JP2004109606A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
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Abstract
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置に関し、詳しくは表面層にフッ素原子含有樹脂微粒子、特定のバインダー樹脂及び特定のポリシロキサンを含有する電子写真感光体、この電子写真感光体を具備するプロセスカートリッジ及び電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
像保持部材の代表的なものの1つとして電子写真感光体が挙げられる。電子写真技術は、即時性、高品質の画像が得られること等から、近年では複写機の分野にとどまらず、各種プリンターの分野でも広く使われ応用されてきている。その中核となる電子写真感光体については、セレン、硫化カドミウム、酸化亜鉛に代表される無機系材料があるが、近年では無公害性、高生産性、材料設計の容易性及び将来性等の点から有機系材料の開発が盛んに行われている。
【0003】
これらの電子写真感光体には、適用される電子写真プロセスに応じた電気的特性、機械的特性、更には光学的特性を備えていることが要求される。特に、繰り返し使用される電子写真感光体にあっては、帯電、画像露光、トナー現像、転写及びクリーニング等の電気的、機械的外力が直接的又は間接的に繰り返し加えられるため、それらに対する耐久性が要求される。
【0004】
無機電子写真感光体とは異なり比較的柔らかい物質で構成されている有機光導電物質を含有する電子写真感光体は、機械的劣化に対する耐久性が劣るため、耐久特性を満足させるために様々な試みがなされてきた。
【0005】
その中で、効果的に機械的劣化を防止し、耐久性を向上させる方法として、フッ素原子含有樹脂微粒子を電子写真感光体の表面層に存在させることによって電子写真感光体表面の摩擦係数を減少させる方法が挙げられる。この構成によりクリーニング部材との摺擦性がスムーズになり、電子写真感光体表面に強いせん断応力がかからなくなる。
【0006】
しかし、一般にフッ素原子含有樹脂微粒子は表面張力が低く、これを比較的表面張力の高い樹脂中に均一に分散することは難しい。そのため、様々な分散補助材を併用する試みがされており、例えば、特定のポリシロキサンを用いることによってフッ素原子含有樹脂微粒子の分散性を向上させる方法が開示されている(特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−81715号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フッ素原子含有樹脂微粒子及び特定のポリシロキサンを含有する電子写真感光体において、特定のシリコーン変性ポリカーボネート樹脂を含有させると、フッ素原子含有樹脂微粒子、ポリシロキサン及びシリコーン変性ポリカーボネート樹脂との相互作用により、繰り返し使用時に電位変動の増大を招くことがあった。
【0009】
本発明の目的は、繰り返し使用しても良好な電位安定性を持ち、しかも耐久性に優れた電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に従って、支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、該電子写真感光体の表面層が、少なくとも、下記式(1)で示されるフッ素原子含有量が5質量%〜15質量%であるジオルガノポリシロキサン、フッ素原子含有樹脂微粒子及び下記式(2)と(3)で示される繰り返し単位を有するポリカーボネート樹脂を含有することを特徴とする電子写真感光体が提供される。
【0011】
【化7】
【0012】
式中、R11〜R16は置換もしくは無置換の炭化水素基を示し、Bはフルオロアルキル基を有する置換もしくは無置換の有機基を示し、少なくとも1つのDは末端が封鎖された重合度3以上の置換もしくは無置換のポリスチレン鎖を有する基を示し、E11及びE12はR11〜R16、B及びDから選択される基を示し、xは0〜1,000の整数を示し、y及びzは1〜1,000の整数を示す。
【0013】
【化8】
【0014】
式中、R21〜R26は同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基又は置換もしくは無置換のアリール基を示し、a、b、cは正の整数を示す。
【0015】
【化9】
【0016】
式中、X1は−CR35R36−(ただしR35及びR36は同一又は異なって、水素原子、トリフルオロメチル基、置換もしくは無置換のアルキル基又は置換もしくは無置換のアリール基である)、置換もしくは無置換のシクロアルキリデン基、置換もしくは無置換のα,ω−アルキレン基、単結合、−O−、−S−、−SO−又はSO2−であり、R27〜R34は同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基又は置換もしくは無置換のアリール基である。
【0017】
また本発明に従って、上記電子写真感光体を具備するプロセスカートリッジ及び電子写真装置が提供される。
【0018】
【発明の実施の形態】
式(1)中、R11〜R16の置換もしくは無置換の炭化水素基としては、炭素数1〜30のアルキル基、アルケニル基、アリール基及びアリールアルケニル基等が挙げられ、アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基及びブチル基が挙げられ、アルケニル基としては、エテニル基及びプロペニル基が挙げられ、アリール基としては、フェニル基、トリル基及びキシリル基が挙げられ、アリールアルケニル基としては、フェニルエテニル基が挙げられる。これらの中でもメチル基及びフェニル基が好ましい。なお、R11〜R16は同一であっても異なっていてもよい。
【0019】
Bのパーフルオロアルキル基を有する置換もしくは無置換の有機基は、下記式(5)で示されることが好ましい。
【0020】
【化10】
式中、R61はアルキレン基又はアルキレンオキシアルキレン基を示し、mは3以上の整数を示す。
【0021】
R61のアルキレン基としては、エチレン基及びプロピレン基等が挙げられ、アルキレンオキシアルキレン基としては、エチレンオキシエチレン基、エチレンオキシプロピレン基及びプロピレンオキシプロピレン基等が挙げられる。
【0022】
Dの置換もしくは無置換のポリスチレン鎖を有する基は、下記式(6)で示されることが好ましい。
【0023】
【化11】
式中、R71及びR72は置換もしくは無置換のアルキル基又は置換もしくは無置換のアリール基であり、W71は炭化水素基を示し、nは0又は1を示し、W72は末端が封鎖された重合度3以上の置換もしくは無置換のポリスチレン鎖を示す。
【0024】
R71及びR72のアルキル基としては、メチル基、エチル基及びプロピル基等が挙げられ、アリール基としてはフェニル基等が挙げられる。R71及びR72は同一でも異なっていてもよい。
【0025】
W71の炭化水素基としては、メチレン基、エチレン基及びプロピレン基等のアルキレン基が挙げられ、炭素数1〜10であることが好ましい。
【0026】
E11及びE12は、R11〜R16、B及びDから選択される基であり、同一でも異なっていてもよい。
【0027】
上述の基が有してもよい置換基としては、フッ素原子、塩素原子及びヨウ素原子等のハロゲン原子、メチル基、エチル基及びプロピル基等のアルキル基及びフェニル基等のアリール基等が挙げられる。
【0028】
Xは0〜1,000の整数であり、Y及びZは1〜1,000の整数であり、いずれも5〜200の整数であることが好ましい。X+Y+Zは2〜2,000であることが好ましく、特には5〜1,000、更には20〜500であることが好ましい。Y+Zは20〜100であることが好ましい。
【0029】
本発明において、X、Y及びZが2以上である場合、R11〜R14、B及びDはそれぞれ2種類以上であってもよい。例えば、Yが3のとき、3つのBが全て同じものでも、2つのBが同じで1つのBが異なるものでも、3つのBが異なるものでもよい。
【0030】
また、本発明においては、便宜上、R11及びR12を有するシロキサンユニットの数をX、R13及びBを有するシロキサンユニットの数をY、R14及びDを有するシロキサンユニットの数をZとして式(1)に示したが、これらのユニットは混在してもよい。すなわち、R11及びR12を有するシロキサンユニットとR13及びBを有するシロキサンユニットが交互に存在していてもよい。例えば、以下のように結合していてもよい。
【0031】
【化12】
式中、f、g、h及びiは整数を示す。
【0032】
以下に式(1)で示されるフッ素原子含有量が5質量%〜15質量%であるジオルガノポリシロキサンの例を挙げる。これらは、一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
【0033】
【化13】
【0034】
【化14】
【0035】
【化15】
【0036】
これらの中では、(1−1)、(1−2)、(1−3)及び(1−7)が好ましく、特には(1−1)及び(1−7)が好ましい。
【0037】
本発明に用いられるジオルガノポリシロキサン中に含まれるフッ素原子の量は、ジオルガノポリシロキサン全質量に対して、5〜15質量%である。フッ素原子の含有量が5質量%未満ではフッ素原子含有樹脂微粒子の分散安定機能が十分に発揮されなくなる。一方、15質量%より多いと、式(2)及び式(3)で示される繰り返し単位を有するポリカーボネート樹脂及びフッ素原子含有樹脂微粒子との相互作用により、繰り返し使用時において電位変動の増大を招き、それに伴う濃度低下等が生じる。
【0038】
また、本発明に用いられるジオルガノポリシロキサンの重量平均分子量は1,000〜1,000,000であることが好ましく、10,000〜100,000であることがより好ましい。
【0039】
式(2)及び式(3)中、ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子等が挙げられる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、シクロヘキシル基及びシクロへプチル基等が挙げられる。アリール基としてはフェニル基、ナフチル基及びアンスリル基等が挙げられる。シクロアルキリデン基としては、シクロヘキシリデン基、シクロへプチリデン基及びフルオレニリデン基等が挙げられる。α,ω−アルキレン基としては1,2−エチレン基、1,3−プロピレン基及び1,4−ブチレン基等が挙げられる。
【0040】
これらの基が有してもよい置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基及びブチル基等のアルキル基、フェニル基及びナフチル基等のアリール基、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子等のハロゲン原子等が挙げられる。a、b及びcは正の整数を示し、bは1〜200が好ましく、a及びcは1〜5が好ましい。
【0041】
式(2)で示される繰り返し単位の具体的な例として次に示すが、これは一例であり、本発明を限定するものではない。
【0042】
【化16】
【0043】
【化17】
【0044】
この中で、(2−1)、(2−2)及び(2−11)が好ましく、特には(2−1)及び(2−11)が好ましい。
【0045】
式(3)で示される繰り返し単位の具体的な例として次に示すが、これは一例であり、本発明を限定するものではない。
【0046】
【化18】
【0047】
【化19】
【0048】
【化20】
【0049】
この中で、(3−2)、(3−7)及び(3−10)が好ましく、特には(3−7)及び(3−10)が好ましい。
【0050】
式(2)で示される繰り返し単位は、式(2)及び式(3)で示される繰り返し単位を有するポリカーボネート樹脂の全質量に対して、0.1〜50質量%であることが好ましく、特には0.1〜30質量%であることが好ましい。式(2)で示される繰り返し単位が0.1質量%より少ないと、本発明に用いられるポリカーボネート樹脂の利点である耐ソルベントクラック性や表面の潤滑性に対する効果が十分発揮され難くなる。一方、50質量%より多いと、繰り返し使用時の電位変動の増大や塗膜形成時のはじき等が起こり易くなる。
【0051】
本発明においては、式(2)で示される繰り返し単位を2種類以上有してもよく、同様に式(3)で示される繰り返し単位を2種類以上有してもよい。また、式(2)及び式(3)以外の繰り返し単位を更に有してもよい。
【0052】
また、本発明においては、式(2)及び式(3)で示される繰り返し単位を有するポリカーボネート樹脂を2種類以上混合して用いてもよいし、他の樹脂と混合して用いてもよい。
【0053】
フッ素原子含有樹脂微粒子としては、四フッ化エチレン樹脂、三フッ化塩化エチレン樹脂、四フッ化エチレン六フッ化エチレンプロピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、二フッ化二塩化エチレン樹脂及びこれらの共重合樹脂等の粒子が挙げられる。これらの中では、特に四フッ化エチレン樹脂(ポリテトラフルオロエチレン)が好ましい。また、粒径は体積平均粒径で0.05〜0.5μmであることが好ましく、特には0.1〜0.4μmであることが好ましい。
【0054】
式(1)で示されるフッ素原子含有量が5〜15質量%であるジオルガノポリシロキサンは、フッ素原子含有樹脂微粒子及びバインダー樹脂と混合して、予め分散することがフッ素原子含有樹脂微粒子の分散性及び繰り返し使用時の電位変動の点から好ましい。本発明に用いられるシリコーン変性ポリカーボネート樹脂は、発泡性が高いため、フッ素原子含有樹脂微粒子の分散液に用いた場合、塗料の発泡によりフッ素原子含有樹脂微粒子を安定して分散することが難しかったが、本発明においては、消泡性に優れるジオルガノポリシロキサンを混合して分散するため、本発明に用いられるポリカーボネート樹脂による発泡を抑えて、より安定した分散性を得ることができる。
【0055】
ジオルガノポリシロキサンの含有量は、フッ素原子含有樹脂微粒子100質量部に対して0.1〜30質量部であることが好ましく、特には3〜15質量部が好ましい。含有量が少な過ぎると本発明の効果が得られ難く、多過ぎるとキャリヤトラップの原因となり電位変動が生じ易くなる。また、予めジオルガノポリシロキサンとフッ素原子含有樹脂微粒子とバインダー樹脂とで分散する場合は、フッ素原子含有樹脂微粒子の質量部に対しバインダー樹脂の質量部を等量以下においても分散は可能であるが、好ましくは等量以上、更に好ましくは1.5倍以上にするとより良好な分散状態が得られる。
【0056】
表面層におけるフッ素原子含有樹脂微粒子の含有量は、表面層の全体100質量部に対して、0.5〜30質量部が好ましい。0.5質量部未満では、耐摩耗性の効果が少なく、30質量部を超えると光の透過性の低下や散乱等が生じて電子写真特性に悪影響を与える。
【0057】
また、本発明においては、式(4)で示される繰り返し単位を有するポリアリレート樹脂を適度にブレンドすることにより、繰り返し使用時における電位安定性や表面の潤滑性を維持しつつ、耐久性を更に向上させることができる。
【0058】
式(4)中、ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子等が挙げられる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、シクロヘキシル基及びシクロへプチル基等が挙げられる。アリール基としては、フェニル基、ナフチル基及びアンスリル基等が挙げられる。シクロアルキリデン基としては、シクロヘキシリデン基、シクロへプチリデン基及びフルオレニリデン基等が挙げられる。α,ω−アルキレン基としては、1,2−エチレン基、1,3−プロピレン基及び1,4−ブチレン基等が挙げられる。
【0059】
これらの基が有してもよい置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、フェニル基及びナフチル基等のアリール基、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子等のハロゲン原子等が挙げられる。
【0060】
式(4)で示される繰り返し単位の具体的な例として次に示す。
【0061】
【化21】
【0062】
【化22】
【0063】
【化23】
【0064】
この中で、(4−12)〜(4−20)で示した式(4)中のX2が単結合であるものが好ましく、特には(4−12)、(4−13)及び(4−14)が好ましい。更に、X2が単結合である繰り返し単位を有する場合は、X2が単結合でない他の繰り返し単位と共重合することが溶解性等の点から好ましい。
【0065】
本発明において、式(4)で示される繰り返し単位を有するポリアリレート樹脂を含有させる場合、式(2)及び式(3)で示される繰り返し単位を有するポリカーボネート樹脂の割合は、バインダー樹脂全質量に対して1〜45質量%であることが好ましく、特には5〜40質量%であることが好ましい。1質量%より小さいと式(2)及び式(3)で示される繰り返し単位を有するポリカーボネート樹脂による潤滑性付与が得られ難くなる。また、耐ソルベントクラックに対する効果も十分発揮され難くなる。一方、45質量%より多いと、ポリアリレート樹脂による耐久性への効果が十分発揮され難くなる。
【0066】
本発明で述べる表面層とは、通常の負帯電型積層電子写真感光体なら電荷輸送層であり、更にその上に形成される保護層でもよい。
【0067】
以下、本発明に用いられる電子写真感光体の構成について説明する。本発明における電子写真感光体は、支持体上に感光層を有する。感光層は電荷輸送材料と電荷発生材料を同一の層に含有する単層型であっても、電荷輸送材料を含有する電荷輸送層と電荷発生材料を含有する電荷発生層を有する積層型でもよいが、電子写真特性的には積層型が好ましい。
【0068】
支持体は導電性を有するものであればよく、アルミニウム及びステンレス等の金属、あるいは導電層を設けた金属、紙及びプラスチック等が挙げられ、形状はシート状及び円筒状が挙げられる。
【0069】
本発明においては、支持体と感光層の間に、干渉縞を防止すること、また支持体の傷を被服することを目的とした導電層を設けてもよい。この導電層は、カーボンブラックや金属粒子等の導電性粒子をバインダー樹脂に分散させて形成することができる。更に、干渉縞を抑制するためにシリカ微粒子を適量添加することも効果的である。導電層の膜厚は2〜40μmが好ましく、より好ましくは5〜25μmが適当である。また、干渉縞抑制のために支持体表面を切削、粗面化、アルマイト処理等を行うこともできる。
【0070】
支持体又は導電層の上に、層の接着機能及び電荷バリヤー機能を有する中間層を設けてもよい。中間層の材料としては、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロース、カゼイン、ポリウレタン及びポリエーテルウレタン等が挙げられる。これらは、適当な溶媒に溶解して塗布される。中間層の膜厚は0.05μm〜5μmが好ましく、より好ましくは0.3〜1.5μmが適当である。
【0071】
本発明に用いられる電荷発生材料としては特に限定はないが、例えば、セレン−テルル、ピリリウム及びチアピリリウム系の染料、フタロシアニン、アントアントロン、ジベンズピレンキノン、トリスアゾ、シアニン、ジスアゾ、モノアゾ、インジゴ、キナクリドン及び非対称キノシアニン系の各顔料が挙げられる。
【0072】
機能分離型の場合、電荷発生層は前記電荷発生材料と質量比で0.3〜4倍量のバインダー樹脂とをアトライター、ロールミル又は液衝突型高速分散機等の方法で分散させた。分散液を塗布、乾燥することによって形成される。ただし、電荷発生材料の特性によっては、バインダー樹脂を溶剤と電荷発生材料で分散した後に投入したり、バインダー樹脂を使用しなかったりすることも可能である。電荷発生層の膜厚は、5μm以下が好ましく、より好ましくは0.1〜2μmが適当である。
【0073】
電荷輸送層は主として、電荷輸送材料とバインダー樹脂、電荷輸送層が表面層である場合は更に式(1)で示されるジオルガノポリシロキサンとを溶剤中に溶解し、更にフッ素原子含有樹脂微粒子を分散することにより得られた塗料を塗工、乾燥することによって形成する。用いられる電荷輸送材料としては、トリアリールアミン系化合物、ヒドラジン系化合物、スチルベン系化合物、ピラゾリン系化合物、オキサゾール系化合物、トリアリルメタン系化合物及びチアゾール系化合物が挙げられる。
【0074】
電荷輸送層及び表面層に用いられるバインダーとしては、式(2)及び式(3)の構造を少なくとも持つものであるが、発明の効果が得られる範囲において、次の樹脂を混合して用いることもできる。フェノキシ樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、他構造のポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂あるいはこれらの樹脂の繰り返し単位のうち2つ以上を含む共重合体、例えば、スチレン−ブタジエンコポリマー、スチレン−アクリロニトリルコポリマー及びスチレン−マレイン酸コポリマー等を挙げることができる。また、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン及びポリビニルビレン等の有機光導電性ポリマーからも選択できるが、式(4)で示されるポリアリレート樹脂を混合させることが耐久性の点からより好ましい。
【0075】
電荷輸送層の膜厚は、好ましくは5〜50μm、より好ましくは10〜30μmである。電荷輸送材料とバインダー樹脂との比率(質量)は5/1〜1/5が好ましく、より好ましくは3/1〜1/3程度である。なお、塗布する方法としては、浸漬塗布、スプレー塗布、ブレード塗布及びロール塗布等の一般的な方法が挙げられる。
【0076】
フッ素原子含有樹脂微粒子の分散には、ホモジナイザー、ラインミキサー、ウルトラディスパーサー、ホモミキサー、液衝突型高速分散機及び超音波分散機等の各種乳化機や分散機、ミキサー等の混合装置が使用できる。
【0077】
図1に本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成を示す。
【0078】
図1において、1はドラム状の本発明の電子写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。電子写真感光体1は、回転過程において、一次帯電手段3によりその周面に正又は負の所定電位の均一帯電を受け、次いで、スリット露光やレーザービーム走査露光等の露光手段(不図示)から出力される目的の画像情報の時系列電気デジタル画像信号に対応して強度変調された露光光4を受ける。こうして電子写真感光体1の周面に対し、目的の画像情報に対応した静電潜像が順次形成されていく。
【0079】
形成された静電潜像は、次いで現像手段5内の荷電粒子(トナー)で正規現像又は反転現像により可転写粒子像(トナー像)として顕画化され、不図示の給紙部から電子写真感光体1と転写手段6との間に電子写真感光体1の回転と同期して取り出されて給送された転写材7に、電子写真感光体1の表面に形成担持されているトナー像が転写手段6により順次転写されていく。この時、転写手段にはバイアス電源(不図示)からトナーの保有電荷とは逆極性のバイアス電圧が印加される。
【0080】
トナー画像の転写を受けた転写材7は、電子写真感光体面から分離されて像定着手段8へ搬送されてトナー像の定着処理を受けることにより画像形成物(プリント、コピー)として装置外へプリントアウトされる。
【0081】
トナー像転写後の電子写真感光体1の表面は、クリーニング手段9によって転写残りトナー等の付着物の除去を受けて清浄面化される。近年、クリーナレスシステムも研究され、転写残りトナーを直接、現像器等で回収することもできる。更に、前露光手段(不図示)からの前露光光10により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用される。なお、一次帯電手段3が帯電ローラー等を用いた接触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要ではない。
【0082】
本発明においては、上述の電子写真感光体1、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段9等の構成要素のうち、複数のものを容器に納めてプロセスカートリッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカートリッジを複写機やレーザービームプリンター等の電子写真装置本体に対して着脱自在に構成してもよい。例えば、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段9の少なくとも1つを電子写真感光体1と共に一体に支持してカートリッジ化して、装置本体のレール等の案内手段12を用いて装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジ11とすることができる。
【0083】
また、露光光4は、電子写真装置が複写機やプリンターである場合には、原稿からの反射光や透過光、あるいは、センサーで原稿を読取り、信号化し、この信号に従って行われるレーザービームの走査、LEDアレイの駆動又は液晶シャッターアレイの駆動等により照射される光である。
【0084】
本発明の電子写真感光体は、電子写真複写機に利用するのみならず、レーザービームプリンター、CRTプリンター、LEDプリンター、FAX、液晶プリンター及びレーザー製版等の電子写真応用分野にも幅広く適用し得るものである。
【0085】
なお、本発明の効果は、クリーニング手段にクリーニングブレードを用いた系において顕著に現れる。
【0086】
また、重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー装置HLC8120GPC(東ソー(株))を用い、標準ポリスチレン換算で示される値で示した。
【0087】
【実施例】
以下に、具体的な実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。なお、実施例中の「部」は「質量部」を意味する。
【0088】
まず、本発明で用いるジオルガノポリシロキサンは、以下の例のごとく合成することができる。以下に合成例を示す。
【0089】
<合成例1> ジオルガノポリシロキサンの合成
下記式で示されるポリシロキサン3.23g、
【0090】
【化24】
【0091】
塩化白金酸20ppm(5%イソプロピルアルコール溶液)、アリル官能ポリスチレンとしてCH2=CHCH2(C2H3C6H5)25C4H9を13.4g及びm−キシレンヘキサフルオライド80gを混合し、徐々に加熱した。更に、80℃で6時間反応を続けた。ついで、140℃の条件下で20Torrまで減圧して、溶媒や低沸点成分を除去した。この様にして得られた反応生成物を29Si−NMR、13C−NMR及びFT−IRにより分析したところ、次式で示されるジオルガノポリシロキサン{上記式(1−1)}であることが判明した。この化合物中のフッ素原子含有量は9.7質量%である。
【0092】
【化25】
【0093】
式(1−2)〜(1−7)をはじめ、他のジオルガノポリシロキサンも同様な方法により合成することができる。
【0094】
(実施例1)
直径30mm×長さ357mmのアルミニウムシリンダーを水系洗浄剤を用いて超音波洗浄した後、80℃のイオン交換水に浸漬し、次いで引き上げることによって乾燥した清浄な面を得た。この支持体上に、以下の材料より構成される塗料を浸漬塗布法にて塗布し、140℃で30分間熱硬化することにより、膜厚が15μmの導電層を形成した。
【0095】
導電性顔料:SnO2コート処理硫酸バリウム 10部
抵抗調節用顔料:酸化チタン 2部
結着樹脂:フェノール樹脂 6部
レベリング材:シリコーンオイル 0.001部
溶剤:メタノール/メトキシプロパノール=0.2/0.8 20部
【0096】
次に、この導電層上に、N−メトキシメチル化ナイロン3部及び共重合ナイロン3部をメタノール65部/n−ブタノール30部の混合溶剤に溶解した溶液を浸漬塗布法で塗布し、乾燥することによって、膜厚が1.0μmの中間層を形成した。
【0097】
次に、下記式で示される電荷発生材料4部、テトラヒドロフラン70部を直径1mmガラスビーズを用いたサンドミル装置で10時間分散し、その後にポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレックBLS、積水化学製)2部をテトラヒドロフラン20部に溶解した溶液を加え、更に2時間分散をした。更に、ガラスビーズを分離し、シクロヘキサノン100部を加え電荷発生層用の分散液を作製した。この分散液を中間層上に浸漬塗布して、80℃で10分間乾燥し、膜厚が0.1μmの電荷発生層を形成した。
【0098】
【化26】
【0099】
次に、電荷輸送層を形成するために電荷輸送層の塗料を調製した。まず、ポリカーボネート樹脂として式(2−1)/式(3−10)=5/95の共重合体(Mw=110,000)10部をクロロベンゼン100部に溶解し、ポリテトラフルオロエチレン樹脂粒子(商品名:ルブロンL−2、ダイキン工業製)10部、合成例1で示した式(1−1)で示されるジオルガノポリシロキサン1部を添加した。この混合物を液衝突分散機(ナノマイザー・分散圧600bar)を用い3回分散することによって、フッ素原子含有樹脂微粒子分散液を調製した。分散したフッ素原子含有樹脂微粒子はテトラヒドロフラン中において、溶媒粘度0.51cP、溶媒密度0.89g/cm3、サンプル密度2.17g/cm3として粒度分布測定器(CAPA700、堀場製作所製)を用いて測定したところ、体積平均粒径として0.21μmであった。
【0100】
次に、下記式で示される電荷輸送材料9部
【0101】
【化27】
下記式で示される電荷輸送材料1部
【0102】
【化28】
式(2−1)/式(3−10)=5/95のポリカーボネート樹脂 2.5部
式(4−2)で示される繰り返し単位を有するポリアリレート樹脂
(Mw:120000) 10部
ポリテトラフルオロエチレン樹脂微粒子 2.5部
(1−1)で示されるジオルガノポリシロキサン 0.25部
モノクロロベンゼン 50部
ジクロロメタン 50部
となるように、塗料を調製した。
【0103】
ポリテトラフルオロエチレン樹脂微粒子は、先に分散したフッ素原子含有樹脂微粒子分散液を用いた。この塗料を浸漬塗布法で塗布して、140℃で1時間乾燥し、膜厚が30μmの電荷輸送層を形成した。
【0104】
次に、評価について説明する。
【0105】
評価する装置として、キヤノン(株)製複写機GP−40(電子写真感光体に接触配置された帯電部材から直流及び交流電圧を印加して該電子写真感光体を帯電するプロセス、780nmレーザー光によるデジタル像露光、反転現像、プロセススピードを210mm/sec、複写速度=A4横40枚/分)とした。評価用の電子写真感光体に交換して初期電位を測定した。暗部電位Vd=−700Vとして、明部電位Vl=−200Vとした。電子写真感光体の表面電位は、評価機から、現像用カートリッジを抜き取り、そこに電位測定装置を挿入し測定を行った。電位測定装置は、現像用カートリッジの現像位置に電位測定プローブを配置することで構成されており、電子写真感光体に対する電位測定プローブの位置は、ドラム軸方向のほぼ中央、ドラム表面からのギャップを3mmとした。更に、A4サイズの普通紙を1枚複写ごとに1度停止する間欠モード(10秒/枚の複写間隔)にて、印字比率6%の画像を30℃/85%RHの雰囲気環境において30,000枚の複写を行い、電位の測定をした。その後、最大で60,000枚までの複写を行った。
【0106】
電位変動の評価は、初期と30,000枚繰り返し複写後に表面電位を測定し、明部電位の差(ΔVl)を調べることにより行った。なお、(30,000枚後の明部電位の絶対値)−(初期の明部電位の絶対値)をもってΔVlとする。また、耐久前の膜厚から耐久後の膜厚の差から摩耗量を求めた。
【0107】
次に、耐ソルベントクラックの評価を行った。評価は表面に皮脂を付着させて10日間放置し、顕微鏡観察によりソルベントクラック発生の有無を観察した。結果を表1に示す。
【0108】
(実施例2)
実施例1で用いたジオルガノポリシロキサンの代わりに、式(1−2)で示されるジオルガノポリシロキサンを用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
【0109】
(実施例3)
実施例1で用いたジオルガノポリシロキサンの代わりに、式(1−7)で示されるジオルガノポリシロキサンを用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
【0110】
(実施例4)
実施例1で用いたジオルガノポリシロキサンの代わりに、式(1−5)で示されるジオルガノポリシロキサンを用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
【0111】
(実施例5)
実施例1で用いたジオルガノポリシロキサンの代わりに、式(1−8)で示されるジオルガノポリシロキサンを用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
【0112】
(実施例6)
実施例1で用いたポリカーボネート樹脂の代わりに、式(2−2)/式(3−2)=20/80のポリカーボネート樹脂を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
【0113】
(実施例7)
実施例1で用いたポリカーボネート樹脂の代わりに、式(2−11)/式(3−7)/式(3−10)=5/20/75のポリカーボネート樹脂を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
【0114】
(実施例8)
実施例1で用いたポリアリレート樹脂の代わりに、式(4−2)/式(4−13)=6/4のポリアリレート樹脂を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
【0115】
(実施例9)
実施例1で用いたポリアリレート樹脂の代わりに、式(4−2)/式(4−14)=5/5のポリアリレート樹脂を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
【0116】
(実施例10)
フッ素原子含有樹脂微粒子分散液の調製に用いるバインダー樹脂を、実施例1で用いたポリカーボネート樹脂を4部、実施例1で用いたポリアリレート樹脂を6部とし、実施例1で用いたポリカーボネート樹脂を1部、実施例1で用いたポリアリレート樹脂を11部とした以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
【0117】
(実施例11)
実施例1で用いたポリカーボネート樹脂を5部、実施例6で用いたポリアリレート樹脂を7部とした以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
【0118】
(比較例1)
実施例1で用いたジオルガノポリシロキサンの代わりに、下記式(C−1)で示されるジオルガノポリシロキサンを用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
【0119】
【化29】
【0120】
(比較例2)
実施例1で用いたジオルガノポリシロキサンの代わりに、下記式(C−2)で示されるジオルガノポリシロキサンを用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
【0121】
【化30】
【0122】
(比較例3)
シリコーン変性ポリカーボネート樹脂を用いなかった以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
【0123】
(比較例4)
フッ素原子含有樹脂微粒子及びジオルガノポリシロキサンを用いなかった以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
【0124】
【表1】
【0125】
【発明の効果】
以上のように、本発明によって、特定のジオルガノポリシロキサン、フッ素原子含有樹脂微粒子及び特定のポリカーボネートを表面層に用いることにより、良好な電位特性が得られ、更に良好な耐久特性も得ることができる電子写真感光体、この電子写真感光体を具備したプロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の例を示す図である。
【符号の説明】
1 電子写真感光体
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 転写材
8 定着手段
9 クリーニング手段
10 前露光光
11 プロセスカートリッジ
12 案内手段
Claims (10)
- 支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、該電子写真感光体の表面層が、少なくとも、下記式(1)で示されるフッ素原子含有量が5質量%〜15質量%であるジオルガノポリシロキサン、フッ素原子含有樹脂微粒子及び下記式(2)と(3)で示される繰り返し単位を有するポリカーボネート樹脂を含有することを特徴とする電子写真感光体。
- 前記ポリアリレート樹脂のX2が単結合である請求項2に記載の電子写真感光体。
- 前記ジオルガノポリシロキサンのR11〜R16のうち少なくとも1つがメチル基又はフェニル基である請求項1〜3のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の電子写真感光体と、該電子写真感光体を帯電させる帯電手段、静電潜像の形成された電子写真感光体をトナーで現像する現像手段及び転写工程後の電子写真感光体上に残余するトナーを回収するクリーニング手段からなる群より選ばれる少なくとも1つの手段とを共に一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 前記クリーニング手段がブレードクリーニング手段である請求項7に記載のプロセスカートリッジ。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の電子写真感光体、該電子写真感光体を帯電させる帯電手段、帯電した電子写真感光体に対し露光を行い静電潜像を形成する露光手段、静電潜像の形成された電子写真感光体にトナーで現像する現像手段及び電子写真感光体上のトナー像を転写材上に転写する転写手段を備えることを特徴とする電子写真装置。
- 前記クリーニング手段がブレードクリーニング手段である請求項9に記載の電子写真装置。
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