JP2004361436A - 光受信機 - Google Patents

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Hisanori Ohara
久典 大原
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Abstract

【課題】光ファイバの余長部分の長さが大きく、そのループの長さが適当で定かでない場合でも、短くコンパクトに巻くことも、中位の長さに巻くことも、大きなループで巻くこともできる等、多彩な巻き方が選択できるようにした。
【解決手段】ケース本体には光受信部と、光ファイバ収容部とを備え、光ファイバ収容部は、周囲に安全曲率の範囲内で小さい曲率に形成されている周壁26aを有する第1巻枠26と、第2巻枠27とを並置させ、第1巻枠26と第2巻枠27の周壁26aの外周から遠く離れた複数個所に、光ファイバを大きな曲率で配置することを許容するように、光ファイバの外周位置規制用の跳止壁29bを夫々自立状に並設し、第1巻枠26と第2巻枠27との間には、第1巻枠26,第2巻枠27に対して右回りに巻いた光ファイバを、逆向きの左回りに巻き付け可能にする為に相互間に光ファイバの通路となる間隙が設けた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光伝送システムにおいて、光信号の取り込みを可能に光ケーブルをケースに引き込み、引き込んだ光ケーブルに、通信機器(例えばメディアコンバータ)などに接続される引き出し側の光ケーブルを接続し、または、光信号をTV受像機などで受信できるような電気信号に変換するO/E変換手段を備える光受信部を接続する場合に用いられる光受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から光受信機においては、ケース本体に対して引き込んだ光ケーブルと、引き出し側の光ケーブルとの接続作業を行う場合には、両者の接続を特殊な工具を用いて接続する関係から、光ケーブルの被覆を除去した後の光ファイバの長さが夫々数十センチ必要となる。その為、両者の接続作業を終えた後は光ファイバの余長部分の処理をしなければならない。この場合光ファイバーは一定の曲率よりも小さく巻き込むと光ファイバーの組織が破壊する危険がある。そこで従来は安全を見込んで光ケーブルや、光ファイバはすこぶる大きな曲率で巻く。すると、その余長の光ケーブルや、光ファイバを傷めることは少なくなる。
(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平7−325227号公報(図1及び段落(0009))
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この従来の光受信機のように安全を見込んですこぶる大きな曲率で巻くと、光ファイバを収容する為のケースにおける専有面積が広くなり、それを納めるケースが大型になる問題点が発生する。
また光ファイバを大きなループの状態に巻くと、ケースを移動させる場合に、余長の光ファイバ収容部におけるループ状の光ファイバが揺れ動き、光ファイバを傷める問題点が生じる。
【0005】
本件出願の目的は、引き込まれた光ファイバと引き出す為の光ファイバとの余長部分が長くてもそれが邪魔にならないように丸め、小嵩に収納することができるようにした光受信機を提供しようとするものである。
他の目的は、余長部分を巻枠に対して巻付ける場合、緩く巻き付けても、きつく巻き付けても、光ケーブルの安全曲率以下には曲がらないようにして、作業時に、光ファイバの曲率が小さくなって損傷することを気にしなくてもよいようにした光受信機を提供しようとするものである。
他の目的は、光ファイバの余りの長さが大きく、しかも、ループ状で、そのループの長さが適当で定かでない場合でも、短くコンパクトに巻くこともできれば、中位の長さに巻くこともでき、さらには大きなループで巻くこともできる等、多彩な巻き方が選択できるような光受信機を提供しようとするものである。
他の目的は、余長部分を巻いた状態で納める部分の平面的な専有面積を小さくすることができる光受信機を提供しようとするものである。
他の目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになるであろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願発明における光受信機は、ケース本体にはO/E変換手段を備える光受信部と、余長の光ファイバ収容部とを備えている光受信機において、
上記光受信部と余長の光ファイバ収容部とは、余長の光ファイバ収容部が上側となるように上下に重合させ、余長の光ファイバ収容部は、基板25の上面に対し周囲に光ファイバの添付を可能とする安全曲率の範囲内で小さい曲率に形成されている周壁26aを有する第1巻枠26と、第2巻枠27とを並置させ、さらに上記基板25の上面に対しては、上記第1巻枠26と第2巻枠27の夫々の小さい曲率を有する周壁26aの外周から遠く離れた複数個所に、第1巻枠26と第2巻枠27の周壁から間隙を隔てて光ファイバを大きな曲率で配置することを許容するように、光ファイバの外周位置規制用の跳止壁29bを夫々自立状に並設し、かつそれらの跳止壁29bの上部には夫々対応する第1巻枠26と、第2巻枠27に向けて延出させた爪29aを備えさせ、さらに、第1巻枠26と第2巻枠27との間には、第1巻枠26,第2巻枠27に対して右回りに巻いた光ファイバを、逆向きの左回りに巻き付け可能にする為に相互間に光ファイバの通路となる間隙が設けられるようにしたものである。
【0007】
また好ましくは、余長の光ファイバ収容部とを備えている光受信機において、上記光受信部と余長の光ファイバ収容部とは、余長の光ファイバ収容部が上側となるように上下(表側と奥側)に重合させ、余長の光ファイバ収容部は、基板25の上面に対し周囲に光ファイバの添付を可能とする安全曲率の範囲内で小さい曲率に形成されている周壁26aを有する第1巻枠26と、第2巻枠27とを上記角形ケースの一方の対角線上に近づくように前後に位置をずらせて並置させ、残る他方の対角線上における隅部の広くなった場所の一方にはスプライスホルダを、他方には光アダプタを配置させ、さらに上記基板25の上面に対しは、上記第1巻枠26と第2巻枠27の夫々の小さい曲率を有する周壁26aの外周から遠く離れた複数個所に、第1巻枠26と第2巻枠27の周壁から間隙を隔てて光ファイバを大きな曲率で配置することを許容するように、光ファイバの外周位置規制用の跳止壁29bを夫々自立状に並設し、かつそれらの跳止壁29bの上部には夫々対応する第1巻枠26と、第2巻枠27に向けて延出させた爪29aを備えさせ、さらに、第1巻枠26と第2巻枠27との間には、第1巻枠26,第2巻枠27に対して右回りに巻いた光ファイバを、逆向きの左回りに巻き付け可能にするものであればよい。
【0008】
また好ましくは、ケース本体にはO/E変換手段を備える光受信部と、余長の光ファイバ収容部とを備えている光受信機において、上記光受信部と余長の光ファイバ収容部とは、余長の光ファイバ収容部が上側となるように上下(表側と奥側)に重合させ、余長の光ファイバ収容部は、基板25の上面に対し周囲に光ファイバの添付を可能とする安全曲率の範囲内で小さい曲率に形成されている周壁26aを有する第1巻枠26と、第2巻枠27とを並置させ、上記第1巻枠26と、第2巻枠27との並置の状態は、第1巻枠26と、第2巻枠27の中心点位置を中心にして上記安全曲率が得られる半径で描かれる円弧の一部が相互に重合するように、第1巻枠26と、第2巻枠27の中心点位置を相互に近づけ、かつ、上記第2巻枠27における外周壁の第1巻枠26に近づく部分は、第1巻枠26に重合しないように、光ファイバを通過させる間隙を隔てて対応形状を欠如する形態とし、さらに、第2巻枠27の中間位置には、第1巻枠26,第2巻枠27に対して右回りに巻ける光ファイバを、逆向きの左回りに巻き付け可能にする為に第1巻枠26における左回り巻き付けの始端26dに向けて光ファイバを通過させる為に上記安全曲率以上の曲率で形成した間隙の通路が設けられているものであればよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本願発明の実施の形態を示す図面について説明する。図1乃至図9において、3は、周知のようにオフィスビルやマンションなどの出入り口近くに設置する光受信機1におけるケース本体を示し、通常は任意の蓋体4を開閉自在に備える。4aは蓋体4の止具を示す。5は、ケース本体3における収納空間を示し、O/E変換手段を備える光受信部13と、余長の光ファイバ44、45、46、47を収容する為の収容部24とを備えている。ケース本体3の前側の板体に備える6、7は公知の光ケーブルの出入口を示し、8、9は公知のテレビ信号を取り出す為の出力端子突出口を示す。なお本件明細書において「上下及び前後」と、方向を称する場合は図5の状態で称するものであり、図5のケース本体3の前側が下向きに置かれた場合には、上記表現は、「前後(表側と奥側)及び上下」となる。
上記光受信部13と余長の光ファイバ収容部24とは、図5に現れているように光ファイバ収容部24が上側となるように上下(表側と奥側)に重合させてある。
【0010】
光受信部13は、通常知られているように外部はシールド効果を有する金属製のケース(シャーシ)14で構成されており、内部には、光信号をテレビ受像機用の入力信号に変換する為の手段、通常、O/E変換手段として知られている電子回路が15が収められている。また必要に応じては周知のように増幅回路が収まっている。光受信部13のケース14は任意の着脱自在に構成されたケース本体3側の取付具、例えば鈎片10で着脱自在に保持される。ケース(シャーシ)14の表面には、基板25と同じ高さとなるように高さを揃えて光アダプタ20が着脱自在に固着されている。この光アダプタ20には、ケース14内のO/E変換手段に連なる光ファイバ17の先端に付されている光コネクタ21が抜差自在に接続されている。光コネクタ21はケース14に設けた孔を通してケース14の内に収納できるようにしても良いし、ケース14の蓋が開閉できるように光ファイバ17のリードを長くしてあっても良い。16、16aは周知のテレビ信号用出力端子及びテレビ信号用出力レベル測定端子の存在を示す。
【0011】
余長の光ファイバ収容部24において、25は基板を示し、プラスチックまたは金属などの硬質平板材で形成してある。基板25は任意の手段、例えばケース本体3に対して直接的に、又はケース本体3に装着されている上記のケース14に対してで着脱自在にねじ部材などを用いて装着する。
基板25の上面に対しては、図示のように光ファイバ44、45、46、47の添え付けを可能とする安全曲率の範囲内で小さい曲率に形成されている周壁26a,27aを有する第1巻枠26と、第2巻枠27とを並置させてある。安全曲率としては光ファイバーのメーカーによって種々な説があるが、一般的には半径が20mm〜30mmあれば安全な曲率といわれている。
第1巻枠26と、第2巻枠27とは、基板25が合成樹脂で成型される場合には一体材で成型される。周壁26a,27aには必要に応じて上下方向に長いスリットが周方向に多数配設してあってもよい。更に巻枠の平面形状は真円であっても良いし、安全曲率以上の曲率を備える楕円形であっても良い。巻枠の周壁26a,27aは、基板25とは別体で形成し、基板25の所定位置に任意の接合手段例えば嵌合手段を用いて、或いは接着剤などを用いて装着してもよい。
28は周壁26a,27aに添わせる光ファイバ44、45、46、47が跳ね上がるのを阻止するために予め周壁26a,27aの上部位置から放射方向に向けて張り出し状に備えさせる一体材形成の跳止爪を示す。28dは、成形のときに利用される型を抜き出す為の透孔を示す。
【0012】
基板25の上面に対しては、上記第1巻枠26と第2巻枠27の夫々の小さい曲率を有する周壁26a,27aの外周から遠く離れた位置に、第1巻枠26と第2巻枠27を取り囲むように、相互に適当な間隔を隔てて複数個所において光ファイバの外周位置規制用の跳止壁29bを夫々自立状に並設してある。外周位置規制用の跳止壁29bが並設してある位置は、第1巻枠26と第2巻枠27の周壁26a、27aから大きな間隙を隔てて光ファイバを大きな曲率で配置することを許容するように選定してある。上記跳止壁29bの上部には夫々対応する第1巻枠26と、第2巻枠27に向けて延出させた爪29aを備えさせ、光ファイバーが上方に向けて跳ね上がらないように形成してある。
これらの複数の爪29aと、上記複数の跳止爪28との配列は、図1に示してあるように平面形状において、跳止爪28の先端28aと、複数の爪29aの先端が相互に入り組んだ状態に配置されている。このことは光ファイバ44、45、46、47が第1巻枠26と第2巻枠27の夫々の周壁26a、27aから近い位置にて巻かれた場合は、複数の跳止爪28によってその浮き上がりは防止され、光ファイバーが曲率半径大きく、夫々の周壁26a、27aから離れた遠い位置に巻かれた場合は、複数の爪29aによってその浮き上がりは防止され、図1のように光ファイバが直線状態或いはやや湾曲した状態では、上方に向けて飛び出すことができないように交互に入れ込み状態で配列してある。
【0013】
第1巻枠26と第2巻枠27との間R4には、図1のように第1巻枠26,第2巻枠27に渡って大きく右回りに巻いた光ファイバを、図4(B)(C)に現れているように逆向きの左回りに巻き付け可能にする為に相互間に光ファイバの通路となる間隙R4が設けられている。ここでの相互間の間隔はあまり密ではなく、光ファイバーに適当な曲率が与えられるような間隔に選定してある。図面においてR1〜R13は光ファイバーを配設する場所(通路)を示すものである。
【0014】
基板25の上面において、34、35は公知の第1と第2のスプライスホルダの存在を示し、光ファイバ44と47、45と46とを夫々接続するための公知の第1と第2のメカニカルスプライス36、37を着脱自在に保持する為のものである。配設位置としては、邪魔にならないように図1における第1巻枠26と第2巻枠27の中間位置の上方における隙間位置に選定してある。
基板25において、基板25の上面とほぼ同じ高さに配設してある光アダプタ20が存在する隅部は、基板25を欠如させ、光ファイバー47の自由端に付着させた光コネクタ21を光アダプタ20の受口22に着脱自在に接続できるようにしてある。
【0015】
光ケーブルの出入口6の近くの基板25の上面においては、出入口6から巻枠27に向けて大きな曲率で2芯の光ケーブル41や、2芯(又は単芯)の光ケーブル42の出入りを導くために緩やかに上昇するスロープが付された通路R1が形成されている。
出入口6の近くには上下から光ケーブル41、42を弾力的に挟み付ける為に通常知られているように上下の当たり面に弾力部材を備える挟着用部材から成る挟着具39が配設されており、挿入された光ケーブル41、42を着脱自在に保持している。
【0016】
図1〜図5に現れる構成のものに光ケーブルを敷設する作業は、光ケーブルの出入口6から先端の光ファイバー44、45を先頭にして光ファイバ収容部24に2芯の光ケーブル41を挿入する。また必要に応じて2芯(又は単芯)の光ケーブル42をも挿入し、固定する。この状態で通常知られている第1と第2のメカニカルスプライス36、37を利用する接続手段(他の任意の接続手段でもよい)を用いて光ファイバー44と47、及び光ファイバー45と46とを接続する。この接続作業においては通常知られている工具を用いるので、光ファイバー44、45、46、47は比較的長くなければならない。例えば50cm以上であることが望ましい。作業員の都合によっては100cm以上の場合もある。
【0017】
上記のようにして光ファイバー相互が接続された後は、図4に現れているように、これらのループ状になっている余長の光ファイバ(余分な長い光ファイバ)を光ファイバ収容部24に対して綺麗に納めなければならない。
このように引き込まれた光ファイバの余長部分を邪魔にならないように丸め、小嵩に収納する場合、5通りの巻態様をがある。
第1の態様は、図1に現れているように二つの巻枠26、27の外周に沿って、通路R2、R3、R7、R6、R5、R10を渡って1巻の長さを長く巻き付ける。
第2の態様は、いずれか一方の巻枠の外周に倣って最も短く巻き付ける。
第3の態様は、第1巻枠26と第2巻枠27の周壁から間隙を隔てて光ファイバを大きな曲率で配置することを許容するように配設されている複数の外周位置規制用の跳止壁29bに沿わせて、図4(C)に現れているように通路R2、R8、R6、R9を渡って1巻の長さを最も長く巻く。
第4の態様は、図4(B)(C)に現れているように通路R5、R4、R3の斜めになる通路を利用する巻き方である。このような巻き方を利用すると1巻枠26,第2巻枠27に対して右回り(通路R3からR7に向けての巻き方)に巻いた光ファイバを、逆向きの左回り(通路R10からR5に向けての巻き方)に巻き付け可能にする。従って、挿入口6から通路R2に向けて入れた複数本の光ファイバを右回りに巻枠に巻いたり、図4(C)のように左回り状に取り出したりすることができ、或いは図4(B)のように固定されている器具20に対し、左から光ファイバを接続できるようになり、光ファイバをきれいに巻いて整理することができる。
第5の態様は、図1に現れているように通路R11、R12を利用する例がある。ここの中間には第1と第2のスプライスホルダ34、35が存在固定されている。従って第1と第2のメカニカルスプライス36、37を用いて光ファイバー相互を接続した後は、その第1と第2のメカニカルスプライス36、37を第1と第2のスプライスホルダ34、35に対して着脱自在に装着することにより、図示のようにこれらに接続される光ファイバーを安定させることができる。また、光アダプタ20に対して光コネクタ21を介して接続される光ファイバ47も安定状態を維持する。
【0018】
このように光ファイバ接続後、余長部分を収納する場合、上記5態様の巻き方を適宜選択利用することにより、光ファイバの余りの長さが大きく、しかも、ループ状で、そのループの長さが適当で定かでない場合でも、光ファイバを仕上がりよく巻き付け、格好の良い仕上がりにすることが可能になる。
しかも上記4態様の巻き方は夫々巻枠26、27に対して緩く巻き付けても、きつく巻き付けても、巻枠の安全曲率以下にはならないので、光ファイバの曲率が小さくなって損傷することを気にしなくても、必ず安全曲率以上の曲率で巻くことができるようになる。
なお、上記のようにして、ケース本体3の内に光受信部13と、余長の光ファイバ収容部24とを任意の手段で装着し、光ファイバ収容部24に光ファイバーを納めた後は通常の利用法方によって利用される。例えばケース本体3に蓋4を被せ、通常の如く家屋に装着する。
その後は出入口6から引き出されている光ケーブル42に例えば家屋54内におけるメディアコンバータ50、パソコン51を接続して光信号を利用する。又出入口9の接続端子16から引き出された同軸ケーブルにはセットトップボックス52、テレビ受像機53を接続して利用する。
【0019】
次に、図1〜図5に示される構成のものとは、光ファイバ収容部24の巻枠26、27、第1と第2のスプライスホルダ34、35、光アダプタ20の配置の点において異なる例を示す図6について説明する。
巻枠26、27の配置は、図1と、図6の比較から明らかなように、第1巻枠26と、第2巻枠27とを上記角形ケースの一方の対角線(右上から左下に向けての対角線)上に近づくように前後に位置をずらせて並置させてある。即ち、第2巻枠27は左に僅かに回転させた状態で出入口6に近づけ、第1巻枠26も左に僅かに回転させた状態で光アダプタ20から遠ざけた位置に配置してある。また残る他方の左上から右下に向けての対角線上における隅部には必然大きな広い場所ができるのでそこの一方には図示のようにスプライスホルダ34、35を、他方には光アダプタ20を配置させる。このように配置すると、図1と、図6の比較から明らかなように、平面的な専有面積を小さくすることができ、ケースの外形形状を小型、コンパクトにできる。
【0020】
次に、図1〜図6に示される構成のものとは、光ファイバ収容部24の巻枠26、27、外周位置規制用の跳止壁29b、第1と第2のスプライスホルダ34、35の配置の点において異なる例を示す図7〜図9について説明する。
第1巻枠26の配置の状態は、図1の場合と略同様である。
第1巻枠26に対する第2巻枠27の並置の状態は、第1巻枠26の中心点位置56aと、第2巻枠27の欠如部57がない場合に安全曲率を前提として描かれる円弧の中心点位置56bを中心にし、両者の安全曲率が得られる半径で描かれる円弧の一部57が相互に重合するように、第1巻枠26と、第2巻枠27の中心点位置56a、56bを相互に近づけてある。こうすることによって、図7の両側の寸法(通路R2とR6との間隔)は小さくなる。しかし現実として両者が重合すると不自由になるので、上記第2巻枠27における安全曲率を前提として描かれる円弧の外周壁27aの内、第1巻枠26に近づいた重合部分57は、第1巻枠26に実態において重合しないように、光ファイバを通過(配置)させる3日月状の間隙R4aを隔てて対応形状を欠如する形態にしてある。
【0021】
さらに、第2巻枠27の中間位置には、第1巻枠26,第2巻枠27に対して右回りに巻ける光ファイバを、逆向きの左回りに巻き付け可能にする為に図7に示されるように、出入口6から第1巻枠26における左回り巻き付けの始端26dに向けた光ファイバを通過させる為に上記安全曲率以上の曲率で形成した周壁27gを備える間隙の通路R4bが設けられている。これにより第2巻枠27は見かけ状巻枠要素27dと巻枠要素27eとに分かれる。
図8は光ファイバー44、45、46、47を第1と第2のメカニカルスプライス36、37を利用する接続した状態に於いて、第1巻枠26,第2巻枠27に対して巻き付ける方向を説明するための図で、(A)図は接続状態にある光ファイバー44、45、46、47を示し、(B)図はループ状態にある光ファイバー44と47の通路R4bを利用する場合の巻付け状態の例を示す。(C)図はループ状態にある光ファイバ45と46の通路R4bを利用する場合の巻付け状態の例を示す。
なお、図7の58は、光ファイバを大きな曲率で配置させた場合に、外部に向けて逃げ出すのを防ぐための周壁で、内面は上記安全曲率の範囲内でカーブさせてある。この周壁58は必要に応じて上記それぞれは独立して立設されている複数の外周位置規制用の跳止壁29bと連続させて、一体に形成するとよい。
以上のように第1巻枠26と第2巻枠27との配置、構成を図7のように構成することにより、平面的な専有面積を図1,図6の場合に比較して著しく小さくすることができる。それにより、ケースの外形形状をより小型、コンパクトにすることが可能になる。
【0022】
図6乃至図9の説明に当り、前述の図1〜図5と同符号を用いた構成、部材等の機能、性質、特徴等は、図6乃至図9の説明に於て加えた新規な部材構成、組合せ等の説明に係わる事項を除き、前述した説明と同旨と理解できるので、重複する説明は同符号を用いた構成、部材等については一部省略する。
【0023】
【発明の効果】
以上のように本願発明は、引き込まれた光ファイバの余長部分を邪魔にならないように丸め、小嵩に収納する場合、二つの巻枠26、27の外周に渡って、又は一つの巻枠26の外周に倣って巻き付けることにより、光ファイバをきれいに巻いて整理することのできる効果がある。
しかもその場合、巻枠26、27に対して緩く巻き付けても、きつく巻き付けても、巻枠の安全曲率以下にはならないので、光ファイバの曲率が小さくなって損傷することを気にしなくても、必ず安全曲率以上の曲率で巻くことができる安全上の効果がある。
【0024】
光ファイバの余りの長さが大きく、しかも、ループ状で、そのループの長さが適当で定かでない場合でも、二つの巻枠に渡って巻く長い「巻付け長さ」と、一つの巻枠の周囲に巻く短い「巻付け長さ」とは長短異なるので、これらについて巻き方を選択することにより、上記ループ状で、長さが定かでない光ファイバを仕上がりよく巻き付け、格好の良い仕上がりにすることができる効果がある。
【0025】
しかも、上記の二つの巻枠に渡って巻く長い「巻付け長さ」と、一つの巻枠の周囲に巻く短い「巻付け長さ」との他に、本願発明にあっては、上記第1巻枠26と第2巻枠27の夫々の小さい曲率を有する周壁26a、27aの外周から遠く離れた複数個所に、第1巻枠26と第2巻枠27の周壁から間隙を隔てて光ファイバを大きな曲率で配置することを許容するように、光ファイバの外周位置規制用の跳止壁29bを夫々自立状に並設してあるから、より大きな曲率で光ファイバをループ状に収めることができる等、三態様の巻き方が選択でき、上記ループ状で、長さが定かでない光ファイバをより一層簡便に巻いて整理することのできる作業上の効果がある。
【0026】
さらに、本願発明においては、第1巻枠26と第2巻枠27との間には、第1巻枠26,第2巻枠27に対して右回りに巻いた光ファイバを、逆向きの左回りに巻き付け可能にする為の構成を備えさせることにより、挿入口から入れた複数本の光ファイバを右回りに巻枠に巻いたり、左回り状に取り出したりすることができ、固定されている器具に対し、左からでも右からでも光ファイバを接続できる作業上の効果がある。
【0027】
さらに本願発明にあっては、第1巻枠26と第2巻枠27との配置、構成を考慮することにより、平面的な専有面積を小さくすることができる特長があり、ケースの外形形状を小型、コンパクトにする上で著しい効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓋を除いた状態の光受信機の平面図。
【図2】正面図。
【図3】III−III 線断面図。
【図4】光ファイバをメカニカルスプライスで接続し、第1巻枠と第2巻枠に対して巻き付ける方向を説明する為の平面図。
【図5】ケース本体と光受信部と光ファイバ収容部との関係を説明する為の分解斜視図。
【図6】図1における巻枠とは配置の異なる例を示す為の平面図。
【図7】図1、6における巻枠とは構成の異なる例を示す為の平面図。
【図8】光ファイバをメカニカルスプライスで接続し、第1巻枠と第2巻枠に対して巻き付ける方向を説明する為の平面図
【図9】IX−IX線断面図。
【符号の説明】
1・・・光受信機、3・・・ケース本体、4・・・蓋体(着脱、開閉)、4a・・・止具、5・・・収納空間、6・・・光ケーブル出入口、7・・・光ケーブル出入口、8・・・TV出力端子、9・・・TV出力端子、10・・・取付具、13・・・光受信部、14・・・ケース(シャーシ)、15・・・回路要素(O/E変換器、増幅器)、16・・・出力端、16a・・・出力端、20、21・・・光アダプタ、25・・・基板、26・・・第1巻枠、 26a・・・壁、 26d・・・始端、27・・・第2巻枠、27a・・・壁、28・・・跳止爪、29a,b・・・跳止爪(自立型)、29d・・・跳止壁、34・・・第1スプライスホルダ、35・・・第2スプライスホルダ、36・・・第1メカニカルスプライス、37・・・第2メカニカルスプライス、41・・・2芯光ケーブル、42・・・光ケーブル、44〜47・・・光ファイバ、R1〜R13・・・光ファイバ路。

Claims (3)

  1. ケース本体にはO/E変換手段を備える光受信部と、
    余長の光ファイバ収容部とを備えている光受信機において、
    上記光受信部と余長の光ファイバ収容部とは、余長の光ファイバ収容部が上側となるように上下に重合させ、余長の光ファイバ収容部は、基板の上面に対し周囲に光ファイバの添付を可能とする安全曲率の範囲内で小さい曲率に形成されている周壁を有する第1巻枠と、第2巻枠とを並置させ、さらに上記基板の上面に対しては、上記第1巻枠と第2巻枠の夫々の小さい曲率を有する周壁の外周から遠く離れた複数個所に、第1巻枠と第2巻枠の周壁から間隙を隔てて光ファイバを大きな曲率で配置することを許容するように、光ファイバの外周位置規制用の跳止壁を夫々自立状に並設し、かつそれらの跳止壁の上部には夫々対応する第1巻枠と、第2巻枠に向けて延出させた爪を備えさせ、さらに、第1巻枠と第2巻枠との間には、第1巻枠,第2巻枠に対して右回りに巻いた光ファイバを、逆向きの左回りに巻き付け可能にする為に相互間に光ファイバの通路となる間隙が設けられていることを特徴とする光受信機。
  2. 角形のケース本体にはO/E変換手段を備える光受信部と、余長の光ファイバ収容部とを備えている光受信機において、
    上記光受信部と余長の光ファイバ収容部とは、余長の光ファイバ収容部が上側となるように上下に重合させ、余長の光ファイバ収容部は、基板の上面に対し周囲に光ファイバの添付を可能とする安全曲率の範囲内で小さい曲率に形成されている周壁を有する第1巻枠と、第2巻枠とを上記角形ケースの一方の対角線上に近づくように前後に位置をずらせて並置させ、残る他方の対角線上における隅部の広くなった場所の一方にはスプライスホルダを、他方には光アダプタを配置させ、さらに上記基板の上面に対しは、上記第1巻枠と第2巻枠の夫々の小さい曲率を有する周壁の外周から遠く離れた複数個所に、第1巻枠と第2巻枠の周壁から間隙を隔てて光ファイバを大きな曲率で配置することを許容するように、光ファイバの外周位置規制用の跳止壁を夫々自立状に並設し、かつそれらの跳止壁の上部には夫々対応する第1巻枠と、第2巻枠に向けて延出させた爪を備えさせ、さらに、第1巻枠と第2巻枠との間には、第1巻枠,第2巻枠に対して右回りに巻いた光ファイバを、逆向きの左回りに巻き付け可能にする為に相互間に光ファイバの通路となる間隙が設けられていることを特徴とする光受信機。
  3. ケース本体にはO/E変換手段を備える光受信部と、余長の光ファイバ収容部とを備えている光受信機において、
    上記光受信部と余長の光ファイバ収容部とは、余長の光ファイバ収容部が上側となるように上下に重合させ、余長の光ファイバ収容部は、基板の上面に対し周囲に光ファイバの添付を可能とする安全曲率の範囲内で小さい曲率に形成されている周壁を有する第1巻枠と、第2巻枠とを並置させ、 上記第1巻枠と、第2巻枠との並置の状態は、第1巻枠と、第2巻枠の中心点位置を中心にして上記安全曲率が得られる半径で描かれる円弧の一部が相互に重合するように、第1巻枠と、第2巻枠の中心点位置を相互に近づけ、かつ、上記第2巻枠における外周壁の第1巻枠に近づく部分は、第1巻枠に重合しないように、光ファイバを通過させる間隙を隔てて対応形状を欠如する形態とし、さらに、第2巻枠の中間位置には、第1巻枠,第2巻枠に対して右回りに巻ける光ファイバを、逆向きの左回りに巻き付け可能にする為に第1巻枠における左回り巻き付けの始端に向けて光ファイバを通過させる為に上記安全曲率以上の曲率で形成した間隙の通路が設けられていることを特徴とする光受信機。
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