JP2008518258A - 光学的コネクタホルダーを有する光学的信号分配アセンブリ - Google Patents
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Abstract
通信信号分配システムに用いるのに好適なコネクタホルダー(22)である。このコネクタホルダーは第1の部分および第2の部分を有しており、両者の間には光学的コネクタ・エレメントを取り付けることができ、ホルダー(22)を、光ファイバー成端装置のベース部またはその他のサポート部にて多様な種々の位置及び/又は向きの1つで位置させて、種々の複数のコネクタ・エレメントの選ばれた1つをコネクタホルダーの2つの部分の間に保持することができる手段と、それらの間のコネクタ・エレメントと共に前記2つの部分を保持するための手段とを有している。
Description
本発明は、信号分配アセンブリに関し、特に、家庭用電気器具のために好適なインタフェースアセンブリ、およびそれと共に用いられるコネクタに関するが、これに限定されるものではない。
都市環境において、信号情報を伝達するために光ファイバーが用いられることが増大しており、情報信号を光ファイバーによって家庭に提供することはより一般的になりつつある。従って、家庭用設備(domestic establishment)に接続された銅線ケーブルに代えて、光ファイバーを家庭内に直接導入することが今日では実用化されている。このことによって、広帯域信号を経済的に利用することが可能になり、1つのラインによって広範囲の種々の情報を同時に伝達することが可能となっている。家庭用設備内における成端(termination)に関して、家庭内で使用することができる種々の信号を用いる電気装置のために、多様な種々のコネクタが必要とされている。例えば、1本の光ファイバーによって入ってくる信号は、電話機、コンピュータ、ファクシミリ装置、テレビジョン受信機またはその他の電気的信号を利用する装置に伝達することができる。これらの装置は、本明細書においてコンシューマー装置(consumer units)と総称するが、それぞれ独立した電気的信号ライン入力を必要とし、光ファイバーによって運ばれる多重信号を分けるために、光学的信号を電気的信号に変換するためのトランスデューサーを有する電子インターフェース装置を取り付けることを必要とし、ならびに、各コンシューマー装置について意図された個々の信号を分け、導電性ワイヤによって個々のコンシューマー装置に電気的に接続されたコネクタ・エレメントを受容する適当なソケットにそれらの信号を分配することを必要とする。
光ファイバーの成端における光学的結合(optical coupling)の形成は、光学的結合が正しく機能することを確保するために、エレメントの正確な位置決めを必要とする。この理由から、ケーブルインストーラ(cable installer)には、家庭内の環境の中に一旦取り入れられると、入る光ファイバーとの間を連絡し、好適なスプライスに接続される、ケーシングの中に巻かれている過剰な長さの(excess length)光ファイバーを有する、いわゆるピグテイル(pigtail)および光学的スプライスを有してなる、ファイバー成端装置(fibre termination unit)を適切な位置に設けることが、従来は必要とされていた。過剰な長さの光ファイバーを必要とすることは、接続を変更するための光ファイバースプライシングは光ファイバーをカットすること、従ってその長さを短くすることを通常は含んでいるということに基づいている。光ファイバーが、ファイバーが曲げられる場合に、それを越えて曲げられると、送信される信号の劣化を結果として生じ、それによって初期の段階で光ファイバーを用いることの利点が失われることになるため、それを越えて曲げられてはならないという最小曲げ半径(minimum bend radius)を有することを考慮すると、装置の構成への将来的な何らかの変更を行うことを確保するために、過剰な長さが必要とされる。
この発明の1つの要旨によれば、商業的に利用可能な種々のコネクタ・エレメントのいずれかを受け入れることができるように対応しているユニバーサル(又は汎用型の(universal))・コネクタホルダーに保持される光ファイバー・コネクタに、ケーブル供給業者によって取り付けられたファイバー成端装置を取り付けることができる、別法としての構成が提供される。地域において用いられる特定のコネクタ・エレメントは、特に地方自治体によって又は商業的考慮によって決められており、広範な電気コネクタが市場に流通しているため、種々の領域において種々のコネクタ・エレメントが用いられることになるということが知られている。しかしながら、1つのソース(供給源)からファイバー成端装置を入手する国内の会社は、地方自治体によってなされたその地域において用いられている個々の光ファイバー・コネクタ・エレメントの選択に拘わらず、その地方のどの場所ででも、それらの装置を取り付けることができることを望むであろう。本発明は、そのことを達成することができる方法を提供することを目的とする。
この発明のもう1つの要旨によれば、ファイバー成端装置において、光学的な接続を形成するための専門的技術を必要とすることなく、1つの簡単なプラグイン動作(plug-in action)によってユーザーが、光ファイバー・ピグテイルを成端するコネクタ・エレメントと、光学的信号を電気的信号へ変換するためのトランスデューサーに連絡するコネクタとの間に、標準的寸法の電子的インターフェースを直接的に取り付けることができる手段が提供される。この発明は、従って、2つの装置の間に光学的な接続を形成するための専門的技術を必要とすることなく、ファイバー成端装置に対する正確な相対的位置および向きを採用する好適なガイド手段によって配置される電子的インターフェース装置を受けることができる固定された位置に、コネクタ・エレメントを有するファイバー・インタフェース装置を有してなる信号分配アセンブリを含んでなる。
このシステムの中心には、光ファイバー通信信号分配システムに用いるのに好適な汎用型の光ファイバー・コネクタホルダーが存在する。このコネクタホルダーは、第1の部分および第2の部分を有しており、2つの部分の間には光学的コネクタ・エレメントを取り付けることができ、光ファイバー成端装置のベース部において、種々の複数の位置及び/又は向きの1つにてホルダーの1つの部分を配置させるための手段であって、それによって種々の複数のコネクタ・エレメントの選ばれた1つを、コネクタホルダーの2つの部分の間に保持することができる手段と、それらの間のコネクタ・エレメントと共に前記2つの部分を保持するための手段とを有している。
この明細書の中で使われる「ベース部」という用語は、ファイバー成端装置の部品のための、種々の形態のサポートのことであって、それには、オーブンであり得るフラットなパネル若しくはトレイ、包囲されたケーシングもしくはハウジング(そのケースの中で、「ベース部」はケーシングもしくはハウジングの1つの壁部であってよい)も含まれると理解されたい。
上記規定されたコネクタホルダーは、予め決められた同じ位置で、種々のコネクタを保持するために種々の向きに配向すること(又は種々の向きを向けること)ができ、コネクタは、少なくともMT−RJ、SC、SCデュプレックス(SC duplex)、LC MUおよびLcμ型のものから選択することができ、場合によってその他の商業的に入手することができるコネクタ・エレメントから選択することもできる。
この発明には、光ファイバーを導入するためのポートを有する(本明細書に規定する)ベース部、光ファイバーの過剰な長さの部分を収容するための手段、および光ファイバーの自由端に配置される光ファイバー・コネクタであって、光ファイバーによって運ばれてくる光学的信号を電気的信号に変換するためのトランスデューサーを有するインターフェース装置の協同する相補的なコネクタと光学的な接続を形成する光ファイバー・コネクタを有してなるファイバー成端装置(fibre termination unit)も含まれる。前記光ファイバー・コネクタ(optical fibre connector)は、ファイバー成端装置のベース部若しくはケーシングに選ばれた位置及び/又は向きで取り付けることができる手段であって、それによって、前記選ばれたコネクタを、相補的に協同するコネクタ(complementary cooperating connector)を有するインターフェース装置に接続するための予め決められた位置及び/又は向きに配置することができる手段を有するホルダーに保持される。この発明の態様例として形成されたファイバー成端装置は、複数の突出部が設けられたコネクタホルダーおよび一方のベース部を有することができ、他方の装置は複数の開口部を有しており、それら突出部および開口部は、種々の複数の予め決められた位置及び/又は向きの1つにてコネクタホルダーがベース部に係合することができるように位置する(または配置される)ことができる。
従って、ファイバー成端装置のベース部には、それぞれ特定のコネクタを保持するために適応化されている、多数の種々のホルダーのいずれか1つを収容しおよび配置させるための手段が設けられていてもよいし、又は種々のコネクタを受容するために適応化されている1つの型のホルダーを種々の位置及び/又は向きで収容するための手段が設けられていてもよい。
本発明の好適な態様例において、ファイバー成端装置のベース部は、ガイド手段を有するか又はガイド手段を有するように形成されている。そのガイド手段によれば、電子的インターフェース装置を、光学的コネクタ・エレメントとの間で、該ファイバー成端装置上で光学的コネクタ・エレメントに接続を形成するような位置に配置しおよび案内することができる。
ファイバー成端装置のガイド手段は、組み合わせられた若しくは接続された関係にされた場合に、コネクタ・エレメントが相対的に接近する向きと平行な向きに、装置から突出するように予め取り付けられている若しくは取り付けることができる長尺の(または細長い)ガイド部材を有することができる。ガイド部材(好ましくはピン)は、装置を一体にする前にそれぞれの装置のいずれか1つの好適な構造(好ましくは開口部)に、カスタマーが取り付けるための電子インターフェース装置に設けられていることが好都合である。
ファイバー成端装置のベース部には、電子的インターフェース装置の協同するエレメントと係合するためのスナップ係合エレメントであって、それによって2つの装置を一体に保持することができるスナップ係合エレメントが設けることができる。2つの装置のこのような物理的相互接続は、好ましくは、コネクタ・エレメントにおける圧力を解放し、それらコネクタ・エレメントが一体に取り付けられるスナップ係合手段に加えて、それらコネクタを所定の位置に保持する。
この発明の好ましい態様例として形成されたファイバー成端装置において、コネクタ・エレメントはそれらを接続された関係で一体に保持するスナップ係合要素を有しており、インターフェース装置にファイバー成端装置を接続する際に、インターフェース装置のケーシングもしくはハウジングとファイバー成端装置とのスナップ係合が生じる前に、コネクタ・エレメントどうしのスナップ係合が生じるように、コネクタホルダーは配置されている。
本発明は、ファイバー成端装置および電子的インターフェース装置を有し、ファイバー成端装置および電子的インターフェース装置はそれぞれ協同する光ファイバー・コネクタ・エレメントを有してなり、ならびに、既に装着されているファイバー成端装置に電子的インターフェース装置を1つの接続操作にて接続させるケーシングの配置およびガイドエレメントを有してなる、通信システムの信号分配アセンブリをも含んでなる。前記ガイドエレメントは、前記ガイドエレメントによって案内される2つの装置が組み合わせられる際に、光コネクタ・エレメントどうしの間に光学的接続(optical connection)を形成するような向きで、前記コネクタ・エレメント(connector elements)の配置および位置合わせを行い、アセンブリは好ましくは以下に記載するいずれかの特徴を更に有する。そのような好ましい特徴は、
−ファイバー成端装置の光ファイバー・コネクタ・エレメントがホルダーに保持され、該ホルダーはファイバー成端装置のケーシングもしくはベース部に選ばれた位置および/または向きで取り付けることができる手段を有しており、それによって、2又はそれ以上の異なるコネクタを含む群から選ばれる選択されたコネクタを、前記インターフェース装置に接続するために所定の位置および/または向きで配置すること;
−または、前記ガイドエレメントは前記装置のいずれか1つから突出する細長い部材(好ましくはピン)を有しており、該細長い部材は前記装置が連結された接続関係(coupling connection relationship)に導入された場合に、コネクタ・エレメントのアプローチの向きと平行な向きに突出するように装着することができるかまたは前もって装着されていること;
−または、前記2つの装置には、協同する要素と互いに係合して前記2つの装置を一体に保持することができるスナップ係合要素(snap-engagement elements)が設けられており、コネクタ・エレメントはそれらを連結された関係で一体に保持するスナップ係合要素を有しており、および、インターフェース装置をファイバー成端装置に接続する際に、ファイバー成端装置とインターフェース装置とのスナップ係合よりも前に、コネクタ・エレメントどうしのスナップ係合が生じるように、コネクタ・エレメントが配置されていること
である。
−ファイバー成端装置の光ファイバー・コネクタ・エレメントがホルダーに保持され、該ホルダーはファイバー成端装置のケーシングもしくはベース部に選ばれた位置および/または向きで取り付けることができる手段を有しており、それによって、2又はそれ以上の異なるコネクタを含む群から選ばれる選択されたコネクタを、前記インターフェース装置に接続するために所定の位置および/または向きで配置すること;
−または、前記ガイドエレメントは前記装置のいずれか1つから突出する細長い部材(好ましくはピン)を有しており、該細長い部材は前記装置が連結された接続関係(coupling connection relationship)に導入された場合に、コネクタ・エレメントのアプローチの向きと平行な向きに突出するように装着することができるかまたは前もって装着されていること;
−または、前記2つの装置には、協同する要素と互いに係合して前記2つの装置を一体に保持することができるスナップ係合要素(snap-engagement elements)が設けられており、コネクタ・エレメントはそれらを連結された関係で一体に保持するスナップ係合要素を有しており、および、インターフェース装置をファイバー成端装置に接続する際に、ファイバー成端装置とインターフェース装置とのスナップ係合よりも前に、コネクタ・エレメントどうしのスナップ係合が生じるように、コネクタ・エレメントが配置されていること
である。
本発明の態様例として形成された信号分配アセンブリには、種々の電気的信号コンシューマー装置(consumer units)、例えば、電話機、ファクシミリ装置、テレビジョン受信機、コンピュータなどの、一般にRJ45コネクタが用いられる装置と電気的接続を形成するインターフェース装置の電気的コネクタが設けられている。本発明のファイバー成端装置またはアセンブリの好ましい態様例において、ファイバー成端装置は、テレビジョン受信機、例えばCATV(有線テレビジョン)受信機、および該受信機をテレビジョン・ディスプレイ装置に接続するための接続手段を有してなる。そのような態様例において、ファイバー成端装置は、受信機に電力ケーブルおよびテレビジョン信号を接続するための接続手段へのアクセスを提供するアパーチャを有するサービス/顧客分離カバー(service/customer demarcation cover)を有することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の種々の態様例について、より詳細に説明する。
図面、特に図1を参照すると、本発明の信号分配アセンブリは、全体として符号11で示されるファイバー成端装置(図1)、および前記ファイバー成端装置に接続されて複合体信号分配アセンブリを形成することが意図されている全体として符号12で示されるインターフェース装置(図2)を有してなる。
使用の際、ファイバー成端装置は、光ファイバー13を建物の中へ導入したケーブル取り付け業者(installer)によって建物内に取り付けられることになることが見込まれる。この光ファイバーはスプライス14にてピグテイル15へスプライスされ、その過剰な長さの部分はファイバー成端装置のケーシング17のベース部16においてコイル状に格納されることになる。ベース部16は、浅い窪み部に間隔をおいて配置されている多数のガイド19および突出部18を有しており、そこはピグテイルの過剰長さ部分のための好適なハウジングを形成して、光ファイバーを最小曲げ半径よりも大きい曲率で安全におよび確実に保持することができる。ピグテイルの自由端20は光ファイバー・コネクタのコネクタ・エレメント21に接続されており、光ファイバー・コネクタは汎用型の光ファイバー・コネクタホルダー22の中に保持されている。汎用型の光ファイバー・コネクタホルダー22については、以下において、より詳細に説明する。ケーシング17の下側部分のベース部16は、以下においてより詳細に説明するように、多様な位置および向きの1つにてコネクタホルダー22を収容するように、間隔をおいて設けられた複数のホール23を有している。インターフェース装置11のケーシング17は、浅いトレイの形態であって、直立する側方壁部24、25および端部壁部26、27を有している。端部壁部27は大きなU字形状の浅いカットアウト部(cut-out)28を有している。
2つの平行な金属ガイドピン31、32が、ケーシング17の側壁24、25に対して平行に延びており、その中のそれぞれのハウジング29、30の中に取り付けられている。以下、これらの機能についてより詳細に説明する。これらのピンの端部にはネジ山が設けられており、これによって、エンド・ユーザーはファイバー成端装置にインターフェース装置を受容させて取り付けることができるようになる。ピンは、それらをファイバー成端装置のケーシングにおける開口部の中に挿入し、そしてそのために設けられているキャプティブナット(captive nuts)にねじ込み係合することによって取り付けられる。トレイ17の端部壁部26における浅いカットアウト部28の反対側には、全体としてU字形状を有する複数のノッチ又は開口部33が設けられている。その目的は、以下において詳細に説明する。
ここで図2を参照すると、インターフェース装置12は、それ自体既知であり、従って特に説明を要さない電子部品のプリント回路基板40を有している。その電子部品のプリント回路基板40は、ファイバー成端装置の光学的コネクタ・エレメント21と相補的な光学的コネクタ・エレメント41であって、光学的コネクタ・エレメント21に接続することが意図されている光学的コネクタ・エレメント41がプリント回路基板40に載せられているということ以外は、特に説明しない。このコネクタは光学的信号を電気的信号に変換するためのトランスデューサーを有しており、電気的信号は電子回路によってフィルタリングおよび処理されて、プリント回路基板40を収容し、全体として符号46で示されるインターフェース装置のケーシングの端部表面45における種々のソケット42,43、44のレンジに個々のアウトプット信号を供給する。この端部壁部45は開口部47を有しており、開口部47を通して、ファイバー成端装置のコネクタ・エレメント21はコネクタ・エレメント41との接続を形成して突出することができる。
ケーシング46はその両側に全体として筒状の2つのガイドチャンネル48、49を有しており、インターフェース装置12とファイバー成端装置11とを相互に接続する場合に、ガイドチャンネル48、49はファイバー成端装置11のガイドピン31、32を収容する。
実際には、ファイバー成端装置はケーブル供給業者によって固定された位置に取り付けられることになるので、筒状のチャンネル48、49に至る、インターフェース装置12のケーシング46の端部壁部45における開口部50、51を通して、インターフェース装置11のガイドピン31、32を挿入することによって、インターフェース装置12をファイバー成端装置11に取り付けることになると考えられる。筒状のチャンネル48、49の内側表面及び/又は構造は、ガイドピン31、32を遊びがないようにしっかりと係合し得るが、2つの部材を手作業で一体化することを妨げない程度にきつ過ぎないように係合するように設けられている。アセンブリが水平方向に配置される場合、ガイドピンはインターフェース装置を位置決めすると共に、支持することができる。
インターフェース装置12の端部壁部45は、2つの突出しおよび弾性を有する歯状部材52、53を有している。歯状部材52、53は、ファイバー成端装置11のベース部分を構成するトレイ17の端部壁部27における開口部54、55を通って係合する。2つの装置を互いにしっかりと押し嵌めすると、弾性を有する歯状部材52、53は開口部54、55の中にスナップ係合(snap-engage)して、2つの装置は相互にしっかりと保持される。コネクタホルダー22の位置を決めるホール23を好適に位置決めすることによって、歯状部材52、53が開口部54、55にスナップ係合する直前に、2つのコネクタ・エレメント21、41のスナップ係合する協同部材が互いにスナップ係合することを確保することができ、従って、2つの部材が互いに嵌め合わされる際に、光学的接続が形成されたことを確認する第1の鋭いカチッという音(click)と、2つの部材が互いに嵌め合わされる際の第2のカチッという音(click)とをユーザーが聞くことができる。
ファイバー成端装置11がインターフェース装置12にしっかりと接続されている状態を示す図3から判るように、トレイ17における過剰な長さのピッグテイル15を収容するキャビティには中間カバー60が設けられており、これによってファイバー成端装置11の端部壁部26における開口部33を通って導かれるワイヤが接続される電気コンシューマー装置の特性に応じて、適切なようにコネクタ42、43又は44の中に差し込まれるワイヤによる摩耗からピッグテイル15の余剰長さ部分を保護する。
図4は、図1と同様のファイバー成端装置を示しているが、汎用型のコネクタホルダー22が異なる組の開口部(ホール)23に嵌められていること、および異なる光学的コネクタの構成を有することが異なっている。実際には、汎用型のコネクタホルダー22は2つの光学的コネクタ61、62を有しており、光学的コネクタ61、62には2つのピグテイル63、64がスプライスされており、およびインターフェース装置のコネクタ41の中の(図示しない)協同コネクタ・エレメントの中に接続されている。
図5〜図7は、コネクタホルダー22の形状を説明している。コネクタホルダー22は、第1の部分65と第2の部分66とを有しており、第1の部分65は第2の部分66と一体に嵌り合う形状を有している。図示する態様において、2つの部分65、66はネジ67によって一体に保持されているが、その他の固定手段、例えば、ボルト、スナップ止め部材などを用いることもできる。2つのコネクタホルダー部分65、66は、それらの間にコネクタ・エレメント68をクランプする。コネクタホルダーの下側部分65は、図5において右側端部に示される第1の対69と、図5において左側端部からいくらか離れている第2の対70との、対になった4つのレッグ部を有している。光学的コネクタホルダー22の2つの部材65、66は、図7aおよび7bに示されるように、種々のコネクタ、例えばMT−RJ、SC、SCデュプレックス(duplex)、LC又はLCμ型のコネクタを収容するための、好適な形状のキャビティを形成するように、種々の多様な方法で一体に嵌め合わせることができるような、相補的な形状を有している。
図7aに示すように、下側のコネクタホルダー部分65は、プレート状のメインベース部80を有しており、該メインベース部80から上述したレッグ部69、70が下向きに突出している。ベース部80のそれぞれの端部において、ベース部80から上向きに2つの直立したブロック72、73が設けられており、それぞれチャンネル形状の凹部74、75をその中に有している。ブロック72、73から上向きにそれぞれ対の2組のレッグ部76および77が突出しており、これらはそれぞれ位置合わせされているが、ベース部プレート80から下向きに突出するレッグ部69、70とは反対方向を向いている。図7aおよび7bには真っ直ぐなレッグ部として示しているが、レッグ部69、70およびレッグ部76、77はそれらの自由端において、ファイバー成端装置のベース部分のホール23にスナップ嵌め(またはスナップ係合)するための横方向に突出する歯(teeth)を有することができる。プレート80を転倒させた状態を示す図7bにおいて観察することができるように、それらの反対側表面には、プレート80の全長にわたって延びる、2つの細長いチャンネル78、79が設けられている。
コネクタホルダー22の上側部分66は全体としてプレート形態の本体部81であって、4つのホール82を有している。各ホールは各コーナー部分にあり、2つの部分66、65を一体に嵌め合わせる場合に、下側部分65の協同するホール83と位置合わせされて、ネジ67が取り付けられる。図7aに示すように、コネクタホルダー22の上側部分66のプレート状の本体部81の1つの表面には、下側部分65のチャンネル78、79に対応する形態の2つの細長いチャンネル88、89が設けられており、図7bに示すように、プレート81のもう1つの表面には、それぞれ直立するブロック84、85が設けられており、それらの間には、下側部分65のブロック72、73におけるチャンネル74、75に適合する、浅いチャンネル86、87を有している。
この構成によって、相対的に種々の構成を有する2つの部材相互に嵌め合わせることができる。その1つの形態は、図5に示すように、プレート状本体部80、81の2つのフラットな表面が相互に面して、一端側の2つのキャビティ75、86によって、および他端側の2つのキャビティ74、87によって規定される2つの位置合わせされたチャンネルを有する内側キャビティが形成される。コネクタ68は、2つのチャンネル74、87によって規定されるキャビティの中に保持される。
しかしながら、コネクタホルダー22の上側部分と下側部分の相対的な向きを変えることなく、図6に示すように、2つの部分の間に規定される、横断方向のチャンネルの中に2つのコネクタ・エレメントを嵌めることもできる。他の構成は、上側部分と下側部分の両者を転倒させることによって形成することができる。従って、下側部分の長手方向チャンネル78、79および上側部分の長手方向チャンネル88、89が相互に面して、種々の形状のコネクタ・エレメントを受容することができる。
図8は、電源ケーブルおよび信号ケーブルの接続ポイントを有するCATVレシーバを保持する本発明のファイバー成端装置の例であって、レシーバに接続すべき電源ケーブルおよび(好ましくは同軸の)信号ケーブルへのアクセスを提供する切り抜き開口部(cut-out aperture)を有する変更がなされたサービス/顧客分離カバーを有しているファイバー成端装置を示している。
Claims (20)
- ファイバー成端装置および電子的インターフェース装置を有し、該ファイバー成端装置および電子的インターフェース装置はそれぞれ協同する光ファイバー・コネクタ・エレメントを有してなり、ならびに、既に装着されているファイバー成端装置に電子的インターフェース装置を1つの接続操作にて接続させるケーシングの配置およびガイドエレメントを有してなる、通信システム用の信号分配アセンブリであって、
前記ガイドエレメントは、前記ガイドエレメントによって案内されて2つの装置が組み合わせられる際に、光コネクタ・エレメントどうしの間に光学的接続を形成するような向きで前記コネクタ・エレメントの配置および位置合わせを行うこと、ならびに、以下の特徴(a)〜(c):
(a)ファイバー成端装置の光ファイバー・コネクタ・エレメントがホルダーに保持され、該ホルダーはファイバー成端装置のケーシングもしくはベース部に選ばれた位置および/または向きで取り付けることができる手段を有しており、それによって、2又はそれ以上の異なるコネクタを含む群から選ばれる選択されたコネクタを、前記インターフェース装置に接続するために所定の位置および/または向きで配置すること;
(b)前記ガイドエレメントは前記装置のいずれか1つから突出する細長い部材(好ましくはピン)を有しており、該細長い部材は前記装置が連結された接続関係に導入された場合に、コネクタ・エレメントのアプローチの向きと平行な向きに突出するように装着することができるかまたは前もって装着されていること;
(c)前記2つの装置には、協同する要素と互いに係合して前記2つの装置を一体に保持することができるスナップ係合要素が設けられており、コネクタ・エレメントはそれらを連結された関係で一体に保持するスナップ係合要素を有しており、および、インターフェース装置をファイバー成端装置に接続する際に、ファイバー成端装置とインターフェース装置とのスナップ係合よりも前に、コネクタ・エレメントどうしのスナップ係合が生じるように、コネクタ・エレメントが配置されていること
の1又はそれ以上を有することを特徴とする通信システム用の信号分配アセンブリ。 - 種々の電気的信号コンシューマー装置、例えば、電話機、ファクシミリ装置、テレビジョン受信機、コンピュータなどとの間に電気的接続を形成するためのインターフェース装置の電気コネクタが更に設けられている請求項1に記載の信号分配アセンブリ。
- ファイバー成端装置は、テレビジョン受信機と、該テレビジョン受信機をディスプレイ装置へ接続するための接続手段を有してなる請求項1または2に記載の信号分配アセンブリ。
- ファイバー成端装置は、電源ケーブルおよびテレビジョン信号に接続するためのアクセスを提供するアパーチャを有するサービス/顧客分離カバーを有している請求項3に記載の信号分配アセンブリ。
- 第1の部分および第2の部分を有してなり、該2つの部分の間には光学的コネクタ・エレメントを取り付けることができる、通信信号分配システムに用いるのに好適なコネクタホルダーであって、光ファイバー成端装置のベース部若しくはその他のサポート部において、種々の複数の位置及び/又は向きの1つにてホルダーを配置させるための手段であって、それによって種々の複数のコネクタ・エレメントの選ばれた1つのコネクタ・エレメントをコネクタホルダーの2つの部分の間に保持することができる手段を有しており、ならびに、それらの間のコネクタ・エレメントと共に前記2つの部分を保持する手段を有しているコネクタホルダー。
- 相補的なコネクタと協同して、種々のコネクタを予め決められた所定の位置および/または向きにて保持する、種々の向きに配置することができる請求項5に記載のコネクタホルダー。
- 前記選ばれたコネクタは、MT−RJ、SC、SCデュプレックス、LC MUおよびLcμ型から選ばれるものであってよい請求項5または6に記載のコネクタホルダー。
- 光ファイバーを導入するためのポートを有するベース部、光ファイバーの過剰な長さの部分を収容するための手段、および光ファイバーによって運ばれてくる光学的信号を電気的信号に変換するためのトランスデューサーを有するインターフェース装置の協同する相補的なコネクタと光学的な接続を形成する光ファイバーの自由端に配置される光ファイバー・コネクタを有してなるファイバー成端装置であって、該ファイバー成端装置のベース部若しくはケーシングに選ばれた位置及び/又は向きで取り付けることができる手段であって、それによって、前記選ばれたコネクタを、相補的に協同するコネクタを有するインターフェース装置に接続するための予め決められた位置及び/又は向きに配置することができる手段を有するホルダーに前記光ファイバー・コネクタが保持されるファイバー成端装置。
- ホルダーが、2又はそれ以上の種々のコネクタからなる群から選ばれる2又はそれ以上のコネクタの1つを保持することができる手段を有する請求項8に記載のファイバー成端装置。
- ホルダーが、6つの異なる型のコネクタを含む群から選ばれるコネクタを保持することができる手段を有する請求項8に記載のファイバー成端装置。
- コネクタホルダーおよびファイバー成端装置のベース部若しくはケーシングの一方には複数の突出部が設けられており、他方の装置には複数の開口部が設けられており、それら突出部および開口部は、種々の複数の予め決められた位置及び/又は向きの1つにてコネクタホルダーがベース部に係合することができるように配置されている請求項8〜10のいずれかに記載のファイバー成端装置。
- 装置のベース部若しくはケーシングは、光学的コネクタ・エレメントがファイバー成端装置の光学的コネクタ・エレメントに接続される位置に電子インターフェース装置を配置および案内することができるガイド手段を有するかまたはガイド手段を有するように形成されている請求項8〜11のいずれかに記載のファイバー成端装置。
- 前記ガイド手段は、接続された関係にされた場合に、コネクタ・エレメントが接近する向きと平行な向きに、装置のベース部から突出する平行な細長いピンを有する請求項12に記載のファイバー成端装置。
- ベース部若しくはケーシングには、電子インターフェース装置の協同するエレメントと係合するための、2つの装置を一体に保持するスナップ係合エレメントが設けられている請求項12または13に記載のファイバー成端装置。
- コネクタ・エレメントはそれらを接続した関係で一体に保持するスナップ係合要素を有しており、インターフェース装置にファイバー成端装置を接続する際に、インターフェース装置のケーシングもしくはベース部とファイバー成端装置とのスナップ係合が生じる前に、コネクタ・エレメントどうしのスナップ係合が生じるように、コネクタホルダーは配置されている請求項14に記載のファイバー成端装置。
- ファイバー成端装置は、テレビジョン受信機および該テレビジョン受信機をテレビジョン・ディスプレイ装置へ接続するための接続手段を有してなる請求項8〜15のいずれかに記載のファイバー成端装置。
- 光ファイバー成端装置は、テレビジョン信号を電源ケーブルに接続するためのアクセスを提供するアパーチャを有するサービス/顧客分離カバーを有している請求項16に記載のファイバー成端装置。
- 実質的に、添付図面に示しており、および明細書に記載しているコネクタホルダー。
- 実質的に、添付図面に示しており、および明細書に記載しているファイバー成端装置。
- 実質的に、添付図面に示しており、および明細書に記載している信号分配アセンブリ。
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