JP2004176873A - リーク機能付逆止弁 - Google Patents

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Yukihiro Inoue
幸宏 井上
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Abstract

【課題】吐止水弁を閉じてシャワーヘッドからの吐水を停止したときに、シャワーヘッド側からの圧力の跳ね返りによってウォータハンマが生ずるのを防止すべく流路の途中に逆止弁を設けた場合において、その逆止弁と吐止水弁との間で負圧が発生し、次にシャワー吐水したときに負圧発生箇所への水の流入によって異音が発生する問題を解決する。
【解決手段】逆止弁79を、弁板90及び軸部94を有する弁体84と、弁座86と、弁体84を閉弁方向に付勢する第一スプリング102とを含んで構成する。その弁体84における弁板90には外周部に切欠部104を設けて圧力を逃すリーク部と成す。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は逆止弁に関し、詳しくはリーク機能付の逆止弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シャワーヘッド付の水栓において、シャワーヘッド(吐水部)からの吐水中に吐止水弁を閉じたとき、吐水中にシャワーヘッド側に篭った内圧が吐止水弁の側、つまり上流側に跳ね返る(逆流する)現象を生じ、これによりウォータハンマが惹起される問題が生じていた。
そこでシャワーヘッドに向う流路の途中、具体的にはシャワーホースの基端側に、シャワーヘッド側(下流側)から吐止水弁の側(上流側)への圧力の跳ね返りを防止する逆止弁を設けることが行われている。
【0003】
ところでシャワーヘッド側からの逆流を完全に遮断する逆止弁を設けた場合、次のような問題の生ずることが判明した。
即ちこのような逆止弁を流路の途中に設けることで、止水時にシャワーヘッドからの圧力の跳ね返り(逆流)を防止できるものの、吐水時に流路内でシャワーヘッド側に向って流れていた水が止水時に慣性でそのままシャワーヘッド側に向って流れ、従って止水の際に逆止弁を閉弁させると、吐止水弁と逆止弁との間の部分で負圧を生じてしまい、その後に吐止水弁を再び開いたときにその負圧空間内に水が流れ込んで、その際に異音を発生させる問題のあることが判明した。
【0004】
この問題に対処するため、図8に示すような逆止弁を用いることが考えられる。
図8に示す逆止弁は、例えば下記特許文献1に開示された公知のもので、図中200は弁ケースであり、内部に弁体202と、弁座204と、弁体202を弁座204に向けて即ち閉弁方向に付勢する第一スプリング206と、可動筒208と、可動筒208を図中左向きに付勢する第二スプリング210とが組み込まれている。
【0005】
弁体202は、弁板212及びその中心部から延び出した軸部214とを有しており、その軸部214に第一スプリング206が嵌装されていて、その一端が弁板212に当接させられ、弁板212を弁座204に着座させる向きに付勢している。
【0006】
可動筒208は弁ケース200の内面に、弁体202とともに移動可能(摺動可能)に嵌合されている。
この可動筒208には内面側に弁座204が設けられており、またその外面にはシール部材としてのOリング216が装着されていて、そのOリング216により、可動筒208と弁ケース200内面との間が水密にシールされている。
【0007】
この逆止弁の場合、流路218を上流側218Aから下流側218Bに向って水が流れて来たとき、弁体202が開いて水の流れを許容する一方、下流側218Bから上流側218Aに向う水の流れに対しては、弁体202が弁座204に着座して、即ち閉弁してその流れを阻止する。
但し下流側218Bの圧力が高いときには可動筒208が第二スプリング210の付勢力に抗して図中右方向に弁体202とともに移動し、これによって下流側218Bで高まった圧力を吸収緩和する。
【0008】
【特許文献1】
実開昭55−34036号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこの逆止弁にあっては、下流側218Bの圧力の高まりによって可動筒208が弁体202とともに図中右方向に移動すると、第二スプリング210の弾発力が可動筒208の移動に伴って高まるため、下流側218Bで高まった圧力を十分に吸収緩和できないといった問題があった。
【0010】
以上シャワーヘッドからの圧力の跳ね返りによるウォータハンマの問題を例にとって説明したが、本発明は同様の現象を生じる他の装置についても共通して生じる問題である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のリーク機能付逆止弁は、このような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、吐水部に向う流路の途中に、該吐水部からの逆流を阻止する向きに設けられる逆止弁であって、(イ)弁板及び該弁板の中心部から延び出した軸部を有する弁体と、(ロ)該弁板の外周部をシール部材を介して着座させ又は離間させる弁座と、(ハ)該弁板を前記弁座に着座させる閉弁方向に付勢する第一スプリングと、を有し、該弁板の外周部若しくは該弁座には、該弁板若しくは該弁座を軸方向に貫通する切欠部が設けられていて、該切欠部が、前記弁体より前記吐水部側の下流側から該弁体より上流側に圧力を逃すリーク部を成していることを特徴とする。
【0012】
請求項2のものは、吐水部に向う流路の途中に、該吐水部からの逆流を阻止する向きに設けられる逆止弁であって、(イ)弁板及び該弁板の中心部から延び出した軸部を有する弁体と、(ロ)該弁板の外周部をシール部材を介して着座させ又は離間させる弁座と、(ハ)該弁板を前記弁座に着座させる閉弁方向に付勢する第一スプリングと、(ニ)弁ケースの内面にシール部材を介して軸方向に摺動可能に嵌合し、内面側に前記弁座の設けられた可動筒と、(ホ)該可動筒を前記吐水部側とは反対側の下流側に向けて付勢する第二スプリングとを有し、前記弁ケースの内面には径方向外方に凹陥する凹部が設けてあって該凹部が、前記弁体より前記吐水部側の下流側から該弁体より上流側に圧力を逃すリーク部を成していることを特徴とする。
【0013】
請求項3のものは、請求項2において、前記リーク部を成す凹部が、前記可動筒が所定位置まで前進移動した時点で前記シール部材に対し径方向に対向する位置に設けてあることを特徴とする。
【0014】
請求項4のものは、請求項2,3の何れかにおいて、前記凹部が周方向に環状を成す環状溝であることを特徴とする。
【0015】
請求項5のものは、請求項1〜4の何れかにおいて、前記逆止弁が吐止水操作部の操作に基づいて前記吐水部からの吐水と止水を行うための吐止水弁の下流部に設けてあり、該吐止水弁の止水作動後において前記吐水部側である下流側からの逆流防止とリークとを行うものであることを特徴とする。
【0016】
請求項6のものは、請求項5において、前記吐水部がシャワーヘッドであり、前記逆止弁がシャワーホースの基端側に設けてあることを特徴とする。
【0017】
【作用及び発明の効果】
以上のように本発明は、弁板の外周部若しくは弁座に切欠部を設け、その切欠部にて、弁体より吐水部側の下流側から弁体より上流側に圧力を逃すリーク部と成したもので、本発明によれば、弁体より下流側の圧力を弁体より上流側へと良好にリークさせる(逃す)ことができる。
従って弁体より上流側の水が慣性によって下流側へと流れ、これにより弁体より上流側で発生する負圧を良好に回避することが可能である。
【0018】
次に請求項2のものは、弁ケースの内面にシール部材を介して軸方向に摺動可能に嵌合し、内面側に弁座の設けられた可動筒を配設して、これを第二スプリングにて下流側に向け付勢するとともに、弁ケースの内面に径方向外方に凹陥する凹部を設け、その凹部にて、弁体より下流側から上流側へと圧力を逃すリーク部を構成したもので、このようになした場合においても弁体より上流側に負圧が発生するのを良好に回避することが可能である。
【0019】
ここで上記リーク部を成す凹部は、可動筒が所定位置まで前進移動した時点でシール部材に対し径方向に対向する位置に設けておくことができる(請求項3)。
このようになした場合、当初は下流側から上流側への逆流を防止し、シール部材が凹部に対向する位置に来たところでそこで初めてリークを生ぜしめることができる。
この場合において凹部は周方向に環状を成す環状溝と成しておくことができる(請求項4)。
【0020】
本発明は、吐止水操作部の操作に基づいて流路を開閉し、吐水と止水を行う吐止水弁と吐水部との間の位置に設けられて、吐水部側である下流側からの逆流防止とリークとを行う逆止弁に適用して特に好適なものである(請求項5)。
【0021】
また本発明はその吐水部がシャワーヘッドである場合に適用して好適であり(請求項6)、この場合において逆止弁をシャワーホースの基端側に設けておくことができる。
【0022】
【実施例】
次に本発明をカウンタ一体型埋込水栓に適用した場合の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10はそのカウンタ一体型埋込水栓で、12はカウンタ、14はカバーである。
図1から明らかなように、この例ではカウンタ12はカバー14よりも左右長が長く、左端側及び右端側がそれぞれカバー14より左側及び右側に延出した形態をなしている。
【0023】
16はカバー14の左右方向略中央位置において、カバー14から露出して下向きに突出した吐水口で、18は吐水口16の左側にカバー14から露出してその前面に設けられた温調ハンドル(温度調節ハンドル)、20は吐水口16の右側にカバー14から露出してその前面に設けられた切替ハンドルである。
【0024】
切替ハンドル20は、吐水口16からの吐水と後述のシャワーヘッド28からの吐水を切替操作する部分である。
この切替ハンドル20はまた、吐止水及び水量調節を行うための吐止水操作部も兼ねている。
【0025】
26はシャワーホースで、その先端にシャワーヘッド28が接続されている。
22はカバー14の下面に設けられた点検口で、24は点検口蓋である。この点検口蓋24はカバー14の一部を構成している。
【0026】
図2に示しているように、カバー14は前面カバー部32及び左右一対の側面カバー部34を有している。
カバー14は、上記カウンタ12とともに内部に収納空間を形成しており、その収納空間に温調機能部36,切替機能部38を含む水栓機構部40が各種配管とともに収納されている。
【0027】
ここで温調機能部36は収納空間内において図2中右側端部、即ち正面から見て左側端部に配置されており、また切替機能部38は収納空間内において図2中左側端部、即ち正面から見て右側端部にそれぞれ互いに離隔して配置されている。
図2中30は、この収納空間に収納された水栓機構部40と各種配管及びカバー14とから成る水栓ユニットを表している。
【0028】
収納空間にはまた、水側の壁出し止水栓(以下単に止水栓とする)42及び湯側の壁出し止水栓(以下単に止水栓とする)44が、温調機能部36と切替機能部38との間の位置において収納されている。
これら止水栓42,44は収納空間内において縦向きに配向されており、その下部には回転ハンドル式の操作部54が設けられていて、それら操作部54が点検口22に臨んで位置している。
【0029】
ここで止水栓42,44の下部からは後向きに接続管46がそれぞれ延び出していて、それら接続管46が、取付壁Wの裏側の元管に別の接続管を介して接続されるようになっている。
各止水栓42,44の上部からは内部給水配管48,内部給湯配管50がそれぞれ前方に延び出している。
【0030】
これら内部給水配管48,内部給湯配管50は、それぞれ一旦前方に延び出した後、湾曲して後方向きに向きを変化させ、その後横向きに延出した後、更に温調機能部36近傍で再びその向きを前方に湾曲して変化させ、各先端部が更に下向きに向きを変えてそれぞれ図2中右側の温調機能部36の上端に接続されている。
即ち止水栓42,44を経由した水と湯とが、それぞれ温調機能部36に流入し、そこで温調ハンドル18の回転操作に基づいて所定比率で混合されるようになっている。
【0031】
この温調機能部36と切替機能部38とは、それらの後側において内部連絡配管52で接続されている。
ここで内部連絡配管52は温調機能部36から後向きに突き出した後湾曲して横向き、即ち接続管46の下側を通って左右方向に延出し、そして切替機能部38の後側で再び向き前方側に変化させてその先端部が切替機能部38の後部に接続されている。
温調機能部36からの混合水はこの内部連絡配管52を通じて切替機能部38へと導かれる。
ここで切替機能部38に内蔵された弁は、吐水口16からの吐水とシャワーヘッド28からの吐水を切り替える切替弁としての機能の外、それら吐水口16,シャワーヘッド28からの吐止水及び水量調節を行う吐止水弁としての機能を有している。
【0032】
切替機能部38の側部からは吐水口16用の内部配管56及びシャワー用の内部配管58が延び出しており、その一方が上記の吐水口16に、また他方が上記のシャワーホース26に接続されている。
尚この例では、シャワー用の内部配管58が図2中右側、即ち使用者から見て左側に延び出してカバー14より外側へと突き出しているが、シャワーヘッド28がカバー14の右側に配置される場合においては、シャワー用の内部配管58を切替機能部38から出た後右向き(使用者から見て右向き)に向きを変化させて、カバー14より右側の外部にこれを突き出すようになすこともできる。
【0033】
66は水栓ユニット30、具体的にはカバー14を取付壁Wに固定するためのバックハンガ金具で、掛止部68と固定部70とを有しており、その固定部70においてねじ72により取付壁Wに固定されるようになっている。
そしてその掛止部68に対し、カバー14に固定のブラケット60が掛止されるようになっている。
【0034】
ここでブラケット60には掛止穴62が設けられており、その掛止穴62においてバックハンガ金具66の掛止部68に掛止されるようになっている。
尚、ブラケット60にはその上部に締結孔64が設けられており、その締結孔64において、バックハンガ金具66の上端部の水平な締結片74とねじにて締結されるようになっている。
ここでバックハンガ金具66とブラケット60とは水栓ユニット専用固定具を成している。
カバー14の左,右両側にはカウンタ固定用のブラケットが配置されていてそれらが壁Wに固定され、それらブラケットによって、カウンタ12がカバー14の上面を閉鎖する状態で壁Wに固定されている。
【0035】
図1の点検口蓋24には、その内面に鏡面状のメッキが施されており、点検口蓋24を開いた状態で、点検口22を下から上向きに覗き込まなくても止水栓42,44の操作部54,54が点検口蓋24の内面に映るようになっている(点検口蓋24は後端部を中心として回動可能となっている)。
即ち点検口蓋24の内面に映った操作部54を正面から目で見て確認しながら、それら操作部54を操作することができる。
【0036】
上記カバー14から外部に突き出したシャワー用の内部配管58の先端部は接続具59,75,76,78(図1,図2参照)を介して可撓性のシャワーホース26に接続されている。
而して本例ではシャワーホース26の基端側、具体的には接続具75の内部に、リーク機能付逆止弁(以下単に逆止弁と略す)79(図3参照)が組み込まれている。
図3,図4及び図5にその逆止弁79の具体的構成が示してある。
【0037】
図3において、80は接続具75の一部にて構成された弁ケースで、その内部に固定筒82が、更にその内部に弁体84が収容されている。
ここで固定筒82は、図3中左右方向に固定状態で設けられている。
【0038】
固定筒82の図3中右端部には、周方向に環状を成す弁座86が径方向内方に突出する状態で設けられており、また同じく右端部の外面にはシール部材としてのOリング88が装着されており、そのOリング88によって、固定筒82と弁ケース80の内面との間が水密にシールされている。
【0039】
弁体84は、弁板90とその中心部から延び出した軸部94とを有しており、その弁板90がシール部材としてのOリング92を介して弁座86に着座し、またはこれから離間することで水路の開閉が行われるようになっている。
即ち弁体84の開閉によって水路が開放,遮断されるようになっている。
【0040】
一方弁軸94はガイド部材96のガイド筒98内に摺動可能に嵌合しており、弁体84の移動時にこのガイド部材96によって移動案内されるようになっている。
尚、弁体84は流路100における上流側100Aから下流側100Bに向う流れを許容し、その逆方向の流れを抑制する向きで配設されている。
この弁体84には第一スプリング102の一端部が当接させられており、弁体84がこの第一スプリング102によって閉弁方向、即ち弁板90を弁座86に当接させる向きに付勢されている。
【0041】
この例において、図3及び図5に示すように弁板90には外周部に弁板90を図3中左右方向に貫通する形態で切欠部104が設けられており、かかる切欠部104が、弁体84の閉弁後において下流側100Bから上流側100Aへと圧力を逃すリーク部を成している。
【0042】
本例においては、切替操作部20を開操作してシャワーヘッド28からシャワー吐水すると、図3に示しているように弁体84が弁座86から図3中左方向に離間して即ち開弁して、切替機能部38即ち吐止水弁の側からシャワーヘッド28への水(混合水)の流れを許容し、ここにおいてシャワーヘッド28からのシャワー吐水が行われる。
一方その後において切替ハンドル20を閉操作すると、切替機能部38における弁(吐止水弁)が閉じて、切替機能部38の上流側からの、即ち内部連絡配管52からの水の供給を遮断する。
【0043】
このときシャワー用の内部配管58及びシャワーホース26においては、内部の水が慣性力で引き続きシャワーヘッド28側に流れる。
図3において弁体84はその後においてシャワーヘッド28側で高まった内圧により閉弁作動し(図6参照)、シャワーヘッド28側から切替機能部38側、つまり吐止水弁側に圧力の跳ね返りが生ずるのを防止する働きをなす。
但しこのとき、逆止弁79における弁体84がシャワーヘッド28側から切替機能部38の吐止水弁側への流れを完全に遮断してしまうと、逆止弁79と切替機能部38の弁との間で流路100内に負圧が発生してしまう。
【0044】
従って次にシャワー吐水させるべく切替ハンドル20を開操作して、切替機能部38の弁を開き、その上流側の水、具体的には内部連絡配管52からの水をシャワー用の内部配管58内に流入させたとき、同部分がそのとき負圧状態となっているためそこで異音を発生させてしまう。
【0045】
しかるに本例では、弁体84の弁板90に切欠部104が設けられていて、その切欠部104がリーク部を成しているため、図6に示しているように逆止弁79の下流側100Bから上流側100Aへと圧力がリークできる。即ちシャワーヘッド28側から逆止弁79を経由して切替機能部38側に圧力がリークできる。これにより逆止弁79の上流側100Aにおいて、即ち逆止弁79と切替機能部38の弁との間の部分(内部配管58の部分)で負圧が発生するのが回避される。
【0046】
従って次にシャワー吐水させるべく切替ハンドル20を開操作して、内部連絡配管52からの水をシャワー用の内部配管58側に流入させたときに異音が発生するのが良好に防止される。
【0047】
尚この例では、弁体84における弁板90に切欠部104を設けているが、場合によって弁座86に切欠部を設け、かかる切欠部を以ってリーク部と成すことも可能である。
【0048】
次に図7は本発明の他の実施例を示している。
この例は弁ケース80の内面に、可動筒106をシール部材としてのOリング88を介して図7中左右方向、即ち軸方向に摺動可能に水密に嵌合し、かかる可動筒106とともに弁体84を移動可能となすとともに、その可動筒106を第二スプリング108によって図7(A)中左向き、つまり下流側に向けて付勢したものである。
【0049】
この例ではまた、可動筒106が図7(A)中右方向に所定距離前進移動したところでOリング88に対向するように、弁ケース80の内面に環状溝110を設けている。
詳しくは、径方向外方に凹陥する形態で周方向に連続した環状を成す環状溝110を設けている。
【0050】
そしてこの環状溝110を以って、下流側100Bから上流側100Aへと圧力を逃すリーク部と成している。
即ちこの例では、可動筒106が図7(A)中右方向に前進移動してOリング88が環状溝110の位置に到ると、図7(B)に要部を拡大して示すようにそこにおいてOリング88によるシールが解除された状態となって、環状溝110を通じ、下流側100Bから上流側100Aへの圧力のリークがなされる。
この例においても、環状溝110から成るリーク部に、上記第一の実施例の切欠部104から成るリーク部と同様の働きを行わせることが可能である。
【0051】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば本発明の図7に示す実施例において、環状溝110を設けるのに代えて周方向所定箇所で径方向外方に凹陥する凹部を部分的に設け、その凹部を以ってリーク部と成すといったことも可能である。
また本発明はシャワーヘッド以外の吐水部からの吐水を行う水栓その他において適用することも可能であるなど、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるリーク機能付逆止弁を有するカウンタ一体型埋込水栓の正面図である。
【図2】同実施例の水栓におけるカバー内部の構造を後側から見た斜視図である
【図3】図1の実施例におけるリーク機能付逆止弁の図である。
【図4】図3の逆止弁の分解斜視図である。
【図5】図3のア−ア断面図である。
【図6】同逆止弁の図3とは異なった作用状態を示す図である。
【図7】本発明の他の実施例の逆止弁の図である。
【図8】従来のリーク機能付逆止弁の図である。
【符号の説明】
26 シャワーホース
28 シャワーヘッド
79 リーク機能付逆止弁
80 弁ケース
84 弁体
86 弁座
88,92 Oリング
90 弁板
94 弁軸
100 流路
100A 上流部
100B 下流部
102 第一スプリング
104 切欠部
106 可動筒
108 第二スプリング
110 環状溝

Claims (6)

  1. 吐水部に向う流路の途中に、該吐水部からの逆流を阻止する向きに設けられる逆止弁であって
    (イ)弁板及び該弁板の中心部から延び出した軸部を有する弁体と
    (ロ)該弁板の外周部をシール部材を介して着座させ又は離間させる弁座と
    (ハ)該弁板を前記弁座に着座させる閉弁方向に付勢する第一スプリングと
    を有し、該弁板の外周部若しくは該弁座には、該弁板若しくは該弁座を軸方向に貫通する切欠部が設けられていて、該切欠部が、前記弁体より前記吐水部側の下流側から該弁体より上流側に圧力を逃すリーク部を成していることを特徴とするリーク機能付逆止弁。
  2. 吐水部に向う流路の途中に、該吐水部からの逆流を阻止する向きに設けられる逆止弁であって
    (イ)弁板及び該弁板の中心部から延び出した軸部を有する弁体と
    (ロ)該弁板の外周部をシール部材を介して着座させ又は離間させる弁座と
    (ハ)該弁板を前記弁座に着座させる閉弁方向に付勢する第一スプリングと
    (ニ)弁ケースの内面にシール部材を介して軸方向に摺動可能に嵌合し、内面側に前記弁座の設けられた可動筒と
    (ホ)該可動筒を前記吐水部側とは反対側の下流側に向けて付勢する第二スプリングと
    を有し、前記弁ケースの内面には径方向外方に凹陥する凹部が設けてあって該凹部が、前記弁体より前記吐水部側の下流側から該弁体より上流側に圧力を逃すリーク部を成していることを特徴とするリーク機能付逆止弁。
  3. 請求項2において、前記リーク部を成す凹部が、前記可動筒が所定位置まで前進移動した時点で前記シール部材に対し径方向に対向する位置に設けてあることを特徴とするリーク機能付逆止弁。
  4. 請求項2,3の何れかにおいて、前記凹部が周方向に環状を成す環状溝であることを特徴とするリーク機能付逆止弁。
  5. 請求項1〜4の何れかにおいて、前記逆止弁が吐止水操作部の操作に基づいて前記吐水部からの吐水と止水を行うための吐止水弁の下流部に設けてあり、該吐止水弁の止水作動後において前記吐水部側である下流側からの逆流防止とリークとを行うものであることを特徴とするリーク機能付逆止弁。
  6. 請求項5において、前記吐水部がシャワーヘッドであり、前記逆止弁がシャワーホースの基端側に設けてあることを特徴とするリーク機能付逆止弁。
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