JP2004189003A5

JP2004189003A5 -

Info

Publication number: JP2004189003A5
Application number: JP2002356088A
Authority: JP
Filing date: 2002-12-06
Publication date: 2004-12-24

Description

【０００３】
従来、例えば油圧ショベル等の旋回作業機では、無限軌道帯であるクローラを左右に回転自在に有するクローラ走行装置が採用されており、このクローラ走行装置は装置本体としてクローラフレームを備えている。
かかる旋回作業機のクローラフレームは、一般に、掘削装置(掘削作業機)、キャビン、エンジン、ボンネット等が搭載された旋回フレームを回転自在に支持するリングギヤ付き旋回ベアリングをその中央部に有するセンタフレームと、このセンタフレームの左右両端に連結され前後方向に延びる左右一対のトラックフレームとを備えており、このトラックフレームは、その前後端にクローラが巻き付けられるアイドラと駆動輪を有している。
そして、従来では上部旋回体の荷重を十分に支えるようにするため、上記クローラフレームのセンタフレームとトラックフレームとを連結する手段として、センタフレームの四方に鋼板の板金溶接により形成した合計４本の連結脚部を備え、平面視において全体に略Ｈ型、または略Ｘ型に形成されたフレームを採用している。(上記の特許文献１、２，３を参照)

【０００４】
旋回ベアリングをその中央部に有するセンタフレームは、鋼板等の板金溶接によりトラックフレームに対する連結脚部は略Ｈ型に形成され、旋回ベアリングを載置する台板に相当する中央板部の下面側を前後縦壁、中央縦壁部、これと連結しトラックフレームまで延びる両縦側壁部、および左右一対の連結縦壁部等で支持して旋回ベアリングにかかる荷重をこれらにより直接受けもつようにすると共に、これらの縦壁部の上端と下端には上部連結板、下部連結板を溶接することにより構成している。
上部連結板は比較的前後方向に幅があり、左右のトラックフレームにまで延びる平らな板で構成されているので、左右のトラックフレームに至るまでこの上部連結板が多少傾斜しているものの、この上部連結板の上面に油圧ショベル等の建設機械の掘削、運搬作業に伴い泥土が飛んできたり浸入したりして、付着、堆積しやすい構造になっている。(上記の特許文献１を参照)
また、旋回ベアリングをその中央部に有するセンタフレームは、鋼板等によりトラックフレームに対する連結脚部は略Ｈ型に形成され、旋回ベアリングを載置する部材を中央部の丸胴で形成し、旋回ベアリングにかかる荷重をこの中央部の丸胴で直接受けもつようにすると共に、この丸胴に左、右のトラックフレームにまで延びる４本の脚部を溶接固着している。
これら４本の脚部には旋回ベアリングにかかる荷重を支持できるようにするため縦板部材を適宜用いて形成されており、４本の脚部等の上面は、トラックフレームに向かって比較的ゆるやかな傾斜の平らな鋼板で形成されているので、泥土が飛んできたり、浸入してきたときに、付着、堆積がしやすい構造になっている。(上記の特許文献２を参照)
さらにまた、旋回ベアリングをその中央部に有するセンタフレームは、鋼板等の板金溶接によりトラックフレームに対する連結脚部は略Ｘ型に形成され、旋回ベアリングを載置する台板を左右の横縦部材、前縦部材、および後縦部材で支持して旋回ベアリングにかかる荷重をこれらにより直接受けもつようにすると共に、これらの縦壁部の上端と下端にはかぶせ板を溶接することにより左、右のトラックフレームにまで延びる４本の脚部も連続して形成するようにしている。
このものも脚部等の上面は、トラックフレームに向かって比較的ゆるやかな傾斜の平らな鋼板で形成されているので泥土が飛散、浸入してきたときに、付着、堆積しやすい構造になっている。(上記の特許文献３を参照)

【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上記のセンタフレームは、左右のトラックフレーム間を鋼板等の板金溶接で形成した４本の脚部で繋ぐようにしているため、この４本の脚部を形成する鋼板等の形状が多岐にわたり板取が複雑であり、部材点数も多くなる。
また、ケガキ、切断、折り曲げおよび溶接等の多くの工程が必要であると共に、溶接箇所が多くかつ複雑な溶接線のため溶接工数が増大し、製造に時間がかかり製造費が高価になるという欠点がある。
また、センタフレームは左右のトラックフレームに連結する左右に延びる脚部を有し、この脚部は上面が、トラックフレームに向かって比較的ゆるやかな傾斜の平らな鋼板で形成されているため、油圧ショベル等が掘削作業、旋回運搬作業を行うこと、あるいは、油圧ショベル等が走行することに伴い飛んできたり浸入したりしてくる泥土が該脚部等の上面に多量に付着、堆積する。
この付着、堆積した泥土は、やがてセンタフレームの上部中央部にあるリングギヤ付き旋回ベアリングに浸入してこれを損傷させる原因となる。
また、脚部に付着、堆積した泥土は、やがてトラックフレームの上面に移動して溜り、そして、この溜まった泥土は上転輪の回転を阻止したり、上転輪を偏摩耗させたりする原因となる。
また、堆積した泥土は洗浄により除去することになるが、除去するために多量の洗浄水と多くの洗浄工数がかかり洗浄の費用が増大する。
また、油圧ショベル等の建設機械をレンタルする業者は建設機械の洗浄を行った後洗浄場所に多量の泥土が溜まることになり、この泥土の廃棄が問題となる。