JP3786705B2 - 切換弁 - Google Patents

Description

関連出願に対する相互参照
本願は１９９５年３月３０日に出願された特許出願第０８／４１３，６６６号の一部継続出願である。
発明の背景
Ａ．発明の分野
本発明は主に蛇口に関する。更に特定的には、本発明は噴出出口、別個の噴霧出口及び反サイフォン作用特性を有する蛇口用の切換弁に関する。
Ｂ．従来の技術
台所用蛇口に関連する手用噴霧（スプレー）機能が存在して５０年以上になる。引き出し式噴霧口の出口弁は典型的に、噴霧口が作動している間に噴出口への水流を止めるよう切換弁を作動させる水圧の変化を生じさせる。
そのような目的のための従来技術による切換弁は異物によって閉塞しやすいという欠点を有する。閉塞問題を最小化するためバイパス路を組み込んだ幾つかの設計でさえ、製造公差について困難を有する。殆どの他の切換弁は噴出口を完全には止めない。また従来技術の切換弁では組立て及び／又は機械加工が難しいという問題がある。他の切換弁は弁胴への取付問題を有する。入手可能性、複雑性及び高い費用もまた問題であった。更に、そのようなシステムの中に充分な反サイフォン作用保護を組み込み、与えるという問題もあり得る。
発明の概要
１つの面では、本発明は第１の空洞部へ導く流体入口及び第１の空洞部から導く流体出口を有する蛇口を提供する。弁ユニットは入口及び出口の間の流体の流れを調整するよう第１の空洞部の中に配置される。出口は噴出口へ導く第１の支流部と、噴霧部材へ導く第２の支流部と、２つの支流部の交わる点に第２の空洞部とを有する。切換弁は第２の空洞部の中又は第２の空洞部に隣接して配置され、切換弁は第１の支流部と半径方向に密封係合するスリーブを有し、スリーブを通る軸方向の水路を有する。弁部材はスリーブに対する反復的な運動のためにスリーブに動作的に接続され、この弁部材はスリーブを通る水路を１方向に開閉するための第１のヘッドを含む。弁部材は更に第２のヘッドと共に第２の支流部と密封係合する１方向シール弁を有する第２のヘッドを含む。重大なことには、第２のヘッドはまたスリーブの弁座との積極的な接触のために構成され配置される。
噴霧部材が閉じているとき、第１のヘッドは密封位置から遠ざかって動かされ、流体が噴出口へ流れることを可能にする。噴霧部材が開いているとき、流体圧力により切換弁は流体が噴出口へ入ることを止めさせ、流体の流れが第２のヘッドを通過して噴霧部材の中へ流れることを可能にする。流体入口の中の圧力が不足した場合、噴霧口からの逆の流体の流れは、第２のヘッドとスリーブの弁座との接触によって与えられるバックアップ保護を有する第２の支流部の表面に対して密封する１方向密封によって噴霧口から第２の空洞部へ流れることが防止されている。
望ましくは、弁部材は第１及び第２のヘッドを相互接続するネック部を含む。他の面では、第２のヘッドは第１のヘッドの直径よりも大きな直径を有する。他の面では、弁はスリーブの中の弁部材の反復的な運動を案内する案内フランジを有する。他の実施例では、スリーブ弁ユニットは第２の空洞部に隣接して配置される少なくとも１つの開口を有する減少された直径を有するウエスト部を含む。
本発明は従って：
ａ．噴霧ユニット又はスプレー管に検査弁を必要とすることなく逆サイフォン作用の危険性を減少させる上述の種類の切換部材を提供すること；
ｂ．容易且つ効率的に取り付けられ得る上述の種類の切換弁部材を提供すること；
ｃ．少ない部分から、従って減少された費用で製造されうる上述の種類の切換弁部材を提供すること；
ｄ．容易に組み立てられ得る上述の種類の切換弁部材を提供すること；
ｅ．弁噴出口を完全な止めさせる上述の種類の切換弁部材を提供すること；
ｆ．様々な弁筐体の中に組み付けられる又は設計変更のために組み入れられ得る上述の種類の切換弁部材を提供することを目的とする。
本発明の上述及び更なる他の目的及び利点は以下の説明から明らかとなろう。以下の詳細な説明では、本発明の望ましい実施例は添付の図面を参照して説明される。実施例は本発明の完全な範囲を表わすものではない。むしろ本発明は他の実施例で使用されうる。
【図面の簡単な説明】
図１は本発明の切換弁を使用する蛇口の断面図を示す図であり；
図２は、図３及び図５に示される切換弁部分の分解斜視図を示す図であり；
図３は図１の線３−３に沿った拡大された断面図を示し、１つの動作モードにある切換弁を示す図であり；
図４は図１の線４−４に沿った断面図を示す図であり；
図５は図３と同様の図であり、他の動作モードにある切換弁を示す図である。
望ましい実施例の説明
図１乃至４を参照するに、切換弁、一般的に１０は、第１の空洞部の一例としての空洞部１５を有する筐体１４を有する蛇口、一般的に１２と共に図示されている。例えば冷水パイプ１８のような流体入口を通じて温水及び冷水を空洞部１５へ供給するために、筐体１４の中には温水及び冷水用の水路１６及び１７がある。弁ユニットとしてのカートリッジ弁２３は空洞部１５の中にはめ込まれ、ボンネット２６をかぶせられた取付ナット２５によってその中に保持される。弁２３は、その中に延在する温水及び冷水用の水路を有する静止ディスク及びステム２８によって動作可能な可動ディスクを有するセラミックディスク式の弁である。ステム２８はねじ２７等によってハンドル３１に接続される。水は弁２３から出口オリフィス３０を通って出口水路２９のような流体出口の中へ流れ、出口水路２９で水は弁筐体１４内の第２の空洞部の一例としての第２の非同軸分岐水路３３に入る。弁スリーブ１９は弁胴１４を囲み、Ｏリング２０及び座２１及び２２によって弁胴１４に対して密封される。
図２乃至５を参照するに、分岐水路３３は第１の出口支流部３５及び第２の出口支流部３６と合流することが分かる。切換弁１０は空洞部３３の中に配置され、Ｏリング４７によって第１の支流部３５の中に密封可能に係合するスリーブ３８を有する。切換弁１０は弁スリーブ１９及び内向きに延びる壁部１９ａとの保持接触のためにスリーブ３８から延びる突出部３８ａによって筐体１４の中の所定の位置に保持される。この保持はまたスリーブ３８上の摩擦突起３８ｂを使用して行われる。ポペット型弁部材４２は対向するピストンヘッド４３及び４５を有し、ヘッド４３は例えば頭部３９の上に摩擦的に係合してかぶせられるキャップ４１等によってそれに接続されるシール部材４４を有する。特に図３に示されるように、シール部材４４は水路４０に隣接するスリーブ３８の中の弁座５５と密封係合されている。
弁部材４２は対向するピストンヘッド４３及び４５を接続するネック部４８を有する。案内フランジ５２はネック部４８をスリーブ３８へ案内するための案内表面を与えるようネック部４８から延在する。スリーブ３８は対向する開口３２及び４６を有し、水がスリーブ３８の内側に入ることを可能にするウエスト部即ち減少された直径を有する部分５３を有する。シール部材５１はコネクタキャップ５８によってピストンヘッド４５に接続される。シール部材５１は第２の出口支流部３６との密封可能な係合のためのリップ部５９を有する。テーパ壁部５６は壁部５４と第２の出口支流部３６との間に延在する。
図５は噴出口が開いた状態であり水がカートリッジ弁２３から流れているときの切換弁を示す図である。この時点では、スプレーノズル５７は図４に示されるように水路６５によって第２の出口支流部３６と連通する噴霧出口管３６に取り付けられている。スプレーノズル５７は閉じられる。空洞部３３の中で水圧が生じ、従って図５に示されるように弁部材４２は右の方へ移動され、それによりシール部材４４を弁座５５から遠ざけて移動させ、水の流れが矢印の向きに通ることを可能にする。水はピストンシール部４４の回りをスリーブ３８から弁胴１４中の水路６０へ、また図１に示されるように水が開口６２を通り最後にはスリーブ１９から延びる噴出口６４の中へ流れる反対の側へ流れる。
噴霧部材の一例としてのスプレーノズル５７が開いた状態の時点では、水はスプレー出口管６６を通って流れる。この状態は、図３に示されるように弁部材４２を左へ移動させ、従ってシール部材４４はここで弁座５５と密封可能に係合するにつれスリーブ３８を通る水路４０を含む通路を閉じる。しかしながら、水はピストンヘッド４５及びシール部５１の外側に回りを自由に流れることができる。これは弁１０がスプレーが開いた状態にあるときに流体が空洞部３３から水路６５に流れると共にリップ部５９の内向きの反りによって生ずる。
切換弁１０は反サイフォン作用特性の利点を提供する。これはリップ部５９を有するシール部５１によって行われる。スプレーノズル５７からの逆向きの流れは防止され、左側には汚い水があり、給水路１６及び１７の中では圧力が低下する。本発明の重要な特性は、シール部５１及びリップ部５９によって与えられ支流管３６と係合する密封作用、及びピストンヘッド４５とスリーブ３８の座６１との衝合によって与えられる追加的な密封作用である。これは追加的な封止として作用する。
従って、スプレーノズル機能が行われている間に噴出口に対する完全な水の切り止めが行われる切換弁１０が提供されることが認められる。これはより大きなピストンヘッド４５に加えら得る流体圧力に応じた弁座５５に対するピストンヘッド４３及び座部材４４の運動によって行われる。更に、弁部材４２は迅速にスリーブ３８の中に組み付けられ、案内フランジ５２はスリーブ３８のボアの中に組み付けられるため、組立が容易である。弁座部材４４は次に頭部３９及びそれに固定されたキャップ４１へ通される。これは次にスリーブ３８の中の弁部材４２を捕捉する。同様にシール部５１は大きなピストンヘッド４５及びその上に固定されたキャップ５８を通される。
切換弁１０の他の特性は単純な構造である。切換弁は、２つのエラストマーシール部４４及び５１を有する３つの単純な射出成形された片４２及び３８と、Ｏリング４７と、キャップ４１及び５８とからなる。
本発明の弁の他の特性は切換弁の設計であり、切換弁は手で、又は自動組立によって蛇口筐体の中に容易に配置されることである。
このように、本発明は改善された切換弁部材を提供する。望ましい実施例が上述されているが、当業者によって本発明の精神及び範囲を逸脱することなく多数の変更及び修正が行われうることが容易に理解されるべきである。例えば、キャップシール部５１はキャップ５８によって弁部材４２に取り付けられるとして示されたが、ねじといった他の固定手段によってその上に保持されうる。シール部材４４は同様の方法で保持されうる。更に、キャップシール部５１はリップ部５９を有し、ピストンヘッド４５と共に説明されているが、シール部５１は他の幾何学的形状を有しうる。また、上述される特定的な材料のみが使用されうる材料であるわけではない。本発明の精神で全てのそのような他の変更が本発明の範囲内にあると理解される。

Claims (6)

1. 第１の空洞部へ導く流体入口及び第１の空洞部から導く流体出口を有する筐体と、
   上記入口及び出口の間の流体の流れを調整する上記空洞部の中に配置された弁ユニットと、
   噴出口へ導く第１の支流部と、噴霧部材へ導く第２の支流部と、上記２つの支流部の交わる点にある第２の空洞部とを有する上記出口と、
   上記第２の空洞部の中又は上記第２の空洞部に隣接して配置され、上記第１の支流部と半径方向に密封係合するスリーブを有し、上記スリーブを通る軸方向の水路を有する切換弁と、
   上記スリーブに対する反復的な運動のために上記スリーブに動作的に接続され、上記スリーブを通る水路を１方向に開閉するための第１のヘッドを含み、更に第２の支流部と半径方向に密封係合し、また上記スリーブ上の弁座と接触するよう構成され配置される第２のヘッドを含む弁部材とからなる蛇口であって、
   上記噴霧部材が閉じているとき上記第１のヘッドは密封位置から遠ざかるよう動かされ流体が噴出口へ流れることを可能にし、上記噴霧部材が開いているとき上記切換弁は流体圧力によって流体が上記噴出口へ入ることを止め、流体の流れが上記第２のヘッドを通過して上記噴霧部材の中へ流れることを可能し、流体入口の圧力が減少した場合、上記噴霧部材からの流体の流れは、上記第２のヘッドと上記スリーブの弁座との接触によって与えられるバックアップ保護を有する上記第２の支流部の表面に対して密封する１方向シールによって上記第２の空洞部へ流れることを防止される蛇口。
2. 上記弁部材は上記第１及び第２のヘッドを相互接続するネック部を含む、請求項１記載の蛇口。
3. 上記第２のヘッドは上記第１のヘッドの直径よりも大きな直径を有する、請求項２記載の蛇口。
4. 上記弁部材は上記スリーブの中の上記弁部材の反復的な運動を案内する案内フランジを有する、請求項２記載の蛇口。
5. 上記スリーブは、上記空洞部に隣接して配置される少なくとも１つの開口を有する減少された直径を有する部分を有するウエスト部を含む、請求項１記載の蛇口。
6. 上記スリーブは上記蛇口筐体との保持接触のための少なくとも１つの突起を有する、請求項１記載の蛇口。

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