JP2004063909A - 信号変換装置 - Google Patents

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JP2004063909A JP2002222194A JP2002222194A JP2004063909A JP 2004063909 A JP2004063909 A JP 2004063909A JP 2002222194 A JP2002222194 A JP 2002222194A JP 2002222194 A JP2002222194 A JP 2002222194A JP 2004063909 A JP2004063909 A JP 2004063909A
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Takahiro Kusumoto
楠本 高裕
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Sumitomo Electric Networks Inc
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Abstract

【課題】組立性を阻害せずに信号変換装置の小型化を図る。
【解決手段】メディアコンバータ10は、光ファイバーケーブルFを収納するロアケース11と光電変換及び電光変換を行う変換器31aを収めるメインケース30を積層接合して構成される。ロアケース11には、係合突起131、132を突設させてメインケース30に設けた摺動孔に摺動可能に挿入して周縁で係合させる。ロアケース11の開口にはシート40を取り付けて、収納された光ファイバーケーブルFが摺動途中にロアケース11とメインケース30との間に挟み込まれるのを防止する。シート40には窪部40aを設けてロアケース11に収納された光ファイバーケーブルFの端部を引き出してコネクタCをメインケース30のレセプタクル31eに接続する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部に収納した光信号線を通じて伝送される光信号と、電気信号との変換を行う信号変換装置であって、特に、寸法を小型化した上で組立性を向上させた信号変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光信号と電気信号との信号変換可能にしている信号変換装置には種々のものが存在している。この信号変換装置には、光信号線である光ファイバーケーブル及び電気信号線であるLANケーブルが接続され、光信号及び電気信号の入出力を行っている。
【0003】
図12は、従来の一般的な信号変換装置1を示している。この信号変換装置1はロアケース3の内部3aに光電変換及び電光変換を行う変換器4a等を実装した基板4、及び、光ファイバーケーブルFの収納部5を並べた状態で配置すると共に、ロアケース3の開口をアッパーケース2で被うようにして、装置内の光ファイバーケーブルF及び変換器4a等を保護している。
【0004】
光ファイバーケーブルFは、一般に、種々の接続状況に対応できるように必要なケーブル長に対して余長を有しており、収納部5は光ファイバーケーブルFの心線Faの余長部分を巻回状態で収納している。なお、収納部5は、心線Faに対する規定の曲率半径で巻回できるようにしている。また、基板4は、レセプタクル4b、LANケーブルLを接続するLANポート4c及び各種設定を行うディップスイッチ4dを設けており、レセプタクル4bには収納部5で巻回された心線Faの端末のコネクタCを接続している。
【0005】
よって、信号変換装置1は、光ファイバーケーブルFで伝送された光信号を変換器4aで電気信号に変換し、変換した電気信号をLANケーブルLで伝送すると共に、LANケーブルLで伝送された電気信号を変換器4aで光信号に変換し、この光信号を光ファイバーケーブルFで伝送している。なお、このような信号変換装置1には、建物の壁等に取り付けられる壁掛型と、所要の箇所に載置される据置型等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
信号変換装置1は、上述したように収納部5が規定の曲率半径を確保するために所要の大きさを確保する必要があり、このような大きさの収納部5を基板4と並べて配置するため、装置自体の寸法が大きくなる問題がある。また、このように装置自体の寸法が大きくなると、信号変換装置1の取扱性が悪化すると共に、取付箇所及び載置箇所等も制限されることが多くなる。
【0007】
本発明は、斯かる問題に鑑みてなされたものであり、光ファイバーケーブルの収納部と変換器等を実装する基板とを積層配置にすることで、装置自体を小型化した信号変換装置を提供することを目的とする。
また、装置自体を積層配置により小型化しても、装置の良好な組立性及び装置内に引き込まれた光ファイバーケーブルの保護を充分に確保した信号変換装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る信号変換装置は、光信号線を収納する収納部と、光電変換及び/又は電光変換を行う変換器とを備える信号変換装置において、開口が形成してあり、該開口の奥面に前記収納部及び複数の係合突起が設けてある第1筐体と、前記変換器を収納しており、前記開口を被うように該第1筐体へ積層する積層面が形成してあり、該積層面に前記各係合突起が夫々摺動可能に挿入されると共に端縁で係合されるように複数の摺動孔が形成してある第2筐体とを備えることを特徴とする。
【0009】
第1発明にあっては、光信号線の収納部を設けた第1筐体に、変換器を収納する第2筐体を積層することで、装置自体の平面視方向の寸法を従来の約半分に抑えることができ、装置の取扱性等が向上し、取付箇所及び載置箇所等の自由度も高めることができる。また、第1筐体及び第2筐体は、係合突起を摺動孔に挿入して摺動させることにより積層状態で結合されるため、光信号線と変換器との接続性を維持した上で組立性も確保できる。
【0010】
第2発明に係る信号変換装置は、前記第1筐体が、係止突起を備え、前記第2筐体は、前記係合突起が前記摺動孔の摺動方向の両端を除いた中間に位置する状態で、前記係止突起と対向係止されるように突出してある被係止片を備えることを特徴とする。
【0011】
第2発明にあっては、第1筐体の係合突起が第2筐体の摺動孔の中間に位置する状態で、係止される係止突起及び被係止片を設けているので、第1筐体に対して第2筐体が完全に係合される前の摺動途中の段階で、一時的に両者を確実に仮係止できる。その結果、仮係止状態では両者の間には隙間が生じ、第1筐体及び第2筐体が積層構造であっても、前記隙間を通じて光信号線の整線等の作業が可能になり、光信号線の挟み込まれ等を防止できる。
【0012】
なお、係合突起が摺動孔の端縁で係合される位置状態でも、被係止片と対向する位置に係合補強用の係止突起を設けるようにしてもよく、このような位置に係止突起を設けることで、係合突起の摺動孔との係合を補強でき、第1筐体と第2筐体との安定した積層結合状態を形成できる。
【0013】
第3発明に係る信号変換装置は、前記第1筐体が、前記奥面に設けてある案内突起を備え、前記第2筐体は、前記積層面に、前記案内突起が挿入されて前記各係合突起の摺動方向と平行な摺動が可能であるように形成してある案内孔を備えることを特徴とする。
【0014】
第3発明にあっては、第1筐体に案内突起、及び、第2筐体に案内孔を夫々設けているので、第1筐体に第2筐体を摺動させて結合する際に、第2筐体のこじれを防止でき、組付時に第2筐体の摺動方向を規制してスムーズな摺動を確保し、良好な組立作業を行うことができる。
【0015】
第4発明に係る信号変換装置は、前記第1筐体が、前記積層面に当接するように突出してある支持ピンを備えることを特徴とする。
第4発明は、第1筐体に第2筐体を積層して摺動させる際、第2筐体の一部が第1筐体の開口内に落ち込むことが想定されることに対処したものである。よって、上述したように、第2筐体の積層面を当接支持する支持ピンを第1筐体に設けることで、積層する際、及び、摺動の際に第2筐体の落ち込みを防止でき、良好な組立性を確保できる。
【0016】
第5発明に係る信号変換装置は、前記第1筐体が、前記開口の内周面から突出してある突出片を備え、前記第2筐体は、前記係合突起が前記摺動孔の端縁で係合された状態で、前記突出片に先端が係止されるL字状片を備えることを特徴とする。
【0017】
第5発明にあっては、第1筐体に突出片、第2筐体にL字状片を夫々設けることで、係合された状態の第1筐体及び第2筐体の周囲が、突出片及びL字状片の係止により浮き上がるのを防止でき、小型化した信号変換装置の堅牢性も確保できる。
【0018】
第6発明に係る信号変換装置は、前記係合突起が、突出側の端部に突出方向と直交する方向へ設けてある凸部を備え、前記摺動孔は、前記摺動方向に前記凸部を案内するテーパ状の案内縁を備えることを特徴とする。
【0019】
第6発明にあっては、係合突起に設けた凸部を摺動孔の案内縁で案内することで、摺動を一段とスムーズにでき組立性を良好にできる。また、案内縁をテーパ状にすることで、凸部を徐々に締め付けて端縁で確実に係合突起を係合でき、組立時における係合突起の摺動孔に対する挿入から摺動を経て係合に至るまでの作業のフィーリングを良好にできると共に、作業性も向上できる。
【0020】
第7発明に係る信号変換装置は、前記第1筐体の開口に取り付けてあり、前記係合突起の挿通用の穴部及び光信号線の通過用の窪部が形成してあるシートを更に備えることを特徴とする。
第7発明にあっては、第1筐体にシートを取り付けているので、第2筐体を摺動させる際に、第1筐体に収納されている光信号線が第2筐体と挟まって傷付けられるような事態を防止でき、安定した組立作業を行える。
【0021】
また、シートには穴部が形成されているので、上述した係合突起及び摺動孔の摺動が阻害されることもない。また、シートに形成される窪部を通じて第1筐体に収納されている光信号線の端末を引き出すことで、シートが第1筐体に取り付けられていても、光信号線を第2筐体の変換器へスムーズに接続できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る信号変換装置であるメディアコンバータ10の分解斜視図である。メディアコンバータ10は、第1筐体に相当するロアケース11にシート40を取り付けて、第2筐体に相当するメインケース30を積層した状態で結合する構成にしている。また、光信号線である光ファイバーケーブルFは、被覆樹脂Fbを除去して心線Faが露出されると共に端末にはコネクタCが取り付けられており、心線Faの余長部分が巻回されてロアケース11内に収納される。
【0023】
ロアケース11は、図2にも示すように、薄箱形状であり、周囲に周壁11aを立設し、周壁11aで囲まれることにより形成される開口11bの奥面となる底面部11cに光ファイバーケーブルFを巻回する収納部12を設けている。この収納部12は、底面部11cより立設して平面視で楕円状となる巻回壁12aで形成されており、また、巻回壁12aは上端の数カ所から水平方向にフラップ12bを突設させて、巻回壁12aに巻回した光ファイバーケーブルF及び心線Faが抜け出ないようにしている。
【0024】
また、底面部11cの楕円状の巻回壁12aの内部には、2つの係合突起131、132をロアケース11の長辺方向に間隔を隔てて突設している。各係合突起131、132は突出側の端部に、突出方向と直交する向きに突出する凸部に相当する板状の係合頭部131a、132aを夫々設けている。また、一方の係合突起131からロアケース11の短辺方向に間隔を隔てた箇所には、底面部11cより板状の案内突起14を突設している。さらに、この案内突起14からロアケース11の長手方向に間隔を隔てた箇所の底面部11cからは、柱状で周壁11aと同等の高さの支持ピン15を突出している。
【0025】
また、ロアケース11は、周壁11aの長辺側の略対角付近に係止突起として仮係止突起161、163及び本係止突起162、164を底面部11cより突設している。仮係止突起161、163及び本係止突起162、164は板状であり、周壁11aと対向する面には、図6(a)〜(c)等にも示すように係止溝161a〜164aを夫々凹設している。
【0026】
各対角付近における仮係止突起161と本係止突起162との間隔、及び、仮係止突起163と本係止突起164との間隔は、後述する図3に示すメインケース30の摺動孔341、342における孔長さより短い寸法にしている。さらに、また、ロアケース11は、図8にも示すように、三つの角部周辺において周壁11aの内周面から板状の突出片171、172、173を突出している。
【0027】
なお、ロアケース11は、図2に示すように周壁11aの一方の対角箇所には光ファイバーケーブルFの外引込部181、182を設けると共に、底面部11cの一部には穴状の内引込部183を設けており、これら各引込部181〜183には、光ファイバーケーブルFの被覆樹脂Fbを保持する保持部191〜193を設けている。また、底面部11cの略中央部分には、ロアケース11を壁等に取り付ける際のネジを挿通するネジ穴201、202を設けると共に周壁11aの短辺の上端には、多数のシート止め21を開口11b側へ突設させている。
【0028】
一方、図1に示すメインケース30は、箱状の一角部を切除して凹部30cを設けた形状にしており、アッパーカバー30a及びロアプレート30bで構成される内部に、変換器31a、ディップスイッチ31b、LANポート31c及びプラグ接続部31dを実装した基板31を収納している。
【0029】
変換器31aは、光電変換及び電光変換を行うものであり、光ファイバーケーブルFの端末のコネクタCを接続するレセプタクル31eと繋がっている。また、このレセプタクル31eはメインケース30の凹部30cの一面30dに位置させている。なお、変換器31aは光電変換又は電光変換のいずれか一方のみを行うものであってもよい。
【0030】
なお、メインケース30の凹部30cには、別体のカバー32を取り付けるようにしており、このカバー32でレセプタクル31eに接続される光ファイバーケーブルF及びコネクタCを保護している。また、カバー32の短辺側の下端からはケーブル抑え片32aを突設しており、図9に示すように、ロアケース11の引込部181から内部に引き込まれている光ファイバーケーブルFの被覆樹脂Fbをケーブル抑え片32aで引込部181内へ押し込むようにしている。
【0031】
図3は、メインケース30のロアプレート30b側の斜視図である。メインケース30自体は、凹部30cに関係しない長辺30g及び短辺30hをロアケース11と同等の寸法にしており、図中におけるロアプレート30bの上面をロアケース11へ積層される側の積層面30fにしている。
【0032】
積層面30fには、直方体状の凸部331、332が設けられると共に、この凸部331、332に摺動孔341、342が形成されている。摺動孔341、342は、一方の端縁を係合端縁341a、342aとしており、メインケース30及びロアケース11をずれないように重ねた状態で、各係合突起131、132と係合端縁341a、342aが一致する位置に形成されている。係合端縁341a、342aから長手方向へ離れた位置には、図2に示す係合突起131、132の係合頭部131a、132aが挿入される大きさの挿入部341b、342bが形成されている。
【0033】
また、摺動孔341、342は、挿入部341b、342bから係合端縁341a、342aへ一度テーパ状に幅が狭くなり、狭くなった孔幅を係合突起131、132の幅に応じた寸法にして、係合突起131、132が挿入部341b、342bから係合端縁341a、342aへスムーズに摺動できるようにしている。
【0034】
図4は、係合突起131が摺動孔341の挿入部341bに挿入されて図3中のA−A線まで摺動した状態の概略断面を示しており、摺動孔341は、孔幅が係合突起131と応じた寸法の箇所には係合頭部131aを係合端縁341a側へ案内する案内縁341cを設けている。案内縁341cは、図5(a)に示すように、挿入部341bから係合端縁341a側へ上昇するテーパ状に形成してあり、係合端縁341aでは係合突起131の突設高さに応じた寸法にして、係合頭部131aの下面と係合端縁341aの上面が係合するようにしている。なお、上述した説明は、係合突起131及び摺動孔341を例にして説明したが、係合突起132及び摺動孔342でも同様の構成にしている。
【0035】
また、図3に示すように、積層面30fには、凹部30cの近傍及び一つの角部近傍に被係止片351、352を設けている。図6(a)〜(c)に示すように、各被係止片351、352は、仮係止突起161、163及び本係止突起162、164の各係止溝161a〜164aと対向係止されるように突出部351a、352aを夫々設けている。
【0036】
上述した各被係止片351、352は、係合突起131、132が摺動孔341、342の係合端縁341a、342a及び挿入部341b、342bを除いた摺動中の中間位置に位置する状態で、図6(b)に示すように、仮係止突起161、163と各係止溝161a、163aと突出部351a、352aが係止するような位置に設けてある。
【0037】
なお、各被係止片351、352を上述した位置に設けることで、係合突起131、132が摺動孔341、342の挿入部341b、342bに位置する場合は、図6(a)の示す位置になる。また、係合突起131、132が摺動孔341、342の係合端縁341a、342aで係合される場合、図6(c)に示すように、本係止突起162、164と各被係止片351、352が係止するようになる。
【0038】
さらに、図3に示す積層面30fには、図2等に示した案内突起14が摺動可能に挿入される案内孔36が形成されている。案内孔36は案内突起14の幅に応じた孔幅を有し、上述した摺動孔341、342と平行で同等な長さを有している。また、案内孔36は、各係合突起131、132が摺動孔341、342の係合端縁341a、342aで係合された場合、案内突起14が一端部36aに位置し、係合突起131、132が摺動孔341、342の挿入部341b、342bに挿入された場合は、案内突起14が他端部36bに位置するように配置されている。
【0039】
さらに、また、積層面30fの短辺30hの両端付近には、L字状片371、372が設けてある。具体的には各L字状片371、372は、各係合突起131、132が摺動孔341、342の係合端縁341a、342aで係合された場合、図7に示すように、先端371a、372aがロアケース11の周壁11aに設けられた突出片171、172と係止する位置に設けられている。
【0040】
なお、図3に示すように、上述した被係止片352の端部にも各L字状片371、372の先端371a、372aと同様な先端部373aが設けてあり、この先端部373aも各係合突起131、132が係合端縁341a、342aで係合された場合に、ロアケース11の周壁11aの突出片173と係止される。また、積層面30fの短辺30hの一端部付近には、図1のカバー32のケーブル抑え片32aと同様の抑え片38が突出しており、ロアケース11の別の引込部182から引き込まれる光ファイバーケーブルFを押し込むようにしている。
【0041】
さらに、また、図1に示すように、メインケース30とロアケース11との間にはシート40が位置しており、シート40は合成樹脂製の所要の剛性を有するフィルム状のものであり、平面視でメインケース30と略同等の形状に形成されている。
【0042】
即ち、メインケース30の凹部30cと対応する箇所に光ファイバーケーブルFの通過用に切り欠いた窪部40aを形成している。また、ロアケース11の係合突起131、132及びメインケース30の凸部331、332の挿通用の穴部40bを設けている。さらに、ロアケース11の案内突起14と対向する箇所には角穴40c、支持ピン15と対向する箇所には丸穴40dを設けている。
【0043】
次に、メディアコンバータ10を組み立てる手順を説明する。
先ず、図1に示すように接続対象の光ファイバーケーブルFの端末側の被覆樹脂Fbを除去して心線Faを露出させ端末にコネクタCを取り付けてから、光ファイバーケーブルFを、例えば、ロアケース11の引込部181からケース内部に引き込む。引き込んだ心線Faの余長部分を収納部12に巻回させて余長を処理する。この状態でネジ穴201、202にネジを挿通し、メディアコンバータ10を取り付ける壁等に、先にロアケース11のみをネジの締結により取り付ける。
【0044】
このように取り付けたロアケース11の開口11bに、図8に示すように、シート40をシート止め21の下側に嵌め込んで取り付けている。シート40を取り付けることで、収納部12に巻回されている心線Faは開口11bから飛び出ることは無くなり、また、レセプタクル31eに接続する必要のあるコネクタCのみは窪部40aを通過させて開口11bから取り出している。
【0045】
このようにシート40を取り付けた状態で、図10(a)に示すように、メインケース30をロアケース11の開口11bに被せて、係合突起131、132を摺動孔341、342の挿入部341b、342bに挿入する。なお、このように挿入することで、案内突起14も案内孔36の他端部36bで挿入され、メインケース30の積層面30fの被係止片351、352は、図6(a)に示すように、仮係止突起161、163と未だ対向していない位置関係になる。
【0046】
次に、メインケース30を図10(a)に示すようにハッチング矢印方向に摺動させる。この際、係合突起131、132が摺動孔341、342に挿入されているのに加えて、案内突起14が案内孔36内に挿入されているため、メインケース30を図中の左右の白矢印方向にこじることなくスムーズに摺動できる。また、摺動中は、図11に示すようにロアケース11の支持ピン15が、周壁11aに支持されないメインケース30の積層面30fに当接しているため、メインケース30が図中の白矢印方向へ落ち込まず、この点においてもスムーズな摺動が確保されている。
【0047】
また、この摺動の際、係合突起131は、図5(a)の挿入部341bの位置から図5(b)の摺動途中の位置へ案内縁341cにより係合頭部131aが案内される。このような案内は、もう一方の摺動孔342でも係合突起132に対して同様に行われる。
【0048】
また、上述したように摺動されて、メインケース30は、一旦摺動途中で、図6(b)に示す被係止片351、352と仮係止突起161、163との係止により仮係止状態になる。このように仮係止されることで、シート40の窪部40aから引き出される光ファイバーケーブルFの引出具合等を整えてメインケース30に挟まれないようにする。
【0049】
上記仮係止状態からメインケース30を摺動させて、図10(b)に示すようにメインケース30をロアケース11に完全に重なるようにして積層結合させる。この状態では、図5(c)に示すように、係合突起131、132は、係合頭部131a(132a)が係合端縁341a(342a)と係合すると共に、図6(c)に示すように、被係止片351、352が本係止突起162、164と係止され、強固な結合が行われる。
【0050】
さらに、このような結合状態では、図7に示すように、メインケース30のL字状片371、372の先端371a、372aが突出片171、172と係止すると共に被係止片352の先端部373aが突出片173と係止するため、メインケース30の周囲が図中の白矢印方向に浮き上がるようなことも防止されている。
【0051】
上述したようにメインケース30及びロアケース11を結合した後は、図1に示すように、コネクタCをレセプタクル31eに接続してから、カバー32をメインケース30の凹部30cに取り付けて組立を完成している。また、完成したメディアコンバータ10のLANポート31cにはLANケーブル50のコネクタ50aを接続すると共に、給電プラグ31dには電源アダプタのプラグ51を接続して、メディアコンバータ10を作動させる。
【0052】
【発明の効果】
以上に詳述した如く、第1発明にあっては、光信号線を収納する第1筐体に、変換器を収める第2筐体を積層することで、良好な組立性を確保して装置自体を小型化できる。
第2発明にあっては、第1筐体に対して第2筐体が摺動途中で、仮係止でき、光信号線の挟み込まれ等を確実に防止できる。
【0053】
第3発明にあっては、第1筐体に案内突起、及び、第2筐体に案内孔を夫々設けることで、摺動の際に第2筐体がこじれるのを防止でき、良好な摺動性を確保できる。
第4発明にあっては、摺動中に第2筐体の一部が第1筐体の開口内に落ち込むことを防止してスムーズな摺動を維持できる。
【0054】
第5発明にあっては、第1筐体に突出片、第2筐体にL字状片を夫々設けることで、係合された第2筐体の周囲が、第1筐体より浮き上がるのを防止できる。第6発明にあっては、係合突起に設けた凸部を摺動孔の案内縁で案内して、一段とスムーズな摺動性を確保できる。
第7発明にあっては、第1筐体にシートを取り付けることで、摺動中に光信号線が第2筐体と挟まるような事態を未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るメディアコンバータの分解斜視図である。
【図2】ロアケースの斜視図である。
【図3】メインケースのロアプレート側からの斜視図である。
【図4】係合突起が挿入された状態の図3におけるA−A線の概略断面図である。
【図5】図3におけるB−B線の種々の状態の概略断面図であり、(a)は係合突起が挿入された状態の図、(b)は係合突起が摺動途中の状態の図、(c)は係合突起が係合された状態の図である。
【図6】(a)(b)(c)は、係止突起と被係止片の位置関係を示す概略図である。
【図7】L字状片と突出片の係止状態を示す概略図である。
【図8】シートを開口に取り付けた状態のロアケースの概略平面図である。
【図9】カバーのケーブル抑え片で光ファイバーケーブルを引込部へ押し込む状態を示す概略図である。
【図10】(a)はメインケースをロアケースに被せた状態の概略平面図、(b)はメインケース及びロアケースを積層結合させた状態の概略平面図である。
【図11】支持ピンでメインケースを支持している状態の要部断面図である。
【図12】従来のメディアコンバータの分解斜視図である。
【符号の説明】
10 メディアコンバータ
11 ロアケース
12 収納部
14 案内突起
15 支持ピン
30 メインケース
31a 変換器
32 カバー
36 案内孔
40 シート
40a 窪部
40b 穴部
131、132 係合突起
131a、132a 係合頭部
161、163 仮係止突起
162、164 本係止突起
171〜173 突出片
341、342 摺動孔
341a、342a 係合端縁
351、352 被係止片
371、372 L字状片
F 光ファイバーケーブル
Fa 心線
C コネクタ

Claims (7)

  1. 光信号線を収納する収納部と、光電変換及び/又は電光変換を行う変換器とを備える信号変換装置において、
    開口が形成してあり、該開口の奥面に前記収納部及び複数の係合突起が設けてある第1筐体と、
    前記変換器を収納しており、前記開口を被うように該第1筐体へ積層する積層面が形成してあり、該積層面に前記各係合突起が夫々摺動可能に挿入されると共に端縁で係合されるように複数の摺動孔が形成してある第2筐体と
    を備えることを特徴とする信号変換装置。
  2. 前記第1筐体は、係止突起を備え、
    前記第2筐体は、
    前記係合突起が前記摺動孔の摺動方向の両端を除いた中間に位置する状態で、前記係止突起と対向係止されるように突出してある被係止片を備える請求項1に記載の信号変換装置。
  3. 前記第1筐体は、
    前記奥面に設けてある案内突起を備え、
    前記第2筐体は、
    前記積層面に、前記案内突起が挿入されて前記各係合突起の摺動方向と平行な摺動が可能であるように形成してある案内孔を備える請求項1又は請求項2に記載の信号変換装置。
  4. 前記第1筐体は、
    前記積層面に当接するように突出してある支持ピンを備える請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の信号変換装置。
  5. 前記第1筐体は、
    前記開口の内周面から突出してある突出片を備え、
    前記第2筐体は、
    前記係合突起が前記摺動孔の端縁で係合された状態で、前記突出片に先端が係止されるL字状片を備える請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の信号変換装置。
  6. 前記係合突起は、
    突出側の端部に突出方向と直交する方向へ設けてある凸部を備え、
    前記摺動孔は、
    前記摺動方向に前記凸部を案内するテーパ状の案内縁を備える請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の信号変換装置。
  7. 前記第1筐体の開口に取り付けてあり、前記係合突起の挿通用の穴部及び光信号線の通過用の窪部が形成してあるシートを更に備える請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の信号変換装置。
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