JP2007267708A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、スライダの円滑な移動を可能としつつ、リール本体をコンパクトに形成することができ、小形・軽量化を図れる魚釣用スピニングリールを得ることにある。
【解決手段】魚釣用スピニングリール1は、回転中心から偏心した位置に凸部35を有する駆動歯車31およびスプール軸12を収容するリール本体2を備えている。スプール軸12に、凸部35が摺動可能に嵌合する案内溝39を有するスライダ32が固定されているとともに、リール本体2にスライダ32をスプール軸12の軸方向に摺動可能に案内する案内軸33が設けられている。案内軸33は、駆動歯車31の回転時に凸部35が描く最大外径軌跡Lよりも外側に配置されている。さらに、案内軸33をハンドル軸25の軸方向から見た時に、案内軸33の少なくとも一部は駆動歯車31の外周部と重なり合っている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ハンドル軸の回転運動を往復直線運動に変換してスプール軸に伝えるオシレート機構を備えた魚釣用スピニングリールに関する。
魚釣用スピニングリールは、スプールおよびロータの後方に位置するリール本体を備えている。リール本体は、釣糸をスプールに均等に巻き付けるオシレート機構を内蔵している。
オシレート機構は、ハンドル軸の回転運動を往復直線運動に変換してスプール軸に伝えるためのものであって、その一例が例えば特許文献1および特許文献2に開示されている。
特許文献1および特許文献2に開示されたオシレート機構は、ハンドル軸に追従して回転する駆動歯車と、スプール軸と一緒に往復動するスライダとを備えている。駆動歯車は、その回転中心から偏心した位置に凸部を有している。凸部は、駆動歯車の回転により公転するとともに、スライダに形成した案内溝に摺動可能に嵌まり込んでいる。案内溝は、スプール軸と直交するようにリール本体の高さ方向に沿って延びている。
この種のオシレート機構では、ハンドルの巻き取り操作に伴って駆動歯車が回転すると、公転する凸部が案内溝内を長手方向に沿って移動する。この結果、駆動歯車の回転運動が公転する凸部と案内溝との嵌合により往復直線運動に変換されてスライダに伝えられる。スライダは、スプール軸の後端に固定されているので、スプール軸がスライダの動きに追従して軸方向に直線的に往復動する。
さらに、特許文献1および特許文献2に開示されたオシレート機構では、スライダの円滑な動作を可能とするための工夫がなされている。具体的には、特許文献1の場合は、リール本体の内部にスプール軸と平行をなすガイドロッドが架設されており、このガイドロッドがスライダを摺動可能に貫通している。
この構成により、スライダを平行な二本の軸によって支えることができ、スライダの移動方向と交差する方向および駆動歯車の回転方向へのスライダのがたつきを解消できる。
一方、特許文献2によると、スライダの上端部に上向きに突出する支持部が形成されており、この支持部の上端にボール軸受が取り付けられている。ボール軸受は、リール本体の内部に形成された一対の案内部に回転自在に接している。案内部は、スプール軸の軸方向に延びるとともに、互いに間隔を存して平行に配置されており、これら案内部の間に上記ボール軸受が介在されている。
この構成によれば、スライダの上端部をリール本体によって直接支えることができ、スライダの移動方向と交差する方向および駆動歯車の回転方向へのスライダのがたつきを解消することができる。
登録実用新案第3012426号公報 特開2002−345372号公報
特許文献1に開示されたオシレート機構によると、スライダを貫通するガイドロッドは、スプール軸の下方において案内溝の反対側に大きく偏っている。このため、スライダは、案内溝の反対側に張り出すボス部を有し、このボス部をスプール軸およびガイドロッドが貫通している。
しかしながら、この構成によると、ボス部の存在によりスライダの厚み寸法が増大するので、ハンドル軸の周囲にスライダおよび駆動歯車を並べて配置するための広いスペースを確保する必要がある。このため、リール本体を大型化せざるを得なくなり、魚釣用スピニングリールが重く大きなものとなる。
特許文献2に開示されたオシレート機構によると、スライダの上方に軸受が突出するので、このスライダの上方に軸受および軸受が回転自在に接触する案内部を設置するスペースを確保しなくてはならない。特に案内部は、スライダの移動距離に対応する長さが必要となるので、スライダの上方に益々広いスペースが必要となる。
この結果、リール本体をスプール軸の軸方向およびスプール軸と直交する上下方向に夫々拡張せざるを得なくなり、魚釣用スピニングリールが重く大きなものとなるのを避けられない。
本発明の目的は、スライダの円滑な移動を可能としつつ、リール本体をコンパクトに形成することができ、小形・軽量化を図れる魚釣用スピニングリールを得ることにある。
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係る魚釣用スピニングリールは、
ハンドル軸と直交する方向に直線的に往復動可能なスプール軸と、上記ハンドル軸に連動して回転するとともに、その回転中心から偏心した位置に凸部を有する駆動歯車と、を収容するリール本体と、
上記スプール軸に固定され、上記駆動歯車の凸部が摺動可能に嵌合する案内溝を有するスライダと、
上記リール本体に上記スプール軸と平行に設けられ、上記スライダを上記スプール軸の軸方向に摺動可能に案内する案内軸と、を備えており、
上記駆動歯車の回転運動を上記凸部および上記案内溝を介して上記スプール軸の往復直線運動に変換するようにした魚釣用スピニングリールを前提としている。
本発明の一つの形態では、上記駆動歯車の回転時に上記凸部が描く最大外径軌跡よりも外側に上記案内軸を配置するとともに、上記案内軸を上記ハンドル軸の軸方向から見た時に、上記案内軸の少なくとも一部が上記駆動歯車の外周部と重なり合うことを特徴としている。
本発明によれば、案内軸を駆動歯車の外周部付近にコンパクトに配置することができ、スプール軸と案内軸の双方でスライダを支える構成でありながら、リール本体の小形・軽量化が可能となる。
以下本発明の第1の実施の形態を、図1ないし図4に基づいて説明する。
図1は、魚釣用スピニングリール1を開示している。魚釣用スピニングリール1は、リール本体2を備えている。リール本体2は、例えばマグネシウム合金あるいはアルミニウム合金のような軽量な金属材料で造られている。リール本体2は、上向きに延びる脚部3を有し、この脚部3の上端部が図示しない釣竿のリールシートに固定される。
図3に示すように、リール本体2は、脚部3と一体化されたケース4と、このケース4の左側面にねじ止めされたサイドカバー5とを備えている。ケース4およびサイドカバー5は、互いに協働してリール本体2の内部に収容室6を形成している。
ケース4の前端部に軸受8を介してロータスリーブ9が回転自在に支持されている。ロータスリーブ9は、リール本体2の前後方向に延びているとともに、その前半部がケース4の前端部から突出している。このロータスリーブ9の前端部にロータ10が同軸状に固定されている。
ロータスリーブ9は、ピニオンギヤ11を有している。ピニオンギヤ11は、ロータスリーブ9の後端部に位置するとともに、収容室6の前端部に露出している。
ロータスリーブ9の内側にスプール軸12が同軸状に挿通されている。スプール軸12は、軸方向に直線的に往復動可能にケース4に支持されている。スプール軸12の前部は、ロータ10の前方に突出している。スプール軸12の後部は、ロータスリーブ9のピニオンギヤ11を貫通して収容室6に導かれている。
スプール軸12の前部にスプール14が固定されている。スプール14は、スプール軸12と一緒に軸方向に往復動可能となっている。スプール14は、釣糸を巻き付ける小径部15と、この小径部15の後方に位置する大径部16とを有している。スプール14の大径部16は、ロータ10の外周に同軸状に被さっている。
ロータ10は、一対のアーム17(一方のみを図示)を有している。アーム17は、ロータ10からリール本体2の前方に向けて突出しており、このアーム17の先端部の間に釣糸案内装置18が取り付けられている。釣糸案内装置18は、スプール14の小径部15に釣糸を案内するためのものであり、アーム17の間に跨るベール19を備えている。
図3に示すように、リール本体2は、ロータ駆動歯車21のボス部22を回転自在に支持している。ボス部22は、ケース4の右側壁4aとサイドカバー5との間に跨るとともに、収容室6をリール本体2の幅方向に横切っている。ボス部22は、ピニオンギヤ11の後方に位置し、このボス部22と一体のロータ駆動歯車21がピニオンギヤ11と噛み合っている。
さらに、ボス部22の外周に中継歯車23が設けられている。中継歯車23は、ボス部22に追従して回転するとともに、ボス部22およびロータ駆動歯車21と一緒に収容室6に収容されている。
図1および図2に示すように、ロータ駆動歯車21のボス部22の内側にハンドル軸25が挿通されている。ハンドル軸25は、ボス部22の内面に噛み合うことで、このボス部22と一体に回転する。ハンドル軸25は、スプール軸12と直交するようにリール本体2の幅方向に延びている。ハンドル軸25の一端は、リール本体2の側方に突出するとともに、このハンドル軸25の突出端にハンドル26が取り付けられている。
釣人がハンドル26を手で回すと、ハンドル軸25およびボス部22を介してロータ駆動歯車21が回転する。ロータ駆動歯車21は、ロータスリーブ9のピニオンギヤ11と噛み合っているので、このピニオンギヤ11を介してロータスリーブ9を回転させる。これにより、ロータスリーブ9に固定されたロータ10が釣糸を巻き取る方向に回転する。
図1ないし図3に示すように、リール本体2の収容室6にオシレート機構30が収容されている。オシレート機構30は、ハンドル軸25の回転運動を往復直線運動に変換してスプール軸12に伝えるためのものである。
オシレート機構30は、オシレート駆動歯車31、スライダ32および案内軸33を備えている。オシレート駆動歯車31は、ケース4の右側壁4aの内面にねじ34を介して回転自在に支持されている。オシレート駆動歯車31は、ハンドル軸25よりも後方に位置するとともに、スプール軸12の後部とケース4の右側壁4aとの間に介在されている。オシレート駆動歯車31は、中継歯車23と噛み合っている。
さらに、オシレート駆動歯車31は、スプール軸12側の端面に円柱状の凸部35を有している。凸部35は、オシレート駆動歯車31の回転中心から偏心した位置に設けられている。このため、凸部35は、オシレート駆動歯車31の回転時に、ねじ34を中心として公転するようになっている。図2に示すように、凸部35の公転時に凸部35が描く最大外径軌跡Lは、オシレート駆動歯車31の歯底31aよりもオシレート駆動歯車31の径方向に沿う内側に位置している。
スライダ32は、リール本体2の高さ方向に延びる板状をなしている。スライダ32は、オシレート駆動歯車31とロータ駆動歯車21との間に位置するようにスプール軸12の後端にねじ36を介して固定されている。
スライダ32は、その上下方向に沿う中央部にボス部37を有している。ボス部37は、スライダ32の左側面からロータ駆動歯車21に向けて張り出しており、このボス部37にスプール軸12の後端が相対的に回転不能に嵌め込まれている。そのため、スライダ32の大部分は、スプール軸12の後端とオシレート駆動歯車31との間に介在されており、スライダ32とオシレート駆動歯車31とがリール本体2の幅方向に互いに隣り合っている。
スライダ32のオシレート駆動歯車31と向かい合う面に案内溝39が形成されている。案内溝39は、スプール軸12の後端と直交するようにリール本体2の高さ方向に沿って直線状に延びており、この案内溝39の内側にオシレート駆動歯車31の凸部35が摺動可能に嵌まり込んでいる。
釣糸を巻き取る方向にハンドル26を操作すると、ロータ駆動歯車21の回転が中継歯車23を介してオシレート駆動歯車31に伝わり、このオシレート駆動歯車31が回転する。このオシレート駆動歯車31の回転により、凸部35がねじ34を中心とする回転軌跡を描いて公転し、見掛け上、凸部35が案内溝39に沿って上下動する。
この結果、オシレート駆動歯車31の回転運動が凸部35と案内溝39との嵌合により往復直線運動に変換されてスライダ32に伝わる。スライダ32は、スプール軸12の後端に固定されているので、このスプール軸12がスプール14と一緒にハンドル軸25と直交するようにリール本体2の前後方向に往復動する。
図1および図2に示すように、案内軸33は、ケース4の底壁4bに支持されている。ケース4の底壁4bは、収容室6に突出する一対の軸受部41a,41bを有している。一方の軸受部41aは、ケース4の前端に位置するとともに、他方の軸受部41bは、ケース4の後端に位置している。案内軸33は、ケース4の前端の方向から軸受部41a,41bの間に跨るように収容室6に挿入されている。案内軸33の前端は、例えばEリング42を介してケース4に固定されている。
案内軸33は、スライダ32の下方において、スプール軸12と平行に配置されている。スライダ32の下端部32aに案内軸33の軸方向に延びる摺動溝43が形成されている。摺動溝43は、案内軸33の上に摺動可能に被さっている。したがって、スライダ32は、互いに平行をなすスプール軸12と案内軸33との間で支持されている。
図2に最もよく示されるように、案内軸33は、スライダ32の下方において、公転する凸部35が描く最大外径軌跡Lの外側に配置されている。さらに、案内軸33をハンドル軸25の軸方向から見た時に、案内軸33の一部は、オシレート駆動歯車31の外周部と重なり合っている。
言い換えると、案内軸33がオシレート駆動歯車31の外周部と重なり合う位置では、図4に示すように、案内軸33の上部がオシレート駆動歯車31の外周縁を規定する歯先31bよりもオシレート駆動歯車31の径方向に沿う内側に位置している。そのため、案内軸33が接する摺動溝43の溝底43aは、歯先31bよりも距離Hに相当する分だけ上方に位置している。
このような構成によると、スプール軸12の軸方向に往復直線運動するスライダ32は、互いに平行をなすスプール軸12と案内軸33とによって支えられており、これらスプール軸12および案内軸33は、リール本体2の上下方向に離れている。このため、スライダ32が移動する時に、この移動方向と交差する方向およびオシレート駆動歯車31の回転方向へのスライダ32のがたつきを解消することができ、スライダ32の動きが滑らかとなる。
しかも、上記構成によると、スライダ32の移動方向を案内する案内軸33は、スプール軸12の下方において、公転する凸部35が描く最大外径軌跡Lよりも外側に位置するとともに、この案内軸33の一部がオシレート駆動歯車31の外周部と重なり合っている。
このため、案内軸33をスライダ32の下方に生じるデッドスペースを利用して配置することができ、案内軸33がオシレート駆動歯車31の下方に大きく張り出すのを防止できる。
したがって、スライダ32をスプール軸12と案内軸33の双方で支えるようにしたにも拘らず、案内軸33をオシレート駆動歯車31の外周部の付近にコンパクトに配置することができる。よって、リール本体2の小形・軽量化が可能となり、使い易い魚釣用スピニングリール1を得ることができる。
本発明は上記第1の実施の形態に特定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
例えば、図5は本発明の第2の実施の形態を開示している。
この第2の実施の形態は、オシレート駆動歯車31、スライダ32および案内軸33の相対的な位置関係が上記第1の実施の形態と相違している。それ以外の魚釣用スピニングリール1の構成は、第1の実施の形態と同様である。
図5に示すように、案内軸33は、スライダ32の案内溝39の下端を避けるようにスプール軸12の真下に配置されている。それとともに、案内軸33は、オシレート駆動歯車31の凸部35が案内溝39の下端に位置する時に、凸部35の下端とオシレート駆動歯車31の下端の歯先31bとの間に位置している。
そのため、図5に二点鎖線で示す上記第1の実施の形態の案内軸33の位置と比較した時に、案内軸33がオシレート駆動歯車31の下端よりも上方にずれている。
スライダ32は、その下端部32aにオシレート駆動歯車31の反対側に張り出す軸受部51を有している。軸受部51は、ロータ駆動歯車21とスライダ32との間のデッドスペースに張り出しており、丁度スプール軸12の後端が嵌合するボス部37の下方に位置している。
さらに、軸受部51の下面に下向きに開口する摺動溝43が形成されている。摺動溝43は、案内軸33の軸方向に延びている。案内軸33は、摺動溝43に軸方向に摺動可能に嵌まり込んでいる。
このような構成によれば、案内軸33がオシレート駆動歯車31の下端よりも上方にずれるので、ケース4の底壁4bをオシレート駆動歯車31やスライダ32に近づけることができる。このため、オシレート機構30の下方へのケース4の張り出しを抑えて、リール本体2を上下方向によりコンパクトに形成することができる。
図6ないし図8は、本発明の第3の実施の形態を開示している。
この第3の実施の形態は、スプール軸12とスライダ32との位置関係が上記第1の実施の形態と相違している。それ以外の魚釣用スピニングリール1の構成は、第1の実施の形態と同様である。
図6に示すように、スライダ32は、その前端から前方に突出するボス部61を有している。スプール軸12の後端は、スライダ32の前方からボス部61に嵌め込まれるとともに、ねじ62を介してボス部61に固定されている。ねじ62は、スライダ32の左側からボス部61にねじ込まれている。
さらに、スプール軸12を軸方向から見た時に、スプール軸12の径方向に沿う一部が案内溝39と重なり合っている。これにより、案内溝39は、スプール軸12の軸線O1の延長上に位置し、スプール軸12の径方向に沿うスライダ32の偏心量が少なく抑えられている。
図6および図8に示すように、リール本体2のケース4にスプール軸12の中間部を支持する軸受部63が形成されている。軸受部63は、スプール軸12が貫通する軸受孔64を備えている。軸受孔64は、第1の部分65と、この第1の部分65よりも径が大きい第2の部分66と、この第2の部分66よりもさらに径が大きい第3の部分67とを有している。第1ないし第3の部分65〜67は、互いに同軸状をなしてスプール軸12の軸方向に並んでおり、第3の部分67の内側にピニオンギヤ11の後端が入り込んでいる。
軸受孔64とスプール軸12との間に円筒状のカラー68が介在されている。カラー68は、軸受孔64の第1の部分65の内側に圧入されるとともに、その前端がピニオンギヤ11の後端面に突き当たっている。スプール軸12は、カラー68の内側を軸方向に摺動可能に貫通している。
軸受孔64の第2の部分66とカラー68の外周面との間に第1のボール軸受70が介在されている。第1のボール軸受70は、カラー68を回転自在に支持している。さらに、軸受孔64の第3の部分67とピニオンギヤ11の後端の外周面との間に第2のボール軸受71が介在されている。第2のボール軸受71は、ピニオンギヤ11の後端を回転自在に支持している。
このような構成によると、スプール軸12を軸方向から見た時に、スプール軸12の径方向に沿う一部が案内溝39と重なり合い、スプール軸12の径方向に沿うスライダ32の偏心量が少なく抑えられている。このため、スプール軸12およびスライダ32をハンドル軸25の軸方向にコンパクトに配置することができ、リール本体2をより幅狭く形成することができる。
上記構成によると、スライダ32の動きが滑らかとなって釣糸の巻き取り操作を円滑に行えることに加えて、スプール軸12にしてもカラー68および第1のボール軸受70を介してリール本体2の軸受部63に支持されて、不用な摩擦がスプール軸12に作用し難くなっている。
このため、上記スプール軸12の支持構造を、例えばスプール14と一体に回転するスプール軸12の回転方向に制動力を付与するドラグ機構(リヤドラグ)を備えた魚釣用スピニングリール1に適用することで、ドラグ性能が一段と向上する。
図9は、本発明の第4の実施の形態を開示している。
この第4の実施の形態では、第1のボール軸受70の内輪70aがスプール軸12の外周面に直接圧入されており、これ以外の構成は、第3の実施の形態と同様である。
この構成によれば、第3の実施の形態で用いたカラー68が不要となり、魚釣用スピニングリール1の部品点数を削減できる。そのため、第3の実施の形態と同様にドラグ性能を高めつつ、魚釣用スピニングリール1のコストを低減でき、安価な魚釣用スピニングリール1を提供できる。
図10は、本発明の第5の実施の形態を開示している。
この第5の実施の形態では、第2のボール軸受71が第1のボール軸受70とピニオンギヤ11の後端との間に跨って装着されている。そのため、第1のボール軸受70および第2のボール軸受71は、互いに重なり合った状態で軸受孔64の内側に嵌まり込んでいる。
このような構成によれば、第1のボール軸受70および第2のボール軸受71が同軸状に重なり合うので、スプール軸12の軸方向に沿う軸受部63の厚み寸法を減じることができる。そのため、軸受部63を小形化することができ、リール本体2の小形・軽量化を図る上で好都合となるといった利点がある。
本発明の第1の実施の形態に係る魚釣用スピニングリールの断面図。 本発明の第1の実施の形態において、リール本体にオシレート機構を収容した状態を示す魚釣用スピニングリールの断面図。 図2のF3−F3線に沿う魚釣用スピニングリールの断面図。 本発明の第1の実施の形態において、案内軸とスライダとの位置関係を拡大して示す断面図。 本発明の第2の実施の形態において、案内軸とスライダとの位置関係を示す断面図。 本発明の第3の実施の形態に係る魚釣用スピニングリールの断面図。 本発明の第3の実施の形態において、案内軸、スライダの案内溝およびスプール軸の位置関係を示す断面図。 本発明の第3の実施の形態において、スプール軸の軸受部分の構造を示す断面図。 本発明の第4の実施の形態において、スプール軸の軸受部分の構造を示す断面図。 本発明の第5の実施の形態において、スプール軸の軸受部分の構造を示す断面図。
符号の説明
2…リール本体、12…スプール軸、25…ハンドル軸、31…駆動歯車(オシレート駆動歯車)、32…スライダ、33…案内軸、35…凸部、39…案内溝。

Claims (3)

  1. ハンドル軸と直交する方向に直線的に往復動可能なスプール軸と、上記ハンドル軸に連動して回転するとともに、その回転中心から偏心した位置に凸部を有する駆動歯車と、を収容するリール本体と、
    上記スプール軸に固定され、上記駆動歯車の凸部が摺動可能に嵌合する案内溝を有するスライダと、
    上記リール本体に上記スプール軸と平行に設けられ、上記スライダを上記スプール軸の軸方向に摺動可能に案内する案内軸と、を具備し、
    上記駆動歯車の回転運動を上記凸部および上記案内溝を介して上記スプール軸の往復直線運動に変換する魚釣用スピニングリールであって、
    上記駆動歯車の回転時に上記凸部が描く最大外径軌跡よりも外側に上記案内軸を配置するとともに、上記案内軸を上記ハンドル軸の軸方向から見た時に、上記案内軸の少なくとも一部が上記駆動歯車の外周部と重なり合うことを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 請求項1の記載において、上記スプール軸を軸方向から見た時に、上記スプール軸の少なくとも径方向に沿う一部が上記案内溝と重なり合うことを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  3. 請求項1の記載において、上記案内軸を軸方向から見た時に、上記案内軸は、上記凸部が描く最大外径軌跡と上記駆動歯車の歯先との間に位置することを特徴とする魚釣用スピニングリール。
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