JP4875964B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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本発明は、ロータの逆回転を防ぐストッパー機構を備えた魚釣用スピニングリールに関する。
魚釣用スピニングリールは、スプールから釣糸が繰り出される時に、ロータが釣糸を巻き取る方向とは逆方向に回転するのを防ぐストッパー機構を装備している。
従来のストッパー機構は、例えば特許文献1に開示されているように、ロータと一体に回転するラチェット車と、このラチェット車に係合するストッパー爪とを備えている。ラチェット車は、ロータに直結された回転軸筒の外周面に固定されて、この回転軸筒と一緒に回転するようになっている。回転軸筒は、リール本体の前壁から突出する筒部を貫通するとともに、この筒部に軸受を介して回転自在に支持されている。ラチェット車は、リール本体の前壁と隣り合うように筒部の内側に位置している。
ストッパー爪は、ラチェット車に係合する爪先と、爪先の反対側に位置するカム受けと、爪先とカム受けとの間に位置するボス部とを有している。ストッパー爪のボス部は、リール本体の前端部にねじを介して支持されている。ストッパー爪の爪先は、筒部の内側でラチェット車と噛み合うとともに、ストッパー爪のカム受けは、リール本体の内側に位置している。
ストッパー爪は、ねじを支点として爪先がラチェット車に噛み合う係合位置と、爪先がラチェット車から離脱する係合解除位置との間で回動可能となっている。ストッパー爪は、釣人がカム受けに接するレバーを操作することで、係合位置および係合解除位置のいずれかに保持される。
この結果、ストッパー爪が係合位置に回動されている限り、ストッパー爪の爪先がラチェット車と噛み合った状態を維持し、これにより回転軸筒ひいてはロータの逆回転が阻止されるようになっている。
実開昭62−91974号公報
特許文献1に開示されたストッパー機構では、ストッパー爪の回動中心となるねじが回転軸筒と直交するように水平に配置されているので、ストッパー爪がリール本体と筒部との間に跨るように回転軸筒の軸方向に延びている。
この結果、リール本体は、その前壁から筒部の周面に至る領域にストッパー爪の回動を許容するように切り欠かれた開口部を有している。この開口部は、筒部の外側からロータで覆われている。
ところで、スピニングリールのリール本体は、ギヤボックスを有している。ギヤボックスは、互いに噛み合う複数のギヤやオシレート機構を収容しており、このギヤボックスの前端に上記開口部を有する前壁が位置している。このため、ストッパー爪の回動を許容する開口部は、ギヤボックスに直接連なっている。
このような従来の構成によると、リール本体の前壁とロータとの間には、僅かな隙間が存在するので、例えば実際に釣りをしている時に、水分や埃のような異物が隙間に入り込むのを避けられない。そのため、隙間に入り込んだ異物がリール本体の前壁を伝わって開口部に導かれるとともに、この開口部からギヤボックス内に侵入するといった不具合が生じてくる。
さらに、例えば釣糸を巻き取る時にロータに大きな負荷が加わったり、あるいは誤ってスピニングリールを釣場に落下させた時に、前壁や筒部を含むリール本体の前端部に衝撃が集中する。このため、筒部からリール本体の前壁に達する大きな開口部が存在する従来の構成では、リール本体の前壁や円筒部が変形したり破損する虞があり、強度的な面で好ましくないものとなる。
本発明の目的は、ギヤボックス内に水分のような異物が侵入し難くなるとともに、リール本体の前端部の強度を十分に確保できる魚釣用スピニングリールを得ることにある。
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係る魚釣用スピニングリールは、
ギヤボックスと、このギヤボックスの前端に位置する前壁から上記ギヤボックスの前方に向けて突出する筒部と、を有するリール本体と、
上記リール本体の上記筒部に軸受を介して回転自在に支持され、上記筒部を貫通する回転軸筒と、
上記回転軸筒と一体に回転するロータと、
上記回転軸筒に設けられ、上記筒部の内側で上記ロータに追従して回転する逆転防止体と、
上記逆転防止体に係合することで釣糸を巻き取る方向とは逆方向への上記ロータの回転を制限する係合部材と、を備えている。
上記係合部材は、上記逆転防止体に係合する係合位置と、上記逆転防止体から離脱する係合解除位置との間で上記回転軸筒と交差する方向に移動可能に上記筒部に支持されるとともに、上記筒部は、上記係合部材の移動を許容するように切り欠かれた開口部を有することを特徴としている。
本発明によれば、開口部がギヤボックスから遠ざかるとともに、この開口部がギヤボックス内に直接開口せずに済む。そのため、たとえ開口部に水分のような異物が入り込んだとしても、この異物は筒部の内側に止まり、異物がギヤボックス内に侵入し難くなる。
加えて、リール本体の前壁から筒部に至る領域に孔が開くことはなく、リール本体の前端部回りの強度を十分に確保できる。したがって、リール本体の前端部に大きな負荷や衝撃が加わっても、これら負荷や衝撃に充分に対抗することができ、リール本体の変形や破損を未然に防止できる。
以下本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、魚釣用のスピニングリール1を開示している。スピニングリール1は、リール本体2を備えている。リール本体2は、例えばマグネシウム合金あるいはアルミニウム合金のような金属材料で造られている。リール本体2は、上向きに延びる脚部3を有している。脚部3の上端に釣竿のリールシートに固定される固定片4が形成されている。
リール本体2は、脚部3と一体化されたケース5と、このケース5の左側面にねじ止めされたサイドカバー6とを備えている。ケース5およびサイドカバー6は、互いに協働してギヤボックス7を形成している。
リール本体2は、ギヤボックス7の前端に位置する前壁8を有している。前壁8は円盤状をなしており、この前壁8の中央部に貫通孔9が形成されている。貫通孔9はギヤボックス7の内部に連なっている。
図3および図4に示すように、リール本体2の前壁8に円筒状の筒部10が一体に形成されている。筒部10は、前壁8からリール本体2の前方に向けて突出している。筒部10は、基部11と軸受支持部12とを有している。
基部11は、リール本体2の前壁8と隣り合うとともに、貫通孔9を同軸状に取り囲んでいる。軸受支持部12は、基部11の前端に同軸状に連なっている。基部11と軸受支持部12との境界部分は、筒部10の軸方向の略中央部に位置している。
筒部10の軸方向の略中央部にスリット13が形成されている。スリット13は、開口部の一例であって、筒部10の周壁に開口するように切り欠かれているとともに、筒部10の上面側において筒部10の周方向に延びている。スリット13は、前壁8よりもリール本体2の前方に離間した位置に形成されている。
筒部10の外周面に一対の軸受部14a,14bとボス部15が一体に形成されている。一方の軸受部14aは、基部11の外周面上に位置するとともに、筒部10の軸方向に沿うねじ孔16を有している。他方の軸受部14bは、軸受支持部12の外周面上に位置するとともに、筒部10の軸方向に沿うねじ挿通孔17を有している。
一方の軸受部14aと他方の軸受部14bとは、スリット13を間に挟んで筒部10の軸方向に互いに向かい合っている。そのため、ねじ孔16とねじ挿通孔17とは、筒部10の軸方向に同軸状に並んでいる。
ボス部15は、軸受部14bに対し筒部10の径方向に沿う反対側に位置している。ボス部15は、筒部10の軸方向に沿うねじ孔18を有している。
図3に示すように、筒部10の内側に回転軸筒19が同軸状に挿通されている。回転軸筒19は、ボール軸受20を介して筒部10の軸受支持部12に回転自在に支持されている。回転軸筒19は、ボール軸受20の内輪20aが嵌合される第1の嵌合部21と、第1の嵌合部21よりも大径な第2の嵌合部22と、第2の嵌合部22よりもさらに大径なフランジ部23とを有している。第1の嵌合部21、第2の嵌合部22およびフランジ部23は、回転軸筒19の軸方向に並んでいる。
このため、第1の嵌合部21と第2の嵌合部22との境界部分には、回転軸筒19の径方向に沿う第1の段差24が形成されている。同様に、第2の嵌合部22とフランジ部23との境界部分には、回転軸筒19の径方向に沿う第2の段差25が形成されている。
ボール軸受20の外輪20bは、軸受支持部12の内側に嵌合されて、その全周が軸受支持部12によって保持されている。この結果、ボール軸受20を筒部10に精度よく保持できるとともに、ボール軸受20の取り付け部分の強度も十分に確保できる。
回転軸筒19の前端部は、筒部10の前端からリール本体2の前方に突出している。回転軸筒19の前端部にロータ26が取り付けられている。ロータ26は、回転軸筒19の第1の嵌合部21が貫通するロータボス27を有している。ロータボス27は、回転軸筒19の前端にねじ込まれたロックナット28とボール軸受20の内輪20aとの間で挟み込まれている。これにより、ロータ26が回転軸筒19の第1の嵌合部21の上に固定されて、回転軸筒19と一体に回転するようになっている。
それと同時に、ボール軸受20の内輪20aが回転軸筒19の第1の段差24とロータボス27との間で挟み込まれ、回転軸筒19に対するボール軸受20の位置決めがなされる。
ロータ26は、リール本体2の筒部10およびリール本体2の前壁8を同軸状に取り囲んでいる。ロータ26の後端の内周面と前壁8の外周面との間に、周方向に連続する僅かな隙間29が形成されている。
ロータ26は、一対のアーム30a,30bを有している。アーム30a,30bは、ロータ26の後端からリール本体2の前方に向けて延びている。これらアーム30a,30bの前端の間に釣糸案内装置31が取り付けられている。
図1に示すように、回転軸筒19の後端部は、貫通孔9を通じてギヤボックス7の内部に導かれている。回転軸筒19の後端部にピニオンギヤ32が形成されている。ピニオンギヤ32は、ギヤボックス7の前端に位置している。
回転軸筒19の内側にスプール軸33が同軸状に挿通されている。スプール軸33は、軸方向に直線的に往復動可能にリール本体2のケース5に支持されている。スプール軸33の前部は、ロータ26の前方に突出している。スプール軸33の後部は、ピニオンギヤ32を貫通してギヤボックス7の内部に導かれている。
スプール軸33の前部にスプール34が固定されている。スプール34は、釣糸案内装置31によって案内された釣糸を巻き付ける巻胴部35を有するとともに、スプール軸33と一緒に軸方向に直線的に往復動が可能となっている。
図1に示すように、ギヤボックス7の内部にドライブギヤ36が収容されている。ドライブギヤ36は、リール本体2の側方に位置するハンドル37と一緒に回転するとともに、ギヤボックス7の内部でピニオンギヤ32と噛み合っている。釣人がハンドル37を手で回すと、ドライブギヤ38およびピニオンギヤ32を介して回転軸筒19が回転する。これにより、回転軸筒19に直結されたロータ26が釣糸を巻き取る方向に回転する。
リール本体2のギヤボックス7の内部にオシレート機構38が収容されている。オシレート機構38は、ハンドル37の回転運動を往復直線運動に変換してスプール軸33に伝達する。そのため、ハンドル37の操作によりロータ26が回転すると、これに同期してスプール34がスプール軸33の軸方向に直線的に往復動するようになっている。
図1、図3および図4に示すように、スピニングリール1は、スプール34から釣糸が繰り出される時に、ロータ26が釣糸を巻き取る方向とは逆方向に回転するのを防ぐストッパー機構40を装備している。ストッパー機構40は、ラチェット車41と、ストッパー爪42とを備えている。
ラチェット車41は、逆転防止体の一例であって、その外周部に複数の係合歯43を有している。係合歯43は、ラチェット車41の周方向に間隔を存して並んでいる。ラチェット車41は、回転軸筒19の第2の嵌合部22に同軸状に固定されて、筒部10の内側に位置している。
詳しく述べると、図3に示すように、回転軸筒19は、第2の嵌合部22の外周面上に位置する二面幅部44を有している。二面幅部44は、ラチェット車41の中央部に位置する嵌合孔45に嵌合している。この嵌合により、ラチェット車41が回転軸筒19に追従して回転するとともに、ラチェット車41の嵌合孔45の開口縁部が回転軸筒19の上の第2の段差25に押し付けられて、回転軸筒19に対するラチェット車41の位置決めがなされている。ラチェット車41の係合歯43は、筒部10の内側においてスリット13と向かい合っている。
一方、上記ストッパー爪42は、係合部材の一例であり、リール本体2の筒部10に支持されるとともに、ロータ26により覆われている。図3に示すように、ストッパー爪42は、ラチェット車41の係合歯43に引っ掛かる爪先47と、爪先47の反対側に位置するカム受け48と、爪先47とカム受け48との間に位置するボス部49とを一体に有している。
ストッパー爪42のボス部49は、筒部10の軸受部14a,14bの間に介在されるとともに、これら軸受部14a,14bに軸部材としてのねじ50を介して支持されている。ボス部49は、ねじ50が通る挿通孔51を有し、この挿通孔51の内側にカラー52が取り付けられている。カラー52は、軸受部14aと軸受部14bとの間に介在されている。
ねじ50は、リール本体2の前方から軸受部14bのねじ挿通孔17およびカラー52を貫通するとともに、軸受部14aのねじ孔16にねじ込まれている。このため、ねじ50は、回転軸筒19と平行に筒部10の軸方向に延びて、軸受部14a,14bの間に跨っている。
ストッパー爪42は、ねじ50を支点としてラチェット車41に噛み合う係合位置と、ラチェット車41から離脱する係合解除位置との間で回動可能となっている。このストッパー爪42の回動方向は、回転軸筒19や筒部10と直交している。さらに、ストッパー爪42は、ねじりコイルばね53を介して常時係合位置に向けて付勢されている。
図3は、ストッパー爪42が係合位置に回動された状態を開示している。係合位置では、ストッパー爪42の爪先47がスリット13を通じて筒部10の内側に入り込むとともに、ラチェット車41の一つの係合歯43と噛み合っている。この噛み合いにより、ロータ26の逆回転が阻止されている。
図5は、ストッパー爪42が係合解除位置に回動された状態を開示している。係合解除位置では、ストッパー爪42の爪先47がラチェット車41の係合歯43から離脱している。そのため、ラチェット車41に直結されたロータ26は、釣糸を巻き取る方向および釣糸を巻き取る方向とは逆方向のいずれの方向にも自由に回転し得る状態に保持される。
さらに、係合解除位置では、ストッパー爪42の爪先47が丁度スリット13の内側に位置している。このことから、スリット13は、ストッパー爪42の回動を許容するような形状に切り欠かれている。
図1に示すように、ストッパー機構40は、ストッパー爪42を係合位置又は係合解除位置に切り換える操作軸55を備えている。操作軸55は、リール本体2に回動可能に支持されて、ギヤボックス7の上部をリール本体2の前後方向に貫通している。操作軸55の前端は、リール本体2の前壁8を貫通して筒部10とロータ26との間の空間に導かれている。操作軸55の前端に円柱状のストッパーカム56が形成されている。ストッパーカム56は、ストッパー爪42のカム受け48に対応する位置に切り欠き57を有している。
操作軸55の後端は、リール本体2の後方に突出している。操作軸55の後端に操作レバー58が取り付けられている。操作レバー58は、ストッパーカム56の切り欠き57がストッパー爪42のカム受け48と向かい合う第1の操作位置(図3に示す)と、ストッパーカム56の外周面がストッパー爪42のカム受け48に接する第2の操作位置(図5に示す)との間で回動可能となっている。
操作レバー58を第1の操作位置にセットすると、図3に示すように、ストッパーカム56の切り欠き57にストッパー爪42のカム受け48が入り込む。これにより、ストッパー爪42がねじりコイルばね53の付勢力を受けて係合位置に回動する。
操作レバー58を第2の操作位置にセットすると、ストッパーカム56が略90°の角度範囲に亘って回動し、ストッパーカム56の外周面がストッパー爪42のカム受け48に接触する。これにより、カム受け48がねじりコイルばね53の付勢力に抗して押し下げられ、ストッパー爪42が係合位置から係合解除位置に向けて回動する。
図1ないし図3に示すように、筒部10のボス部15にリール本体2の前方からねじ60がねじ込まれている。ねじ60は、円盤状の頭部60aを有している。頭部60aの外周縁部は、ボス部15の外側に張り出すとともに、この外周縁部の一部がボール軸受20の外輪20bに引っ掛かっている。
同様に、ストッパー爪42を筒部10に支持するねじ50は、円盤状の頭部50aを有している。頭部50aの外周縁部は、軸受部14bの外側に張り出すとともに、この外周縁部の一部がボール軸受20の外輪20bに引っ掛かっている。
そのため、ねじ50,60の頭部50a,60aは、ボール軸受20の外輪20bを筒部10の軸受支持部12との間で挟み込んで保持している。
このような構成によると、釣糸を巻き取るロータ26は、ストッパー爪42を支持する筒部10を外側から覆ってはいるものの、このロータ26の後端とリール本体2の前壁8との間に僅かな隙間29が存在する。
このため、実際に釣りをしている時に、例えば水分や埃等の異物が隙間29を通じてロータ26と筒部10との間に入り込むのを避けられない。この異物がギヤボックス7の内部に侵入すると、例えばオシレート機構38の作動不良を招く原因となることがあり得る。
上記実施の形態に係るスピニングリール1では、ロータ26の逆転を防止するストッパー爪42は、筒部10と直交する方向に回動可能に筒部10に支持されている。これにより、ストッパー爪42の回動を許容するスリット13は、筒部10の周方向に沿うように形成すればよく、このスリット13がギヤボックス7に直接開口することはない。
しかも、スリット13は、筒部10の軸方向に沿う中間部に位置するので、スリット13がギヤボックス7の前端を規定するリール本体2の前壁8から遠ざかる。
この結果、隙間29を通じて筒部10とロータ26との間に入り込んだ水分等の異物がスリット13に導かれるようなことがあっても、この異物はスリット13から筒部10の内側に到達するに止まる。よって、異物がギヤボックス7の内部に侵入し難くなり、ギヤボックス7の防水性を高めることができる。
加えて、上記実施の形態によれば、リール本体2の前壁8から筒部10に至る広い範囲に大きな孔が開くことはないので、例えば釣糸を強い力で巻き取る時や、スピニングリール1を釣場に落下させた時に大きな負荷や衝撃が加わり易いリール本体2の前端部回りの強度を十分に確保できる。この結果、リール本体2の前端部に大きな負荷や衝撃が加わっても、これら負荷や衝撃に充分に対抗することができ、リール本体2の変形や破損を未然に防止することができる。
本発明は上記実施の形態に特定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施可能である。
上記実施の形態では、ストッパー爪を係合位置と係合解除位置との間で回動させる操作軸をギヤボックスの上部に配置したが、本発明はこれに限らない。例えば、操作軸をギヤボックスの下部に配置し、この操作軸の後端に固定される操作レバーをリール本体の脚部とは反対側の後端下部に配置してもよい。
この構成によれば、釣竿のリールシートと隣り合うリール本体の後端上部に操作レバーが突出することはなく、リール本体の上部がすっきりとした形状となる。そのため、実際に釣りをする際に、リール本体に釣糸が絡み付くのを防止できる。
本発明の実施の形態に係るスピニングリールの断面図。 本発明の実施の形態において、筒部に形成したスリットとストッパー爪との位置関係を示すリール本体の斜視図。 本発明の実施の形態において、ストッパー爪がラチェット車に噛み合う係合位置に回動された状態を示すスピニングリールの断面図。 本発明の実施の形態において、ラチェット車とストッパー爪との位置関係を示すスピニングリールの断面図。 本発明の実施の形態において、ストッパー爪がラチェット車から離脱する係合解除位置に回動された状態を示すスピニングリールの断面図。
符号の説明
2…リール本体、7…ギヤボックス、8…前壁、10…筒部、13…開口部(スリット)、19…回転軸筒、20…軸受(ボール軸受)、26…ロータ、41…逆転防止体(ラチェット車)、42…係合部材(ストッパー爪)。

Claims (5)

  1. ギヤボックスと、このギヤボックスの前端に位置する前壁から上記ギヤボックスの前方に向けて突出する筒部と、を有するリール本体と、
    上記リール本体の上記筒部に軸受を介して回転自在に支持され、上記筒部を貫通する回転軸筒と、
    上記回転軸筒と一体に回転するロータと、
    上記回転軸筒に設けられ、上記筒部の内側で上記ロータに追従して回転する逆転防止体と、
    上記逆転防止体に係合することで釣糸を巻き取る方向とは逆方向への上記ロータの回転を制限する係合部材と、を備える魚釣用スピニングリールであって、
    上記係合部材は、上記逆転防止体に係合する係合位置と、上記逆転防止体から離脱する係合解除位置との間で上記回転軸筒と交差する方向に移動可能に上記筒部に支持されるとともに、上記筒部は、上記係合部材の移動を許容するように切り欠かれた開口部を有することを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 請求項1の記載において、上記係合部材は、上記回転軸筒と平行な軸部材を介して上記筒部に回動可能に支持されていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  3. 請求項2の記載において、上記筒部は、上記開口部を間に挟んで向かい合う一対の軸受部を有するとともに、上記係合部材は上記軸受部の間に介在されるボス部を有し、上記軸部材は、上記ボス部を貫通して上記軸受部の間に跨ることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  4. 請求項1の記載において、上記回転軸筒の後端は、上記リール本体の前壁を貫通して上記ギヤボックスに導入されるとともに、上記逆転防止体および上記係合部材は、上記筒部の軸方向に沿う中間部に位置することを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  5. 請求項4の記載において、上記開口部は、上記リール本体の前壁から上記筒部の軸方向に離れていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
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