JP2004081077A - スピニングリールの往復移動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スピニングリールのオシレーティング機構において、ガイド軸の抜け止め構造を簡素化しかつリール本体のデザイン上の制約を少なくする。
【解決手段】スピニングリールのオシレーティング機構17は、スピニングリールのリール本体に装着されたスプールをハンドルの回転に連動して軸方向に往復移動させる機構であって、スライダ部材16と、ギア部材と、ガイド軸35とを備えている。スライダ部材は、スプールが先端に装着されたスプール軸に少なくとも軸方向移動不能に装着されている。ギア部材は、スライダ部材をハンドルの回転に連動して軸方向に往復移動させる。ガイド軸35は、リール本体に外周面が2箇所で支持され、軸方向の一方向の抜け止めの環状溝を有し、スライダ部材をスプール軸と実質的に平行な方向に向けて案内するものである。
【選択図】   図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、往復移動機構、特に、スピニングリールのリール本体に装着されたスプールをハンドルの回転に連動して軸方向に往復移動させるスピニングリールの往復移動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
釣り糸を釣り竿の長手方向の軸回りに巻き取るスピニングリールには、糸巻き用のスプールを前後往復移動させるオシレーティング機構(往復移動機構の一例)が設けられている。この種のオシレーティング機構として、減速ギア方式のオシレーティング機構とトラバースカム方式のオシレーティング機構とが従来知られている。
【0003】
減速ギア方式のオシレーティング機構は、ハンドル軸と平行な軸回りに回転するギア部材と、ギア部材の回転によりスプール軸方向に往復移動するスライダ部材とを備えている。ギア部材は、ハンドルの回転軸に設けられた駆動ギアに噛み合っている。ギア部材の一側面の周縁部には、カム突起が形成されている。スライダ部材のギア部材に対向する側面には、カム突起に係合するカム係合溝が形成されている。カム係合溝は、通常、スプール軸と直交する方向に直線的に延びている。このスライダ部材にスプールが先端に装着されたスプール軸の後端部が固定されている。スライダ部材は、リール本体に設けられたガイド部により前後移動自在に支持されている。
【0004】
このような構造の減速ギア方式のオシレーティング機構では、ハンドルの回転に連動してギア部材が回転すると、カム突起がカム係合溝に係合して摺動することによりギア部材の回転運動がスライダ部材の直線運動に変換され、スプールが前後に往復移動する。
トラバースカム方式のオシレーティング機構は、スプール軸と平行に配置され交差する螺旋状溝が形成された螺軸と、螺軸に係合する係合部材を有するスライダ部材と、螺軸に固定されピニオンギアに噛み合う中間ギアとを有している。スライダ部材は、リール本体に設けられたガイド部により前後移動自在に支持されている。
【0005】
このような構造のトラバース方式のオシレーティング機構では、ハンドルの回転に連動して中間ギアが回転すると、螺軸が回転する。そして、螺軸に係合する係合部材により螺軸の回転がスライダ部材の前後直線運動に変換され、スプールが前後往復移動する。
いずれの方式のオシレーティング機構であっても、スライダ部材をスプール軸に沿って案内するガイド部をスプール軸と平行に配置されたガイド軸で構成したものが従来知られている。ガイド軸は、リール本体の後端部に形成された貫通孔から前方に向けて挿入され、リール本体に前後2箇所で支持されている。ガイド軸の前端はリール本体によりそれ以上前方への移動が規制されている。ガイド軸の軸方向の後端の抜け止めは、後端側の支持部をリール本体の外側から塞ぐ板状の抜け止め部材により行われている。抜け止め部材は、ビスによりリール本体に固定されており、抜け止め部材を含むリール本体の後部はカバー部材により覆われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の構成では、いずれの方式のオシレーティング機構でも、ガイド軸の挿入方向後端側に抜け止部材をビスにより装着している。このため、抜け止め部材とそれを固定するためのビスなどの固定手段とが必要になり、ガイド軸の抜け止め構造が複雑になり、装置のコストアップの要因となる。また、ビスにより抜け止め部材をリール本体の後部に装着する必要があるため、リール本体の後部に抜け止め部材装着するためのスペースが必要になり、リール本体のデザインが限定される。
【0007】
本発明の課題は、スピニングリールの往復移動機構において、ガイド軸の抜け止め構造を簡素化しかつリール本体のデザイン上の制約を少なくすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明1に係るスピニングリールの往復移動機構は、スピニングリールのリール本体に装着されたスプールをハンドルの回転に連動して軸方向に往復移動させる機構であって、摺動部材と、移動手段と、1又は複数のガイド軸とを備えている。摺動部材は、スプールが先端に装着されたスプール軸に少なくとも軸方向移動不能に装着されたものである。移動手段は、摺動部材をハンドルの回転に連動して軸方向に往復移動させるものである。1又は複数のガイド軸は、リール本体に少なくとも外周面が複数箇所で支持され、少なくとも軸方向の一方向の抜け止め用の位置規制部を有し、摺動部材をスプール軸と実質的に平行な方向に向けて案内するものである。
【0009】
この往復移動機構では、ガイド軸をたとえばリール本体の後方から挿入する場合、リール本体に外周面が支持されるとともに、位置規制部で軸方向の少なくとも一方向が位置決めされる。このため、たとえば挿入方向の前端をリール本体で抜け止めすれば、位置規制部で挿入方向と逆方向に抜け止めすればガイド軸を両方向に抜け止めすることができる。ここでは、ガイド軸の抜け止めを位置規制部で行えるので、ビスにより固定された抜け止め部材などの複雑な構造で抜け止めする必要がなくなり、ガイド軸の抜け止め構造を簡素化できる。また、リール本体の後部に抜け止め部材を装着する必要がないので、その装着スペースが不要になり、リール本体のデザイン上の制約が少なくなる。
【0010】
発明2に係るスピニングリールの往復移動機構は、発明1に記載の機構において、ガイド軸は、リール本体に軸方向に並べて配置された複数の支持部にガイド軸の軸方向に沿って挿入され外周面全体で記複数の支持部に支持されており、位置規制部は、複数の支持部のいずれかひとつの挿入側と逆側の面に接触してガイド軸の挿入方向と逆方向の抜け止めを行う抜け止め部材を装着可能な環状溝である。この場合には、挿入方向の抜け止めは、挿入方向の前端をリール本体に接触させることにより行える。また、たとえば止め輪などの適宜の抜け止め部材を環状溝に装着することによりガイド軸の挿入方向と逆方向の抜け止めを容易に行える。
【0011】
発明3に係るスピニングリールの往復移動機構は、発明2に記載の機構において、位置決め部材は、環状溝に着脱自在に弾性係止される止め輪である。この場合には、C型やE型の止め輪を環状溝に装着することでガイド軸を容易に抜け止めできる。
発明4に係るスピニングリールの往復移動機構は、発明2に記載の機構において、位置決め材は、環状溝に着脱自在に弾性係止される、金属線材をヘアピン状に折り曲げて形成された抜け止めバネである。この場合には、抜け止めバネを環状溝に装着することでガイド軸を容易に抜け止めできる。
【0012】
発明5に係るスピニングリールの往復移動機構は、発明2に記載の機構において、リール本体は、内部に収納空間を有するリールボディと、リールボディに着脱自在に固定され収納空間を塞ぐ蓋部材とを有し、位置決め部材は、環状溝に着脱自在に装着されるU字状の溝を有し蓋部材によりガイド軸に向けて押圧される板状部材である。
【0013】
発明6に係るスピニングリールの往復移動機構は、発明2から5のいずれかに記載の機構において、ガイド軸は、リール本体の釣り糸放出側と逆側の後部から支持部に挿入される。この場合には、ガイド軸をリール本体後部から挿入した場合に、挿入方向と逆方向の抜け止めを容易にできる。
発明7に係るスピニングリールの往復移動機構は、発明2から6のいずれかに記載の機構において、ガイド軸は、リール本体の後部から挿入され、挿入側の先端がリール本体に設けられた位置決め突起に当接してガイド部材の挿入方向の位置決めがなされている。この場合には、挿入方向の抜け止めを位置決め突起で行えるので、ガイド軸をさらに容易に抜け止めできる。
【0014】
発明8に係るスピニングリールの往復移動機構は、発明2から6のいずれかに記載の機構において、ガイド軸は、挿入方向後端部に形成され最も挿入方向後端側の支持部に係止される係止部を有し、係止部が支持部に係止されることによりガイド部材の挿入方向の位置決めがなされている。この場合には、挿入方向と逆方向の抜け止めを位置規制部によって行い、係止部により挿入方向の抜け止めを容易に行える。
【0015】
発明9に係るスピニングリールの往復移動機構は、発明1に記載の機構において、ガイド軸は、リール本体に軸方向に並べて配置された複数の支持部にガイド軸の軸方向に沿って挿入され外周面全体で複数の支持部に支持されており、位置規制部は、複数の支持部のいずれかの両面に接触する2つの止め輪をそれぞれ装着可能な2つの環状溝であり、止め輪によって支持部を挟持することによりガイド部材の挿入方向及びその逆方向の位置決めがなされている。この場合には、両方向の抜け止めをガイド軸部分で行えるので、さらに構成が簡素になる。
【0016】
発明10に係るスピニングリールの往復移動機構は、発明1から9のいずれかに記載の機構において、移動手段は、カムを有し、ハンドルの回転に連動してハンドルの回転軸と略平行な軸回りに回転する回転部材と、摺動部材に設けられ、スプール軸と交差する第1軸方向に延びカムに係合するカム係合溝とを有する。この場合には、減速ギア式の往復移動機構において、ガイド軸の抜け止め構造を簡素化できる。
【0017】
発明11に係るスピニングリールの往復移動機構は、発明1から9のいずれかに記載の機構において、移動手段は、スプール軸に略平行に配置され表面に交差する螺旋状溝が形成された螺軸と、螺軸に固定され、ハンドルの回転を螺軸に伝達する中間ギアと、摺動部材に回動自在に収納され、螺軸に係合する係合部材とを有する。この場合には、トラバースカム式の往復移動機構において、ガイド軸の抜け止め構造を簡素化できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
〔全体構成〕
図1に示す本発明の一実施形態が採用されたスピニングリールは、釣り竿の長手方向に沿う第1軸X回りに釣り糸を巻き取るレバーブレーキ型のリールであって、ハンドル1を備えたリール本体2と、リール本体2の前部に第1軸X回りに回転自在に支持されたロータ3と、ロータ3の前部に配置された釣り糸を巻き取るスプール4とを備えている。
【0019】
リール本体2は、例えば合成樹脂製である。リール本体2は、釣り竿に装着される前後に長い装着部2cと、装着部2cと間隔を隔てて配置されたリールボディ2aと、装着部2cとリールボディ2aとを連結する脚部2bとを有している。リールボディ2aは、内部に機構装着空間を有しており、その側部は開口している。この開口部分は蓋部材2d(図2及び図4)により覆われている。リールボディ2aの前部には、取付フランジ付きの金属製の筒状の取付部材2eが装着されている。
【0020】
リールボディ2aの内部には、ロータ3を回転させるためのロータ駆動機構5と、ロータ3の糸繰り出し方向の回転(逆転)を制動するためのレバーブレーキ機構6と、スプール軸8を介してスプール4を前後に往復移動させるオシレーティング機構(往復移動機構の一例)17とが設けられている。
ロータ3は例えば合成樹脂又は金属製であり、リール本体2に回転自在に支持されている。ロータ3は、円筒部3aと、円筒部3aの側方に互いに対向して設けられた第1アーム部3b及び第2アーム部3cとを有している。また、円筒部3aの前壁3d側の内周面には、ロータ3の糸繰り出し方向の回転をレバーブレーキ機構6に伝達するための爪式のワンウェイクラッチ30の鋸歯状の逆転禁止凹凸部31が形成されている。円筒部3aの前壁3dの中央部には貫通孔3eを有するボス部3fが形成されている。この貫通孔3eにスプール軸8及びピニオンギア12(後述)が貫通している。第1アーム部3bの先端と第2アーム部3cの先端部とには、揺動自在にベールアーム9が設けられている。このベールアーム9により釣り糸がスプール4に案内される。
【0021】
スプール4は、例えば合成樹脂と金属とを複合したハイブリッド型のものである。スプール4は、ロータ3の第1アーム部3bと第2アーム部3cとの間に配置されており、スプール軸8の先端にワンタッチ着脱機構53を介して着脱自在かつ回転不能に装着されている。スプール4は、糸巻胴部7aを有するスプール本体7と、糸巻胴部7aの前端部に取り付けられた大径の前フランジ部51と、前フランジ部51をスプール本体7に固定するための前フランジ固定部材52とを有している。スプール本体7は、外周に釣り糸が巻かれる筒状の糸巻胴部7aと、糸巻胴部7aの後端部に一体成形された大径筒状のスカート部7bと、糸巻胴部7aの内周側に取り付けられた内筒部材7cとを有している。
【0022】
糸巻胴部7a及びスカート部7bは、アルミニウム合金、ステンレス合金、チタン合金、マグネシウム合金などの金属薄板をプレス加工により一体成形して得られた大小2段の筒状の部材である。
ロータ駆動機構5は、図1に示すように、ハンドル1が固定されたハンドル軸10とともに回転するマスターギア11と、このマスターギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。ハンドル軸10は、リール本体2に回転自在に支持されている。ピニオンギア12は筒状に形成されており、その前部12aはロータ3の貫通孔3eを貫通してスプール4側に延びている。この前部12aで、ロータ3はナット13によりピニオンギア12に回転不能に固定されている。ピニオンギア12は、前部と中間部とで軸受14a,14bによりリール本体2に回転自在に支持されている。なお、前部の軸受14aは、リール本体2を構成する取付部材2eの内周面に装着されている。ナット13は、リテーナ32により緩み止めされている。リテーナ32は前壁3dに形成されたねじ孔にねじ止めされたビスにより固定されている。
【0023】
レバーブレーキ機構6は、図1及び図2に示すように、ロータ3の糸繰り出し方向の回転を制動するための制動部60と、制動部60の制動力を調整操作するための制動レバー61と、制動部60を所定制動状態に操作するための補助レバー62と、制動レバー61を装着部2cから離反する方向に付勢するコイルばね63と、補助レバー62により所定制動状態と制動解除状態とに切換可能な所定制動部64(図2)と、ロータ3の逆転により発音する発音装置65(図2)とを有している。
【0024】
〔オシレーティング機構の構成〕
オシレーティング機構17は、図3及び図4に示すように、スプール4の中心部に固定されたスプール軸8を前後方向に移動させてスプール4を同方向に移動させるための機構である。オシレーティング機構17は、減速ギア式のものであり、マスターギア11と連動して回転するギア部材15と、ギア部材15の回転に連動してスプール軸方向に往復移動するスライダ部材16と、スライダ部材16をスプール軸と平行な方向に向けて案内する案内部19とを有している。
【0025】
ギア部材15は、ハンドル軸10と略平行な軸回りに回転自在にリールボディ2aの壁面に装着されている。ギア部材15は、マスターギア11の軸部11aに形成された駆動ギア11bに噛み合っている。ギア部材15のスライダ部材16に対向する側面の周縁部には、スライダ部材16側に突出する第1カム部21a及び第2カム部21bを有するカム21が形成されている。
【0026】
第1カム部21aは、図3,図4,図6及び図7に示すように、ギア部材15の側面からスライダ部材16側に突出しており、第2カム部21bより径方向外方に位置している。第2カム部21bは、第1カム部21aと略同幅であり、径方向に沿った長さが少し短い。第2カム部21bは、第1カム部21aからさらにスライダ部材16側に突出している。第1カム部21aの径方向外側の係合面24aは半円弧形状であり、内側の係合面24bは、係合面24aより大径の凹んだ円弧面である。第2カム部21bの径方向外側の係合面25aは、先端が丸められた三角形状であり、内側の係合面25bは、両端が僅かに丸められた直線形状である。第2カム部21bは、第1カム部21aと同幅であり、径方向に沿った長さが少し短い。第2カム部21bは、第1カム部21aからさらにスライダ部材16側に階段状に突出している。両カム部21a,21bは、ギア部材15の同じ周方向位置に形成されている。
【0027】
スライダ部材16は、案内部19よってスプール軸8と平行な軸方向に往復移動自在に支持されている。スライダ部材16は、スプール軸8の後端部に2本の皿ねじ18により回転不能かつ軸方向移動不能に固定されている。
案内部19は、図3及び図5に示すように、リールボディ2aの上部に形成された第1ガイド部33と、リールボディ2aの底部に配置された第2ガイド部34とを有している。
【0028】
第1ガイド部33は、リールボディ2aの上部内壁部に蓋部材2d側に突出して形成されており、スライダ部材16の上部に突出して形成されたガイド片16aが摺接してスプール軸方向にスライダ部材16を案内する。
第2ガイド部34は、スプール軸8に平行に配置されたガイド軸35を有している。ガイド軸35は、リールボディ2aの後壁部37と、中間壁部38との2箇所で外周面が支持されている。後壁部37と中間壁部38とにはそれぞれガイド軸35が貫通する貫通孔37a,38aが形成されており、ガイド軸35は、貫通孔37aから挿入される。また、ガイド軸35は、スライダ部材16の下方に突出するガイド片16bに形成された貫通孔16cを貫通し、さらに貫通孔38aを貫通してリールボディ2aに装着される。つまり後方からリールボディ2aの内部に装着される。
【0029】
ガイド軸35の中間壁部38の前側壁面38b(挿入側と逆側の面)に面する外周面には、位置規制部としての環状溝35aが形成されている。環状溝35aには、E型止め輪36が装着されており、これによりガイド軸35が抜け止めされる。ガイド軸35の先端は、リールボディ2aの中間壁部38の前方に形成された先端壁部39に当接して抜け止めされている。すなわち、ガイド軸35の挿入方向の抜け止めを先端壁部39で行い、挿入方向の逆方向の抜け止めを、E型止め輪36を中間壁部38の前側壁面38bに接触させることにより行っている。
【0030】
このような抜け止め構造を採用すると、ガイド軸35の抜け止めを環状溝35aに装着されたE型止め輪36で行えるので、ビスにより固定された抜け止め部材などの複雑な構造で抜け止めする必要がなくなり、ガイド軸35の抜け止め構造を簡素化できる。また、リール本体2の後部に抜け止め部材を装着する必要がないので、その装着スペースが不要になり、リール本体2のデザイン上の制約が少なくなる。
【0031】
図8に示すように、スライダ部材16のギア部材15に対向する側面には、ギア部材15の第1カム部21aに係合する第1カム係合スロット22aと、第2カム部21bに係合する第2カム係合スロット22bとを有するカム係合溝22が形成されている。この第1カム部21aと第1カム係合スロット22aとの係合によって高速カムが、第2カム部21bと第2カム係合スロット22bとの係合によって低速カムがそれぞれ実現される。
【0032】
カム係合溝22は、ギア部材15の回転軸芯と平行な軸方向に貫通して形成されており、皿ねじ18は、貫通するカム係合溝22を挟んでスライダ部材16の両端部で図4左側の蓋部材2d側からスプール軸8にねじ込まれている。
このように、スプール軸8に2箇所でスライダ部材16を固定することにより、カム係合溝22が貫通していても、スライダ部材16がスプール軸8により補強され、その比強度を高く維持できるようになり、カム係合溝22がカム21により押圧されても変形しにくくなる。このため、貫通するカム係合溝22をスライダ部材16に設けてもギア部材15からスライダ部材16への伝達効率の低下を抑えることができる。
【0033】
両スロット22a,22bは、図8に示すように、スプール軸8の軸芯Xと直交する第1軸Y1方向に延び、第1軸Y1に対して対称な形状のスロットであり、第1及び第2カム部21a,21bの突出方向に並べて形成されている。また、両スロット22a,22bは、第1軸Y1と直交しかつギア部材15の回転軸芯を通る第2軸X1に対しても対称な形状のスロットである。第1カム係合スロット22aは、第1カム部21aに係合するため、第2係合スロット22bよりスプール軸8と直交する方向の長さが長い。
【0034】
第1カム係合スロット22aは、スプール軸8と直交する方向の両端に形成された第1半円弧部26aと、第1半円弧部26aから第2軸に向けて僅かに外方に凸に湾曲して形成された第1対向部26bと、第1対向部26bからスロット22aの中心に向けて徐々に間隔が狭まるように僅かに外方に凸に湾曲しながら傾斜して形成された第1傾斜部26cとを有している。このうち、第1半円弧部26aや第1対向部26bは、第1カム部21aが係合しないような形状であればよく、半円弧や僅かに湾曲する形状でなくてもよい。第1対向部26bの境界部分から第1傾斜部26cにかけては第1カム部21aが係合する部分であり、この形状はスライダ部材16の移動速度に対して重要な因子となる。
【0035】
第2カム係合スロット22bは、スプール軸8と交差する方向の両端に第1半円弧部26aより小径に形成された第2半円弧部27aと、第2半円弧部27aから第2軸X1に向けて平行に形成された第2対向部27bと、第2対向部27bから第2軸X1に向けて徐々に間隔が拡がるように傾斜しかつ第2軸X1の両側で第2軸X1と直交して平行に形成され途中で第1傾斜部26cより間隔が広くなる第2傾斜部27cとを有している。第2傾斜部27cは、第1カム部21aの係合面24aが第1カム係合スロット22aに係合しているときに、第2カム部21bの係合面25bが常に接触可能な形状である。
【0036】
第2対向部27bの間隔は、第2カム部21bの幅と実質的に同一かやや大きい。第1傾斜部26cの一方と第2傾斜部27cの他方との中心(第2軸X1上)での間隔は、第1カム部21aの係合面24aから第2カム部21bの係合面25bまでの長さと実質的に同一かやや大きい。この第1カム部21aと第1カム係合スロット22aとの係合と第2カム部21bと第2カム係合スロット22bとの係合とが途中で切り換わって、ギア部材15の回転運動がスライダ部材16の往復直線運動に変換され、スプール4がスプール軸方向Xに往復移動する。
【0037】
ここでは、径方向外方に位置する第1カム部21aと第1カム係合スロット22aとの係合による高速カムにおける回転運動の往復移動への変換の割合は、第2カム部21bと第2カム係合スロット22bとの係合による低速カムにおける割合より大きい。このため、スライダ部材16の移動速度が遅くなる移動位置の両端部から前後45度の回転位置で高速カムによる係合が、移動速度が速くなる中間部の前後45度の回転位置で低速カムによる係合がそれぞれ行われるように2種のカムを切り換えることにより、回転運動を等速直線運動に近い状態に変換できる。また、第1カム部21aによる係合の際にも間隔が狭くなる第1傾斜部26cを設けることにより両端部に移動するにつれて回転角度当たりの移動量を多くして等速直線運動を維持できるようにしている。
〔リールの操作及び動作〕
キャスティング時には、釣り糸を人差し指で引っ掛けた状態でベールアーム9を糸開放姿勢側に倒してキャスティングを行う。
【0038】
釣り糸巻き取り時には、ベールアーム9を糸巻き取り姿勢側に倒す。この状態でハンドル1を糸巻き取り方向に回転させると、この回転力はハンドル軸10及びマスターギア11を介してピニオンギア12に伝達される。このピニオンギア12に伝達された回転力は、ピニオンギア12の前部12aを介してロータ3に伝達される。
【0039】
一方、マスターギア11の回転に伴い駆動ギア11bに噛み合うオシレーティング機構17のギア部材15が回転し、この回転が両カム部21a,21bのいずれかによりスライダ部材16に伝達される。この結果、スライダ部材16がスプール軸8の軸方向Xに沿って往復移動する。
このとき、図9(a)に示すように、スライダ部材16が前方位置から中間位置に返ってきたとき、第1及び第2カム部21a,21bが上部に配置されスプールが中間部に配置される。この状態では、第1カム部21aは、第1カム係合スロット22aの第1半円弧部26aの頂点(中心部)に位置している。ギア部材15の中心からスライダ部材16までの前後方向の移動距離をLとすると、このときの移動距離Lは0である。
【0040】
この状態でハンドル1を糸巻取方向に回転させると、ギア部材15は、矢印Yに示すように図9時計回りに回転する。このときのギア部材15が90度回転するときの9度毎の係合状態の変化を図9に示している。このとき、図9(f)に示す45度の回転位置に回転するまでは、第2カム部21bが第2カム係合スロット22bと係合して回転に対する移動速度を遅くする。すなわち、スライダ部材16の移動位置の中間位置である図9(a)に示す状態から、ギア部材15が回転すると、第1カム部21aと第1カム係合スロット22aとの係合が徐々に外れ、第2カム部21bと第2カム係合スロット22bとが係合して低速のカムを使用して第2カム部21bの係合面25aが第2カム係合スロット22bを押圧してスライダ部材16を徐々に後退させる。
【0041】
そして、図9(f)に示す45度の回転位置まで回転すると、第1カム部21aが第1カム係合スロット22aの第1対向部26bに係合し、第1カム部21aと第1カム係合スロット22aとの係合による高速カムを使用してスライダ部材16を押圧して移動させる。すなわち、図9(f)の45度の回転位置において低速カムから高速カムに切り換えられる。そして、第1カム部21aの係合面24aは、第1カム係合スロット22aの第1傾斜部26cに係合しながら、スライダ部材16を押圧する。この第1傾斜部26cは、間隔が徐々に狭くなる傾斜面であるので、ギア部材15の回転に対して移動速度を等速に維持する作用がある。このため、移動位置後端まで等速直線運動状態が維持される。そして、図9(k)に示す後端位置に到達すると、第1カム部21aの係合面24aが第1カム係合スロット22aに接触するとともに、第2カム部21bの係合面25bが第2カム係合スロット22bに接触する。なお、これらの移動時に、第2カム部21bの係合面25bは、第2カム係合スロット22bに常に接触している。これにより、スライダ部材16の移動時のがたつきを抑えている。
【0042】
図10にスライダ部材16が1回転するときの移動位置の変化を示している。図10では縦軸にスライダ部材16の中心位置からの移動距離Lをとり、横軸にギア部材15の後退位置からの回転位置をとっている。ここでは、スプールの移動ストロークを、便宜のために15mmに設定している。この図10の270度から360度までの回転位置の範囲が図9に示した移動時のスライダ部材16の移動速度を示している。従来の係合ピンによる減速ギア式のオシレーティング機構では、このグラフがコサインカーブになるが、本実施形態では、一次直線に近づいている。このため、糸巻形状を平坦に近い形状に改善できる。
【0043】
なお、スライダ部材16が移動位置の後端位置に到達すると、第2カム部21bの係合面25bが第2カム係合スロット22bの傾斜面27cに接触してスライダ部材16が前方に押圧されて移動する。このとき、第1カム部21aの係合面24aは第1カム係合スロット22aに係合している。このため、図9(k)から図9(f)に戻るまでは、第1カム部21aと第1カム係合スロット22aとの係合により回転に対して高速カムを使用してスライダ部材16を移動させる。そして、図9(f)から図9(a)に至る中間部まで行くと、第2カム部21bと第2カム係合スロット22bとによる低速カムを使用してスライダ部材16を移動させる。
【0044】
ここでは、中間位置から前後45度の角度範囲では低速カムを利用し、それより両端側で高速カムを利用し、さらに高速カム利用時には第1カム係合スロット22aの第1傾斜部26cを用いて等速直線運動を維持するように構成したので、全体として等速直線運動に近い状態を実現できる。このため、余分な部材を用いることなく簡単な構成で、伝達ロスを抑えて糸巻形状を改善できる。
【0045】
また、スライダ部材16がカム係合溝22を挟んで2箇所でスプール軸8に皿ビス18により固定されているので、スライダ部材16がスプール軸8により補強されて比強度を高く維持できるようになり、カム係合溝22がカム21により押圧されても変形しにくくなる。このため、貫通するカム係合溝22をスライダ部材16に設けてもギア部材15からスライダ部材16への伝達効率の低下を抑えることができる。
【0046】
さらに、ガイド軸35によりスライダ部材16を案内しているので、スライダ部材16のガタ付きが少なくなり、スムーズにスライダ部材16を案内できる。しかも、ガイド軸35の挿入方向の逆方向の抜け止めを環状溝35aに装着されE型止め輪36で行えるので、ビスにより固定された抜け止め部材などの複雑な構造で抜け止めする必要がなくなり、ガイド軸の抜け止め構造を簡素化できる。また、リール本体の後部に抜け止め部材を装着する必要がないので、その装着スペースが不要になり、リール本体のデザイン上の制約が少なくなる。
【0047】
〔他の実施形態〕
(a)前記実施形態では、後方からガイド軸35を装着した場合を例に説明したが、ガイド軸35をリールの前方から挿入する場合にも本発明を適用できる。たとえば、図11に示すように、中間壁部38に形成された貫通孔38aと後壁部37に形成された貫通しない支持穴37cとでガイド軸35の外周面を支持するとともに、支持穴37cの底部で挿入方向の抜け止めをしてもよい。この場合、環状溝35aは中間壁部38の後側壁面38c(挿入側と逆側の面)に面する外周面に形成されている。環状溝35aには、E型止め輪36が装着されており、これによりガイド軸35の挿入方向と逆方向の抜け止めがなされる。
【0048】
(b)前記実施形態では、抜け止め部材としてE型止め輪を採用したが、環状溝に装着可能なものであればC型止め輪のような他の形態の止め輪でもよく、また、図12に示すように、金属線材をヘアピン状に折り曲げて形成された抜け止めバネ40を用いてもよい。なお、図12に示す実施形態では、環状溝35aは、後壁部37の前側壁面37b(挿入側と逆側の面)に面する外周面に形成されている。このように環状溝35aの形成位置は、ガイド軸35を支持する支持部の挿入側と逆側の面に面する位置であればどのような位置でもよい。
【0049】
(c)前記実施形態では、環状溝により位置規制部を構成したが、たとえばガイド軸を径方向に貫通する規制孔で位置規制部を構成してもよい。この場合、規制孔にたとえば割ピンなどの部材を挿入して抜け止めするようにしてもよい。
(d)前記実施形態では、挿入方向と逆方向の抜け止めだけを抜け止め部材により行ったが、両方向の抜け止めを位置規制部で行ってもよい。たとえば、図13に示すように、環状溝35a,35bを後壁部37の前側壁面37bに面する外周面と、中間壁部の後側壁面38cに面する外周面とに形成し、それぞれの環状溝35a,35bにE型止め輪36を装着してもよい。この場合には、リールボディ2aに抜け止めの構造を設ける必要がなくなる。
【0050】
(e)前記実施形態では、減速ギア式のオシレーティング機構を例に説明したが、トラバースカム式のオシレーティング機構にも本発明を適用できる。
図14及び図15において、オシレーティング機構106は、スプール(図示せず)の中心部にドラグ機構(図示せず)を介して連結されたスプール軸115を前後方向に移動させてスプールを同方向に移動させるための機構である。オシレーティング機構106は、スプール軸115の下方に平行に配置された螺軸120と、螺軸120に沿って前後方向に移動するスライダ部材121と、螺軸120の先端部に固定された中間ギア122と、スライダ部材121をスプール軸方向に案内する上下2本のガイド軸123a,123bとを有している。
【0051】
螺軸120の外周面には交差する螺旋状溝120aが形成されている。螺軸120の後端部には、後壁部116に取り付けられた第1軸受117aが装着され、前端には、前壁部127に取り付けられた第2軸受117bが装着されている。第1軸受117aは、後壁部116の前方から取付可能である。また、第2軸受117bは、前壁部127の後方から取付可能である。回転支持用の両軸受17a,17bは、たとえばポリアセタール樹脂などの合成樹脂製のブッシュである。
【0052】
スライダ部材121にはスプール軸115の後端が2本のビス121c,121dにより回転不能に固定されている。スライダ部材121の内部には、螺旋状溝120aに係合する係合部材124が螺軸120と直交する軸回りに回動自在に装着されている。この係合部材124が螺旋状溝120aに係合することにより、螺軸120の回転がスライダ部材121の前後往復移動に変換される。
【0053】
中間ギア122は、ピニオンギア112に噛み合っている。スライダ部材121には、螺軸120と、螺軸120の上方及び下方に平行に配置されたガイド軸123a,123bとが貫通している。このガイド軸123a,123bにより、スライダ21はリール本体2の前後方向に案内される。
螺軸120及びガイド軸123a,123bはリールボディ102aの後部に形成された貫通孔140,150a,150bを貫通して後方から装着される。これらの貫通孔140,150a,150bは、カバー部材151により塞がれる。ガイド軸123a.123bの後壁部116の前面に面する外周面には、抜け止め用の環状溝135a,135bがそれぞれ形成されている。この環状溝135a,135bに板状の抜け止め部材130が装着されている。抜け止め部材130には、環状溝135a,135bに装着されるU字状の上下1対の第1抜け止め溝130a,130bと、螺軸120に装着され第1軸受117aを抜け止めするU字状の第2抜け止め溝130cとが形成されている。抜け止め部材130は、リールボディ102aにねじ止めされる蓋部材(図示せず)により押圧されて固定される。
【0054】
このような抜け止め構造では、抜け止め部材を後壁部の後面側にねじ止めして抜け止めするより強度を高く維持できるとともに、ねじ止めが不要になるので組立コストを低減できる。
(f)前記実施形態では、ガイド軸の先端を当接させることで挿入方向の抜け止めを行っているが、ガイド軸に鍔部を設けて挿入方向の抜け止めを行ってもよい。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、ガイド軸の抜け止めを位置規制部で行えるので、ビスにより固定された抜け止め部材などの複雑な構造で抜け止めする必要がなくなり、ガイド軸の抜け止め構造を簡素化できる。また、リール本体の後部に抜け止め部材を装着する必要がないので、その装着スペースが不要になり、リール本体のデザイン上の制約が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用したスピニングリールの側面断面図。
【図2】図1のII−II断面図。
【図3】そのオシレーティング機構の拡大断面図。
【図4】図1のIV−IV断面図。
【図5】ガイド軸の取付構造を示す模式的斜視図
【図6】第1及び第2カム部の正面図。
【図7】図6のVI−VI断面図。
【図8】第1及び第2カム係合スロットの形状を説明する図。
【図9】オシレーティング機構の移動時のスライダ部材とギア部材との位置関係を示す模式図。
【図10】ギア部材の回転位置とスライダ部材の移動距離との関係を示すグラフ。
【図11】他の実施形態の図5に相当する図。
【図12】他の実施形態の図5に相当する図。
【図13】他の実施形態の図5に相当する図。
【図14】本発明の他の実施形態によるトラバースカム式のオシレーティング機構の断面部分図。
【図15】図14のXV−XV断面図。
【符号の説明】
1 ハンドル
2 リール本体
3 ロータ
4 スプール
8 スプール軸
15 ギア部材
16,121 スライダ部材
17,106 オシレーティング機構
21 カム
22 カム係合溝
35,135a,135b ガイド軸
35a,35b,135a,135b 環状溝
36 E型止め輪
40 抜け止めバネ
120 螺軸
122 中間ギア
124 係合部材
130 抜け止め部材

Claims (11)

  1. スピニングリールのリール本体に装着されたスプールをハンドルの回転に連動して軸方向に往復移動させるスピニングリールの往復移動機構であって、
    前記スプールが先端に装着されたスプール軸に少なくとも軸方向移動不能に装着された摺動部材と、
    前記摺動部材を前記ハンドルの回転に連動して前記軸方向に往復移動させる移動手段と、
    前記リール本体に少なくとも外周面が複数箇所で支持され、少なくとも軸方向の一方向の抜け止め用の位置規制部を有し、前記摺動部材を前記スプール軸と実質的に平行な方向に向けて案内する1又は複数のガイド軸と、
    を備えたスピニングリールの往復移動機構。
  2. 前記ガイド軸は、前記リール本体に軸方向に並べて配置された複数の支持部に前記ガイド軸の軸方向に沿って挿入され外周面全体で前記複数の支持部に支持されており、
    前記位置規制部は、前記複数の支持部のいずれかひとつの挿入側と逆側の面に接触して前記ガイド軸の挿入方向と逆方向の抜け止めを行う抜け止め部材を装着可能な環状溝である、請求項1に記載のスピニングリールの往復移動機構。
  3. 前記位置決め部材は、前記環状溝に着脱自在に弾性係止される止め輪である、請求項2に記載のスピニングリールの往復移動機構。
  4. 前記位置決め材は、前記環状溝に着脱自在に弾性係止される、金属線材をヘアピン状に折り曲げて形成された抜け止めバネである、請求項2に記載のスピニングリールの往復移動機構。
  5. 前記リール本体は、内部に収納空間を有するリールボディと、前記リールボディに着脱自在に固定され前記収納空間を塞ぐ蓋部材とを有し、
    前記位置決め部材は、前記環状溝に着脱自在に装着されるU字状の溝を有し前記蓋部材により前記ガイド軸に向けて押圧される板状部材である、請求項2に記載のスピニングリールの往復移動機構。
  6. 前記ガイド軸は、前記リール本体の釣り糸放出側と逆側の後部から前記支持部に挿入される、請求項2から5のいずれかに記載のスピニングリール往復移動機構。
  7. 前記ガイド軸は、前記リール本体の後部から挿入され、挿入側の先端が前記リール本体に設けられた位置決め突起に当接して前記ガイド部材の挿入方向の位置決めがなされている、請求項2から6のいずれかに記載のスピニングリールの往復移動機構。
  8. 前記ガイド軸は、挿入方向後端部に形成され最も挿入方向後端側の前記支持部に係止される係止部を有し、前記係止部が支持部に係止されることにより前記ガイド部材の挿入方向の位置決めがなされている、請求項2から6のいずれかに記載のスピニングリールの往復移動機構。
  9. 前記ガイド軸は、前記リール本体に軸方向に並べて配置された複数の支持部に前記ガイド軸の軸方向に沿って挿入され外周面全体で前記複数の支持部に支持されており、
    前記位置規制部は、前記複数の支持部のいずれかの両面に接触する2つの止め輪をそれぞれ装着可能な2つの環状溝であり、前記止め輪によって前記支持部を挟持することにより前記ガイド部材の挿入方向及びその逆方向の位置決めがなされている、請求項1に記載のスピニングリールの往復移動機構。
  10. 前記移動手段は、
    カムを有し、前記ハンドルの回転に連動して前記ハンドルの回転軸と略平行な軸回りに回転する回転部材と、
    前記摺動部材に設けられ、スプール軸と交差する第1軸方向に延び前記カムに係合するカム係合溝とを有する、請求項1から9のいずれかに記載のスピニングリールの往復移動機構。
  11. 前記移動手段は、
    前記スプール軸に略平行に配置され表面に交差する螺旋状溝が形成された螺軸と、
    前記螺軸に固定され、前記ハンドルの回転を前記螺軸に伝達する中間ギアと、前記摺動部材に回動自在に収納され、前記螺軸に係合する係合部材とを有する、請求項1から9のいずれかに記載のスピニングリールの往復移動機構。
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