JP2575708Y2 - 逆止弁 - Google Patents

逆止弁

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JP2575708Y2
JP2575708Y2 JP1991110352U JP11035291U JP2575708Y2 JP 2575708 Y2 JP2575708 Y2 JP 2575708Y2 JP 1991110352 U JP1991110352 U JP 1991110352U JP 11035291 U JP11035291 U JP 11035291U JP 2575708 Y2 JP2575708 Y2 JP 2575708Y2
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善正 河村
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株式会社ケーブイケー
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、湯水混合栓,止水栓,
管継手等の流体流路中に設けられる逆止弁で、特にコイ
ルスプリングにより付勢されたリフト式の逆止弁の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】流体の流出側に向けて弁座が設けられ、
該弁座に対向する弁体に弁棒を設けると共に、該弁棒を
弁座口に貫挿させ、弁座背面側と該弁棒の先端部との間
にコイルスプリングを圧縮状態として介在させることに
より弁体を弁座に弾性的に圧着させるように構成された
リフト式の逆止弁は、実開昭49−14531号公報や
実開昭56−153679号公報により知られている。
【0003】次に上記実開昭49−14531号公報に
示された逆止弁の構成を図7に従い説明する。同図中、
aは弁座、bは弁体、cは該弁体bに基端部が固着され
た弁棒である。弁棒cは弁座口に貫挿されていると共
に、該弁棒cの先端部寄りに該弁棒cと直交するピンd
を差し通し該ピンdの内側に支持させたワッシャeにコ
イルスプリングhの一端を受止し、該コイルスプリング
hの他端は弁座aの背面側に受止させることで該コイル
スプリングhを圧縮状態に装着している。
【0004】また、上記実開昭56−153679号公
報に示された逆止弁では、上記のように弁棒cにピンd
を差し通す代わりに、弁棒cの外周に溝を形成して該溝
にCリング,或いはEリングを止着し、該リングにコイ
ルスプリングhの一端を受止する構成のものであった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし上記のようにピ
ンdまたはCリング,Eリング等を使用してコイルスプ
リングhの一端を止着する構成のものでは、コイルスプ
リングhを圧縮状態に維持した状態に保って、ピンdを
側方より挿通するか、或いはCリング,Eリング等を側
方より挿通して組立てねばならないので、流入側の管路
内径が充分に大きくないとスペース不足で組立不能にな
るという問題があると共に、そうでないにしても、狭い
管路内での組立作業は容易でなく、その自動化も困難を
伴うものであった。
【0006】また、上記構成ではコイルスプリングの長
さが弁棒の全長よりもCリング等の取付所要長分だけ短
かいものとならざるを得なかったためにそのばね定数は
大きな値のものしか得られず、そのために弁体の可動ス
トロークが短かく流路抵抗が大きくて水圧が弱いときの
通水量が少なくなるなどの問題があった。
【0007】さらには一般にコイルスプリングはその巻
数が少ない場合や巻端が平坦に仕上されていない場合等
にその弾性復元力が不均一に上記ワッシャー或いはCリ
ング,Eリング等に加わるために該ワッシャー等が傾斜
し弁棒も傾動し弁体が弁座に均一に対向しなくなり、そ
のために弁体,弁座の不均一な摩耗或いは漏水が起き逆
流止機能を不完全ならしめるなどのおそれがあった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案の逆止弁は上記問
題点を解消しようとするもので、弁体をコイルスプリン
グにより弾性的に弁座に圧着させるようにした逆止弁に
おいて、基端部に弁体が固着された弁棒の先端部寄りに
段部を形成し、筒状止着体の一端に弾性爪片を形成し他
端にフランジ状の受座部を形成し、前記弁棒を弁座口に
貫挿しコイルスプリングの一端を弁座背面側に受止する
と共に、該コイルスプリングの他端に前記筒状止着体を
前記弾性爪片側から嵌挿して前記受座部に該コイルスプ
リングの他端を受止させ、該筒状止着体を前記弁棒の外
周に嵌挿することで該コイルスプリングを圧縮状態とし
て前記弾性爪片を前記段部に係合してなることを特徴と
したものである。
【0009】
【作用】コイルスプリングの他端に筒状止着体を嵌挿し
た状態にて該筒状止着体を弁棒の外周に嵌挿し弾性爪片
を段部に係合させればコイルスプリングを圧縮状態とし
て簡単に組立てられる。また、筒状止着体の長さ分だけ
長くてばね定数の小さいコイルスプリングを装着できる
ようになり弁体の可動ストロークが長くできる。さらに
は該筒状止着体は弁棒の外周に嵌挿されることで該筒状
止着体の受座部はコイルスプリングから不均一な弾性復
元力が加わっても傾斜することなく弁棒および弁体の傾
斜が防がれる。
【0010】
【実施例】次に本考案の一実施例を図1〜図6に従い説
明する。図において、1は弁棒2の基端部に固着された
弁体である。弁棒2は螺子軸部3、太径軸部4、六角部
5、摺動軸部6、段部(周溝)7,テーパー部8が一連
に形成されてなる。また弁体1は該太径軸部4に座金
9,弁パツキン12を外嵌し、該弁パツキン12の背面
にさらに座金10を重合し螺子軸部3にナット11を締
付することで該座金9,座金10とでパツキン12を挟
着してなる。
【0011】一方、20は管路21内に固着される板金
プレス加工製の弁座部材で、該弁座部材20は管路21
の内面に合致する円筒部22の一端にOリング23を巻
着するための凹窪部24およびフランジ部25が形成さ
れ、他端には弁座26を形成し、該弁座26の内側には
弁座口をなす通水孔27が形成されるように放射状のリ
ブ28を形成し該リブ28に支持されるように中心にガ
イド筒部29を形成してなる。
【0012】そして該ガイド筒部29中に前記弁棒2を
進退動自在に挿通すると共に、ガイド筒部29の外周に
コイルスプリング30の一端を嵌着する。
【0013】40は板金プレス加工製の筒状止着体で、
該筒状止着体40は、一端に3つの弾性爪片41が内向
に折曲形成され、他端にはフランジ状の受座部42が一
体に形成されている。
【0014】筒状止着体40はその弾性爪片41側から
前記コイルスプリング30の他端に嵌挿され、その受座
部42にコイルスプリング30の他端を受止させて該筒
状止着体40を弁棒2の外周に嵌挿する。その際弾性爪
片41はテーパー部8の外周面によって序々に弾性的に
拡径され段部7に至ってその弾性復元力により係合す
る。こうして筒状止着体40を弁棒2に嵌挿する過程に
てコイルスプリング30が圧縮され弾性爪片41が段部
7に係合することでコイルスプリング30は圧縮状態に
セットできる。
【0015】図5および図6はツーハンドル式の湯水混
合水栓の給水口および給湯口に本考案の逆止弁を使用し
た例を示し、同図中、50は給水管、51は給湯管、5
2は給水ハンドル、53は給湯ハンドル、54は吐水
口、55はシャワー切換ハンドル、56はシャワー吐出
用ホースである。
【0016】この場合、本考案の逆止弁は、湯水混合水
栓本体中の給水管50との接続部分、および、給湯管5
1との接続部分に配設され、該水栓本体中から給水管5
0および給湯管51に水または湯が逆流するのを防止し
ている。本考案の逆止弁はこのような湯水混合水栓のほ
か、サーモミキシングバルブ、止水栓、その他の流体管
路中に設けることができること勿論である。
【0017】なお、この実施例では前記段部7を周溝状
に形成したが、該段部7は突条に形成してもよく、要す
るに弾性爪片41が係合し得る凹凸を弁棒2の外周に形
成すればよい。
【0018】また、弾性爪片41の形状についてもこの
実施例に限られることなく、例えば複数の爪間にスリ割
を設けて弾性をさらに増大させるようにしてもよい。
【0019】このように構成された逆止弁では、矢印に
示したように順方向の流れに対してはその流体の圧力が
コイルスプリング30の弾性に抗して弁体1を移動させ
通水孔27よりその流体を流通させる。また逆方向の流
れに対しては弁体1は弁座26に密着しその流れを閉塞
する。
【0020】そしてこの逆止弁では筒状止着体40の受
座部42が段部7よりも先端寄りに位置するために、コ
イルスプリング30としては比較的長いものを使用で
き、このためにばね定数を小さくできる。このために順
方向の流体圧に対して弁体1を大きく移動させ弁座口を
大きく開口させることがてきるので流路抵抗が少なく圧
力損失が小さいものとなる。しかも止水時、或いは逆方
向の流れに対しては該コイルスプリング30の弁座26
に対する密着力は充分に保持され、逆流を確実に防ぐこ
とができる。
【0021】そして筒状止着体40は弁棒2の外周に嵌
挿されるのでコイルスプリング30から受座部42に片
寄った復元力が作用しても該筒状止着体40は傾斜する
ことなく、弁体1を傾動させないので、弁体1は弁座2
6に対して常に全周面を均一に密接させることができ、
偏摩耗を防いで逆流を確実に閉止できる。
【0022】
【考案の効果】このように本考案は、逆止弁の組立を容
易ならしめる効果があるほか、逆止弁としての機能およ
び耐久性を向上させる有益な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の逆止弁の一実施例を示す縦断面図。
【図2】図1のAーA線断面図。
【図3】弁体および弁棒の斜視図。
【図4】筒状止着体の斜視図。
【図5】湯水混合水栓の部分断面正面図。
【図6】湯水混合水栓の部分断面側面図。
【図7】従来の逆止弁の縦断面図。
【符号の説明】
1 弁体 2 弁棒 3 螺子軸部 4 太径軸部 5 六角部 6 摺動軸部 7 段部 8 テーパー部 9 座金 10 座金 11 ナット 12 弁パッキン 20 弁座部材 21 管路 26 弁座 27 通水孔 29 ガイド筒部 30 コイルスプリング 40 筒状止着体 41 弾性爪片 42 受座部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁体をコイルスプリングにより弾性的に
    弁座に圧着させるようにした逆止弁において、基端部に
    弁体が固着された弁棒の先端部寄りに段部を形成し、筒
    状止着体の一端に弾性爪片を形成し他端にフランジ状の
    受座部を形成し、前記弁棒を弁座口に貫挿しコイルスプ
    リングの一端を弁座背面側に受止すると共に、該コイル
    スプリングの他端に前記筒状止着体を前記弾性爪片側か
    ら嵌挿して前記受座部に該コイルスプリングの他端を受
    止させ、該筒状止着体を前記弁棒の外周に嵌挿すること
    で該コイルスプリングを圧縮状態として前記弾性爪片を
    前記段部に係合してなることを特徴とした逆止弁。
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