JP2903021B1 - 余長収納ケースおよび光配線盤 - Google Patents

余長収納ケースおよび光配線盤

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JP2903021B1
JP2903021B1 JP10167415A JP16741598A JP2903021B1 JP 2903021 B1 JP2903021 B1 JP 2903021B1 JP 10167415 A JP10167415 A JP 10167415A JP 16741598 A JP16741598 A JP 16741598A JP 2903021 B1 JP2903021 B1 JP 2903021B1
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Abstract

【要約】 【課題】 光配線盤を用いて光ファイバをコネクタ接続
する際に光ファイバの余長処理が作業性良く行えるよう
にする。 【解決手段】 外観薄板状で、内部に湾曲ガイド片31a,
31b,31cを有し、側部に鍔部30を備えた余長収納ケース2
1に光コードの余長を湾曲収納する。複数の余長収納ケ
ース21を光配線盤に多段に設けたケース収納部に横並び
に配列収納する。ケース収納部への収納時に、余長収納
ケース21の鍔部30がケース収納部の外方へ向かって突出
あるいは露出するようする。光配線盤のケース収納部に
光コネクタを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ケーブルを構成
している複数本の光ファイバを他の光ファイバとそれぞ
れ切換可能に接続する際に好適に用いられる余長収納ケ
ースおよび光配線盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ケーブルを各光ファイバへ分
岐して接続を行うには、多数の光ファイバを成端して群
構成とする光配線盤が使用されている。この種の光配線
盤は、光ファイバの分岐接続のためのコネクタ接続部、
多心単心分岐部、およびジャンパ用の光コードやその光
接続に伴う余長がコンパクトに収納されたトレーが高密
度で多段に積層された構造を有するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コネクタ接
続部の近傍では前記余長の処理としては円柱状のリール
に巻き付ける構造が多用されている。そして光コードの
接続対象の光コネクタの変更等に伴って、処理すべき余
長の長さが変動することがあるが、従来の余長処理で
は、僅かな余長の変動に対応するべく、光コードをリー
ルに巻き付ける際に弛みを確保し、この弛みによって、
余長の変動を吸収する対策が採られる。しかしながら、
リールに巻き付けた光コード全体に、光特性に影響を与
えない範囲の湾曲半径を確保しつつ弛みを確保するとな
ると、作業が煩雑になり作業性が低下する不満があっ
た。
【0004】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、光配線盤を用いて光ファイバをコネクタ接続する際
に光ファイバの余長処理が作業性良く行えるようにする
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の余長収納ケースは、光ファイバの先端に設け
られた光コネクタが接続されたアダプタの近傍に設置さ
れるケース収納部に取り出し可能に収納され、前記光コ
ネクタ近傍の光ファイバに確保した余長を湾曲収納する
余長収納ケースであって、外観薄板状に形成され、内部
に突設された湾曲ガイド片により、前記余長を引き出し
可能に湾曲収納するケース本体と、該ケース本体の側部
から突設された鍔部とを備え、前記ケース収納部への収
納時には、前記鍔部が前記ケース収納部の外方へ向かっ
て突出あるいは露出するようになっていることを特徴と
する。前記ケース本体内に収納された前記余長を引き出
すための光ファイバ口が、前記ケース本体の前記鍔部近
傍に開口されていることが好ましい。また本発明の光配
線盤は、複数本の光ファイバどうしをコネクタ接続する
光配線盤であって、本発明の余長収納ケースが横並びに
複数配列されるケース収納部を多段に備え、各ケース収
納部には、前記余長収納ケースから引き出された光ファ
イバ先端の光コネクタが切換可能に接続されるアダプタ
が横並びに複数取付られてなるコネクタ支持部を備え、
前記余長収納ケースには、該余長収納ケースが収納され
ているのとは別のケース収納部の前記コネクタ支持部の
アダプタに、前記光コネクタを接続できる長さの余長が
収納されていることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1および図2は本発明の光配線盤の一実施例を示した
もので図1は正面図、図2は内部の側面図である。本実
施例の光配線盤は、所定位置に固定設置される筐体1内
に、ケース収納部2が底面に対して平行に多段に設けら
れており、各ケース収納部2には余長収納ケース21が
横並びに複数配列されている。筐体1の下部には複数本
の光コード(光ファイバ)10が口出しされる光コード
ケーブル9を固定するためのコード固定部3が設けら
れ、上部には別の光ケーブル(図示せず)が引き込まれ
るケーブル導入部4が設けられている。筐体1は前面が
開放されるようになっており、前面と背面との間の一方
の側壁の内面上には、コード固定部3からケース収納部
2へと延びる光コード10をクランプ保持するためのフ
ラットクランプ5が間隔をおいて設けられている。
【0007】図3および図4は、本発明の余長収納ケー
ス21の一実施例を示したもので図3は斜視図、図4は
蓋部を開放した状態を示す平面図である。この余長収納
ケース21は、外観薄板状で、蓋部27を備えたケース
本体21aと、このケース本体21aの側部から突設さ
れた鍔部30とを備えている。ケース本体21aは、底
部25と、この底部の周縁上に形成された外周フランジ
26とからなっている。余長収納ケース21は、好まし
くは樹脂を用いて一体成型され、好ましくは透明もしく
は半透明に形成される。
【0008】ケース本体21aの底部25および蓋部2
7は、略正方形で角部は比較的大きな曲率半径で湾曲さ
れており、ケース本体21a内に光コード10を外周フ
ランジ26に沿わせて収納したときに、光コード10の
湾曲半径が光伝送性能に影響を与えない範囲に維持され
るように構成されている。通常、光コード10の光伝送
性能に影響を与えない範囲の湾曲半径は30mm以上と
されている。蓋部27はケース本体21aの一辺に薄肉
部28を介して一体的に設けられており、薄肉部28を
ヒンジとして開閉自在となっている。蓋部27はケース
本体21aとほぼ同じ平面形状に形成され、閉じた状態
で蓋部27の周縁部が外周フランジ26の上端面に当接
するようになっている。本実施例の余長収納ケース21
は、薄肉部28を奥側にしてケース収納部2内に収納さ
れ、外周フランジ26のうち薄肉部28と隣合う2つの
辺の一方が上側(以下、上辺26bという)となり、他
方が下側(以下、下辺26cという)となる。
【0009】ケース本体21aの薄肉部28が設けられ
ている辺に対向する辺側では、外周フランジ26が外方
に膨出する形状に形成されており、この外周フランジ2
6上およびこれに対向する蓋部27の端縁部には互いに
嵌合する嵌合部26a、27aが設けられている。また
この辺と下辺26cとの間の角部近傍には外周フランジ
26が形成されていないファイバ口29が設けられてい
る。また薄肉部28が設けられている辺に対向する辺の
外側には、ケース本体21aの側部から突出する鍔部3
0が設けられている。鍔部30は、ケース本体21aの
底部25に連続して一体的に形成されており、ケース本
体21aの上辺26bと下辺26cをそれぞれ延長させ
て得られる略矩形の下辺部分を切り欠いた形状に形成さ
れている。このように下辺部分を切り欠くことによっ
て、余長収納ケース21のケース収納部2への挿入がス
ムーズになる。
【0010】またケース本体21aの底部25上には3
つの湾曲ガイド片31a,31b,31cが円を描くよ
うに突設されている。これら湾曲ガイド片31a,31
b,31cは外周フランジ26との間に、光コード10
を収納した状態で光コード10が湾曲半径方向に移動で
きる空間が形成されるように配され、光コード10を湾
曲ガイド片31a,31b,31cに対して大回りとな
るように収納することによって、ファイバ口29からあ
る程度の長さの光コード10を引き出すことが可能とな
る。さらに、ケース本体21aの薄肉部28が設けられ
ている辺の中央、およびこれに隣合う2つの辺の中央に
は、外周フランジ26の上端から内方に突出する押さえ
片32a,32b,32cがそれぞれ設けられており、
薄肉部28が設けられている辺に対向する辺の中央付近
においては、湾曲ガイド片31aの上端から外方に突出
する押さえ片32dが設けられている。これらの押さえ
片32a,32b,32c,32dによって、ケース本
体21a内に収納されている光コード10がケース本体
21aの上方へはみ出さないようになっている。また外
周フランジ26の上端から突出する押さえ片32a,3
2b,32cの近傍では湾曲ガイド片31a,31b,
31cが設けられておらず、光コード10を上方から押
さえ片32a,32b,32cの下側に収納するための
隙間35が形成されている。
【0011】さらに、薄肉部28が設けられている辺と
上辺26bとの間の角部には、上辺26bから外方に突
出する係合片33が設けられている。この係合片33は
ケース本体21aの底部25に連続して一体的に形成さ
れており、後述するケース収納部2に設けられたスリッ
ト19bと係合するように形成されている。また下辺2
6c側の外周フランジ26上には係合突起34が突設さ
れている。この係合突起34は後述するケース収納部2
に設けられた係合孔16と係合するように形成されてい
る。
【0012】図5はケース収納部2の断面図である。本
実施例において、ケース収納部2は、筐体1の前面側に
配される前板12と、筐体1内の中央よりやや背面側に
配される背板13と、底板14とを備えたトレー状に形
成されており、余長収納ケース21が、外周フランジ2
6を背板13と底板14にそれぞれ当接させた状態で収
納されるようになっている。ケース収納部2内には複数
の余長収納ケース21が互いに平行に配列収納される。
ケース収納部2の前板12側の上方は大きく開口してお
り、ここから余長収納ケース21をケース収納部2へ挿
入することができるようになっている。また収納されて
いるケース本体21aの鍔部30がこの開口部近傍で露
出されており、この鍔部30を手で容易に把持できるよ
うになっている。
【0013】底板14のうち、収納時に余長収納ケース
21の外周フランジ26と当接する部分は、背板13に
対して垂直面14aとなっており、この垂直面14aに
は、余長収納ケース21に形成されている係合突起34
と係合する係合孔16が形成されている。また垂直面1
4aの前面側の底板14は、この垂直面14aから前板
12に向かって、上方に傾斜する傾斜面14bとなって
おり、余長収納ケース21がこの傾斜面14bに沿っ
て、筐体1の前面側からケース収納部2の奥方へスムー
ズに挿入されるようになっている。
【0014】さらに、前板12内側の底板14上には、
光コード10を前板12の長さ方向に沿って収納するコ
ード収納部17が設けられている。このコード収納部1
7は、光コード10をフラットクランプ5が設けられて
いる側壁側から、前板12の長さ方向の中途の任意の位
置まで取り出し可能に収納することができるように構成
されている。本実施例におけるコード収納部17には、
上部が弾性変形によって開閉するように構成された多数
の細片が前板12の長さ方向に沿って一定間隔で設けら
れている。また前板12の前面側には、ケース収納部2
内に横並びに配されている各余長収納ケース21を識別
するための表示板18がねじ止めなど着脱可能な固定手
段で固定されている。
【0015】またケース収納部2の背板13の上端に
は、底板14の垂直面14aに平行な細幅の庇部19が
設けられており、この庇部19の下面に、ケースホルダ
19aが取り付けられている。ケースホルダ19aは、
ゴムなどの弾性材料からなり、その下面には、ケース収
納部2内に余長収納ケース21を収納したときに余長収
納ケース21に設けられている係合片33と係合するス
リット19bが形成されている。さらにこの庇部19の
上方にはコネクタ支持部20が設けられており、ここに
は雌側の光コネクタ(以下アダプタという)22が、こ
のケース収納部2に収納可能な余長収納ケース21と同
じ数だけ取り付けられている。本実施例においてアダプ
タ22は庇部19の前面側の端部から上方に延びる取付
面20aに貫通して取り付けられており、上下2段で横
並びに配されている。このアダプタ22に対して、前面
側からは余長収納ケース21から引き出された光コード
10の先端を成端する雄側の光コネクタ(以下光コネク
タプラグという)23が接続され、背面側からは接続相
手となる他の光コード(図示せず)の先端を成端する光
コネクタプラグ23aが光接続されるようになってい
る。本実施例で用いられる単心用の光コネクタプラグ2
3,23aおよびケース収納部2のコネクタ支持部20
に取り付けられるアダプタ22としては、JISC 5
973等に制定される、いわゆるSC形光コネクタ(Si
bgle Fiber Coupling Optical Fiber Connector)が好
ましく採用される。また取付面20aの両面上には、こ
こに取り付けられている各アダプタ22を識別するため
の表示が適宜の手段で施されている。
【0016】一方、ケース収納部2の背板13の背面側
には、余長収納ケース21に収納されている光コード1
0の接続相手となる他の光コード(図示せず)を収納
し、アダプタ22へ案内するための収納トレー24が設
けられている。このように構成されているケース収納部
2は、収納トレー24が光配線盤の筐体1の背面近傍に
位置し、前板12が筐体1の前面よりやや奥に位置する
ように筐体1内に配される。そして、ケース収納部2の
内部には複数の余長収納ケース21が横並びに配列収納
され、複数のケース収納部2は余長収納ケース21の出
し入れを妨げない間隔で、互いに平行に多段に配され
る。
【0017】図6は筐体1の下部に設けられているコー
ド固定部3を示した平面図である。このコード固定部3
は光コードケーブル9を、筐体1の側壁に平行な列状に
配列して固定するもので、本実施例では光コードケーブ
ル9を2列に配列固定できるように構成された固定部材
41が3個、互いに間隔をおいて平行に設置されてい
る。光コードケーブル9は固定部材41に下方から挿入
されて上方に導かれ、この光コードケーブル9から口出
しされた光コード10が一方の側壁内面に設けられたフ
ラットクランプ5に、何本かずつまとめてクランプ保持
される。そして隣合う固定部材41の間には、他の固定
部材41からフラットクランプ5に延びる光コード10
どうしが絡み合わないように、断面半円状のガイド棒4
2が設けられている。
【0018】側壁上に設けられているフラットクランプ
5は、図6に示されるようにコ字状の金属フレーム51
内にスポンジ等の弾性把持部材52が取り付けられてな
るクランプ部53が、複数個、配線盤1の前面から背面
にむかう方向へ連続して設けられたものである。フラッ
トクランプ5はケース収納部2よりも前面側の側壁上
に、上下方向に一定の間隔をおいて設けられ、好ましく
は、光配線盤の上下方向において各ケース収納部2のや
や下方に位置するように設けられる。フラットクランプ
5の配置については、フラットクランプ5からケース収
納部2へ配線される光コード10が湾曲半径の許容範囲
を維持できるように考慮される。
【0019】このように構成された光配線盤では、光コ
ードケーブル9がコード固定部3の下方から筐体1内に
導入され、コード固定部3の固定部材41に配列固定さ
れた後、この光コードケーブル9から口出しされた複数
本の光コード10が側壁上のフラットクランプ5にクラ
ンプ保持されながら、収納先のケース収納部2まで配線
される。光コード10の先端には予め光コネクタプラグ
23が取付けられている。
【0020】そしてケース収納部2まで配線された複数
本の光コード10は、ケース収納部2の前板12の内側
に設けられているコード収納部17内を通り、各光コー
ド10が収納先の余長収納ケース21の近傍でコード収
納部17からそれぞれ引き出される。引き出された光コ
ード10の余長部分は余長収納ケース21内に収納され
る。余長の収納は、余長収納ケース21の蓋部27を開
放して行い、ケース本体21a内に光コード10を、な
るべく外周フランジ26に沿わせながら、先端の光コネ
クタプラグ23がファイバ口29から外側へわずかに出
る程度まで収納する。そして蓋部27を閉じ、鍔部30
を手で把持して、余長収納ケース21をケース収納部2
内へ収納する。この後、余長収納ケース21のファイバ
口29から出ている光コード10の先端部分を引き延ば
して光コネクタプラグ23をケース収納部2の上部に設
けられているアダプタ22に接続する。
【0021】ここで、光配線盤内における光コード10
の長さは、光配線盤の大きさや内部の配置に応じて、コ
ード固定部3からの布線長が最も長くなるアダプタ22
に接続可能な長さに設定され、余長収納ケース21の大
きさは、この長さの余長を収納可能に設定される。本実
施例では、コード固定部3から光コード10の先端まで
の長さが3mあれば、どのアダプタ22にも接続可能で
あり、余長収納ケース21は3mの長さの光コード10
を収納できるように形成されている。したがって光コー
ドケーブル9から口出しされる複数本の光コード10は
いずれも同じ長さに設定することができ、余長収納ケー
ス21内に収納される光コード10の長さは、コード固
定部3から接続先のアダプタ22までの布線長に応じて
変化する。すなわち、布線長が長くなれば余長収納ケー
ス21内に収納される光コード10の余長は短くなる。
【0022】このようにして光配線盤内に配線、収納さ
れている光コード10は、例えば回線の入れ替え時や、
光コードの撤去時、あるいはコード固定部3における固
定位置によって余長収納ケース内に確保すべき余長が無
くなった時、あるいは他の各種理由により余長収納ケー
ス内に確保すべき余長が無くなった時などには、図7〜
図9に示すような手順を経て余長収納ケース21から光
コード10を取り出すことができる。まず、ケース収納
部2の前板12に取り付けられている表示板18を取り
外し、アダプタ22から光コネクタプラグ23を外した
後、図7に示すように、余長収納ケース21の鍔部30
を手で把持して余長収納ケース21を一旦持ち上げた
後、手前に引き出す。次に図8に示すように、引き出し
た余長収納ケース21を蓋部27が上側となるように回
転させて持ち、蓋部27を開放して余長収納ケース21
内に収納されていた光コード10を取り出す。そして図
9に示すように、空になった余長収納ケース21はケー
ス収納部2にもどし、コード収納部17から光コード1
0を取り出し、さらにフラットクランプ5から光コード
10を外す。
【0023】また回線の入れ替え等の場合には、上記の
ようにして取り外した光コード10を、それまで接続さ
れていたアダプタ22とは別の位置のアダプタ22に、
次のようにして接続することができる。すなわち、接続
先のアダプタ22の真下に収納されている余長収納ケー
ス21の位置まで、側壁上のフラットクランプ5および
ケース収納部2のコード収納部17を経て配線し、余長
部分を余長収納ケース21内に収納し、光コネクタプラ
グ23をアダプタ22に接続する。
【0024】本実施例によれば、1本の光コード10の
余長が1個の余長収納ケース21内に収納され、この余
長収納ケース21が光配線盤内に整列して収納され、か
つ余長収納ケース21の近傍にアダプタ22が配されて
いるので、光配線盤内で多数の光コード10を整然と配
線、収納することができる。よって光配線盤内の光コー
ド10に対する各種の作業を効率良く行うことができ
る。また余長収納ケース21内に収納されている光コー
ド10の長さは、この余長収納ケース21が収納されて
いるのとは別の位置のケース収納部2のコネクタ支持部
20のアダプタ22に、光コード10の先端の光コネク
タプラグ23を接続できる長さであるので、光配線盤内
における回路の入れ替え作業を容易に行うことができ
る。
【0025】また余長収納ケース21は、外周フランジ
26が曲面になっており内部に湾曲ガイド片31a,3
1b,31cを備えているので、光コード10の湾曲半
径の許容範囲を維持し、光伝送特性に影響を与えること
なく光コード10を収納することができる。また光コー
ド10を湾曲ガイド片31a,31b,31cに対して
大回りとなるように収納することによって、余長収納ケ
ース21をケース収納部2内に収納した後でも、光コー
ド10先端をある程度の長さだけ容易に引き出すことが
できる。したがって余長収納ケース21をケース収納部
2に収納した後、光コード10の先端を引き出してアダ
プタ22に接続させることによって、余長収納ケース2
1からアダプタ22までの光コード10の長さをできる
だけ短くすることができる。このようにすれば、光コー
ド10に余分な曲がりが生じることなく、接続時の作業
性が向上する。
【0026】さらに余長収納ケース21は鍔部30を備
えているので、ここを手で把持して、ケース収納部2へ
の出し入れを作業性良く行うことができる。またケース
本体21aに設けられているファイバ口29および鍔部
30は、互いに近接した位置にあり、いずれも余長収納
ケース21をケース収納部2内に収納したときに前面側
となるように構成されているので、余長収納ケース21
をケース収納部2に出し入れしたり、収納されている光
コード10先端をアダプタ22の接続したり取りはずし
たりする作業を、光配線盤の前面側から行うのに都合が
良く、作業性が良い。
【0027】なお、本実施例では光コードケーブル9か
ら引き出される光ファイバが単心の光コード10である
が、これに限らず、多心の光コードでもよい。この場合
は、光コネクタ22,23として多心の光ファイバを一
括的に光接続できるものが用いられ、例えば、JIS
C 5981等に制定される、いわゆるMT形光コネク
タ(Mechanically Transferable Optical Fiber Connec
tor)を好ましく採用することができる。
【0028】なお、本実施例において各部材の形状、配
置等は、その作用を妨げない範囲で適宜変更可能であ
る。例えば余長収納ケース21の鍔部30はケース収納
部2に収納されたときに、容易に手で把持して取り出せ
る位置にあればよく、ケース収納部2の形状によって、
ケース収納部2の外方に向かって突出していてもよく露
出されていてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、1
本の光ファイバの余長が1個の余長収納ケース内に取り
出し可能に湾曲収納され、光配線盤にはこの余長収納ケ
ースを複数、配列して収納するケース収納部が設けら
れ、かつこのケース収納部にはアダプタが取付けられて
いるので、光配線盤を用いて光ファイバをコネクタ接続
する際の、光ファイバの余長処理を作業性良く行うこと
ができる。また余長収納ケース内に収納されている光フ
ァイバの余長を、この余長収納ケースが収納されている
のとは別の位置のケース収納部のコネクタ支持部のアダ
プタに、光ファイバ先端の光コネクタを接続できる長さ
とすることにより、いずれの位置のアダプタに対しても
接続可能となるので、光配線盤内における回路の入れ替
え等の作業を容易に行うことができる。
【0030】本発明の余長収納ケースは、内部に突設さ
れた湾曲ガイド片により光ファイバの余長を引き出し可
能に湾曲収納するものであるので、余長収納ケースを光
配線盤のケース収納部に収納した後、光ファイバの先端
を引き出して光コネクタをアダプタに接続させることが
できる。よって、余長収納ケースからアダプタまでの光
ファイバの長さをできるだけ短くして、光ファイバに余
分な曲がりが生じないようにすることができるととも
に、コネクタ接続を作業性良く行うことができる。また
余長収納ケースは、ケース収納部への収納時にケース収
納部の外方へ向かって突出あるいは露出する鍔部を備え
ているので、この鍔部を手で把持して、ケース収納部へ
の出し入れを作業性良く行うことができる。このため、
光配線盤における回線の撤去や切換接続等の作業性を向
上させることができる。さらにケース本体内に収納され
た光ファイバの余長を引き出すためのファイバ口を、ケ
ース本体の鍔部近傍に開口させれば、余長収納ケースの
出し入れ作業と光ファイバの接続作業を、余長収納ケー
スに対して同方向から行うことができるので、作業がし
易く、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光配線盤の実施例を示す正面図であ
る。
【図2】 図1の光配線盤内部の側面図である。
【図3】 本発明の余長収納ケースの実施例を示す斜視
図である。
【図4】 図3の余長収納ケースの平面図である。
【図5】 本発明の実施例に係るケース収納部の断面図
である。
【図6】 本発明の実施例に係るコード固定部近傍の平
面図である。
【図7】 本発明の実施例に係るケース収納部から余長
収納ケースを取り出す作業を示す説明図である。
【図8】 本発明の実施例に係る余長収納ケースから光
コードを取り出す作業を示す説明図である。
【図9】 本発明の実施例に係るフラットクランプから
光コードを外す作業を示す説明図である。
【符号の説明】
2…ケース収納部、10…光コード(光ファイバ)、2
0…コネクタ支持部、21…余長収納ケース、21a…
ケース本体、22…アダプタ、23…光コネクタプラグ
(光コネクタ)、29…ファイバ口、30…鍔部、31
a,31b,31c…湾曲ガイド片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/00 336

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ(10)の先端に設けられた光コ
    ネクタ(23)が接続されるアダプタ(22)の近傍に設置され
    たケース収納部(2)に取り出し可能に収納され、前記光
    コネクタ近傍の光ファイバに確保した余長を湾曲収納す
    る余長収納ケース(21)であって、 外観薄板状に形成され、内部に突設された湾曲ガイド片
    (31a,31b,31c)により、前記余長を引き出し可能に湾曲
    収納するケース本体(21a)と、該ケース本体の側部から
    突設された鍔部(30)とを備え、 前記ケース収納部への収納時には、前記鍔部が前記ケー
    ス収納部の外方へ向かって突出あるいは露出するように
    なっていることを特徴とする余長収納ケース。
  2. 【請求項2】 前記ケース本体内に収納された前記余長
    を引き出すための光ファイバ口(29)が、前記ケース本体
    の前記鍔部近傍に開口されていることを特徴とする請求
    項1記載の余長収納ケース。
  3. 【請求項3】 複数本の光ファイバどうしをコネクタ接
    続する光配線盤であって、 請求項1または2のいずれかに記載の余長収納ケースが
    横並びに複数配列されるケース収納部を多段に備え、 各ケース収納部には、前記余長収納ケースから引き出さ
    れた光ファイバ先端の光コネクタが切換可能に接続され
    るアダプタが横並びに複数取付られてなるコネクタ支持
    部(20)を備え、 前記余長収納ケースには、該余長収納ケースが収納され
    ているのとは別のケース収納部の前記コネクタ支持部の
    アダプタに、前記光コネクタを接続できる長さの余長が
    収納されていることを特徴とする光配線盤。
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