JP2015160463A - 走行フレーム装置およびこの走行フレーム装置における泥清掃方法 - Google Patents

走行フレーム装置およびこの走行フレーム装置における泥清掃方法 Download PDF

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Abstract

【課題】走行用のフレーム部材に泥を直接固着させないようにして容易に取り除くことができる簡易で安価な工夫を施した走行フレーム装置およびこの走行フレーム装置における泥清掃方法を提供する。【解決手段】この走行フレーム装置19は、走行用のフレーム部材19b,19tと、変形自在の素材で形成されこのフレーム部材19b,19tの表面に着脱自在に装着された泥遮蔽シート21,22とを備えたものである。そして、この走行フレーム装置19における泥清掃方法は、走行用のフレーム部材19b,19tの表面に、変形自在の素材で形成された泥遮蔽シート21,22を着脱自在に装着し、この泥遮蔽シート21,22に泥が堆積して固着したら、この泥遮蔽シート21,22を走行用のフレーム部材19b,19tから取り外し、泥遮蔽シート21,22を変形させることで固着した堆積物から泥遮蔽シート21,22を分離させる。【選択図】図1

Description

本発明は、泥の清掃が容易な走行フレーム装置およびこの走行フレーム装置における泥清掃方法に関する。
図3および図4に示されるように、油圧ショベル等の作業機械は、下部の走行装置1上に上部旋回体2が旋回可能に設けられ、泥濘地あるいは地面の柔らかい現場で稼働する場合、走行装置1の履帯3によって掻き上げられた泥4や土が、走行装置1のトラックフレーム5や、図4に示されるカーボディ6上に堆積することが多く、特に泥や土の粘度が高い場合は、これらのフレーム5やカーボディ6に多少の傾きがあっても地上に流れ落ちることなく堆積し続け、これらのフレーム5やカーボディ6上に固着した堆積物となる。
固着した堆積物は、例えばトラックフレーム5上のキャリアローラ7の回転を妨げ、キャリアローラ7の偏磨耗の原因になるため定期的な清掃作業が必要となるが、乾燥して固着した堆積物を除去することは容易でなく、非常に長い時間を要することになる。このため少しでも多くの時間を実作業に充てたい作業現場において除去作業は敬遠されがちとなり、結果として更なる泥や土の堆積を招くこととなっている。
また、例えば堆積物の固着した作業機械を作業現場以外の場所に運搬し、堆積物に水をかけて清掃した場合は、泥状となって除去された土が産業廃棄物(建設汚泥)扱いとなり、処分する際に費用が発生することから、費用をかけて水を用いて清掃する場合と、水を用いずに長い時間を要して清掃する場合とがある。
これに対し、トラックフレームの上方に車両外側に引き出すことが可能な泥除けプレートを設け、トラックフレーム上に堆積し固着した堆積物を、この泥除けプレートを車両外側に引き出した上で除去する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
また、トラックフレームと履帯との間に泥除けカバーを傾斜状に配置し、別にカーボディに設けた油圧シリンダの伸縮振動により泥除けカバーを水平方向に振動させ、泥を車両外側に排出する技術がある(例えば、特許文献2参照)。
さらに、泥付着防止対策技術の1つとしてトラックフレームの表面に撥水性膜を設ける技術がある(例えば、特許文献3参照)。
実開平2−10187号公報およびマイクロフィルム 特開2001−18861号公報 特開平11−181830号公報
特許文献1の泥除けプレートは、トラックフレームと同様に剛性の高い材料で作られたものであり、この泥除けプレート上で固着乾燥した堆積物を取り除くためには結局スコップ等で削り落とすこととなるため、この泥除けプレートを車両外側に引き出したとしてもプレート上の堆積物を取り除く作業自体が困難であることに変わりはない。
また、特許文献2の泥除けカバーも、同様に、粘度の高い泥などが泥除けカバーに固着し乾燥した場合は、油圧シリンダによる伸縮振動で取り除くことは不可能であり、また本技術を製品化するためには泥除けカバー、油圧シリンダおよび油圧配管を新たに下部走行体に追加する必要があり、コスト面、レイアウト面での問題が発生する。
さらに、特許文献1−3の泥除け手段は、いずれも、泥を堆積(固着)しにくくする、あるいは付着しにくくすることに主眼が置かれているので、構造が簡単なものではなく、製作、取付およびメンテナンスが容易でないとともに費用がかかる問題もある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、走行用のフレーム部材に泥を直接固着させないようにして容易に取り除くことができる簡易で安価な工夫を施した走行フレーム装置およびこの走行フレーム装置における泥清掃方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載された発明は、走行用のフレーム部材と、変形自在の素材で形成されるとともにフレーム部材の表面に着脱自在に装着されてフレーム部材に対する泥を遮蔽する泥遮蔽シートとを備えた走行フレーム装置である。
請求項2に記載された発明は、請求項1記載の走行フレーム装置における泥遮蔽シートが、耐久性のある布素材で形成された走行フレーム装置である。
請求項3に記載された発明は、請求項1または2記載の走行フレーム装置における走行用のフレーム部材が、中央に位置するカーボディと、このカーボディの走行方向に沿って長尺に形成されるとともに走行方向に対し左右一側部および他側部に一体化された1対の履帯装着フレームとを備え、泥遮蔽シートは、カーボディの上面から各履帯装着フレームの上面にわたって装着された走行フレーム装置である。
請求項4に記載された発明は、走行用のフレーム部材の表面に、変形自在の素材で形成されるとともにフレーム部材に対する泥を遮蔽する泥遮蔽シートを着脱自在に装着し、この泥遮蔽シートに泥が堆積して固着した時点で、この泥遮蔽シートを走行用のフレーム部材の表面で滑らせるようにして取り外し、泥遮蔽シートを変形させることでこの泥遮蔽シートとこの泥遮蔽シートに固着した堆積物とを分離させるようにした走行フレーム装置における泥清掃方法である。
請求項1記載の発明によれば、変形自在の素材で形成された泥遮蔽シートを走行用のフレーム部材の表面に着脱自在に装着し、この泥遮蔽シートに泥を堆積させて固着乾燥させることで走行用のフレーム部材に泥を直接固着させないようにしたので、清掃時にこの泥遮蔽シートをフレーム部材から取り外して、折り曲げたり捩じったりして自在に変形させることで、この泥遮蔽シートに堆積して固着した堆積物を砕きつつ泥遮蔽シートから剥れ易くして、容易に取り除くことができ、堆積物の清掃に費やす労力と時間を節約できる。さらに、清掃に水を用いないため、廃棄に費用がかからない。
請求項2記載の発明によれば、泥遮蔽シートは、耐久性のある布素材で形成されたので、堆積物を取り除く際に、この布素材の泥遮蔽シートを折り曲げたり捩じったりして自在に変形させることができ、作業効率がよいとともに、耐久性のある泥遮蔽シートを繰り返し使うことができるので、安価に提供できる。さらに、清掃に水を用いないため、廃棄に費用がかからない。
請求項3記載の発明によれば、カーボディの上面から左右の履帯装着フレームの上面にわたって装着された泥遮蔽シートにより、カーボディから履帯装着フレームにわたって堆積物を直接固着させずに容易に取り除くことができる。さらに、清掃に水を用いないため、廃棄に費用がかからない。
請求項4記載の発明によれば、清掃対象となる走行用のフレーム部材の表面に泥遮蔽シートを装着しておいて、この泥遮蔽シートに泥が堆積して固着したらこの泥遮蔽シートをフレーム部材の表面で滑らせるようにして取り外し、泥遮蔽シートを変形させることで固着した堆積物から剥離したり、堆積物を砕き泥遮蔽シートから取り除くようにしたので、走行用のフレーム部材の清掃を容易にかつ綺麗に行なうことができる。さらに、清掃に水を用いないため、廃棄に費用がかからない。
本発明に係る走行フレーム装置の一実施の形態を示す斜視図である。 同上走行フレーム装置を有する作業機械の側面図である。 作業機械の泥固着状態を示すトラックフレーム側面図である。 作業機械の泥固着状態を示すカーボディ正面図である。
以下、本発明を、図1および図2に示された一実施の形態に基いて詳細に説明する。
図2に示されるように、油圧ショベル等の旋回型の作業機械11は、車両本体としての上部旋回体12が走行装置13上に旋回可能に設けられ、上部旋回体12の旋回フレーム14上に、掘削作業などをする作業装置15、運転室を形成するキャブ16、エンジンなどの動力部17およびカウンタウエイト18が搭載されている。走行装置13は、走行フレーム装置19に履帯20が装着されている。
図1に示されるように、走行フレーム装置19は、走行用のフレーム部材として、中央に位置するカーボディ19bと、このカーボディ19bの走行方向に沿って長尺に形成されるとともに走行方向に対し左右一側部および他側部に一体化された1対の履帯装着フレームとしてのトラックフレーム19tとを備えている。
カーボディ19bおよびトラックフレーム19tの上面は、カーボディ19bからトラックフレーム19tの方向へ向かって下降傾斜する斜平面に形成されていて、この斜平面は、凹凸変化の少ない面であることが望ましい。
図2に戻って、走行装置13のトラックフレーム19tには、その下側に複数のトラックローラ13rが配列されて回転自在に軸支され、上側に複数のキャリアローラ13cが回転自在に軸支され、前後方向一端部にスプロケット13sが装着され、前後方向他端部にアイドラ13iが回転自在に軸支され、そして、これらのトラックローラ13r、キャリアローラ13c、スプロケット13s、アイドラ13iに履帯20が巻き掛けられている。
このような作業機械11において、図1に示されるように走行フレーム装置19は、走行用のフレーム部材(カーボディ19bおよび左右の各トラックフレーム19t)と、カーボディ19bの上面から左右の各トラックフレーム19tの上面にわたってそれぞれ装着されてフレーム部材19b,19tに対する泥を遮蔽する左右の泥遮蔽シート21,22とを備えている。
左右の泥遮蔽シート21,22は、変形自在の素材で形成され、複数のクランプ23により、カーボディ19bおよび各トラックフレーム19tの表面にそれぞれ着脱自在に止着されている。
なお、片側の泥遮蔽シート22およびクランプは、図示を簡略化または省略する。
図1に示されるように、カーボディ19bの中央には、上部旋回体12を旋回自在に支持する軸受部24が設けられ、また、左右の各トラックフレーム19tの前後方向一端部にはスプロケット13sを駆動する走行用油圧モータ(図示せず)の取付ブラケット部25が取付板25aを介して設けられ、各トラックフレーム19tの前後方向他端部にはアイドラ13iを回転自在に軸支する取付ブラケット部26が取付板26aを介して設けられ、泥遮蔽シート21,22は、これらの取付ブラケット部25,26の取付板25a,26a間に設けられている。
泥遮蔽シート21,22は、耐久性のある布素材で形成されている。すなわち、泥遮蔽シート21,22は、これらの泥遮蔽シート21,22から堆積物を剥がす際に泥遮蔽シート21,22が破損しないように、十分耐久性のある素材であることが望ましい。また、堆積物を剥がし落とした後、繰り返し再使用することも可能となるほどの十分な耐久性を有する布素材であれば、経済的でもある。
泥遮蔽シート21,22は、大きな曲率(すなわち小さな曲率半径)で変形し、折り曲げなどが可能であることが、堆積物を剥がしやすくする要件であり、この観点から、泥遮蔽シート21,22の泥付着部分が厚過ぎないとともに硬過ぎないことが望ましい。すなわち、泥遮蔽シート21,22の布素材は、十分な耐久性を備えつつ、容易に折り曲げたり、捻ることができるような厚さおよび硬さが望ましい。
布素材は、トラックフレーム19tやカーボディ19bとの固着を防止し、これらのフレーム部材19b,19tに対する滑りをよくするため、防水性を有するものが望ましい。
泥遮蔽シート21,22の素材は、耐久性、変形機能および防水性などを考慮すると、ポリアミド系繊維(いわゆるナイロン)のような合成繊維を用いた布素材が適する。
泥遮蔽シート21,22は、防水性とすることで、クランプ23を外した場合は、トラックフレーム19tおよびカーボディ19bに対して滑りやすいので、これらのフレーム部材19b,19tに対して脱着する上で望ましい。
泥遮蔽シート21,22の形状は、カーボディ19bの腕部上面と、左右の各トラックフレーム19tの上面とが連続する形状に裁断され、また、前記各キャリアローラ13cの下側に位置するトラックフレーム19tには、泥落とし穴27がそれぞれ穿設されていて泥が落ちる構造となっていることから、これらの泥落とし穴27と対応する泥遮蔽シート21,22の箇所にも、泥落とし穴28を設けて、トラックフレーム19tの泥落とし穴27を覆わないようにする。
クランプ23は、岩などが当らないカーボディ19bの腕部外縁と、カーボディ19b・トラックフレーム19t間に形成された穴29の内縁部に沿って取り付けられている。
次に、図1および図2に示された実施の形態の作用効果を説明する。
走行用のカーボディ19bおよびトラックフレーム19tの表面に、変形自在の素材で形成された泥遮蔽シート21,22を装着する。このとき、泥がフレーム部材19b,19tに直接固着する場合は、泥遮蔽シート21,22を外す際に泥遮蔽シート21,22を滑り落せなくなるおそれが生じるので、これを防止するため、フレーム部材19b,19tに泥が堆積する箇所を、泥遮蔽シート21,22で覆う必要がある。
ただし、図1に示されるようにフレーム部材19b,19tに泥が堆積する箇所の全体を覆うことが清掃効率の点では望ましいが、この実施の形態に限定されるものではなく、フレーム部材19b,19tに泥が堆積する箇所を部分的に覆うようにしてもよい。その場合も、泥が固着する面積を減らすことができるので、清掃を容易にすることができるとともに、泥遮蔽シート21,22の材料費や設置する際の手間を節約できる。
カーボディ19bやトラックフレーム19tに対するシート装着方法は、例えば岩などに当らない複数の必要な箇所をクランプ23などにより固定するが、この固定構造に限られるものではない。
また、泥遮蔽シート21,22によってフレーム部材19b,19tの上面からトラックフレーム19tの側面まで覆うようにしても問題はないが、トラックフレーム19tの側面を泥遮蔽シート21,22により覆わない方が、走行時に岩などの障害物との接触による泥遮蔽シート21,22の破損を防止できる。
この状態で作業機械11を泥濘地あるいは地面の柔らかい現場で稼働する場合は、泥遮蔽シート21,22に泥が付着して堆積し、時間とともに固着するので、清掃時に、クランプ23を外して、これらの泥遮蔽シート21,22をカーボディ19bからトラックフレーム19tの方向へ、これらのフレーム部材19b,19tの斜平面に沿って引っ張るようにして、その斜平面を滑らせるようにして泥遮蔽シート21,22を堆積物とともに取り外す。
その際、カーボディ19bおよびトラックフレーム19tの上面には凹凸がないので、堆積物が固着した泥遮蔽シート21,22をフレーム部材19b,19t上の斜平面で滑落させるようにして取り外す。
特に、泥遮蔽シート21,22がナイロンなどの素材であれば、フレーム部材19b,19tの上面を滑らせて堆積物の塊ごと落すことが容易にできる。
このようにして取り外した泥遮蔽シート21,22を、折り曲げたり捩じったりして変形させることで、この泥遮蔽シート21,22とこの泥遮蔽シート21,22に固着した堆積物とを分離させる。すなわち、堆積物から泥遮蔽シート21,22を剥離させ、もしくは堆積物を砕き、泥遮蔽シート21,22から取り除く。このとき、堆積物が乾燥して固化していても、フレーム部材19b,19tから取り外された泥遮蔽シート21,22は、剛体のフレーム部材19b,19tに固定されていないため、堆積物が割れやすく剥がれやすい。
清掃作業の最後に、堆積物が取り除かれた泥遮蔽シート21,22をカーボディ19bおよびトラックフレーム19tの表面に戻し、クランプ23で止めて作業を完了させる。
カーボディ19bの上面から左右のトラックフレーム19tの上面にわたって装着された泥遮蔽シート21,22により、この泥遮蔽シート21,22に付着して固着した堆積物を取り除き易くすることで、走行装置13のトラックフレーム19tやカーボディ19b上に堆積物を直接固着乾燥させないようにしたので、堆積物を容易に取り除くことができ、走行装置13の清掃を容易なものとすることで、作業機械11の使用者に定期的な清掃を促すことも可能である。
泥遮蔽シート21,22により、トラックフレーム19tやカーボディ19b上に泥が直接固着堆積しないようにして、堆積物を一度に除去することが可能であると同時に、布素材を用いることで固着した堆積物を剥がす作業も、短時間で行うことが可能となる。
堆積物除去作業が短時間で行えるようになり、日常の点検作業時間レベルで堆積物の除去を行うことも可能となることから、ユーザに対して走行装置13の定期的な清掃作業を促し、堆積物の固着による車両不具合の発生を防ぐことも可能となる。
泥遮蔽シート21,22が布素材であるので、固着した堆積物を容易に除去することができ、堆積物を除去する際に水を用いる必要がなくなることから、水を用いて除去した泥が産業廃棄物扱いとなることがなく、処理費用の発生を抑制できる。
要するに、変形自在の素材で形成された泥遮蔽シート21,22を、走行用のフレーム部材19b,19tの表面に着脱自在に装着し、この泥遮蔽シート21,22に泥を堆積させて固着させたので、清掃時にこの泥遮蔽シート21,22をフレーム部材19b,19tから取り外して、折り曲げたり捩じったりして自在に変形させることで、この泥遮蔽シート21,22に堆積して固着した堆積物を砕きつつ泥遮蔽シート21,22から剥れ易くして、容易に取り除くことができ、堆積物の清掃に費やす清掃時間と労力を短縮でき、定期的な清掃を促すこともできる。
泥遮蔽シート21,22は、耐久性のある布素材で形成されたので、堆積物を取り除く際に、この布素材の泥遮蔽シート21,22を折り曲げたり捩じったりして自在に変形させることができ、作業効率がよいとともに、耐久性のある泥遮蔽シート21,22を繰り返し使うことができるので、安価な泥清掃方法を提供できる。
また、走行フレーム装置19における泥清掃方法として、清掃対象となる走行用のフレーム部材19b,19tの表面に泥遮蔽シート21,22を装着しておいて、この泥遮蔽シート21,22に泥が堆積して固着したら、この泥遮蔽シート21,22を取り外して、泥遮蔽シート21,22を変形させることで、堆積物から泥遮蔽シート21,22を剥離させ、もしくは泥遮蔽シート21,22に固着した堆積物を砕き、泥遮蔽シート21,22から取り除くようにしたので、走行用のフレーム部材19b,19tの清掃を容易にかつ綺麗に行なうことができる。
このように、カーボディ19bやトラックフレーム19tの上面を布素材の泥遮蔽シート21,22で覆うことにより、これらのフレーム部材19b,19t上に堆積した泥が固着しても布素材ごとフレーム部材19b,19tから取り外すことが可能であり、その際、布素材であればカーボディ19bやトラックフレーム19tの上面を滑らせて取り外すことが可能であり、布素材を、固着した堆積物ごと容易にフレーム部材19b,19tから取り外すことができる。
これに加えて、柔軟性のある(剛性の低い)布素材を用いることで、固着した堆積物に対して布を折り曲げたり捻る動きが可能となり、これにより剛性の高いプレートを用いる場合よりも堆積物の除去作業を短時間で行えるようになる。
さらに、いずれの場合にも清掃に水を用いないため、廃棄に費用がかからない。
以上のように、従来の泥除けプレートまたは泥除けカバーは、泥が固着する前にこれらのプレートまたはカバーを動かして、泥を堆積し難くするものであるのに対し、上記泥遮蔽シート21,22は、これらのシートに泥が堆積して固着することを容認するとともに、固着した堆積物を容易に剥がし落とせるようにしたものであり、従来の泥除けプレートは、付着した泥がある程度は剥離しないと取り外すことができないのに対して、上記泥遮蔽シート21は、泥の堆積物が固着した状態でも、フレーム部材19b,19tの表面で滑らせることができれば、取り外すことができる。
本発明は、走行フレーム装置の製造、販売などに携わる事業者にとって、また走行フレーム装置における泥清掃方法の実施に携わる事業者にとって、産業上の利用可能性がある。
19 走行フレーム装置
19b,19t フレーム部材
19b カーボディ
19t 履帯装着フレームとしてのトラックフレーム
21,22 泥遮蔽シート

Claims (4)

  1. 走行用のフレーム部材と、
    変形自在の素材で形成されるとともにフレーム部材の表面に着脱自在に装着されてフレーム部材に対する泥を遮蔽する泥遮蔽シートとを備えた
    ことを特徴とする走行フレーム装置。
  2. 泥遮蔽シートは、耐久性のある布素材で形成された
    ことを特徴とする請求項1記載の走行フレーム装置。
  3. 走行用のフレーム部材は、
    中央に位置するカーボディと、
    このカーボディの走行方向に沿って長尺に形成されるとともに走行方向に対し左右一側部および他側部に一体化された1対の履帯装着フレームとを備え、
    泥遮蔽シートは、カーボディの上面から各履帯装着フレームの上面にわたって装着された
    ことを特徴とする請求項1または2記載の走行フレーム装置。
  4. 走行用のフレーム部材の表面に、変形自在の素材で形成されるとともにフレーム部材に対する泥を遮蔽する泥遮蔽シートを着脱自在に装着し、
    この泥遮蔽シートに泥が堆積して固着した時点で、この泥遮蔽シートを走行用のフレーム部材の表面で滑らせるようにして取り外し、
    泥遮蔽シートを変形させることでこの泥遮蔽シートとこの泥遮蔽シートに固着した堆積物とを分離させる
    ことを特徴とする走行フレーム装置における泥清掃方法。
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