JP4137571B2 - ガスコンセント - Google Patents

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JP4137571B2
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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスコンロに備え付けられたり、壁面に埋設されるガスコンセントに関し、異物がプラグの先端開口から本体内部に進入することを防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ガスコンロにおいては、ガスストーブやガス炊飯器等の他のガス器具にもガス供給が行えるようにするためコンロ本体の前面等に予備ガスコンセントを備えるものがある。この予備ガスコンセントは、例えば、室内の壁面に埋設されているガスコンセントと基本構造を同じくするものである。
【0003】
すなわち、図8(a)に示すように、上記ガスコンセント902としては、先端部をプラグPとする本体920内に、ガス通路922を遮断する閉位置とガス通路922を開放する開位置との間で移動する円筒状の弁体923が設けられ、この弁体923は、上記閉位置となるように後側からバネ924(付勢手段)によって付勢されると共に、バルブ925となる先端部をプラグPの先端開口P1に臨ませる弁作動杆926が前側に取付けられている。
【0004】
また、上記ガスコンセント902は、ガス器具からガスホースが外れた場合などに生じるガスの過流出時に、ヒューズ弁971が押上げられてガス通路922を塞ぐ過流出防止装置907が上記弁体923の上流側に備えられている。なお、押上げられたヒューズ弁971は、ヒューズ弁971の作動に伴って弁体923側に飛び出したリセット部材972が弁体923の閉位置への移動にて押し下げられることによってヒューズ弁971も連動して押し下げられてリセットされる。
【0005】
そして、図8(b)に示すように、ガスホースを接続するワンタッチ接続式のソケットSを上記プラグPに嵌め込むと、ソケットSの中心に設ける弁押棒S1がプラグPの先端開口P1に挿入されて当り機能部たるバルブ925を押し、弁作動杆926を介して、弁体923が後退して上記開位置に移動され、ガス通路922を開放する開弁状態となってプラグPの先端開口P1からガス供給がなされる。また、ソケットSをプラグPから外すと、弁押棒S1による弁体923の押し込みが解除され、弁体923がバネ924で付勢されて元の閉位置に移動し、ガス通路922を遮断する閉弁状態となる。
【0006】
ところで、上記ガスコンセント902にはホコリ等の異物が付着することがある。特にガスコンロに備え付ける予備ガスコンセントの場合は、煮こぼれ、米粒、料理素材等も含めて異物の付着する機会が多いと言える。しかるに、プラグPからソケットSが外された不使用時は、上記弁作動杆926の先端部がバルブ925となってプラグPの先端開口P1を塞いでいるため、異物がプラグPの先端開口P1から本体920内部に進入することを防止する。なお、プラグPにソケットSを嵌め込んだ使用時は、このソケットSによって異物がプラグPに付着すること自体を防止できる。
【0007】
上記ガスコンセント902では、バルブ925および弁体923がガス閉止機能部となるが、バルブ925単独でガス閉止機能部となるものも知られている(特許文献3の第1図、第2図を参照。)。
【0008】
【特許文献1】
実開昭61−60001号公報
【特許文献2】
特開平6−58443号公報
【特許文献3】
実開昭54−46039号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、不使用時に異物xがプラグPの先端開口P1に付着していた場合、水平姿勢のプラグPにソケットSを嵌め込むと、バルブ925がプラグPの先端開口P1から離反されるため、このときに先端開口P1に付着していた異物xがガス通路922内に進入してしまうことがある(図8(b)を参照)。ガス通路922内に異物xが進入すると、その異物xが弁作動杆926のバルブ925に噛み込んだり、弁体923に噛み込んで弁体923の作動を妨げることとなる。そして、最悪の場合、ソケットSを外し弁押棒S1による弁体923の押し込みを解除しても、弁体923が元の閉位置には完全に復帰できなくなって閉弁状態が不完全となり、ガス漏れを生じさせることになり兼ねない。
【0010】
一方、ガスコンセント902に上記過流出防止装置907が備えられていても、そのヒューズ弁971は、ガス流出量が一定量以上となる過流出時に作動するため、ゴミ噛みによる不完全な閉弁状態のときのガス流出量が一定量未満の微量な場合はヒューズ弁971が作動されないこととなる。
【0011】
特に、ガスコンロに備え付ける予備ガスコンセントにおいては、万一僅かでもガス漏れが生じるとガスバーナから引火するおそれがあるため、ガス漏れを生じさせ得る原因を確実に取り除いておくことが極めて重要である。
本発明は、上記事情に鑑み、ガスコンセントにおいてプラグの先端開口からガス通路内への異物の進入を防止することを課題とする。
【0012】
本発明に係るガスコンセントは、ソケットが嵌め込まれる先端部をプラグとし、このプラグを含む本体内に、上記ソケットの弁押棒との当り機能部と、ガス閉止機能部とを備えるガスコンセントにおいて、
上記プラグの先端開口における内周部に全周にわたり立壁部を設け、
上記本体の側部にガス導入部を有するL型とし、該ガス導入部を水平姿勢に配置すると共に該ガス導入部に対してガス配管をシール状態に差込接続し、該ガス配管を軸にして上記本体を回動させて先端部のプラグを斜め下方向に向けた傾斜姿勢に配置できるように該プラグを上下に首振り自在な構成とし、
上記プラグの前方に開閉フタが配置され、上記開閉フタは、その裏面に該開閉フタを閉じるとプラグ先端に当接して配置されるカバー部材を設け、
上記開閉フタの閉動作に連動してプラグが斜め下向きに移動され、開閉フタが完全に閉じられるとプラグが斜め下向きの傾斜姿勢状態となり且つプラグ先端にカバー部材が嵌め込まれた状態となる構成としたことを特徴とするものである。
【0013】
これにより、プラグに異物が付着していた場合でも、異物は立壁部に留め置かれるから、これ以上奥側に進入することを防止できる。従って、ソケットの弁押棒で当り機能部が押し込まれてプラグの先端開口が開かれても、立壁部より奥側のプラグ内部に異物が進入することを防止できる。
【0016】
しかも、プラグを上下に首振り自在な構成とすることによって、ガス供給を行うガス器具がガスコンセントの設置位置よりも上に置かれるか、下に置かれるか等、ガス器具の配置高さに応じてプラグの向きを上下に変えることができる。
【0019】
そして、上記プラグの前方に開閉フタが配置され、上記開閉フタは、その裏面に該開閉フタを閉じるとプラグ先端に当接して配置されるカバー部材を設け、上記開閉フタの閉動作に連動してプラグが斜め下向きに移動され、開閉フタが完全に閉じられるとプラグが斜め下向きの傾斜姿勢状態となり且つプラグ先端にカバー部材が嵌め込まれた状態となる構成とする。
【0020】
これによって、異物がプラグに降りかかってもカバー部材によって異物がプラグの先端開口に付着すること自体を防止できる。更にプラグが斜め下向きに保持されることによって、異物が重力落下されてプラグに付着されること自体を一層防止できる。従って、ソケットの弁押棒で当り機能部が押し込まれてプラグの先端開口が開かれても、この先端開口からプラグ内部に異物が進入するような事態を防止できる。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、異物がプラグ内部に進入することを防止できるので、ゴミ噛みによって弁体の開閉動作に支障を来たしたり、弁体の不完全閉弁状態を生じさせることがないから、このゴミ噛みに起因するガス漏れを確実に防止することができる。
【0022】
また、プラグを上下に首振り自在な構成とするので、ガス器具の配置高さに応じてプラグの向きを上下に変えてガスホースの案内をガス器具の置き場所に向けて自然に案内させることができるので、ガスコンセントの使い勝手がよく、更には、ガスホースの折れ曲りによるガスの不完全供給やガス遮断等を防止することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態では、ガスコンロ1に備え付けた予備ガスコンセント2を例に挙げて説明するが、本発明のガスコンセントとしては、室内の壁面に埋設するガスコンセントに適用されてもよい。
【0024】
(実施の形態1)
図1〜図7に本発明の実施の形態1によるガスコンセントを示す。
図1、図2に示すように、このガスコンセントは、ガスコンロ1における予備ガスコンセント2として、コンロ本体10の前面に設けられた開閉フタ11の内部に設置されている。ガスコンロ1は、コンロ本体10上面の天板12には3口のコンロ部13と後方のグリル排気口14とが設けられ、上記コンロ部13には、コンロ本体10内のガスバーナBを臨ませ五徳gを配置し、また、上記グリル排気口14には、排気ガードkを配置している。なお、中央後方のコンロ部13は、前方の左右に並設する2つのコンロ部13よりも小口となっている。また、コンロ本体10の前面は、中央にグリル部Gのグリル扉15を配置し、左右にコンロ部13のガスバーナB及びグリル部Gのガスバーナの点消火ボタン16及び火力調節レバー17を配置し、さらに、左側にはガスバーナBを揚げ物モード・炊飯モード・湯沸しモード等に自動火力制御できる操作パネル18が設けられると共にこの操作パネル18と面一に予備ガスコンセント2の上記開閉フタ11を設けている。そして、上記開閉フタ11は、上開き式に取付けられ、この開閉フタ11を開くと内部の予備ガスコンセント2のプラグPが露出される(図2を参照)。
【0025】
図3に示すように、コンロ本体10内部は、ガス元配管の元管接続口J10,J20を有する第1インレットJ1及び第2インレットJ2が底板19に設置され、これら第1インレットJ1と第2インレットJ2とはインレット連絡管4が接続されてガス流通させている。なお、第1インレットJ1または第2インレットJ2のうちガス元配管を接続しない側は、その元管接続口J10(J20)をシール栓等の閉止部材で閉止される。そして、第1インレットJ1にはガスバーナBへのガス供給を行うためのマニホールド3が接続され、第2インレットJ2には予備ガスコンセント2へのガス供給を行うための予備栓用連絡管5(ガス配管)が接続されている。
【0026】
上記マニホールド3は、後方の第1インレットJ1から前方へ延びる前進管部31と、前方でほぼ直角に折れ曲がって横方向に延びる横設管部32とからなるL字状に形成されている。横設管部32は、ガスコックCのコック取付け部33が右側と左側の2箇所に設けられ(なお、図3中、左側のガスコックCおよびガスバーナBは省略している。)、中間部300が左右のコック取付け部33よりも低く配置されてグリル部Gの形成に邪魔にならないようにしている。なお、上記各コック取付け部33は、上部に取付けるガスコックCと連通するガス用孔aと、その両側のコック取付け孔bとを設けたフランジ33aを2個ずつ有し、また、マニホールド3の上記コック取付け部33位置には上記フランジ33aのガス用孔aと連通する孔部(図示せず)が設けられている。そして、上記横設配管32は、コンロ本体10の底板19にネジ止めされたクランク状の脚部6が各コック取付け部33を設けた下部に溶接にて取付けられ、これによって、マニホールド3がコンロ本体10内部に固定される。
【0027】
図4に示すように、上記予備ガスコンセント2は、先端部をプラグPとする本体20の側部にガス導入部21を有するL型に構成されている。この予備ガスコンセント2の基本構造は、従来と同様に、先端部をプラグPとする本体20内に、ガス通路22を遮断する閉位置とガス通路22を開放する開位置との間で移動する円筒状の弁体23が設けられ、この弁体23は、上記閉位置となるように後側からバネ24(付勢手段)によって付勢されると共に、バルブ25となる先端部をプラグPの先端開口P1に臨ませる弁作動杆26が前側に取付けられている。尚、このものでは、上記バルブ25と上記弁体23とが予備ガスコンセント2のガス閉止機能部として機能する。
【0028】
また、上記予備ガスコンセント2は、ガス器具からガスホースが外れた場合などに生じるガスの過流出時に、ヒューズ弁71が押上げられてガス通路22を塞ぐ過流出防止装置7が上記弁体23の上流側のガス導入部21に備えられている。ガスの過流出により押上げられたヒューズ弁71は、ヒューズ弁71の作動に伴って弁体23側に飛び出したリセット部材72を弁体23の閉位置への移動にて押し下げることによってヒューズ弁71も連動して押し下げられて元の状態にリセットされる。なお、本発明においては、このような過流出防止装置7を設けないものでも適用される。
【0029】
そして、ガスホースを接続するワンタッチ接続式のソケットSを上記プラグPに嵌め込むと、ソケットSの中心に設ける弁押棒S1がプラグPの先端開口P1に挿入されて当り機能部たるバルブ25を押し、弁作動杆26を介して、弁体23が後退して上記開位置に移動され、ガス通路22を開放する開弁状態となってプラグPの先端開口P1からガス供給がなされる(図4(b)を参照)。また、ソケットSをプラグPから外すと、弁押棒S1によるバルブ25の押し込みが解除され、弁体23がバネ24で付勢されて元の閉位置に移動し、ガス通路22を遮断する閉弁状態となる(図4(a)を参照)。
【0030】
また、この予備ガスコンセント2は、L型の本体20のガス導入部21を水平姿勢(コンロ本体10前方から見て左右方向)に配置すると共にガス導入部21にシール状態に取付けられた連結具50に上記予備栓用連絡管5の先端部51がシール状態に接続される(図4を参照)。尚、先端部51も上記予備ガスコンセント2のガス導入部21と同じように、コンロ本体10前方から見て左右方向に延びている。すなわち、予備栓用連絡管5の先端部51は、膨出部Hが形成されると共にOリングeが外嵌されて上記連結具50にシール状態に差込接続される。また、図3および図5の拡大図にも示すように、予備栓用連絡管5は、その先端部51付近をコンロ本体10の底板19に取付けた支持板K5の半円状切欠部K50に支持されている。
【0031】
そして、予備ガスコンセント2は、本体20後部にネジ止めで取付けたガス栓用L金具K2が脚部6にネジ止めで取付けた固定L金具K6に回動可能に取付けられている(図3、図5を参照)。固定L金具K6には三日月状の長孔K60が設けられており、この長孔K60にネジ等の当り部材K20を挿通させてガス栓用L金具K2に取付け、ガス栓用L金具K2が固定L金具K6に対し回動可能に構成される。これによって、予備ガスコンセント2は、予備栓用連絡管5の先端部51を軸にして上記長孔K60の長さ範囲で上下方向に回動可能に構成され、先端部のプラグPを水平姿勢および斜め下方向の傾斜姿勢の範囲で首振り自在に構成される(図6をも参照)。
【0032】
従って、予備ガスコンセント2の不使用時に予備ガスコンセント2のプラグPを斜め下方向に向けた傾斜姿勢とすることで、煮こぼれ、米粒、ホコリ等の異物がプラグPに降りかかっても重力落下されてプラグPに異物が付くこと自体を防止できる。その結果、予備ガスコンセント2の使用時にソケットSの弁押棒S1でバルブ25が押し込まれてプラグPの先端開口P1が開かれても、この先端開口P1よりプラグP内部に異物が進入するような事態も生じない。よって、ゴミ噛みによって弁体23の開閉動作に支障を来たしたり、ソケットSの取り外し後に弁体23の不完全閉弁状態を生じさせることがないから、このゴミ噛みに起因するガス漏れを確実に防止することができる。
【0033】
しかも、予備ガスコンセント2のプラグPを上下に首振り自在に構成するので、この予備ガスコンセント2に接続する他のガス器具の配置位置に応じてプラグPの向きを変えることができる。すなわち、ガスコンロ1は、一般に人の腰の高さ程度に配置されるが、例えば、ガスストーブ等のようにキッチンの床などに置いて使うガス器具に対しては予備ガスコンセント2のプラグPを斜め下方向に向けるようにし、また、ガス炊飯器等のようにキッチンのカウンタートップに置いて使うガス器具に対しては予備ガスコンセント2のプラグPを水平方向に向けるようにすることができる。従って、予備ガスコンセント2に接続するガスホースを他のガス器具の置き場所、配置高さに向けて自然に案内させることができるので、予備ガスコンセント2の使い勝手が向上し、更には、他のガス器具に接続するガスホースの折れ曲りによるガスの不完全供給やガス遮断等を防止することができる。
【0034】
また、図6に示すように、予備ガスコンセント2は、プラグPの先端開口P1の内周部には、全周にわたって中心側に突出した凸状の立壁部Dが設けられている。そして、この立壁部Dの前面にバルブ25の前面がほぼ面一となるように配置される。これによって、万一プラグPに煮こぼれ、米粒、ホコリ等の異物が付着していたときにプラグPを水平姿勢にしてソケットSを嵌め込んだとしても、異物は立壁部Dに留め置かれてこの立壁部Dより奥側のプラグP内部に入り込むことを防止できる。従って、ゴミ噛みによって弁体23の開閉動作に支障を来たしたり、ソケットSの取り外し後に弁体23の不完全閉弁状態を生じさせることがないから、このゴミ噛みに起因するガス漏れをより確実に防止することができる。特に立壁部Dの前面とバルブ25の前面とがほぼ面一になることにより、立壁部Dの頂部にも異物が存在しにくい。
【0035】
一方、図7(a)に示すように、コンロ本体10の前面に取付けた開閉フタ11は、開状態で押し込み可能に構成され(図7(a)の矢印を参照)、この開状態の開閉フタ11を押し込むと、図示しないロック解除機構によって予備ガスコンセント2のプラグPに嵌め込んだソケットSのロック解除が行われる。
【0036】
また、この開閉フタ11は、その裏面にプラグP先端のカバー部材として硬質の合成樹脂からなる保護キャップ8が設けられている。この保護キャップ8は、開閉フタ11を閉じたとき、予備ガスコンセント2のプラグP先端に覆い被さって嵌め込まれる(図7(c)を参照)。すなわち、保護キャップ8の内側は、プラグP先端形状に沿って形成され、また、保護キャップ8の外側は、開閉フタ11の裏面に設けたピン部材9に取付けられている。このピン部材9の先端部91は球状に形成され、この球状先端部91が保護キャップ8外側の中心に設けた球状凹部81に嵌合される。これによって、保護キャップ8は、ピン部材9の球状先端部91を軸にしてピン部材9回りに傾斜自在に構成される。また、保護キャップ8と開閉フタ11の裏面との間には、上記ピン部材9を挿通配置させるようにコイルバネspが組み込まれている。このコイルバネspによって、保護キャップ8が外方に付勢され、キャップ姿勢を開閉フタ11の裏面と平行に保持させるようにしている(図7(a)を参照)。
【0037】
そして、開閉フタ11と保護キャップ8とは、開閉フタ11の開閉による保護キャップ8の移動軌跡上にプラグP先端が配置される位置関係に設定される。上記プラグPは、水平方向から斜め下方向の範囲で上下に首振り可能であるが、保護キャップ8の移動軌跡は、プラグPが水平方向から斜め下方向の範囲の間でどこを向いていてもプラグP先端と重なるように設定される。
【0038】
例えば、プラグPが水平方向に向けられた水平姿勢の状態で開閉フタ11を閉じて行くと、保護キャップ8がプラグP先端に当接される(図7(b))。
さらに、開閉フタ11を閉じて行くと、保護キャップ8は姿勢を傾斜してプラグP先端に嵌め込まれて行く。このときも、保護キャップ8は、コイルバネspで付勢されてキャップ姿勢を安定させているので、プラグP先端に確実に保護キャップ8が嵌め込まれる。
【0039】
引き続き、開閉フタ11を閉じて行くと、水平姿勢のプラグPが保護キャップ8の下方移動によって押し下げられる。すなわち、プラグPは、開閉フタ11の閉動作に連動して水平方向から斜め下向きに移動される。
【0040】
そして、最終的に開閉フタ11が完全に閉じられると、プラグPが斜め下向きの傾斜姿勢状態となり、且つ保護キャップ8が開閉フタ11の裏面に対し傾斜状態でプラグP先端に嵌め込まれた状態にされる(図7(c))。この状態のときも、保護キャップ8はコイルバネspで付勢されているから、保護キャップ8は、傾斜状態でプラグP先端に安定した嵌め込み状態となる。
【0041】
なお、開閉フタ11と保護キャップ8とは、プラグPが水平方向から斜め下方向の範囲の間でどこを向いていてもプラグP先端と重なるように開閉フタ11の開閉による保護キャップ8の移動軌跡が設定されるので、プラグPが斜め下方向を向いた状態のままで開閉フタ11を閉じても保護キャップ8が傾斜状態でプラグP先端に嵌め込まれる。
【0042】
このように、開閉フタ11を閉じると、プラグP先端に保護キャップ8が覆い被さるように嵌め込まれるので、予備ガスコンセント2の不使用時に煮こぼれ、米粒、ホコリ等の異物がプラグPに付着されること自体を防止できる。更にプラグPが斜め下向きに保持されることによって、異物が重力落下されてプラグPに付着されること自体を一層防止できる。
【0043】
以上のように、実施の形態1のものによれば、予備ガスコンセント2のプラグPを斜め下向きに首振り可能とし、不使用時にプラグPを斜め下向きにしておくことで、異物は重力落下されてプラグPに付着することを防止できる。また、プラグPの先端開口P1の内周部に立壁部Dを設けることで、万一プラグP先端開口P1に異物が付着していても異物は立壁部Dに留め置かれ、これより奥側のプラグP内部に入り込むことを防止できる。一方、開閉フタ11の裏面にプラグP先端のカバー部材として保護キャップ8を設け、開閉フタ11を閉じた状態では保護キャップ8がプラグP先端を覆い被せるように嵌め込まれることで、予備ガスコンセント2の不使用時に異物がプラグPに付着されること自体を確実に防止できる。このようにして、異物がプラグP内部に進入することを確実に防止しているので、ゴミ噛みによって弁体23の開閉動作に支障を来たしたり、弁体23の不完全閉弁状態を生じさせることがなく、よって、このゴミ噛みに起因するガス漏れを確実に防止することができる。
【0050】
なお、上記開閉フタ11に設けるプラグP先端のカバー部材としては、硬質の合成樹脂からなる上記保護キャップに代えて、スポンジ、ウレタン樹脂、エラストマー、ゴム等の弾性部材を開閉フタ11の裏面に設けたものでもよい。
【0051】
また、上記開閉フタ11と上記保護キャップ8との間(図7を参照)には、コイルバネspを介在させないものでもよい。
【0053】
また、上記立壁部Dは、プラグ内周部に全周にわたって中心側に突出した凸状物によって形成する凸型のものとするが、上記内周部に全周にわたって凹ませた凹状の溝部を設けてこの溝部の奥側面によって上記立壁部を形成する溝型のものでもよい。この溝型のものによると、異物は、溝部内にも収容されることと相まって立壁部によるプラグ内部への進入を一層防止できる。特に煮こぼれ等の液状の異物では溝部内に収容され易くなる点で有効である。
【0054】
また、ガス閉止機能部としては、上記バルブ25と上記弁体23とがその役目を果しているが、バルブ25または弁体23の単独でガス閉止機能部の役目を果すものでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による予備ガスコンセントを具備するガスコンロの外観構成を示す斜視図である。
【図2】ガスコンロ前面における予備ガスコンセントの設置部分の拡大図である。
【図3】ガスコンロのコンロ本体の配管構成を示す斜視図である。
【図4】予備ガスコンセントの内部構造を示す断面図である。
【図5】予備ガスコンセントの設置状態を示す斜視図である。
【図6】予備ガスコンセントの首振り構造を示す側面図である。
【図7】予備ガスコンセントの前方に配置される開閉フタに設ける保護キャップの構造を示す一部断面図である。
図8】従来のガスコンセントの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ガスコンロ
2 予備ガスコンセント
5 予備栓用連絡管
8 保護キャップ(カバー部材)
10 コンロ本体
11 開閉フタ
20 本体
21 ガス導入部
22 ガス通路
23 弁体
25 バルブ
26 弁作動杆
D 立壁部
P プラグ
P1 プラグの先端開口
S ソケット
S1 弁押棒

Claims (1)

  1. ソケットが嵌め込まれる先端部をプラグとし、このプラグを含む本体内に、上記ソケットの弁押棒との当り機能部と、ガス閉止機能部とを備えるガスコンセントにおいて、
    上記プラグの先端開口における内周部に全周にわたり立壁部を設け、
    上記本体の側部にガス導入部を有するL型とし、該ガス導入部を水平姿勢に配置すると共に該ガス導入部に対してガス配管をシール状態に差込接続し、該ガス配管を軸にして上記本体を回動させて先端部のプラグを斜め下方向に向けた傾斜姿勢に配置できるように該プラグを上下に首振り自在な構成とし、
    上記プラグの前方に開閉フタが配置され、上記開閉フタは、その裏面に該開閉フタを閉じるとプラグ先端に当接して配置されるカバー部材を設け、
    上記開閉フタの閉動作に連動してプラグが斜め下向きに移動され、開閉フタが完全に閉じられるとプラグが斜め下向きの傾斜姿勢状態となり且つプラグ先端にカバー部材が嵌め込まれた状態となる構成としたことを特徴とするガスコンセント。
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