JP5303247B2 - 逆止弁 - Google Patents

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Description

本発明は、給水路の途中に設けられて水の逆流を防止する逆止弁に関し、より詳細には、2次側で発生した異常圧力を1次側に逃がす機構を備えた逆止弁に関する。
なお、この明細書において、湯を含めた意味で「水」の語を使用することがある。
各種の給水設備において、給水路の途中、より具体的には、水栓等に設けられた開閉弁の1次側に逆止弁を設けることが、従来より一般に行われている。
ところで、給水路中に逆止弁を設置した給水設備の場合、逆止弁の2次側で異常圧力が発生することにより、開閉弁の構成部品(サーモスタット式水栓、シングルレバー式水栓に内蔵されるカートリッジを含む)や逆止弁の構成部品が破損したり、開閉弁のハンドル操作が重くなる、といった問題がある。
例えば、温風循環式浴室乾燥機能やミストサウナ機能を備えた浴室内に設置された混合水栓に逆止弁が組み込まれている場合、浴室空間または給湯配管内が長時間高温に維持されることによって、止水状態の混合水栓内における逆止弁と開閉弁との間の給水路部分に溜まった水が加熱され、それに伴って同部分の圧力が異常に上昇し、その圧力によって開閉弁や逆止弁が破損するケースが見られる。
また、開閉弁の急激な止水操作による水撃(ウォーターハンマー)や、凍結による膨張等によっても、逆止弁の2次側に異常圧力が発生し、上記と同様の問題が起こることが知られている。
そこで、2次側の異常圧力を逃がす機構を備えた逆止弁が種々提案されている。
このような逆止弁としては、流路内に摺動自在に収納された摺動弁座体が2次側へ向かって第1のバネで押圧され、摺動弁座体に設けた弁座へ着座する逆止弁体が1次側ヘ向かって第2のバネで押圧され、逆止弁体に逃がし用弁座が設けられ、逃がし用弁座ヘ着座する逃がし用弁体が2次側ヘ向かって第3のバネで押圧されているものが知られている(下記特許文献1参照)。
しかしながら、上記の逆止弁の場合、摺動弁座体およびこれを2次側へ向かって押圧する第1のバネが使用されることにより、通常の逆止弁と比べて全長がかなり大きくなっているため、通常の水栓や管継手にそのまま組み込むことができず、適用するには水栓等に手を加える必要があった。また、上記の逆止弁にあっては、構造が複雑であって、通常の逆止弁との部品の共通化が困難であり、また、部品点数も多いため、製造コストが高くつくという問題があった。
特開平5−187567号公報
本発明の目的は、通常の逆止弁と同等のサイズであって通常の水栓等に容易に組み込むことができ、また、構造が単純であって通常の逆止弁との部品の共通化が容易な2次側圧力逃がし機構付き逆止弁を提供することにある。
本発明による逆止弁は、給水路に設けられる環状弁座と、弁座に2次側から着座させられるディスク部およびディスク部の中心から1次側に突出した軸部を有する逆止弁体と、逆止弁体の軸部をその基端または長さ中間において摺動自在に支持するように給水路に固定状に設けられる支持体と、逆止弁体の軸部に覆い被さるようにかつ軸部に対して長さ方向に相対移動しうるように支持体の1次側に配されるキャップと、逆止弁体の軸部先端とキャップの開口端部との間に介在されて逆止弁体のディスク部を弁座に向かって付勢するとともにキャップを支持体に向かって付勢するバネと、逆止弁体の中心を貫通するように形成された2次側圧力逃がし用連通路と、2次側圧力の増減に応じて連通路の出口を開閉するようにキャップ内の最奥部に設けられた補助弁体とを備えているものである。
本発明の逆止弁にあっては、逆止弁体のディスク部が弁座に着座した止水状態において、2次側の圧力が加熱等により異常に上昇した場合、その圧力が2次側圧力逃がし用連通路を通して補助弁体に伝わることにより、補助弁体を内装したキャップがバネの弾性力に抗して1次側に移動して連通路の出口が開き、ここから2次側の異常圧力、即ち、2次側の水の一部が1次側に逃がされる。そして、2次側の圧力が正常に戻ると、バネの弾性力によってキャップが2次側に移動し、補助弁体が連通路の出口を閉じる。よって、本発明の逆止弁によれば、2次側に生じた異常圧力を1次側に逃がすことができるので、開閉弁や逆止弁の構成部品が破損したり、開閉弁のハンドル操作が重くなるという問題を確実に回避することができる。
上記に加えて、本発明の逆止弁は、従来技術のように摺動弁座体やこれを付勢するバネを使用していないので、2次側圧力逃がし機構を有しない通常の逆止弁とほぼ同等のサイズとなっており、通常の水栓や管継手に容易に組み込むことができる。
また、本発明の逆止弁の場合、1つのバネによって逆止弁体と補助弁体を内装したキャップとを相対方向に付勢しているので、従来技術と比べると構造が単純であって部品点数が少ない上、通常の逆止弁との部品の共通化も容易であるので、製造コストを抑えることができる。
本発明による逆止弁は、より好ましくは、給水路に嵌入固定されて給水路の壁面の一部を構成する筒状ハウジングをさらに備えており、ハウジングの2次側端面によって弁座が構成され、軸部挿通孔および通水孔を有するハウジングの2次側端壁によって支持体が構成され、ハウジング内に逆止弁体の軸部、キャップおよびバネが収容されるようになっている。
逆止弁が上記のようなハウジングを備えていれば、逆止弁をユニット化することができるので、水栓等への組み付けが容易であり、また、消耗部品の交換等のメンテナンス作業も行い易い。
本発明による逆止弁において、逆止弁体が、ディスク部の2次側部分を構成する第1弁体部材と、ディスク部の1次側部分および軸部を構成しかつ第1弁体部材に嵌合固定される第2弁体部材と、第1弁体部材および第2弁体部材の周縁部間に挟み止められかつ弁座に当接させられるシール部を有する環状逆止パッキンと、第2弁体部材の軸部先端に嵌め止められる筒状バネ受け部材とを備えており、第1弁体部材および第2弁体部材の中心部にあけられた貫通孔によって2次側圧力逃がし用連通路が構成されている場合がある。
逆止弁体を上記のように構成すれば、各部品の製造および組立が容易となる上、逆止パッキンの交換作業も容易に行い得る。加えて、逆止弁体を上記のような構成とすれば、2次側圧力逃がし機構を有しない通常の逆止弁との部品の共通化が容易となり、製造コストの面でも有利である。
本発明による逆止弁において、キャップが、キャップ本体と、キャップ本体内に収容されかつ補助弁体を構成する補助パッキンと、一端部で補助パッキンを押さえられるようにキャップ本体に嵌入固定されかつ他端部にバネ受け部を有する筒状パッキンホルダとを備えている場合がある。
キャップを上記のような構成とすれば、各部品の製造および組立が容易となる上、補助パッキンの交換作業も容易に行うことができる。
また、キャップを上記のような構成とする場合において、キャップ本体の周壁外面に、給水路の壁面と滑り接触する複数の案内リブが周方向に間隔をおいて形成されていることがある。
上記のような案内リブをキャップ本体に形成しておけば、それによってキャップや逆止弁体の振動並びにそれに伴うノイズの発生が効果的に抑えられる。
図1〜5は、本発明の実施形態を示したものである。この実施形態は、本発明を、浴室用混合水栓に組み込まれる逆止弁に適用したものである。
なお、以下の説明において、図1、3、4の下を「前」、同上を「後」といい、また、これらの図の手前側を「上」、同奥側を「下」というものとする。
図示の逆止弁(1)は、給水路に設けられる環状弁座(21)と、弁座(21)に2次側から着座させられるディスク部(31)およびディスク部(31)の中心から1次側に突出した軸部(32)を有する逆止弁体(3)と、逆止弁体(3)の軸部(32)をその基端において摺動自在に支持するように給水路に固定状に設けられる支持体(22)と、逆止弁体(3)の軸部(32)に覆い被さるように支持体(22)の1次側に配されるキャップ(4)と、逆止弁体(3)の軸部(32)先端とキャップ(4)の開口端部との間に介在されて逆止弁体(3)のディスク部(31)を弁座(21)に向かって付勢するとともにキャップ(4)を支持体(22)に向かって付勢するバネ(5)と、逆止弁体(3)の中心を貫通するように形成された2次側圧力逃がし用連通路(30)と、2次側圧力の増減に応じて連通路(30)の出口(300)を開閉するようにキャップ(4)内に設けられた補助弁体(42)とを備えている。
さらに、逆止弁(1)は、給水路に嵌入固定されて給水路の壁面の一部を構成する筒状ハウジング(2)を備えている。弁座は、ハウジング(2)の2次側端面(=前端面)(21)によって構成されている。支持体は、ハウジング(2)の2次側端壁(=前端壁)(22)によって構成されている。ハウジング(2)内には、逆止弁体(3)の軸部(32)、キャップ(4)およびバネ(5)が収容されている。
ハウジング(2)は、混合水栓(7)の水栓本体(71)後面に形成された筒状の水導入口部(710)に挿入されている。
ハウジング(2)の後端部には、環状フランジ部(23)が形成されている。フランジ部(23)は、水導入口部(710)の先端面と、水導入口部(10)にネジ接合される給水管継手(8)の前端面との間に挟み止められており、それによってハウジング(2)が固定されている。フランジ部(23)と給水管継手(8)の前端面との間には、環状シール部材(91)が介在されている。
ハウジング(2)の外周面には、その長さ中間に環状凹溝(24)が形成されている。この凹溝(24)に、ハウジング(2)と水導入口部(710)との間をシールするOリング等のシール部材(92)が配されている。
弁座を構成するハウジング(2)の前端面(21)は、平坦面となされている。
支持体を構成するハウジング(2)の前端壁(22)は、その中心部に円形の軸部挿通孔(221)を有するとともに、同孔(221)の周囲に略扇形の4つの通水孔(222)を有している(図2参照)。
このハウジング(2)は、合成樹脂により一体成形されている。
逆止弁体(3)は、ディスク部(31)の2次側部分を構成する第1弁体部材(3A)と、ディスク部(31)の1次側部分および軸部(32)を構成しかつ第1弁体部材(3A)に嵌合固定される第2弁体部材(3B)と、第1弁体部材(3A)および第2弁体部材(3B)の周縁部間に挟み止められかつ弁座(21)に当接させられるシール部(313)を有する環状逆止パッキン(3C)と、第2弁体部材(3B)の軸部(32)先端に嵌め止められる筒状バネ受け部材(3D)とよりなる。
2次側圧力逃がし用連通路(30)は、第1弁体部材(3A)および第2弁体部材(3B)の中心部にあけられた貫通孔(301)(308)によって構成されている。
第1弁体部材(3A)、第2弁体部材(3B)、バネ受け部材(3D)は、それぞれ合成樹脂により一体成形されている。逆止パッキン(3C)は、EPDM等のゴム製である。
第1弁体部材(3A)は、後面側が窪んだ皿状のものであって、その中心部に貫通孔(301)があけられている。貫通孔(301)は、その前端側が例えば孔径0.5mm程度の小径孔となされるとともに、その後端側が次第に孔径が大きくなるテーパ孔となされている。
第1弁体部材(3A)の後面には、貫通孔(301)の周囲に筒状後方凸部(302)が形成されている。筒状後方凸部(302)には、前後方向に伸びる左右2つのスリット(303)が形成されている(図5参照)。また、筒状後方凸部(302)の外周面には、上下2つの係合爪(304)が形成されている(図5参照)。
第1弁体部材(3A)後面の周縁部は、平坦状であって、その幅中間に環状リブ(305)が形成されている。
第2弁体部材(3B)は、前面側が窪んだ皿状部(306)と、皿状部(306)の中心から後方に突出した軸部(32)と、皿状部(306)から前方に突出しかつ第1弁体部材(3A)の筒状後方凸部(302)に嵌め被せられる筒状前方凸部(307)とを備えている。
貫通孔(308)は、皿状部(306)前面の中心から軸部(32)の先端寄りにかけての部分が、後方に向かって次第に孔径が小さくなるテーパ孔となされ、連通路(30)の出口(300)を構成する軸部(32)先端部分が、例えば孔径0.4mm程度の小径孔となされている。
皿状部(306)の直径は、第1弁体部材(3A)の直径よりもやや小さい。皿状部(306)前面の周縁部は、平坦状であって、その幅中間に環状溝(309)が形成されている。皿状部(306)の後面は、後方に膨らんだ円錐台状となされており、また、同後面に沿うように、ハウジング(2)の前端壁(22)の前面がすり鉢状となされている。
筒状前方凸部(307)には、第1弁体部材(3A)の係合爪(304)が係り止められる上下2つの係止孔(310)が形成されている(図5参照)。また、筒状前方凸部(307)は、2つの係合孔(310)の間に位置する左右両側において、前端部分が切り欠かれている。
軸部(32)の先端面は、円錐状となされていて、その頂点に連通路(30)の出口(300)が位置している。軸部(32)外周面の先端寄りには、環状凹溝(311)が形成されている。
逆止パッキン(3C)の前面には、第1弁体部材(3A)の環状リブ(305)が嵌め入れられる環状凹溝(312)が形成されている。
逆止パッキン(3C)の後面の内側には、第2弁体部材(3B)の皿状部(306)の環状凹溝(309)に嵌まり込む環状リブ(315)が形成されている。
弁座(21)に当接させられるシール部は、逆止パッキン(3C)の後面の外側に形成された断面略半円形の環状凸部(313)によって構成されている。
バネ受け部材(3D)は、その後端から前方にのびる上下2つのスリット(314)を有している(図5参照)。バネ受け部材(3D)の内周面には、2つのスリット(314)間に位置する左右両側部分に、第2弁体部材(3B)の軸部(32)の環状凹溝(311)に係り止められる係合爪(312)が形成されている。バネ受け部材(3D)の後端部には環状フランジ部(313)が設けられており、このフランジ部(313)でバネ(5)の一端部が受けられる。
キャップ(4)は、キャップ本体(41)と、キャップ本体(41)内に収容されかつ補助弁体を構成する補助パッキン(42)と、一端部で補助パッキン(42)を押さえられるようにキャップ本体(41)に嵌入固定されかつ他端部にバネ受け部(431)を有する筒状パッキンホルダ(43)とよりなる。
キャップ本体(41)は、頂壁(411)と、頂壁(411)の周縁から前方に伸びる周壁(412)とを有している。
周壁(412)の外面には、ハウジング(2)の内周面(=給水路の壁面)と滑り接触する4つの案内リブ(44a)(44b)が、周方向に等間隔をおいて形成されている。左右2つの案内リブ(44a)は、周壁(412)外面の後端部に形成された小さいサイズのものである。一方、上下2つの案内リブ(44b)は、周壁(412)のほぼ全長にわたる長さを有する大きなサイズのものである(図5参照)。
また、周壁(412)には、左右2つの係止孔(414)が形成されている。
さらに、周壁(412)には、その前端から後方にのびる4つのスリット(413)が、周方向に等間隔をおいてかつ隣り合う案内リブ(44a)(44b)の間に位置するように形成されている(図5参照)。
補助パッキン(42)は、キャップ本体(41)の頂壁(411)内面から周壁(412)内面の高さ中間にかけてを覆う有底筒状のものであって、その底壁の中心部分は、残りの部分と比べて前後両側に厚みが大きくなっており、同部分が、第2弁体部材(3B)の軸部(32)先端に当接して連通孔(30)の出口(300)を閉じるシール部(421)を構成している。
パッキンホルダ(43)の外周面には、キャップ本体(41)の係止孔(414)に係り止められる2つの係合爪(432)が形成されている。
バネ受け部は、パッキンホルダ(43)の前端部に形成されかつ先端が後方に折れ曲がったL形の横断面を有する環状内方凸部(431)によって構成されており、バネ(5)の前端部を受けている。
バネ(5)は、金属製の圧縮コイルバネよりなり、給水圧や想定される2次側異常圧力等に応じて適宜のバネ弾性力を有するものが使用される。
次に、上記逆止弁(1)の機能を、図1〜4を参照して説明する。
まず、混合水栓(7)の開閉弁(図示略)が閉じられている通常の止水状態では、図1および図2に示すように、逆止弁体(3)のディスク部(31)が弁座(21)に着座させられて、支持体を構成するハウジング(2)の前端壁(22)の通水路(222)が塞がれている。
そして、開閉弁を開いた通水状態では、図3に示すように、1次側からの流水圧を受けた逆止弁体(3)がバネ(5)の弾性力に抗して2次側に移動し、それによって通水路(222)が開き、水が流通させられる。
また、混合水栓(7)の開閉弁(図示略)が閉じられている止水状態において、例えば温風式浴室乾燥装置が長時間運転されると、開閉弁と逆止弁(1)との間に溜まった水が外部から加熱され、それによって逆止弁(1)の2次側の圧力が異常に上昇する場合がある。この場合、図4に示すように、2次側の圧力が逆止弁体(3)の2次側圧力逃がし用連通路(30)を通して補助弁体(42)に伝わることにより、補助弁体(42)を内装したキャップ(4)がバネ(5)の弾性力に抗して1次側に移動して、連通路(30)の出口(300)が開き、ここから2次側の異常圧力、つまり2次側の水の一部が1次側に逃がされる。そして、2次側の圧力が正常に戻ると、バネ(5)の弾性力によってキャップ(4)が2次側に移動し、補助弁体(42)が連通路(30)の出口(300)を閉じる。こうして、逆止弁(1)の2次側の異常圧力が解消されることにより、開閉弁や逆止弁(1)の構成部品が破損したり、開閉弁のハンドル操作が重くなる、といった問題が確実に回避される。
また、上記の逆止弁(1)は、1つのバネ(5)によって逆止弁体(3)と補助弁体(42)を内装したキャップ(4)とを相対方向に付勢するので、2次側圧力逃がし機構を有しない通常の逆止弁とほぼ同等のサイズであって通常の水栓や管継手に容易に組み込むことができる上、従来の2次側圧力逃がし機構付き逆止弁と比べると、構造が単純であって、部品点数が少なく、製造コストを抑えることができる。
加えて、上記の逆止弁(1)の場合、例えば、第1逆止弁体(3A)を、貫通孔(301)があけられていない点を除いて同一の構造を有するものと取り替えれば、2次側圧力逃がし機構を有しない通常の逆止弁として使用することができる。よって、上記の逆止弁(1)によれば、部品の共通化を容易に図ることが可能であり、製造コストを更に抑えることができる。
さらに、上記の逆止弁(1)は、ハウジング(2)、逆止弁体(3)、キャップ(4)およびバネ(5)で構成されていてユニット化されているので、水栓等への組み付けが容易であり、また、逆止弁体(3)やキャップ(4)がそれぞれ複数の部品で組み立てられているので、製造が簡単であり、消耗部品の交換等のメンテナンス作業もやり易い。
本発明の実施形態を示すものであって、通常の止水状態の逆止弁を示す水平断面図である。 図1のII−II線に沿う逆止弁の垂直断面図である。 通水状態の逆止弁を示す水平断面図である。 止水状態において2次側に異常圧力が生じた場合の逆止弁を示す水平断面図である。 逆止弁の分解斜視図である。
符号の説明
(1):逆止弁
(2):ハウジング
(21):2次側端面(弁座)
(22):2次側端壁(支持体)
(221):軸部挿通孔
(222):通水孔
(3):逆止弁体
(30):2次側圧力逃がし用連通路
(300):出口
(31):ディスク部
(32):軸部
(3A):第1弁体部材
(301):貫通孔
(3B):第2弁体部材
(308):貫通孔
(3C):逆止パッキン
(313):シール部
(3D):バネ受け部材
(4):キャップ
(41):キャップ本体
(42):補助パッキン(補助弁体)
(43):パッキンホルダ
(431):バネ受け部
(44a)(44b):案内リブ

Claims (5)

  1. 給水路に設けられる環状弁座(21)と、弁座(21)に2次側から着座させられるディスク部(31)およびディスク部(31)の中心から1次側に突出した軸部(32)を有する逆止弁体(3)と、逆止弁体(3)の軸部(32)をその基端または長さ中間において摺動自在に支持するように給水路に固定状に設けられる支持体(22)と、逆止弁体(3)の軸部(32)に覆い被さるようにかつ軸部(32)に対して長さ方向に相対移動しうるように支持体(22)の1次側に配されるキャップ(4)と、逆止弁体(3)の軸部(32)先端とキャップ(4)の開口端部との間に介在されて逆止弁体(3)のディスク部(31)を弁座(21)に向かって付勢するとともにキャップ(4)を支持体(22)に向かって付勢するバネ(5)と、逆止弁体(3)の中心を貫通するように形成された2次側圧力逃がし用連通路(30)と、2次側圧力の増減に応じて連通路(30)の出口(300)を開閉するようにキャップ(4)内の最奥部に設けられた補助弁体(42)とを備えていることを特徴とする、逆止弁。
  2. 給水路に嵌入固定されて給水路の壁面の一部を構成する筒状ハウジング(2)をさらに備えており、ハウジング(2)の2次側端面(21)によって弁座が構成され、軸部挿通孔(221)および通水孔(222)を有するハウジング(2)の2次側端壁(22)によって支持体が構成され、ハウジング(2)内に逆止弁体(3)の軸部(32)、キャップ(4)およびバネ(5)が収容されることを特徴とする、請求項1に記載の逆止弁。
  3. 逆止弁体(3)が、ディスク部(31)の2次側部分を構成する第1弁体部材(3A)と、ディスク部(31)の1次側部分および軸部(32)を構成しかつ第1弁体部材(3A)に嵌合固定される第2弁体部材(3B)と、第1弁体部材(3A)および第2弁体部材(3B)の周縁部間に挟み止められかつ弁座(21)に当接させられるシール部(313)を有する環状逆止パッキン(3C)と、第2弁体部材(3B)の軸部(32)先端に嵌め止められる筒状バネ受け部材(3D)とを備えており、第1弁体部材(3A)および第2弁体部材(3B)の中心部にあけられた貫通孔(301)(308)によって2次側圧力逃がし用連通路(30)が構成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の逆止弁。
  4. キャップ(4)が、キャップ本体(41)と、キャップ本体(41)内に収容されかつ補助弁体を構成する補助パッキン(42)と、一端部で補助パッキン(42)を押さえられるようにキャップ本体(41)に嵌入固定されかつ他端部にバネ受け部(431)を有する筒状パッキンホルダ(43)とを備えていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1つに記載の逆止弁。
  5. キャップ本体(41)の周壁外面に、給水路の壁面と滑り接触する複数の案内リブ(44a)(44b)が周方向に間隔をおいて形成されていることを特徴とする、請求項4記載の逆止弁。
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