JP2002072510A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置

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JP2002072510A
JP2002072510A JP2000259311A JP2000259311A JP2002072510A JP 2002072510 A JP2002072510 A JP 2002072510A JP 2000259311 A JP2000259311 A JP 2000259311A JP 2000259311 A JP2000259311 A JP 2000259311A JP 2002072510 A JP2002072510 A JP 2002072510A
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Japan
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electrophotographic
photoreceptor
photosensitive member
polyarylate resin
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JP2000259311A
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English (en)
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晃 ▲吉▼田
Akira Yoshida
Harunobu Ogaki
晴信 大垣
Hideki Anayama
秀樹 穴山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高温雰囲気中、高プロセススピードで、耐摩耗
性を低下させることなく使用できる電子写真感光体、こ
れを用いるプロセスカートリッジ及び電子写真装置の提
供。 【解決手段】電子写真感光体の周囲の雰囲気温度(機内
温度)が室温度40℃を超えるとき、該感光体の表面層
が少なくとも下記のポリアリレート樹脂を含有する。 【化1】 (R1 〜R4 は、水素原子、炭素数1〜5のアルキル
基、アリール基、炭素数1〜5のアルコキシ基、ハロゲ
ン基を示し、また、Xは、単結合、−CR56−を示
し、 R5 、R6は水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基、アリール基およびR5 とR6が結合することによっ
て形成させるアルキリデン基を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真感光体に関
し、詳しくは感光層形成のバインダー樹脂に関し、特定
構造のポリアリレート樹脂からなる電子写真感光体に関
する。また、本発明は、前記電子写真感光体を有するプ
ロセスカートリッジ及び電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】像保持部材の代表的なもののひとつとし
て電子写真感光体が挙げられる。電子写真技術は即時
性、高品質の画像が得られることなどから、近年では複
写機の分野にとどまらず、各種プリンターの分野でも広
く使われ応用されてきている。その中核となる感光体に
ついては、セレン、硫化カドミウム、酸化亜鉛に代表さ
れる無機系材料であったが、近年では無公害性、高生産
性、材料設計の容易性および将来性などの点から有機系
材料の開発がさかんに行われている。これらの電子写真
感光体には、当然ながら適用される電子写真プロセスに
応じた電気的、機械的さらには光学的特性など様々な特
性が要求される。特に繰り返し使用される感光体にあた
っては、帯電、露光、現像、転写、クリーニングといっ
た電気的、機械的な力が直接的または間接的に繰り返し
加えられ、安定化した特性を得るために耐久性が要求さ
れる。さらに現在から将来に向けて電子写真システムを
用いた装置においては、高速化、高画質化、高安定化が
さらに要求されてくるため、表面層の耐摩耗性が無機系
感光体に比較して十分ではない有機系感光体では、表面
層の耐摩耗性向上が特に必要となってくる。
【0003】有機系感光体においては、有機光導電物質
をバインダー樹脂に溶解または分散して、塗膜を形成し
て用いるのが通常である。その塗膜は有機光導電物質と
バインダー樹脂を溶媒に溶解または分散後、塗布乾燥し
て形成される。バインダー樹脂としては、ポリメチルメ
タクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等のビニ
ル重合体、およびその共重合体、ポリカーボネート、ポ
リエステル、ポリアリレート、ポリスルフォン、フェノ
キシ樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、等の材料が
用いられている。
【0004】また、電子写真システムとしても多くの要
求項目があるが、その一つとしても高速プリント、複写
のための電子写真プロセスの高速化が挙げられている。
該システムの高速化により感光体は該システムの構成要
素である帯電、露光、現像、転写、クリーニングのプロ
セスに高速での対応が要求され、さらにその構成部品で
ある一次帯電器、現像器、転写帯電器、クリーニング装
置などの接触部と高速状態で接触し、摺察されるため、
その強度、耐久性も要求される。また、帯電器から発生
するオゾン、NOx等の化学物質との接触機会の増加、
短時間に同一部分が繰り返し使用されることの回復性の
必要性など、多くの特性が要求されるようになる。特に
レーザービームプリンタ−や複写機に代表される電子写
真システムは、該構成要素を単独に用いているわけでは
なく、感光体の周囲に配置された全ての該構成要素を使
用した一つの系として初めて成立するものであり、一つ
の装置内に設置され、すなわち一つの箱の中に位置され
る。このため該装置内の環境、雰囲気は装置外の環境、
雰囲気に影響は受けるものの、特殊な条件となってい
る。例えば、電子写真プロセスにおける感光体の帯電
は、帯電器のワイヤー等に高圧を印加してコロナ放電さ
せて帯電する方法(コロナ帯電)や、ゴム状のブレード
やローラーの弾性体を感光体表面に接触配置させ、該弾
性体に印加することにより帯電させる方法(接触帯電)
が広く用いられているが、いずれの方法も量の多少の差
はあるが、放電をともないオゾンやNOxの発生を伴
う。これらの発生物は感光体表面層の組成を変性や劣化
をさせることが知られており、電子写真装置内の雰囲気
は、これらの発生物によって該装置外の一般的な通常の
雰囲気とは異なってくる。また、該装置内では感光体上
に現像されたトナー像を転写工程において紙やフィルム
等の転写材に転写するが、該転写材はその際に感光体に
接触する。その接触において、該転写材に充填されてい
るタルクなどの物質、繊維質、表面改質材などの付着が
生じやすく、感光体表面を変性し劣化を助長する。さら
には、紙やフィルム等に転写されたトナー像は、定着工
程に進むが、通常では定着装置は同一の装置(箱)内に
設置されており、100〜200℃程度に加熱されたロ
ーラーや発熱部品および加圧装置から構成され、該定着
装置から発生した熱の一部は排気ファン等で装置外に出
されるが、装置(箱)内にも残ることから、装置内は高
温な雰囲気となる。さらに、画像を読み取るスキャナー
等を装備している場合は、その読み取り光源からの発熱
の影響も少なくない。このように電子写真装置内は装置
外と比較して昇温しやすい条件となっており、昇温する
ことにより現像材(トナー)の流動性の低下や、クリー
ニング性の変化などから、感光体表面との接触面積、接
触圧、摩擦係数の変化から表面層の摩耗性、ブレードの
振動などが生じることから、排気ファン、排気ダクトな
どにより雰囲気温度を適正化している。しかし、装置の
小型化、コスト低減を要求される今後を考慮すると、排
気ファン、排気ダクトの設置には制限もある。すなわ
ち、電子写真装置に用いる材料は、このような条件にお
いても良好な特性を示す必要があり、そのような材料の
選択には、通常の生活環境、雰囲気で評価して強度にす
ぐれていたとしても、実際の装置内の条件(特に高速化
されたプロセス条件の装置)とは異なり、該評価では材
料単独の基礎的特性の強弱の判定はできたとしても、電
子写真システムにおける本来の選定には不十分である。
例えば特開平10−288846号公報では、CS-1
0F摩耗輪を用いたテーバー摩耗試験により耐摩耗性の
判定をおこない、その結果のみから耐久性に優れた電子
写真感光体が得られるとあるが、上述したように電子写
真装置内では諸条件が関与して感光体の耐久性や安定性
が変化するものであり、特に高速化されたプロセスを持
つ装置や排気装置に制限のある装置においては、温度、
気相成分などが大きく異なるため、この判定法では実用
上における十分に優れた感光体が得られるとは言いづら
い。
【0005】また、ポリマーの機械的強度は分子量の増
加とともに向上することは知られているがその向上は1
次的に向上するわけではなく、また限りなく向上するわ
けでもなく、そのポリマーの種類、さらには評価項目に
よっても異なる。またポリマーの使用条件により強度の
効果が発現される範囲も変化することから、一つの条件
の評価値から全ての条件にわたり効果が発現するとは言
いがたい。例えば、第2回ポリマー材料フォーラム講演
要旨集(p.123 高分子学会、1993)において、ポリカ
ーボネートにおける摩耗率と分子量の依存性は、Mw=
12×104 付近で飽和する、とある。また、特開平5
−113671号公報では、ポリカーボネート樹脂にお
ける条件として分子量が明示され、複写機による評価例
が提示され、耐久使用後にも良好な画像が得られたと述
べている。しかし、この例は一定条件での効果が示され
ているものであり、高温環境になる条件や高プロセスス
ピードでの条件における特性までは述べられていない。
また、ポリアリレート樹脂については、前出の特開平1
0−288846号公報において、動粘度0.45cS
t以上のものが電子写真感光体の表面層に良好な特性を
示すと述べられているが、評価方法がテーバー摩耗試験
からの判定であり、電子写真装置内での実用特性との一
致性、相関性は高いとはいいがたいと思われる。さらに
該公報に示されている市販ポリアリレート樹脂(ユニチ
カ製:U−ポリマー:U−100)は動粘度0.433
cStと記載されているが、本発明者らが動粘度の追実
験を試みると十分な再現性が得られず、測定条件の明示
が十分でないこと、または、数値を規定する値としての
適性が高くはないもののいずれかと推測された。そこで
ポリマーの分子量を表記する手法として一般的であり簡
便な手法であるポリスチレンを標準物質としたゲルパー
ミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて、
該ポリアリレート樹脂の重量平均分子量Mwを測定する
と、Mw=約7×104 と得られた。このことから、該
公報での動粘度で示されるポリマーの分子量は、サンプ
ルのばらつきを考慮しても、Mw=10×104 以上に
ついては示されていないと言える。また、共立出版
(株)の書(高分子サイエンスOne Point-1高分子の分
子量、3章)においては、分子量の大小と物性値の影響
について記載があり、粘度による特性は、重量平均分子
量(Mw)に依存するところが大きいとされている。す
なわち該公報に示される規定値は、値として用いるには
測定条件の選定が容易ではない値と推測されることもあ
るが、従来から知られている重量平均分子量を換言して
示しているだけの値とも言える。
【0006】このように分子量の表記については、重量
平均分子量(Mw)のほかに数平均分子量(Mn)、粘
度平均分子量(Mv)、さらには粘度を直接表示するイ
ンヘレント粘度など多くの表示方法が示されており、ひ
とつの値ですべての特性を表現できるものではないが、
大まかには正の相関は示される。しかしこれらの表示値
の間に直接換算する公式のようなものは存在しない。例
えば、その表記された分子量と物性値(耐摩耗性)の関
係は、一定の条件の元では相関性を示すが、一義的に述
べるのは容易ではない。すなわち、評価条件が異なれば
相関性が低くなることもあり、高分子量イコール耐摩耗
性良好の傾向はあるが、一概には言い切れない。また、
ポリマーの強度を向上させる手段として、ポリマーのガ
ラス転移温度(Tg)を上昇させることが知られている
が、この物性値も電子写真プロセスにおける感光体の表
面層においては、一面においては耐摩耗性を向上させる
要因ではあるが、必ずしもすべてにおいてと言うわけで
はない。例えば、ガラス転移温度が上がることにより樹
脂の機械的強度の向上は発現されてくるが、高すぎるガ
ラス転移点は、電子写真プロセスの感光体の表面層に必
要とされる靭性が低下し、脆性が高くなり、耐摩耗性の
低下や、クリーニングブレードとの間でキズの発生を引
き起こしたりしてしまい、寿命を縮めてしまうことがあ
る。
【0007】このように、電子写真感光体に用いるポリ
マーの実用上の強度、耐久性さらには適合性は、電子写
真システムにおける各部の相互の関係が重要であり、通
常環境における一つの評価値から感光体への適合化を推
測することは容易ではなく、上述したような一定の条件
下、特定な雰囲気である実際の装置内で評価して判断す
ることが好ましいと言える。例えばテーバー摩耗試験結
果やガラス転移温度などポリマーの単一な特性値から判
断できることは、その傾向が伺えるのにすぎず、その結
果から全ての電子写真プロセスに適応できる感光体が得
られるわけではないと言える。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は特定の電子写
真プロセスにおいて繰り返し使用した際に、良好な寿命
を持つ電子写真感光体、これを用いるプロセスカートリ
ッジ及び電子写真装置を提供することにある。
【0009】すなわち本発明では、一定条件すなわち電
子写真装置の実際的な稼動時における電子写真感光体の
周囲の雰囲気温度における評価を行い、電子写真装置に
おける感光体の表面層のバインダー樹脂を改良すること
に着目し、その適正化を行い、良好な電子写真感光体、
これを用いるプロセスカートリッジ及び電子写真装置を
提供することを課題とした。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、電子写
真装置が置かれている雰囲気温度(室温度)が40℃以
下であり、該電子写真装置の稼動時における電子写真感
光体の周囲の雰囲気温度(機内温度)が40℃を超える
電子写真装置に使用される電子写真感光体であって、該
感光体の表面層が少なくとも下記のポリアリレート樹脂
(1)を含有することとする。
【0011】
【化4】
【0012】(R1 〜R4 は、水素原子、炭素数1〜5
のアルキル基、アリール基、炭素数1〜5のアルコキシ
基、ハロゲン基を示し、また、Xは、単結合、−CR5
6−を示し、 R5 、R6は水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基、アリール基およびR5 とR6が結合す
ることによって形成させるアルキリデン基、酸素原子を
示す。)
【0013】すなわち、将来における電子写真装置の高
速化により、駆動モーターなどからの発熱、定着装置の
高熱容量化、さらには装置の小型化による排気ファンや
排気ダクトの削減等がされて、電子写真装置内は高温の
雰囲気になりやすい。さらに、電子写真プロセスの帯電
工程で発生するオゾン、窒素酸化物(NOx)は、高温
雰囲気において感光体表面の劣化反応を引き起こしやす
くなる。特に、感光体の回転周速度などで示される電子
写真プロセスのプロセススピードが210mm/sec
を超える系においては、モーターの大トルクや定着装置
の高熱容量化など各装置の大型化が必須となるため発熱
量も増してくること、高速で電子写真プロセス(帯電〜
クリーニング)の部材を接触し、摩擦熱を発しやすくな
ることなどから、使用する条件、雰囲気により適正化さ
れた感光体さらには該表面層の設計が必要となる。
【0014】本発明者らは、鋭意検討したところ、この
ような高温になる電子写真プロセスにおいても特定のポ
リアリレート樹脂を感光体の表面層に用いることにより
良好な耐摩耗性を示すことを見出した。また、特に少な
くとも13×104を超える重量平均分子量を有し、分
子量分布Mw/Mn=5以下を有するポリアリレート樹
脂(1)を含むことにより、さらに良好な特性を示すこ
とを見出した。さらに、ポリマーはモノマーユニットの
繰り返しで構成されているが、その特性は基本的にモノ
マーの構造によるところがあるが、一般的に重合度が増
して分子量が増加すると分子量に応じた様々な特性も引
き出されてくる。例えば一般的に強度(耐摩耗性、硬
度)は分子量の増加と共に高くなるが、一定の評価条件
においては、ある分子量以上になると分子量が増加して
も強度の増加は漸増となりほぼ一定値となるといわれて
いる。例えばポリアリレートの場合はテーバー摩耗強度
の試験で、通常の生活雰囲気(気温、湿度など)では、
重量平均分子量が数万以上で強度が増加していき、10
万を超えると漸増となることを見出しており、さらなる
強度アップのための検討を行い、その漸増となる分子量
が用いる系すなわち評価条件で異なり、温度や雰囲気の
条件(温度、オゾン、NOxの濃度、湿度など)により
変化してくることを見出した。
【0015】本発明では上述したような次世代の高速、
小型化の検討が進められている電子写真装置における実
際の装置内を調べたところその雰囲気温度は40℃以上
となり、さらにはオゾン、NOx等が比較的多く存在す
ることがわかった。従来の装置においては、装置のプロ
セススピードが低速であったり、排気/換気が良好であ
ったりして、比較的通常の生活環境/雰囲気の条件(温
度、オゾン、NOxの濃度、湿度など)に近いものであ
った。本発明における電子写真装置が置かれている雰囲
気温度(室温度)とは、複写機やレーザービームプリン
タに代表される電子写真プロセスを利用した装置が置か
れている空間の気温を示しており、通常の人間が通常に
使用できる環境の最大温度としての40℃以下を示し
た。また、電子写真装置の稼動時における電子写真感光
体の周囲の雰囲気温度(機内温度)とは、該装置が稼動
することにより装置の発熱部分などにより装置内部の温
度が昇温して達成された温度を示しており、装置が置か
れている雰囲気温度(室温度)等を上昇させることによ
って達成された温度を示してはいない。
【0016】本発明の検討においては、このような特殊
な雰囲気で良好な特性を示し、特に表面層の耐摩耗性を
高めることに着目しておこない、式(1)に示すポリア
リレート樹脂を表面層に含有するものが良好な電子写真
感光体となることを見出した。特にこのような特殊な雰
囲気における特殊ポリアリレートの使用では、通常の生
活環境(温湿度)における分子量アップに対する強度向上
の漸増点である重量平均分子量Mw=13万を超えても
強度の向上が見られることがわかった。また、その効果
は式(1)に示したポリアリレートにおいて発現される
が、式(2)に示したビスフェノールC型構造をとるも
の、式(3)に示すテトラメチルビフェノール型構造を
共重合したものは、この効果が大きく好ましい例であ
る。また、表面層にポリテトラフルオロエチレン樹脂粉
末を含有させると、その撥水性、潤滑性が作用した、摺
察による摩耗をおさえるばかりでなく摩擦による発熱で
の昇温を抑える作用をして、より効率的に作用した。さ
らに、本発明は感光体表面に残留したトナーや紙粉など
を除去するためのブレードクリーニングを行うプロセス
においては、感光体表面との摺察より昇温しやすいた
め、本発明の効果である、高温域でも良好な耐摩耗性が
得られすいという特徴を示しやすい系と言えるが、該ク
リーナーを持たないプロセスやブラシ等でクリーニング
するプロセスにおいても当然その効果はある。
【0017】なお、本発明における各数値の測定は次の
ようにした。
【0018】重量平均分子量Mw、数平均分子量Mn
は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー装置HL
C−8120GPC( 東ソー(株) )を用い、標準ポ
リスチレン換算で示される値で示した。また、分子量分
布の指標であるMw/Mnは前述の値から算出した。
【0019】動粘度は、ポリマー試料0.6g/dlジ
クロロメタン溶液、温度20℃において、柴田科学器械
工業(株)製ウベローデ(SU)粘度計(品名2613
−0001)、粘度計定数0.000870cSt/s
ec、溶液粘度で測定した。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明における式(1)は、
【0021】
【化5】
【0022】で示される。(R1 〜R4 は、水素原子、
炭素数1〜5のアルキル基、アリール基、炭素数1〜5
のアルコキシ基、ハロゲン基を示し、また、Xは、単結
合、−CR56−を示し、R5 、R6は水素原子、ハ
ロゲン原子、アルキル基、アリール基およびR5 とR6
が結合することによって形成させるアルキリデン基、酸
素原子を示す。)
【0023】また、強度や溶解性などの他特性を付加す
るために他構造のビスフェノールとの共重合体とするこ
とも可能である。以下に式(1)で示される化合物の具
体例を示すが、これらに限られるものではない。
【0024】
【化6】
【0025】
【化7】
【0026】
【化8】
【0027】また、上記した具体例に限定されずに、2
種以上の芳香族ジオールを共重合体して用いることもで
き、さらなる特性の発現が可能となる。その代表例とし
て式(3)で示される化合物は、式(1−2)と式(1
−17)との共重合体として表され、ランダム共重合
体、ブロック共重合体のいずれも可能であり、その共重
合の比率は、式(1−2)/式(1−17)=95/5
から5/95において各々の特性の効果を出すことがで
きるが、80/20から20/80とすることが好まし
い。
【0028】本発明においては、さらにフッ素原子を含
有する樹脂粉体を用いることも好ましい。フッ素樹脂の
粉末は0.5μm以下の粒径を持つ物が好ましい。具体
的には、フッ化カーボン樹脂粉体、ポリテトラフルオロ
エチレン樹脂粉体などがあり、あらかじめ、ガラスビー
ズを用いたサンドミル装置等で分散処理したものを表面
層樹脂中に含有させて用いる。
【0029】また、本発明の化合物は、他のポリマーと
混合して用いることもでき、ポリエステル、ポリアリレ
ート、ポリスルフォン、フェノキシ樹脂、エポキシ樹
脂、シリコーン樹脂、等の材料が挙げられ、特にポリカ
ーボネートと混合して用いることも可能であり、耐摩耗
性および感光体生産時の生産性や溶液の安定性などの向
上される。ポリカーボネートは使用する溶媒に溶解すれ
ば特に限定はなく、ポリカーボネートA型、Z型、C
型、AP型、AF型、DP型、シロキサン変性型などが
ある。
【0030】本発明の用いるポリアリレート化合物は合
成法において特に限定はないが、その一例として界面重
合によるものを以下に示す。
【0031】(合成例)化合物(1−2)の合成例を以
下に示す。
【0032】ビスフェノールC型モノマー0.6モル、
分子量調整剤としてp−t−ブチルフェノール0.01
5モル、水酸化ナトリウム65gをイオン交換水2リッ
トルに溶解した後、相間移動触媒であるトリブチルベン
ジルアンモニウムクロライドを添加し溶解させた(水
相)。
【0033】別にテレフタル酸クロライドとイソフタル
酸クロライドの1:1混合物0.64モルを1リットル
のジクロロメタンに溶解した(有機相)。反応容器を2
0℃に保ち、強撹拌において水相に有機相を添加し、4
時間の界面重合を行った。有機相に生成したポリマーが
存在しているが、触媒のポリマー中への混入を抑えるた
めに、この有機相をイオン交換水で十分に洗浄した。さ
らに、有機相をメタノールに滴下して、ポリマーを再沈
殿させて単離した。得られたポリマーの分子量はMw=
8.5×104 、Mw/Mn=2.8であった。なお、
分子量の調整にはp−tブチルフェノールの量を変化さ
せて行った。
【0034】以下、本発明の電子写真感光体の構成につ
いて説明する。
【0035】本発明の電子写真感光体は、感光層が電荷
輸送材料と電荷発生材料とを同一の層に含有する単層
型、電荷輸送材料を含有する電荷輸送層と電荷発生材料
を含有する電荷発生層とを有する積層型のいずれの場合
にも適用される。
【0036】本発明の感光層を形成するためのバインダ
ー樹脂および溶媒は、用いる感光層における限定はな
く、バインダー樹脂に感光体を形成させるための材料
(例えば電荷発生材や電荷輸送材)を溶解および分散さ
せて用いる層、例えば、積層型感光体においては、電荷
発生層、電荷輸送層、保護層に可能であり、単層型にお
いも可能である。
【0037】本発明における電荷発生材としては、通常
知られているものが使用可能であり、たとえばセレン−
テルル、ピリリウム、金属フタロシアニン、無金属フタ
ロシアニン、アントアントロン、ジベンズピレンキノ
ン、トリスアゾ、シアニン、ジスアゾ、モノアゾ、イン
ジゴ、キナクドリンなどの各顔料が挙げられる。これら
の顔料は0.3〜4倍の重量のバインダー樹脂および溶
剤ともにホモジナイザー、超音波分散、ボールミル、振
動ミル、サンドミルアトライター、ロールミル、液衝突
型高速分散機等を使用して、よく分散した分散液とす
る。積層型感光体の場合、この液を塗布し、乾燥するこ
とによって電荷発生層が得られる。膜厚は5μm以下で
あることが好ましく、特には0.1〜2μmであること
が好ましい。
【0038】電荷輸送材としては、通常用いられるもの
が使用でき、例えばトリアリールアミン系化合物、ヒド
ラゾン系化合物、スチルベン系化合物、ピラゾリン系化
合物、オキサゾール系化合物、トリアリルメタン系化合
物、チアゾール系化合物などが挙げられる。これらの化
合物はバインダー樹脂とともに溶剤に溶解し溶液とす
る。積層型感光体の場合、この液を塗布し、乾燥するこ
とによって電荷輸送層が得られる。その膜厚は5〜40
μmであることが好ましく、特には15〜30μmであ
ることが好ましい。
【0039】感光層が単層型の場合は、上述のような電
荷発生材や電荷輸送材を上述のようなバインダー樹脂に
分散させ、溶解させた溶液を塗布し、乾燥することによ
って形成することができる。その膜厚は5〜40μmで
あることが好ましく、特には15〜30μmであること
が好ましい。
【0040】また、保護層としては、上述したバインダ
ー樹脂を溶剤に溶解した溶液を、塗布し乾燥することに
より得られる。必要に応じて電子写真感光体の材料や、
抵抗値の制御のための導電材、潤滑性を持たせるための
滑材などの添加することもできる。保護層を設けない感
光体においては、その表面層に酸化防止材や滑材などを
必要に応じて用いることができる。
【0041】また、本発明においては、支持体と感光
層、あるいは導電層と感光層の間に必要に応じて接着機
能および電荷バリアー機能を有する中間層を設けること
ができる。中間層の材料としてはポリアミド、ポリビニ
ルアルコール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロー
ス、カゼイン、ポリウレタンおよびポリエーテルウレタ
ン等が挙げられる。これらは溶剤に溶解して塗布し乾燥
される。中間層の膜厚は0.05から5μmであること
が好ましく、特には0.2から1μmであることが好ま
しいとの割合(重量比)で1/0.5から1/2である
ことが好ましい。
【0042】これらの感光体の塗布方法としての限定は
なく、浸漬塗布法、スプレー塗布法、バーコート法など
通常知られている手段で使用できる。
【0043】図1に本発明の電子写真感光体を有するプ
ロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成を
示す。
【0044】図1において、1はドラム状の電子写真感
光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度で回
転駆動される。感光体1は、回転過程において、一次帯
電手段3によりその周囲に正または負の所定電位の均一
帯電を受け、次いで、スリット露光やレーザービーム走
査露光等の露光手段(不図示)からの露光光4を受け
る。こうして感光体1の周囲に静電潜像が順次形成され
ていく。
【0045】形成された静電画像は、次いで現像手段5
によりトナー現像され、現像されたトナー現像像は、不
図示の給紙部から感光体1と転写手段6との問に感光体
1の回転と同期取り出しされて給紙された転写材7に、
転写手段6により順次転写されていく。像転写を受けた
転写材7は、感光体面から分離されて像定着手段8へ導
入されて像定着を受けることにより複写物(コピー)と
して装置外ヘプリントアウトされる。像転写後の感光体
1の表面は、クリーニング手段9によって転写残りトナ
ーの除去を受けて清浄面化され、更に前露光手段(不図
示)からの前露光光10により除電処理された後、繰返
し画像形成に使用される。なお、一次帯電手段3が帯電
ローラー等を用いた接触帯電手段である場合は、前露光
は必ずしも必要ではない。
【0046】本発明においては、前述の電子写真感光体
1、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段
9等の構成要素のうち、複数のものをプロセスカートリ
ッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカート
リッジを複写機やレーザービームプリンター等の電子写
真装置本体に対して着脱自在に構成しても良い。例え
ば、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段
9の少なくともひとつを感光体1と共に一体に支持して
カートリッジ化して、装置本体のレール12等の案内手
段を用いて装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジ
11とすることができる。また、露光光3は、電子写真
装置が複写機やプリンターである場合には、原稿からの
反射光や透過光、又は、センサーで原稿を読み取り、信
号化し、この信号に従って行われるレーザービームの走
査、LEDアレイの駆動及び液晶シャッターアレイの駆
動等により照射される光である。本発明の電子写真感光
体は電子写真複写機に利用するのみならず、レーザービ
ームプリンター、CRTプリンター、LEDプリンタ
ー、液晶プリンター及びレーザー製版等電子写真応用分
野にも広く用いることができる。
【0047】
【実施例】以下実施例に従って、本発明をより詳細に説
明する。実施例中「部」は重量部を表す。
【0048】実施例1−1 30Φ×357mmのアルミシリンダーを水系洗浄剤を
用いて超音波洗浄した後、80℃のイオン交換水に浸漬
し次いで引き上げることによって乾燥した清浄な面を得
た。この基盤上に、以下の材料より構成される塗料を浸
漬塗布法にて塗布し、140℃で30分熱硬化すること
により、膜厚が15μmの導電層を形成した。
【0049】 導電性顔料:SnO2 コート処理硫酸バリウム 10部 抵抗調整用顔料:酸化チタン 2部 バインダー樹脂:フェノール樹脂 6部 レベリング材:シリコーンオイル 0.001部 溶剤:メタノール/メトキシプロパノール=2/8 20部
【0050】次に、この導電層上に、N―メトキシメチ
ル化ナイロン3部及び共重合ナイロン3部をメタノール
65部及びn−ブタノール30部の混合溶剤に溶解した
溶液を浸漬塗布法で塗布し、90℃で10分間乾燥する
ことによって、膜厚が0.5μmの中間層を形成した。
【0051】次に下記構造式で示される電荷発生材料
(CGM−1)4部、テトラヒドロフラン70部を1m
mφガラスビーズ入りサンドミル装置で10時間分散
し、その後にポリビニルブチラール樹脂(エスレックB
LS、積水化学製)2部をテトラヒドロフラン20部に
溶解した溶液を加え、さらに2時間分散した。さらにガ
ラスビーズを分離し、シクロヘキサノン100部を加え
電荷発生層用の分散液を作製した。この分散液を中間層
上に浸漬塗布して、80℃で10分間乾燥し、膜厚0.
1μmの電荷発生層を形成した。
【0052】
【化9】
【0053】次に下記構造式のアミン化合物7部
【0054】
【化10】
【0055】下記構造式のアミン化合物1部
【0056】
【化11】
【0057】バインダー樹脂として上の(合成例)で示
した式(1−2)で示されるポリマーのうち重量平均分
子量(Mw)=8.5×104 、Mw/Mn=2.8の
ものを10部とし、モノクロロベンゼン50部、ジクロ
ロメタン50部に溶解し電荷輸送層用の塗布液を得た。
該塗布液を浸漬塗布法で塗布し、120℃で1時間乾燥
し、膜厚25μmの電荷輸送層を形成した。(感光体A
a)
【0058】また、表1に示すように用いるバインダー
樹脂の分子量を変更した以外は同様とした感光体も作製
した。(感光体Ab、Ac、Ad)
【0059】次に評価について説明する。装置はキヤノ
ン(株)製複写機NP6035(電子写真感光体に接触
配置された帯電部材から直流電圧のみを印加して該感光
体を帯電するプロセスおよび正現像方式:プロセススピ
ード200mm/sec :ウレタン製クリーニングブ
レードをカウンター方向に設定)を用い、さらに排気フ
ァンを改造して評価を行った。評価を行う室内は23℃
/50%RHとして、また、感光体周辺の雰囲気温度を
測定するために、現像位置およびクリーニング位置に熱
電対を装着した。まず、別途に作製した同様な感光体を
装置に取り付け、排気ファンを停止させて、装置を稼動
させて装置内の雰囲気温度が40℃になるようにした。
ついで評価用の感光体に交換して初期電位を測定した。
暗部電位Vd=−650Vとして、明部電位Vl=−2
00Vとした。さらにA4サイズの普通紙を1枚複写す
るごとに1度停止する間欠モード(10秒/枚の複写間
隔)にて、印字比率2%の画像を30,000枚の複写
を行った。
【0060】複写中の装置内の雰囲気温度は、複写枚数
の増加とともに上昇するため45℃まで上昇した時には
ファンを稼動させて40〜45℃での評価を行った。そ
の後、感光体膜厚の摩耗量を測定した。
【0061】実施例1−2 複写機装置内の雰囲気温度を50〜55℃として評価し
た以外は、実施例1−1と同様に行った。
【0062】比較例1 複写機装置内の雰囲気温度を30〜35℃として評価し
た以外は、実施例1−1と同様に行った。
【0063】比較例2−1 感光体の作製において、CTLのバインダー樹脂として
下記構造式で示されるポリカーボネート樹脂とし、使用
する分子量として表2に示すものとした以外は実施例1
−1と同様に行った。(感光体Ba、Bb、Bc、B
d)
【0064】
【化12】
【0065】比較例2−2,2−3 複写機装置内の雰囲気温度を50〜55℃または30〜
35℃として評価した以外は、実施例1−1と同様に行
った。
【0066】実施例1−1,1−2および比較例1につ
いての結果を表1にまとめた。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】表1および表2からわかるように、表1に
示すポリアリレートは表2に示すポリカーボネートより
耐摩耗性に優れているだけではなく、感光体の雰囲気温
度が30℃付近から50℃付近に上昇した際の摩耗量の
差(w)を見ると、ポリカーボネートで約1.3倍以上
摩耗量が増加するのに対して、ポリアリレートは約1.
1倍以下の増加に抑えられており、ポリアリレートが高
温雰囲気における耐摩耗性の能力が良好であることがわ
かる。
【0070】次に分子量を増加させることによる摩耗量
抑制の効果を比較する。まず表2に示すポリカーボネー
トの例では、Mw=8×104 から13×104 におけ
る耐摩耗性向上の効果は見られるが、Mw=13×10
4 から25×104 におけるより高分子量領域での分子
量増加での摩耗量の差の割合(z)は、雰囲気温度によ
らずほとんど見られない。一方、表1に示すポリアリレ
ートにおいては、ポリカーボネートと同様にMw=8×
104 から13×104 において耐摩耗性の効果が見ら
れるだけではなく、Mw=13×104 から25×10
4 への増加においても雰囲気温度が30℃において5%
の効果が見られる。さらにその効果は温度が上昇すると
大きくなり、40℃での使用では、10%の効果が見ら
れた。このようにポリアリレートをバインダーに用いる
ことにより、高温での使用においても効果が発現され、
特に40℃以上での使用における耐摩耗性の効果がみら
れ、さらに分子量を増加による耐摩耗性の向上効果の度
合いも大きことがわかり、電子写真装置において高速プ
ロセス等の高温雰囲気になる系における耐摩耗性を必要
とする感光体への使用に適している。
【0071】実施例2−1 実施例1と同様なアルミシリンダー上に導電層を形成し
た。次に、この導電層上に、N―メトキシメチル化ナイ
ロン3部及び共重合ナイロン3部をメタノール65部及
びn−ブタノール30部の混合溶剤に溶解した溶液を浸
漬塗布法で塗布し、乾燥することによって、膜厚が1.
1μmの中間層を形成した。
【0072】次に下記構造式で示される電荷発生材料
(CGM−2)4部、テトラヒドロフラン70部を1m
mφガラスビーズ入りサンドミル装置で10時間分散
し、その後にポリビニルブチラール樹脂(エスレックB
LS、積水化学製)2部をテトラヒドロフラン20部に
溶解した溶液を加え、さらに2時間分散をした。さらに
ガラスビーズを分離し、シクロヘキサノン100部を加
え電荷発生層用の分散液を作製した。この分散液を中間
層上に浸漬塗布して、80℃、10分間乾燥し、膜厚
0.1μmの電荷発生層を形成した。
【0073】
【化13】
【0074】バインダー樹脂として式(1−2)(Mw
=15×104 :Mw/Mn=3.0)を10部とし、
モノクロロベンゼン50部、ジクロロメタン50部に溶
解し、さらに前述したアミン化合物(CTM−1)7
部、アミン化合物(CTM−3)1部を溶解し、(CT
M−3)
【0075】
【化14】
【0076】さらにポリテトラフルオロエチレン粉体
(ルブロンL2:ダイキン工業製)1部とモノクロクロ
ロベンゼン10部、分散剤0.05部(アロンGF30
0:東亜合成化学製)をガラスビーズ入りサンドミルに
よりあらかじめ分散させた液を加えて電荷輸送層用の塗
布液を得た。
【0077】該塗布液を浸漬塗布法で塗布し、120℃
で1時間乾燥し、膜厚27μmの電荷輸送層を形成し
た。
【0078】評価する装置として、キヤノン(株)複写
機GP−40(電子写真感光体に接触配置された帯電部
材から直流および交流電圧を印加して該感光体を帯電す
るプロセス:反転現像)を用いて、プロセススピードを
可変できるように改造し、プロセススピードを210m
m/secとした。さらに排気ファンを改造して評価を
行った。評価を行う室内は23℃/50%RHとして、
また、感光体周辺の雰囲気温度を測定するために、現像
位置およびクリーニング位置に熱電対を装着した。ま
ず、別途に作製した同様な感光体を装置に取り付け、排
気ファンを停止させて、装置を稼動させて装置内の雰囲
気温度が40℃になるようにした。ついで評価用の感光
体に交換して初期電位を測定した。暗部電位Vd=−7
00Vとして、明部電位Vl=−200Vとした。さら
にA4サイズの普通紙を1枚複写するごとに1度停止す
る間欠モード(10秒/枚の複写間隔)にて、印字比率2
%の画像を30,000枚の複写を行った。
【0079】複写中の装置内の雰囲気温度は、複写枚数
の増加とともに上昇するため45℃まで上昇した時には
ファンを稼動させて40〜45℃での評価を行った。そ
の後、感光体膜厚の摩耗量を測定した。
【0080】実施例2−2 実施例2−1においてプロセススピードを240mm/
secとした以外は同様に行った。
【0081】実施例2−3 実施例2−1においてプロセススピードを270mm/
secとした以外は同様に行った。
【0082】比較例3 実施例2−1においてプロセススピードを150mm/
secとした以外は同様に行った。
【0083】比較例4−1 感光体の作製において、CTLのバインダー樹脂として
下記構造式で示されるポリマーボネート樹脂(Mw=1
5×104 )とした以外は実施例2−1と同様に行っ
た。
【0084】
【化15】
【0085】比較例4−2 比較例4−1においてプロセススピードを240mm/
secとした以外は同様に行った。
【0086】比較例4−3 比較例4−1においてプロセススピードを270mm/
secとした以外は同様に行った。
【0087】比較例4−4 比較例4−1においてプロセススピードを150mm/
secとした以外は同様に行った。
【0088】実施例2、および比較例3、4についての
結果を表3にまとめた。
【0089】
【表3】
【0090】表3に示すように、比較例に示したポリカ
ーボネートの耐摩耗性は、40℃を超える雰囲気、プロ
セススピード210mm/secを超えるような系に急
激に低下していくが、ポリアリレートでは、耐摩耗性の
低下が見られず、良好な結果が得られた。このように本
発明のポリアリレートを用いた感光体は、高温雰囲気か
つ高速プロセススピードの電子写真装置に適していると
言える。この現象について明確な理論は示されていない
が、感光層が高速度でクリーナーブレードと摩擦された
際に、雰囲気温度に影響を与えるほどではないが、微小
な領域において昇温等が生じることによる摩耗の促進の
度合いが影響されていると推測される。
【0091】実施例3−1 実施例1と同様にアルミシリンダー上に導電層を形成し
た。次に、この導電層上に、N−メトキシメチル化ナイ
ロン3部及び共重合ナイロン3部をメタノール65部及
びn−ブタノール30部の混合溶剤に溶解した溶液を浸
漬塗布法で塗布し、乾燥することによって、膜厚が0.
6μmの中間層を形成した。
【0092】次にCuKα特性X線回折におけるブラッ
ク角2θ±0.2゜の9.0°、14.2°、23.9
°、27.1°に強いピークを有するオキシチタニウム
フタロシアニン4部、ポリビニルブチラール(商品名:
エスレックBX-1、積水化学製)2部及びシクロヘキサ
ノン60部を1mmφガラスビーズ入りサンドミル装置
で4時間分散した後、酢酸エチル100部を加えて電荷
発生層用分散液を調整した。この分散液を中間層上に浸
漬塗布法で塗布し、乾燥することによって、膜厚が0.
1μmの電荷発生層を形成した。
【0093】バインダー樹脂として式(1−2)(Mw
=15×104 :Mw/Mn=3.0)を10部とし、
モノクロロベンゼン50部、ジクロロメタン50部に溶
解し、さらに前述したアミン化合物(CTM−1)7
部、アミン化合物(CTM−3)1部を溶解し、電荷輸
送層用の塗布液を得た。該塗布液を浸漬塗布法で塗布
し、120℃で1時間乾燥し、膜厚28μmの電荷輸送
層を形成した。
【0094】評価する装置として、キヤノン(株)製レ
ーザービームプリンターLBP−930(電子写真感光
体に接触配置された帯電部材から直流および交流電圧を
印加して該感光体を帯電するプロセス:反転現像)を用
いて、プロセススピードを可変できるように改造し、プ
ロセススピードを150mm/secとした。さらに排
気ファンを改造して排気ダクトを塞いで評価を行った。
評価を行う室内は23℃/50%RHとして、また、感
光体周辺の雰囲気温度を測定するために、現像位置およ
びクリーニング位置に熱電対を装着した。まず、別途に
作製した同様な感光体を装置に取り付け、排気ファンを
停止させ、装置を稼動させて装置内の雰囲気温度が40
℃になるようにした。ついで評価用の感光体に交換して
初期電位を測定した。暗部電位Vd=−700Vとし
て、明部電位Vl=−200Vとした。さらにA4サイ
ズの普通紙を1枚複写するごとに1度停止する間欠モー
ド(10秒/枚のプリント間隔)にて、印字比率2%の
画像を20,000枚のプリントを行った。
【0095】プリント中の装置内の雰囲気温度は、プリ
ント枚数の増加とともに上昇するため45℃まで上昇し
た時にはファンを稼動させて40〜45℃での評価を行
った。その後、感光体膜厚の摩耗量を測定した。また同
様な検討を30〜35℃の設定でも行った。
【0096】実施例3−2 実施例3−1において、電荷輸送層用のバインダーを
(1−2)Mw=15×104 、Mw/Mn=4.1と
した以外は同様に感光体を作製した。
【0097】実施例3−3 実施例3−1において、電荷輸送層用のバインダーを
(1−2)Mw=15×104 、Mw/Mn=2.2と
した以外は同様に感光体を作製した。
【0098】比較例5 実施例3−1において、電荷輸送層用のバインダーを
(1−2)Mw=15×104 、Mw/Mn=5.2と
した以外は同様に感光体を作製した。
【0099】実施例4−1 実施例3−1において、電荷輸送層用のバインダーを
(1−1)Mw=8×104 、Mw/Mn=3.2とし
た以外は同様に感光体を作製した。
【0100】実施例4−2 実施例3−1において、電荷輸送層用のバインダーを
(1−1)Mw=8×104 、Mw/Mn=4.5とし
た以外は同様に感光体を作製した。
【0101】比較例6 実施例3−1において、電荷輸送層用のバインダーを
(1−1)Mw=8×104 、Mw/Mn=5.5とし
た以外は同様に感光体を作製した。
【0102】実施例3、4および比較例5、6について
結果を表4にまとめた。
【0103】
【表4】
【0104】表4からわかるように、Mw/Mnが5以
下のものは削れ量が少ない。また、5以上のものは削れ
量が増すばかりではなく、高温度域での耐摩耗性がさら
に低下していることがわかった。このように本発明の感
光体は高温域での使用に適している。
【0105】実施例5−1 実施例1と同様にアルミシリンダー上に導電層を形成し
た。次に、この導電層上に、N−メトキシメチル化ナイ
ロン3部及び共重合ナイロン3部をメタノール65部及
びn−ブタノール30部の混合溶剤に溶解した溶液を浸
漬塗布法で塗布し、乾燥することによって、膜厚が0.
6μmの中間層を形成した。
【0106】次にCuKα特性X線回折におけるブラッ
ク角2θ±0.2゜の9.0°、14.2°、23.9
°、27.1°に強いピークを有するオキシチタニウム
フタロシアニン4部、ポリビニルブチラール(商品名:
エスレックBX-1、積水化学製)2部及びシクロヘキサ
ノン60部を1mmφガラスビーズ入りサンドミル装置
で4時間分散した後、酢酸エチル100部を加えて電荷
発生層用分散液を調整した。この分散液を中間層上に浸
漬塗布法で塗布し、乾燥することによって、膜厚が0.
1μmの電荷発生層を形成した。
【0107】バインダー樹脂として式(1−2)(Mw
=15×104 :Mw/Mn=3.0)を10部とし、
モノクロロベンゼン50部、ジクロロメタン50部に溶
解し、さらに前述したアミン化合物(CTM−1)7
部、アミン化合物(CTM−2)1部を溶解し、電荷輸
送層用の塗布液を得た。該塗布液を浸漬塗布法で塗布
し、120℃、1時間乾燥し、膜厚28μmの電荷輸送
層を形成した。
【0108】評価する装置として、キヤノン(株)製レ
ーザービームプリンターLBP−930(電子写真感光
体に接触配置された帯電部材から直流および交流電圧を
印加して該感光体を帯電するプロセス:反転現像)を用
いて、プロセススピードを可変できるように改造し、プ
ロセススピードを100mm/secとした。さらに排
気ファンを改造して評価を行った。評価を行う室内は2
3℃/50%RHとして、また、感光体周辺の雰囲気温
度を測定するために、現像位置およびクリーニング位置
に熱電対を装着した。まず、別途に作製した同様な感光
体を装置に取り付け、装置を稼動させて装置内の雰囲気
温度が40℃になるようにした。ついで評価用の感光体
に交換して初期電位を測定した。暗部電位Vd=−70
0Vとして、明部電位Vl=−200Vとした。さらに
A4サイズの普通紙を1枚複写するごとに1度停止する
間欠モード(10秒/枚のプリント間隔)にて、印字比
率2%の画像を20,000枚のプリントを行った。
【0109】プリント中の装置内の雰囲気温度は、プリ
ント枚数の増加とともに上昇するため45℃まで上昇し
た時にはファンを稼動させて45〜50℃での評価を行
った。その後、感光体膜厚の摩耗量を測定した。
【0110】さらに50μm厚のアルミシート上に上述
の電荷輸送用塗料をバーコートにより塗布し、120℃
で1時間乾燥した。この試料について、23℃/55%
Rh雰囲気において、Tabor-abrasion Tester CS−
17 wheel(安田精機製作所 製)を用いて、JIS
K−7204に準じ、荷重500g、60回転/分、1
000回転のテーバー摩耗試験を行ない、摩耗減量で評
価した。また、用いたバインダー樹脂について、熱分析
装置SSC5200H(セイコー電子工業 製)におい
てガラス転移点(Tg)を測定した。
【0111】実施例5−2 実施例5−1において、電荷輸送層用のバインダーを
(1−1)Mw=10×104 、Mw/Mn=3.2と
した以外は同様に感光体を作製した。
【0112】実施例5−3 実施例5−1において、電荷輸送層用のバインダーを
(1−4)Mw=10×104 、Mw/Mn=3.2と
した以外は同様に感光体を作製した。
【0113】実施例5−4 実施例5−1において、電荷輸送層用のバインダーを
(1−2)/(1−8)=5/5、Mw=10×1
4 、Mw/Mn=3.2とした以外は同様に感光体を
作製した。
【0114】実施例5−5 実施例5−1において、電荷輸送層用のバインダーを
(1−2)/(1−12)=5/5、Mw=10×10
4 、Mw/Mn=3.2とした以外は同様に感光体を作
製した。
【0115】実施例5−6 実施例5−1において、電荷輸送層用のバインダーを
(1−2)/(1−13)=5/5、Mw=10×10
4 、Mw/Mn=3.2とした以外は同様に感光体を作
製した。
【0116】実施例5−7 実施例5−1において、電荷輸送層用のバインダーを
(1−2)/(1−17)=5/5、Mw=10×10
4 、Mw/Mn=3.2とした以外は同様に感光体を作
製した。
【0117】実施例5−8 実施例5−1において、電荷輸送層用のバインダーを
(1−2)/(1−18)=5/5、Mw=10×10
4 、Mw/Mn=3.5とした以外は同様に感光体を作
製した。
【0118】比較例7 実施例5−1において、電荷輸送層用のバインダーとし
て下記構造式(4) を用いて、Mw=10×104 、M
w/Mn=3.2とした以外は同様に感光体を作製し
た。
【0119】
【化16】
【0120】比較例8 実施例5−1において、電荷輸送層用のバインダーとし
て下記構造式(5) を用いて、Mw=10×104 、M
w/Mn=3.2とした以外は同様に感光体を作製し
た。
【0121】
【化17】
【0122】実施例5、および比較例7、8について結
果を表5にまとめた。
【0123】
【表5】
【0124】表5からわかるように、本発明に示した各
種構造のいずれのポリアリレートでも、雰囲気温度が4
0℃以上の実機において良好な耐摩耗性を示した。特に
実施例5−1、5−4で示される構造のものはより良好
な耐摩耗性を示した。一方、テーバー摩耗試験で良好な
耐摩耗性を示していた比較例8においては、実機におい
て良好な耐摩耗性が得られなかった。これは、通常雰囲
気で測定される耐摩耗性と、実機内の帯電、露光、現像
と言った電子写真プロセスの影響や雰囲気温度の影響な
どが絡み合い生じている現象により生じていると推測で
き、テーバー摩耗試験等の基礎特性からのみで電子写真
感光体に適する材料選定が容易ではないことも示してい
る。さらに、比較例7においては、ガラス転移点(T
g)が高めとなる構造の樹脂を用いたが、必ずしも良好
な耐摩耗性が得られたわけではなかった。すなわちTg
アップは、バインダー樹脂の機械的強度を向上させる技
術のひとつではあるが、電子写真装置内における感光体
の耐摩耗性の向上アップとしての相関性は必ずしも整合
しているとは言い切れず、Tgのみから感光体に適する
材料選定することが容易ではないことも示している。
【0125】
【発明の効果】本発明によれば、このように高温雰囲気
などの特定の条件で用いる際に、特定のポリアリレート
樹脂を使用することにより、実際の電子写真装置におけ
る効果として、耐摩耗性を低下させない電子写真感光体
を提供することができる。特にプロセススピードが21
0mm/sec超える系においても良好な耐摩耗性を示
した。特に該樹脂の重量平均分子量Mw=13×104
を超え、分子量分布Mw/Mn=5以下のものは、良好
な耐摩耗性を示した。特に構造式(2),(3)に示さ
れる構造のポリアリレート樹脂において良好な耐摩耗性
が得られた。特にフッ素原子を含有する樹脂粉末または
ポリテトラフロオロエチレン樹脂粉末を該ポリアリレー
ト樹脂中に分散させることにより、より良好な耐摩耗性
が得られた。特に感光体に直接配置された帯電部材から
電圧を印加して帯電するプロセスや、ブレードクリーニ
ング方式であるプロセスにおいて良好な耐摩耗性を示し
た。
【0126】このように実際の装置において評価し、そ
の適正を判断することによって、適合性を選択し、より
良好な耐摩耗性を有した感光体を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体を有するプロセスカー
トリッジを有する電子写真装置の概略構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 感光体 2 軸 3 一次帯電手段 4 露光光 5 現像手段 6 転写手段 7 転写材 8 像定着手段 9 クリーニング手段 10 前露光光 11 プロセスカートリッジ 12 レール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 5/147 504 G03G 5/147 504 (72)発明者 穴山 秀樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H068 AA13 AA14 AA31 AA35 AA37 BB20 BB27 BB31 BB52 FA03 FA06 FC01 FC20 4J002 BD12X BD15X CF16W GP00 GS00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子写真装置が置かれている雰囲気温度が
    40℃以下であり、該電子写真装置の稼動時における電
    子写真感光体の周囲の雰囲気温度が40℃を超える電子
    写真装置に使用される電子写真感光体であって、該感光
    体の表面層が少なくとも下記のポリアリレート樹脂
    (1) 【化1】 (R1 〜R4 は、水素原子、炭素数1〜5のアルキル
    基、アリール基、炭素数1〜5のアルコキシ基、ハロゲ
    ン基を示し、また、Xは、単結合、−CR56−を示
    し、 R5 、R6は水素原子、ハロゲン原子、アルキル
    基、アリール基およびR5 とR6が結合することによっ
    て形成させるアルキリデン基、酸素原子を示す。)を含
    有することを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】該感光体の表面層が少なくとも構造式
    (1)のポリアリレート樹脂を含有し、電子写真プロセ
    ススピードが210mm/secを超える電子写真方式
    に用いられることを特徴とする請求項1の電子写真感光
    体。
  3. 【請求項3】該感光体の表面層が、少なくとも重量平均
    分子量Mw=13×104 を超え、分子量分布Mw/M
    n=5以下を有する構造式(1)のポリアリレート樹脂
    を含むことを特徴とする請求項1または2の電子写真感
    光体。
  4. 【請求項4】前記ポリアリレート樹脂が少なくとも式
    (2) 【化2】 で示される構造を含む重合体または共重合体であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子写真
    感光体。
  5. 【請求項5】前記ポリアリレート樹脂が少なくとも式
    (3) 【化3】 で示されるポリアリレート樹脂共重合体であることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子写真感光
    体。
  6. 【請求項6】前記ポリアリレート樹脂が、その中にフッ
    素原子を含有する樹脂粉末またはポリテトラフルオロエ
    チレン樹脂粉末を分散させてなることを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】該感光体に接触配置された帯電部材から直
    流電圧のみまたは交流を重畳した直流電圧を印加して該
    感光体を帯電するタイプの電子写真方式に用いることを
    特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電子写真感
    光体。
  8. 【請求項8】該感光体を帯電し、露光による潜像形成、
    トナーによる現像、紙などへの転写後に、感光体表面を
    ブレードクリーニングする電子写真方式に用いることを
    特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の電子写真感
    光体。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれかに記載の電子写真
    感光体、及び帯電手段、現像手段及びクリーニング手段
    からなる群より選ばれた少なくともひとつの手段を一体
    に支持し、かつ、電子写真装置本体に着脱自在であるこ
    とを特徴とするプロセスカートリッジ。
  10. 【請求項10】請求項1〜8のいずれかに記載の電子写
    真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段
    を有することを特徴とする電子写真装置。
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