JP2007124175A - 通信機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の光ファイバを収容するための光ファイバトレイ20を備えた光受信機1であって、光ファイバトレイ20に、複数の光ファイバを相互に接続するメカニカルスプライスを、当該光受信機1に対して着脱自在に固定するためのスプライス固定部50と、多重化された映像信号及び通信信号を相互に分離するWDMフィルタを、当該光受信機1に対して着脱自在に固定するためのフィルタ固定部60とを設けた。
【選択図】図3
Description
まず、各実施の形態に共通の基本的概念について説明する。本発明は、概略的に、複数の通信ケーブルを収容するための通信機器に関する。ここで、通信機器には、通信ケーブルを固定する必要が生じ得る全ての機器が該当し、具体的には、上述した光受信機や、屋内における光ファイバの終端装置(ONU:Optical Network Unit)が該当する。また、通信ケーブルの具体的構造や名称は任意であり、上述した光ファイバの他、同軸ケーブルを含む通信ケーブルが該当する。以下の実施の形態においては、光受信機に光ファイバを収容する場合について説明する。なお、具体的には、光ファイバを補強体で被覆することで光ケーブルが構成されており、この光ケーブルを光受信機に引き込み、この光受信機の内部において光ファイバを補強体から分岐して収容するが、説明の簡略化のため、光ファイバと光ケーブルとを特に区別することなく説明を行なう。
以下に添付図面を参照して、実施の形態1,2の具体的内容について順次詳細に説明する。
まず、本発明に係る実施の形態1の具体的内容について詳細に説明する。この実施の形態1は、3つのメカニカルスプライスを固定するための固定手段と、WDMフィルタを固定するための固定手段とを備えた光受信機に関するものである。
最初に、光受信機の基本構成を説明する。図1は本実施の形態に係る光受信機の正面図、図2は図1の光受信機の底面図、図3はカバー部を開いた状態における図1の光受信機の正面図、図4は光受信機における信号の伝送経路を概念的に示す信号系統図である。なお、以下の説明においては、図1のX方向を左右方向、図1のY方向を上下方向、図2のZ方向を前後方向とする。
次に、スプライス固定部50の詳細について説明する。図6はスプライス固定部50の拡大図であり、(a)はスプライス固定部50の正面図、(b)はスプライス固定部50の側面図、(c)は(b)とは異なる方向から見たスプライス固定部50の側面図である。これら各図に示すように、スプライス固定部50は、前方固定部51、後方固定部52、及び、3枚の取り外し片53〜55を備えて構成されている。
次に、フィルタ固定部60の詳細について説明する。図8はフィルタ固定部60の拡大図であり、(a)はWDMフィルタF1の非固定時におけるフィルタ固定部60の正面図、(b)はWDMフィルタF1の固定時におけるフィルタ固定部60の正面図である。これら各図に示すように、フィルタ固定部60は、一対の可動壁61a、62bを備えて構成されている。これら可動壁61a、62bは、光ファイバの収容路25(特許請求の範囲における収容スペースに対応する)を形成する外壁26と略平行に配置されて、この外壁26と共に収容路25を区画するもので、図8(a)に示すように、WDMフィルタF1の非固定時においては、収容路25に入り込むように延在している。ここで、可動壁61a、62bは、外壁26と一体に樹脂成形された弾性片であり、図8(b)に示すように、この可動壁61a、62bの弾性力に抗して当該可動壁61a、62bを外側に押し開き、この際に形成された空間部に図4のWDMフィルタF1を着脱自在に固定できる。また、この状態においては、可動壁61a、62bの弾性復元力によってWDMフィルタF1が図示左方に付勢されるので、WDMフィルタF1が収容路25から不用意に脱落することがない。このように、WDMフィルタ1を光ファイバトレイ20に固定可能とすることで、このWDMフィルタ1の如きフィルタにて信号分離を行うような新規な通信形態に好適な光受信機1を構築できる。
このように実施の形態1によれば、従来よりも多数のメカニカルスプライスMS1〜MS3をスプライス固定部50を用いて光ファイバトレイ20に固定可能とすることで、多数のメカニカルスプライスMS1〜MS3を用いて光ファイバ接続を行うような新規な通信形態に好適な光受信機1を構築できる。また、取り外し片53〜55を用いてメカニカルスプライスMS1〜MS3を容易かつ確実に取り外すことができ、光受信機1における作業性を向上させることができる。特に、光ファイバトレイ20に切欠きを設けることによってベース部53a〜55aを形成したので、取り外し片53〜55の形成が極めて容易になる。また、取り外し片53〜55を相互に逆向きに並設したことで、意図とは異なるメカニカルスプライスMS1〜MS3を不用意に取り外してしまうようなことを防止できると共に、取り外し片53〜55の配置スペースを省スペース化できる。
次に、本発明に係る実施の形態2の具体的内容について詳細に説明する。この実施の形態2は、実施の形態1とは異なる固定手段を備えた光受信機に関するものである。ただし、特に説明なき構成においては実施の形態1と同様であるものとし、実施の形態1と同様の構成要素には、必要に応じて、実施の形態1で使用したものと同一の符号を付する。
このように実施の形態2によれば、取り外し片73を用いてメカニカルスプライスMS1、MSを容易かつ確実に取り外すことができ、光受信機の設置作業性を向上させることができる。
次に、本発明に係る実施の形態3の具体的内容について詳細に説明する。この実施の形態3は、実施の形態1とは異なる固定手段を備えた光受信機に関するものである。ただし、特に説明なき構成においては実施の形態1と同様であるものとし、実施の形態1と同様の構成要素には、必要に応じて、実施の形態1で使用したものと同一の符号を付する。
このように実施の形態3によれば、取り外し片83〜85を用いてメカニカルスプライスMS1〜MS3を容易かつ確実に取り外すことができ、光受信機の設置作業性を向上させることができる。特に、複数のメカニカルスプライスMS1〜MS3を所定の組合せで同時に取り外すことができるので、光受信機の設置作業性を向上させることができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
本発明の適用対象は、上述したような光受信機には限られず、光ファイバ収納箱や光コンバータ、その他、光ファイバOF1〜OF6の如き通信ケーブルを固定可能な機器であれば、どの様な機器に対しても同様に適用可能である。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、従来とは異なる信号伝送形態を採用した場合において、その構成要素の全てを固定できない場合であっても、従来の光受信機に比べて若干でもその固定可能性や着脱作業性が向上している限りにおいて、本発明の課題が達成されている。
スプライス固定部の形状や位置は、図示の位置に限定されない。例えば、実施の形態1において、前方固定部51、後方固定部52、及び、3枚の取り外し片53〜55の組合せを4つ以上に増やすことにより、4つ以上のメカニカルスプライスを固定できる。あるいは、スプライス固定部50を、余長処理部の任意の位置に形成することができる。また、取り外し片53〜55は、メカニカルスプライスの全てに対して設ける必要は必ずしもなく、例えば、両側方に配置されるメカニカルスプライスの取り外しを取り外し片の有無に関わらず容易に行なうことができる場合には、真ん中に配置されるメカニカルスプライスに対応する取り外し片54のみを設け、両側方の取り外し片53、55を省略してもよい。。また、突起部53b〜55b、83b〜85bは必ずしも必要ではなく、取り外し片53〜55をベース部53a〜55a、83a〜85aのみで構成し、このベース部53a〜55a、83a〜85aを指や治具で後方から直接押し上げるようにしてもよい。
フィルタ固定部60の形状や位置は、図示の位置に限定されない。例えば、実施の形態1において、フィルタ固定部60を複数設けることにより、複数のWDMフィルタF1を固定できる。あるいは、フィルタ固定部60を、余長処理部24の任意の位置に形成することができる。また、フィルタ固定部60に対しても、その取り外し作業を容易化するため、上述したものと略同様の取り外し片を設けることができる。すなわち、光ファイバの収容路25を切欠くことによって取り外し片を形成し、この取り外し片を指や治具で後方から押し上げることによって、WDMフィルタF1を前方に向けて押し出すようにしてもよい。
10、101 筐体
11 ベース部
12 カバー部
13 引き込み口
20、103 光ファイバトレイ
24、104 余長処理部
25 収容路
26 外壁
30、102 光電変換ユニット
31 接続端子
40 ファイバ固定部
50、70、80 スプライス固定部
51、71、81 前方固定部
51a〜51d 前方固定板
52、72、82 後方固定部
52a〜52b 後方固定板
53〜55、83〜85 取り外し片
53a〜55a、83a〜85a ベース部
53b〜55b、83b〜85b 突起部
60 フィルタ固定部
60a、60b 可動壁
OF1〜OF6 光ファイバ
MS1〜MS3 メカニカルスプライス
F1 WDMフィルタ
Claims (9)
- 複数の通信ケーブルを収容するための収容トレイを備えた通信機器であって、
前記収容トレイに、
前記複数の通信ケーブルを相互に接続するケーブル接続手段を、当該通信機器に対して着脱自在に固定するための接続具固定手段と、
多重化された第1の信号及び第2の信号を相互に分離する分離フィルタを、当該通信機器に対して着脱自在に固定するためのフィルタ固定手段とを設けたこと、
を特徴とする通信機器。 - 前記多重化された第1の信号及び第2の信号を当該通信機器の外部から内部に導入するための第1の通信ケーブルと、前記第1の信号及び前記第2の信号を前記分離フィルタに導入するための第2の通信ケーブルとを、第1のケーブル接続手段にて相互に接続し、
前記分離フィルタにて分離された前記第1の信号を伝送するための第3の通信ケーブルと、前記第1の信号を当該通信機器の内部から外部に出力するための第4の通信ケーブルとを、第2のケーブル接続手段にて相互に接続し、かつ、
前記分離フィルタにて分離された前記第2の信号を伝送するための第5の通信ケーブルと、前記第2の信号を当該通信機器の内部から外部に出力するための第6の通信ケーブルとを、第3のケーブル接続手段にて相互に接続する場合において、
前記接続具固定手段は、
前記第1のケーブル接続手段を固定するための第1の接続具固定手段と、
前記第2のケーブル接続手段を固定するための第2の接続具固定手段と、
前記第3のケーブル接続手段を固定するための第3の接続具固定手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の通信機器。 - 前記接続具固定手段は、当該接続具固定手段から前記ケーブル接続手段を取り外すための取り外し手段を有すること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の通信機器。 - 前記取り外し手段は、前記接続具固定手段の近傍に配置され、当該接続具固定手段に固定された前記ケーブル接続手段に向けて弾性変形可能であること、
を特徴とする請求項3に記載の通信機器。 - 前記収容トレイのベース面に切欠きを形成することにより、前記取り外し手段を形成したこと、
を特徴とする請求項3又は4に記載の通信機器。 - 前記第1の接続具固定手段、前記第2の接続具固定手段、及び、前記第3の接続具固定手段を相互に並設すると共に、これらの各々に対する前記取り外し手段を相互に逆向きに並設したこと、
を特徴とする請求項5に記載の通信機器。 - 複数の前記接続具固定手段を相互に並設すると共に、これら複数の接続具固定手段の各々にて固定される前記ケーブル接続手段の相互間に延在するように、前記取り外し手段を配置したこと、
を特徴とする請求項4に記載の通信機器。 - 前記第1の接続具固定手段、前記第2の接続具固定手段、及び、前記第3の接続具固定手段を相互に並設し、
前記取り外し手段として、前記第1の接続具固定手段にて固定される前記ケーブル接続手段にのみ延在する第1の取り外し手段、前記第1と前記第2の接続具固定手段にて固定される前記ケーブル接続手段に延在する第2の取り外し手段、及び、前記第1から前記第3の接続具固定手段にて固定される前記ケーブル接続手段に延在する第3の取り外し手段を設けたこと、
を特徴とする請求項4に記載の通信機器。 - 前記フィルタ固定手段は、前記分離フィルタを収容可能な収容スペースを有し、
前記収容スペースを区画する弾性片を、前記収容スペースの内部に延在させたこと、
を特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の通信機器。
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2005
- 2005-10-27 JP JP2005312186A patent/JP4614864B2/ja not_active Expired - Fee Related
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