋根の上面に突設されたボルト体の外周面に嵌合可能な凹所を形成してあるので、重ね式接合構造の場合には、鍔片の先端に形成した凹所がボルト体の外周面に嵌合して強固に取り付けできる。また、屋根上取付具が2つの挟持部材を用いた構造であり、閉操作時に遊び等による水平方向のずれが発生する可能性があるが、凹所でボルト体を嵌合固定するので、ずれが発生するおそれはない。もちろん、ハゼ式接合構造の場合にも、鍔片をハゼ部の脚部に挟着させて取り付けることができる。
このように、本発明の屋根上取付具によれば、1つの屋根上取付具だけで、ハゼ部だけでなく、重ね式接合構造の折板屋根に対しても簡単かつ確実に取り付けできる。
また、ボルト体に挟着させる挟持具が一対の挟持部材を支点連結して形成されているので、力点部分を操作するだけで容易に、作用点とされる一対の鍔片を相互近接させることができ、ボルト体への挟着作業を簡便に行える。
請求項2に係る屋根上取付具によれば、挟持具は、2つの挟持部材の上板同士を相対向させた状態で、相互の上板の先端が相手の上板の基端の下に配されるように、上板の切り溝同士を相互差し込みして両上板を揺動自在に噛み合わせてボルト貫通孔同士を一致させ、その一致させたボルト貫通孔に挟持具締付ボルトを通し、締付ナットを螺合することで鍔片の先端同士を近接させる構造としているので、2枚重なった上板を挟持具締付ボルトと締付ナットで上下方向に締め付けるだけで容易に鍔片を近接させてボルト体に挟着させることができる。特に、締付ナットを上板の上面側に配するようにすれば、さらに締付操作を簡単に行える。
さらに、挟持具が2つの挟持部材で構成され、それらが開閉自在に支点連結されているので、挟持具締付ボルトと締付ナットとが緩んだ状態にあるときは、2つの挟持部材も緩んだ状態にある。そのため、鍔片を閉状態に固定するためには緩んだ締付ナットを締め付けて上板同士を固定するだけでよく、そのような締め付けは手操作でもできるため施工性がよい。
請求項3に係る屋根上取付具によれば、凹所には、ボルト体のネジ溝に食い込んで係止可能な係止片が複数形成されているので、凹所をボルト体の外周面に嵌合して取り付けた際、凹所および係止片によってボルト体をさらに確実に挟持できる。
請求項4に係る屋根上取付具によれば、凹所以外の鍔片の先端には、肉厚に形成された挟着部が形成されているので、鍔片をハゼ部等の凸部に挟持して取り付けた際、挟着部によってハゼ部等の凸部をさらに確実、強固に挟持できる。
本発明に係る屋根上取付具の一実施形態の説明図であり、屋根上取付具を波形屋根へ取り付ける前の状態を示した分解斜視図である。 図1に示した屋根上取付具の分解斜視図である。 (a)、(b)は、同屋根上取付具の施工状態を示す部分断面正面図である。 (a)、(b)は、同屋根上取付具の施工状態を示す部分断面正面図である。 同屋根上取付具の他の施工例を示す分解斜視図である。 (a)、(b)は、同屋根上取付具の施工状態を示す部分断面正面図である。 (a)、(b)は、同屋根上取付具の施工状態を示す部分断面正面図である。 (a)、(b)は、本発明に係る屋根上取付具の別実施形態を示す概略説明図である。
以下に、本発明に係る屋根上取付具の実施の形態について、図面とともに説明する。
図1は、本発明に係る屋根上取付具の一実施形態の説明図であり、屋根上取付具を波形屋根へ取り付ける前の状態を示した分解斜視図である。図2は、図1に示した屋根上取付具の分解斜視図である。図3(a)、(b)および図4(a)、(b)は、図1で示した屋根上取付具の施工状態を示す部分断面正面図である。
なお、図3(a)は、屋根上取付具Aを波形屋根に取り付ける前の状態を示す部分断面正面図、図3(b)は、屋根上取付具を波形屋根のボルト体に嵌挿する状態を示す部分断面正面図、図4(a)は、屋根上取付具Aを折板屋根のボルト体に取り付けた状態を示す部分断面正面図、図4(b)は、取り付けた屋根上取付具に各種機器や部材類をさらに取り付けた状態を示す部分断面正面図を各々示している。
以下、詳説する。
この屋根上取付具Aが取り付けされる波形屋根としては、図例として示した折板屋根Y(角波形屋根)や丸波形屋根が挙げられる。また、屋根の素材としては、金属や合成樹脂、セメント系等のものが適用できる。
図例として示した折板屋根Yは、山部Y1と谷部Y2が交互に連続する屋根であって、複数の折板屋根材を側端縁の山部Y1の頂部Y1aで重合し、その重合部でボルト体Bとナットの螺着によって連結した重ね式接合構造となっている。また、ボルト孔からの水の浸入を防止するために、ナットと頂部Y1aとの間に防水パッキン(図示省略)が取り付けられている。
この屋根上取付具Aは、一対の挟持部材10を開閉自在に支点連結して挟持具1を構成し、挟持具1の作用点とされる相対向した一対の鍔片13を相互近接させ固定して、折板屋根Yの頂部Y1aより突出したボルト体Bに挟着させる構造とした取付具であって、鍔片13の先端に、折板屋根Yの頂部Y1aの上面に突出したボルト体Bの外周面に嵌合可能な凹所14を形成したものである。
まず、本発明の特徴である、鍔片13によるボルト体Bへの挟着構造を除く挟持具1の全体構造について説明する。
挟持具1を構成する一対の挟持部材10のそれぞれは、中央にボルト貫通孔11eが開設され、ボルト貫通孔11eから一方の側端縁に至る切り溝11dが形成された上板11と、上板11の基端より折曲して下方に延びる脚片12と、脚片12の下端から上板11と略同一の方向に延びる鍔片13とより構成されている。
挟持具1は、上記2つの挟持部材10の上板11同士を相対向させた状態で、相互の上板11の先端が相手の上板11の基端の下に配されるように、上板11の切り溝11d同士を相互差し込みして両上板11を揺動自在に噛み合わせてボルト貫通孔11e同士を一致させ、その一致させたボルト貫通孔11eに挟持具締付ボルト21を通し、締付ナット22を螺合することで鍔片13の先端同士を近接させる構造となっている。
ここで、挟持具締付ボルト21としては、図示するように、角根丸頭ボルトを使用すればよく、締付ナット22としては、ハット状の座金22bの頂面にナット22aが回動自在に取り付けられた座金付きナットを使用すればよい。ボルト止め23は合成樹脂等より製され、孔23aの周縁に複数の切り込み23bが形成してある。
以上の構造を要約すれば、2つの挟持部材10は上板11に形成された切り溝11dで交差状に連結され、挟持具締付ボルト21と締付ナット22で上下から2つの上板11を締め付けることで、切り溝11d部分を支点として力点となる上板11の先端を拡開させ、交差状態にある両上板11をより平板状に近づけ、それによって作用点とされる両鍔片13を相互近接させるような変形鋏構造となっている。
また、さらに具体的には、図2に示すように、上板11は平板状の基端部11aと、その基端部11aより先端側に形成された段差部11cと、その段差部11cよりさらに先端側に形成された、基端部11aよりほぼ板厚1枚分低い位置にある先端部11bとを備えている。そして、上板11のほぼ中央には、段差部11cを中心に基端部11aと先端部11bにまたがる長孔が設けてあり、この長孔が上記ボルト貫通孔11eを構成している。さらに、この長孔の先端部11b側の端部側には、下向きに切り起こした押さえ爪11fが形成されている。また、このボルト貫通孔11eに連通する上記切り溝11dは、段差部11cに沿って形成されている。なお上板11は、全体として緩い前方傾斜状となっていることが望ましい。
このように、段差部11cを、上板11の中央に設けたボルト貫通孔11eと切り溝11dとに沿って形成することで、上板11の先端部11bが開いたときに、重合した2枚の上板11がほぼ平板状となり、かつ上板11の基端部11aと相手の挟持部材10の上板11の先端部11bとの間の隙間がより小さくなって、ぐらつくおそれのない、より安定した形状とすることができる。
このような屋根上取付具Aによれば、挟持具1が2つの挟持部材10で構成され、それらが開閉自在に支点連結されているので、挟持具締付ボルト21と締付ナット22とが緩んだ状態にあるときは、2つの挟持部材10も緩んだ状態にある。そのため、鍔片13を閉状態に固定するためには、締付ナット22を締め付けて上板11同士を固定するだけでよく、施工性がよい。
ついで、本発明の特徴である、屋根上取付具Aの鍔片13によるボルト体Bへの挟着構造について詳述する。
鍔片13の先端略中央には、折板屋根Yの頂部Y1aの上面に突設したボルト体Bの外周面に嵌合可能な凹所14が形成されている。具体的には、凹所14は、ボルト体Bを両側から嵌合するように鍔片13の先端中央を半円状に切り欠くか、または、先端中央を角状に切り欠いて形成されている。
そして、凹所14には、ボルト体Bのネジ溝B1に食い込んで係止することが可能な係止片15が複数形成されている。具体的には、図1中の破線で囲んだ凹所14周辺の拡大平面図に示すように、凹所14の中央部分には2条の切り込み溝14aが形成され、この切り込み溝14aに挟まれ上方に起立させた切り起し片15aと、起立されていない凹所14の内縁片15bとより、複数の係止片15を構成している。
このような複数の係止片15を凹所14に形成することで、凹所14をボルト体Bの外周面に嵌合して取り付けた際、複数の係止片15がボルト体Bのネジ溝B1に異なる位置で各々係止して強固にボルト体Bを挟持でき、さらに、鍔片13を近接させた場合に複数の係止片15にはボルト体Bを下方に押圧する作用が生じるために、凹所14および係止片15によってボルト体Bをさらに確実に取り付けできる。
また、屋根上取付具Aが2つの挟持部材10よりなる挟持具1で構成されているため、挟持対象の存在しない状態で鍔片13を近接させると、上板11のボルト貫通孔11eに形成された遊び等により両鍔片13の先端が水平方向にずれるおそれがあるが、ボルト体Bに対して凹所14および複数の係止片15によって挟持する構造であるため、ボルト体Bを挟持対象とする限りは、そのようなずれが発生するおそれはない。かりに、少しのずれがある状態でボルト体Bを挟持したとしても、凹所14によりボルト体Bを嵌合しているため、ずれが大きくなることはない。
以上のように構成した本発明の屋根上取付具Aは、以下の要領で折板屋根Yに取り付けて使用する。
まず、屋根上取付具Aを挟持具1の両鍔片13が十分に開いた状態、つまり挟持具締付ボルト21、締付ナット22の螺合を緩めて、2つの挟持部材10を開閉自在に支点連結しておき、折板屋根Yに立設されたボルト体Bの上方から、両鍔片13間の間隙Sを通じてボルト体Bを嵌挿する(図3(a)、(b)を参照)。
次に、仮止め状態にしていた挟持具締付ボルト21および締付ナット22を締め付けていくと、揺動自在の緩んだ状態で交差状に重合していた両上板11が平板状に近づき、それと同時に両脚片12の下端より延びた両鍔片13も互いに近接し、この鍔片13に設けた凹所14にボルト体Bが嵌合して、両鍔片13がボルト体Bを挟持し、両上板11の揺動が不能となるように固定されて一対の挟持部材10は固定した状態となる。
特に本実施形態では、ボルト体Bのネジ溝B1に食い込んで係止可能な複数の係止片15が形成されているため、複数の係止片15がボルト体Bのネジ溝B1に各々食い込んで、ボルト体Bを複数の位置で係止でき、そのため、鍔片13にてボルト体Bを強固に挟持して挟持具1をボルト体Bに確実に取り付けできる(図4(a)参照)。
こうして折板屋根Yに取り付けた屋根上取付具Aの上板11の上には、上板11に立設された挟持具締付ボルト21等によって各種機器・部材類Dを取り付けることができる(図4(b)参照)。
以上、本実施形態で説明した通り、本発明の屋根上取付具Aによれば、鍔片13に形成した凹所14がボルト体Bの外周面に嵌合するとともに、凹所14に設けた複数の係止片15がボルト体Bのネジ溝B1に各々係止して、屋根上取付具Aをボルト体Bに簡単かつ確実に取り付けできる。
図5は、同屋根上取付具Aの他の施工例を示す分解斜視図であり、図6(a)、(b)および図7(a)、(b)は、図5で示した屋根上取付具Aの施工状態を示す断面図である。
なお、図6(a)は、屋根上取付具Aを折板屋根に取り付ける前の状態を示す部分断面正面図、図6(b)は、屋根上取付具Aを折板屋根の頂部に載置した状態を示す部分断面正面図、図7(a)は、屋根上取付具Aを折板屋根のハゼ部に取り付けた状態を示す部分断面正面図、図7(b)は、取り付けた屋根上取付具Aに各種機器や部材類をさらに取り付けた状態を示す部分断面正面図を各々示している。
ここで、屋根上取付具Aについては図1〜図4に示した施工例と同一のものを使用しているため、屋根上取付具Aの構造については説明を省略する。
すなわち、本実施例では、図2で示した屋根上取付具Aを、折板屋根Yの頂部Y1aの上面に断面略円状に突出された丸ハゼ型のハゼ部Cに対して取り付けたものについて説明している。なお、折板屋根Yの上面に断面略L字状に突出された角ハゼ等についても同様であるため、上記角ハゼ等の説明については省略する。
具体的には、本発明の屋根上取付具Aをハゼ部Cに取り付ける場合には、凹所14ではなく、両脚片12の下端から内方に向けて突設された鍔片13の先端を、折板屋根Yのハゼ部Cに形成された脚部C1に挟着させて取り付けることとなる。
ところが、図1と同様、鍔片13の先端中央を単に脚部C1に挟着しただけでは、鍔片13を近接させた場合に水平方向のずれが生じて、脚部C1を十分に挟持できないおそれがある。
そのため、本実施例では、凹所14以外の鍔片13の先端には、リブ、折り返し等によって肉厚に形成された挟着部16を形成しており、ここでは、鍔片13の前、後に亘ってリブを形成して挟着部16を構成している。
このようなリブによる挟着部16によれば、リブの一般的な効果である鍔片13の強化を図ることができるだけでなく、鍔片13の先端を肉厚に形成すれば鍔片13をハゼ部Cの脚部C1に挟持して取り付けた際、肉厚の挟着部16によってハゼ部Cの脚部C1との接触面積が増してさらに確実に取り付けできるという効果を得ることもできる。
以上のように構成した本発明の屋根上取付具Aは、以下の要領で折板屋根Yに取り付けて使用する。
まず、屋根上取付具Aを挟持具の両鍔片13が十分に開いた状態、つまり挟持具締付ボルト21、締付ナット22の螺合を緩めて、2つの挟持部材10を開閉自在に支点連結しておき、折板屋根Yに立設されたハゼ部Cの上方から、両鍔片13間の間隙Sを通じてハゼ部Cを嵌挿する(図6(a)、(b)参照)。
次に、仮止め状態にしていた挟持具締付ボルト21および締付ナット22を締め付けていくと、揺動自在の緩んだ状態で交差状に重合していた両上板11が平板状に近づき、それと同時に両脚片12の下端より延びた鍔片13も互いに近接し、この鍔片13に設けた挟着部16が、ハゼ部Cの脚部C1を挟持する。特に、本実施例では、鍔片13の先端を肉厚に形成して挟着部16を形成すれば、この挟着部16の先端が脚部C1に各々挟着するため、鍔片13にて脚部C1を強固に挟持して屋根上取付具Aをハゼ部Cの脚部C1に取り付けできる(図7(a)参照)。
そして、この取り付けた屋根上取付具Aの上板11に立設された挟持具締付ボルト21等に、従来同様にして各種機器や部材類Dを取り付けて施工を完了するのである(図7(b)参照)。
以上、本実施形態で説明した通り、本発明の屋根上取付具Aによれば、鍔片13の先端に形成した挟着部16が、ハゼ部Cの脚部C1を確実に挟持して、屋根上取付具Aをハゼ部Cに簡単かつ確実に取り付けできる。
ついで、図8を参照しながら、本発明に係る屋根上取付具の別実施形態について説明する。図8は同実施形態を示す概略説明図であり、図8(a)、(b)は施工状態を示す概略正面図である。
この屋根上取付具Aは、一対の挟持部材10を開閉自在に支点連結して挟持具1を構成し、挟持具1の作用点とされる相対向した一対の鍔片13を相互近接させ固定して、折板屋根Yの頂部Y1aより突出したボルト体Bに挟着させる構造としたものであって、鍔片13の先端に、折板屋根Yの頂部Y1aの上面に突出したボルト体Bの外周面に嵌合可能な凹所14、複数の係止片15、挟着部16を形成したものである。
具体的には、この屋根上取付具Aは、上記した実施形態のものとちがって、力点である操作片17が支点の上方にあり、上記した実施形態と同様に、交差状に連結された支点の下方に脚片12と鍔片13とが延びている。そして、操作片17を緊締ボルト25、ナット26等で締め付けることで、鍔片13をボルト体Bに挟着させることができる。こうして取り付けた屋根上取付具Aの操作片17に、各種機器や部材類Dを取り付けることができる。
なお、本発明の特徴部分である、鍔片13の先端に形成された凹所14、複数の係止片15、挟着部16については、上記した実施形態と同一の構造であるため、その構造および効果についての説明は省略する。
A 屋根上取付具
1 挟持具
10 挟持部材
11 上板
11a 基端部(基端)
11b 先端部(先端)
11c 段差部
11d 切り溝
11e ボルト貫通孔
11f 押さえ爪
12 脚片
13 鍔片
14 凹所
14a 切り込み溝
15 係止片
15a 切り起こし片
15b 内縁片
16 挟着部
17 操作片
21 挟持具締付ボルト
22 締付ナット
22a ナット
22b 座金
23 ボルト止め
B ボルト体
B1 ネジ溝
C ハゼ部
Y 折板屋根(波形屋根)
Y1 山部
Y1a 頂部
Y2 谷部

Claims (4)

  1. 一対の挟持部材を開閉自在に支点連結して挟持具を構成し、該挟持具の作用点とされる相対向する一対の鍔片を相互近接させ固定して、波形屋根の頂部より突出したボルト体に挟着させる構造とした屋根上取付具であって、
    上記鍔片の先端に、上記波形屋根の上面に突出した上記ボルト体の外周面に嵌合可能な凹所を形成したことを特徴とする屋根上取付具。
  2. 請求項1において、
    上記挟持部材は、中央にボルト貫通孔が開設され、該ボルト貫通孔から一方の側端縁に至る切り溝が形成された上板と、該上板の基端より下方に延びる脚片と、該脚片の下端から上記上板と略同一の方向に延びる上記鍔片とより構成されており、
    上記挟持具は、上記2つの挟持部材の上板同士を相対向させた状態で、相互の上板の先端が相手の上板の基端の下に配されるように、上記上板の切り溝同士を相互差し込みして上記両上板を揺動自在に噛み合わせて上記ボルト貫通孔同士を一致させ、その一致させたボルト貫通孔に挟持具締付ボルトを通し、締付ナットを螺合することで上記鍔片の先端同士を近接させる構造としている屋根上取付具。
  3. 請求項1または2において、
    上記鍔片の凹所には、上記ボルト体のネジ溝に食い込んで係止することが可能な係止片を複数形成してなる屋根上取付具。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    上記凹所以外の上記鍔片の先端には、肉厚に形成された挟着部を形成してなる屋根上取付具。
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