JP4777833B2 - 電子機器のシールドケース取付構造 - Google Patents
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(例えば,特許文献1参照)
(例えば,特許文献2参照)
その目的は,電子機器のシールドケースの取付構造を提供することにある。
他の目的は,電子機器のシールドケースを簡単且つ安価に取り付ける取付構造を提供することにある
他の目的は,異なる外形を有する電子機器のシールドケースを簡単且つ安価に取り付ける取付構造を提供することにある。
他の目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになるであろう。
内部に電子回路を収納し且つ全体箱状に形成されたシールドケースを備え,当該シールドケースの一側面には前記電子回路と外部とを接続するための同軸ケーブル接栓が突設された電子機器と,
前記電子機器を収容するケース本体の結線盤に形成された挿通孔に前記同軸ケーブル接栓を挿通して,前記結線盤の挿通孔から前記同軸ケーブル接栓を頭出しした状態で,前記電子機器のシールドケースを前記ケース本体の内部に取り付けるための取付手段と,
を備えた電子機器のシールドケース取付構造において,
前記取付手段は,
前記シールドケースにおいて前記同軸ケーブル接栓が突設された一側面とは反対側の側面から,当該シールドケースの外方向に向かって突出された係止部と,
前記ケース本体内で,前記シールドケースの寸法に対応して着脱自在に固着され,前記シールドケースの係止部に係止する可動係止片と,
からなることを特徴とする。
前記ケース本体内に収納可能な電子機器の内,前記シールドケースの寸法が大きい電子機器を前記ケース本体内に収納した際に,当該電子機器のシールドケースの係止部が配置される位置には,当該係止部に係止して寸法の大きなシールドケースを取り付けるための固定係止片が,前記ケース本体と一体的に形成されていることを特徴とする。
前記ケース本体は,前記結線盤と,前記結線盤に対し平行に配置される天板と,前記結線版と前記天板との間に夫々配置される二つの側板とにより略角形に形成されると共に,前記天板,結線盤及び二つの側板で囲まれる角形の空間の一面を裏側板にて塞ぐことで箱状に形成され,
前記可動係止片は,前記ケース本体の二つの側板及び前記裏側板に形成された嵌合部に,前記ケース本体の結線盤と略平行になるよう着脱自在に嵌合保持される保持体に一体形成され,該保持体を介して前記ケース本体内に着脱自在に固着されることを特徴とする。
前記可動係止片は,前記シールドケースの係止部の上端部に引っ掛かる鉤部と,該鉤部を支持し,該鉤部が前記保持部よりも前記シールドケース側に突出するように前記保持部に接続される基部と,を備え,
前記保持部には,前記シールドケースの下端部が当接されて前記シールドケースの動きを制限する受止段部が形成されていることを特徴とする。
前記保持体には,前記ケース本体の両側板を結ぶ長手方向に亘って補強板が形成され,該補強板により当該保持体の長手方向に直交する方向に加わる力に対して前記保持体が撓み難くしたことを特徴とする。
前記ケース本体の前記両側板と裏側板には,前記嵌合部が所定間隔で複数形成されていることを特徴とする。
前記電子機器は,前記シールドケースの内部にO/E変換手段としての電子回路が収納され,当該シールドケースの表面には光ファイバを接続するための光コネクタが設けられた光受信機であり,
前記光受信機には,前記ケース本体内への取付後,前記光ファイバの余長部分を収納する光ファイバ収容部が重合されることを特徴とする。
また,請求項3〜6に記載の電子機器のシールドケースの取付構造によれば,ケース本体を構成する2つの側板と裏側板とに形成された嵌合部に保持体を嵌合させるか否か,或いは,保持体を嵌合させる嵌合部の位置を変化させることにより,大きさの異なるシールドケースからなる電子機器を,ケース本体内に取り付けることができる。
また,請求項7に記載の電子機器のシールドケースの取付構造によれば,電子機器が光受信機であり,その光受信機のシールドケースの大きさが異なっても,ケース本体内にそのシールドケースを取り付け,その上に光ファイバ収容部を重合させることができる。
図6(a)は図5に示される第3実施例のケース本体3における保持体93の正面図であり,(b)は背面図である。図7(a)は図6(a)に示されるA−A線断面図であり,(b)は図6(a)に示されるB−B線断面図であり,(c)は図6(a)に示されるC−C線断面図である。図8(a)は図5に示されるD−D線断面図でありケース本体3と保持体93の嵌合状態を示し,(b)は図8(a)に示されるE−E線断面図である。図9は図5に示されるケース本体3に光受信部13を取り付けたときのF−F線の一部を破断した一部断面図である。
図10は挿通路60における挟持具39と,二系列の光ケーブル41,42の位置関係を説明する為の図で,(a)は挟持具を開いた状態,(b)は挟持具を閉じた状態を示す一部拡大した正面図である。図11は挟持具の実施例を示す拡大斜視図である。図12は本願の光ファイバ収容部24と挿通路60の要部を拡大した斜視図である。図13は光ケーブル挿通口の拡大斜視図である。図14は本発明に係るケース本体3と,ケース本体3内に収納される光受信部13及び光ファイバ収容部24の位置関係を示す正面図及び結線盤3a側から見た分解斜視図である。図15はケース本体3に蓋体4を装着した図であり,(a)は正面図,(b)は前面図である。図16(a)は図15(a)におけるG−G線から見た拡大図であり,(b)は図15(b)におけるH−H線から見た断面図であり,(c)は図15(b)におけるI−I線から見た断面図である。図17(a)は図15(b)におけるJ−J線から見た断面図であり,(b)は図15(b)におけるK−K線から見た断面図である。
ケース本体3は,天板3cと,天板に平行する状態で配置される結線盤3aと,天板3cと結線盤3aとの間に夫々配置される二つの側板3bとを角形に配置すると共に,上記天板3c,結線盤及び二つの側板3bで囲まれる角形の空間5の一面を塞ぐように備えさせた裏側板3dとで構成されている。
ケース本体3の表側面には,ケース外部からケース内の光ファイバ44等を操作するための比較的大きな開口部3eを備えさせ,さらに上記ケース本体の開口部3eに対しては開閉自在にケース本体に枢着された図には示されていない前記蓋体を被せ付けてケース7を構成し,さらに,上記ケース本体3において,外部から表側面の開口部3eを通してケース内5の光ファイバ44等を操作可能とする位置には,大きな曲率で添え付け状に配置される光ファイバを受け止める為の基板25と,光ファイバを大きな曲率で基板25に添わせた状態で配置した場合に,周方向外部に向けて光ファイバが逃げ出すのを防ぐために基板面上に柵状に配設した周壁58,27等で構成される光ファイバ収容部24を備えさせている。
5は,ケース本体3における収納空間を示し,O/E変換手段を備える光受信部13と,余長の光ファイバ44等を収容する為の収容部24とを備えている。ケース本体3の下側の結線盤3aは,例えば底部3d,側部3bを含む本体部分とプラスチック材で一体に又は各別材を組み合わせて形成してある。結線盤3aに備える8,9は公知のテレビ信号を取り出す為の出力端子突出口を示す。以下にケース本体3の実施例について説明する。また,裏側板3dに備える10はシールドケースを固定するための従来例の係止爪である。
図3において裏側板3dには第1実施例に係る第1の保持体200が備えられている。この第1の保持体200は基体201から突設した可動係止片202と受止段部203からなり,可動係止片202と受止段部203とで,図3には示されていない光受信部13に形成した係止部を挟持して,該光受信部13をケース本体内に取り付ける。尚,この取付方法の詳細については後述する。
この第1の保持体200は,結線盤3aと天板3Cとの中間位置に,裏側板3dから突設した止着爪31dと保持爪32dによってケース本体3の裏側板3dに着脱自在に固着されている。その取付方法は,基体201の前面端204dを止着爪31dに当付てから基体201の後方端205を保持爪32dに嵌め込んで挟持することで取付が完了する。更に,止着爪31dおよび保持爪32dの一組が天板3c側にも形成されており,本願の第1実施例では,第1の保持体200はケース本体3の中間位置若しくは天板3c側の2ヶ所に選択的に着脱自在に固着されるように構成されている。
尚,図における160は光ケーブル挿通口である。
図4に示すこの実施例では,上述の第1実施例に示されているように,第1の保持体200は着脱自在に固着できるように構成されるものの,天板3c側に形成された保持体200を取り付けための止着爪31dおよび保持爪32dの一組に替えて,裏側板3dと一体的に形成された固定係止片10と受止段部11からなる固定係止部100が形成されており,大きい光受信部13を取り付ける場合はこの固定係止部100において取り付けられ,小さい光受信部を取り付ける場合には保持体200を用いて取り付けることで,異なる2つの大きさの光受信部13を取り付け可能なように構成されている。
この実施例は,図5によく示されるように,上記第1および第2の実施例と同様に,固定係止部100と保持体を有するものであるが,保持体の構成が上記第2実施例とは異なるものである。この保持体の具体例を図6に示す。この図において(a)は正面図であり,(b)は背面図である。
第2の保持体93は,その外形は,幅がケース本体3の両側板3b間の寸法と略等しく,その高さは側板3bの高さと略等しいか僅かに小さい寸法を有する略長方形状に例えば合成樹脂等の弾性材から形成されている。この第2の保持体93には,保持体93の所定位置に,ケース本体3の開口部側から前記裏側板3d側に向かって所定長切欠いた切欠部95を両側に有し,その先端部に形成された図には示されていない前記光受信機13のシールドケースに形成された係止部の上端部に引っ掛かる鉤部94bと,鉤部94bを支持する基部94aからなる可動係止片94が形成されている。この可動係止片94はその平面位置が基部94aと保持体93本体との接続部において,前記保持体93がなす平面より前記光受信部13方向に所定寸法だけ突設するように平行配置されている。そして,前記可動係止片94の前記基部94aと保持体93との接続部から前記切欠部95を挟んだ両側近傍には,前記保持体93から前記結線盤方向に突設した裏側止着片96aと,前記保持体93から該裏側止着片96bと直交する方向に突設した上側止着片96bからなる受止段部96がそれぞれの係止片94に一対ずつ備えられている。
また,保持体93の上方端部には,結線盤3a方向にむかって傾斜を持たせた当付面93aが形成されている。また,保持体の両側端には側方に向かって突設された突起部93bが形成されている。尚,94cは可動係止爪94背部に形成された補強用のリブである。
図9に示される光受信部13は,通常知られているように外部はシールド効果を有する金属製のケース(シャーシ)14(図に示される14bは蓋体である。)で構成されており,内部には,光信号をテレビ受像機用の入力信号に変換する為の手段,通常,O/E変換手段として知られている電子回路が収められている。また必要に応じては周知のように増幅回路が収まっている。ケース(シャーシ)14の表面の所定位置には,光アダプタ20が着脱自在に固着されている。この光アダプタ20には,ケース14内のO/E変換手段に連なる光ファイバ17の先端に付されている光コネクタ21aが抜差自在に接続されている。光コネクタ21aはケース14に設けた孔を通してケース14の内に収納できるようにしても良いし,ケース14の蓋が開閉できるように光ファイバ17のリード線を長くしてあっても良い。16は同軸ケーブル接栓であり例えば周知のテレビ信号用出力端子の存在を示す。
係止片94は弾性部材から構成されているので,ケース14の係止部15を押付けることによって,可動係止片94が保持体方向に押し広げられてケース14がはめ込まれる。そして,可動係止片94の鉤部94bがケース14の係止部15に嵌合してケース14は係止される。可動係止片94は保持体93よりケース14側前面に突出するように平行配置されているので,保持体93の上面93aがケース14の装着に邪魔になることはない。
この実施例に示す挟着具39は図11の斜視図によく示されるように,光ケーブル41,42の軸線に対して直交する方向を長手方向とする押圧片39aと,該押圧片39aから長手方向に突設した枢着片139が形成されている。該枢着片139には外方向に向かって枢着軸139a(一方は図示されていない)が形成されている。この枢着軸139a,139aは,基板25に形成された図には示されていない枢着孔を備えた枢着部に枢着されており,この枢着部において挟着具39が開閉自在となるように取り付けられている。更に,押圧片39aの光ケーブルの当たり面には弾性部材71a,72aが両側の対称位置で,夫々間隔を隔てて配設されている。尚,弾性部材71a,72aは光ケーブル41,42に対応するように配設されているのであるが,弾性部材71a,72aは一体で形成してもよい。
また,前記下面62cと挟持具39の固着手段として,固着ねじ40を用いて締着する例を示したが,特にこの実施例に限定されるものではない。また,当付部162,162は光ケーブル41及び42の本数に対応するように両側の対称位置で,夫々間隔を隔てて配設されるように形成したが,1つの当付部であってもよい等,特に実施例に限定されるものではない。
図12(a)に良く示されるように,底面に弾性部材71b,72bを備えた凹部70には,手前側(結線盤方向)に延設された誘導凹部70aが形成されている。該誘導凹部70aは導入された光ケーブル41,及び42の当付部162への誘導を容易にすると共に,誘導凹部70aの開口部上方には,光ケーブルを装着してから挟着具39を締付ける前に光ケーブルが跳ねて挿通路から飛び出さないようにするための突片29が形成されており光ケーブルの配線を容易とするためのものである。尚,この突片29が請求項に記載の挿通路跳ね上がり防止手段である。
このように,この実施例は,ケース本体3の上方から光ケーブルを簡単に挿着できるように構成したものであり,光ケーブルの装着が簡単であっても,誘導凹部70aに形成した前記突片29を備えることで,光ケーブルが跳ねて飛び出さないのである。
図12(b)の実施例には上記実施例とは異なる突片30が示されている。この実施例の突片30は,誘導凹部70aの開口端部から中心方向下方に向かって傾斜する傾斜部と傾斜部の先端から下方に延設した舌状部とからなり,舌状部が所定の間隔を有するように誘導凹部70aの上方両側から対向配置されている。これによれば,突片30は光ケーブルの導入を容易とする傾斜部を備えているので装着に邪魔にならない。そして,光ケーブルの装着後は光ケーブルを突片30の内側に位置するように配設すれば光ケーブルの跳ね上がりを防止できるのである。
そして,挿通口160の底部160cは,挿通路60に対して光ケーブル41,42を夫々確実に誘導する位置に形成されており,更に,該底部160cにはケース本体3と一体に形成された隔壁160aを備えさせることによって,左右に誘導路170,170を形成し,光ケーブルを挿通路60の所定位置に確実に誘導できることができるように構成されている。また,挿通口160の底板160cの突出寸法は,ケース本体3外部とケース本体3内部とを接続する光ケーブルの導入経路を所定長得るような寸法に構成されている。
尚,本実施例では挿通口160をケース本体3の結線盤3aに一体的に形成した例を示したが,基板25と一体に形成してもよく特に実施例に限定されるものではない。
基板25の上面に対しては,図示のように光ファイバ44,45,46,47の添え付けを可能とする安全曲率の範囲内で小さい曲率に形成されている周壁26a,27aを有する第1巻枠26と,第2巻枠27とを並置させてある。安全曲率としては光ファイバのメーカーによって種々な説があるが,一般的には半径が20ミリメートル〜30ミリメートルあれば安全な曲率といわれている。
また,巻枠の周壁26a,27aは,基板25とは別体で形成し,基板25の所定位置に任意の接合手段,例えば基板25に多数の孔を穿ち,巻枠の側から延びる多数の爪を嵌合させる手段を用いて,或いは接着剤などを用いて密着状態に装着してもよい。
28は周壁26a,27aに添わせる光ファイバ44,45,46,47が跳ね上がるのを阻止するために予め周壁26a,27aの上部位置に均等に割り付けて配置された複数の跳止爪を示す。この跳止爪28は周壁26a,27aの上部位置から放射方向に向けて一体材で張り出し状に備えさせてある。上記張り出し状の跳止爪における下方の基板25には,必要に応じて,周知のように成形時に必要な型(中子)を抜き出す為に透孔を設けておくとよい。
配設位置としては,邪魔にならないように図1における第1巻枠26と第2巻枠27の中間位置の上方に選定してある。
基板25において,基板25の上面とほぼ同じ高さに配設してある光アダプタ20が存在する隅部は,基板25を欠如させ,光ファイバ47の自由端に付着させた光コネクタ21bを光アダプタ20の受口22に着脱自在に接続できるようにしてある。
出入口160の近くには上下から光ケーブル41,42を弾力的に挟み付ける為に上述に示した挟着具39が配設されており,挿入された光ケーブル41,42を着脱自在に保持している。
しかも上記態様の巻き方は夫々巻枠26,27に対して緩く巻き付けても,きつく巻き付けても,巻枠の安全曲率以下にはならないので,光ファイバの曲率が小さくなって損傷することを気にしなくても,必ず安全曲率以上の曲率で巻くことができるようになる。
その後は出入口160から引き出されている光ケーブル42に例えば家屋54内におけるメディアコンバータ50,パソコン51を接続して光信号を利用する。又出入口9の接続端子16から引き出された同軸ケーブルにはセットトップボックス52,テレビ受像機53を接続して利用する。
図10(a)に示されるように,外部に対しても長く連なっている光ケーブル41の中間をつまみ,ケース本体3に設けられている挿通口160の上方から下面62cに形成した当付部162,162と挟着具39の間に存置させる。
次に図10(b)に示されるように,固着ねじ40からなる固着手段を螺着させることによって,弾性部材71,72を介して,挟着具39で光ケーブル41を挟圧し,光ケーブル41を正確に保持することになる。
そのうえで,製品のコストダウンを進めていく方法の一つとして,光受信部に最新の技術を取り入れたり,スペックに応じた廉価型のタイプを導入したりして,光受信部を小型化することによって,従来からの高規格品ばかりでなく汎用の製品を備える方法が考えられる。このような場合,上述のようにケース本体にシールドケースを収納するために,シールドケースに突出形成された係止部と,該係止部に係止するケース本体に設けられた係止片とからなる取付手段を備えたとすると,大きいシールドケースの取り付けに際して,小さいシールドケース用の係止片が邪魔になり取り付けができないことが考えられ,これに対応するためには,シールドケースの種類分だけコマ(移動金型)を作って金型を入れ替えながら係止片の位置の異なる複数のケース本体を成形する必要が生じ,金型費が高額に成るばかりでなく,部品の種類が増えることによるコストや管理費がアップすると言った問題が生じる。
そこで本発明の光受信部(即ち,電子機器)のシールドケースの取付構造によれば,ケース本体に備えた係止片を,ケース本体から着脱自在に固着できるのに構成しその取付位置を2つの位置から選択できる可動係止片にしたり,また,ケース本体に一体に形成された固定係止片と,この固定係止片より内側に可動係止片を着脱自在に固着することによって,2つの大きさのことなるシールドケースの取付が選択的にできるのである。
更に,可動係止片の取付位置を前後に所定長だけ移動可能にする事によって,さらにシールドケースの複数の大きさに対してフレキシブルに対応可能な電子機器のシールドケースの取付構造を提供できるのである。
Claims (7)
- 内部に電子回路を収納し且つ全体箱状に形成されたシールドケースを備え,当該シールドケースの一側面には前記電子回路と外部とを接続するための同軸ケーブル接栓が突設された電子機器と,
前記電子機器を収容するケース本体の結線盤に形成された挿通孔に前記同軸ケーブル接栓を挿通して,前記結線盤の挿通孔から前記同軸ケーブル接栓を頭出しした状態で,前記電子機器のシールドケースを前記ケース本体の内部に取り付けるための取付手段と,
を備えた電子機器のシールドケース取付構造において,
前記取付手段は,
前記シールドケースにおいて前記同軸ケーブル接栓が突設された一側面とは反対側の側面から,当該シールドケースの外方向に向かって突出された係止部と,
前記ケース本体内で,前記シールドケースの寸法に対応して着脱自在に固着され,前記シールドケースの係止部に係止する可動係止片と,
からなることを特徴とする電子機器のシールドケース取付構造。 - 前記ケース本体内に収納可能な電子機器の内,前記シールドケースの寸法が大きい電子機器を前記ケース本体内に収納した際に,当該電子機器のシールドケースの係止部が配置される位置には,当該係止部に係止して寸法の大きなシールドケースを取り付けるための固定係止片が,前記ケース本体と一体的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器のシールドケース取付構造。
- 前記ケース本体は,前記結線盤と,前記結線盤に対し平行に配置される天板と,前記結線版と前記天板との間に夫々配置される二つの側板とにより略角形に形成されると共に,前記天板,結線盤及び二つの側板で囲まれる角形の空間の一面を裏側板にて塞ぐことで箱状に形成され,
前記可動係止片は,前記ケース本体の二つの側板及び前記裏側板に形成された嵌合部に,前記ケース本体の結線盤と略平行になるよう着脱自在に嵌合保持される保持体に一体形成され,該保持体を介して前記ケース本体内に着脱自在に固着されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子機器のシールドケース取付構造。 - 前記可動係止片は,前記シールドケースの係止部の上端部に引っ掛かる鉤部と,該鉤部を支持し,該鉤部が前記保持部よりも前記シールドケース側に突出するように前記保持部に接続される基部と,を備え,
前記保持部には,前記シールドケースの下端部が当接されて前記シールドケースの動きを制限する受止段部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の電子機器のシールドケース取付構造。 - 前記保持体には,前記ケース本体の両側板を結ぶ長手方向に亘って補強板が形成され,該補強板により当該保持体の長手方向に直交する方向に加わる力に対して前記保持体が撓み難くしたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の電子機器のシールドケース取付構造。
- 前記ケース本体の前記両側板と裏側板には,前記嵌合部が所定間隔で複数形成されていることを特徴とする請求項3〜請求項5の何れか一項に記載の電子機器のシールドケース取付構造。
- 前記電子機器は,前記シールドケースの内部にO/E変換手段としての電子回路が収納され,当該シールドケースの表面には光ファイバを接続するための光コネクタが設けられた光受信機であり,
前記光受信機には,前記ケース本体内への取付後,前記光ファイバの余長部分を収納する光ファイバ収容部が重合されることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の電子機器のシールドケース取付構造。
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