JP2004217154A - 装軌式車両の泥除け装置 - Google Patents

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暁生 星
Kazuhisa Tamura
和久 田村
Yoshi Nakayama
好 中山
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Abstract

【課題】アイドラやスプロケットの車体側周辺に土砂が付着堆積するのを防止する装軌式車両の泥除け装置を提供する。
【解決手段】アイドラ4を支持するアイドラブラケット3dとサイドフレーム3bの間に設けられた前部端板3f及びスプロケット6を支持するモータブラケット3eとサイドフレーム3bの間に設けられた後部端板の少なくとも一方の上部に、先端側がアイドラ4またはスプロケット6の接線方向に向かって突設され、かつ先端部が履帯7を構成する履板7cの内面に近接する前部泥除け部材26または後部泥除け部材27を一体に設けたことから、走行中や作業中に履帯7に付着した土砂が前部泥除け部材26や後部泥除け部材27により掻き落されて、アイドラ4やスプロケット6の車体側周辺に堆積することがないため、作業終了後の清掃作業が短時間で容易に行える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は履帯を回転させて走行する油圧ショベルのような装軌式車両の泥除け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来主として土木作業を行う油圧ショベルのような建設機械には、不整地でも走行や作業が可能なように、足回りを履帯により構成した装軌式車両が公知である。
この装軌式車両は、車幅方向に離間し、かつ互いに平行する一対のサイドフレームと、これらサイドフレーム間を連結するセンタフレームとからなるトラックフレームを有しており、サイドフレームの前端に設けられたアイドラと、後端に設けられたスプロケットの間に無端状に形成された履帯が捲装されている。
またスプロケットには、油圧モータよりなる走行モータが接続されていて、この走行モータによりスプロケットを介して履帯を回転駆動することにより、不整地でも安定した状態で走行や作業が行えるように構成されている。
【0003】
一方不整地で作業することの多い装軌式車両では、走行中履帯に付着した土砂が、履帯の回転と共にサイドフレームの上方へと運ばれ、サイドフレームの上に落下することがよくある。
サイドフレーム上に落下した土砂は、サイドフレーム上に堆積して車体重量が増すため、装軌式車両の機動性が損なわれたり、燃費を悪くする上、作業終了後清掃するのに多くの手間を必要とする等の問題がある。
かかる問題を解消するため、予めサイドフレームの上面を傾斜させて、サイドフレーム上に土砂が堆積しないようにした装軌式車両も実用化されているが、サイドフレームの上面を傾斜させただけでは、アイドラやスプロケット付近に堆積する土砂は排除できないため、スプロケットの近傍に泥除け装置を設けた装軌式車両が、例えば特許文献1で提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−193341号公報(段落0011、0012、0015)
【0005】
前記特許文献1に記載された泥除け装置は、傾斜面を備えた上下部泥除け装置をボルト等の固着具によりサイドフレームの後端側上下部に固着した構造で、履帯に付着した土砂を上下部泥除け装置で掻き取った後、傾斜面を利用してサイドフレームの外側へ排出するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしアイドラやスプロケットの外側に付着堆積した土砂は、車体の外側から簡単に取り除けるが、車体側に付着堆積した土砂は車体が邪魔になって清掃するのに多くの時間と労力を必要とする。
このため前記特許文献1に記載された泥除け装置のように、上下部泥除け装置で掻き取った土砂を、傾斜面を利用してサイドフレームの外側へ排出するようにしたものでは、アイドラやスプロケットの車体側周辺に付着堆積した土砂は排除できないため、作業終了後の清掃作業に多くの時間と労力を要するという従来の問題を解消することができない。
また泥除け装置は、履帯に付着した土砂を掻き取る際大きな負荷が取り付け部に加わるため、この負荷に耐える剛性が取り付け部に必要となるが、前記特許文献1のように泥除け装置を固着具でサイドフレームに固着するようにしたものでは、高い剛性を得るために取り付け部が大型となって泥除け装置自体が高価になると共に、泥除け装置を設置するのに広いスペースを必要とする等の問題もある。
【0007】
本発明はかかる従来の問題を改善するためになされたもので、アイドラやスプロケットの車体側周辺に土砂が付着堆積するのを防止する装軌式車両の泥除け装置を提供して、清掃作業の容易化と、コストの削減を図ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明の装軌式車両の泥除け装置は、トラックフレームを構成するサイドフレームの前部に設けられたアイドラと後部に設けられたスプロケットの間に捲装された無端状の履帯を、前記スプロケットに接続された走行モータにより回転駆動して走行する装軌式車両の泥除け装置であって、アイドラを支持するアイドラブラケットとサイドフレームの間に設けられた前部端板及びスプロケットを支持するモータブラケットとサイドフレームの間に設けられた後部端板の少なくとも一方の上部に、先端側がアイドラまたはスプロケットの接線方向に向かって突設され、かつ先端部が履帯を構成する履板の内面に近接する泥除け部材または後部泥除け部材を一体に設けたものである。
【0009】
前記構成により、走行中や作業中に履帯に付着した土砂が、履帯の回転とともにアイドラやスプロケットの上方へ運ばれても、前部泥除け部材や後部泥除け部材により掻き落されてサイドフレーム上に堆積することがないため、堆積した土砂により車体重量が増加して不整地での機動性が損なわれたり、燃費が悪くなる等の問題を解消できると共に、泥除け部材の先端部は履帯の揺動がもっとも少ない位置で履板の内面に近接しているため、走行中履板が泥除け部材に接触して破損する等の心配もない。
またサイドフレームの強度メンバーである前後端板と一体に泥除け部材を設けたことから、履帯に付着した土砂を掻き落とす際大きな負荷が作用しても、この負荷をサイドフレームが直接支持するため、ボルト等の固着具により固定した従来のものに比べて強度が格段に向上すると共に、取り付け部が大型になることもないので、泥除け部材を設置するスペースが不要になる上、泥除け装置のコスト削減も図れるようになる。
【0010】
前記目的を達成するため本発明の装軌式車両の泥除け装置は、前部泥除け部材及び後部泥除け部材を、履帯を構成するリンクより車体フレーム側に設けると共に、前部泥除け部材及び後部泥除け部材を、前後端板側へ順次低くなるよう傾斜させたものである。
【0011】
前記構成により、アイドラやスプロケットの車体側周辺に堆積することがないため、作業終了後の清掃作業も短時間で容易に行えると共に、泥除け部材上に落下した土砂は、泥除け部材の傾斜に沿って排出されるため、サイドフレーム上に堆積することもない。
【0012】
前記目的を達成するため本発明の装軌式車両の泥除け装置は、前部泥除け部材及び後部泥除け部材を、履帯を構成するリンクより外側にも設けたものである。
【0013】
前記構成により、履板の外側内面に付着した土砂も掻き落とすことができるため、清掃作業がさらに容易になる。
【0014】
前記目的を達成するため本発明の装軌式車両の泥除け装置は、トラックフレームを構成するサイドフレームの前部に設けられたアイドラと後部に設けられたスプロケットの間に捲装された無端状の履帯を、スプロケットに接続された走行モータにより回転駆動して走行する下部走行体上に、車体フレームを有する旋回体を旋回自在に設け、かつ車体フレームの前部中央部に作業機を、また前部左側に運転室を、そして後部に動力用のエンジンが収容されたエンジン室を設置した油圧ショベルよりなる装軌式車両の泥除け装置であって、アイドラ支持するアイドラブラケットとサイドフレームの間に設けられた前部端板及びスプロケットを支持するモータブラケットとサイドフレームの間に設けられた後部端板の少なくとも一方の車体フレーム側の上部に、先端側がアイドラまたはスプロケットの接線方向に向かって突設され、かつ先端部が履帯を構成する履板の内側に近接する前部泥除け部材及び後部泥除け部材を一体に設けると共に、前部泥除け部材及び後部泥除け部材を、前後端板側へ順次低くなるよう傾斜させたものである。
【0015】
前記構成により、走行中や作業中に履帯に付着した土砂が、履帯の回転とともにアイドラやスプロケットの上方へ運ばれても、前部泥除け部材や後部泥除け部材により掻き落されてサイドフレーム上に堆積することがないため、堆積した土砂により車体重量が増加して不整地での機動性が損なわれたり、燃費が悪くなる等の問題を解消できるとともに、土砂がアイドラやスプロケットの車体側周辺に堆積することがないため、作業終了後の清掃作業も短時間で容易に行える。
また泥除け部材上に落下した土砂は、泥除け部材の傾斜に沿って排出されるため、サイドフレーム上に堆積することもない上、泥除け部材の先端部は履帯の揺動がもっとも少ない位置で履板の内面に近接しているため、走行中履板が泥除け部材に接触して破損する等の心配もない。
さらにサイドフレームの強度メンバーである前後端板と一体に泥除け部材を設けたことから、履帯に付着した土砂を掻き落とす際大きな負荷が作用しても、この負荷をサイドフレームが直接支持するため、ボルト等の固着具により固定した従来のものに比べて強度が格段に向上すると共に、取り付け部が大型になることもないので、泥除け部材を設置するスペースが不要になる上、泥除け装置のコスト削減も図れるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明を油圧ショベルに実施した実施の形態を、図面を参照して詳述する。
図1は油圧ショベルの斜視図、図2は油圧ショベルの下部走行体を示す側面図、図3は図2のA−A線に沿う拡大断面図、図4は図2のB−B線に沿う拡大断面である。
図1に示す油圧ショベルは、自走自在な下部走行体1と、下部走行体1上に旋回自在に設置された上部旋回体2とよりなる。
下部走行体1は、センタフレーム3aと、その両側に互に平行するよう設けられた一対のサイドフレーム3bよりなるトラックフレーム3を有していて、各サイドフレーム3bの一端側にはアイドラ4が前後移動自在に支承されており、他端側には油圧モータよりなる走行モータ5により回転駆動されるスプロケット6が設けられている。
【0017】
アイドラ4とスプロケット6の間には無端状の履帯7が捲装されていて、この履帯7をスプロケット6で駆動することにより、下部走行体1が自走できるようになっていると共に、サイドフレーム3bの上下部には、複数の転輪8が回転自在に支承されている。
トラックフレーム3のセンタフレーム3a上に旋回自在に設置された上部旋回体2は、底部が車体フレーム10により構成されていて、この車体フレーム10に作業機11が装着されている。
【0018】
作業機11は図1に示すように、基端が車体フレーム10に枢着され、かつブームシリンダ13により起伏自在なブーム12と、ブーム12の先端に基端側が枢着され、かつアームシリンダ14により回動自在なアーム15と、アーム15の先端に枢着され、かつバケットシリンダ16により回動自在なバケット17とより構成されている。
車体フレーム10の前部には、作業機11の側方に位置して運転室18が設置され、車体フレーム10の後部には、ボンネットカバー21により覆われたエンジン室20が設置されていて、このエンジン室20内に図示しない動力用のエンジンが収容されており、車体フレーム10の後端にはカウンタウエイト22が取り付けられている。
【0019】
一方下部走行体1に設けられた履帯7は、多数のリンク7aをピン7bにより無端状に連結し、かつ各リンク7aの外側面に履板7cをボルト等の固着具(図示せず)により固着した構成で、各リンク7aを連結するピン7bの外周部に嵌合されブッシュ7dがスプロケット6の歯に噛合していて、スプロケット6の回転と共に回転駆動されるようになっている。
またトラックフレーム3のサイドフレーム3bには、アイドラ4の近傍及びスプロケット6の近傍に、泥除け装置25が図2に示すように設置されている。
これら泥除け装置25は、履帯7のリンク7aや履板7cの内側に付着した土砂を掻き落とすもので、アイドラ4の近傍に設置された前部泥除け部材26と、スプロケット6の近傍に設置された後部泥よく部材27とからなる。
【0020】
トラックフレーム3のサイドフレーム3bは、高い剛性を得るために、複数の鋼板を溶接した箱形構造となっていて、上面板3cは、履帯7より落下した土砂が堆積しないように、外側へ順次低くなるように傾斜されている。
そしてサイドフレーム3bの前後端には、サイドフレーム3bの強度メンバーであると同時に、アイドブラケット3d及びモータブラケット3eをサイドフレーム3bに強固に固着する前部端板3fと後部端板3gが設けられていて、これら前後部端板3f、3gを介してサイドフレーム3bとアイドブラケット3d及びモータブラケット3eが溶接を一体化されていると共に、スプロケット6の近傍に設けられた後部泥除け部材27は、図2及び図3に示すようにサイドフレーム3bの後端とモータブラケット3eの間に介在された後端板3gの上部に一体に形成されていて、スプロケット6の接線方向に斜めに突設されている。
【0021】
また後部泥除け部材27の幅は、図3に示すようにリンク7aから履板7cの内端までの距離Lよりやや小さく形成されていて、リンク7a側の端縁は、リンク7aと干渉しないように先端側が幅狭となるよう傾斜されており、先端部は履板7の内側面に付着した土砂を効率よく掻き落とせると同時に、履帯7が回転する際に発生する履帯7の揺動により、先端部が履板7cの内面と干渉しないような間隙Dを存して履板7cの内面に近接されていると共に、掻き取った土砂が上面に堆積しないように、先端側が高く、そして後端板3g側が低くなるように傾斜されている。
【0022】
一方アイドラ4の近傍に設けられた前部泥除け部材26は、図2及び図4に示すようにサイドフレーム3bの前端とアイドラブラケット3dの間に介在された前端板3fの上部に一体に形成されていて、アイドラ4の接線方向に斜めに突設されている。
また前部泥除け部材26の幅は、図4に示すようにリンク7aから履板7cの内端までの距離Lよりやや小さく形成されていて、リンク7a側の端縁は、リンク7aと干渉しないように先端側が幅狭となるよう傾斜されており、先端部は履板7の内側面に付着した土砂を効率よく掻き落とせると同時に、履帯7が回転する際に発生する履帯7の揺動により、先端部が履板7cの内面と干渉しないような間隙Dを存して履板7cの内面に近接されていると共に、掻き取った土砂が上面に堆積しないように、先端側が高く、そして前端板3f側が低くなるように傾斜されている。
【0023】
次に前記構成された泥除け装置の作用を説明する。
油圧ショベルが不整地で走行したり、作業のために移動すると、履帯7に付着した土砂が履帯7の回転と共にサイドフレーム3bの上部側へ達する。
いま油圧ショベルが前進している場合、履帯7は図2の矢印C方向へ回転されるため、履帯7、特に履板7cの内側に付着した土砂は、スプロケット6の周囲を迂回して後部泥除け部材27に達するが、後部泥除け部材27の先端が履板7cの内面に近接していて、履板7cの内面に付着した土砂を掻き落とす。
後部泥除け部材27の先端により掻き落とされた土砂は、モータブラケット3eの内側より地上へ落下するため、サイドフレーム3bの上に堆積したり、下側に位置する履板7c上に落下して、再び後部泥除け部材27へ達することがない。
これによって作業終了後、サイドフレーム3bの内側や走行モータの車体側周辺付近に堆積した土砂を取り除く等の清掃作業が不要となるため、清掃作業に要する手間の大幅な削減が図れるようになる。
【0024】
一方油圧ショベルが後進している場合は、履帯7が図2の矢印F方向へ回転されるため、アイドラ4の近傍に設置された前部泥除け部材26により、前記前進時と同様に、履板7cの内面に付着した土砂が掻き落とされて、サイドフレーム3bの内側より地上へ落下されるため、サイドフレーム3bの上に堆積することがない。
また油圧ショベルの前進時及び後進時に、前後部泥除け部材26、27により掻き落とされた土砂の一部が前後部泥除け部材26、27の上面を転落してサイドフレーム3bの上に達することがあるが、サイドフレーム3bの上面板は、外側へ低くするよう傾斜されているため、サイドフレーム3bの上に堆積することもない。
【0025】
なお前記実施の形態では、履帯7を構成するリンク7aより内側、すなわちセンタフレーム3b側に上下部泥除け部材26、27を設けた場合について説明したが、図5に示すようにリンク7aより外側にも上下部泥除け部材26a、27aを設けてもよい。
この場合外側上下部泥除け部材26a、27aにより掻き落とされた土砂は、アイドブラケット3dやモータブラケット3e上に落下するが、車体に対し外側となるので、清掃時簡単に取り除くことができる。
また湿地帯での作業を行う油圧ショベルの場合、履帯7の幅も大きくなるが、履帯7の幅に応じて上下部泥除け部材26、27の幅を変えることにより、湿地用装軌式車両にも対応することができる。
さらに前記実施の形態では、油圧ショベルに実施した場合について説明したが、不整地で作業を行うブルドーザや油圧クレーン等の装軌式車両にも適用できることは勿論である。
【0026】
【発明の効果】
本発明は以上詳述したように、アイドラを支持するアイドラブラケットとサイドフレームの間に設けられた前部端板及びスプロケットを支持するモータブラケットとサイドフレームの間に設けられた後部端板の少なくとも一方の上部に、先端側がアイドラまたはスプロケットの接線方向に向かって突設され、かつ先端部が履帯を構成する履板の内面に近接する前部泥除け部材または後部泥除け部材を一体に設けたことから、走行中や作業中に履帯に付着した土砂が、履帯の回転とともにアイドラやスプロケットの上方へ運ばれても、前部泥除け部材や後部泥除け部材により掻き落されてサイドフレーム上に堆積することがないため、堆積した土砂により車体重量が増加して不整地での機動性が損なわれたり、燃費が悪くなる等の問題を解消できると共に、泥除け部材の先端部は履帯の揺動がもっとも少ない位置で履板の内面に近接しているため、走行中履板が泥除け部材に接触して破損する等の心配もない。
【0027】
またサイドフレームの強度メンバーである端板と一体に泥除け部材を設けたことから、履帯に付着した土砂を掻き落とす際大きな負荷が作用しても、この負荷をサイドフレームが直接支持するため、ボルト等の固着具により固定した従来のものに比べて強度が格段に向上すると共に、取り付け部が大型になることもないので、泥除け部材を設置するスペースが不要になる上、泥除け装置のコスト削減も図れる。
さらに前部泥除け部材及び後部泥除け部材を、履帯を構成するリンクより車体フレーム側に設け、かつ前部泥除け部材及び後部泥除け部材を、前後端板側へ順次低くなるよう傾斜させたことから、アイドラやスプロケットの車体側周辺に堆積することがないため、作業終了後の清掃作業も短時間で容易に行える上、泥除け部材上に落下した土砂は、泥除け部材の傾斜に沿って排出されるため、サイドフレーム上に堆積することもないと共に、前部泥除け部材及び後部泥除け部材を、履帯を構成するリンクより外側にも設ければ、履板の外側内面に付着した土砂も掻き落とすことができるため、清掃作業がさらに容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態になる建設機械の泥除け装置を採用した油圧ショベルの側面である。
【図2】本発明の実施の形態になる建設機械の泥除け装置を採用した油圧ショベルの下部走行体を示す側面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図5】本発明の実施の形態になる建設機械の泥除け装置の変形例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 下部走行体
2 上部旋回体
3 トラックフレーム
3b サイドフレーム
3d アイドラブラケット
3e モータブラケット
3f 前部端版
3g 後部端版
4 アイドラ
5 走行モータ
6 スプロケット
7 履帯
7c 履板
10 車体フレーム
11 作業機
18 運転室
20 エンジン室
26 前部泥除け部材
27 後部泥除け部材

Claims (4)

  1. トラックフレームを構成するサイドフレームの前部に設けられたアイドラと後部に設けられたスプロケットの間に捲装された無端状の履帯を、前記スプロケットに接続された走行モータにより回転駆動して走行する装軌式車両の泥除け装置であって、前記アイドラ支持するアイドラブラケットと前記サイドフレームの間に設けられた前部端板及び前記スプロケットを支持するモータブラケットと前記サイドフレームの間に設けられた後部端板の少なくとも一方の上部に、先端側が前記アイドラまたは前記スプロケットの接線方向に向かって突設され、かつ先端部が前記履帯を構成する履板の内面に近接する前部泥除け部材または後部泥除け部材を一体に設けたことを特徴とする装軌式車両の泥除け装置。
  2. 前記前部泥除け部材及び後部泥除け部材を、前記履帯を構成するリンクより車体フレーム側に設けると共に、前記前部泥除け部材及び後部泥除け部材を、前記前後端板側へ順次低くなるよう傾斜させてなる請求項1に記載の装軌式車両の泥除け装置。
  3. 前記前部泥除け部材及び後部泥除け部材を、前記履帯を構成するリンクより外側にも設けてなる請求項1または2に記載の装軌式車両の泥除け装置。
  4. トラックフレームを構成するサイドフレームの前部に設けられたアイドラと後部に設けられたスプロケットの間に捲装された無端状の履帯を、前記スプロケットに接続された走行モータにより回転駆動して走行する下部走行体上に、車体フレームを有する旋回体を旋回自在に設け、かつ前記車体フレームの前部中央部に作業機を、また前部左側に運転室を、そして後部に動力用のエンジンが収容されたエンジン室を設置した油圧ショベルよりなる装軌式車両の泥除け装置であって、前記アイドラを支持するアイドラブラケットと前記サイドフレームの間に設けられた前部端板及び前記スプロケットを支持するモータブラケットと前記サイドフレームの間に設けられた後部端板の前記車体フレーム側の上部に、先端側が前記アイドラまたは前記スプロケットの接線方向に向かって突設され、かつ先端部が前記履帯を構成する履板の内面に近接する前部泥除け部材及び後部泥除け部材を一体に設けると共に、前記前部泥除け部材及び後部泥除け部材を、前記前後端板側へ順次低くなるよう傾斜させたことを特徴とする装軌式車両の泥除け装置。
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