JP2007057806A - 光受信機の光ファイバ収容部におけるwdmフィルターホルダ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板上面から第1の所定間隔を隔てて対向配置するように突設した一対の係止片によって,第1のWDMフィルターを着脱自在に挟着保持するための支持部を,第1の所定間隔における中心線上に所定の間隔を隔て2組配設した第1の支持部と,基板上面から第1の所定間隔より広い第2の所定間隔を隔てて対向配置すると共に,第1の支持部より基板上面から高く突設した一対の係止片によって,第2のWDMフィルターホルダを着脱自在に挟着保持するための支持部を,第2の所定間隔における中心線上に所定の間隔を隔て2組配設した第2の支持部とから成り,第1の支持部の中心線と第2の支持部の中心線とは同一線上にあり,第1のWDMフィルターと第2のWDMフィルターは,前記基板上に重合しないで配設する。
【選択図】 図11
Description
(例えば,特許文献1,特許文献2参照)
そこで本願においては,こうした問題点を解決するためになされたものであり,
その目的は,光受信機における光ファイバ収容部に好適なWDMフィルターホルダを提供する事にある。
他の目的は,複数の外径形状を有するWDMフィルターに対応可能な光受信機における光ファイバ収容部に好適なWDMフィルターホルダを提供する事にある。
上記光ファイバ収容部は,基板の上面に対し周囲に光ファイバの添付を可能とし,前記光ファイバを安全曲率の範囲内の小さい曲率で収納できるように構成されていると共に,前記光ファイバの添付をする基板の上面には,該基板から突設させたWDMフィルターホルダ,が形成され,前記WDMフィルターホルダは,少なくとも,前記基板上面から第1の所定間隔を隔てて対向配置するように突設した一対の係止片によって,第1のWDMフィルターを着脱自在に挟着保持するための支持部を,前記第1の所定間隔における中心線上に所定の間隔を隔てて少なくとも2組配設してなる第1の支持部と,前記基板上面から前記第1の所定間隔より広い第2の所定間隔を隔てて対向配置すると共に,前記第1の支持部より基板上面から高く突設した一対の係止片によって,第2のWDMフィルターホルダを着脱自在に挟着保持するための支持部を,前記第2の所定間隔における中心線上に所定の間隔を隔てて少なくとも2組配設してなる第2の支持部と,から成り,前記第1の支持部の中心線と前記第2の支持部の中心線とは同一線上となるように配設されると共に,前記第1のWDMフィルターと前記第2のWDMフィルターが挟着保持される位置は,前記基板に直交する方向に相互に重合しないように配設されるように構成される。
上記光ファイバ収容部は,基板の上面に対し周囲に光ファイバの添付を可能とし,前記光ファイバを安全曲率の範囲内の小さい曲率で収納できるように構成されていると共に,前記光ファイバの添付をする基板の上面には,該基板から突設させたWDMフィルターホルダ,が形成され,前記WDMフィルターホルダは,少なくとも,前記基板上面から第1の所定間隔を隔てて対向配置するように突設した一対の係止片によって,第1のWDMフィルターを着脱自在に挟着保持するための支持部を,前記第1の所定間隔における中心線上に所定の間隔を隔てて少なくとも2組配設してなる第1の支持部と,前記基板上面から前記第1の所定間隔より広い第2の所定間隔を隔てて対向配置すると共に,前記第1の支持部より基板上面から高く突設した一対の係止片によって,第2のWDMフィルターホルダを着脱自在に挟着保持するための支持部を,前記第2の所定間隔における中心線上に所定の間隔を隔てて少なくとも2組配設してなる第2の支持部と,から成り,前記第1の支持部の中心線と前記第2の支持部の中心線とは同一線上となるように配設されると共に,前記第1のWDMフィルターと前記第2のWDMフィルターが挟着保持される位置は,前記基板に直交する方向に相互に重合しないように配設されるように構成したので,
少なくとも,2種類の外径形状を有するWDMフィルターを,省スペースで挟着保持することができるホルダを提供できるばかりでなく,延いては余長の光ケーブルの収容に邪魔にならないように,本願のWDMフィルターホルダに加えてメカニカルスプライスホルダを備えさせても,小型の光ファイバ収容部が実現でき,例えば光受信機等を高機能なスプライスボックスとして利用できる,優れた利便性を有する製品とすることができるのである。
WDMフィルターを3方向から挟着保持及び支持することができWDMフィルターを確実に保持することができる。
WDMフィルターを3方向から挟着保持及び支持することができWDMフィルターを確実に保持することができる。
ケース本体3は,天板3cと,天板に平行する状態で配置される結線盤3aと,天板3cと結線盤3aとの間に夫々配置される二つの側板3bとを角形に配置すると共に,上記天板3c,結線盤及び二つの側板3bで囲まれる角形の空間5の一面を塞ぐように備えさせた裏側板3dとで構成されている。
ケース本体3の表側面には,ケース外部からケース内の光ファイバ44等を操作するための比較的大きな開口部3eを備えさせ,さらに上記ケース本体の開口部3eに対しては開閉自在にケース本体に枢着された図には示されていない前記蓋体を被せ付けてケース7を構成し,さらに,上記ケース本体3において,外部から表側面の開口部3eを通してケース内5の光ファイバ44等を操作可能とする位置には,大きな曲率で添え付け状に配置される光ファイバを受け止める為の基板25と,光ファイバを大きな曲率で基板25に添わせた状態で配置した場合に,周方向外部に向けて光ファイバが逃げ出すのを防ぐために基板面上に柵状に配設した周壁58,27等で構成される光ファイバ収容部24を備えさせている。
5は,ケース本体3における収納空間を示し,O/E変換手段を備える光受信部13と,余長の光ファイバ44等を収容する為の収容部24とを備えている。ケース本体3の下側の結線盤3aは,例えば底部3d,側部3bを含む本体部分とプラスチック材で一体に又は各別材を組み合わせて形成してある。結線盤3aに備える8,9は公知のテレビ信号を取り出す為の出力端子突出口を示す。
挿通路60は,基板25の一部を凹陥させた形状であって,光ケーブル41,42を沿わせる下面62c(前記光ケーブル挿通孔6から見て奥部には,基板25の上面に向けて光ケーブル41を案内するための緩やかな上り斜面R1を有する)と,相互に対向する両側面を備えた溝部260を形成している。
溝部260における前記光ケーブル挿通口6の近くには上下から光ケーブル41,42を挟み付けるために上下の当たり面に弾力部材を備える挟着用部材から成る挟着具39が配設されており,挿着された光ケーブル41,42を着脱自在に保持している。
押圧片39aの光ケーブルの当たり面には弾性部材71a,72aが両側の対称位置で,夫々間隔を隔てて配設されている。尚,弾性部材71a,72aは光ケーブル41,42に対応するように配設されているのであるが,弾性部材71a,72aは一体で形成してもよい。
尚,光ケーブル41,42を前記挟着具39及び当付部162,162に対して夫々確実に誘導するように,突出筒106の内周面の下面には,該突出筒106と一体に形成された隔壁106aを備えさせ,当付部162と162との間には隔壁62fを形成すれば,光ケーブルを所定位置に確実に誘導できることができる。
基板25の上面に対しては,図示のように光ファイバ44,45,46,47の添え付けを可能とする安全曲率の範囲内で小さい曲率に形成されている周壁26a,27aを有する第1巻枠26と,第2巻枠27とを並置させてある。安全曲率としては光ファイバのメーカーによって種々な説があるが,一般的には半径が20ミリメートル〜30ミリメートルあれば安全な曲率といわれている。
また,巻枠の周壁26a,27aは,基板25とは別体で形成し,基板25の所定位置に任意の接合手段,例えば基板25に多数の孔を穿ち,巻枠の側から延びる多数の爪を嵌合させる手段を用いて,或いは接着剤などを用いて密着状態に装着してもよい。
28は周壁26a,27aに添わせる光ファイバ44,45,46,47が跳ね上がるのを阻止するために予め周壁26a,27aの上部位置に均等に割り付けて配置された複数の跳止爪を示す。この跳止爪28は周壁26a,27aの上部位置から放射方向に向けて一体材で張り出し状に備えさせてある。上記張り出し状の跳止爪における下方の基板25には,必要に応じて,周知のように成形時に必要な型(中子)を抜き出す為に透孔を設けておくとよい。
配設位置としては,邪魔にならないように図1における第1巻枠26と第2巻枠27の中間位置の上方に選定してある。
基板25において,基板25の上面とほぼ同じ高さに配設してある光アダプタ20が存在する隅部は,基板25を欠如させ,光ファイバ47の自由端に付着させた光コネクタ21bを光アダプタ20の受口22に着脱自在に接続できるようにしてある。
このWDMフィルターは,双方向の光伝送路を考えた場合に,例えば通信としての上り信号及び下り信号に夫々1310nm及び1490nmの波長の光信号を使用し,テレビ信号の下り信号用として1550nmの光り信号を使用して伝送されている場合に,例えば本願の光受信機のように加入者端末側に設置される機器と光ファイバとの間に介設して,前記波長の光信号に分波したり合成したりするものであり,本願の実施例では光受信機に備えた光ファイバ収容部24に,このWDMフィルターを保持固着するためのホルダ80が形成されている。
前記基板25上面から前記第1の所定間隔より広い第2の所定間隔を隔てて対向配置すると共に,前記第1の支持部81より基板上面から離れるように高く突設した一対の係止片182,182によって,第2のWDMフィルター38Aを着脱自在に挟着保持するための支持部82aを,前記第2の所定間隔における中心線上に所定の間隔を隔て少なくとも2組配設してなる第2の支持部82とから成り,前記第1の支持部81の中心線と前記第2の支持部82の中心線とは同一線上に配設されることによって,前記第1のWDMフィルター38Bは前記第1の支持部81に挟着保持し,前記第2のWDMフィルター38Aは前記第2の支持部82に挟着保持したときに,前記第1のWDMフィルターと前記第2のWDMフィルターは,前記基板に直交する方向に相互に重ならないように,基板25に対して直交する方向に配設される。
次に,前記第2の支持部82における各対の係止片182,182の先端部においても,夫々内方向に対向させて係止爪182a,182aが形成され,前記第2の所定間隔である係止爪の先端間の間隔(L2)は,前記間隔(L1)より大きく,第2のWDMフィルターの外径より僅かに小さくなるように突出させるように構成されると共に,係止爪182a,182aの下方向には前記第2のWDMフィルターの外周に対応した当付面182b,182bが形成されている。
尚,一般的にWDMフィルターは円筒状に形成されており,一般的には直径がΦ3mm及びΦ5.5mmが知られており,本願における第1の支持部81はΦ3mmに相当する第1のWDMフィルター38Bを挟着保持するためのもので,第2の支持部82はΦ5.5mmに相当する第2のWDMフィルター38Aを挟着保持するためのもので,夫々の当付面181b,181b及び当付面182b,182bは夫々の外周に対応するように所定のRを有するように形成されている。
次に,前記第2のWDMフィルター38Aの取付において,前記間隔(L2)から係止片182,182を外側方向に押し広げながら係止爪182a,182aを乗り越えて支持部82に圧入挿着され,係止片182,182が元に戻ろうとする弾性力によって挟着保持される。このとき該第2のWDMフィルターの下面が上記第1の係止片181,181の先端部に形成された受止面181c,181cに当接するようにしておけば,第2のWDMフィルターの基板上面からの位置が固定されると共に確実に第2の支持部82に保持される。WDMフィルターの取り外しも,以上の手順を逆に行えばよく,第2のWDMフィルターは着脱自在に第2の支持部82に挟着保持されるのである。
出入口6の近くには上下から光ケーブル41,42を弾力的に挟み付ける為に上述に示した挟着具39が配設されており,挿入された光ケーブル41,42を着脱自在に保持している。
しかも上記態様の巻き方は夫々巻枠26,27に対して緩く巻き付けても,きつく巻き付けても,巻枠の安全曲率以下にはならないので,光ファイバの曲率が小さくなって損傷することを気にしなくても,必ず安全曲率以上の曲率で巻くことができるようになる。
その後は出入口6から引き出されている光ケーブル42に例えば家屋54内におけるメディアコンバータ50,パソコン51を接続して光信号を利用する。又出入口9の接続端子16から引き出された同軸ケーブルにはセットトップボックス52,テレビ受像機53を接続して利用する。
以上のように第1巻枠26と第2巻枠27との配置,構成を図1のように構成することにより,平面的な専有面積を著しく小さくすることができる。それにより,ケースの外形形状をより小型,コンパクトにすることが可能になる。
図5に示されるように,外部に対しても長く連なっている光ケーブル41の中間をつまみ,ケース本体3に設けられている出入口6にスリット110の上方から下面62cに形成した当付部162,162と挟着具39の間に存置させる。
次に固着ねじからなる固着手段を螺着させることによって,弾性部材71,72を介して,挟着具39で光ケーブル41を挟圧し,光ケーブル41を正確に保持することになる。
このとき挟着具39には側壁39cが形成されていることから,挟着具39を締め付ければ,光ファイバ出入口62形成された係止部107に形成されたスリット110はきれいに塞がれる。
尚,106aは出入口6を二分し,左右の光ケーブル41,42を区分する為の区分片で,本願の実施例では突出筒106と一体に成型されている。
また図8及び図9に示す挿通路では,上記実施例に示すように光ケーブル挿通口6に突出筒106や係止部107が形成されていない場合を示し,結線盤3aには上端部を切り欠いた切欠部103に対して上方から光ケーブルを挿着できるように構成したものである。
この場合,該切欠部103を閉塞する係止片107として,図には示されていない蓋体に一体的に形成したものや,ケースとは別体で形成したものを取付けるように構成すればよい。
図8と図9とは挟持具39の異なる例を使った実施例を示しており,図8において挟持具39は押圧片39aで構成され,図9において挟持具39は押圧片39aと操作片39bとから成り,ぞれぞれ(a)においては挟持具39を閉じた状態を,(b)においては挟持具39を開いた状態を示している。
尚,図10に上記第1実施例,第2実施例及び異なる実施例に示す挟持具39を拡大した斜視図を示し,各実施例においてこの何れを用いて構成しても良い事は言うまでも無い。
また,その場合,挟着具39が大きく開いた状態にあるので,長尺の光ケーブル41,42を,従来例に示すように上下の挟着部材の間を通さなくてはならない事も無くなるので,挿着作業が更に改善されるのである。
またこれによって,光ケーブルの先端に予め光コネクタ等が接続されている場合であっても,光ケーブル挿通口6にスリット110を設けたので,このような状態にあっても,余長の光ケーブルの収納作業ができることから,作業効率の更なる改善ができ,延いては挿入作業がなくなることから出入口が小さくできケースの小型化が可能なのである。
更に,光ケーブル41,42が所定位置に配設されたのならば,挟持具39を固着ねじに示される固着手段によって締め付けるのであるが,この実施例では固着ねじを一本締付るだけでよく,従来例に比べて光ケーブルの挟着工程が削減できることになるのである。
また,上述のように前記押圧片39aに側壁39cを形成し,挟着具39を締め付けた時に,該側壁39cによって係止部107部分に形成されたスリット110が閉塞可能に構成しておけば,スリット110から埃などが侵入することを防止できるのである。突出筒106には周知の防水キャップを取付けることによって,突出筒106に形成されたスリットは閉塞される。
尚,本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく,本願の趣旨を逸脱しない範囲で各部の構成を適宜に変更して実施することも可能である。
Claims (3)
- ケースには,余長の光ファイバを収納するための光ファイバ収容部を備えている光受信機において,
上記光ファイバ収容部は,
基板の上面に対し周囲に光ファイバの添付を可能とし,前記光ファイバを安全曲率の範囲内の小さい曲率で収納できるように構成されていると共に,前記光ファイバの添付をする基板の上面には,該基板から突設させたWDMフィルターホルダ,が形成され,
前記WDMフィルターホルダは,少なくとも,
前記基板上面から第1の所定間隔を隔てて対向配置するように突設した一対の係止片によって,第1のWDMフィルターを着脱自在に挟着保持するための支持部を,前記第1の所定間隔における中心線上に所定の間隔を隔てて少なくとも2組配設してなる第1の支持部と,
前記基板上面から前記第1の所定間隔より広い第2の所定間隔を隔てて対向配置すると共に,前記第1の支持部より基板上面から高く突設した一対の係止片によって,第2のWDMフィルターホルダを着脱自在に挟着保持するための支持部を,前記第2の所定間隔における中心線上に所定の間隔を隔てて少なくとも2組配設してなる第2の支持部と,
から成り,
前記第1の支持部の中心線と前記第2の支持部の中心線とは同一線上となるように配設されると共に,前記第1のWDMフィルターと前記第2のWDMフィルターが挟着保持される位置は,前記基板に直交する方向に相互に重合しないように配設される事を特徴とした光受信機の光ファイバ収容部におけるWDMフィルターホルダ。
- 前記第2のWDMフィルターは,前記第2の支持部に挟着保持されると共に,該第2のDMフィルターの下面が,前記第1の支持部の先端部に形成した受止面によって支持される,ように構成したことを特徴とした請求項1に記載の光受信機の光ファイバ収容部におけるWDMフィルターホルダ。
- 前記第1のWDMフィルターは,前記第1の支持部に挟着保持されると共に,該第1のDMフィルターの下面が,前記基板の上面に形成した第3の支持部によって支持される,ように構成したことを特徴とした請求項1又は請求項2の何れか一項に記載の光受信機の光ファイバ収容部におけるWDMフィルターホルダ。
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