JP2006336900A - 圧力逃がし弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】 長期信頼性の高い圧力逃がし弁を提供する。
【解決手段】 弁本体ボディ2内に、圧力入力路3と圧力逃がし路4とを設ける。圧力入力路3の出側には弁座5を設けて、弁座5の弁孔6を通じて圧力入力路3と圧力逃がし路4とを連通し、付勢ばね18によって弁部7を5弁座側に付勢して閉弁方向の付勢力を印加する。圧力入力路3の圧力が設定圧以下のときには付勢ばね18の付勢力によって弁部7が弁座5と当接して弁孔6の入口端を閉じる閉弁動作を行い、圧力入力路3の圧力が設定圧よりも大のときには付勢ばね18の付勢力に抗して弁部7が弁座5から離れて6弁孔を開口する開弁動作を行う。弁座5を、弁孔6を囲む態様で前記弁部7側に突出した環状突起部8を複数互いに間隔を介して同心環状に配置して形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば電気温水器のタンク出口側に設けられて、タンク内の圧力が異常圧力になった際に、その圧力を逃がすために用いられる等、配設場所において圧力を逃がすために用いられる圧力逃がし弁に関するものである。
図6には、電気温水器を有する給湯システムが模式図により示されている。同図において、電気温水器19は、筐体20内に、湯水を貯水するタンク21を収容して形成されており、タンク21内には、下部側にヒータ22が設けられている。タンク21の下部側には、タンク21に水を給水する給水管23と、排水弁37を備えた排水管38とが設けられている。
給水管23には減圧弁24と水栓27が介設されており、給水管23は外部給水管28に連通している。外部給水管28には止水栓29が設けられている。また、前記給水管23は分岐され、前記筐体20の外部に設けられた通路25を介して給水栓26側に導かれている。
前記タンク21の上部側には圧力逃がし弁1を備えた圧力逃がし管30と給湯管31とが設けられ、給湯管31は外部給湯管32を介して給湯栓33に導かれている。
この給湯システムにおいて、給湯栓33が開かれるとタンク21内の湯が給湯路31を介して蛇口40から出湯し、その分だけ外部給水管28と給水管23を通してタンク21内に水が給水される。また、前記給水栓26が開かれると、外部給水管28と給水管23、通路25を順に通った水が蛇口40から出水する。
前記圧力逃がし弁1は、タンク21内の水温が上昇して圧力が高くなったときに、この圧力を逃がすために設けられているものであり、図7には従来の圧力逃がし弁1の一例が示されている。
同図に示すように、圧力逃がし弁1は金属製の弁本体ボディ2を有し、該弁本体ボディ2は、真鍮や黄銅、青銅鋳物等の鍛造により形成されている。弁本体ボディ2内には、圧力入力路3と圧力逃がし路4とが直交する態様で設けられており、圧力入力路3の出側には弁座5が設けられ、該弁座5の弁孔6を通じて前記圧力入力路3と前記圧力逃がし路4とが連通するように構成されている。前記弁座5は弁本体ボディ2と一体的に形成されており、弁座5の壁部は先端側に向かうにつれて肉薄に形成されている。
また、弁座5と対向して弁部7が配置されており、該弁部7を前記弁孔6から離れる方向と弁孔6に近づく方向にスライド移動させるスライドシャフト11が弁部7に固定されている。スライドシャフト11はカバー部材10に収容されている。前記弁部7の外周側はダイアフラム17と成しており、該ダイアフラム17の外周縁端側はカバー部材10と前記弁本体ボディ2の固定壁12とにより挟持固定されている。弁部7は例えばゴム等の弾性を有するエラストマー等により形成されている。
前記スライドシャフト11の外周側には、一端側をばね受け部13に係止し、他端側をばね受け部14に係止した付勢ばね18が設けられており、該付勢ばね18は、前記弁部7を前記弁座5側に付勢して閉弁方向の付勢力を印加する付勢手段として機能する。付勢ばね18の付勢力によって、ばね受け部13が弁部7側に付勢され、ばね受け部14が調節ねじ15側に付勢されている。
調節ねじ15は、カバー部材10にねじ嵌合した状態でスライドシャフト11の軸長方向に摺動自在に設けられており、調整ねじ15の操作によってばね受け部14を弁孔6側に近づける方向と弁孔6側から遠ざかる方向とにスライド移動することにより、付勢ばね18の付勢力が調節される構成と成している。
前記スライドシャフト11の一端側は前記カバー部材10から突出し、その突出先端側には手動レバー35が設けられている。手動レバー35は、手動によりスライドシャフト11を移動させて弁部7の開閉動作を行うものである。
この圧力逃がし弁1は、前記圧力入力路3の圧力が設定圧以下のときには前記付勢ばね18の付勢力によって前記弁部7が前記弁座5と当接して前記弁孔6の入口端を閉じる閉弁動作を行い、前記圧力入力路3の圧力が設定圧よりも大のときには前記付勢ばね18の付勢力に抗して前記弁部7が前記弁座5から離れて前記弁孔6を開口する開弁動作を行うものある。
ところで、上記圧力逃がし弁1は、上記のように、弁部7と弁座5との当接と非当接とにより弁の開閉動作を行うが、弁座5の壁部は先端側に向かうにつれて肉薄に形成されて、先端が丸みをおびているので、弁の開動作に伴って、圧力入力路3側から圧力逃がし路4側への流体(図6に示したような電気温水器に設けられている圧力逃がし弁1においては、湯や蒸気)の流れが生じると、この流体が繰り返し、弁部7との接触面積が小さい弁座5の先端を通過することによって弁座先端部に腐食や損傷が生じやすい。
特に、弁座5が弁本体ボディ2と共に真鍮等の亜鉛を含む素材によって形成されている場合には、前記流れによって脱亜鉛現象が生じて、弁座5の先端部がより一層損傷しやすい。
また、弁座5の壁部が先端側に向かうにつれて肉薄に形成されていると、弁の開閉に伴い、弁座5と弁部7との当接と非当接とを繰り返し行うことによっても、弁部6と当たる際の衝撃が、おもに弁座5の先端側に強くに加えられて、肉薄の弁座先端部に腐食や損傷が生じることもある。
このように、弁座5の先端部が損傷してしまうと、閉弁動作時に弁部5の先端部と弁部7とが密接に当接することができず、閉弁動作に支障が生じてしまうことになるので、その分だけ圧力逃がし弁1の寿命が短くなってしまうといった問題があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、弁孔を有する弁座の先端側の腐食や損傷により寿命が短くなることを抑制できる、長期信頼性の高い圧力逃がし弁を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、次のような構成をもって課題を解決する手段と成している。すなわち、第1の発明の圧力逃がし弁は、弁本体ボディ内に、圧力入力路と圧力逃がし路とが設けられ、また、前記圧力入力路の出側には弁座が設けられ、該弁座の弁孔を通じて前記圧力入力路と前記圧力逃がし路とが連通され、さらに、前記弁座側に弁部を付勢して閉弁方向の付勢力を印加する付勢手段を有して、前記圧力入力路の圧力が設定圧以下のときには前記付勢手段の付勢力によって前記弁部が前記弁座と当接して前記弁孔の入口端を閉じる閉弁動作を行い、前記圧力入力路の圧力が設定圧よりも大のときには前記付勢手段の付勢力に抗して前記弁部が前記弁座から離れて前記弁孔を開口する開弁動作を行う圧力逃がし弁において、前記弁座は前記弁孔を囲む態様で前記弁部側に突出した環状突起部を複数互いに間隔を介して同心環状に配置して形成されている構成をもって課題を解決する手段としている。
また、第2の発明は、上記第1の発明の構成に加え、前記環状突起部の先端側は弁部と面接触する当接平坦面を有している構成をもって課題を解決する手段としている。
さらに、第3の発明は、上記第2の発明の構成に加え、前記複数の環状突起部は、最も内側に配置されている環状突起部の当接平坦面の弁孔径方向の幅が最も小さく形成されている構成をもって課題を解決する手段としている。
さらに、第4の発明は、上記第3の発明の構成に加え、前記複数の環状突起部は、内側に配置されている環状突起部ほど当接平坦面の弁孔径方向の幅が小さく形成されている構成をもって課題を解決する手段としている。
さらに、第5の発明は、上記第1乃至第4のいずれか一つの発明の構成に加え、前記複数の環状突起部は、最も内側に配置されている環状突起部の突出先端高さが最も高く形成されている構成をもって課題を解決する手段としている。
さらに、第6の発明は、上記第5の発明の構成に加え、前記複数の環状突起部は、内側に配置されている環状突起部ほど突出先端高さが高く形成されている構成をもって課題を解決する手段としている。
本発明によれば、圧力入力路と圧力逃がし路とが、圧力入力路の出側に設けられた弁座の弁孔を通じて連通され、圧力入力路の圧力が設定圧以下のときには、弁座側に弁部を付勢して閉弁方向の付勢力を印加する付勢手段の付勢力によって前記弁部が前記弁座と当接して前記弁孔の入口端を閉じる閉弁動作を行い、前記圧力入力路の圧力が設定圧よりも大のときには前記付勢手段の付勢力に抗して前記弁部が前記弁座から離れて前記弁孔を開口する開弁動作を行うが、前記弁座の構成を上記構成とすることにより、弁座の先端側の損傷や腐食により圧力逃がし弁の寿命が短くなることを抑制できる。
つまり、本発明において、前記弁座は、前記弁孔を囲む態様で前記弁部側に突出した環状突起部を複数互いに間隔を介して同心環状に配置して形成されているので、弁の開弁動作に伴い、ラビリンス効果によって(つまり、環状突起部が弁孔の半径方向に間隔を持ちながら流体の流れに対する抵抗を与えることによって)、弁座近傍を流れる流体の流速を遅くすることができ、流体の流れによる弁座の損傷や腐食を抑制できるし、弁座が真鍮等の亜鉛を含む部材によって形成されている場合には、前記流れによる脱亜鉛現象を抑制できる。
特に、最近では、電気温水器やコジェネレーション給湯熱源装置等に適用されている減圧弁の設定圧力を高めており、給湯能力の大型化、給湯能力アップ等、機能性向上により圧力逃がし弁の設定圧も高まることから、開弁動作時の圧力入力路から圧力逃がし路に流れる流速も高くなる。
したがって、従来例の場合には、流体の流れによる弁座の腐食や損傷がより生じやすくなると考えられるが、それに対し、本発明の圧力逃がし弁は、上記ラビリンス効果による流速減速効果によって流体の流れによる弁座の腐食や損傷を抑制できるので、長期信頼性が非常に高い圧力逃がし弁を実現でき、それにより、圧力逃がし弁を設けたシステムのコスト低減を図ることができる。
また、本発明によれば、弁座の環状突起部は複数形成されているので、たとえ複数の環状突起部のうち1つの環状突起部に損傷や腐食が生じても、別の環状突起部が弁の閉弁動作時に弁部に当接すれば、弁座と弁部とを密接に当接させることができるので、支障なく閉弁動作を行うことができる。
したがって、本発明によれば、弁座の先端側の損傷や腐食により圧力逃がし弁の寿命が短くなることを抑制でき、耐久性が高く、長期信頼性を高い、優れた圧力逃がし弁を実現でき、それにより、圧力逃がし弁を設けたシステムのコスト低減を図ることができる。
また、本発明において、環状突起部の先端側は弁部と面接触する当接平坦面を有している構成によれば、開弁動作に伴う流体の流れや、開閉動作を繰り返すことにより弁座が弁部と当たる際の衝撃によって、弁座の先端側の環状突起部が損傷することを抑制でき、より一層長期信頼性の高い圧力逃がし弁を実現できる。
さらに、本発明において、複数の環状突起部は、最も内側に配置されている環状突起部の当接平坦面の弁孔径方向の幅が最も小さく形成されている構成によれば、弁の閉動作(閉弁動作)時に、付勢手段により弁部を弁座に付勢する力を最内側の環状突起部に最も強くかけることができる。
そうすると、一般に、ゴム等の弾性を有する部材により形成された弁部に最内側の環状突起部の当接平坦面を食い込ませることができるので、弁孔に近く、弁部と弁座との密接状態を最も高めたい領域において弁部と弁座との密接状態を高めることができ、圧力逃がし弁の信頼性をより一層高めることができる。
さらに、本発明において、複数の環状突起部は、内側に配置されている環状突起部ほど当接平坦面の弁孔径方向の幅が小さく形成されている構成によれば、弁の閉動作時に、付勢手段により弁部を弁座に付勢する力を外側の環状突起部ほど弱く、内側の環状突起部ほど強くかけ、最内側の環状突起部に最も強くかけることができる。
そのため、内側に配置されている環状突起部ほど弁部との密接状態が高まり、弁孔に近く、弁部と弁座との密接状態を最も高めたい領域において弁部と弁座との密接状態を高めることができ、圧力逃がし弁の信頼性をより一層高めることができる。
さらに、本発明において、複数の環状突起部は、最も内側に配置されている環状突起部の突出先端高さが最も高く形成されている構成によれば、弁の閉動作時に、付勢手段により弁部を弁座に付勢する力によって、一般に、ゴム等の弾性を有する部材により形成された弁部に最内側の環状突起部の突出先端側を食い込ませることができる。そのため、弁孔に近く、弁部と弁座との密接状態を最も高めたい領域において弁部と弁座との密接状態を高めることができ、圧力逃がし弁の信頼性をより一層高めることができる。
さらに、本発明において、複数の環状突起部は、内側に配置されている環状突起部ほど突出先端高さが高く形成されている構成によれば、弁の閉動作時に、付勢手段により弁部を弁座に付勢する力によって、内側に配置されている環状突起部ほど、一般に、ゴム等の弾性を有する部材により形成された弁部に環状突起部の突出先端側を食い込ませることができる。
そのため、内側に配置されている環状突起部ほど、弁部との密接状態が高まり、弁孔に近く、弁部と弁座との密接状態を最も高めたい領域において弁部と弁座との密接状態を高めることができ、圧力逃がし弁の信頼性をより一層高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、本実施形態例の説明において、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略する。
図1には、本発明に係る圧力逃がし弁の一実施形態例が断面図により示されている。本実施形態例は、図7に示した従来例とほぼ同様に構成されており、本実施形態例が従来例と異なる特徴的なことは、前記弁座5が、前記弁孔6を囲む態様で前記弁部7側に突出した環状突起部8を、複数互いに間隔を介して同心環状に配置して形成されていることである。
図2(a)には、弁座5を弁部7側から見た正面図が示されており、図2(b)には、弁座5の断面図が示されている。これらの図に示すように、本実施形態例において、前記環状突起部8は、2つ(2環)形成されており、これらの環状突起部8の先端側は、いずれも弁部7と面接触する当接平坦面9を有している。
本実施形態例は以上のように構成されており、本実施形態例の圧力逃がし弁1は、従来例と同様の動作によって、弁部7の移動に伴う開弁動作により、圧力入力路3に接続されている側の圧力を圧力逃がし路4から逃がす動作を行うが、本実施形態例では、弁座5が、弁孔6を囲む態様で前記弁部7側に突出した環状突起部8を複数互いに間隔を介して同心環状に配置して形成されているので、以下の効果を発揮することができる。
つまり、本実施形態例によれば、弁座5に上記構成の複数の環状突起部8を設けることにより、弁の開弁動作に伴い、ラビリンス効果によって(つまり、環状突起部8が弁孔6の半径方向に間隔を持ちながら流体の流れに対する抵抗を与えることによって)、弁座5の近傍を流れる流体の流速を遅くすることができ、流体の流れによる弁座5の損傷や腐食を抑制できるし、弁座5が真鍮等の亜鉛を含む部材によって形成されている場合には、前記流れによる脱亜鉛現象を抑制できる。
また、本実施形態例によれば、弁座5に上記構成の複数の環状突起部8を設けることにより、たとえ複数の環状突起部8のうち1つの環状突起部8に損傷や腐食が生じても、別の環状突起部8が弁の閉弁動作時に弁部に当接すれば、弁座5と弁部7とを密接に当接させることができるので、支障なく閉弁動作を行うことができる。
したがって、本実施形態例によれば、弁座5の先端側の損傷や腐食により圧力逃がし弁1の寿命が短くなることを抑制でき、耐久性が高く、長期信頼性を高い、優れた圧力逃がし弁1を実現でき、それにより、圧力逃がし弁1を設けたシステムのコスト低減を図ることができる。
また、本実施形態例によれば、環状突起部8の先端側は弁部7と面接触する当接平坦面9を有しているので、開弁動作に伴う流体の流れや、弁の開閉動作を繰り返すことにより弁部7と弁座5が当たる際の衝撃によって、弁座5の先端側の環状突起部8が損傷することを抑制でき、より一層長期信頼性の高い圧力逃がし弁1を実現できる。
なお、本発明は上記の各実施形態例に限定されることなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、上記実施形態例では、圧力逃がし弁1の弁座5には、2つの環状突起部8を形成したが、例えば図3に示すように、弁座5に、3つの環状突起部8を設けてもよいし、4つ以上の環状突起部8を設けてもよい。
また、例えば図4(a)に示すように、環状突起部8は、弁部7に面接触する当接平坦面9を有する構成とする場合に、最も内側に配置されている環状突起部8の当接平坦面9の弁孔径方向の幅を最も小さく形成するとよい。このように構成すると、弁の閉動作時に、付勢ばね18により弁部7を弁座4に付勢する力を最内側の環状突起部8に最も強くかけることができる。
弁部7は、一般に、ゴム等の弾性を有する部材により形成されているので、上記のように、最も内側に配置されている環状突起部8の当接平坦面9の弁孔径方向の幅を最も小さく形成すると、付勢ばね18の付勢力を最内側の環状突起部8に最も強くかけて、弁部7に最内側の環状突起部8の当接平坦面9を食い込ませることができる。つまり、この構成によって、弁孔6に近く、弁部7と弁座5との密接状態を最も高めたい領域において弁部7と弁座5との密接状態を高めることができ、圧力逃がし弁1の信頼性をより一層高めることができる。
さらに、図4(b)に示すように、複数の環状突起部8は、内側に配置されている環状突起部8ほど当接平坦面9の弁孔径方向の幅を小さく形成してもよい。この場合、弁の閉動作時に、付勢ばね18により弁部7を弁座5に付勢する力を外側の環状突起部8ほど弱く、内側の環状突起部8ほど強くかけ、最内側の環状突起部8に最も強くかけることができる。
そのため、この構成によれば、内側に配置されている環状突起部8ほど弁部との密接状態が高まり、弁孔6に近く、弁部7と弁座5との密接状態を最も高めたい領域において弁部7と弁座5との密接状態を高めることができ、圧力逃がし弁1の信頼性をより一層高めることができる。
さらに、例えば図5(a)に示すように、複数の環状突起部8は、最も内側に配置されている環状突起部8の突出先端高さを最も高く形成してもよい。このように構成すると、弁の閉動作時に、付勢ばね18により弁部7を弁座5に付勢する力によって、一般に、ゴム等の弾性を有する部材により形成された弁部7に最内側の環状突起部の突出先端側を食い込ませることができる。そのため、弁孔6に近く、弁部7と弁座4との密接状態を最も高めたい領域において弁部7と弁座5との密接状態を高めることができ、圧力逃がし弁1の信頼性をより一層高めることができる。
さらに、例えば図5(b)に示すように、複数の環状突起部8は、内側に配置されている環状突起部8ほど突出先端高さを高く形成してもよい。このように構成すると、弁の閉動作時に、付勢ばね18により弁部7を弁座6に付勢する力によって、内側に配置されている環状突起部8ほど、一般に、ゴム等の弾性を有する部材により形成された弁部7に環状突起部8の突出先端側を食い込ませることができる。
そのため、内側に配置されている環状突起部8ほど、弁部7との密接状態が高まり、弁孔6に近く、弁部7と弁座5との密接状態を最も高めたい領域において弁部7と弁座5との密接状態を高めることができ、圧力逃がし弁1の信頼性をより一層高めることができる。
また、複数の環状突起部8は、当接平坦面9を有する構成とする場合、最も内側に配置されている環状突起部8の突出先端高さを最も高く形成し、かつ、当接平坦面9の弁孔径方向の幅を小さく形成してもよい。この構成の場合も、最も内側に配置されている環状突起部8が、弁部7との密接状態が高まり、弁孔6に近く、弁部7と弁座5との密接状態を最も高めたい領域において弁部7と弁座5との密接状態を高めることができ、圧力逃がし弁1の信頼性をより一層高めることができる。
さらに、複数の環状突起部8は、当接平坦面9を有する構成とする場合、内側に配置されている環状突起部8ほど突出先端高さを高く、かつ、当接平坦面9の弁孔径方向の幅を小さく形成してもよい。この場合も、内側に配置されている環状突起部8ほど、弁部7との密接状態が高まり、弁孔6に近く、弁部7と弁座5との密接状態を最も高めたい領域において弁部7と弁座5との密接状態を高めることができ、圧力逃がし弁1の信頼性をより一層高めることができる。
さらに、複数の環状突起部8は当接平坦面9を有していなくてもよい。例えば環状突起部8の先端を図7に示した弁座5の先端のように丸みをおびた形状としてもよい。この場合でも、複数の環状突起部8が、弁孔6を囲む態様で弁部7側に突出して形成され、複数互いに間隔を介して同心環状に配置されていれば、ラビリンス効果による流速減速効果によって流体の流れによる弁座5の腐食や損傷を抑制できるし、複数の環状突起部8のうち1つの環状突起部8に損傷や腐食が生じても、別の環状突起部8が弁の閉弁動作時に弁部7に当接することにより、弁座5と弁部7とを密接に当接させることができるので、支障なく閉弁動作を行うことができる。
ただし、環状突起部8は、当接平坦面9を有する方が流れや衝撃による損傷、腐食等が生じにくいので好ましい。
さらに、上記実施形態例では、圧力入力路3と圧力逃がし路4とが直交する態様で形成されていたが、圧力入力路3と圧力逃がし路4との配置関係は特に限定されるものでなく、適宜設定されるものである。
さらに、上記実施形態例では、弁本体ボディ2は真鍮等の金属により形成したが、弁本体ボディ2は、耐熱性に優れたプラスチック等により形成してもよい。この場合でも、本発明の圧力逃がし弁は、弁座に環状突起部を形成することにより、上記実施形態例と同様の効果を奏することができ、プラスチックボディとすることにより、コスト低減効果を奏することができる。
さらに、上記実施形態例では、圧力逃がし弁1を電気温水器に適用する例を述べたが、本発明の圧力逃がし弁は、電気温水器以外でも、コジェネレーション給湯熱源装置のタンク近傍に設ける等、タンク近傍に設けることができる。また、本発明の圧力逃がし弁の配置位置は、タンク近傍とは限らず、通路途中に設けてもよく、本発明の圧力逃がし弁の配置構成や適用装置は適宜設定されるものである。
本発明に係る圧力逃がし弁の一実施形態例を断面図により示す要部構成図である。 上記実施形態例の弁座の構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は断面図である。 本発明に係る圧力逃がし弁の他の実施形態例を断面図により示す要部構成図である。 本発明に係る圧力逃がし弁の他の実施形態例の弁座の構成を断面図により示す説明図である。 本発明に係る圧力逃がし弁のさらに他の実施形態例の弁座の構成を断面図により示す説明図である。 電気温水器を備えた給湯システムの例を示す説明図である。 従来の圧力逃がし弁の例を示す説明図である。
符号の説明
1 圧力逃がし弁
2 弁本体ボディ
3 圧力入力路
4 圧力逃がし路
5 弁座
6 弁孔
7 弁部
8 環状突起部
9 当接平坦面
11 スライドシャフト
13,14 ばね受け部
17 ダイアフラム
18 付勢ばね

Claims (6)

  1. 弁本体ボディ内に、圧力入力路と圧力逃がし路とが設けられ、また、前記圧力入力路の出側には弁座が設けられ、該弁座の弁孔を通じて前記圧力入力路と前記圧力逃がし路とが連通され、さらに、前記弁座側に弁部を付勢して閉弁方向の付勢力を印加する付勢手段を有して、前記圧力入力路の圧力が設定圧以下のときには前記付勢手段の付勢力によって前記弁部が前記弁座と当接して前記弁孔の入口端を閉じる閉弁動作を行い、前記圧力入力路の圧力が設定圧よりも大のときには前記付勢手段の付勢力に抗して前記弁部が前記弁座から離れて前記弁孔を開口する開弁動作を行う圧力逃がし弁において、前記弁座は前記弁孔を囲む態様で前記弁部側に突出した環状突起部を複数互いに間隔を介して同心環状に配置して形成されていることを特徴とする圧力逃がし弁。
  2. 環状突起部の先端側は弁部と面接触する当接平坦面を有していることを特徴とする請求項1記載の圧力逃がし弁。
  3. 複数の環状突起部は、最も内側に配置されている環状突起部の当接平坦面の弁孔径方向の幅が最も小さく形成されていることを特徴とする請求項2記載の圧力逃がし弁。
  4. 複数の環状突起部は、内側に配置されている環状突起部ほど当接平坦面の弁孔径方向の幅が小さく形成されていることを特徴とする請求項3記載の圧力逃がし弁。
  5. 複数の環状突起部は、最も内側に配置されている環状突起部の突出先端高さが最も高く形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の圧力逃がし弁。
  6. 複数の環状突起部は、内側に配置されている環状突起部ほど突出先端高さが高く形成されていることを特徴とする請求項5記載の圧力逃がし弁。
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