JP2002339387A - 排土板付き建設機械 - Google Patents

排土板付き建設機械

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JP2002339387A
JP2002339387A JP2001142077A JP2001142077A JP2002339387A JP 2002339387 A JP2002339387 A JP 2002339387A JP 2001142077 A JP2001142077 A JP 2001142077A JP 2001142077 A JP2001142077 A JP 2001142077A JP 2002339387 A JP2002339387 A JP 2002339387A
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cutting edge
earth
edge
blade
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JP2001142077A
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English (en)
Inventor
Tokuji Nagasawa
篤司 永澤
Norimitsu Sakuma
宣光 佐久間
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排土板の下端側に前,後のエッジ部を有する
コ字状等のカッティングエッジを設けることにより、部
品点数を削減して組立時の作業性を向上させる。 【解決手段】 排土板12の底板18には、カッティン
グエッジ22の取付板部22Aを取付ねじ24によって
交換可能に取付け、その前側エッジ部22B,後側エッ
ジ部22Cを排土板12の前面板13,後面板15とほ
ぼ段差なく連続して形成する。これにより、排土装置1
1の組立時には、前,後2箇所のエッジ部22B,22
Cを1つの部品からなるカッティングエッジ22として
排土板12に効率よく組付けることができる。また、カ
ッティングエッジ22の摩耗時には、排土板12全体を
交換することなく、カッティングエッジ22を容易に交
換することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、ホイールローダ、ブルドーザ等、排土作業を行うの
に好適に用いられる排土板付き建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械に
は、土砂等の排土作業を行うための排土装置を搭載した
ものがあり、この種の従来技術による排土板付き建設機
械は、その車体に対しステーを介して上,下方向に揺動
可能に取付けられた排土板と、該排土板を昇降させる昇
降シリンダとを備えている(例えば、特開2000−1
873号公報等)。
【0003】ここで、図9を参照しつつ、従来技術の排
土板付き建設機械として、小型の油圧ショベルを例に挙
げて説明する。
【0004】まず、排土板101は、前面板101A、
後面板101B、底板101C、上板101D等からな
る複数の鋼板を溶接することにより中空構造をもつ板状
体として形成され、その後面板101Bは、ステー10
2を介して油圧ショベルの車体(図示せず)側に上,下
方向に揺動可能に取付けられている。
【0005】また、排土板101には、例えば車体の前
進時と後進時に排土作業等を実行できるように、2個の
カッティングエッジ103,104が設けられ、これら
のカッティングエッジ103,104は、前面板101
A,後面板101Bの下部側表面に溶接されている。
【0006】そして、油圧ショベルの作動時には、その
車体と排土板101との間に設けられた昇降シリンダ
(図示せず)を伸縮させると、排土板101がステー1
02を介して昇降する。また、土砂等の排土作業を行う
ときには、例えばカッティングエッジ103が地面Gと
接触する位置まで排土板101を下降させ、この状態で
車体を前進または後進させることにより、作業現場の土
砂等を前面板101Aによって前方に排土したり、カッ
ティングエッジ103,104を用いて作業現場での整
地作業等を行うものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、排土板101の前,後方向両側にカッティ
ングエッジ103,104を設ける構成としている。し
かし、排土板101を組立てるときには、2個のカッテ
ィングエッジ103,104を予め別部品として形成し
ておき、これらの部品を前面板101Aと後面板101
Bとにそれぞれ個別に溶接しなければならい。
【0008】このため、従来技術では、カッティングエ
ッジ103,104を含めた排土板101全体の部品点
数が増加して構造が複雑化し、その部品加工や溶接作業
に手間がかかり、排土板101を効率よく組立てるのが
難しいという問題がある。
【0009】また、排土板101には、前面板101A
と後面板101Bの表面側に位置してカッティングエッ
ジ103,104の板厚等に応じた段差部Dが形成され
ているため、排土作業時には、地面Gから巻上げられた
土砂等が段差部Dに溜り易い。このため、例えば油圧シ
ョベルにより排土作業を行った後には、その車体をトレ
ーラ等の車両により運搬しようとすると、段差部Dに溜
まっている土砂等が落下して運搬車両の荷台等を汚すと
いう問題もある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、カッティングエッジ等
の部品点数を削減して構造を簡略化でき、組立時の作業
性や使用環境を向上できるようにした排土板付き建設機
械を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、自走可能な車体と、該車体に対しステ
ーを介して上,下方向に揺動可能に取付けられた板状体
からなる排土板とを備えた排土板付き建設機械に適用さ
れる。
【0012】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、排土板の下側には前,後方向に離間して下向き
に突出した前,後のエッジ部を有するカッティングエッ
ジを設ける構成としたことにある。
【0013】このように構成することにより、排土板の
下側には、前側のエッジ部と後側のエッジ部とを有する
カッティングエッジを配設できるから、例えばカッティ
ングエッジを排土板の前面側や後面側に取付ける必要が
なくなり、これらの部位に土砂等が溜り易い段差等が形
成されるのを防ぐことができる。また、土砂等の排土作
業時には、車体が前進または後進するいずれの場合で
も、前,後のエッジ部によって排土作業を行うことがで
き、このときカッティングエッジによって排土板の下側
を地面との接触から保護することができる。
【0014】また、請求項2の発明によると、カッティ
ングエッジは前記排土板に交換可能に取付ける構成とし
ている。
【0015】これにより、カッティングエッジが地面と
の接触によって大きく摩耗したときには、排土板を交換
することなく、摩耗したカッティングエッジを新品と交
換することができる。
【0016】また、請求項3の発明によると、カッティ
ングエッジは金属板をコ字状ないし逆U字状に屈曲させ
て形成する構成としている。
【0017】これにより、金属板を屈曲させることによ
って前側エッジ部と後側エッジ部とを有するカッティン
グエッジを形成することができる。
【0018】さらに、請求項4の発明によると、カッテ
ィングエッジの前側エッジ部の前面は前記排土板の前面
とほぼ段差なく連続して形成する構成としている。
【0019】これにより、例えば排土作業中に車体が前
進するときには、カッティングエッジの前側エッジ部と
排土板の前面との間に土砂等が溜まるのを防止すること
ができる。
【0020】また、請求項5の発明によると、カッティ
ングエッジの後側エッジ部の後面は前記排土板の後面と
ほぼ段差なく連続して形成する構成としている。
【0021】これにより、例えば排土作業中に車体が後
進するときには、カッティングエッジの後側エッジ部と
排土板の後面との間に土砂等が溜まるのを防止すること
ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
排土板付き建設機械として、小型の油圧ショベルを例に
挙げ、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0023】図中、1は油圧ショベルの下部走行体、2
は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体
で、該上部旋回体2の旋回フレーム3上には、図1、図
2に示す如く、その前部左側に位置した運転席4と、該
運転席4等を上側から覆うキャノピ5と、該キャノピ5
の右側に位置して原動機、油圧ポンプ(図示せず)等の
機器を収容した建屋カバー6と、キャノピ5の後部側に
位置した略円弧状のカウンタウエイト7とが設けられて
いる。
【0024】8は上部旋回体2の前部側に俯仰動可能に
設けられたオフセットブーム式の作業装置で、該作業装
置8は、ロアブーム8A、アッパブーム8B、アームス
テー8C、アーム8D、バケット8Eと、これらを作動
させる複数の油圧シリンダとを含んで構成されている。
そして、作業装置8は、例えばロアブーム8Aの先端側
でアッパブーム8Bを左,右方向に回動させることによ
り、アーム8D、バケット8E等を車体の側方に移動さ
せ、この位置でロアブーム8A、アーム8D、バケット
8Eを回動させることにより、側溝等の掘削作業を行う
ものである。
【0025】9は下部走行体1の本体部分を構成するト
ラックフレームで、該トラックフレーム9は、図2に示
す如く、車体の左,右方向に離間して前,後方向に延び
た一対のサイドフレーム9A,9Aを有し、該各サイド
フレーム9Aには履帯としてのゴムクローラ10が巻装
されている。また、トラックフレーム9の前部側には、
各ゴムクローラ10間に位置して後述のステー20,2
0と昇降シリンダ21とが回動可能に取付けられる取付
ブラケット(図示せず)が設けられている。
【0026】11は下部走行体1の前部側に設けられた
排土装置で、該排土装置11は、図3ないし図5に示す
如く、後述の排土板12、ステー20、昇降シリンダ2
1、カッティングエッジ22等を含んで構成されてい
る。
【0027】12は排土装置11の本体部分を構成する
排土板で、該排土板12は、図5に示す如く、後述の前
面板13、後面板15、ブラケット16、底板18等か
らなる複数の鋼板を溶接することにより中空構造をもつ
板状体として形成され、車体の左,右方向に延びてい
る。そして、排土板12は、下部走行体1のトラックフ
レーム9に対しステー20を介して上,下方向に揺動可
能に取付けられている。
【0028】13は排土板12の前面を構成する前面板
で、該前面板13は左,右方向に延びた鋼板等により凹
湾曲状に形成され、その幅方向(左,右方向)の両端側
には、図3に示す如く一対の側板14,14が固着され
ている。また、前面板13の下端部前面側は、図5に示
す如く、後述するカッティングエッジ22の前側折曲角
部22Dとほぼ隙間なく隣接する前側角隅部13Aとな
っている。
【0029】15は前面板13の後面側に設けられた後
面板で、該後面板15は、その上部側に位置して前面板
13の後面側に溶接等の手段により固着された上板部1
5Aと、該上板部15Aの下部側に下向きに屈曲して形
成され、排土板12の後面を構成する下板部15Bとに
よって構成されている。
【0030】また、下板部15Bの後面側には、図3、
図5に示す如く左,右方向の中間部に位置して略U字状
のブラケット16が溶接され、該ブラケット16の外面
側には、昇降シリンダ21用のシリンダブラケット1
7,17と、ステー20,20とが溶接されている。ま
た、下板部15Bの下端部後面側は、後述するカッティ
ングエッジ22の後側折曲角部22Eとほぼ隙間なく隣
接する後側角隅部15Cとなっている。
【0031】18は排土板12の下側部位を構成する平
板状の底板で、該底板18は、例えば前部側が溶接部1
8Aによって前面板13の下部側に溶接され、後部側が
溶接部18Bによって後面板15の下板部15Bに溶接
されると共に、これらの間をほぼ水平に延びている。
【0032】ここで、底板18には、図7に示す如く、
後述の取付ねじ24が挿通される複数のねじ挿通穴19
が設けられている。また、溶接部18A,18Bは、例
えば溶接後にグラインダ等を用いた研削加工を施すこと
により底板18の下面とほぼ連続した平坦状に形成さ
れ、カッティングエッジ22との干渉を避ける構成とな
っている。
【0033】20は排土板12の後面側に左,右方向に
間隔をもって設けられた一対のステーで、該各ステー2
0は、その基端側がトラックフレーム9に設けられた取
付ブラケットに対して上,下方向に揺動可能に連結さ
れ、その先端側が図3、図5に示す如くブラケット16
の外面側に固着されている。また、ステー20の先端側
と排土板12との間には補強リブ20A,20Bが設け
られている。
【0034】21は排土板12とトラックフレーム9と
の間に伸縮可能に設けられた昇降シリンダで、該昇降シ
リンダ21は、図2に示す如く、排土板12のシリンダ
ブラケット17とトラックフレーム9側の取付ブラケッ
トとの間に取付けられ、排土板12を昇降させるもので
ある。
【0035】22は排土板12の底板18側に交換可能
に設けられたカッティングエッジで、該カッティングエ
ッジ22は、図4ないし図6に示す如く、例えば硬質な
金属板等を略コ字状ないし逆U字状に屈曲させることに
より一体に形成され、車体の左,右方向に対し排土板1
2のほぼ全幅に亘って延設されている。
【0036】ここで、カッティングエッジ22は、取付
ねじ24を用いて排土板12の底板18に下面側から締
着された平板状の取付板部22Aと、該取付板部22A
の前部側に斜め下向きに屈曲して設けられた平板状の前
側エッジ部22Bと、取付板部22Aの後部側に斜め下
向きに屈曲して設けられた平板状の後側エッジ部22C
とにより構成されている。
【0037】また、取付板部22Aには、底板18のね
じ挿通穴19に対応する位置に複数のねじ挿通穴23が
設けられている。また、前側エッジ部22Bと後側エッ
ジ部22Cとは、互いに前,後方向に離間して底板18
よりも下方に突出し、排土板12のほぼ全幅に亘ってほ
ぼ水平に延びている。
【0038】そして、カッティングエッジ22は、後述
の如く油圧ショベルが前進または後進しつつ土砂等の排
土作業を行うときに、排土板12と一緒に土砂等を押動
して排土し、このときに底板18等が地面Gと接触して
摩耗しないように排土板12の下側を保護するものであ
る。
【0039】また、カッティングエッジ22は、図6に
示す如く、取付板部22Aと前側エッジ部22Bとの間
に位置する折曲部位の外面側が前側折曲角部22Dとな
り、該前側折曲角部22Dは、排土板12(前面板1
3)の前側角隅部13Aとほぼ段差なく連続して形成さ
れている。一方、取付板部22Aと後側エッジ部22C
との間に位置する折曲部位は後側折曲角部22Eとな
り、該後側折曲角部22Eは、後面板15の後側角隅部
15Cとほぼ段差なく連続して形成されている。
【0040】これにより、油圧ショベルが排土作業中に
前進または後進するときには、土砂等が地面Gから巻上
げられても、この土砂等は前側エッジ部22Bと前面板
13との間や後面板15と後側エッジ部22Cとの間に
溜まることがない構成となっている。
【0041】24は排土板12とカッティングエッジ2
2とを着脱可能に締結する締結部材としての複数の取付
ねじで、該各取付ねじ24は、図6に示す如く、カッテ
ィングエッジ22と排土板12のねじ挿通穴23,19
を介して下側から後述の溶接ナット25に螺着され、カ
ッティングエッジ22を排土板12の底板18に交換可
能に取付けている。
【0042】25は底板18上の複数箇所(2箇所のみ
図示)に溶接された溶接ナットで、該各溶接ナット25
は、底板18のねじ挿通穴19に対応する位置に配設さ
れ、前,後方向および左,右方向に間隔をもって配置さ
れている。
【0043】本実施の形態による油圧ショベルは上述の
如き構成を有するもので、次にその作動について説明す
る。
【0044】まず、油圧ショベルの組立時には、図7に
示す如く、カッティングエッジ22を各取付ねじ24に
よって排土板12の底板18に締着する。
【0045】また、油圧ショベルにより排土作業等を行
うときには、まず排土板12を昇降シリンダ21によっ
て下降させ、カッティングエッジ22の前側エッジ部2
2Bと後側エッジ部22Cとを地面Gと接触させた状態
で車体を前,後方向に走行させる。
【0046】これにより、車体の前進時には、排土板1
2の前面板13とカッティングエッジ22の前側エッジ
部22Bとにより土砂等を押動し、車両の後進時には、
後面板15と後側エッジ部22Cとによって土砂等を押
動することにより、排土作業を行うことができる。
【0047】そして、油圧ショベルを長期間に亘って使
用するうちに、カッティングエッジ22のエッジ部22
B,22Cが大きく摩耗した場合には、このカッティン
グエッジ22を取付ねじ24と一緒に取外した後に、図
7とほぼ同様の手順でカッティングエッジ22を新品と
交換することができる。
【0048】かくして、本実施の形態によれば、排土板
12の底板18には、前側エッジ部22Bと後側エッジ
部22Cとを有するカッティングエッジ22を設ける構
成としたので、土砂等の排土作業中には、油圧ショベル
の車体が前進または後進するいずれの場合でも、前,後
2箇所のエッジ部22B,22Cによって排土作業を効
率よく実行できると共に、カッティングエッジ22によ
って排土板12の底板18等を地面Gとの接触から保護
することができる。
【0049】そして、排土装置11の組立時には、例え
ば金属板をコ字状ないし逆U字状に屈曲させることによ
って前側エッジ部22Bと後側エッジ部22Cとを有す
るカッティングエッジ22を容易に形成でき、このカッ
ティングエッジ22を取付ねじ24によって排土板12
の底板18に取付けるだけで、排土装置11を効率よく
組立てることができる。これにより、従来技術と比較し
てカッティングエッジ22等の部品点数を削減でき、排
土装置11全体の構造を簡略化できると共に、組立時の
作業性を向上させることができる。
【0050】しかも、カッティングエッジ22の取付板
部22Aを取付ねじ24によって排土板12の底板18
に交換可能に取付けているので、そのエッジ部22B,
22Cの摩耗状態を排土装置11の前面側や後面側から
容易に確認でき、例えばエッジ部22B,22Cが地面
Gとの接触によって大きく摩耗したときには、摩耗した
カッティングエッジ22を取付ねじ24と一緒に取外す
だけで、その交換作業を容易に行うことができる。従っ
て、排土板12全体を交換する必要がなくなり、排土装
置11のメンテナンス性を高めてコストダウンを図るこ
とができる。
【0051】また、カッティングエッジ22は、その前
側折曲角部22Dと前面板13の前側角隅部13Aとを
ほぼ段差なく連続して形成し、その後側折曲角部22E
と後面板15の後側角隅部15Cとをほぼ段差なく連続
して形成したので、例えば排土作業時に巻上げられた土
砂等がこれらの部位で排土板12とカッティングエッジ
22との間に溜まるのを防止でき、排土装置11に溜ま
った土砂等によって油圧ショベルやその運搬車両等が汚
れるのを抑制できると共に、これらを良好な環境で使用
することができる。
【0052】さらに、排土作業中には、カッティングエ
ッジ22が昇降シリンダ21によって地面Gに押付けら
れるときの押付力を前側エッジ部22Bと後側エッジ部
22Cとに分散できるから、これらのエッジ部22B,
22Cの摩耗を抑制することができる。また、エッジ部
22B,22Cを各取付ねじ24の前,後両側に配置し
ているので、土木作業中に取付ねじ24の頭部が土砂等
と頻繁に接触するのを防止でき、排土装置11全体の耐
久性を高めることができる。
【0053】次に、図8は本発明による第2の実施の形
態を示し、本実施の形態の特徴は、カッティングエッジ
の形状を排土板側の溶接部に対応させる構成としたこと
にある。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形
態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
【0054】31は排土板12の下側に交換可能に設け
られたカッティングエッジで、該カッティングエッジ3
1は、第1の実施の形態とほぼ同様に、例えば略コ字状
ないし逆U字状に屈曲させた金属板等からなり、各取付
ねじ24を用いて排土板12の底板18に締着された取
付板部31Aと、該取付板部31Aから斜め下向きに突
出した前側エッジ部31B、後側エッジ部31Cとを有
している。
【0055】しかし、本実施の形態では、底板18の溶
接部18A′,18B′に対する溶接後の研削加工を省
略しているため、これらの溶接部18A′,18B′は
溶接時の状態のまま底板18よりも下側に盛上がった状
態となっている。そして、カッティングエッジ31に
は、底板18の溶接部18A′,18B′との干渉を避
けるために後述の段差部32,33が設けられているも
のである。
【0056】この場合、カッティングエッジ31には、
その取付板部31Aと前側エッジ部31Bとの間に下向
きに窪んだ段差部32を形成する屈曲部31Dが設けら
れ、段差部32と前側エッジ部31Bとの間に位置する
折曲部位の角隅は、排土板12の前面板13の前側角隅
部13Aとほぼ段差なく連続して形成された前側折曲角
部31Eとなっている。
【0057】また、カッティングエッジ31には、その
取付板部31Aと後側エッジ部31Cとの間にも段差部
33を形成する屈曲部31Fが設けられ、段差部33と
後側エッジ部31Cとの間に位置する折曲部位の角隅
は、排土板12の後面板15の後側角隅部15Cとほぼ
段差なく連続して形成された後側折曲角部31Gとなっ
ている。
【0058】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、
カッティングエッジ31に段差部32,33を設けたの
で、排土装置11の組立時には、底板18の溶接部18
A′,18B′に対して溶接後に研削加工等を施す必要
がなくなり、組立作業を容易に行うことができる。
【0059】なお、前記各実施の形態では、カッティン
グエッジ22,31を取付ねじ24によって排土板12
の底板18に交換可能に取付ける構成としたが、本発明
はこれに限らず、例えばピン部材、リベット等の各種締
結部材によってカッティングエッジを排土板の下側に取
付ける構成としてもよい。
【0060】また、実施の形態では、排土板12の後面
板15と底板18とを別々の鋼板により形成して溶接す
る構成としたが、本発明はこれに限らず、後面板15と
底板18とを予め一体に形成した略L字状の鋼板等を用
意し、この鋼板等を前面板13の後面側に溶接する構成
としてもよい。
【0061】さらに、実施の形態では、排土板付き建設
機械として油圧ショベルを例に挙げて述べたが、本発明
はこれに限らず、ホイールローダ、ブルドーザ等の排土
板を供えた各種の建設機械に適用してもよい。
【0062】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、排土板の下側には、下向きに突出した前,後のエ
ッジ部を有するカッティングエッジを設ける構成とした
ので、建設機械の組立時には、前,後のエッジ部を有す
るカッティングエッジを排土板の下側に取付けるだけ
で、排土板等を効率よく組立てることができる。これに
より、従来技術と比較してカッティングエッジ等の部品
点数を削減でき、排土板、カッティングエッジ等の構造
を簡略化できると共に、組立時の作業性を向上させるこ
とができる。また、カッティングエッジを排土板の下側
に取付けることにより、排土板の前面側や後面側には、
カッティングエッジによる段差等が形成されなくなるか
ら、例えば排土作業中に段差に溜まった土砂等が建設機
械用の運搬車両等を汚すのを防止でき、これらを良好な
環境で使用することができる。
【0063】また、請求項2の発明によれば、カッティ
ングエッジは排土板に交換可能に取付ける構成としたの
で、例えばカッティングエッジのエッジ部が地面との接
触によって大きく摩耗したときには、その交換作業を容
易に行うことができる。従って、排土板全体を摩耗等に
より交換する必要がなくなり、そのメンテナンス性を高
めてコストダウンを図ることができる。
【0064】また、請求項3の発明によれば、カッティ
ングエッジは、金属板をコ字状ないし逆U字状に屈曲さ
せて形成する構成としたので、金属板を屈曲させること
によって前,後2箇所のエッジ部を有するカッティング
エッジを容易に形成することができる。
【0065】さらに、請求項4の発明によれば、カッテ
ィングエッジの前側エッジ部の前面は、排土板の前面と
ほぼ段差なく連続して形成する構成としたので、土砂等
の排土作業時には、カッティングエッジの前側エッジ部
と排土板の前面との間に土砂等が溜まるのを防止でき、
建設機械やその運搬車両等を良好な環境で使用すること
ができる。
【0066】また、請求項5の発明によれば、カッティ
ングエッジの後側エッジ部の後面は、排土板の後面とほ
ぼ段差なく連続して形成する構成としたので、例えば排
土作業中に車体が後進する場合でも、カッティングエッ
ジの後側エッジ部と排土板の後面との間に土砂等が溜ま
るのを防止でき、建設機械やその運搬車両等を良好な環
境で使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による油圧ショベル
を示す正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による油圧ショベル
の平面図である。
【図3】図2中の排土板、ステー、カッティングエッジ
等を示す平面図である。
【図4】図3中の矢示IV-IV方向からみた排土板、ステ
ー、カッティングエッジ等の全体図である。
【図5】図3中の矢示V−V方向からみた排土板、カッ
ティングエッジ等の拡大断面図である。
【図6】カッティングエッジ等を示す図5中の要部拡大
断面図である。
【図7】排土板とカッティングエッジとを組立てる前の
状態で示す要部拡大断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態による油圧ショベル
のカッティングエッジ等を示す要部拡大断面図である。
【図9】従来技術の油圧ショベルに用いられるカッティ
ングエッジ等を示す排土板の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体(車体) 2 上部旋回体 8 作業装置 9 トラックフレーム 10 ゴムクローラ 11 排土装置 12 排土板 13 前面板(前面) 13A 前側角隅部 14 側板 15 後面板 15A 上板部 15B 下板部(後面) 15C 後側角隅部 16 ブラケット 17 シリンダブラケット 18 底板 18A,18B 溶接部 20 ステー 21 昇降シリンダ 22,31 カッティングエッジ 22A,31A 取付板部 22B,31B 前側エッジ部 22C,31C 後側エッジ部 22D,31E 前側折曲角部 22E,31G 後側折曲角部 24 取付ねじ 25 溶接ナット 31D,31F 屈曲部 32,33 段差部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自走可能な車体と、該車体に対しステー
    を介して上,下方向に揺動可能に取付けられた板状体か
    らなる排土板とを備えた排土板付き建設機械において、 前記排土板の下側には前,後方向に離間して下向きに突
    出した前,後のエッジ部を有するカッティングエッジを
    設ける構成としたことを特徴とする排土板付き建設機
    械。
  2. 【請求項2】 前記カッティングエッジは前記排土板に
    交換可能に取付ける構成としてなる請求項1に記載の排
    土板付き建設機械。
  3. 【請求項3】 前記カッティングエッジは金属板をコ字
    状ないし逆U字状に屈曲させて形成してなる請求項1ま
    たは2に記載の排土板付き建設機械。
  4. 【請求項4】 前記カッティングエッジの前側エッジ部
    の前面は前記排土板の前面とほぼ段差なく連続して形成
    してなる請求項1,2または3に記載の排土板付き建設
    機械。
  5. 【請求項5】 前記カッティングエッジの後側エッジ部
    の後面は前記排土板の後面とほぼ段差なく連続して形成
    してなる請求項1,2,3または4に記載の排土板付き
    建設機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009017090A1 (ja) * 2007-08-02 2009-02-05 Yanmar Co., Ltd. 作業車の排土装置

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